JPH06312595A - 磁気券シート - Google Patents

磁気券シート

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JPH06312595A
JPH06312595A JP5103905A JP10390593A JPH06312595A JP H06312595 A JPH06312595 A JP H06312595A JP 5103905 A JP5103905 A JP 5103905A JP 10390593 A JP10390593 A JP 10390593A JP H06312595 A JPH06312595 A JP H06312595A
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Toshizo Iida
稔三 飯田
Kimihisa Fukumoto
公久 福本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書き込んだ磁気記録情報の読み取り出力のバ
ラツキが小さい磁気券シ−トを提供する事である。 【構成】 木材パルプを主原料とした支持体の吸水度を
JIS−P8140に定めるコッブサイズ度で10g/
2以下とする。10g/m2以下のコッブサイズ度は撥
水剤を抄き込むと得られやすく、この支持体の一方の面
に磁気記録層を設けて磁気券シ−トを得る。 【効果】 磁気出力のバラツキが小さく、最終使用者か
ら見た機器類の誤作動が改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗車券、回数券、定期
券、高速道路通行券、駐車券、入場券、などの各種磁気
券シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気券シ−トには多種多様なもの
があり、支持体の片面に磁気による記録層が設けられて
いる。この磁気記録層は、磁気記録の高密度化が進むに
つれて、より良好な磁気特性が要求されるようになって
きている。この磁気記録層に要求される品質特性のうち
で最も重要な特性は、書き込んだ情報を読み取る際の磁
気記録情報の磁気出力のバラツキである。余りバラツキ
が大きいと、読み取る際に誤情報となって表れ、機器類
の正常な作動を妨害するような弊害を生じる。特に木材
パルプを主原料とした紙を支持体に用いた磁気券シ−ト
の磁気出力のバラツキはプラスチックフィルムを支持体
にした場合より、一般的には劣ると言われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、支持体とし
て木材パルプを主原料とした紙を用い、その上に磁気層
を設けた時の磁気出力のバラツキが非常に小さく、優れ
た磁気特性を有する磁気券シートの提供を目的としたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この問題を
解決すべく鋭意検討した結果、JIS−P8140に定
める紙のコッブサイズ度を10g/m2以下とし、その
上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とする磁気記録
層を設けることによって、磁気出力のバラツキの小さい
良好な磁気券シ−トが得られることを見いだした。コッ
ブサイズ度は小さい方が好ましいが、製造工程やコスト
などを勘案し、好ましい値を任意に選択することが出来
る。JIS−P8140に定める紙のコッブサイズ度
は、紙または板紙の片面が一定時間水と接触する時の吸
水度の試験法であり、質量測定後の試験片(約130m
m×130mm)を台と金属環(面積100cm2)の
間に固定し、20℃の水を約50ml注ぎ入れて所定の
時間接触させた後、吸取紙で表面の水を除き、質量を測
定する。1m2当たりの吸水量(g/m2)を求め、吸水
度として表す。本明細書では、水と接触させる所定の時
間は特に断りの無い限り30秒間とした。
【0005】本発明に用いられる支持体は木材パルプを
主原料とし、他に植物繊維、合成樹脂による合成パル
プ、セルロ−ス系化学繊維、合成繊維、ガラス繊維、そ
の他の無機繊維なども必要に応じて併用することが出来
る。木材パルプの原料としては、アカマツ、クロマツ、
トドマツ、エゾマツ、モミ、ツガ、スギ、ヒノキ、カラ
マツ、シラベ、トウヒ、ヒバ、メルクシマツ、ラジア−
タパイン、ベニマツ、パイン、シ−ダ、スプル−ス、ホ
ワイトファ−、などの針葉樹、カバ、ブナ、ハンノキ、
ナラ、タブ、シイ、シラカバ、ハコヤナギ、ポプラ、タ
モ、ドロヤナギ、ユ−カリ、マングロ−ブ、ラワン、な
どの広葉樹が挙げられる。その他、タルク、炭酸カルシ
ウム等の填料、合成樹脂、ロジン、澱粉等のサイズ剤や
必要に応じて湿潤強度向上剤、柔軟剤、硬化剤、歩留り
向上剤、消泡剤、ガム類、撥水剤などを用いることが出
