JPH0631299B2 - 14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン誘導体 - Google Patents
14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン誘導体Info
- Publication number
- JPH0631299B2 JPH0631299B2 JP25830686A JP25830686A JPH0631299B2 JP H0631299 B2 JPH0631299 B2 JP H0631299B2 JP 25830686 A JP25830686 A JP 25830686A JP 25830686 A JP25830686 A JP 25830686A JP H0631299 B2 JPH0631299 B2 JP H0631299B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般式 (式中、R1は水素原子またはトリフルオロアセチル基
である。)で表わされる14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノルビシン誘導体及びその塩に関する。
である。)で表わされる14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノルビシン誘導体及びその塩に関する。
本発明の一般式(I)で表わされる14−フルオロ−4
−デメトキシダウノルビシン誘導体は制癌剤としての用
途を有する。
−デメトキシダウノルビシン誘導体は制癌剤としての用
途を有する。
優れた制癌剤の開発は社会の強力な要請であり、急務を
有する事項である。アドリアマイシンに代表されるアン
トラサイクリン誘導体は、その強力な制癌活性により制
癌剤として医薬における重要な位置を占めており、現在
までに数多くのアントラサイクリン誘導体が開発されて
いる。しかしながら、それらの誘導体は制癌活性と脱
毛、心筋毒性等の副作用の関連などにおいて、実際の癌
の治療に使用するには未だ不満足なものである。この事
からより優れた特徴的な制癌活性を示す新規なアントラ
サイクリン類縁体の開発が強く望まれている。
有する事項である。アドリアマイシンに代表されるアン
トラサイクリン誘導体は、その強力な制癌活性により制
癌剤として医薬における重要な位置を占めており、現在
までに数多くのアントラサイクリン誘導体が開発されて
いる。しかしながら、それらの誘導体は制癌活性と脱
毛、心筋毒性等の副作用の関連などにおいて、実際の癌
の治療に使用するには未だ不満足なものである。この事
からより優れた特徴的な制癌活性を示す新規なアントラ
サイクリン類縁体の開発が強く望まれている。
上記の背景にあって、本発明者らは優れた制癌活性を有
する新規なアントラサイクリン類縁体を探索した結果、
本発明の化合物を見出し本発明を完成した。
する新規なアントラサイクリン類縁体を探索した結果、
本発明の化合物を見出し本発明を完成した。
前記一般式(I)で表わされる新規な14−フルオロ−
4−デメトキシダウノルビシン誘導体は以下の反応に従
い製造することができる。
4−デメトキシダウノルビシン誘導体は以下の反応に従
い製造することができる。
(式中、R2及びR3は結合する炭素原子と一体となっ
て環式あるいは非環式アセタール基を表わし、R4はア
シル基を表わす。) 〔第1工程〕 本工程は、(R)−2−アセチル−2,5,12−トリ
ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン
−6,11−ジオン〔7−デオキシ−4−デメトキシダ
ウノマイシノン)(II)と臭素化剤を反応させ、反応成
績体として得られる2−ブロモアセチル体を、一般式 M−F −(VIII) (式中、Mは四級アンモニウムまたは金属原子を表わ
す。)で表わされるフッ化物と反応させることにより、
前期一般式(III)で表わされる(R)−2−(2−フ
ルオロアセチル)−2,5,12−トリヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−
ジオン(7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノマイシノン)を製造するものである。
て環式あるいは非環式アセタール基を表わし、R4はア
シル基を表わす。) 〔第1工程〕 本工程は、(R)−2−アセチル−2,5,12−トリ
ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン
−6,11−ジオン〔7−デオキシ−4−デメトキシダ
ウノマイシノン)(II)と臭素化剤を反応させ、反応成
績体として得られる2−ブロモアセチル体を、一般式 M−F −(VIII) (式中、Mは四級アンモニウムまたは金属原子を表わ
す。)で表わされるフッ化物と反応させることにより、
前期一般式(III)で表わされる(R)−2−(2−フ
ルオロアセチル)−2,5,12−トリヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−
ジオン(7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノマイシノン)を製造するものである。
本発明の原料である前記一般式(II)で表わされる
(R)−2−アセチル−2,5,12−トリヒドロキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11
−ジオンは、(±)−2−アセチル−2,5,12−ト
リヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセ
ン−6,11−ジオンの光学活性アセタールによる光学
分割(K.Tamoto,et al.,Tetrah
edron,40,4617(1984).参照)、ま
たは(R)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン−
2−カルボン酸からの変換(Y.Kimura,et
al.,bull.Chem.Soc.Jpn.,5
9,415(1986).参照。)等により容易に合成
できる化合物である。
(R)−2−アセチル−2,5,12−トリヒドロキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11
−ジオンは、(±)−2−アセチル−2,5,12−ト
リヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセ
ン−6,11−ジオンの光学活性アセタールによる光学
分割(K.Tamoto,et al.,Tetrah
edron,40,4617(1984).参照)、ま
たは(R)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン−
2−カルボン酸からの変換(Y.Kimura,et
al.,bull.Chem.Soc.Jpn.,5
