JPH06312208A - 厚板圧延方法および圧延装置 - Google Patents
厚板圧延方法および圧延装置Info
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- JPH06312208A JPH06312208A JP5102842A JP10284293A JPH06312208A JP H06312208 A JPH06312208 A JP H06312208A JP 5102842 A JP5102842 A JP 5102842A JP 10284293 A JP10284293 A JP 10284293A JP H06312208 A JPH06312208 A JP H06312208A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧延終了後の圧延寸法を所定の範囲に制御す
ることにより、板長さの不足に起因した格落ち品の発生
率を低減する。 【構成】 鋼片に加熱およびデスケーリングを行ってか
ら重量を測定した後、複数パスの粗圧延および仕上圧延
をそれそれリバースして行う厚板圧延方法。仕上圧延の
最終パス前に、平均板幅W' 、平均トップクロップ長さ
L1'および平均ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ予測
し、これらの予測値と重量の測定結果から算出した鋼片
の体積Vとを用いて最終目標長さL' を得られる最終パ
スの目標板厚T' を算出し、最終板厚が目標板厚T' と
なるように仕上圧延の最終パスの圧下を行う。
ることにより、板長さの不足に起因した格落ち品の発生
率を低減する。 【構成】 鋼片に加熱およびデスケーリングを行ってか
ら重量を測定した後、複数パスの粗圧延および仕上圧延
をそれそれリバースして行う厚板圧延方法。仕上圧延の
最終パス前に、平均板幅W' 、平均トップクロップ長さ
L1'および平均ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ予測
し、これらの予測値と重量の測定結果から算出した鋼片
の体積Vとを用いて最終目標長さL' を得られる最終パ
スの目標板厚T' を算出し、最終板厚が目標板厚T' と
なるように仕上圧延の最終パスの圧下を行う。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延終了後の圧延寸法
を所定の範囲に制御することにより、板長さの不足に起
因した格落ち品の発生率を低減できる厚板圧延方法およ
び厚板圧延装置に関する。
を所定の範囲に制御することにより、板長さの不足に起
因した格落ち品の発生率を低減できる厚板圧延方法およ
び厚板圧延装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼片に加熱およびデスケーリ
ングを行い、さらに複数パスの粗圧延および、複数パス
の仕上圧延をそれぞれリバースして行う厚板の圧延で
は、所定の圧延寸法 (板厚、板幅さらには板長さ) を達
成することが品質および製造コストの双方の観点から特
に重要である。なお、本明細書において「板長さ」と
は、最終製品長さ (注文長さ) を意味するのではなく、
圧延終了後に切捨てられるトップクロップ長さおよびボ
トムクロップ長さを含む圧延終了時の全長を意味してお
り、板長さ=トップクロップ長さ+ボトムクロップ長さ
+最終目標長さとして求められる。ただし、最終目標長
さ=最終製品長さ (注文長さ) +切断代+試験片代+余
裕代である。
ングを行い、さらに複数パスの粗圧延および、複数パス
の仕上圧延をそれぞれリバースして行う厚板の圧延で
は、所定の圧延寸法 (板厚、板幅さらには板長さ) を達
成することが品質および製造コストの双方の観点から特
に重要である。なお、本明細書において「板長さ」と
は、最終製品長さ (注文長さ) を意味するのではなく、
圧延終了後に切捨てられるトップクロップ長さおよびボ
トムクロップ長さを含む圧延終了時の全長を意味してお
り、板長さ=トップクロップ長さ+ボトムクロップ長さ
+最終目標長さとして求められる。ただし、最終目標長
さ=最終製品長さ (注文長さ) +切断代+試験片代+余
裕代である。
【0003】そこで、所定の圧延寸法を達成した厚板を
製造するため、圧延前に予めプロセスコンピュータを用
いて複数パスの粗圧延および、複数パスの仕上圧延の圧
延パススケジュールをそれぞれ決定しておき、圧延時に
はこうして決定した圧延パススケジュールに基づいて圧
延を行うことにより圧延寸法の制御を行っていた。
製造するため、圧延前に予めプロセスコンピュータを用
いて複数パスの粗圧延および、複数パスの仕上圧延の圧
延パススケジュールをそれぞれ決定しておき、圧延時に
はこうして決定した圧延パススケジュールに基づいて圧
延を行うことにより圧延寸法の制御を行っていた。
【0004】このように圧延パススケジュールを圧延前
に予め設定して圧延寸法の制御を行うためには、仕上圧
延の最終パスの直前における板厚や板長さを実測し、該
実測値を目標値と比較して予め設定した圧延パススケジ
ュールを変更する必要があるか否かを判断して最終パス
の仕上圧延を行う必要がある。
に予め設定して圧延寸法の制御を行うためには、仕上圧
延の最終パスの直前における板厚や板長さを実測し、該
実測値を目標値と比較して予め設定した圧延パススケジ
ュールを変更する必要があるか否かを判断して最終パス
の仕上圧延を行う必要がある。
【0005】しかし、例えば、圧延時における圧延材の
幅方向や長手方向(圧延方向)の温度分布やゲージメー
タ板厚に測定誤差等の各種外乱因子が存在するために板
厚や板長さの正確な実測値を得ることができず、実際に
は板長さが目標値を下回っているにもかかわらず実測値
>目標値と判断してしまうことがあり、圧延寸法を所定
の範囲に制御できない場合があった。
幅方向や長手方向(圧延方向)の温度分布やゲージメー
タ板厚に測定誤差等の各種外乱因子が存在するために板
厚や板長さの正確な実測値を得ることができず、実際に
は板長さが目標値を下回っているにもかかわらず実測値