来、この支持体上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分
とする磁気記録層を設ける。支持体の坪量としては60
〜300g/m2のものが好適で、さらに好適な範囲は
100〜200g/m2である。
【0006】コッブサイズ度が10g/m2以下の支持
体は撥水剤を用いると作成しやすい。 サイズ剤や撥水
剤を木材パルプと共に抄造する方法は、当業界では古く
から行なわれており、その目的によって光沢を付与した
り、印刷適性を改良したりしているが、磁気券シ−トの
支持体中に撥水剤を含有させて吸水度を下げたものに磁
気記録層を設けると、磁気特性が改良されると記載され
ている文献類は全く無かった。
【0007】良好な磁気券シ−トを得るための撥水剤使
用量は重量比で木材パルプの5%〜20%程度が必要で
あるが、当業界で通常使用される量よりかなり多いこと
に新規さがある。コッブサイズ度は10g/m2以下で
あれば十分な効果が得られ、不必要に撥水剤を多く使用
しても経済的に不利となるだけである。コッブサイズ度
を10g/m2以下とするためには撥水剤の種類や使用
量は最終使用者の品質特性の求めに応じて自在に調節し
て決定される。
【0008】支持体としての紙の製造には、長網、丸
網、ツインワイヤ−などの抄紙機が使用出来、その他必
要に応じてサイズプレスやコ−ティングなどの方法を加
味することによっても本発明の特性を付与することが出
来る。又、磁気出力のバラツキはシ−トの表面性にも影
響される。平坦な方が磁気ヘッドとの密着性が良いた
め、磁気出力のバラツキが小さくなるのは極めて当然の
ことである。そのため抄紙工程や磁気層塗布工程の後
に、マシンカレンダ−、グロスカレンダ−、ス−パ−カ
レンダ−、ブラッシング、などの平坦化装置を使用する
ことが出来る。
【0009】本発明の撥水剤としては、木材パルプを主
体とする支持体の吸水度を下げる効果のあるものであれ
ば幅広い範囲から選択することが出来る。例えば、カル
ナウバワックス、ライスワックス、蜜蝋、セラッカ蝋な
どの動植物性ワックス、パラフィンワックス、ペトロラ
タムなどの石油系ワックス、ポリエチレンワックスなど
の合成ワックスもしくは高級脂肪酸及びその金属塩やア
マイドやエステルなど、スチレン−アクリル系、アクリ
ル系、尿素ホルマリン系、ウレタン系などの樹脂類、ア
ルキルケテンダイマ−、シリコ−ン油、金属石鹸、など
を単独または組み合わせて使用できる。
【0010】磁気記録層は強磁性体粉末と水性結合剤を
主成分とし、その他必要に応じて消泡剤、増粘剤、硬化
剤、浸透剤、ブロッキング防止剤、撥水剤、耐水化剤な
どを用いることができる。磁性体粉末としてはγフェラ
イト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト
等が用いられるが、磁気記録情報が通常の磁石で消去さ
れない為には保磁力が1500から5000エルステッ
ドのバリウムフェライト、ストロンチウムフェライトが
多く使用される。尚、磁性体粉末の分散にポリアクリル
酸系の塩等が使用可能である。
【0011】水性結合剤としては、酸化デンプン、エ−
テル化デンプンなどのデンプン類、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、メチルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、
ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロ−ス、ア
ラビアゴム、カゼイン、ゼラチン、ポリエチレンオキサ
イドなどの水溶性結合剤、ポリウレタン系、塩化ビニル
系、ポリアクリル系、スチレンブタジェン系などの各種
ラテックス類が使用出来る。
【0012】本発明の磁気記録層の塗工に用いる装置
は、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ロール
コーター、ロッドコーター、カーテンコーター、ダイコ
ーター、リップコーター、ブレードコーター、等が用い
られる。又、オフセット、シルクスクリ−ン等の印刷法
も用いることができる。
【0013】
【作用】本発明では、吸水度の低い支持体に磁気記録層
塗液を塗布することによって磁気出力のバラツキの小さ
な磁気券シ−トを得ることが出来る。この理由は、磁気
記録層塗液を塗布する際に塗液が支持体に接触してから
乾燥するまでの塗液の挙動と関係があるように思われ
る。即ち、マイグレ−ションによる液組成変化が磁気出
力のバラツキとなって表われるため、支持体の吸水度を
下げることによってこの特性が改良されるものと思われ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