9,415(1986).参照。)等により容易に合成
できる化合物である。
IIの臭素化に用いられる臭素化剤としては、臭素、ピリ
ジニウムプロミドペルプロミド、フエニルトリメチルア
ンモニウムトリプロミド等が例示できる。反応は溶媒中
で行うことが望ましく、反応溶媒としては、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等のエーテル系溶
媒が好ましく用いられる。反応は0℃〜50℃で円滑に
進行する。
ジニウムプロミドペルプロミド、フエニルトリメチルア
ンモニウムトリプロミド等が例示できる。反応は溶媒中
で行うことが望ましく、反応溶媒としては、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等のエーテル系溶
媒が好ましく用いられる。反応は0℃〜50℃で円滑に
進行する。
前記一般式(VIII)で表わされるフッ化物としては、フ
ッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化テトラエチルア
ンモニウムなどの四級アンモニウム塩、およびフッ化リ
チウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セ
シウム、フッ化銀などが例示できる。また、IIの臭素化
で得られる2−ブロモアセチル体にフッ化物を反応させ
る際、無機または有機酸あるいはその塩を共存させるこ
とにより、目的物を収率よく得ることができる。使用で
きる酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸など
の無機酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、
コハク酸、安息香酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの有機
酸が例示でき、また、これらの酸の塩としては、ピリジ
ン、トリブチルアミン、トリエチルアミン、トリメチル
アミンなどの塩基から形成されるアンモニウム塩などが
例示できる。本反応は溶媒中で行うことが望ましく、溶
媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソ
ラン、ジグライム等のエーテル系溶媒、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル等の非プロトン性溶媒が好適である。反応は0℃〜1
00℃で円滑に進行する。
ッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化テトラエチルア
ンモニウムなどの四級アンモニウム塩、およびフッ化リ
チウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セ
シウム、フッ化銀などが例示できる。また、IIの臭素化
で得られる2−ブロモアセチル体にフッ化物を反応させ
る際、無機または有機酸あるいはその塩を共存させるこ
とにより、目的物を収率よく得ることができる。使用で
きる酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸など
の無機酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、
コハク酸、安息香酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの有機
酸が例示でき、また、これらの酸の塩としては、ピリジ
ン、トリブチルアミン、トリエチルアミン、トリメチル
アミンなどの塩基から形成されるアンモニウム塩などが
例示できる。本反応は溶媒中で行うことが望ましく、溶
媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソ
ラン、ジグライム等のエーテル系溶媒、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル等の非プロトン性溶媒が好適である。反応は0℃〜1
00℃で円滑に進行する。
〔第2工程〕 本工程は、第1工程で得られた(R)−2−(2−フル
オロアセチル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオ
ン(7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキシダ
ウノマイシノン)(III)の2位のカルボニル基をアセ
タール基の形で保護し、アセタール体(IV)を得るもの
である。アセタール化反応は、たとえば、トリメチルシ
リルトリフレート存在下、トリアルコキシメタンを作用
させることによって行われる。トリアルコキシメタンと
しては、トリメトキシメタン、トリエトキシメタン、ト
リプロポキシメタンなどが例示できる。本工程は、溶媒
中で行うことが望ましく、メタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール系溶媒、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル系溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が
用いられる。反応は0℃〜室温で円滑に進行する。
オロアセチル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオ
ン(7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキシダ
ウノマイシノン)(III)の2位のカルボニル基をアセ
タール基の形で保護し、アセタール体(IV)を得るもの
である。アセタール化反応は、たとえば、トリメチルシ
リルトリフレート存在下、トリアルコキシメタンを作用
させることによって行われる。トリアルコキシメタンと
しては、トリメトキシメタン、トリエトキシメタン、ト
リプロポキシメタンなどが例示できる。本工程は、溶媒
中で行うことが望ましく、メタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール系溶媒、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル系溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が
用いられる。反応は0℃〜室温で円滑に進行する。
また、ここで得られた非環式アセタール誘導体は、エチ
レングリコール、トリメチレングリコール、2,2−ジ
メチルプロパン−1,3−ジオールなどのジオール類を
用いて、酸触媒存在下、アセタール交換反応を行うこと
により、環式アセタール誘導体に効率よく導くことがで
きる。アセタール交換反応に用いられる酸触媒として
は、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの
スルホン酸、硫酸、塩酸などの無機酸が例示できる。ま