>目標値と判断してしまうことがあり、圧延寸法を所定
の範囲に制御できない場合があった。
【0006】特に板長さは、圧延機のロードセルのメタ
ルイン荷重およびメタルオフ荷重と圧延機のワークロー
ルに接続されたPLG(パルスジェネレータ) 信号とから圧
延機の荷重がある一定値を越えた時に測定を行ってい
た。しかし、クロップ形状は鋼板の圧延方向に直角に形
成されるものではないため、得られた実測値がクロップ
のどの部分からどの部分までの長さを示すのか正確な範
囲が不明であり、板長さの測定精度としても不充分であ
った。
ルイン荷重およびメタルオフ荷重と圧延機のワークロー
ルに接続されたPLG(パルスジェネレータ) 信号とから圧
延機の荷重がある一定値を越えた時に測定を行ってい
た。しかし、クロップ形状は鋼板の圧延方向に直角に形
成されるものではないため、得られた実測値がクロップ
のどの部分からどの部分までの長さを示すのか正確な範
囲が不明であり、板長さの測定精度としても不充分であ
った。
【0007】このように圧延寸法を所定の範囲に制御で
きず、特に板長さが不足した場合、得られた厚板は格落
ち品とせざるを得なかった。従来、このような板長さの
不足に起因した格落ち品の発生率(長さ不足により製品
を採取できない板数(板重量)/製造板数(板重量)×
100 により算出される発生率)は0.3 %程度であり、厚
板の製造コストを上昇させる一因になっていた。
きず、特に板長さが不足した場合、得られた厚板は格落
ち品とせざるを得なかった。従来、このような板長さの
不足に起因した格落ち品の発生率(長さ不足により製品
を採取できない板数(板重量)/製造板数(板重量)×
100 により算出される発生率)は0.3 %程度であり、厚
板の製造コストを上昇させる一因になっていた。
【0008】なお、実際の製造工程では、各種センサか
ら得られる圧延寸法に影響する情報を圧延オペレータが
把握し、各圧延オペレータの独自の判断に基づいて、圧
延前に設定した圧延パススケジュールを一部変更 (手介
入) して仕上圧延の最終パスを行うことにより格落ち品
の発生の抑制を図っていた。
ら得られる圧延寸法に影響する情報を圧延オペレータが
把握し、各圧延オペレータの独自の判断に基づいて、圧
延前に設定した圧延パススケジュールを一部変更 (手介
入) して仕上圧延の最終パスを行うことにより格落ち品
の発生の抑制を図っていた。
【0009】すなわち、例えば仕上圧延の最終パス時の
板厚は、最終パスの直前の圧延材の板幅、板厚および板
長さそれぞれの実測値と、最終製品の仕様とから決めら
れる。そこで、仕上圧延の直前に圧延材の板幅、板厚お
よび板長さを実測するとともにこれらの実測値を目標値
と比較することにより、各圧延オペレータの独自の判断
により、例えば板長さの実測値が製品の仕様長さ (最終
製品長さ) よりも大きい場合は板厚の目標値を当初の設
定値よりも若干大きくし、逆に板長さの実測値が製品の
最終製品長さよりも小さい場合には板厚の目標値を設定
時よりも若干小さくすることにより、実際の板長さが目
標値に一致するように調整しながら仕上圧延を行ってい
た。
板厚は、最終パスの直前の圧延材の板幅、板厚および板
長さそれぞれの実測値と、最終製品の仕様とから決めら
れる。そこで、仕上圧延の直前に圧延材の板幅、板厚お
よび板長さを実測するとともにこれらの実測値を目標値
と比較することにより、各圧延オペレータの独自の判断
により、例えば板長さの実測値が製品の仕様長さ (最終
製品長さ) よりも大きい場合は板厚の目標値を当初の設
定値よりも若干大きくし、逆に板長さの実測値が製品の
最終製品長さよりも小さい場合には板厚の目標値を設定
時よりも若干小さくすることにより、実際の板長さが目
標値に一致するように調整しながら仕上圧延を行ってい
た。
【0010】しかし、各圧延オペレータの判断にはばら
つきがあるため、格落ち品の発生率を例えば0.2 %程度
にまで低減することはできなかった。そこで、厚板の圧
延における圧延寸法の正確な制御、特に板長さの正確な
制御を目的とした技術が従来より種々提案されている。
つきがあるため、格落ち品の発生率を例えば0.2 %程度
にまで低減することはできなかった。そこで、厚板の圧
延における圧延寸法の正確な制御、特に板長さの正確な
制御を目的とした技術が従来より種々提案されている。
【0011】例えば特開昭58−41610 号公報には、板長
さを圧延の各パス毎に測定し、次パスの目標板長さを得
ることができるように次パスの目標板厚を順次決定し
て、最終的に所定の板長さおよび板厚を有する厚板を圧
延する技術が提案されている。
さを圧延の各パス毎に測定し、次パスの目標板長さを得
ることができるように次パスの目標板厚を順次決定し
て、最終的に所定の板長さおよび板厚を有する厚板を圧
延する技術が提案されている。
【0012】しかし、厚板の実際の圧延では例えば圧延
素材の重量のばらつき等のために板長さと板厚とが一義
的には対応しないこともあり、この技術によっても必ず
しも厚板の板長さおよび板厚を高精度に制御することは
できなかった。
素材の重量のばらつき等のために板長さと板厚とが一義
的には対応しないこともあり、この技術によっても必ず
しも厚板の板長さおよび板厚を高精度に制御することは
できなかった。
【0013】一方、特開昭63−130203号公報には、最終
パスよりも1〜数パス前の仕上圧延時の厚板の平均板長
さ、平均板厚および平均板クラウンを測定し、これらの
測定値に基づいて予め設定した目標板厚を許容公差の範
囲内で変更することにより、板長さおよび板厚の不合格
率を低減する技術が提案されている。
パスよりも1〜数パス前の仕上圧延時の厚板の平均板長
さ、平均板厚および平均板クラウンを測定し、これらの
測定値に基づいて予め設定した目標板厚を許容公差の範
囲内で変更することにより、板長さおよび板厚の不合格
率を低減する技術が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−13
0203号公報により提案された技術は仕上圧延時の厚板の
寸法 (平均板長さおよび平均板厚) および形状 (平均板
クラウン) の測定値のみを用いて予め設定した目標板厚
