JPH0631323A - 片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法 - Google Patents
片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法Info
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- JPH0631323A JPH0631323A JP4209499A JP20949992A JPH0631323A JP H0631323 A JPH0631323 A JP H0631323A JP 4209499 A JP4209499 A JP 4209499A JP 20949992 A JP20949992 A JP 20949992A JP H0631323 A JPH0631323 A JP H0631323A
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 片クラウン金属帯を圧延する際に、板幅方向
の張力変動を考慮した形状制御を行って形状不良のない
圧延を行う。 【構成】 6重圧延機以上の多段圧延機を使用して圧延
しながらリール5に巻き取るに当り、片クラウンに起因
して生じる板幅方向の張力変動分を補正し、圧延機の操
作側と駆動側とのワークロール1のベンディング力差,
中間ロール2のベンディング力差,バックアップロール
3の圧下力差及び上下中間ロール2のシフト位置差から
成る非対称形状制御項群の中のうち任意の二つの制御項
の制御量を制御式に従って常時補正しながら設定し、片
クラウン金属帯の伸び率が目標値となるようにワークロ
ール1の操作側と駆動側との平均ベンディング力,中間
ロール2のベンディング力及び上下中間ロール2の平均
シフト位置から成る対称形状制御項群のうち任意の二つ
の制御項の制御量を制御式に従って常時補正しながら設
定して板形状を制御する。
の張力変動を考慮した形状制御を行って形状不良のない
圧延を行う。 【構成】 6重圧延機以上の多段圧延機を使用して圧延
しながらリール5に巻き取るに当り、片クラウンに起因
して生じる板幅方向の張力変動分を補正し、圧延機の操
作側と駆動側とのワークロール1のベンディング力差,
中間ロール2のベンディング力差,バックアップロール
3の圧下力差及び上下中間ロール2のシフト位置差から
成る非対称形状制御項群の中のうち任意の二つの制御項
の制御量を制御式に従って常時補正しながら設定し、片
クラウン金属帯の伸び率が目標値となるようにワークロ
ール1の操作側と駆動側との平均ベンディング力,中間
ロール2のベンディング力及び上下中間ロール2の平均
シフト位置から成る対称形状制御項群のうち任意の二つ
の制御項の制御量を制御式に従って常時補正しながら設
定して板形状を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両側非対称形状の片ク
ラウン金属帯を所定の断面形状に圧延する際のフィード
バック制御方法に関するものである。
ラウン金属帯を所定の断面形状に圧延する際のフィード
バック制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属帯の圧延は古くから一般に左右(駆
動側と操作側)対称な条件で行われてきたが、近年次の
ような事情から左右非対称な条件で圧延する必要が起こ
ってきている。その事情とは、一旦中間厚さにまで圧延
した広幅の金属帯(以下、材の語に代えて言うことがあ
る)を長手方向にスリットして狭幅材とし、それを更に
圧延するケースが最近増えていることである。一般に圧
延材の板厚は幅の中央部分が最も厚くて両側端に向かっ
てほぼ対称的に漸減しており、そして例えば広幅材の幅
の真中で左右にスリットする場合には、このようにして
得られるスリット材は板幅の側端から他方の側端に向か
って板厚が漸減する片クラウンの板厚分布となってい
る。このような片クラウン材を左右対称な条件で圧延す
ると、板厚の厚い側の伸びが大で、板厚の薄い側の伸び
が小となるいわゆる片伸びを発生し易い。そこでこのよ
うな片クラウン材を圧延する場合、片伸びにならないよ
うな断面形状、つまり圧延前と相似の断面形状になるよ
うに、左右非対称な圧延条件が必要となってくるのであ
る。
動側と操作側)対称な条件で行われてきたが、近年次の
ような事情から左右非対称な条件で圧延する必要が起こ
ってきている。その事情とは、一旦中間厚さにまで圧延
した広幅の金属帯(以下、材の語に代えて言うことがあ
る)を長手方向にスリットして狭幅材とし、それを更に
圧延するケースが最近増えていることである。一般に圧
延材の板厚は幅の中央部分が最も厚くて両側端に向かっ
てほぼ対称的に漸減しており、そして例えば広幅材の幅
の真中で左右にスリットする場合には、このようにして
得られるスリット材は板幅の側端から他方の側端に向か
って板厚が漸減する片クラウンの板厚分布となってい
る。このような片クラウン材を左右対称な条件で圧延す
ると、板厚の厚い側の伸びが大で、板厚の薄い側の伸び
が小となるいわゆる片伸びを発生し易い。そこでこのよ
うな片クラウン材を圧延する場合、片伸びにならないよ
うな断面形状、つまり圧延前と相似の断面形状になるよ
うに、左右非対称な圧延条件が必要となってくるのであ
る。
【0003】このような圧延状況を図面により説明す
る。図4は6重圧延機による圧延状況を示す説明図であ
る。圧延による片伸び形状の発生を防止する左右非対称
な圧延条件として、図4に示すようにワークロール1の
操作側と駆動側とのベンディング力Wb,Wb',中間ロ
ール2の操作側と駆動側とのベンディング力Ib,I
b',バックアップロール3の操作側と駆動側にかかる圧
下力P,P',上側中間ロール2の操作側及び下側中間
ロール2の駆動側それぞれにおけるシフト位置δ,δ'
にそれぞれ差をつけることが採用されており(このよう
な方法を非対称形状制御手段と言う)、これによりワー
クロール1のたわみや傾きを変え、操作側と駆動側との
伸び率が等しくなるように上記各圧延条件における差を
制御して金属帯4を圧延するのである。
る。図4は6重圧延機による圧延状況を示す説明図であ
る。圧延による片伸び形状の発生を防止する左右非対称
な圧延条件として、図4に示すようにワークロール1の
操作側と駆動側とのベンディング力Wb,Wb',中間ロ
ール2の操作側と駆動側とのベンディング力Ib,I
b',バックアップロール3の操作側と駆動側にかかる圧
下力P,P',上側中間ロール2の操作側及び下側中間
ロール2の駆動側それぞれにおけるシフト位置δ,δ'
にそれぞれ差をつけることが採用されており(このよう
な方法を非対称形状制御手段と言う)、これによりワー
クロール1のたわみや傾きを変え、操作側と駆動側との
伸び率が等しくなるように上記各圧延条件における差を
制御して金属帯4を圧延するのである。
【0004】各ロールの圧延条件について上記のような
操作側と駆動側との差の値を経験的に設定するときは、