た、反応溶媒としては、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素系溶媒、またはベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒が好ましく用いられる。反応は
0℃〜100℃で円滑に進行する。
レングリコール、トリメチレングリコール、2,2−ジ
メチルプロパン−1,3−ジオールなどのジオール類を
用いて、酸触媒存在下、アセタール交換反応を行うこと
により、環式アセタール誘導体に効率よく導くことがで
きる。アセタール交換反応に用いられる酸触媒として
は、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの
スルホン酸、硫酸、塩酸などの無機酸が例示できる。ま
た、反応溶媒としては、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素系溶媒、またはベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒が好ましく用いられる。反応は
0℃〜100℃で円滑に進行する。
〔第3工程〕 本工程は、一般式(IV)で表わされる化合物の4位を臭
素化し、得られた臭化物の水酸化物への変換、さらに、
アセタール基の除去により、一般式(V)で表わされる
(2S,4S)−2−(2−フルオロアセチル)−2,
5,4,12−テトラヒドロキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタセン−6,11−ジオン(14−フル
オロ−4−デメトキシダウノマイシノン)を製造するも
のである。
素化し、得られた臭化物の水酸化物への変換、さらに、
アセタール基の除去により、一般式(V)で表わされる
(2S,4S)−2−(2−フルオロアセチル)−2,
5,4,12−テトラヒドロキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタセン−6,11−ジオン(14−フル
オロ−4−デメトキシダウノマイシノン)を製造するも
のである。
臭素化は、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン、四塩化炭素などのハロゲン系溶媒中、臭
素、N−ブロモコハク酸イミド、N−ブロモアセトアミ
ド、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン
などを臭素化剤に用いて行われる。反応は0℃〜100
℃で円滑に進行する。
ロロエタン、四塩化炭素などのハロゲン系溶媒中、臭
素、N−ブロモコハク酸イミド、N−ブロモアセトアミ
ド、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン
などを臭素化剤に用いて行われる。反応は0℃〜100
℃で円滑に進行する。
臭化物を水酸基で置換する反応は、臭素化反応の反応液
を0.1〜1.0Mのアルカリ水溶液で処理することに
よって行われる。反応は0℃〜50℃で円滑に進行す
る。アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化バリウムなどの水溶液が例示でき
る。
を0.1〜1.0Mのアルカリ水溶液で処理することに
よって行われる。反応は0℃〜50℃で円滑に進行す
る。アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化バリウムなどの水溶液が例示でき
る。
アセタールの脱保護は、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシメタン等の溶媒中、酸性条件下
に行うことができる。酸性条件に用いられる酸として
は、塩酸、硫酸などが好ましく用いられる。反応は室温
〜100℃の間で行われる。
ン、1,2−ジメトキシメタン等の溶媒中、酸性条件下
に行うことができる。酸性条件に用いられる酸として
は、塩酸、硫酸などが好ましく用いられる。反応は室温
〜100℃の間で行われる。
〔第4工程〕 本工程は前記一般式(V)で表わされる化合物とダウノ
サミン誘導体(VI)を反応させることにより、一般式
(VII)で表わされるα−グリコシドを製造するもので
ある。本工程は特開昭60−94990に示された方法
に従い、トリメチルシリルトリフレート存在下反応を行
うことができる。
サミン誘導体(VI)を反応させることにより、一般式
(VII)で表わされるα−グリコシドを製造するもので
ある。本工程は特開昭60−94990に示された方法
に従い、トリメチルシリルトリフレート存在下反応を行
うことができる。
〔第5工程〕 本工程は前記第4工程で得られた前記一般式(VII)で
表わされるα−グリコシドを脱保護し、前記式(Ia)
で表わされる化合物を製造するものである。
表わされるα−グリコシドを脱保護し、前記式(Ia)
で表わされる化合物を製造するものである。
本工程の脱保護はメタノールまたはテトラヒドロフラ
ン、アセトン等の溶媒中炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等による希アル
カリ性条件下に行うことができる。反応は0℃〜室温で
円滑に進行する。
ン、アセトン等の溶媒中炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等による希アル
カリ性条件下に行うことができる。反応は0℃〜室温で
円滑に進行する。
〔第6工程〕 本工程は前記第5工程で得られた前記式(Ia)で表わ
されるグリコシドをさらに脱保護し、前記式(Ib)で
表わされる化合物を製造するものである。
されるグリコシドをさらに脱保護し、前記式(Ib)で
表わされる化合物を製造するものである。
本工程の脱保護は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム等の希アルカリ性水溶液中、室温付近で
行うことができる。
炭酸ナトリウム等の希アルカリ性水溶液中、室温付近で
行うことができる。
前記式(Ib)の14−フルオロ−4−デメトキシダウ
ノルビシンは、無機又は有機の酸で処理することにより
安定な塩として製造することができる。塩としては製薬
学的に許容しうる酸との塩が好ましく、かかる酸の例と
しては、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの
無機酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、パ
ルミチン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、
フマール酸、グルタミン酸、パントテン酸、ラウリルス
ルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸な
どの有機酸などが挙げられる。
ノルビシンは、無機又は有機の酸で処理することにより
安定な塩として製造することができる。塩としては製薬
学的に許容しうる酸との塩が好ましく、かかる酸の例と