を変更する技術であるが、比較的大きな測定誤差を有す
る板長さの実測値を用いるため、この技術によると測定
精度が不足し (測定時の誤差率を示す測定精度σは一般
的に0.5 %程度)、成品である厚板に板長さの不足に起
因した格落ち品が発生してしまう。したがって、特開昭
63−130203号公報により提案された技術によっても厚板
の歩留りを改善・向上することはできなかった。
0203号公報により提案された技術は仕上圧延時の厚板の
寸法 (平均板長さおよび平均板厚) および形状 (平均板
クラウン) の測定値のみを用いて予め設定した目標板厚
を変更する技術であるが、比較的大きな測定誤差を有す
る板長さの実測値を用いるため、この技術によると測定
精度が不足し (測定時の誤差率を示す測定精度σは一般
的に0.5 %程度)、成品である厚板に板長さの不足に起
因した格落ち品が発生してしまう。したがって、特開昭
63−130203号公報により提案された技術によっても厚板
の歩留りを改善・向上することはできなかった。
【0015】このように、従来の方法では、仕上圧延の
最終パスの前に最終パスの目標板厚の算出に用いる板長
さの実測値が誤差を多く含んでいたため、この実測値を
用いて圧延を行った場合、最終目標長さを確保できると
判断した場合であっても結果的に板長さの不足が発生す
る確率が高かった。
最終パスの前に最終パスの目標板厚の算出に用いる板長
さの実測値が誤差を多く含んでいたため、この実測値を
用いて圧延を行った場合、最終目標長さを確保できると
判断した場合であっても結果的に板長さの不足が発生す
る確率が高かった。
【0016】ここに、本発明の目的は、圧延終了後の圧
延寸法を所定の範囲に制御することにより、板長さの不
足に起因した格落ち品の発生率を低減できる厚板圧延方
法および厚板圧延装置を提供することにある。
延寸法を所定の範囲に制御することにより、板長さの不
足に起因した格落ち品の発生率を低減できる厚板圧延方
法および厚板圧延装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため種々検討を重ねた結果、圧延開始前の鋼片
の体積Vと圧延終了後の厚板の体積とは等しいことに基
づき、例えば、鋼片の加熱炉と、加熱炉から抽出される
鋼片のデスケーリング装置と、粗圧延機および仕上圧延
機からなる圧延機とをこの順に備えてなる厚板圧延装置
であって、さらに、デスケーリング装置と圧延機との間
に配置された鋼片の秤量機と、仕上圧延機の入側および
/または出側に配置された厚板の板厚計、板幅計および
形状計とを備える厚板圧延装置を用いて、圧延開始前の
鋼片の重量を測定することにより鋼片の体積Vを算出す
るとともに仕上圧延完了前に仕上圧延後の成品の平均板
幅W’、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトム
クロップ長さL2'を別途予測しておくことにより、最終
目標長さL’を得ることができる仕上圧延の最終パスの
目標板厚T' を下記式に示すように、
解決するため種々検討を重ねた結果、圧延開始前の鋼片
の体積Vと圧延終了後の厚板の体積とは等しいことに基
づき、例えば、鋼片の加熱炉と、加熱炉から抽出される
鋼片のデスケーリング装置と、粗圧延機および仕上圧延
機からなる圧延機とをこの順に備えてなる厚板圧延装置
であって、さらに、デスケーリング装置と圧延機との間
に配置された鋼片の秤量機と、仕上圧延機の入側および
/または出側に配置された厚板の板厚計、板幅計および
形状計とを備える厚板圧延装置を用いて、圧延開始前の
鋼片の重量を測定することにより鋼片の体積Vを算出す
るとともに仕上圧延完了前に仕上圧延後の成品の平均板
幅W’、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトム
クロップ長さL2'を別途予測しておくことにより、最終
目標長さL’を得ることができる仕上圧延の最終パスの
目標板厚T' を下記式に示すように、
【0018】
【数3】
【0019】ただし、T' :仕上圧延の目標板厚T' の
算出値 V :鋼片の体積の算出値 W’:平均板幅の予測値 L' :最終目標長さ L1':平均トップクロップ長さの予測値 L2':平均ボトムクロップ長さの予測値 として算出できることを知見して、本発明を完成した。
算出値 V :鋼片の体積の算出値 W’:平均板幅の予測値 L' :最終目標長さ L1':平均トップクロップ長さの予測値 L2':平均ボトムクロップ長さの予測値 として算出できることを知見して、本発明を完成した。
【0020】ここに、本発明の要旨とするところは、鋼
片に加熱およびデスケーリングを行い、さらに加熱およ
びデスケーリングを終了した鋼片の重量を測定した後、
それぞれ複数パスの粗圧延および仕上圧延をリバースし
て行う厚板圧延方法であって、仕上圧延の際には、最終
パス前、好ましくはその直前の板厚、板幅および板クラ
ウンを測定してこれらの測定値から最終パス後の平均板
幅W' 、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトム
クロップ長さL2'をそれぞれ予測し、これらの予測値と
重量の測定結果から算出した鋼片の体積Vとを用いて最
終目標長さL'を得ることができる仕上圧延の最終パス
の目標板厚T' を上記式により算出し、成品の最終板
厚が算出した目標板厚T' となるように仕上圧延の最終
パスの圧下を行うことを特徴とする厚板圧延方法であ
る。
片に加熱およびデスケーリングを行い、さらに加熱およ
びデスケーリングを終了した鋼片の重量を測定した後、
それぞれ複数パスの粗圧延および仕上圧延をリバースし
て行う厚板圧延方法であって、仕上圧延の際には、最終
パス前、好ましくはその直前の板厚、板幅および板クラ
ウンを測定してこれらの測定値から最終パス後の平均板
幅W' 、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトム
クロップ長さL2'をそれぞれ予測し、これらの予測値と
重量の測定結果から算出した鋼片の体積Vとを用いて最
