JPH06314637A - 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔 - Google Patents
電解コンデンサ電極用アルミニウム箔Info
- Publication number
- JPH06314637A JPH06314637A JP10267093A JP10267093A JPH06314637A JP H06314637 A JPH06314637 A JP H06314637A JP 10267093 A JP10267093 A JP 10267093A JP 10267093 A JP10267093 A JP 10267093A JP H06314637 A JPH06314637 A JP H06314637A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】表面に、圧延ロールの研磨筋の転写により、圧
延方向に伸びる複数条の圧延筋からなるロールマーク2
が平行状に形成され、該ロールマークとは別に、圧延方
向と直交する方向または斜め方向を向いた間欠的な凹筋
ないし凸筋3が形成されてなる。凹筋ないし凸筋3の平
均ピッチP2 が1〜20μmであり、表面を20μm角
の多数の升目4に区切ったときに、凹筋ないし凸筋3が
存在する升目の数が全体の30%以上を占めて存在す
る。 【効果】エッチング処理時に、アルミニウム箔1の表面
のロールマーク2に沿って、あるいは凹筋ないし凸筋3
を中心としてエッチングが開始されるものと推測され、
これらのロールマークや凹筋ないし凸筋の状態を規定し
たから、箔表面全体で深くて太いエッチングピットが均
一分散状態に形成され、拡面率が増大し静電容量が増大
する。
延方向に伸びる複数条の圧延筋からなるロールマーク2
が平行状に形成され、該ロールマークとは別に、圧延方
向と直交する方向または斜め方向を向いた間欠的な凹筋
ないし凸筋3が形成されてなる。凹筋ないし凸筋3の平
均ピッチP2 が1〜20μmであり、表面を20μm角
の多数の升目4に区切ったときに、凹筋ないし凸筋3が
存在する升目の数が全体の30%以上を占めて存在す
る。 【効果】エッチング処理時に、アルミニウム箔1の表面
のロールマーク2に沿って、あるいは凹筋ないし凸筋3
を中心としてエッチングが開始されるものと推測され、
これらのロールマークや凹筋ないし凸筋の状態を規定し
たから、箔表面全体で深くて太いエッチングピットが均
一分散状態に形成され、拡面率が増大し静電容量が増大
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電解コンデンサ電極
用アルミニウム箔に関する。
用アルミニウム箔に関する。
【0002】なおこの明細書において、アルミニウムの
語はその合金を含む意味で用いる。
語はその合金を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】電解コンデンサ用アルミニウム電極材と
して用いられるアルミニウム箔は、可及的大きな表面積
を有して単位体積当たりの静電容量の大きいものである
ことが要請される。このため、一般的に電気化学的ある
いは化学的なエッチング処理を施してアルミニウム箔の
実効面積を拡大することが行われており、更にこの拡面
率の可及的増大を目的として、エッチングピットをより
多く、深く、太くすることに関して材料組成や金属組織
の改善、エッチング方法の改善、箔の製造工程に関する
研究等種々の研究がなされている。
して用いられるアルミニウム箔は、可及的大きな表面積
を有して単位体積当たりの静電容量の大きいものである
ことが要請される。このため、一般的に電気化学的ある
いは化学的なエッチング処理を施してアルミニウム箔の
実効面積を拡大することが行われており、更にこの拡面
率の可及的増大を目的として、エッチングピットをより
多く、深く、太くすることに関して材料組成や金属組織