制御精度が悪く、片伸びの発生を防ぐことは困難であっ
た。そこで圧延機出側に形状検出器を設置してそれによ
り得られる圧延後の金属帯の形状情報から、圧延機出側
形状の非対称成分を修正するのに最適な操作側と駆動側
とのワークロール1のベンディング力差dWb,バック
アップロール3にかかる圧下力差dPを算出して形状制
御する方法が特開昭56−59525号公報に開示され
ている。この形状検出器を使用する非対称形状制御方法
は、片伸び形状の修正に大きな効果があった。
操作側と駆動側との差の値を経験的に設定するときは、
制御精度が悪く、片伸びの発生を防ぐことは困難であっ
た。そこで圧延機出側に形状検出器を設置してそれによ
り得られる圧延後の金属帯の形状情報から、圧延機出側
形状の非対称成分を修正するのに最適な操作側と駆動側
とのワークロール1のベンディング力差dWb,バック
アップロール3にかかる圧下力差dPを算出して形状制
御する方法が特開昭56−59525号公報に開示され
ている。この形状検出器を使用する非対称形状制御方法
は、片伸び形状の修正に大きな効果があった。
【0005】しかしながら、形状検出器からの形状情報
が実形状と異なることになり、有効な制御ができないと
いう問題があった。この問題は以下の理由で生じる。す
なわち、圧延開始後、圧延材をリールで巻き取るとき
に、片クラウンという形状に起因してリールの巻取り量
が増すに従って、操作側と駆動側とで巻き径に差が生じ
て圧延機からリール巻取り位置までの距離が異なってく
る。このため板幅方向に張力変動が生じ、板幅方向の張
力分布より形状を求める形状検出器からの形状情報が実
形状と異なることになり、有効な制御ができないのであ
る。
が実形状と異なることになり、有効な制御ができないと
いう問題があった。この問題は以下の理由で生じる。す
なわち、圧延開始後、圧延材をリールで巻き取るとき
に、片クラウンという形状に起因してリールの巻取り量
が増すに従って、操作側と駆動側とで巻き径に差が生じ
て圧延機からリール巻取り位置までの距離が異なってく
る。このため板幅方向に張力変動が生じ、板幅方向の張
力分布より形状を求める形状検出器からの形状情報が実
形状と異なることになり、有効な制御ができないのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解消し、板幅方向の張力変動を考慮した形状
制御を行って、圧延終了時まで形状不良のない圧延を行
うことを可能とさせることを課題とする。
の問題点を解消し、板幅方向の張力変動を考慮した形状
制御を行って、圧延終了時まで形状不良のない圧延を行
うことを可能とさせることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、リ
ール巻取り時の板幅方向の張力変動を考慮した片クラウ
ン金属帯の圧延における形状制御方法について検討を行
い、本発明に至った。すなわち、本発明者らは両側非対
称形状の片クラウン金属帯を6重圧延機以上の多段圧延
機を使用して圧延しながらリールに巻き取るに当り、圧
延機出側に設置した形状検出器によって板形状を連続的
に測定すると共に、デフレクターロールとリールとの間
に設置した変位計によりリール巻取り前の板幅方向の通
板位置分布を連続的に測定することにより板幅方向各位
置における圧延機からリール巻取り位置までの距離を算
出し、リール巻取り時に片クラウンに起因して生じる板
幅方向の張力変動分を補正した圧延機出側の板側端部同
士間及びクォータ部同士間それぞれの伸び率差△εe1,
△εq1と、板幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸
び率及び両側のクォータ部の平均伸び率それぞれとの差
△εe1',△εq1'とを次の8個の式
ール巻取り時の板幅方向の張力変動を考慮した片クラウ
ン金属帯の圧延における形状制御方法について検討を行
い、本発明に至った。すなわち、本発明者らは両側非対
称形状の片クラウン金属帯を6重圧延機以上の多段圧延
機を使用して圧延しながらリールに巻き取るに当り、圧
延機出側に設置した形状検出器によって板形状を連続的
に測定すると共に、デフレクターロールとリールとの間
に設置した変位計によりリール巻取り前の板幅方向の通
板位置分布を連続的に測定することにより板幅方向各位
置における圧延機からリール巻取り位置までの距離を算
出し、リール巻取り時に片クラウンに起因して生じる板
幅方向の張力変動分を補正した圧延機出側の板側端部同
士間及びクォータ部同士間それぞれの伸び率差△εe1,
△εq1と、板幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸
び率及び両側のクォータ部の平均伸び率それぞれとの差
△εe1',△εq1'とを次の8個の式
【0008】dεe=−ln(LeW/LeD) dεq=−ln(LqW/LqD) dεe'=−ln(LeW/Lc)/2−ln(LeD/L
c)/2 dεq'=−ln(LqW/Lc)/2−ln(LqD/L
c)/2 △εe1=△εe2−dεe △εq1=△εq2−dεq △εe1'=△εe2'−dεe' △εq1'=△εq2'−dεq'
c)/2 dεq'=−ln(LqW/Lc)/2−ln(LqD/L
c)/2 △εe1=△εe2−dεe △εq1=△εq2−dεq △εe1'=△εe2'−dεe' △εq1'=△εq2'−dεq'
【0009】ここで、 dεe:圧延機出側の板側端部同士間の張力変動量差に
対応する伸び率差 dεq:圧延機出側のクォータ部同士間の張力変動量差
に対応する伸び率差 dεe':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側の板
側端部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 dεq':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側のク
ォータ部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 Lc,LeW,LqW,LeD,LqD:それぞれ板幅中
央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,駆動側の
板側端部及び駆動側のクォータ部における圧延機からリ
ール巻取り位置までの距離 △εe2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側の板側端部同士間の伸び率差 △εq2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側のクォータ部同士間の伸び率差 △εe2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側の板側端
部の平均伸び率との差 △εq2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側のクォー
タ部の平均伸び率との差
対応する伸び率差 dεq:圧延機出側のクォータ部同士間の張力変動量差
に対応する伸び率差 dεe':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側の板
側端部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 dεq':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側のク
ォータ部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 Lc,LeW,LqW,LeD,LqD:それぞれ板幅中
央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,駆動側の
板側端部及び駆動側のクォータ部における圧延機からリ
ール巻取り位置までの距離 △εe2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側の板側端部同士間の伸び率差 △εq2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側のクォータ部同士間の伸び率差 △εe2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側の板側端
部の平均伸び率との差 △εq2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側のクォー
タ部の平均伸び率との差
【0010】により算出し、圧延機出側の板側端部同士
の伸び率差△εe及びクォータ部同士間の伸び率差△εq
がそれぞれ目標値△εe0及び△εq0となるように、ワー
クロールの操作側と駆動側とのベンディング力差dW
b,同じく中間ロールのベンディング力差dIb,同じく
バックアップロールの圧下力差dP及び上下中間ロール
のシフト位置差dδから成る非対称形状制御項群の中か
ら任意の二つの非対称形状制御項を選んで、その制御量
dW1及びdW2を次の式
の伸び率差△εe及びクォータ部同士間の伸び率差△εq
がそれぞれ目標値△εe0及び△εq0となるように、ワー
クロールの操作側と駆動側とのベンディング力差dW
b,同じく中間ロールのベンディング力差dIb,同じく
バックアップロールの圧下力差dP及び上下中間ロール
のシフト位置差dδから成る非対称形状制御項群の中か
ら任意の二つの非対称形状制御項を選んで、その制御量
dW1及びdW2を次の式
【0011】
【数3】
【0012】ここで △dW1:dW1の補正量 △dW2:dW2の補正量 e:dW1と△εeとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εeの傾きを示す係数 f:dW2と△εeとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εeの傾きを示す係数 g:dW1と△εqとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εqの傾きを示す係数 h:dW2と△εqとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εqの傾きを示す係数
する△εeの傾きを示す係数 f:dW2と△εeとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εeの傾きを示す係数 g:dW1と△εqとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εqの傾きを示す係数 h:dW2と△εqとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εqの傾きを示す係数
【0013】に従って常時補正しながら設定し、圧延機
出側の板幅中央の伸び率と前記両側の板側端部の平均伸
び率との差△εe'及び板幅中央の伸び率と前記両側のク
ォータ部の平均伸び率との差△εq'がそれぞれ目標値△
εe0'及び△εq0'となるように、ワークロールの操作側
と駆動側との平均ベンディング力dWb',同じく中間ロ
ールの平均ベンディング力dIb'及び上下中間ロールの
平均シフト位置dδ'から成る対称形状制御項群の中か
ら任意の二つの対称形状制御項を選んで、その制御量d
W1'及びdW2'を、下記の式
出側の板幅中央の伸び率と前記両側の板側端部の平均伸
び率との差△εe'及び板幅中央の伸び率と前記両側のク
ォータ部の平均伸び率との差△εq'がそれぞれ目標値△
εe0'及び△εq0'となるように、ワークロールの操作側
と駆動側との平均ベンディング力dWb',同じく中間ロ
ールの平均ベンディング力dIb'及び上下中間ロールの
平均シフト位置dδ'から成る対称形状制御項群の中か
ら任意の二つの対称形状制御項を選んで、その制御量d
W1'及びdW2'を、下記の式
【0014】
【数4】
【0015】ここで、 △dW1':dW1'の補正量 △dW2':dW2'の補正量 g':dW1'と△εe'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εe'の傾きを示す係数 h':dW2'と△εe'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εe'の傾きを示す係数 k':dW1'と△εq'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 m':dW2'と△εq'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 に従って常時補正しながら設定して板形状を制御するこ
とを特徴とする。
に対する△εe'の傾きを示す係数 h':dW2'と△εe'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εe'の傾きを示す係数 k':dW1'と△εq'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 m':dW2'と△εq'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 に従って常時補正しながら設定して板形状を制御するこ
とを特徴とする。
【0016】以下、本発明に係る片クラウン金属帯の圧
延におけるフィードバック制御方法を図面によって具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例の実施状況を説
明するための概略説明図、図2は実施例及び比較例にお
ける最大急峻度の推移を示す図、図3は板幅方向におい
て圧延機からリール巻取り位置までの距離が異なること
を示す説明図である。
延におけるフィードバック制御方法を図面によって具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例の実施状況を説