終目標長さL'を得ることができる仕上圧延の最終パス
の目標板厚T' を上記式により算出し、成品の最終板
厚が算出した目標板厚T' となるように仕上圧延の最終
パスの圧下を行うことを特徴とする厚板圧延方法であ
る。
【0021】上記の本発明にかかる厚板圧延方法では、
仕上圧延の最終パス前に測定した板幅方向の中心におけ
る板厚t1および板幅方向の端部における板厚t2と、圧延
機の荷重Pと、平均板厚Tとに基づいて、
仕上圧延の最終パス前に測定した板幅方向の中心におけ
る板厚t1および板幅方向の端部における板厚t2と、圧延
機の荷重Pと、平均板厚Tとに基づいて、
【0022】
【数4】T=f(t1、t2、P) ・・・・・・・ により表される関係を求めておき、仕上圧延の最終パス
の際には、目標板厚T'を求めた後、目標板厚T' を
式のTに代入して板厚t1およびt2を求め、板厚t1および
t2の値が許容公差の範囲内である場合には最終板厚が算
出した目標板厚T' となるように仕上圧延の最終パスの
圧下を行い、板厚t1およびt2の値が許容公差の範囲外で
ある場合には許容公差の上限値および下限値にあわせて
目標板厚T' を修正し、最終板厚がこの修正値となるよ
うに仕上圧延の最終パスの圧下を行うことにより、板長
さのみならず板厚を許容範囲内に抑制することもでき
る。
の際には、目標板厚T'を求めた後、目標板厚T' を
式のTに代入して板厚t1およびt2を求め、板厚t1および
t2の値が許容公差の範囲内である場合には最終板厚が算
出した目標板厚T' となるように仕上圧延の最終パスの
圧下を行い、板厚t1およびt2の値が許容公差の範囲外で
ある場合には許容公差の上限値および下限値にあわせて
目標板厚T' を修正し、最終板厚がこの修正値となるよ
うに仕上圧延の最終パスの圧下を行うことにより、板長
さのみならず板厚を許容範囲内に抑制することもでき
る。
【0023】また、別の面からは、本発明は、鋼片の加
熱炉と、加熱炉から抽出される鋼片のデスケーリング装
置と、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延機とをこ
の順に備えてなる厚板圧延装置であって、さらに、デス
ケーリング装置と圧延機との間に配置された鋼片の秤量
機と、仕上圧延機の入側および/または出側に配置され
た厚板の板厚計、板幅計および形状計とを備えることを
特徴とする厚板圧延装置である。
熱炉と、加熱炉から抽出される鋼片のデスケーリング装
置と、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延機とをこ
の順に備えてなる厚板圧延装置であって、さらに、デス
ケーリング装置と圧延機との間に配置された鋼片の秤量
機と、仕上圧延機の入側および/または出側に配置され
た厚板の板厚計、板幅計および形状計とを備えることを
特徴とする厚板圧延装置である。
【0024】このように、本発明は、例えば、鋼片の加
熱炉と圧延機との間にデスケーリング装置と鋼片の秤量
機とを有し、さらに仕上圧延機の前面および/または後
面に、板厚計、板幅計および形状計を有する厚板圧延装
置を用い、(i) 加熱炉から抽出してデスケーリングを終
了した鋼片の秤量を行い、こうして求めた秤量値Wと予
め求めておいた鋼片の密度ρとから体積Vを算出すると
ともに、(ii)例えばレーザー式板幅計を用いた板幅プ
ロフィール、例えばγ線厚み計を用いた板クラウンお
よび形状計を用いた厚板の先端および後端におけるク
ロップ形状をそれぞれ測定し、これらの測定結果から、
好ましくは仕上圧延の最終パスの直前に仕上圧延後の厚
板の平均板幅W’、平均トップクロップ長さL1'、平均
ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ予測しておき、(ii
i) 所定の最終目標長さ (=最終製品長さ+切断代+試
験片代+余裕代) L' を得るための仕上圧延の最終パス
の目標板厚T' を式に基づいて求め、この目標板厚
T' が得られるように仕上圧延の最終パスを行う。
熱炉と圧延機との間にデスケーリング装置と鋼片の秤量
機とを有し、さらに仕上圧延機の前面および/または後
面に、板厚計、板幅計および形状計を有する厚板圧延装
置を用い、(i) 加熱炉から抽出してデスケーリングを終
了した鋼片の秤量を行い、こうして求めた秤量値Wと予
め求めておいた鋼片の密度ρとから体積Vを算出すると
ともに、(ii)例えばレーザー式板幅計を用いた板幅プ
ロフィール、例えばγ線厚み計を用いた板クラウンお
よび形状計を用いた厚板の先端および後端におけるク
ロップ形状をそれぞれ測定し、これらの測定結果から、
好ましくは仕上圧延の最終パスの直前に仕上圧延後の厚
板の平均板幅W’、平均トップクロップ長さL1'、平均
ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ予測しておき、(ii
i) 所定の最終目標長さ (=最終製品長さ+切断代+試
験片代+余裕代) L' を得るための仕上圧延の最終パス
の目標板厚T' を式に基づいて求め、この目標板厚
T' が得られるように仕上圧延の最終パスを行う。
【0025】このようにして、本発明によれば、従来よ
りも高精度に圧延寸法、特に板長さを制御することが可
能となり、板長さの不足に起因した格落ち品の発生率を
最小限に抑制できるため、厚板の歩留りを向上できる。
りも高精度に圧延寸法、特に板長さを制御することが可
能となり、板長さの不足に起因した格落ち品の発生率を
最小限に抑制できるため、厚板の歩留りを向上できる。
【0026】
【作用】以下、本発明を作用効果とともに詳述する。圧
延の途中の段階における圧延材の寸法の実測では、板厚
および板幅に比較すると、板長さの測定精度が低い。前
述のように、板長さの実測は、圧延時における圧延材の
幅方向や長手方向(圧延方向)の温度分布が一定でない
こと、圧延機のロードセルのメタルイン荷重およびメタ
ルオフ荷重と圧延機のワークロールに接続されたPLG(パ
ルスジェネレータ) 信号とから測定した板長さの測定範
囲が不明であること等の外乱因子が多いためである。
延の途中の段階における圧延材の寸法の実測では、板厚