の改善、エッチング方法の改善、箔の製造工程に関する
研究等種々の研究がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際上、従
来既知のエッチング技術においては、該してエッチング
ピット形成の基礎となるエッチング核の発生部位が不均
一であり、またエッチング孔を多くしようとするとエッ
チングピットどうしが連通して粗大孔となったり、エッ
チングピットが深いものとならないというような欠点を
派生するため、結果において充分に期待されるような拡
面率の増大効果を得ることが難しいという問題点があっ
た。
来既知のエッチング技術においては、該してエッチング
ピット形成の基礎となるエッチング核の発生部位が不均
一であり、またエッチング孔を多くしようとするとエッ
チングピットどうしが連通して粗大孔となったり、エッ
チングピットが深いものとならないというような欠点を
派生するため、結果において充分に期待されるような拡
面率の増大効果を得ることが難しいという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決し、多数
の深いエッチングピットを均一かつ高密度に形成するこ
とを可能として、拡面率すなわち静電容量に優れたもの
となしうる電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の提供
を目的とするものである。
の深いエッチングピットを均一かつ高密度に形成するこ
とを可能として、拡面率すなわち静電容量に優れたもの
となしうる電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の提供
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的において、発明
者は、鋭意実験と研究を繰り返した結果、エッチング核
はアルミニウム箔表面の凹凸部分に多く形成されること
を知見するに至り、かかる知見から出発してエッチング
ピットを均一かつ高密度に形成せしめ得るアルミニウム
箔表面の凹凸状態を求めてさらに実験と研究を繰り返し
た結果、この発明を完成し得たものである。
者は、鋭意実験と研究を繰り返した結果、エッチング核
はアルミニウム箔表面の凹凸部分に多く形成されること
を知見するに至り、かかる知見から出発してエッチング
ピットを均一かつ高密度に形成せしめ得るアルミニウム
箔表面の凹凸状態を求めてさらに実験と研究を繰り返し
た結果、この発明を完成し得たものである。
【0007】即ちこの発明は、図面の符号を参照して示
すと、表面に、圧延ロールの研磨筋の転写により、圧延
方向に伸びる複数条の圧延筋からなるロールマーク
(1)が平行状に形成されるとともに、該ロールマーク
(1)とは別に、圧延方向と直交する方向または斜め方
向を向いた間欠的な凹筋ないし凸筋(2)が形成されて
なり、該凹筋ないし凸筋(2)の圧延方向と直交する方
向または斜め方向における平均ピッチ(P2 )が1〜2
0μmであるとともに、箔表面を20μm角の多数の升
目(3)に区切ったときに、前記凹筋ないし凸筋(2)
が存在する升目の数が全体の30%以上を占めて存在す
ることを特徴とする電解コンデンサ電極用アルミニウム
箔(A)を要旨とする。
すと、表面に、圧延ロールの研磨筋の転写により、圧延
方向に伸びる複数条の圧延筋からなるロールマーク
(1)が平行状に形成されるとともに、該ロールマーク
(1)とは別に、圧延方向と直交する方向または斜め方
向を向いた間欠的な凹筋ないし凸筋(2)が形成されて
なり、該凹筋ないし凸筋(2)の圧延方向と直交する方
向または斜め方向における平均ピッチ(P2 )が1〜2
0μmであるとともに、箔表面を20μm角の多数の升
目(3)に区切ったときに、前記凹筋ないし凸筋(2)
が存在する升目の数が全体の30%以上を占めて存在す
ることを特徴とする電解コンデンサ電極用アルミニウム
箔(A)を要旨とする。
【0008】上記アルミニウム箔(A)は、純度99.
99%以上の高純度のものが好ましいが、これに限定さ
れるものではなく、電解コンデンサに使用される範囲内
のものであれば良い。
99%以上の高純度のものが好ましいが、これに限定さ
れるものではなく、電解コンデンサに使用される範囲内
のものであれば良い。
【0009】アルミニウム箔(A)の表面に形成された
ロールマーク(1)や凹筋ないし凸筋(2)は、エッチ
ングに際してのエッチングピットの開始点つまりエッチ
ング核を確保するために必要なものである。即ち、ロー
ルマーク(1)や凹筋ないし凸筋(2)を中心としてエ
ッチング核が形成されるものと推測され、従ってこれら
の存在状態を規定することにより、エッチングピットを
均一分散状態に発生させるものである。
ロールマーク(1)や凹筋ないし凸筋(2)は、エッチ
ングに際してのエッチングピットの開始点つまりエッチ
ング核を確保するために必要なものである。即ち、ロー
ルマーク(1)や凹筋ないし凸筋(2)を中心としてエ
ッチング核が形成されるものと推測され、従ってこれら
の存在状態を規定することにより、エッチングピットを
均一分散状態に発生させるものである。
【0010】前記ロールマーク(1)は、圧延ロールの
研磨筋の転写により形成される凹状ないし凸状の圧延筋
をいい、そのピッチ、高さ、深さはとくに限定されない
が、できるだけ均等であることが望ましい。しかし、ロ
ールマーク(1)のピッチP1 が大きすぎるとエッチン
グピットが少なくなり、逆にピッチが小さくなるとエッ
チングピットが過多になり隣接ピットどうしの連通合体
を生じて結果的に大きな拡面率を得ることができにくく
なる。また、ロールマーク(1)のピッチP1の適正値
は、エッチング後の化成電圧によっても異なり、例えば
化成電圧数十Vの低圧箔ではロールマーク(1)のピッ
チはかなり小さくても良い。強いてロールマーク(1)
のピッチP1 の適性値を挙げると平均値で1〜20μm
程度である。一方、ロールマーク(1)の高さまたは深
さが不均一であれば、高さまたは深さの大きな筋にエッ
チングピットが集中的に発生して、局部的な溶解現象を
生じる危険がある。従って、ロールマーク(1)の好ま
しい高さまたは深さは1〜5μmである。なお、このロ
ールマーク(1)は、その方向が圧延方向Yと完全に合
致しなければならないものではなく、圧延方向Yに対し
て傾斜角度15度程度以内の傾斜状態に形成されても良
い。
研磨筋の転写により形成される凹状ないし凸状の圧延筋
をいい、そのピッチ、高さ、深さはとくに限定されない
が、できるだけ均等であることが望ましい。しかし、ロ
ールマーク(1)のピッチP1 が大きすぎるとエッチン
グピットが少なくなり、逆にピッチが小さくなるとエッ
チングピットが過多になり隣接ピットどうしの連通合体
を生じて結果的に大きな拡面率を得ることができにくく
なる。また、ロールマーク(1)のピッチP1の適正値
は、エッチング後の化成電圧によっても異なり、例えば
化成電圧数十Vの低圧箔ではロールマーク(1)のピッ
チはかなり小さくても良い。強いてロールマーク(1)
のピッチP1 の適性値を挙げると平均値で1〜20μm
程度である。一方、ロールマーク(1)の高さまたは深
さが不均一であれば、高さまたは深さの大きな筋にエッ
チングピットが集中的に発生して、局部的な溶解現象を
生じる危険がある。従って、ロールマーク(1)の好ま
しい高さまたは深さは1〜5μmである。なお、このロ
ールマーク(1)は、その方向が圧延方向Yと完全に合
致しなければならないものではなく、圧延方向Yに対し
て傾斜角度15度程度以内の傾斜状態に形成されても良
い。
【0011】アルミニウム箔(A)の表面に、圧延方向
と直交する方向または斜め方向に間欠的に形成される凹
筋ないし凸筋(2)は、長さ概ね1〜50μm程度の微
小のものであり、主として、圧延時に圧延ロールとアル
ミニウム材料表面との間への圧延油の持ち込み作用によ
って形成されるものである。具体的には、圧延油の持ち
込み量を多くすることによって、より多くの凹筋ないし
凸筋(2)を形成することができる。圧延ロールとアル
ミニウム材料表面の間への圧延油の持ち込み量を多くす
るには、例えば油の粘度を高くしたり、圧延速度を速く
したり、油温を低くしたりすれば良く、あるいはこれら
の方法の2つ以上を組み合わせても良い。
と直交する方向または斜め方向に間欠的に形成される凹
筋ないし凸筋(2)は、長さ概ね1〜50μm程度の微
小のものであり、主として、圧延時に圧延ロールとアル
ミニウム材料表面との間への圧延油の持ち込み作用によ
って形成されるものである。具体的には、圧延油の持ち
込み量を多くすることによって、より多くの凹筋ないし
凸筋(2)を形成することができる。圧延ロールとアル
ミニウム材料表面の間への圧延油の持ち込み量を多くす
るには、例えば油の粘度を高くしたり、圧延速度を速く
したり、油温を低くしたりすれば良く、あるいはこれら
の方法の2つ以上を組み合わせても良い。
【0012】而して、上記凹筋または凸筋(2)の、圧
延方向と直交する方向または斜め方向におけるピッチP
2 は、平均1〜20μmに規定されなければならない。
ピッチが1μm未満ではエッチングピットの開始点が増
大して隣接ピットの連通による拡面率の低下を招く。一
方、20μmを越えるピッチでは、エッチングピットの
数が少なすぎるものとなり、やはり拡面率の増大効果に
乏しい。特に好ましいピッチP2 は平均で5〜10μm
である。
延方向と直交する方向または斜め方向におけるピッチP
2 は、平均1〜20μmに規定されなければならない。
ピッチが1μm未満ではエッチングピットの開始点が増
大して隣接ピットの連通による拡面率の低下を招く。一
方、20μmを越えるピッチでは、エッチングピットの
数が少なすぎるものとなり、やはり拡面率の増大効果に
乏しい。特に好ましいピッチP2 は平均で5〜10μm
である。
【0013】さらに、前記凹筋ないし凸筋(2)の箔表
面積に対する量が少なすぎると、やはりエッチングピッ
トが少なくなって拡面率が低下するため、この発明で
は、図2に示すように、箔表面を20μm角の多数の升
目(3)に区切り、前記凹筋または凸筋(3)が存在す
る升目(図2でハッチングを施したもの)の数が全体の
升目の数の30%以上を占めて存在することを要件とす
る。全体の30%を下回る存在量では、箔表面全体に対
する凹筋ないし凸筋(2)の数が少なすぎるものとな
り、ひいては該凹筋ないし凸筋を起因として生じるエッ
チングピットの数が少ないものとなり、十分な拡面率、
静電容量を得ることができない。好ましくは、凹筋ない
し凸筋の存在する升目(3)の数は70%以上を占めて
存在するのが良い。
面積に対する量が少なすぎると、やはりエッチングピッ
トが少なくなって拡面率が低下するため、この発明で
は、図2に示すように、箔表面を20μm角の多数の升
目(3)に区切り、前記凹筋または凸筋(3)が存在す
る升目(図2でハッチングを施したもの)の数が全体の
升目の数の30%以上を占めて存在することを要件とす
る。全体の30%を下回る存在量では、箔表面全体に対
する凹筋ないし凸筋(2)の数が少なすぎるものとな
り、ひいては該凹筋ないし凸筋を起因として生じるエッ
チングピットの数が少ないものとなり、十分な拡面率、
静電容量を得ることができない。好ましくは、凹筋ない
し凸筋の存在する升目(3)の数は70%以上を占めて
存在するのが良い。
【0014】上記において、升目(3)の一辺の長さを
20μmとしたのは、20μm未満では測定が煩雑にな
り、20μmを越えると凹筋ないし凸筋(2)の存在と
静電容量との対応関係が乏しくなるからである。
20μmとしたのは、20μm未満では測定が煩雑にな
り、20μmを越えると凹筋ないし凸筋(2)の存在と
静電容量との対応関係が乏しくなるからである。
【0015】なお、圧延速度、圧延油の粘度、温度等の
圧延条件が同じであれば、凹筋ないし凸筋(2)の形成
状態、分布状態は、箔表面全体でほぼ均一と考えて良い
から、箔表面に対する上記升目(3)の数の測定は、必
ずしも箔の全表面に対して行わなければならないもので
はなく、例えば、0.1mm(100μm)角その他の
正方形視野において、20μm角の升目に区画したとき
の凹筋ないし凸筋(2)が存在する升目の数が視野内の
全升目の30%以上存在することをもって、箔表面全体
に対する割合に代えることができる。
圧延条件が同じであれば、凹筋ないし凸筋(2)の形成
状態、分布状態は、箔表面全体でほぼ均一と考えて良い
から、箔表面に対する上記升目(3)の数の測定は、必
ずしも箔の全表面に対して行わなければならないもので
はなく、例えば、0.1mm(100μm)角その他の
正方形視野において、20μm角の升目に区画したとき
の凹筋ないし凸筋(2)が存在する升目の数が視野内の
全升目の30%以上存在することをもって、箔表面全体
に対する割合に代えることができる。
【0016】
【作用】エッチング処理時に、アルミニウム箔(A)の
表面のロールマーク(1)に沿って、あるいは凹筋ない
し凸筋(2)を中心としてエッチングが開始されるもの
と推測され、これらのロールマークや凹筋ないし凸筋の
状態を規定したから、箔表面全体で深くて太いエッチン
グピットが均一分散状態に形成され、拡面率が増大し静
電容量が増大する。
表面のロールマーク(1)に沿って、あるいは凹筋ない
し凸筋(2)を中心としてエッチングが開始されるもの
と推測され、これらのロールマークや凹筋ないし凸筋の
状態を規定したから、箔表面全体で深くて太いエッチン
グピットが均一分散状態に形成され、拡面率が増大し静
電容量が増大する。
【0017】
【実施例】Fe:15ppm、Si:25ppm、C
u:30ppmを含有する純度99.99%のアルミニ
ウムの鋳塊を、常法に従い熱間圧延及び冷間圧延を行っ
た後、箔圧延するに際し、周面に、周方向に沿う環状の
凹筋が軸方向に多数平行状に設けられた圧延ロールを用
いて箔圧延を行った。そして、圧延ロールとして凹筋の
深さの異なる複数のものを使用するとともに、箔圧延時
の圧延速度、油温を表1のように変えて行うことによ
り、4種類の箔を製作した。なお、アルミニウム箔の厚
さは100μmとし、圧延油は6%の鉱物油をベースに
アルコールを2%添加したものを使用した。
u:30ppmを含有する純度99.99%のアルミニ
ウムの鋳塊を、常法に従い熱間圧延及び冷間圧延を行っ
た後、箔圧延するに際し、周面に、周方向に沿う環状の
凹筋が軸方向に多数平行状に設けられた圧延ロールを用
いて箔圧延を行った。そして、圧延ロールとして凹筋の
深さの異なる複数のものを使用するとともに、箔圧延時
の圧延速度、油温を表1のように変えて行うことによ
り、4種類の箔を製作した。なお、アルミニウム箔の厚
さは100μmとし、圧延油は6%の鉱物油をベースに
アルコールを2%添加したものを使用した。
【0018】次いで、各アルミニウム箔をアルゴン雰囲
気中で520℃×3時間最終焼鈍した。
気中で520℃×3時間最終焼鈍した。
【0019】上記により得た各アルミニウム箔の表面
を、レーザ表面粗度計により観察したところ、圧延方向
に伸びる凸状ロールマークが平行状に形成されるととも
に、圧延方向とほぼ直交する方向に、微小な凹筋が間欠
的に形成されていた。そして、ロールマークの平均高
さ、平均ピッチ及び凹筋の平均深さ、平均ピッチを調べ
た。また、0.1mm角の観察視野において、20μm
角の升目で区切ったときの凹筋の存在する升目の数を数
え、その割合を求めた。それらの結果を表1に示す。な
お、各試料ともに(100)面積率は90%以上であっ
た。
を、レーザ表面粗度計により観察したところ、圧延方向
に伸びる凸状ロールマークが平行状に形成されるととも
に、圧延方向とほぼ直交する方向に、微小な凹筋が間欠
的に形成されていた。そして、ロールマークの平均高
さ、平均ピッチ及び凹筋の平均深さ、平均ピッチを調べ
た。また、0.1mm角の観察視野において、20μm
角の升目で区切ったときの凹筋の存在する升目の数を数
え、その割合を求めた。それらの結果を表1に示す。な
お、各試料ともに(100)面積率は90%以上であっ
た。
【0020】次に、上記4種類のアルミニウム電極箔
を、5%塩酸と20%硫酸との混液(85℃)中で、電
流密度を直流20A/dm2 として2分間電解エッチン
グしたのち、10分間化学エッチングした。そして、そ
の後ほう酸浴中で380Vに化成処理したのち、各電極
箔の静電容量を測定した。その結果を、比較例1を10
0%とした場合の相対比較において表1に示す。
を、5%塩酸と20%硫酸との混液(85℃)中で、電
流密度を直流20A/dm2 として2分間電解エッチン
グしたのち、10分間化学エッチングした。そして、そ
の後ほう酸浴中で380Vに化成処理したのち、各電極
箔の静電容量を測定した。その結果を、比較例1を10
0%とした場合の相対比較において表1に示す。
【0021】
【表1】 上記結果からわかるように、本発明実施品は比較品に較
べて静電容量が増大していることを確認し得た。
べて静電容量が増大していることを確認し得た。
【0022】
【発明の効果】この発明に係る電解コンデンサ電極用ア
ルミニウム箔は、上述の次第で、圧延方向に伸びる複数
のロールマークが形成されるとともに、圧延方向と直交
する方向または斜め方向に、間欠的な凹筋ないし凸筋が
形成され、かつこの凹筋ないし凸筋の平均ピッチや存在
量が規定されているから、ロールマークや凹筋ないし凸
筋を中心に形成されるエッチング核を、箔全体として均
等に分布形成せしめることができる。従って、該エッチ
ング核部分が集中的に侵食される結果生じるエッチング
ピットを、均一高密度に形成することができるととも
に、エッチングピットどうしの連通を防止しえてその1
つ1つを太くて深いものに形成することができる。その
結果、電極箔の拡面率を格段に増大でき、ひいては静電
容量の増大を実現しうる。
ルミニウム箔は、上述の次第で、圧延方向に伸びる複数
のロールマークが形成されるとともに、圧延方向と直交
する方向または斜め方向に、間欠的な凹筋ないし凸筋が
形成され、かつこの凹筋ないし凸筋の平均ピッチや存在
量が規定されているから、ロールマークや凹筋ないし凸
筋を中心に形成されるエッチング核を、箔全体として均
等に分布形成せしめることができる。従って、該エッチ
ング核部分が集中的に侵食される結果生じるエッチング
ピットを、均一高密度に形成することができるととも
に、エッチングピットどうしの連通を防止しえてその1
つ1つを太くて深いものに形成することができる。その
結果、電極箔の拡面率を格段に増大でき、ひいては静電
容量の増大を実現しうる。
【図1】この発明に係るアルミニウム箔の表面の模式的
平面拡大図である。
平面拡大図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
A…アルミニウム箔 1…ロールマーク 2…凹筋ないし凸筋 3…升目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25F 3/04 Z 8414−4K (72)発明者 桐生 勝 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に、圧延ロールの研磨筋の転写によ
り、圧延方向に伸びる複数条の圧延筋からなるロールマ
ーク(1)が平行状に形成されるとともに、該ロールマ
ーク(1)とは別に、圧延方向と直交する方向または斜
め方向を向いた間欠的な凹筋ないし凸筋(2)が形成さ
れてなり、 該凹筋ないし凸筋(2)の圧延方向と直交する方向また
は斜め方向における平均ピッチ(P2 )が1〜20μm
であるとともに、箔表面を20μm角の多数の升目
(3)に区切ったときに、前記凹筋ないし凸筋(2)が
存在する升目の数が全体の30%以上を占めて存在する
ことを特徴とする電解コンデンサ電極用アルミニウム
箔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267093A JP3403443B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267093A JP3403443B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06314637A true JPH06314637A (ja) | 1994-11-08 |
| JP3403443B2 JP3403443B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=14333673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10267093A Expired - Lifetime JP3403443B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3403443B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008218773A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔およびその製造方法 |
| JP2013153024A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Nichicon Corp | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
| WO2017171028A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 日本ケミコン株式会社 | 電極箔、巻回形コンデンサ、電極箔の製造方法、及び巻回形コンデンサの製造方法 |
-
1993
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