明するための概略説明図、図2は実施例及び比較例にお
ける最大急峻度の推移を示す図、図3は板幅方向におい
て圧延機からリール巻取り位置までの距離が異なること
を示す説明図である。
【0017】以下、6重圧延機を例にして説明する。図
3に示すように片クラウン金属帯4をリール5で巻き取
るときには、圧延機からリール巻取り位置までの距離が
操作側と駆動側とで異なることにより板幅方向の張力変
動を生じる。圧延機出側の板側端部同士間の張力変動量
差に対応する伸び率差dεe及びクォータ部同士間の張
力変動量差に対応する伸び率差dεqと、板幅中央の張
力変動量と両側の板側端部の平均の張力変動量との差に
対応する伸び率差dεe'と、板幅中央の張力変動量と両
側のクォータ部の平均の張力変動量との差に対応する伸
び率差dεq'は次式で表わされる。
3に示すように片クラウン金属帯4をリール5で巻き取
るときには、圧延機からリール巻取り位置までの距離が
操作側と駆動側とで異なることにより板幅方向の張力変
動を生じる。圧延機出側の板側端部同士間の張力変動量
差に対応する伸び率差dεe及びクォータ部同士間の張
力変動量差に対応する伸び率差dεqと、板幅中央の張
力変動量と両側の板側端部の平均の張力変動量との差に
対応する伸び率差dεe'と、板幅中央の張力変動量と両
側のクォータ部の平均の張力変動量との差に対応する伸
び率差dεq'は次式で表わされる。
【0018】 dεe=−ln(LeW/LeD) (1) dεq=−ln(LqW/LqD) (2) dεe'=−ln(LeW/Lc)/2−ln(LeD/Lc)/2 (3) dεq'=−ln(LqW/Lc)/2−ln(LqD/Lc)/2 (4) ここで、Lc,LeW,LqW,LeD及びLqDはそれぞ
れ板幅中央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,
駆動側の板側端部及び駆動側のクォータ部における圧延
機からリール巻取り位置までの距離を示す。
れ板幅中央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,
駆動側の板側端部及び駆動側のクォータ部における圧延
機からリール巻取り位置までの距離を示す。
【0019】従って圧延機出側の板側端部同士間の伸び
率差△εe1,クォータ部同士間の伸び率差△εq1,板幅
中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率との差△ε
e1'及び板幅中央の伸び率と両側のクォータ部の平均伸
び率との差△εq1'は、圧延機出側に設置した形状検出
器により直接得られる圧延機出側の板側端部同士間の伸
び率差△εe2,クォータ部同士間の伸び率差△εq2,板
幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率との差△
εe2'及び板幅中央の伸び率と両側のクォータ部の平均
伸び率との差△εq2'と、前記張力変動量差に対応する
各伸び率差dεe,dεq,dεe'及びdεq'との差とし
て次式で表わされる。
率差△εe1,クォータ部同士間の伸び率差△εq1,板幅
中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率との差△ε
e1'及び板幅中央の伸び率と両側のクォータ部の平均伸
び率との差△εq1'は、圧延機出側に設置した形状検出
器により直接得られる圧延機出側の板側端部同士間の伸
び率差△εe2,クォータ部同士間の伸び率差△εq2,板
幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率との差△
εe2'及び板幅中央の伸び率と両側のクォータ部の平均
伸び率との差△εq2'と、前記張力変動量差に対応する
各伸び率差dεe,dεq,dεe'及びdεq'との差とし
て次式で表わされる。
【0020】 △εe1=△εe2−dεe (5) △εq1=△εq2−dεq (6) △εe1'=△εe2'−dεe' (7) △εq1'=△εq2'−dεq' (8)
【0021】次に、前記目標値△εe0,△εq0,△ε
e0'及び△εq0'のそれぞれと、前記計算値△εe1,△ε
q1,△εe1'及び△εq1'のそれぞれとの差を補正するた
めに、非対称形状制御項群dWb,dIb,dδのうち任
意の2手段についてその制御量dW1及びdW2をそれぞ
れ補正し、対称形状制御項群dWb',dIb',dδ'の
うち任意の2手段についてその制御量dW1',dW2'を
それぞれ補正するのであるが、特願平3−40660号
「片クラウン金属帯の圧延におけるセットアップ制御方
法」において示したように、dW1,dW2のそれぞれは
伸び率差△εe,△εqのそれぞれと線形関係に、d
W1',dW2'のそれぞれは伸び率差△εe0',△εq0'の
それぞれと線形関係にあるので、dW1,dW2,dW1'
及びdW2'の補正量をそれぞれ△dW1,△dW2,△d
W1'及び△dW2'とすると、伸び率差△εe,△εq,△
εe'及び△εq'は次式のようになる。
e0'及び△εq0'のそれぞれと、前記計算値△εe1,△ε
q1,△εe1'及び△εq1'のそれぞれとの差を補正するた
めに、非対称形状制御項群dWb,dIb,dδのうち任
意の2手段についてその制御量dW1及びdW2をそれぞ
れ補正し、対称形状制御項群dWb',dIb',dδ'の
うち任意の2手段についてその制御量dW1',dW2'を
それぞれ補正するのであるが、特願平3−40660号
「片クラウン金属帯の圧延におけるセットアップ制御方
法」において示したように、dW1,dW2のそれぞれは
伸び率差△εe,△εqのそれぞれと線形関係に、d
W1',dW2'のそれぞれは伸び率差△εe0',△εq0'の
それぞれと線形関係にあるので、dW1,dW2,dW1'
及びdW2'の補正量をそれぞれ△dW1,△dW2,△d
W1'及び△dW2'とすると、伸び率差△εe,△εq,△
εe'及び△εq'は次式のようになる。
【0022】
【数5】
【0023】
【数6】
【0024】ここで、 e:dW1と△εeとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εeの傾きを示す係数 f:dW2と△εeとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εeの傾きを示す係数 g:dW1と△εqとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εqの傾きを示す係数 h:dW2と△εqとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εqの傾きを示す係数 g':dW1'と△εe'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εe'の傾きを示す係数 h':dW2'と△εe'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εe'の傾きを示す係数 k':dW1'と△εq'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 m':dW2'と△εq'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εq'の傾きを示す係数、