および板幅に比較すると、板長さの測定精度が低い。前
述のように、板長さの実測は、圧延時における圧延材の
幅方向や長手方向(圧延方向)の温度分布が一定でない
こと、圧延機のロードセルのメタルイン荷重およびメタ
ルオフ荷重と圧延機のワークロールに接続されたPLG(パ
ルスジェネレータ) 信号とから測定した板長さの測定範
囲が不明であること等の外乱因子が多いためである。
【0027】そのため、仕上圧延の最終パスの直前に、
このように測定誤差を多く含む板長さの実測値を目標値
と比較することにより目標値を変更し、最終パスの圧下
を行ってしまうと、 (実際の板長さ) < (板長さの目標
値) となってしまい、最終製品を採取できる最終目標長
さ (=最終製品長さ+切断代+試験片代+余裕代) を確
保できずに最終製品長さ (板長さ) の不足に起因した格
落ち品が発生してしまう。
このように測定誤差を多く含む板長さの実測値を目標値
と比較することにより目標値を変更し、最終パスの圧下
を行ってしまうと、 (実際の板長さ) < (板長さの目標
値) となってしまい、最終製品を採取できる最終目標長
さ (=最終製品長さ+切断代+試験片代+余裕代) を確
保できずに最終製品長さ (板長さ) の不足に起因した格
落ち品が発生してしまう。
【0028】そこで、本発明は、仕上圧延の最終パスの
直前の板長さを測定してこの測定値に基づいて仕上圧延
の圧下量を決定するのではなく、圧延開始時に鋼片の重
量を測定して該測定値と鋼片の密度とから鋼片の体積を
算出し、この体積は圧延の前後で一定であることを利用
して、目標の板長さを確保することができる仕上圧延の
最終パスにおける板厚の目標値を決定し、決定したこの
板厚目標値を達成すべく仕上圧延の最終パスの圧下を行
う。したがって、本発明によれば、例えば仕上圧延の最
終パスの直前で、測定誤差を含み易い板長さの測定値を
用いなくとも、最終目標長さを与える最終パスにおける
板厚の目標値を決定することが可能となり、板長さの不
足に起因した格落ち品の発生を抑制できる。
直前の板長さを測定してこの測定値に基づいて仕上圧延
の圧下量を決定するのではなく、圧延開始時に鋼片の重
量を測定して該測定値と鋼片の密度とから鋼片の体積を
算出し、この体積は圧延の前後で一定であることを利用
して、目標の板長さを確保することができる仕上圧延の
最終パスにおける板厚の目標値を決定し、決定したこの
板厚目標値を達成すべく仕上圧延の最終パスの圧下を行
う。したがって、本発明によれば、例えば仕上圧延の最
終パスの直前で、測定誤差を含み易い板長さの測定値を
用いなくとも、最終目標長さを与える最終パスにおける
板厚の目標値を決定することが可能となり、板長さの不
足に起因した格落ち品の発生を抑制できる。
【0029】なお、表1には、本発明にかかる厚板圧延
方法、および従来の厚板圧延方法の両者の測定精度を比
較するため、秤量機を用いた鋼片重量測定、板幅計
を用いた板幅測定、クロップ形状 (長さ) 測定、板
厚測定、および板長さ測定の5項目について、測定精
度σを調査するとともに本発明法、従来法のそれぞれが
どの測定を採用しているかを示したものである。なお、
表1における板長さ測定の測定精度はワークロール回転
数をPLG で計測し、板の先進率とロール荷重とで補正し
た場合について示している。
方法、および従来の厚板圧延方法の両者の測定精度を比
較するため、秤量機を用いた鋼片重量測定、板幅計
を用いた板幅測定、クロップ形状 (長さ) 測定、板
厚測定、および板長さ測定の5項目について、測定精
度σを調査するとともに本発明法、従来法のそれぞれが
どの測定を採用しているかを示したものである。なお、
表1における板長さ測定の測定精度はワークロール回転
数をPLG で計測し、板の先進率とロール荷重とで補正し
た場合について示している。
【0030】
【表1】
【0031】表1から、従来の方法では、測定精度σが
0.5 %である「板長さ測定」を行う必要があったため、
測定精度の低下は避けられなかったが、本発明では、
0.5 %である「板長さ測定」を行う必要があったため、
測定精度の低下は避けられなかったが、本発明では、
【0032】
【数5】
【0033】とするため、測定精度は0.1 %まで向上
し、容易に高精度で板長さの予想を行うことができる。
次に、本発明にかかる厚板圧延方法および厚板圧延装置
を添付図面を参照しながらを経時的に説明する。
し、容易に高精度で板長さの予想を行うことができる。
次に、本発明にかかる厚板圧延方法および厚板圧延装置
を添付図面を参照しながらを経時的に説明する。
【0034】図1は、本発明にかかる厚板圧延装置の一
例を一部省略して示す説明図であり、同図に示すよう
に、鋼片の加熱炉1と、加熱炉1から抽出される鋼片の
デスケーリング装置(図示例ではHSB)2と、デスケ
ーリング装置2の出口側に配置された鋼片の秤量機3
と、粗圧延機4aおよび仕上圧延機4bにより構成される圧
延機とをこの順に備えてなる厚板圧延装置であり、粗圧
延機4aと仕上圧延機4bとの間には形状計5aおよびレーザ
ー式板幅計6が、仕上圧延機4bの下流には板厚計7およ
び形状計5bが、それぞれ設置されている。図1に示す例
では、仕上圧延機4bの入側に形状計5aおよびレーザー式
板幅計6が、仕上圧延機4bの下流には板厚計7および形
状計5bがそれぞれ配置されているが、本発明はかかる態
様のみに限定されるものではない。前述のように、本発
明における仕上圧延はリバースして複数回行われるもの
であるため、形状計5a、5b、レーザー式板幅計6および
板厚計7は仕上圧延機4bの入側および/または出側に設
置されていればよい。
例を一部省略して示す説明図であり、同図に示すよう
に、鋼片の加熱炉1と、加熱炉1から抽出される鋼片の
デスケーリング装置(図示例ではHSB)2と、デスケ
ーリング装置2の出口側に配置された鋼片の秤量機3
と、粗圧延機4aおよび仕上圧延機4bにより構成される圧
延機とをこの順に備えてなる厚板圧延装置であり、粗圧
延機4aと仕上圧延機4bとの間には形状計5aおよびレーザ
ー式板幅計6が、仕上圧延機4bの下流には板厚計7およ
び形状計5bが、それぞれ設置されている。図1に示す例
