JPH06313269A - 防かび性防水布帛およびその製造方法 - Google Patents
防かび性防水布帛およびその製造方法Info
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- JPH06313269A JPH06313269A JP9919593A JP9919593A JPH06313269A JP H06313269 A JPH06313269 A JP H06313269A JP 9919593 A JP9919593 A JP 9919593A JP 9919593 A JP9919593 A JP 9919593A JP H06313269 A JPH06313269 A JP H06313269A
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- JP
- Japan
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- component
- cloth
- antifungal
- fabric
- coating
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】防かび性防水布帛としての効果を長期間有効に
維持する。 【構成】(1)N−n−ブチルカルバミン酸3−ヨード
−2−プロピニルエステルと、(2)2−(4−チアゾ
リル)ベンズイミダゾール、2−(メトキシカルボニル
アミノ)ベンズイミダゾール、ビス(2−ピリジルチオ
−1−オキシド)亜鉛などからなる群より選ばれた一種
以上の化合物とが、布帛1m2 に対しそれぞれ0.01
〜1gの割合で、コーティング樹脂とともに布帛に付着
されている。 【効果】(1)(2)の化合物を併用することによっ
て、相互の弱点を補強し合い全体として少量の使用量で
ペニシリウム属を始めとするかび類に対するすぐれた生
育抑制効果と耐洗濯性向上効果を発揮する。
維持する。 【構成】(1)N−n−ブチルカルバミン酸3−ヨード
−2−プロピニルエステルと、(2)2−(4−チアゾ
リル)ベンズイミダゾール、2−(メトキシカルボニル
アミノ)ベンズイミダゾール、ビス(2−ピリジルチオ
−1−オキシド)亜鉛などからなる群より選ばれた一種
以上の化合物とが、布帛1m2 に対しそれぞれ0.01
〜1gの割合で、コーティング樹脂とともに布帛に付着
されている。 【効果】(1)(2)の化合物を併用することによっ
て、相互の弱点を補強し合い全体として少量の使用量で
ペニシリウム属を始めとするかび類に対するすぐれた生
育抑制効果と耐洗濯性向上効果を発揮する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、かび全般に対してすぐ
れた抑制効果のある防かび性防水布帛、およびその製造
方法に関する。
れた抑制効果のある防かび性防水布帛、およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、繊維製品に発生する細菌やか
び類を防除するために、布帛に防かび加工を施すことが
行われてきた。たとえば、布帛に防かび剤含有液を噴
霧、塗布または浸漬して付着させる方法、合成樹脂で繊
維表面に防かび剤を固定する方法、第4アンモニウム塩
を有機シリコン化合物を介して防かび成分を繊維分子の
一部に結合する方法、重金属を含む化合物を繊維自体に
保有させる方法などが知られている。
び類を防除するために、布帛に防かび加工を施すことが
行われてきた。たとえば、布帛に防かび剤含有液を噴
霧、塗布または浸漬して付着させる方法、合成樹脂で繊
維表面に防かび剤を固定する方法、第4アンモニウム塩
を有機シリコン化合物を介して防かび成分を繊維分子の
一部に結合する方法、重金属を含む化合物を繊維自体に
保有させる方法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、雨具、防水布、
スポーツウエアー、エプロン、シャワーカーテンなどの
防水繊維製品に用いられる布帛の多くは、ポリアミド、
ポリエステルを主とする合成繊維製品である。ところ
が、これらの生地は、防かび剤との親和性が悪く、また
天然繊維を生地に用いる場合であっても、防水加工の際
の加熱処理のために、防かび剤の損耗、効力の減少、品
質の低下などがあって、期待した防かび効果が得られな
いことが多く、その改良は従来からの課題であった。そ
こで、本発明は、従来の防かび性防水布帛およびその製
造方法の有する問題点の解決を目的として完成されたも
のである。
スポーツウエアー、エプロン、シャワーカーテンなどの
防水繊維製品に用いられる布帛の多くは、ポリアミド、
ポリエステルを主とする合成繊維製品である。ところ
が、これらの生地は、防かび剤との親和性が悪く、また
天然繊維を生地に用いる場合であっても、防水加工の際
の加熱処理のために、防かび剤の損耗、効力の減少、品
質の低下などがあって、期待した防かび効果が得られな
いことが多く、その改良は従来からの課題であった。そ
こで、本発明は、従来の防かび性防水布帛およびその製
造方法の有する問題点の解決を目的として完成されたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明は、第1の発明として、N−n−ブチルカル
バミン酸3−ヨード−2−プロピニルエステルからなる
第1成分と、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾー
ル;2−(メトキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾ
ールおよびその4´−ドデシルベンゼンスルホン酸塩;
ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛;N−
(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド;N,N
−ジメチル−N´−(フルオロジクロロメチルチオ)−
N´−フェニルスルファミド;デヒドロ酢酸およびその
ナトリウム塩;2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリル;2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾ
チアゾール;2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メ
チルスルホニル)ピリジン;1,2−ベンズイソチアゾ
リン−3−オン;パラクロロメタキシレノールからなる
群より選ばれた一種以上の化合物からなる第2成分とが
布帛1m2 に対しそれぞれ0.01〜1gの割合で、コ
ーティング樹脂とともに布帛に付着されていることを特
徴とする、防かび性防水布帛を提供する。
めに本発明は、第1の発明として、N−n−ブチルカル
バミン酸3−ヨード−2−プロピニルエステルからなる
第1成分と、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾー
ル;2−(メトキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾ
ールおよびその4´−ドデシルベンゼンスルホン酸塩;
ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛;N−
(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド;N,N
−ジメチル−N´−(フルオロジクロロメチルチオ)−
N´−フェニルスルファミド;デヒドロ酢酸およびその
ナトリウム塩;2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリル;2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾ
チアゾール;2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メ
チルスルホニル)ピリジン;1,2−ベンズイソチアゾ
リン−3−オン;パラクロロメタキシレノールからなる
群より選ばれた一種以上の化合物からなる第2成分とが
布帛1m2 に対しそれぞれ0.01〜1gの割合で、コ
ーティング樹脂とともに布帛に付着されていることを特
徴とする、防かび性防水布帛を提供する。
【0005】また本発明は、第2の発明として、布帛
に、前記の第1成分と第2成分とが個別または一緒に混
入されている樹脂液を、第1成分および第2成分が布帛
1m2 に対しそれぞれ0.01〜1gの割合になるよう
に付着させて乾燥させた後、100〜180℃で加熱処
理することを特徴とする、防かび性防水布帛の製造方法
を提供する。この防かび性防水布帛の製造方法は、布帛
が、撥水処理を施されている布帛であっても適用するこ
とができる。なお、本発明において、布帛は、たんに織
物、編物、不織布などの生地のみを意味するのではな
く、衣類、日用品、スポーツ用品などの繊維製品を含む
意味で使用している。また、防カビ性には、それ自体の
ほかに抗菌性などの付加的効果を有するものを含む。
に、前記の第1成分と第2成分とが個別または一緒に混
入されている樹脂液を、第1成分および第2成分が布帛
1m2 に対しそれぞれ0.01〜1gの割合になるよう
に付着させて乾燥させた後、100〜180℃で加熱処
理することを特徴とする、防かび性防水布帛の製造方法
を提供する。この防かび性防水布帛の製造方法は、布帛
が、撥水処理を施されている布帛であっても適用するこ
とができる。なお、本発明において、布帛は、たんに織
物、編物、不織布などの生地のみを意味するのではな
く、衣類、日用品、スポーツ用品などの繊維製品を含む
意味で使用している。また、防カビ性には、それ自体の
ほかに抗菌性などの付加的効果を有するものを含む。
【0006】
【作用と実施態様例】以下、本発明中、第1の発明の防
かび性防水布帛、および第2の発明であるその製造方法
について、それぞれ実施態様例をあげながら具体的に説
明する。まず、第1の発明の防かび性防水布帛を構成す
る物質について説明する。第1の発明の防かび性防水布
帛の素材は、たとえば、ポリエステル、脂肪族または芳
香族ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリ塩化ビニールなどの合成繊維およびこれ
らの改質繊維、羊毛、木綿、麻などの天然繊維、アセテ
ート、レーヨンなどの半合成繊維など、およびこれらの
2種以上を使用した混用繊維である。本発明の布帛に防
水性を持たせるコーティング樹脂としては、たとえば、
ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などの熱可塑性樹
脂、およびメラミン系樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹
脂があげられる。これらのコーティング樹脂は、通常、
布帛の片面または両面に、一層または多層で、布帛1m
2 に対し2〜100g付着されている。布帛の使用目的
や種類によって異なるが、一般的には、前記の第1成分
と第2成分とが、コーティング樹脂とともに布帛1m2
に対してそれぞれ0.01〜1gの割合で付着されてい
る。
かび性防水布帛、および第2の発明であるその製造方法
について、それぞれ実施態様例をあげながら具体的に説
明する。まず、第1の発明の防かび性防水布帛を構成す
る物質について説明する。第1の発明の防かび性防水布
帛の素材は、たとえば、ポリエステル、脂肪族または芳
香族ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリ塩化ビニールなどの合成繊維およびこれ
らの改質繊維、羊毛、木綿、麻などの天然繊維、アセテ
ート、レーヨンなどの半合成繊維など、およびこれらの
2種以上を使用した混用繊維である。本発明の布帛に防
水性を持たせるコーティング樹脂としては、たとえば、
ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などの熱可塑性樹
脂、およびメラミン系樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹
脂があげられる。これらのコーティング樹脂は、通常、
布帛の片面または両面に、一層または多層で、布帛1m
2 に対し2〜100g付着されている。布帛の使用目的
や種類によって異なるが、一般的には、前記の第1成分
と第2成分とが、コーティング樹脂とともに布帛1m2
に対してそれぞれ0.01〜1gの割合で付着されてい
る。
【0007】これらの薬剤はいずれも安定性の高い化合
物で、特に耐熱性に優れ、糸状菌に対する発育阻止力が
強い特性がある。このうち、第1成分のN−n−ブチル
カルバミン酸3−ヨード−2−プロピニルエステルは、
繊維に生成するかび類全般に対してすぐれた生育抑制効
果があり、繊維との親和力も強く、最も好ましい防かび
剤である。しかし、防水加工を施す際の加熱処理で、損
耗する傾向が認められる。その結果、ペニシリウム(P
enicillium)属の一部のかびに対しては、や
や効力不足がみられる。この対策として、使用量を増加
する方法があるが、布帛1m2 に対し1gを超えて使用
すると加熱処理によって、しばしば黄色に着色する。そ
して、使用量が0.01g/m2 未満では効果を十分に
発揮できない。
物で、特に耐熱性に優れ、糸状菌に対する発育阻止力が
強い特性がある。このうち、第1成分のN−n−ブチル
カルバミン酸3−ヨード−2−プロピニルエステルは、
繊維に生成するかび類全般に対してすぐれた生育抑制効
果があり、繊維との親和力も強く、最も好ましい防かび
剤である。しかし、防水加工を施す際の加熱処理で、損
耗する傾向が認められる。その結果、ペニシリウム(P
enicillium)属の一部のかびに対しては、や
や効力不足がみられる。この対策として、使用量を増加
する方法があるが、布帛1m2 に対し1gを超えて使用
すると加熱処理によって、しばしば黄色に着色する。そ
して、使用量が0.01g/m2 未満では効果を十分に
発揮できない。
【0008】また、第2成分の各薬剤は、もともとかび
類全般に対してある程度の生育抑制効果がある。しか
し、第1成分と併用することによって、全体としてペニ
シリウム属に対する成育抑制効果を増強する作用がみら
れる。第2成分の薬剤の中には、合成繊維との親和性不
十分のため耐洗濯性が劣るものもあるが、第1成分と併
用することにより相互の弱点を補強し合って、防かび性
防水布帛としての効果を長期間有効に維持することがで
きる。コーティング樹脂には、本発明の目的を損なわな
い範囲で、この他の添加剤が加えられていてもよい。
類全般に対してある程度の生育抑制効果がある。しか
し、第1成分と併用することによって、全体としてペニ
シリウム属に対する成育抑制効果を増強する作用がみら
れる。第2成分の薬剤の中には、合成繊維との親和性不
十分のため耐洗濯性が劣るものもあるが、第1成分と併
用することにより相互の弱点を補強し合って、防かび性
防水布帛としての効果を長期間有効に維持することがで
きる。コーティング樹脂には、本発明の目的を損なわな
い範囲で、この他の添加剤が加えられていてもよい。
【0009】つぎに、第2の発明である防かび性防水布
帛の製造方法について説明する。第2の発明において使
用する布帛の素材は、前記の第1の発明における防かび
性防水布帛の素材に準ずる。この布帛に、防水性を持た
せるため、第1の発明において説明したコーティング樹
脂を、キシレン、トルエン、メチルエチルケトン、ジメ
チルホルムアミドなどの有機溶媒に溶解、または水溶液
に乳化、懸濁させるなどして、防水剤溶液を調整する。
さらに、前記の第1成分と第2成分とは、原体粉末また
は液体のまま、または有機溶媒などに混和し、さらに必
要に応じて界面活性剤や酸化防止剤などを加え、コーテ
ィング樹脂に配合して塗布液を調合する。布帛に対する
第1成分および併用する第2成分の所要付着量は、使用
目的や布帛の種類によって決められるが、一般的には布
帛1m2 当たりそれぞれ0.01〜1gである。
帛の製造方法について説明する。第2の発明において使
用する布帛の素材は、前記の第1の発明における防かび
性防水布帛の素材に準ずる。この布帛に、防水性を持た
せるため、第1の発明において説明したコーティング樹
脂を、キシレン、トルエン、メチルエチルケトン、ジメ
チルホルムアミドなどの有機溶媒に溶解、または水溶液
に乳化、懸濁させるなどして、防水剤溶液を調整する。
さらに、前記の第1成分と第2成分とは、原体粉末また
は液体のまま、または有機溶媒などに混和し、さらに必
要に応じて界面活性剤や酸化防止剤などを加え、コーテ
ィング樹脂に配合して塗布液を調合する。布帛に対する
第1成分および併用する第2成分の所要付着量は、使用
目的や布帛の種類によって決められるが、一般的には布
帛1m2 当たりそれぞれ0.01〜1gである。
【0010】第1成分、第2成分およびコーティング樹
脂は、それぞれ所用付着量の全量を混合した組成物を調
合してこれを布帛に付着させてもよいが、一部のコーテ
ィング樹脂に第1成分と第2成分とを混合して塗布、乾
燥後、その残りの防かび成分を含まないコーティング樹
脂を重ねて塗布、乾燥したり、あるいはこの逆の順序
で、防かび成分を含まないコーティング樹脂と含むコー
ティング樹脂とを塗布、乾燥してもよい。第1成分と第
2成分とを別個にコーティング樹脂に混合し、一方の塗
布液を塗布、乾燥した後、その表面に残りの塗布液を塗
布し、乾燥することもできる。調合した塗布液は、ナイ
フコーティング方式、ロールコーター方式、ディップニ
ップ方式、浸漬方式、スプレー方式などの塗布方式によ
る乾式もしくは湿式コーティング法で布帛に塗布する。
なお、コーティング前処理として、通常、雨などの水で
布帛が濡れるのを防止する目的で撥水剤を浸漬または片
面塗布方式で付与して撥水処理を施すが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。布帛は、塗布液を付着させ
た後、50〜160℃で乾燥する。乾燥後、布帛を10
0〜180℃で10〜200秒間、加熱処理して樹脂を
展着、保持させる。この場合、加熱処理温度が100℃
未満であると展着が不十分となり、一方、180℃を超
えると防かび剤の飛散、熱分解および繊維の変色や品質
低下等の問題が起こりやすい。
脂は、それぞれ所用付着量の全量を混合した組成物を調
合してこれを布帛に付着させてもよいが、一部のコーテ
ィング樹脂に第1成分と第2成分とを混合して塗布、乾
燥後、その残りの防かび成分を含まないコーティング樹
脂を重ねて塗布、乾燥したり、あるいはこの逆の順序
で、防かび成分を含まないコーティング樹脂と含むコー
ティング樹脂とを塗布、乾燥してもよい。第1成分と第
2成分とを別個にコーティング樹脂に混合し、一方の塗
布液を塗布、乾燥した後、その表面に残りの塗布液を塗
布し、乾燥することもできる。調合した塗布液は、ナイ
フコーティング方式、ロールコーター方式、ディップニ
ップ方式、浸漬方式、スプレー方式などの塗布方式によ
る乾式もしくは湿式コーティング法で布帛に塗布する。
なお、コーティング前処理として、通常、雨などの水で
布帛が濡れるのを防止する目的で撥水剤を浸漬または片
面塗布方式で付与して撥水処理を施すが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。布帛は、塗布液を付着させ
た後、50〜160℃で乾燥する。乾燥後、布帛を10
0〜180℃で10〜200秒間、加熱処理して樹脂を
展着、保持させる。この場合、加熱処理温度が100℃
未満であると展着が不十分となり、一方、180℃を超
えると防かび剤の飛散、熱分解および繊維の変色や品質
低下等の問題が起こりやすい。
【0011】また、本発明においては、第1成分、第2
成分およびコーティング樹脂液を調合する際、本発明の
目的を損なわない範囲で、他の添加剤を加えることがで
きる。さらに、第1成分および第2成分は、原体粉末、
液体、または溶媒に混和し、必要があれば酸化防止剤、
安定剤などの改良剤を加えてマイクロカプセル化した
り、多孔性個体粉末に吸着させたりして、コーティング
樹脂に配合してもよい。徐放性、耐候性、耐熱性などの
改善を図ることができる。
成分およびコーティング樹脂液を調合する際、本発明の
目的を損なわない範囲で、他の添加剤を加えることがで
きる。さらに、第1成分および第2成分は、原体粉末、
液体、または溶媒に混和し、必要があれば酸化防止剤、
安定剤などの改良剤を加えてマイクロカプセル化した
り、多孔性個体粉末に吸着させたりして、コーティング
樹脂に配合してもよい。徐放性、耐候性、耐熱性などの
改善を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を予備実験および比較
例と対比しながら具体的に説明する。なお特記しない限
り、%および部は重量を、g/m2 は布帛の塗布面の面
積を基準にする。まず、各実施例における評価方法を説
明する。 (1) 洗濯方法: JIS L 0127−103。 (2) かび抵抗性試験: 供試菌:アスペルギルス ニゲル(Aspergill
us niger)(以後ANと略する) ペニシリウム シトリヌム(Penicillium
citrinum)(以後PCと略する) クラドスポリウム クラドスポリオイデス (Clad
osporiumcladosporioides)
(以後CCと略する) アルテルナリア アルテルナタ(Alternaria
alterna−ta) (以後AAと略する) 試験法:JIS Z2911 培地:JIS馬鈴薯汁寒
天培養基(PDA培地地と略称する)を使用して25×
25mmの供試布を張り付けて培養した。
例と対比しながら具体的に説明する。なお特記しない限
り、%および部は重量を、g/m2 は布帛の塗布面の面
積を基準にする。まず、各実施例における評価方法を説
明する。 (1) 洗濯方法: JIS L 0127−103。 (2) かび抵抗性試験: 供試菌:アスペルギルス ニゲル(Aspergill
us niger)(以後ANと略する) ペニシリウム シトリヌム(Penicillium
citrinum)(以後PCと略する) クラドスポリウム クラドスポリオイデス (Clad
osporiumcladosporioides)
(以後CCと略する) アルテルナリア アルテルナタ(Alternaria
alterna−ta) (以後AAと略する) 試験法:JIS Z2911 培地:JIS馬鈴薯汁寒
天培養基(PDA培地地と略称する)を使用して25×
25mmの供試布を張り付けて培養した。
【0013】培養は28℃、7〜14日間とした。 また、実施例および表中の略号の意味は、次の通りであ
る。
る。
【0014】第1成分 BCP:N−n−ブチルカルバミン酸3−ヨード−2−
プロピニルエステル 第2成分 BIT :1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン DFA :N,N−ジメチル−N´−(フルオロジ
クロロメチルチオ)−N´−フェニルスルファミド DHA :デヒドロ酢酸 DHAS :デヒドロ酢酸ナトリウム塩 FMP :N−(フルオロジクロロメチルチオ)フ
タルイミド MBC :2−(メトキシカルボニルアミノ)ベン
ズイミダゾール MBCS :2−(メトキシカルボニルアミノ)ベン
ズイミダゾールの4´−ドデシルベンゼンスルホン酸塩 PCMX :パラクロロメタキシレノール TBZ :2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾ
ール TCIPN :2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリル TCMP :2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルホニル)ピリジン TCMTB :2−(4−チオシアノメチルチオ)ベン
ゾチアゾール ZPT :ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシ
ド)亜鉛 実施例1および比較例1 たて糸70デニール、よこ糸70デニールよりなる密度
(たて×よこ)120×90本/インチの染色ポリアミ
ド織物を使用し、本発明の防かび性防水布帛の製造方法
を用いて、本発明の防かび性防水布帛を製造し、防かび
性を評価した。まず、ハイドランHW−111(大日本
インキ(株)製)80部、ハイドランHW−140(大
日本インキ(株)製)20部からなる塗布液を調整し
た。この塗布液の一部をブランクサンプルとして保存し
た。残りの塗布液を11分割し、このうちの7個に、本
発明の第1成分であるBCPを30%含有する3−メト
キシブタノール溶液と第2成分であるTBZ粉末(純度
約99%)とを、塗布液を30g/m2 塗布すれば表1
に示す付着量になるように添加、調合した。これとは別
に、比較例として第1成分と第2成分とをそれぞれ単独
で、表1に示す付着量になるよう残りの塗布液に加え
た。前記の染色ポリアミド織物を12枚用意し、それぞ
れにブランクサンプルを含む上記12種類の塗布液を、
ナイフコーターを用い、塗布量が30g/m2 になるよ
うに調整して塗布した。塗布した後、いずれも160℃
で30秒間、加熱処理し、12種類のサンプル布帛を得
た。これらのサンプル布帛について、それぞれPDA培
地を用い、28℃に保持して、14日間培養し、かび抵
抗性試験を実施した。その結果を表1に示す。
プロピニルエステル 第2成分 BIT :1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン DFA :N,N−ジメチル−N´−(フルオロジ
クロロメチルチオ)−N´−フェニルスルファミド DHA :デヒドロ酢酸 DHAS :デヒドロ酢酸ナトリウム塩 FMP :N−(フルオロジクロロメチルチオ)フ
タルイミド MBC :2−(メトキシカルボニルアミノ)ベン
ズイミダゾール MBCS :2−(メトキシカルボニルアミノ)ベン
ズイミダゾールの4´−ドデシルベンゼンスルホン酸塩 PCMX :パラクロロメタキシレノール TBZ :2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾ
ール TCIPN :2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリル TCMP :2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルホニル)ピリジン TCMTB :2−(4−チオシアノメチルチオ)ベン
ゾチアゾール ZPT :ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシ
ド)亜鉛 実施例1および比較例1 たて糸70デニール、よこ糸70デニールよりなる密度
(たて×よこ)120×90本/インチの染色ポリアミ
ド織物を使用し、本発明の防かび性防水布帛の製造方法
を用いて、本発明の防かび性防水布帛を製造し、防かび
性を評価した。まず、ハイドランHW−111(大日本
インキ(株)製)80部、ハイドランHW−140(大
日本インキ(株)製)20部からなる塗布液を調整し
た。この塗布液の一部をブランクサンプルとして保存し
た。残りの塗布液を11分割し、このうちの7個に、本
発明の第1成分であるBCPを30%含有する3−メト
キシブタノール溶液と第2成分であるTBZ粉末(純度
約99%)とを、塗布液を30g/m2 塗布すれば表1
に示す付着量になるように添加、調合した。これとは別
に、比較例として第1成分と第2成分とをそれぞれ単独
で、表1に示す付着量になるよう残りの塗布液に加え
た。前記の染色ポリアミド織物を12枚用意し、それぞ
れにブランクサンプルを含む上記12種類の塗布液を、
ナイフコーターを用い、塗布量が30g/m2 になるよ
うに調整して塗布した。塗布した後、いずれも160℃
で30秒間、加熱処理し、12種類のサンプル布帛を得
た。これらのサンプル布帛について、それぞれPDA培
地を用い、28℃に保持して、14日間培養し、かび抵
抗性試験を実施した。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 結果から明らかなように、BCP単独では、PCに対す
る効果がやや不足し、またTBZ単独ではAAに対する
効果が弱い。ところが、BCPとTBZを併用すること
によって、効力の増強がみられ、第1成分、第2成分が
ともに少量であっても、各種のかびにすぐれた抑制効果
を発揮することが判明した。
る効果がやや不足し、またTBZ単独ではAAに対する
効果が弱い。ところが、BCPとTBZを併用すること
によって、効力の増強がみられ、第1成分、第2成分が
ともに少量であっても、各種のかびにすぐれた抑制効果
を発揮することが判明した。
【0016】比較例2 実施例1に使用したのと同じ染色ポリアミド織物を用
い、本発明に使用する第1成分、第2成分および従来か
ら広く使用されているアパタイト銀を単独で使用した場
合の防かび性を評価した。前記の織物に、第1成分のB
CP、第2成分の中からTBZ(純度約99%の粉末)
およびDHAS(純度約99%の粉末)、およびアパタ
イト銀(銀3%を含有する粉末)を、それぞれ単独で付
着量を変えて付着させた。その他の点では、実施例1に
準じて布帛を加工し、同様にして評価した。その結果を
表2に示す。
い、本発明に使用する第1成分、第2成分および従来か
ら広く使用されているアパタイト銀を単独で使用した場
合の防かび性を評価した。前記の織物に、第1成分のB
CP、第2成分の中からTBZ(純度約99%の粉末)
およびDHAS(純度約99%の粉末)、およびアパタ
イト銀(銀3%を含有する粉末)を、それぞれ単独で付
着量を変えて付着させた。その他の点では、実施例1に
準じて布帛を加工し、同様にして評価した。その結果を
表2に示す。
【0017】
【表2】 表2からは、BCPは単独で使用しても、0.3g/m
2 以上付着させれば、各種のかび類の育成をほぼ完全に
抑制し、0.1g/m2 の付着量でもかなり有効であ
る。従来、かび類に強い抑制力が認められているTBZ
やDHASに比べても、より強力であることが分かる。
しかし、実施例1で使用した本発明に比較すると、付着
量をかなり多くしなければならない。アパタイト銀はか
び類に対して効力が弱かった。これらの薬剤は処理濃度
が高くなると、150℃で加熱処理した際、処理布を黄
変させる傾向がみられた。
2 以上付着させれば、各種のかび類の育成をほぼ完全に
抑制し、0.1g/m2 の付着量でもかなり有効であ
る。従来、かび類に強い抑制力が認められているTBZ
やDHASに比べても、より強力であることが分かる。
しかし、実施例1で使用した本発明に比較すると、付着
量をかなり多くしなければならない。アパタイト銀はか
び類に対して効力が弱かった。これらの薬剤は処理濃度
が高くなると、150℃で加熱処理した際、処理布を黄
変させる傾向がみられた。
【0018】実施例2 本発明の防かび性防水布帛の製造方法において、塗布液
を塗布した後の加熱処理条件を変えて、その影響を評価
した。すなわち、実施例1で製造したサンプル布帛のう
ち、BCPを0.08g/m2 とTBZを0.06g/
m2 添加したものについて、塗布した後の加熱処理条件
を変えて製造し、かび抵抗性試験を実施した。その結果
を表3に示す。表3から、加熱処理温度が高くなるとか
なり薬剤が損耗することが分かる。加熱時間は必要最小
限に止めることが望ましい。
を塗布した後の加熱処理条件を変えて、その影響を評価
した。すなわち、実施例1で製造したサンプル布帛のう
ち、BCPを0.08g/m2 とTBZを0.06g/
m2 添加したものについて、塗布した後の加熱処理条件
を変えて製造し、かび抵抗性試験を実施した。その結果
を表3に示す。表3から、加熱処理温度が高くなるとか
なり薬剤が損耗することが分かる。加熱時間は必要最小
限に止めることが望ましい。
【0019】
【表3】 実施例3 本発明の防かび性防水布帛の製造方法を用い、実施例1
で準備したのと同じ染色織物に、第1成分のBCPと、
第2成分としてTBZ、MBC、MBCS、ZPT、F
MP、DFA、DHA、DHAS、TCIPN、TCM
TB、TCMP、BITおよびPCMXの中の1種を選
んで併用し、本発明の防かび性防水布帛を製造した。第
1成分および第2成分とも、布帛1m2 当たり0.1g
になるようにして、実施例1と同様に塗布液に配合、調
製し、塗布した。塗布後、150℃で30秒間、加熱処
理をおこない、防かび性防水布帛を得た。得られた布帛
について、かび抵抗性を評価した。結果を表4に示す。
で準備したのと同じ染色織物に、第1成分のBCPと、
第2成分としてTBZ、MBC、MBCS、ZPT、F
MP、DFA、DHA、DHAS、TCIPN、TCM
TB、TCMP、BITおよびPCMXの中の1種を選
んで併用し、本発明の防かび性防水布帛を製造した。第
1成分および第2成分とも、布帛1m2 当たり0.1g
になるようにして、実施例1と同様に塗布液に配合、調
製し、塗布した。塗布後、150℃で30秒間、加熱処
理をおこない、防かび性防水布帛を得た。得られた布帛
について、かび抵抗性を評価した。結果を表4に示す。
【0020】
【表4】 表4と比較例2の結果とを比較すれば、第1成分と第2
成分とを併用した本発明の防かび性防水布帛は、薬剤の
合計使用量が少量でも各種のかび類の生育を抑制する効
果のあることがわかる。
成分とを併用した本発明の防かび性防水布帛は、薬剤の
合計使用量が少量でも各種のかび類の生育を抑制する効
果のあることがわかる。
【0021】実施例4および比較例3 本発明の防かび性防水布帛の洗濯を行ない、比較例と対
比して耐洗濯性を評価した。まず、実施例1に使用した
のと同じポリアミド織物を、アサヒガードAG710
(旭ガラス(株)製)を5%、イソプロピルアルコール
を2%含む撥水剤液に浸漬し、マングルで30%のピッ
クアップ量まで絞り、140〜150℃の熱風で2〜3
分間、乾燥した。この布帛にBCPを0.3g/m2 、
TBZを0.08g/m2 塗布するため、クリスボンP
1018A(大日本インキ(株)製)3部とキシレン3
0部との溶液に、BCP30%含有3−メトキシブタノ
ール溶液およびTBZ粉末を混和して塗布液を調合し、
ナイフコーターを用いてこの塗布液を30g/m2 の割
合で塗布し、150℃で39秒間、加熱処理を施した。
このようにして製造した本発明の防かび性防水布帛を5
回洗濯し、洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を
実施例4として表5に示す。さらに、BCPおよびTB
Z粉末を塗布液に加えなかった以外は、実施例4とまっ
たく同様にして比較テスト用の布帛を製造し、かび抵抗
性試験を実施した。結果を比較例3として表5に示す。
比して耐洗濯性を評価した。まず、実施例1に使用した
のと同じポリアミド織物を、アサヒガードAG710
(旭ガラス(株)製)を5%、イソプロピルアルコール
を2%含む撥水剤液に浸漬し、マングルで30%のピッ
クアップ量まで絞り、140〜150℃の熱風で2〜3
分間、乾燥した。この布帛にBCPを0.3g/m2 、
TBZを0.08g/m2 塗布するため、クリスボンP
1018A(大日本インキ(株)製)3部とキシレン3
0部との溶液に、BCP30%含有3−メトキシブタノ
ール溶液およびTBZ粉末を混和して塗布液を調合し、
ナイフコーターを用いてこの塗布液を30g/m2 の割
合で塗布し、150℃で39秒間、加熱処理を施した。
このようにして製造した本発明の防かび性防水布帛を5
回洗濯し、洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を
実施例4として表5に示す。さらに、BCPおよびTB
Z粉末を塗布液に加えなかった以外は、実施例4とまっ
たく同様にして比較テスト用の布帛を製造し、かび抵抗
性試験を実施した。結果を比較例3として表5に示す。
【0022】
【表5】 実施例5および比較例4 ポリエステル織物に、本発明の防かび性防水布帛の製造
方法を用いて、本発明の防かび性防水布帛を製造し、洗
濯を行ない、比較例と対比して耐洗濯性を評価した。ま
ず、たて50デニール、よこ50デニールよりなる密度
(たて×よこ)110×80本/インチのポリエステル
織物を、分散染料により染色した。この布帛に、アサヒ
ガードLS317(旭ガラス(株)製)を5%、イソプ
ロピルアルコールを2%含む撥水剤液に浸漬し、マング
ルでピックアップ量が30%になるまで絞り、140〜
150℃の熱風で2〜3分乾燥して撥水処理を行なっ
た。クリスボン4010(大日本インキ(株)製)10
0部、クリスポンNX(旭ガラス(株)製)3部、ベッ
カミンP−138(大日本インキ(株)製)0.5部、
トルエン15部、メチルエチルケトン15部よりなる塗
布液120g/m2を、ナイフオーバーコーターを用い
て塗布し、80〜100℃で気泡が発生しないように乾
燥した。さらにクリスボン6116SL(旭ガラス
(株)製)50部、クリスボンNB765(旭ガラス
(株)製)50部、メチルエチルケトン30部、ジメチ
ルホルムアミド30部よりなる塗布液に、塗布後にBC
Pが0.4g/m2 、TBZが0.1g/m2 になるよ
う、BCP30%含有3−メトキシブタノール溶液およ
びTBZ粉末を調合した。前記の塗布、乾燥された布帛
にこの塗布液をナイフコーターを用いて30g/m2 塗
布し、150℃で39秒間、加熱処理を施した。このよ
うにして製造した本発明の防かび性防水布帛を5回洗濯
し、洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を実施例
5として表5に示す。さらに、BCPおよびTBZ粉末
を塗布液に加えなかった以外は、実施例5とまったく同
様にして比較テスト用の布帛を製造し、かび抵抗性試験
を実施した。結果を比較例4として表5に示す。
方法を用いて、本発明の防かび性防水布帛を製造し、洗
濯を行ない、比較例と対比して耐洗濯性を評価した。ま
ず、たて50デニール、よこ50デニールよりなる密度
(たて×よこ)110×80本/インチのポリエステル
織物を、分散染料により染色した。この布帛に、アサヒ
ガードLS317(旭ガラス(株)製)を5%、イソプ
ロピルアルコールを2%含む撥水剤液に浸漬し、マング
ルでピックアップ量が30%になるまで絞り、140〜
150℃の熱風で2〜3分乾燥して撥水処理を行なっ
た。クリスボン4010(大日本インキ(株)製)10
0部、クリスポンNX(旭ガラス(株)製)3部、ベッ
カミンP−138(大日本インキ(株)製)0.5部、
トルエン15部、メチルエチルケトン15部よりなる塗
布液120g/m2を、ナイフオーバーコーターを用い
て塗布し、80〜100℃で気泡が発生しないように乾
燥した。さらにクリスボン6116SL(旭ガラス
(株)製)50部、クリスボンNB765(旭ガラス
(株)製)50部、メチルエチルケトン30部、ジメチ
ルホルムアミド30部よりなる塗布液に、塗布後にBC
Pが0.4g/m2 、TBZが0.1g/m2 になるよ
う、BCP30%含有3−メトキシブタノール溶液およ
びTBZ粉末を調合した。前記の塗布、乾燥された布帛
にこの塗布液をナイフコーターを用いて30g/m2 塗
布し、150℃で39秒間、加熱処理を施した。このよ
うにして製造した本発明の防かび性防水布帛を5回洗濯
し、洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を実施例
5として表5に示す。さらに、BCPおよびTBZ粉末
を塗布液に加えなかった以外は、実施例5とまったく同
様にして比較テスト用の布帛を製造し、かび抵抗性試験
を実施した。結果を比較例4として表5に示す。
【0023】実施例6および比較例5 本例では、湿式コーティング法を試みた。実施例1に用
いたのと同じ染色ポリアミド織物を、アサヒガードAG
710(旭ガラス(株)製)を1.5%、イソプロピル
アルコールを2%含む撥水剤液に浸漬し、マングルでピ
ックアップ量を30%まで絞り、140〜150℃の熱
風で2〜3分間、乾燥して撥水処理を施した。さらに、
クリスボンMP−829(大日本インキ(株)製)10
0部、DICカラー(大日本インキ(株)製)5〜10
部、アサヒガードLS・317(旭ガラス(株)製)3
部、バーノックD−500(大日本インキ(株)製)3
部、ジメチルホルムアミド20部よりなる混合液に、塗
布後にBCPが0.8g/m2 、TBZが0.2g/m
2 になるよう、BCP30%含有3−メトキシブタノー
ル溶液およびTBZ粉末を加えて塗布液を調合した。こ
の塗布液を120/m2 の割合で前記の撥水処理済の布
帛に塗布した後、ジメチルホルムアミド5%のゲル化浴
で5分間、凝固し、40℃の温湯に20分間、浸漬し
た。さらに、マングルで絞り、100〜120℃の熱風
で乾燥を行った後、150℃で30秒の熱セットを行っ
た。得られた本発明の防かび性防水布帛を5回洗濯し、
洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を実施例6と
して表5に示す。
いたのと同じ染色ポリアミド織物を、アサヒガードAG
710(旭ガラス(株)製)を1.5%、イソプロピル
アルコールを2%含む撥水剤液に浸漬し、マングルでピ
ックアップ量を30%まで絞り、140〜150℃の熱
風で2〜3分間、乾燥して撥水処理を施した。さらに、
クリスボンMP−829(大日本インキ(株)製)10
0部、DICカラー(大日本インキ(株)製)5〜10
部、アサヒガードLS・317(旭ガラス(株)製)3
部、バーノックD−500(大日本インキ(株)製)3
部、ジメチルホルムアミド20部よりなる混合液に、塗
布後にBCPが0.8g/m2 、TBZが0.2g/m
2 になるよう、BCP30%含有3−メトキシブタノー
ル溶液およびTBZ粉末を加えて塗布液を調合した。こ
の塗布液を120/m2 の割合で前記の撥水処理済の布
帛に塗布した後、ジメチルホルムアミド5%のゲル化浴
で5分間、凝固し、40℃の温湯に20分間、浸漬し
た。さらに、マングルで絞り、100〜120℃の熱風
で乾燥を行った後、150℃で30秒の熱セットを行っ
た。得られた本発明の防かび性防水布帛を5回洗濯し、
洗濯前後の防かび性を比較した。その結果を実施例6と
して表5に示す。
【0024】さらに、BCPおよびTBZ粉末を塗布液
に加えなかった以外は、実施例6とまったく同様にして
比較用テスト用の布帛を製造し、かび抵抗性試験を実施
した。結果を比較例5として表5に示す。比較例4およ
び5において製造した布帛に較べ、実施例5および6で
製造した本発明の防かび性防水布帛は、いずれも各種か
び類の育成を抑制することができた。また、洗濯後もそ
の効果は持続していた。
に加えなかった以外は、実施例6とまったく同様にして
比較用テスト用の布帛を製造し、かび抵抗性試験を実施
した。結果を比較例5として表5に示す。比較例4およ
び5において製造した布帛に較べ、実施例5および6で
製造した本発明の防かび性防水布帛は、いずれも各種か
び類の育成を抑制することができた。また、洗濯後もそ
の効果は持続していた。
【0025】
【発明の効果】本発明の防かび性防水布帛に使用されて
いる第1成分および第2成分としてあげた各薬剤は、も
ともとかび類全般に対してある程度の生育抑制効果があ
る。しかし、第1成分と第2成分とを併用することによ
って、全体として少量の使用量でペニシリウム属を始め
とするかび類に対するすぐれた生育抑制効果を奏する。
第2成分の薬剤の中には、合成繊維との親和性不十分の
ため耐洗濯性が劣るものもあるが、第1成分と併用する
ことにより相互の弱点を補強し合って、防かび性防水布
帛としての効果を長期間有効に維持することができる。
いる第1成分および第2成分としてあげた各薬剤は、も
ともとかび類全般に対してある程度の生育抑制効果があ
る。しかし、第1成分と第2成分とを併用することによ
って、全体として少量の使用量でペニシリウム属を始め
とするかび類に対するすぐれた生育抑制効果を奏する。
第2成分の薬剤の中には、合成繊維との親和性不十分の
ため耐洗濯性が劣るものもあるが、第1成分と併用する
ことにより相互の弱点を補強し合って、防かび性防水布
帛としての効果を長期間有効に維持することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 公雄 大阪府大阪市西淀川区中島2丁目6番11号 大阪化成株式会社本社工場内 (72)発明者 中尾 博 大阪府大阪市西淀川区中島2丁目6番11号 大阪化成株式会社本社工場内
Claims (3)
- 【請求項1】N−n−ブチルカルバミン酸3−ヨード−
2−プロピニルエステルからなる第1成分と、 2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール;2−(メ
トキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾールおよびそ
の4´−ドデシルベンゼンスルホン酸塩;ビス(2−ピ
リジルチオ−1−オキシド)亜鉛;N−(フルオロジク
ロロメチルチオ)フタルイミド;N,N−ジメチル−N
´−(フルオロジクロロメチルチオ)−N´−フェニル
スルファミド;デヒドロ酢酸およびそのナトリウム塩;
2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル;2
−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール;
2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニ
ル)ピリジン;1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン;パラクロロメタキシレノールからなる群より選ばれ
た一種以上の化合物からなる第2成分とが布帛1m2 に
対しそれぞれ0.01〜1gの割合で、コーティング樹
脂とともに布帛に付着されていることを特徴とする、防
かび性防水布帛。 - 【請求項2】布帛に、前記の第1成分と第2成分とが個
別または一緒に混入されている樹脂液を、第1成分およ
び第2成分が布帛1m2 に対しそれぞれ0.01〜1g
の割合になるように付着させて乾燥させた後、100〜
180℃で加熱処理することを特徴とする、防かび性防
水布帛の製造方法。 - 【請求項3】請求項2に記載の布帛が、撥水処理を施さ
れている布帛であることを特徴とする、請求項2に記載
の防かび性防水布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9919593A JPH06313269A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 防かび性防水布帛およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9919593A JPH06313269A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 防かび性防水布帛およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06313269A true JPH06313269A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14240872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9919593A Pending JPH06313269A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 防かび性防水布帛およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06313269A (ja) |
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| WO2000070953A1 (en) * | 1999-05-24 | 2000-11-30 | Creanova, Inc. | Synergistic composition of biocides |
| US6197805B1 (en) | 1999-05-27 | 2001-03-06 | Troy Technology Corporation, Inc. | Broad spectrum antimicrobial mixtures |
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| CN112280187A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-01-29 | 武汉金发科技有限公司 | 一种防霉熔喷聚丙烯组合物及其制备方法和应用 |
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-
1993
- 1993-04-26 JP JP9919593A patent/JPH06313269A/ja active Pending
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