する△εeの傾きを示す係数 f:dW2と△εeとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εeの傾きを示す係数 g:dW1と△εqとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εqの傾きを示す係数 h:dW2と△εqとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εqの傾きを示す係数 g':dW1'と△εe'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εe'の傾きを示す係数 h':dW2'と△εe'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εe'の傾きを示す係数 k':dW1'と△εq'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 m':dW2'と△εq'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εq'の傾きを示す係数、
【0025】この式(9)において伸び率差△εe,△εq
をそれぞれ目標値△εe0,△εq0と置いて補正量△dW
1,△dW2について解けば制御式(11)が得られ、式
(10)において伸び率差△εe',△εq'をそれぞれ目標
値△εe0',△εq0'と置いて補正量△dW1',△dW2'
について解けば制御式(12)が得られる。
をそれぞれ目標値△εe0,△εq0と置いて補正量△dW
1,△dW2について解けば制御式(11)が得られ、式
(10)において伸び率差△εe',△εq'をそれぞれ目標
値△εe0',△εq0'と置いて補正量△dW1',△dW2'
について解けば制御式(12)が得られる。
【0026】
【数7】
【0027】
【数8】
【0028】よって、係数e,f,g,h,g',h',
k',m'を圧延荷重,板幅等の圧延条件の関数として予
め求めておき、制御式(11),(12)に従って非対称形
状制御項の制御量dW1,dW2及び対称形状制御項の制
御量dW1',dW2'を常時補正しながら設定することに
より、圧延終了まで目標形状に近い金属帯に圧延するこ
とが可能となるのである。
k',m'を圧延荷重,板幅等の圧延条件の関数として予
め求めておき、制御式(11),(12)に従って非対称形
状制御項の制御量dW1,dW2及び対称形状制御項の制
御量dW1',dW2'を常時補正しながら設定することに
より、圧延終了まで目標形状に近い金属帯に圧延するこ
とが可能となるのである。
【0029】圧延後において金属帯の片伸び等の形状不
良を発生させないためには、圧延前後の金属帯の断面は
可能な限り相似であるべきである。そのような断面に限
りなく近付けるためには、操作側と駆動側との伸び率差
が小さい程好ましい。従って、制御式(11)において目
標値△εe0及び△εq0がともに零となるように制御量d
W1,dW2を補正し、制御式(12)において目標値△ε
e0'及び△εq0'がともに零となるように制御量dW1',
dW2'を補正することによって圧延終了まで片伸び,中
伸び,耳伸び等の形状不良を発生させずに圧延すること
ができるのである。
良を発生させないためには、圧延前後の金属帯の断面は
可能な限り相似であるべきである。そのような断面に限
りなく近付けるためには、操作側と駆動側との伸び率差
が小さい程好ましい。従って、制御式(11)において目
標値△εe0及び△εq0がともに零となるように制御量d
W1,dW2を補正し、制御式(12)において目標値△ε
e0'及び△εq0'がともに零となるように制御量dW1',
dW2'を補正することによって圧延終了まで片伸び,中
伸び,耳伸び等の形状不良を発生させずに圧延すること
ができるのである。
【0030】なお、板幅方向各位置における圧延機から
リール巻取り位置までの距離Lc,LeW,LqW,Le
D,LqDについては、デフレクターロール6とリール
5との間に変位計を設置し、リール巻取り前の板幅方向
の通板位置分布を連続的に測定することにより、圧延
機,デフレクタロール6及びリール5の位置関係より算
出できる。変位計としては、例えば接触方式であればリ
ニアエンコーダ,ポテンションメータなどがあり、非接
触方式であれば光マイクロ,渦流センサーなどがある。
なお、形状検出器としては金属帯の幅方向に分割されて
いてそれぞれの部分で金属帯に作用している張力をロー
ドセルで検出する検出器が示される。
リール巻取り位置までの距離Lc,LeW,LqW,Le
D,LqDについては、デフレクターロール6とリール
5との間に変位計を設置し、リール巻取り前の板幅方向
の通板位置分布を連続的に測定することにより、圧延
機,デフレクタロール6及びリール5の位置関係より算
出できる。変位計としては、例えば接触方式であればリ
ニアエンコーダ,ポテンションメータなどがあり、非接
触方式であれば光マイクロ,渦流センサーなどがある。
なお、形状検出器としては金属帯の幅方向に分割されて
いてそれぞれの部分で金属帯に作用している張力をロー
ドセルで検出する検出器が示される。
【0031】以上、本発明方法を6重圧延機を使用する
場合について説明したが、6重圧延機より多段の圧延機
においても同様な制御方法を用いることができる。この
ような多段圧延機において、中間ロールやバックアップ
ロールを複数本備えている場合は、dP,dIb,dδ
についてはそれぞれdP(最上部のバックアップロール
にかかる操作側と駆動側の圧下力差)、dIb(ワーク
ロールと接触する中間ロールの操作側と駆動側のベンデ
ィング力差)、dδ(ワークロールと接触する上下中間
ロールのシフト位置差)とし、dWb,dIb,dP,d
δのうち任意の2手段を用い、制御式(11)に従って制
御量dW1,dW2の補正を行い、dIb',dδ'につい
てはそれぞれdIb'(ワークロールと接触する中間ロー
ルの操作側と駆動側の平均のベンディング力)、dδ'
(ワークロールと接触する上下中間ロールの平均シフト
位置)とし、dWb',dIb',dδ'のうち任意の2手
段を用い、制御式(12)に従って制御量dW1,dW2の
補正を行えばよい。
場合について説明したが、6重圧延機より多段の圧延機
においても同様な制御方法を用いることができる。この
ような多段圧延機において、中間ロールやバックアップ
ロールを複数本備えている場合は、dP,dIb,dδ
についてはそれぞれdP(最上部のバックアップロール
にかかる操作側と駆動側の圧下力差)、dIb(ワーク
ロールと接触する中間ロールの操作側と駆動側のベンデ
ィング力差)、dδ(ワークロールと接触する上下中間
ロールのシフト位置差)とし、dWb,dIb,dP,d
δのうち任意の2手段を用い、制御式(11)に従って制
御量dW1,dW2の補正を行い、dIb',dδ'につい
てはそれぞれdIb'(ワークロールと接触する中間ロー
ルの操作側と駆動側の平均のベンディング力)、dδ'
(ワークロールと接触する上下中間ロールの平均シフト
位置)とし、dWb',dIb',dδ'のうち任意の2手
段を用い、制御式(12)に従って制御量dW1,dW2の
補正を行えばよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明方法の実施例について説明す
る。使用した圧延機は、ロール諸元をロール径,ロール
胴長,チョック間距離の順で括弧内に示す標準的なワー
クロール(135mm,850mm,1075mm)、中間ロ
ール(300mm,850mm,1660mm),及びバック
アップロール(630mm,850mm,1475mm)で構
成された図4と同じロール構成の6重圧延機で、非対称
形状制御項群dWb,dIb,dP,dδ及び対称形状制
御項群dWb',dIb',dδ'の制御可能なものであっ
た。
る。使用した圧延機は、ロール諸元をロール径,ロール
胴長,チョック間距離の順で括弧内に示す標準的なワー
クロール(135mm,850mm,1075mm)、中間ロ
ール(300mm,850mm,1660mm),及びバック
アップロール(630mm,850mm,1475mm)で構
成された図4と同じロール構成の6重圧延機で、非対称
形状制御項群dWb,dIb,dP,dδ及び対称形状制
御項群dWb',dIb',dδ'の制御可能なものであっ
た。
【0033】このような6重圧延機を使用して板幅60
0mmの普通鋼片クラウン材を、圧延機の入側板厚0.6m
m,出側板厚0.36mm,圧延荷重170トンの圧延条件
で圧延する場合において、非対称形状制御項群の中から
任意に選んだワークロールのベンディング力差dWb
(その制御量をdW1とする),中間ロールのベンディ
ング力差dIb(その制御量をdW2とする)による非対
称形状制御手段と、対称形状制御項群の中から任意に選
んだワークロールの平均ベンディング力dWb'(その制
御量をdW1'とする),中間ロールの平均ベンディング
力dIb'(その制御量をdW2'とする)による対称形状
制御手段とで制御を行った。
0mmの普通鋼片クラウン材を、圧延機の入側板厚0.6m
m,出側板厚0.36mm,圧延荷重170トンの圧延条件
で圧延する場合において、非対称形状制御項群の中から
任意に選んだワークロールのベンディング力差dWb
(その制御量をdW1とする),中間ロールのベンディ
ング力差dIb(その制御量をdW2とする)による非対
称形状制御手段と、対称形状制御項群の中から任意に選
んだワークロールの平均ベンディング力dWb'(その制
御量をdW1'とする),中間ロールの平均ベンディング
力dIb'(その制御量をdW2'とする)による対称形状
制御手段とで制御を行った。
【0034】以下、本実施例の手順を図1に従って具体
的に説明する。設定盤7からの圧延荷重,板幅等の圧延
情報により、計算機10で係数e〜h及びg'〜m'が算
出される。また、圧延開始後デフレクターロール6とリ
ール5の間に設置された変位計9により板幅方向の通板
位置の分布が連続的に測定され、計算機10で圧延機,
デフレクターロール6及びリール5の位置関係からL
e,LeW,LqW,LeD,LqDが算出され、式(1)〜
(4)によりdεe,dεq,dεe',dεq'が算出され、
圧延機出側に設置された形状検出機8の連続的な測定に
より得られる形状情報△εe2,△εq2,△εe2'及び△
εq2'を式(5)〜(8)により補正することにより実形状
△εe1,△εq1,△εe1'及び△εq1'が算出され、目標
形状△εe0,△εq0,△εe0',△εq0'が得られるよう
に、制御式(11)によりdW1,dW2がそして制御式
(12)によりdW1',dW2'がそれぞれ常時補正され
て、ワークロールベンディング力指令装置11,12及
び中間ロールベンディング力指令装置13,14に送ら
れ、操作側と駆動側のワークロールベンダー15,16
及び中間ロールベンダー17,18に出力され、操作側
と駆動側のワークロールベンディング力及び中間ロール
ベンディング力が常時修正されるのである。
的に説明する。設定盤7からの圧延荷重,板幅等の圧延
情報により、計算機10で係数e〜h及びg'〜m'が算
出される。また、圧延開始後デフレクターロール6とリ
ール5の間に設置された変位計9により板幅方向の通板
位置の分布が連続的に測定され、計算機10で圧延機,
デフレクターロール6及びリール5の位置関係からL
e,LeW,LqW,LeD,LqDが算出され、式(1)〜
(4)によりdεe,dεq,dεe',dεq'が算出され、
圧延機出側に設置された形状検出機8の連続的な測定に
より得られる形状情報△εe2,△εq2,△εe2'及び△
εq2'を式(5)〜(8)により補正することにより実形状
△εe1,△εq1,△εe1'及び△εq1'が算出され、目標
形状△εe0,△εq0,△εe0',△εq0'が得られるよう
に、制御式(11)によりdW1,dW2がそして制御式
(12)によりdW1',dW2'がそれぞれ常時補正され
て、ワークロールベンディング力指令装置11,12及
び中間ロールベンディング力指令装置13,14に送ら
れ、操作側と駆動側のワークロールベンダー15,16
及び中間ロールベンダー17,18に出力され、操作側
と駆動側のワークロールベンディング力及び中間ロール
ベンディング力が常時修正されるのである。
【0035】前述したように本発明方法を用いて実際に
形状制御を行った本実施例の場合における最大急峻度
(板幅方向における急峻度の最大値)の推移を図2に
(イ)で示す。また比較のため、形状検出機8からの形状
情報を実形状としてワークロールのベンディング力差d
Wb,中間ロールのベンディング力差dIb,ワークロー
ルの平均ベンディング力dWb'及び中間ロールの平均ベ
ンディング力dIb'を補正した場合の最大急峻度の推移
を図2に(ロ)で示す。本発明方法による(イ)の場合に
は、圧延開始時より最大急峻度は0.3%以内に保たれ
ていることが判る。これに対して従来法である(ロ)の場
合には、リールで巻き取るときの張力変動が大きくなる
圧延後半において最大急峻度が大きくなり、1%以上に
なっている。
形状制御を行った本実施例の場合における最大急峻度
(板幅方向における急峻度の最大値)の推移を図2に
(イ)で示す。また比較のため、形状検出機8からの形状
情報を実形状としてワークロールのベンディング力差d
Wb,中間ロールのベンディング力差dIb,ワークロー
ルの平均ベンディング力dWb'及び中間ロールの平均ベ
ンディング力dIb'を補正した場合の最大急峻度の推移
を図2に(ロ)で示す。本発明方法による(イ)の場合に
は、圧延開始時より最大急峻度は0.3%以内に保たれ
ていることが判る。これに対して従来法である(ロ)の場
合には、リールで巻き取るときの張力変動が大きくなる
圧延後半において最大急峻度が大きくなり、1%以上に
なっている。
【0036】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る片ク
ラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法
は、片クラウン材の圧延において片クラウンに起因する
リール巻取り時の板幅方向の張力変動を補正し、非対称
形状制御項dWb,dIb,dP,dδのうち任意の二つ
及び対称形状制御項dWb',dIb',dδ'のうち任意
の二つについて、その制御量を常時補正しながら圧延す
るように構成したことにより、圧延終了まで圧延機出側
の金属帯の断面形状を所定のものにすることができるの
である。従って、圧延機出側の金属帯の断面形状を入側
のそれと相似にすることにより、圧延終了まで片伸び,
中伸び,耳伸び等の形状不良を発生させることがないか
ら、品質改善と共に歩留向上が図れるばかりでなく、形
状不良に伴って生じる板破断現象の発生もなくなり、能
率向上を図ることができるのである。このような結果を
有する本発明方法の工業的価値は非常に大きなものであ
る。
ラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法
は、片クラウン材の圧延において片クラウンに起因する
リール巻取り時の板幅方向の張力変動を補正し、非対称
形状制御項dWb,dIb,dP,dδのうち任意の二つ
及び対称形状制御項dWb',dIb',dδ'のうち任意
の二つについて、その制御量を常時補正しながら圧延す
るように構成したことにより、圧延終了まで圧延機出側
の金属帯の断面形状を所定のものにすることができるの
である。従って、圧延機出側の金属帯の断面形状を入側
のそれと相似にすることにより、圧延終了まで片伸び,
中伸び,耳伸び等の形状不良を発生させることがないか
ら、品質改善と共に歩留向上が図れるばかりでなく、形
状不良に伴って生じる板破断現象の発生もなくなり、能
率向上を図ることができるのである。このような結果を
有する本発明方法の工業的価値は非常に大きなものであ
る。
【図1】本発明の一実施例の実施状況を説明するための
概略説明図である。
概略説明図である。
【図2】実施例及び比較例における最大急峻度の推移を
示す図である。
示す図である。
【図3】板幅方向において圧延機からリール巻取り位置
までの距離が異なることを示す説明図である。
までの距離が異なることを示す説明図である。
【図4】6重圧延機による圧延状況を示す説明図であ
る。
る。
1 ワークロール 2 中間ロール 3 バックアップロール 4 金属帯 5 リール 6 デフレクターロール 7 設定盤 8 形状検出機 9 変位計 10 計算機 11,12 ワークロールベンディング力指令装置 13,14 中間ロールベンディング力指令装置 15,16 操作側と駆動側のワークロールベンダー 17,18 操作側と駆動側の中間ロールベンダー Lc 板幅中央における圧延機からリール巻取り位置ま
での距離 LeW 操作側の板側端部における圧延機からリール巻
取り位置までの距離 LqW 操作側のクォータ部における圧延機からリール
巻取り位置までの距離 LeD 駆動側の板側端部における圧延機からリール巻
取り位置までの距離 LqD 駆動側のクォータ部における圧延機からリール
巻取り位置までの距離 δ 上側中間ロールの操作側におけるシフト位置 δ' 下側中間ロールの駆動側におけるシフト位置 Wb ワークロールの操作側のベンディング力 Wb' ワークロールの駆動側とのベンディング力 Ib 中間ロールの操作側のベンディング力 Ib' 中間ロールの駆動側とのベンディング力 P バックアップロールの操作側にかかる圧下力 P' バックアップロールの駆動側にかかる圧下力
での距離 LeW 操作側の板側端部における圧延機からリール巻
取り位置までの距離 LqW 操作側のクォータ部における圧延機からリール
巻取り位置までの距離 LeD 駆動側の板側端部における圧延機からリール巻
取り位置までの距離 LqD 駆動側のクォータ部における圧延機からリール
巻取り位置までの距離 δ 上側中間ロールの操作側におけるシフト位置 δ' 下側中間ロールの駆動側におけるシフト位置 Wb ワークロールの操作側のベンディング力 Wb' ワークロールの駆動側とのベンディング力 Ib 中間ロールの操作側のベンディング力 Ib' 中間ロールの駆動側とのベンディング力 P バックアップロールの操作側にかかる圧下力 P' バックアップロールの駆動側にかかる圧下力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 一成 兵庫県尼崎市鶴町1番地 日新製鋼株式会 社加工技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 両側非対称形状の片クラウン金属帯を、
6重圧延機以上の多段圧延機を使用して圧延しながらリ
ールに巻き取るに当り、圧延機出側に設置した形状検出
器によって板形状を連続的に測定すると共に、デフレク
ターロールとリールとの間に設置した変位計によりリー
ル巻取り前の板幅方向の通板位置分布を連続的に測定す
ることにより板幅方向各位置における圧延機からリール
巻取り位置までの距離を算出し、リール巻取り時に片ク
ラウンに起因して生じる板幅方向の張力変動分を補正し
た圧延機出側の板側端部同士間及びクォータ部同士間そ
れぞれの伸び率差△εe1,△εq1と、板幅中央の伸び率
と両側の板側端部の平均伸び率及び両側のクォータ部の
平均伸び率それぞれとの差△εe1',△εq1'とを次の8
個の式 dεe=−ln(LeW/LeD) dεq=−ln(LqW/LqD) dεe'=−ln(LeW/Lc)/2−ln(LeD/L
c)/2 dεq'=−ln(LqW/Lc)/2−ln(LqD/L
c)/2 △εe1=△εe2−dεe △εq1=△εq2−dεq △εe1'=△εe2'−dεe' △εq1'=△εq2'−dεq' ここで、 dεe:圧延機出側の板側端部同士間の張力変動量差に
対応する伸び率差 dεq:圧延機出側のクォータ部同士間の張力変動量差
に対応する伸び率差 dεe':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側の板
側端部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 dεq':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側のク
ォータ部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差 Lc,LeW,LqW,LeD,LqD:それぞれ板幅中
央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,駆動側の
板側端部及び駆動側のクォータ部における圧延機からリ
ール巻取り位置までの距離 △εe2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側の板側端部同士間の伸び率差 △εq2:圧延機出側に設置した形状検出器により直接得
られる圧延機出側のクォータ部同士間の伸び率差 △εe2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側の板側端
部の平均伸び率との差 △εq2':圧延機出側に設置した形状検出器により直接
得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側のクォー
タ部の平均伸び率との差 により算出し、圧延機出側の板側端部同士の伸び率差△
εe及びクォータ部同士間の伸び率差△εqがそれぞれ目
標値△εe0及び△εq0となるように、ワークロールの操
作側と駆動側とのベンディング力差dWb,同じく中間
ロールのベンディング力差dIb,同じくバックアップ
ロールの圧下力差dP及び上下中間ロールのシフト位置
差dδから成る非対称形状制御項群の中から任意の二つ
の非対称形状制御項を選んで、その制御量dW1及びd
W2を次の式 【数1】 ここで △dW1:dW1の補正量 △dW2:dW2の補正量 e:dW1と△εeとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εeの傾きを示す係数 f:dW2と△εeとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εeの傾きを示す係数 g:dW1と△εqとが示す線形関係におけるdW1に対
する△εqの傾きを示す係数 h:dW2と△εqとが示す線形関係におけるdW2に対
する△εqの傾きを示す係数 に従って常時補正しながら設定し、圧延機出側の板幅中
央の伸び率と前記両側の板側端部の平均伸び率との差△
εe'及び板幅中央の伸び率と前記両側のクォータ部の平
均伸び率との差△εq'がそれぞれ目標値△εe0'及び△
εq0'となるように、ワークロールの操作側と駆動側と
の平均ベンディング力dWb',同じく中間ロールのベン
ディング力dIb'及び上下中間ロールの平均シフト位置
dδ'から成る対称形状制御項群の中から任意の二つの
対称形状制御項を選んで、その制御量dW1'及びdW2'
を、下記の式 【数2】 ここで △dW1':dW1'の補正量 △dW2':dW2'の補正量 g':dW1'と△εe'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εe'の傾きを示す係数 h':dW2'と△εe'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εe'の傾きを示す係数 k':dW1'と△εq'とが示す線形関係におけるdW1'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 m':dW2'と△εq'とが示す線形関係におけるdW2'
に対する△εq'の傾きを示す係数、 に従って常時補正しながら設定して板形状を制御するこ
とを特徴とする片クラウン金属帯の圧延におけるフィー
ドバック制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209499A JPH0631323A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209499A JPH0631323A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631323A true JPH0631323A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16573822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4209499A Withdrawn JPH0631323A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631323A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104971948A (zh) * | 2014-04-10 | 2015-10-14 | 鞍钢股份有限公司 | 一种工作辊非对称窜辊控制冷轧带钢边部减薄的方法 |
| CN105689405A (zh) * | 2016-01-28 | 2016-06-22 | 燕山大学 | 一种冷轧带材在线目标板形的智能设定方法 |
| CN113458151A (zh) * | 2021-06-26 | 2021-10-01 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种热轧薄规格集装箱用spa-h钢边部浪形的控制方法 |
| CN116809654A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-09-29 | 北京科技大学顺德创新学院 | 一种新的板带材板形反馈控制方法 |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP4209499A patent/JPH0631323A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104971948A (zh) * | 2014-04-10 | 2015-10-14 | 鞍钢股份有限公司 | 一种工作辊非对称窜辊控制冷轧带钢边部减薄的方法 |
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| CN113458151A (zh) * | 2021-06-26 | 2021-10-01 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种热轧薄规格集装箱用spa-h钢边部浪形的控制方法 |
| CN113458151B (zh) * | 2021-06-26 | 2023-01-06 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种热轧薄规格集装箱用spa-h钢边部浪形的控制方法 |
| CN116809654A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-09-29 | 北京科技大学顺德创新学院 | 一种新的板带材板形反馈控制方法 |
| CN116809654B (zh) * | 2023-06-27 | 2024-01-30 | 北京科技大学顺德创新学院 | 一种板带材板形反馈控制方法 |
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