では、仕上圧延機4bの入側に形状計5aおよびレーザー式
板幅計6が、仕上圧延機4bの下流には板厚計7および形
状計5bがそれぞれ配置されているが、本発明はかかる態
様のみに限定されるものではない。前述のように、本発
明における仕上圧延はリバースして複数回行われるもの
であるため、形状計5a、5b、レーザー式板幅計6および
板厚計7は仕上圧延機4bの入側および/または出側に設
置されていればよい。
【0035】本発明では、鋼片に、加熱炉1を用いた加
熱およびデスケーリング装置2を用いたデスケーリング
をそれぞれ行う。加熱炉1、デスケーリング装置2はそ
れぞれ公知の装置を用いればよく、特定の装置には限定
されない。
熱およびデスケーリング装置2を用いたデスケーリング
をそれぞれ行う。加熱炉1、デスケーリング装置2はそ
れぞれ公知の装置を用いればよく、特定の装置には限定
されない。
【0036】加熱およびデスケーリングを行った後に、
本発明では、鋼片の重量Wを秤量機3により測定する。
鋼片の重量Wを測定する秤量機3も特定の装置には限定
されない。なお、通常使用されている秤量機3は比較的
高精度で測定でき (誤差±0.1 %程度) 、例えば10ton
の鋼片であっても誤差は±10kg程度である。
本発明では、鋼片の重量Wを秤量機3により測定する。
鋼片の重量Wを測定する秤量機3も特定の装置には限定
されない。なお、通常使用されている秤量機3は比較的
高精度で測定でき (誤差±0.1 %程度) 、例えば10ton
の鋼片であっても誤差は±10kg程度である。
【0037】本発明では、鋼片の重量Wを測定してから
鋼片の密度ρを用いて、鋼片の体積Vを、V=W/ρと
して求める。なお、鋼片の密度ρは適宜手段 (例えば、
鋼種毎のテーブル値作成) により予め求めておけばよ
い。
鋼片の密度ρを用いて、鋼片の体積Vを、V=W/ρと
して求める。なお、鋼片の密度ρは適宜手段 (例えば、
鋼種毎のテーブル値作成) により予め求めておけばよ
い。
【0038】鋼片の重量Wの測定後、本発明では複数パ
スの粗圧延および仕上圧延をそれぞれ粗圧延機4aおよび
仕上圧延機4bによりリバースして行う。粗圧延は従来か
ら行われている粗圧延と全く同様であってよく、何ら限
定を要さない。
スの粗圧延および仕上圧延をそれぞれ粗圧延機4aおよび
仕上圧延機4bによりリバースして行う。粗圧延は従来か
ら行われている粗圧延と全く同様であってよく、何ら限
定を要さない。
【0039】仕上圧延も基本的に通常と同様にして行う
が、本発明では、最終パス前の板厚、板幅および板クラ
ウンを、それぞれ仕上圧延機の前面および/または後面
に配置した板厚計7、板幅計6および形状計5a、5bによ
り測定してこれらの測定値から最終パス後の平均板幅
W' 、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトムク
ロップ長さL2'をそれぞれ予測する。以下、この予測手
段を詳細に説明する。
が、本発明では、最終パス前の板厚、板幅および板クラ
ウンを、それぞれ仕上圧延機の前面および/または後面
に配置した板厚計7、板幅計6および形状計5a、5bによ
り測定してこれらの測定値から最終パス後の平均板幅
W' 、平均トップクロップ長さL1'および平均ボトムク
ロップ長さL2'をそれぞれ予測する。以下、この予測手
段を詳細に説明する。
【0040】図2は、仕上圧延の最終パスの前に、板厚
計7を用いて求めた、クラウンモデルに基づいて求めた
板厚プロフィールの一例を示すグラフであり、圧延材の
板幅方向の中心における板厚はt1であり、両端における
板厚はt2であり、平均板厚は斜線で囲まれた部分の面積
を板幅方向距離l で除することにより算出され、その値
はTである。ここで、図2に示すグラフから、
計7を用いて求めた、クラウンモデルに基づいて求めた
板厚プロフィールの一例を示すグラフであり、圧延材の
板幅方向の中心における板厚はt1であり、両端における
板厚はt2であり、平均板厚は斜線で囲まれた部分の面積
を板幅方向距離l で除することにより算出され、その値
はTである。ここで、図2に示すグラフから、
【0041】
【数6】T=f(t1、t2、P) ・・・・・・・ により表される関係を求めておく。なお、平均板厚Tの
算出式に板厚t1およびt2のみならず圧延機の荷重Pを用
いるのは、板厚t1および板厚t2の間の板厚分布、すなわ
ち板厚プロフィールを計算することができるからであ
る。
算出式に板厚t1およびt2のみならず圧延機の荷重Pを用
いるのは、板厚t1および板厚t2の間の板厚分布、すなわ
ち板厚プロフィールを計算することができるからであ
る。
【0042】図3は、仕上圧延の最終パス前に、レーザ
ー式の板幅計6を用いて求めた板幅プロフィールの一例
を示すグラフであり、平均板厚Tと全く同様にして算出
される平均板幅はWである。図4は、仕上圧延の最終パ
ス前に形状計5a、5b、および板幅計6を用いて求めた、
圧延材の先端または後端のクロップ形状を測定した結果
の一例を示すグラフである。
ー式の板幅計6を用いて求めた板幅プロフィールの一例
を示すグラフであり、平均板厚Tと全く同様にして算出
される平均板幅はWである。図4は、仕上圧延の最終パ
ス前に形状計5a、5b、および板幅計6を用いて求めた、
圧延材の先端または後端のクロップ形状を測定した結果
の一例を示すグラフである。
【0043】同図に示すクロップ形状の測定結果と、予
め求めてある板厚圧下率 (%) 、板長さ延伸率 (%) お
よび板幅拡がり率 (%) との関係とにより仕上圧延の最
終パス後のクロップ形状を破線で示すように予測する。
すなわち、同図に示すように板幅Wが確保される位置に
より決定される製品採取可能線から端部側のクロップロ
ス部分 (図4の斜線により示す部分であって、トップク
ロップ長さL1 、ボトムクロップ長さL2)をそれぞれ求
める。そして、この結果から、仕上圧延の最終パス終了
後の平均板幅W’、平均トップクロップ長さL1'および
平均ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ補正して予測す
る。