【0015】実施例1 抄紙の実施例 支持体の配合比は以下の通りである。 木材パルプ(LBKP) (固形)100 部 ロジン (固形) 1 部 硫酸バンド (固形) 2 部 ポリアクリルアミド (固形) 0.5部 撥水剤 (固形) 5.5部 (弗
素系ポリマ−エマルジョン、旭硝子社製、アサヒガ−ド
AG550) 叩解機で濾水度40度ショッパ−リグラ−まで叩解し、
ロジンのナトリウム塩を加え、更に硫酸バンドとカチオ
ン変性ポリアクリルアミド、最後に撥水剤を加えて水性
スラリ−の固形分を約0.3%とした。以上の紙料を長
網抄紙機を用いて坪量150g/m2の磁気券シ−ト用
支持体を得た。 磁気記録層塗液の作成 以下の配合をボールミルで一昼夜分散し、磁気記録層塗
液を調整した。 バリウムフェライト(戸田工業社製 MC127 保磁力 2700エルステッ ド) (固形)100部 ウレタンーアクリル系樹脂(三井東圧社製 バリアスタ−UD2017ー1) (固形) 30部 ポリエチレンオキサイド(住友精化社製PEOー1 重量平均分子量20万) (固形) 5部 上記処方にて得た坪量150g/m2の支持体の片面
に、磁気記録層塗液をコ−ティングロッドを用いて固形
分で30g/m2となるように塗工し、磁場配向後に1
10℃で乾燥し、本発明の磁気券シートを得た。
【0016】実施例2 実施例1のうち、支持体作成に撥水剤を固形で10部使
用した以外は実施例1と同様にして磁気券シ−トを得
た。
【0017】実施例3 実施例1のうち、支持体作成に撥水剤としてパラフィン
ワックスエマルジョン(ミサワセラミック社製、パラテ
ックスNS−70D)を同量置換した以外は実施例1と
同様にして磁気券シートを得た。
【0018】実施例4 実施例1のうち、支持体作成に撥水剤としてスチレン−
アクリル系樹脂(ディックハ−キュレス社製、エピノッ
クスGR100)を同量置換した以外は実施例1と同様
にして磁気券シートを得た。
【0019】実施例5 実施例1のうち、支持体作成に撥水剤としてステアリン
酸亜鉛(中京油脂社製、ハイミクロンF930)を同量
置換した以外は実施例1と同様にして磁気券シ−トを得
た。
【0020】実施例6 実施例1のうち、支持体作成に撥水剤として尿素ホルマ
リン樹脂系(荒川化学社製、タマコ−ト138)を同量
置換した以外は実施例1と同様にして磁気券シ−トを得
た。
【0021】比較例1 実施例1のうち、撥水剤不使用の支持体を作成した以外
は実施例1と同様にして磁気券シ−トを得た。
【0022】比較例2 実施例1のうち、撥水剤を3部使用した支持体を作成し
た以外は実施例1と同様にして磁気券シ−トを得た。
【0023】以上の実施例、比較例で得られた磁気券シ
ートを以下の方法で評価した。結果を表1に示す。 (吸水度)JIS−P8140に定めるコッブサイズ法
によるが、本明細書においてはサンプルと水との接触時
間は30秒間とした。 (磁気出力のばらつき)プリペードカード用磁気特性分
析機(210BPI書き込みFM方式)により出力の平
均値からのバラツキを測定した。単位は%で示し、数値
の小さいほうが良好である。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の磁気券シートは、磁気出力のバ
ラツキが少なく、良好な磁気特性を有していた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面上に強磁性体粉末と水
    性結合剤を主成分とする磁気記録層を設けた磁気券シー
    トにおいて、支持体として木材パルプを主原料とし、J
    IS−P8140に定める紙のコッブサイズ度が10g
    /m2以下のものを用いる事を特徴とする磁気券シー
    ト。
  2. 【請求項2】 支持体中に5重量%以上の撥水剤を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気券シ−ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274458A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Paper Industries Co Ltd 磁気キップ用紙及びその製造方法
JP2007169837A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体、及びその製造方法
CN108191602A (zh) * 2018-01-02 2018-06-22 重庆合才化工有限公司 一种米糠蜡酸钙皂蜡及其制备方法
JP2021155886A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 明成化学工業株式会社 抄紙用耐水剤キット、耐水紙及びその製造方法

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