しては、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの
無機酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、パ
ルミチン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、
フマール酸、グルタミン酸、パントテン酸、ラウリルス
ルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸な
どの有機酸などが挙げられる。
以上の如くして得られる14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノルビシン誘導体は、悪性腫瘍細胞増殖抑制試験
を行うことにより制癌剤としての有用性を確認した。試
薬はマウスのリンパ性白血病細胞(P388)を用い、
常法に従い実施し、抑制率を求めた。
シダウノルビシン誘導体は、悪性腫瘍細胞増殖抑制試験
を行うことにより制癌剤としての有用性を確認した。試
薬はマウスのリンパ性白血病細胞(P388)を用い、
常法に従い実施し、抑制率を求めた。
以下、参考例、実施例及び試験例により本発明を詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
なお例中の略号の意味は次のとおりである。
THF:テトラヒドロフラン pNBz:p−ニトロベンゾイル基 PPTS:ピリジニウムp−トルエンスルホネート 参考例1 (R)−7−デオキシ−4−デメトキシダウノマイシノ
ン204mg(0.578mmol)をTHF20mlに
溶解し、ピリジニウムブロミドペルプロミド242mg
(0.756mmol)を加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、50%食塩水、
飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、粗製の7−デオキシ−
14−ブロモ−4−デメトキシダウノマイシノンを橙色
粉末として得た。このものをTHF40mlに懸濁し、
無水p−トルエンスルホン酸310mg(1.80mmo
l)、テトラブチルアンモニウムフルオリド−THF1
M溶液2.9ml(2.90mmol)を順次加えて室
温で30分間撹拌した後、加熱還流を行った。1時間
後、テトラブチルアンモニウムフルオリド0.6mlを
追加し、さらに3時間加熱還流を行った。冷却後、反応
混合物を50%食塩水中に注加し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去して得ら
れた赤色残渣239mgをカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル、ベンゼン−酢酸エチル20:1)を用いて精
製し、(R)−7−デオキシ−14−フルオロ−4−デ
メトキシダウノマイシノン149mg(69%)を朱色粉
末として得た。このものの一部をトルエンから再結晶し
て赤色針状結晶を得、分析用サンプルとした。
ン204mg(0.578mmol)をTHF20mlに
溶解し、ピリジニウムブロミドペルプロミド242mg
(0.756mmol)を加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、50%食塩水、
飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、粗製の7−デオキシ−
14−ブロモ−4−デメトキシダウノマイシノンを橙色
粉末として得た。このものをTHF40mlに懸濁し、
無水p−トルエンスルホン酸310mg(1.80mmo
l)、テトラブチルアンモニウムフルオリド−THF1
M溶液2.9ml(2.90mmol)を順次加えて室
温で30分間撹拌した後、加熱還流を行った。1時間
後、テトラブチルアンモニウムフルオリド0.6mlを
追加し、さらに3時間加熱還流を行った。冷却後、反応
混合物を50%食塩水中に注加し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去して得ら
れた赤色残渣239mgをカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル、ベンゼン−酢酸エチル20:1)を用いて精
製し、(R)−7−デオキシ−14−フルオロ−4−デ
メトキシダウノマイシノン149mg(69%)を朱色粉
末として得た。このものの一部をトルエンから再結晶し
て赤色針状結晶を得、分析用サンプルとした。
mp.251〜255℃. ▲〔α〕20 D▼−34.8゜(c 0.058,ジオキ
サン). NMR(CDCl3):δ=1.78〜2.22(2
H,m),2.80(1H,s),2.85〜3.28
(4H,m),5.44(2H,d,J=47Hz),
7.73〜7.96(2H,m),8.26〜8.52
(2H,m),13.50(2H,s)。
サン). NMR(CDCl3):δ=1.78〜2.22(2
H,m),2.80(1H,s),2.85〜3.28
(4H,m),5.44(2H,d,J=47Hz),
7.73〜7.96(2H,m),8.26〜8.52
(2H,m),13.50(2H,s)。
IR(KBr):3510,1735,1625,15
90cm-1。
90cm-1。
MS(m/e):370〔M+〕,352,309。
元素分析値:H20H15FO6として 計算値:C,64.87;H,4.08%。
分析値:C,64.78;H,4.17%。
参考例2 (R)−7−デオキシ−4−デメトキシダウノマイシン
10.7mg(0.0304mmol)をTHF1mlに
溶解し、ピリジニウムブロミドペルブロミド13.5mg
(0.0422mmol)を加えて室温で2.5時間反
応した。参考例1と同様に処理して得た粗製の7−デオ
キシ−14−ブロモ−4−デメトキシダウノマイシノン
を2mlのTHFに溶解し、PPTS24.3mg(0.
0967mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオ
リド−1MTHF溶液0.18ml(0.18mmo
l)を順次加えて室温で30分間、次いで1時間加熱還
流した。参考例1と同様に処理し、得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢酸エ
チル20:1)にて精製して、(R)−7−デオキシ−
14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシノン6.
1mg(54%)を赤色固体として得た。このもののNM
Rスペクトルは、参考例1で得たものに一致した。
10.7mg(0.0304mmol)をTHF1mlに
溶解し、ピリジニウムブロミドペルブロミド13.5mg
(0.0422mmol)を加えて室温で2.5時間反
応した。参考例1と同様に処理して得た粗製の7−デオ
キシ−14−ブロモ−4−デメトキシダウノマイシノン
を2mlのTHFに溶解し、PPTS24.3mg(0.
0967mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオ
リド−1MTHF溶液0.18ml(0.18mmo
l)を順次加えて室温で30分間、次いで1時間加熱還
流した。参考例1と同様に処理し、得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢酸エ
チル20:1)にて精製して、(R)−7−デオキシ−
14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシノン6.
1mg(54%)を赤色固体として得た。このもののNM
Rスペクトルは、参考例1で得たものに一致した。
参考例3 (R)−7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノマイシノン337mg(0.909mmol)を
塩化メチレン67mlに懸濁し、オルトギ酸メチル2.
0ml(18.3mmol)、トリメチルシリルトリフ
レート−ヘキサン1M溶液0.18ml(0.18mm
ol)を加えて氷冷下30分間、室温で2時間撹拌し
た。反応液を飽和重曹水中に注加し、塩化メチレンで抽
出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、赤色固
体残渣368mgをカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ベンゼン−酢酸エチル100:1)にて精製して、
(R)−2−(2−フルオロ−1,1−ジメトキシエチ
ル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン331mg
(88%)を赤色粉末として得た。
シダウノマイシノン337mg(0.909mmol)を
塩化メチレン67mlに懸濁し、オルトギ酸メチル2.
0ml(18.3mmol)、トリメチルシリルトリフ
レート−ヘキサン1M溶液0.18ml(0.18mm
ol)を加えて氷冷下30分間、室温で2時間撹拌し
た。反応液を飽和重曹水中に注加し、塩化メチレンで抽
出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、赤色固
体残渣368mgをカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ベンゼン−酢酸エチル100:1)にて精製して、
(R)−2−(2−フルオロ−1,1−ジメトキシエチ
ル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン331mg
(88%)を赤色粉末として得た。
mp.206.5〜209.5℃. NMR(CDCl3):δ=1.62〜2.37(2
H,m),22.53(1H,s),2.60〜3.3
0(4H,m),3.56(3H,s),3.60(3
H,s),4.62(2H,d,J=47Hz),7.
72〜7.95(2H,m),8.22〜8.57(2
H,m),13.53(1H,s),13.58(1
H,s)。
H,m),22.53(1H,s),2.60〜3.3
0(4H,m),3.56(3H,s),3.60(3
H,s),4.62(2H,d,J=47Hz),7.
72〜7.95(2H,m),8.22〜8.57(2
H,m),13.53(1H,s),13.58(1
H,s)。
IR(KBr):3600,3470,1620,15
85cm-1。
85cm-1。
MS(m/e):416〔M+〕,107。
参考例4 (R)−7−デオキシ−14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノマイシノン4.5mg(0.0122mmo
l)、オルトギ酸メチル0.12ml、THF1ml、
メタノール0.5mlの混合物に、触媒量のトリメチル
シリルトリフレートを加え、0℃で30分間、室温で2
2時間撹拌した。反応混合物を飽和重曹水中に注ぎ、塩
化メチレンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上
で乾燥し、溶媒を減圧下留去して、粗製の(R)−2−
(2−フルオロ−1,1−ジメトキシエチル)−2,
5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタセン−6,11−ジオンを得た。このものを
ベゼンに溶解し、エチレングリコール、触媒量のカンフ
ァースルホン酸を加えて18時間加熱還流を行った。反
応混合物を飽和重曹水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼ
ン−酢酸エチル20:1)を用いて精製して、(R)−
2−(2−フルオロメチル−1,3−ジオキソラン−2
−イル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン
4.9mg(97%)を橙色固体として得た。
シダウノマイシノン4.5mg(0.0122mmo
l)、オルトギ酸メチル0.12ml、THF1ml、
メタノール0.5mlの混合物に、触媒量のトリメチル
シリルトリフレートを加え、0℃で30分間、室温で2
2時間撹拌した。反応混合物を飽和重曹水中に注ぎ、塩
化メチレンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上
で乾燥し、溶媒を減圧下留去して、粗製の(R)−2−
(2−フルオロ−1,1−ジメトキシエチル)−2,
5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタセン−6,11−ジオンを得た。このものを
ベゼンに溶解し、エチレングリコール、触媒量のカンフ
ァースルホン酸を加えて18時間加熱還流を行った。反
応混合物を飽和重曹水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼ
ン−酢酸エチル20:1)を用いて精製して、(R)−
2−(2−フルオロメチル−1,3−ジオキソラン−2
−イル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン
4.9mg(97%)を橙色固体として得た。
mp.218〜221.5℃。
NMR(CDCl3):δ=1.60〜2.48(2
H,m),2.06(1H,s),2.55〜3.33
(4H,m),4.02〜4.45(4H,m),4.
75(2H,d,J=48Hz),7.65〜8.00
(2H,m),8.24〜8.57(2H,m),1
3.51(1H,s),13.54(1H,s)。
H,m),2.06(1H,s),2.55〜3.33
(4H,m),4.02〜4.45(4H,m),4.
75(2H,d,J=48Hz),7.65〜8.00
(2H,m),8.24〜8.57(2H,m),1
3.51(1H,s),13.54(1H,s)。
IR(KBr):3460,1620,1590cm-1。
MS(m/e):414〔M+〕,105。
参考例5 (R)−2−(2−フルオロ−1,1−ジメトキシエチ
ル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン301mg
(0.722mmol)、クロロホルム30ml、四塩
化炭素15ml、水22.5mlの混合物に臭素−四塩
化炭素0.067M溶液5.8mlを加え、白色光照射
下、60℃油浴上で加熱還流を行った。15分後さらに
臭素溶液1.7mlを加え、次いで5分毎に1.65m
lずつ4回、計14.1ml(0.939mmol)を
加えて2時間反応を行った。冷却後、10%水酸化ナト
リウム水溶液1.5ml(3.75mmol)を加えて
0℃で10分、さらに室温で25分間撹拌した。反応混
合物に1M塩酸3.8mlを加えて中和した後、クロロ
ホルムで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留
去して得た赤色残渣をTHF30mlに溶解し、濃塩酸
6mlを加えて室温で16.5時間撹拌した。反応混合
物を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。抽出液を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢酸エチル20:
1→10:1)を用いて分離精製して、(+)−14−
フルオロ−4−デメトキシダウノマイシノン171mg
(61%)を朱色粉末として得た。このものをベンゼン
およびベンゼン−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、分
析用サンプルを得た。
ル)−2,5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタセン−6,11−ジオン301mg
(0.722mmol)、クロロホルム30ml、四塩
化炭素15ml、水22.5mlの混合物に臭素−四塩
化炭素0.067M溶液5.8mlを加え、白色光照射
下、60℃油浴上で加熱還流を行った。15分後さらに
臭素溶液1.7mlを加え、次いで5分毎に1.65m
lずつ4回、計14.1ml(0.939mmol)を
加えて2時間反応を行った。冷却後、10%水酸化ナト
リウム水溶液1.5ml(3.75mmol)を加えて
0℃で10分、さらに室温で25分間撹拌した。反応混
合物に1M塩酸3.8mlを加えて中和した後、クロロ
ホルムで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留
去して得た赤色残渣をTHF30mlに溶解し、濃塩酸
6mlを加えて室温で16.5時間撹拌した。反応混合
物を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。抽出液を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢酸エチル20:
1→10:1)を用いて分離精製して、(+)−14−
フルオロ−4−デメトキシダウノマイシノン171mg
(61%)を朱色粉末として得た。このものをベンゼン
およびベンゼン−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、分
析用サンプルを得た。
mp.129.5〜132℃。
▲〔α〕20 D▼+162゜(c 0.111,ジオキサ
ン)。
ン)。
NMR(CDCl3):δ=2.23(1H,dd,J
=14および5Hz),2.42(1H,dt,J=1
4および2Hz),3.04(1H,d,J=19H
z),3.27(1H,dd,J=19および2H
z),3.36(1H,t,J=3Hz),4.63
(1H,s),5.33〜5.48(1H,m),5.
57(2H,d,J=48Hz),7.75〜8.02
(2H,m),8.25〜8.53(2H,m),1
3.25(1H,s),13.57(1H,s)。
=14および5Hz),2.42(1H,dt,J=1
4および2Hz),3.04(1H,d,J=19H
z),3.27(1H,dd,J=19および2H
z),3.36(1H,t,J=3Hz),4.63
(1H,s),5.33〜5.48(1H,m),5.
57(2H,d,J=48Hz),7.75〜8.02
(2H,m),8.25〜8.53(2H,m),1
3.25(1H,s),13.57(1H,s)。
IR(KBr):3450,1735,1620,15
85cm-1。
85cm-1。
MS(m/e):386〔M+〕,368,350,3
07。
07。
元素分析値:C20H15FO7として 計算値:C,62.18:H,3.91%。
分析値:C,62.18;H,3.92%。
参考例6 (R)−2−(2−フルオロメチル−1,3−ジオキソ
ラン−2−イル)−2,5,12−トリヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−
ジオン4.9mg(0.0118m−mol)、クロロホ
ルム1ml、四塩化炭素0.5ml、水0.8mlの混
合物に、臭素−0.067M四塩化炭素溶液0.23m
l(0.0153mmol)を4回に分けて加え、60
Wタングステンランプ照射下70分間加熱還流した。冷
却後、0℃にて10%水酸化ナトリウム水溶液0.03
ml(0.075mmol)を加え、同温度で15分
間、さらに室温で10分間撹拌した。1M塩酸で中和し
た後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒
を減圧下留去して得た赤色残渣を次いでTHF1mlに
溶解し、濃塩酸2mlを加えて16.5時間加熱還流を
行った。反応混合物を水で希釈し、クロロホルムで抽出
した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢
酸エチル20:1→10:1)を用いて分離精製して、
(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシ
ノン0.6mg(13%)を朱色粉末として得た。このも
ののNMRスペクトルは参考例5で得たものに一致し
た。
ラン−2−イル)−2,5,12−トリヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−6,11−
ジオン4.9mg(0.0118m−mol)、クロロホ
ルム1ml、四塩化炭素0.5ml、水0.8mlの混
合物に、臭素−0.067M四塩化炭素溶液0.23m
l(0.0153mmol)を4回に分けて加え、60
Wタングステンランプ照射下70分間加熱還流した。冷
却後、0℃にて10%水酸化ナトリウム水溶液0.03
ml(0.075mmol)を加え、同温度で15分
間、さらに室温で10分間撹拌した。1M塩酸で中和し
た後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒
を減圧下留去して得た赤色残渣を次いでTHF1mlに
溶解し、濃塩酸2mlを加えて16.5時間加熱還流を
行った。反応混合物を水で希釈し、クロロホルムで抽出
した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ベンゼン−酢
酸エチル20:1→10:1)を用いて分離精製して、
(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシ
ノン0.6mg(13%)を朱色粉末として得た。このも
ののNMRスペクトルは参考例5で得たものに一致し
た。
実施例1 2,3,6−トリデオキシ−1,4−ジ−O−p−ニト
ロベンゾイル−3−トリフルオロアセトアミド−α−L
−リキソヘキソピラノース108mg(0.199mmo
l)、モレキュラーシーブス4A803mg、塩化メチレ
ン10ml、エーテル8mlの混合物に、アルゴン雰囲
気下、−40℃にてトリメチルシリルトリフレート0.
08ml(0.414mmol)を加え、氷冷下、40
分間撹拌した。次いで反応液を−20℃に冷却し、
(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシ
ノン43.4mg(0.112mmol)のTHF溶液6
mlを滴下して、−10〜−15℃で5.5時間反応し
た。反応混合物を飽和重曹水−酢酸エチル混合溶液中に
注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥したの
ち、溶媒を減圧下留去して、粗製のグリコシドを得た。
このものを、次にメタノール100mlに溶解し、氷冷
下0.1M水酸化ナトリウム水溶液2.0mlを加え
て、同温度で20分間撹拌した。10%酢酸で中和した
のち、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥し、溶媒を減圧下留去して赤色残渣を得た。カラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム→クロ
ロホルム−アセトン30:1)を用いて分離精製し、
(+)−3′−N−トリフルオロアセチル−14−フル
オロ−4−デメトキシダウノルビシン62.6mg(91
%)を橙色粉末として得た。
ロベンゾイル−3−トリフルオロアセトアミド−α−L
−リキソヘキソピラノース108mg(0.199mmo
l)、モレキュラーシーブス4A803mg、塩化メチレ
ン10ml、エーテル8mlの混合物に、アルゴン雰囲
気下、−40℃にてトリメチルシリルトリフレート0.
08ml(0.414mmol)を加え、氷冷下、40
分間撹拌した。次いで反応液を−20℃に冷却し、
(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウノマイシ
ノン43.4mg(0.112mmol)のTHF溶液6
mlを滴下して、−10〜−15℃で5.5時間反応し
た。反応混合物を飽和重曹水−酢酸エチル混合溶液中に
注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥したの
ち、溶媒を減圧下留去して、粗製のグリコシドを得た。
このものを、次にメタノール100mlに溶解し、氷冷
下0.1M水酸化ナトリウム水溶液2.0mlを加え
て、同温度で20分間撹拌した。10%酢酸で中和した
のち、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥し、溶媒を減圧下留去して赤色残渣を得た。カラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム→クロ
ロホルム−アセトン30:1)を用いて分離精製し、
(+)−3′−N−トリフルオロアセチル−14−フル
オロ−4−デメトキシダウノルビシン62.6mg(91
%)を橙色粉末として得た。
mp.161〜163.5℃ ▲〔α〕20 D▼+173゜(c 0.133,ジオキサ
ン)。
ン)。
NMR(CDCl3):δ=1.33(3H,d,J=
6Hz),1.65〜2.20(2H,m),2.27
(1H,dd,J=15および5Hz),2.40(1
H,dt,J=15および2Hz),3.12(1H,
d,J=19Hz),3.37(1H,dd,J=19
および2Hz),3.71(1H,dd,J=9および
3Hz),4.06〜4.40(2H,m),4.44
(1H,s),5.37(1H,t,J=4Hz),
5.57(2H,d,J=48Hz),5.58(1
H,d,J=3Hz),6.71(1H,d,J=9H
z),7.78〜8.03(2H,m),8.30〜
8.54(2H,m),13.36(1H,s),1
3.67(1H,s)。
6Hz),1.65〜2.20(2H,m),2.27
(1H,dd,J=15および5Hz),2.40(1
H,dt,J=15および2Hz),3.12(1H,
d,J=19Hz),3.37(1H,dd,J=19
および2Hz),3.71(1H,dd,J=9および
3Hz),4.06〜4.40(2H,m),4.44
(1H,s),5.37(1H,t,J=4Hz),
5.57(2H,d,J=48Hz),5.58(1
H,d,J=3Hz),6.71(1H,d,J=9H
z),7.78〜8.03(2H,m),8.30〜
8.54(2H,m),13.36(1H,s),1
3.67(1H,s)。
IR(KBr):3450,1740,1720,16
25,1590cm-1。
25,1590cm-1。
MS(m/e):611〔M+〕,386,368,3
50,307。
50,307。
元素分析値:C28H25F4NO10・0.75H2Oとして 計算値:C,53.81;H,4.27;N,2.24
%。
%。
分析値:C,53.78;H,4.18;N,2.36
%。
%。
実施例2 (+)−3′−N−トリフルオロアセチル−14−フル
オロ−4−デメトキシダウノルビシン22.9mg(0.
0375mmol)をTHF0.45mlに懸濁し、
0.05M水酸化ナトリウム水溶液3.8mlを加えて
室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩酸を用い
てpH9に調製し、クロロホルムで抽出した。抽出液を
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を
減圧下約2mlに濃縮し、0.25M塩酸−メタノール
溶液0.75mlを加えた後に約30mlのエーテルを
加えて沈殿を析出させた。上清をデカンテーションによ
って除き、さらにエーテルでトリチュレートすることに
により、(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウ
ノルビシン塩酸塩4.8mg(23%)を橙色粉末として
得た。
オロ−4−デメトキシダウノルビシン22.9mg(0.
0375mmol)をTHF0.45mlに懸濁し、
0.05M水酸化ナトリウム水溶液3.8mlを加えて
室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩酸を用い
てpH9に調製し、クロロホルムで抽出した。抽出液を
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を
減圧下約2mlに濃縮し、0.25M塩酸−メタノール
溶液0.75mlを加えた後に約30mlのエーテルを
加えて沈殿を析出させた。上清をデカンテーションによ
って除き、さらにエーテルでトリチュレートすることに
により、(+)−14−フルオロ−4−デメトキシダウ
ノルビシン塩酸塩4.8mg(23%)を橙色粉末として
得た。
mp.231〜235℃。
▲〔α〕20 D▼(c 0.082,メタノール)。
NMR((CD3)2SO):δ=1.17(3H,
d,J=6.6Hz),1.69(1H,dd,J=1
2.5および4.1Hz),1.89(1H,dt,J
=12.5および3.3Hz),2.15(1H,d
d,J=14.1および5.4Hz),2.23(1
H,d,J=14.1Hz),2.94(1H,d,J
=18.4Hz),3.12(1H,d,J=18.4
Hz),3.56(1H,brd,J=6.0Hz),
4.17(1H,q,J=6.6Hz),4.99(1
H,dd,J=5.4および3.0Hz),5.31
(1H,brd,J=3.3Hz),5.46(1H,
d,J=6.0Hz),5.58(1H,dd,J=4
7.3および17.5Hz),5.62(1H,dd,
J=47.3および17.5Hz),5.66(1H,
s),7・97〜8.04(2H,m),8.27〜
8.34(2H,m)。
d,J=6.6Hz),1.69(1H,dd,J=1
2.5および4.1Hz),1.89(1H,dt,J
=12.5および3.3Hz),2.15(1H,d
d,J=14.1および5.4Hz),2.23(1
H,d,J=14.1Hz),2.94(1H,d,J
=18.4Hz),3.12(1H,d,J=18.4
Hz),3.56(1H,brd,J=6.0Hz),
4.17(1H,q,J=6.6Hz),4.99(1
H,dd,J=5.4および3.0Hz),5.31
(1H,brd,J=3.3Hz),5.46(1H,
d,J=6.0Hz),5.58(1H,dd,J=4
7.3および17.5Hz),5.62(1H,dd,
J=47.3および17.5Hz),5.66(1H,
s),7・97〜8.04(2H,m),8.27〜
8.34(2H,m)。
IR(KBr):3450,1740,1625,15
90cm-1。
90cm-1。
試験例(癌細胞増殖阻害作用) マウスのリンパ性白血病培養細胞(P388)を、10
%仔牛胎児血清含有のRPMI−1640培養液に加
え、培養細胞数を5×104個/mlに調製し、本発明
の新規14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン
誘導体を所定の濃度となるように添加し、37℃で2日
間培養した。コールターカウンターを用い、浮遊細胞数
を計数して、対照区に対する増殖阻害率から、50%細
胞増殖阻害濃度IC50を求めた結果を表1に示す。
%仔牛胎児血清含有のRPMI−1640培養液に加
え、培養細胞数を5×104個/mlに調製し、本発明
の新規14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン
誘導体を所定の濃度となるように添加し、37℃で2日
間培養した。コールターカウンターを用い、浮遊細胞数
を計数して、対照区に対する増殖阻害率から、50%細
胞増殖阻害濃度IC50を求めた結果を表1に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1は水素原子またはトリフルオロアセチル基
である。)で表わされる14−フルオロ−4−デメトキ
シダウノルビシン誘導体およびその塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25830686A JPH0631299B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25830686A JPH0631299B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63115894A JPS63115894A (ja) | 1988-05-20 |
| JPH0631299B2 true JPH0631299B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=17318420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25830686A Expired - Lifetime JPH0631299B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 14−フルオロ−4−デメトキシダウノルビシン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631299B2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-31 JP JP25830686A patent/JPH0631299B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63115894A (ja) | 1988-05-20 |
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