め求めてある板厚圧下率 (%) 、板長さ延伸率 (%) お
よび板幅拡がり率 (%) との関係とにより仕上圧延の最
終パス後のクロップ形状を破線で示すように予測する。
すなわち、同図に示すように板幅Wが確保される位置に
より決定される製品採取可能線から端部側のクロップロ
ス部分 (図4の斜線により示す部分であって、トップク
ロップ長さL1 、ボトムクロップ長さL2)をそれぞれ求
める。そして、この結果から、仕上圧延の最終パス終了
後の平均板幅W’、平均トップクロップ長さL1'および
平均ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ補正して予測す
る。
【0044】そして、これらの予測値W' 、L1'および
L2'と、鋼片の重量の測定結果から算出した鋼片の体積
Vとを用いて、 (最終製品長さ+切断代+試験片代+余
裕代) である最終目標長さL' を得ることができる仕上
圧延の最終パスの目標板厚T' を式により算出し、成
品の最終板厚が算出した目標板厚T' となるように仕上
圧延の最終パスの圧下を行う。
L2'と、鋼片の重量の測定結果から算出した鋼片の体積
Vとを用いて、 (最終製品長さ+切断代+試験片代+余
裕代) である最終目標長さL' を得ることができる仕上
圧延の最終パスの目標板厚T' を式により算出し、成
品の最終板厚が算出した目標板厚T' となるように仕上
圧延の最終パスの圧下を行う。
【0045】以上のようにして、本発明によれば、最終
目標長さL' を確実に得ることができるが、最終目標長
さL' の調整は仕上圧延の最終パスにおける目標板厚の
変更により行っている。そのため、最終製品の板厚値が
仕様板厚の許容公差の範囲を外れてしまうことがある。
そこで、板長さのみならず板厚も仕様値の範囲内とする
ため、本発明により算出した目標板厚T' が仕様値の平
均板厚よりも大きい場合は製品の板厚が仕様板厚の範囲
内となるように目標板厚T' を求め直す。
目標長さL' を確実に得ることができるが、最終目標長
さL' の調整は仕上圧延の最終パスにおける目標板厚の
変更により行っている。そのため、最終製品の板厚値が
仕様板厚の許容公差の範囲を外れてしまうことがある。
そこで、板長さのみならず板厚も仕様値の範囲内とする
ため、本発明により算出した目標板厚T' が仕様値の平
均板厚よりも大きい場合は製品の板厚が仕様板厚の範囲
内となるように目標板厚T' を求め直す。
【0046】また、板厚t2が仕様板厚の範囲の下限値よ
りも小さい場合は、板厚t2が下限値となるように、目標
板厚T' を求め直す。この場合、例えば圧延前に厚板か
ら製品を3枚採取する場合には、目標板厚T' を増大さ
せることにより1枚は長さ不足となることがあるが残り
2枚は、板厚および板長さがともに仕様値を満足した製
品として採取できる。
りも小さい場合は、板厚t2が下限値となるように、目標
板厚T' を求め直す。この場合、例えば圧延前に厚板か
ら製品を3枚採取する場合には、目標板厚T' を増大さ
せることにより1枚は長さ不足となることがあるが残り
2枚は、板厚および板長さがともに仕様値を満足した製
品として採取できる。
【0047】このようにして、本発明により、言わば、
切断時のばらつき (重量ばらつき)、板幅ばらつき、ク
ロップ形状のばらつきをそれぞれ板厚に反映させて粗圧
延および仕上圧延を行うことにより、最適な目標板厚を
決定できるようになり、厚さ不足の減少、歩留りの向上
を図ることができ、板長さの不足による格落ち品の発生
率の減少および歩留りの向上を図ることが可能となる。
切断時のばらつき (重量ばらつき)、板幅ばらつき、ク
ロップ形状のばらつきをそれぞれ板厚に反映させて粗圧
延および仕上圧延を行うことにより、最適な目標板厚を
決定できるようになり、厚さ不足の減少、歩留りの向上
を図ることができ、板長さの不足による格落ち品の発生
率の減少および歩留りの向上を図ることが可能となる。
【0048】なお、図5は、本発明にかかる厚板圧延方
法の構成例を示すフローチャートである。さらに、本発
明を実施例を参照しながら説明するが、これは本発明の
例示であり、これにより本発明が限定されるものではな
い。
法の構成例を示すフローチャートである。さらに、本発
明を実施例を参照しながら説明するが、これは本発明の
例示であり、これにより本発明が限定されるものではな
い。
【0049】
【実施例】本発明を適用して厚板の圧延を行い(圧延総
トン数:10万トン)、この間における板長さの不足に起
因した格落ち品の発生率を従来法と比較した。なお、仕
上圧延の最終パスの直前に、鋼片の体積の算出値V、仕
上圧延の最終パス後の平均板幅の予測値W' 、仕上圧延
の最終パス後の平均トップクロップ長さの予測値L1'お
よび仕上圧延の最終パス後の平均ボトムクロップ長さの
予測値L2'をそれぞれ求め、最終目標長さL' を与える
仕上圧延の最終パスにおける目標板厚T' を式を用い
て算出し、このようにして算出した目標板厚T' を式
のTに代入することにより求められる板厚t1およびt2が
許容公差の範囲内にあるか否かを判定し範囲外にある場
合には算出した目標板厚T' を適宜修正することによ
り、板長さのみならず板厚も仕様値に含まれるようにし
て、仕上圧延の最終パスを行った。
トン数:10万トン)、この間における板長さの不足に起
因した格落ち品の発生率を従来法と比較した。なお、仕
上圧延の最終パスの直前に、鋼片の体積の算出値V、仕
上圧延の最終パス後の平均板幅の予測値W' 、仕上圧延
の最終パス後の平均トップクロップ長さの予測値L1'お
よび仕上圧延の最終パス後の平均ボトムクロップ長さの
予測値L2'をそれぞれ求め、最終目標長さL' を与える
仕上圧延の最終パスにおける目標板厚T' を式を用い
て算出し、このようにして算出した目標板厚T' を式
のTに代入することにより求められる板厚t1およびt2が
許容公差の範囲内にあるか否かを判定し範囲外にある場
合には算出した目標板厚T' を適宜修正することによ
り、板長さのみならず板厚も仕様値に含まれるようにし
て、仕上圧延の最終パスを行った。
【0050】その結果、従来は格落ち率品の発生率が0.
3 %程度であったが、本発明法により0.2 %に低減され
た。本発明による格落ち品の発生率の向上幅は0.1 %と
一見少ないようにもみえるが、従来は如何なる手段を用
いても格落ち品の発生率を0.2 %に低減することはでき
なかったのであるから、本発明の効果は極めて顕著であ
る。また、本発明により、製造歩留りも0.2 %向上し
た。
3 %程度であったが、本発明法により0.2 %に低減され
た。本発明による格落ち品の発生率の向上幅は0.1 %と
一見少ないようにもみえるが、従来は如何なる手段を用
いても格落ち品の発生率を0.2 %に低減することはでき
なかったのであるから、本発明の効果は極めて顕著であ
る。また、本発明により、製造歩留りも0.2 %向上し
た。
【0051】
【発明の効果】本発明により、仕上圧延の最終パスにお
ける最適な目標板厚を、測定誤差が大きい板長さの測定
値を用いなくとも決定できるようになり、厚さ不足の減
少、歩留りの向上を図ることができ、長さ不足による格
落ち品の減少および歩留りの向上を図ることが可能とな
った。
ける最適な目標板厚を、測定誤差が大きい板長さの測定
値を用いなくとも決定できるようになり、厚さ不足の減
少、歩留りの向上を図ることができ、長さ不足による格
落ち品の減少および歩留りの向上を図ることが可能とな
った。
【図1】本発明にかかる厚板圧延装置の一例を一部省略
して示す説明図である。
して示す説明図である。
【図2】仕上圧延の最終パスの前に、板厚計7を用いて
求めた、クラウンモデルに基づいて求めた板厚プロフィ
ールの一例を示すグラフである。
求めた、クラウンモデルに基づいて求めた板厚プロフィ
ールの一例を示すグラフである。
【図3】仕上圧延の最終パス前にレーザー式の板幅計6
を用いて求めた板幅プロフィールの一例を示すグラフで
ある。
を用いて求めた板幅プロフィールの一例を示すグラフで
ある。
【図4】仕上圧延の最終パス前に形状計5a、5bを用いて
求めた、圧延材の先端または後端のクロップ形状を測定
した結果の一例を示すグラフである。
求めた、圧延材の先端または後端のクロップ形状を測定
した結果の一例を示すグラフである。
【図5】本発明にかかる厚板圧延方法の構成例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1:加熱炉 2:デスケーリ
ング装置 3:秤量機 4a:粗圧延機 4b:仕上圧延機 5a、5b:形状計 6:板幅計 7:板厚計
ング装置 3:秤量機 4a:粗圧延機 4b:仕上圧延機 5a、5b:形状計 6:板幅計 7:板厚計
Claims (3)
- 【請求項1】 鋼片に加熱およびデスケーリングを行
い、さらに前記加熱およびデスケーリングを終了した鋼
片の重量を測定した後、それぞれ複数パスの粗圧延およ
び仕上圧延をリバースして行う厚板圧延方法であって、
前記仕上圧延の際には、最終パス前の板厚、板幅および
板クラウンを測定してこれらの測定値から最終パス後の
平均板幅W' 、平均トップクロップ長さL1'および平均
ボトムクロップ長さL2'をそれぞれ予測し、これらの予
測値と前記重量の測定結果から算出した鋼片の体積Vと
を用いて最終目標長さL' を得ることができる仕上圧延
の最終パスの目標板厚T' を下記式により算出し、成
品の最終板厚が算出した前記目標板厚T' となるように
仕上圧延の最終パスの圧下を行うことを特徴とする厚板
圧延方法。 【数1】 ただし、T' :仕上圧延の最終パスにおける目標板厚 V :鋼片の体積の算出値 W’:仕上圧延の最終パス後の平均板幅の予測値 L' :最終目標長さ L1':仕上圧延の最終パス後の平均トップクロップ長さ
の予測値 L2':仕上圧延の最終パス後の平均ボトムクロップ長さ
の予測値 - 【請求項2】 前記仕上圧延の最終パス前に測定した板
幅方向の中心における板厚t1および板幅方向の端部にお
ける板厚t2と、圧延機の荷重Pと、平均板厚Tとに基づ
いて、 【数2】T=f(t1、t2、P) ・・・・・・・ により表される関係を求めておき、前記仕上圧延の際に
は算出した前記目標板厚T' を式のTに代入して板厚
t1およびt2を求め、板厚t1およびt2の値が許容公差の範
囲内である場合には最終板厚が算出した前記目標板厚
T' となるように仕上圧延の最終パスの圧下を行い、板
厚t1およびt2の値が許容公差の範囲外である場合には許
容公差の上限値および下限値にあわせて目標板厚T' を
修正し、最終板厚がこの修正値となるように仕上圧延の
最終パスの圧下を行うことを特徴とする請求項1記載の
厚板圧延方法。 - 【請求項3】 鋼片の加熱炉と、前記加熱炉から抽出さ
れる鋼片のデスケーリング装置と、粗圧延機および仕上
圧延機からなる圧延機とをこの順に備えてなる厚板圧延
装置であって、さらに、前記デスケーリング装置と前記
圧延機との間に配置された鋼片の秤量機と、前記仕上圧
延機の入側および/または出側に配置された厚板の板厚
計、板幅計および形状計とを備えることを特徴とする厚
板圧延装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5102842A JPH06312208A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 厚板圧延方法および圧延装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5102842A JPH06312208A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 厚板圧延方法および圧延装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06312208A true JPH06312208A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14338229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5102842A Withdrawn JPH06312208A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 厚板圧延方法および圧延装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06312208A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100388040B1 (ko) * | 1999-07-14 | 2003-06-18 | 주식회사 포스코 | 후 강판의 제조방법 |
| KR101277500B1 (ko) * | 2011-09-29 | 2013-06-21 | 현대제철 주식회사 | 후판정보의 정합방법 |
| CN108687132A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-10-23 | 辽宁博镁兴业科技有限公司 | 一种改善金属板坯厚度分布的轧制方法及其装置 |
| CN114888083A (zh) * | 2022-06-25 | 2022-08-12 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 一种中厚板轧机轧制宽薄板的方法 |
| CN117505526A (zh) * | 2023-11-17 | 2024-02-06 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种超大规格板生产工艺 |
| CN118768382A (zh) * | 2024-07-31 | 2024-10-15 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种高合金特厚板坯轧制150-230mm规格钢板的生产工艺 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5102842A patent/JPH06312208A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100388040B1 (ko) * | 1999-07-14 | 2003-06-18 | 주식회사 포스코 | 후 강판의 제조방법 |
| KR101277500B1 (ko) * | 2011-09-29 | 2013-06-21 | 현대제철 주식회사 | 후판정보의 정합방법 |
| CN108687132A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-10-23 | 辽宁博镁兴业科技有限公司 | 一种改善金属板坯厚度分布的轧制方法及其装置 |
| CN108687132B (zh) * | 2018-07-12 | 2024-03-08 | 邯郸荣达装备制造有限公司 | 一种改善金属板坯厚度分布的轧制方法及其装置 |
| CN114888083A (zh) * | 2022-06-25 | 2022-08-12 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 一种中厚板轧机轧制宽薄板的方法 |
| CN117505526A (zh) * | 2023-11-17 | 2024-02-06 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种超大规格板生产工艺 |
| CN118768382A (zh) * | 2024-07-31 | 2024-10-15 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种高合金特厚板坯轧制150-230mm规格钢板的生产工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |