JPH06318078A - 自動スケール発生装置 - Google Patents

自動スケール発生装置

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Publication number
JPH06318078A
JPH06318078A JP6062696A JP6269694A JPH06318078A JP H06318078 A JPH06318078 A JP H06318078A JP 6062696 A JP6062696 A JP 6062696A JP 6269694 A JP6269694 A JP 6269694A JP H06318078 A JPH06318078 A JP H06318078A
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JP
Japan
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scale
sound
accomp
accompaniment
key
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Pending
Application number
JP6062696A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nishida
功 西田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏者が伴奏に用いたアカンプ・パターンの
スケールに含まれない楽音を演奏した場合、その楽音が
発音される前に、その音高のアカンプ・スケール内の音
と等しくなるように変換して発音することを可能にす
る。 【構成】 伴奏鍵を操作すると(ステップS20)、押鍵
情報から該当するアカンプ・スケールのルート情報を検
出する(ステップS21)。次のステップS2 においてア
カンプ・パターンが選択され、ステップS23においてア
カンプ・パターンとルート音に対応する自動伴奏音が発
生される。このあとメロディ鍵が押鍵されたかどうか判
定され(ステップS24,25)、押鍵されているならば自
動スケーリング・スイッチ4bがONされているか否か
がさらに判定されて(ステップS26)、その判定がON
ならば、スケール変換が行われて(ステップS27)発音
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伴奏部での自動演奏に
合わせて演奏者がメロディ等を演奏する場合、演奏され
る楽音の音高を伴奏部のスケール(音階)に合うように
制御する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子楽器は、コード(和音)に基
づく種々のリズムパターンで自動伴奏することのできる
ものがあり、楽音自体の音色も優れているので、コード
によく合うメロディを弾くだけでも、複雑で表現豊かな
音楽を演奏することが可能である。
【0003】図8は、上述の電子楽器に適用される自動
伴奏装置の一般的な動作の流れを示した動作フローチャ
ートである。まず、予め演奏者が指定したリズムパター
ンでリズム音による伴奏がスタートする(S1 )。つぎ
に、演奏者は、例えば鍵盤上の所定の鍵域(コード鍵
域)において、簡単な押鍵規則に従ってコードを指定す
る。これに対して、コード鍵域内のキー走査が行われる
(S2 )。これにより、押鍵が検出されたら、その押鍵
指示に従ってコード・ジャッジが行われ、コード情報が
出力される(S3 )。そして、このコード情報に従っ
て、前述のリズムパターンに同期してコード音による自
動伴奏が行われ(S4 )、これに対して、演奏者がメロ
ディ等を演奏する。
【0004】一方、このようなコードを用いた従来の西
洋音楽とは趣を異にした、日本風、京都風、沖縄風、あ
るいは中国風などの音楽を、自動伴奏を用いて演奏する
ことが行われている。
【0005】これらの音楽は、元来、コードの概念がほ
とんど無く、メロディあるいはリズムが主になってい
る。自動伴奏を用いてこの種の音楽を演奏するには、伴
奏として、従来のコードを用いたリズム・パターンなど
ではなく、コードネームなどで表現できない特殊なスケ
ールを有する音の集合体を、コードの代わりに用いるこ
とが多い(以後、本発明では、このような音の集合体に
よるパターンをアカンプ・パターン、そのスケールをア
カンプ・スケールと呼ぶ)。演奏者は、自動伴奏される
このアカンプ・パターンに合わせ、そのスケールに合っ
た音を用いてメロディ等をアドリブ演奏する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、演奏者がこの
ような演奏をするためには、スケール理論を熟知し、ア
ドリブ演奏に習熟していることも必要で、一般の演奏
者、ことに楽譜も充分読めない初心者にとって、このよ
うな演奏をすることは難しい。
【0007】しかし、演奏者が演奏するメロディなどの
楽音を、必要に応じて伴奏のアカンプ・スケール内の音
に変換することが可能な従来技術は無かった。本発明の
課題は、例えば演奏者が、伴奏に用いたアカンプ・パタ
ーンのスケールに含まれない楽音を弾いた場合、その楽
音が発音される前に、その音高をアカンプ・スケール内
の音と等しくなるように変換して、発音することを可能
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、任意のスケー
ル・パターンであるアカンプ・パターンに基づいて音源
手段から発音される第1の楽音、例えば伴奏音に合わせ
て、演奏者が演奏操作手段により演奏操作を行い、それ
に対応して演奏操作手段で指定される音高に基づく第2
の楽音、例えばメロディ等が音源手段から発音される電
子楽器システムにおいて、つぎのようなスケール音変換
手段を有する。
【0009】すなわち、同手段は、演奏者の演奏操作に
対応して演奏操作手段で指定された音高、(例えば、キ
ーコード値)を、その音高が任意のアカンプ・パターン
及び演奏操作と共に発音される第1の楽音、例えば伴奏
音に対応するルート音とで定まるアカンプ・スケールの
各構成音の音高のいずれかに一致するように、例えばそ
のキーコード値から所定の数値を減算または加算するこ
とによって変換し、その変換したキーコード値等を音源
手段に出力する手段である。
【0010】そして上述のスケール音変換手段は、つぎ
のようなスケール配列記憶手段を有するように構成でき
る。すなわち、同手段は、1オクターブ内の任意のキー
コード値が所定のルート音、例えばC0 音と任意のアカ
ンプ・パターンとで定まるアカンプ・スケールの各構成
音のキーのいずれかに一致するように、そのキーコード
値から減算又は加算されるべき減算値または加算値を、
任意のアカンプ・パターン及び1オクターブ内の任意の
キーコード毎に記憶する手段である。
【0011】上述の構成において、演奏者に、複数のア
カンプ・パターンのうちから1つを前述の任意のアカン
プ・パターンとして選択させる選択手段を有するように
構成できる。この場合、勿論、スケール配列記憶手段
は、前述の減算値または加算値を、上記複数のアカンプ
・パターンの各々毎及び1オクターブ内の任意のキーコ
ード毎に記憶することになる。
【0012】以上の構成において、第1の楽音を発音す
る音源手段、演奏操作手段、第2の楽音を発音する音源
手段及びスケール音変換手段は、任意の装置上の組み合
わせとして実現できる。例えば、これらは同一の電子楽
器上に実現できる。或いは、これらは別々の装置(モジ
ュール)として構成され、MIDIによって接続される
ように構成してもよい。すなわち、第1の音源モジュー
ルは、伴奏音等の第1の楽音の発音を行いながら、その
楽音に対応するルート音の情報をエクスクルーシブメッ
セージ等としてMIDIに出力する。一方、演奏者は、
第1の音源モジュールから発音される伴奏音等に合わせ
て、例えばキーボードモジュールの鍵盤によって演奏操
作を行う。キーボードモジュールは、演奏操作に対応す
るキーコード等をキーオンメッセージ等としてMIDI
に出力する。そして、スケール音変換モジュールは、M
IDIを介して、第1の音源モジュールからのコード情
報及びキーボードモジュールからのキーコードを受信
し、そのキーコードをルート音の情報と予め選択スイッ
チ等で演奏者に選択させたアカンプ・パターンとに基づ
いてスケール変換する。そのスケール変換されたキーコ
ードは、MIDIを介して第2の音源モジュールにキー
オンメッセージ等として通知され、そこで第2の楽音が
発音される。その他、様々な組み合わせが実現可能であ
る。
【0013】
【作用】本発明は、演奏者が演奏操作手段により、第1
の楽音、例えば伴奏音に合わせて、第2の楽音、例えば
メロディ等を演奏する場合、スケール音変換手段によ
り、第2の楽音の音高を、第1の楽音に対応するルート
音及び例えば予め演奏者に選択させたアカンプ・パター
ンとで定まるアカンプ・スケールの各構成音のいずれか
に一致させるため、例えば演奏操作したキーのキーコー
ド値から所定の数値を減算又は加算した、演算後のキー
コード値を音源手段に出力する。
【0014】ここで、上述の減算又は加算する所定の数
値は例えばつぎのようにしてスケール音変換手段により
求めることができる。すなわち、演奏操作したキーのキ
ーコード値から、第1の楽音に対応するルート音と所定
のルート音、例えばC0 音とのキーコード差を減算し、
その結果得られるキーコード値を、1 オクターブ内の同
じ階名の楽音のキーコード値になるように変換する。
【0015】つぎに、変換されたキーコード値及び任意
のアカンプ・パターンとに対応する減算値又は加算値を
コードスケール配列記憶手段から求める。以上のように
して、演奏者が第1の楽音である伴奏音等に合わせて、
第2の楽音、例えばメロディ等を演奏する場合、演奏者
が第1の楽音に対応するルート音とそのとき指定されて
いるアカンプ・パターンとで定まるアカンプ・スケール
に属さないキーを演奏操作しても、スケール音変換手段
により、そのアカンプ・スケール内の各音のいずれかに
等しい音高に変換して発音されるので、伴奏音とのハー
モニーを乱すことがない。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を電子鍵盤
楽器に適用した1実施例を説明する。
【0017】図1は、本発明の1実施例の原理動作を示
す動作フローチャートである。まず、予め演奏者が指定
したリズムパターンでリズム音による伴奏がスタートす
る(S6 )。つぎに、演奏者は、例えば鍵盤上の所定の
鍵域(伴奏鍵域)において、簡単な押鍵規則に従ってア
カンプ・パターンを指定する。これに対して、伴奏鍵域
内のキー走査が随時行われる(S7 )。これにより、押
鍵が検出されたら、その押鍵指示に従ってアカンプ・ス
ケールの第1音(トニックのことであるが、本発明では
ルートと呼ぶことにする)のルート・ジャッジが行わ
れ、ルート情報が得られる(S8 )。
【0018】一方、演奏者が、伴奏に用いるアカンプ・
パターンを予め選択しておく(S5)。このアカンプ・
スケールのNo.および先のルート・ジャッジの処理(S
8 )で得られたルート情報等のアカンプ・スケール情報
に従って、前述のリズムパターンに同期したアカンプ・
パターンの自動伴奏が行われる(S9 )。
【0019】本実施例では、上述の動作に加えて以下の
ような動作が行われる。すなわち上述の動作と並行し
て、伴奏鍵域以外のメロディ鍵域の走査が随時行われ
る。これにより、押鍵が検出され、キー情報が出力され
る(以上S10)。つづいて、前述のS8 のルート・ジャ
ッジにより得られたルート情報、およびS5のアカンプ
・パターンの選択により得られたアカンプのスケールN
o.に基づく現在のアカンプ・スケールが判別され、上
述のキー情報によって定まるキーナンバーがこのアカン
プ・スケールに属さないときは、そのキー情報が同スケ
ールに属するキー情報に変換される(S11)。そして、
このようにして変換されたキー情報に対応して、メロデ
ィ音が発音される(S12)。
【0020】以上のようにして、演奏者がランダムにメ
ロディ等の演奏を行っても、アカンプ・パターンの伴奏
に応じて音がぶつからない、伴奏に相応しいメロディを
得ることができる。
【0021】つづいて、本発明の実施例の具体的な構
成、および動作について以下に説明する。図2は、本実
施例の全体構成図である。
【0022】まず、CPU(中央制御装置)1は、予め
ROM(Read Only Memory)2にストアされているプログ
ラムに従ってシステム全体を制御する。同CPU1は一
定の周期で走査を行い、鍵盤部3、および後述のスイッ
チ群4のオンオフ操作状態を取り込む。スイッチ群4に
は、図2を用いて後述するように、モード切り替えスイ
ッチ、音色選択スイッチその他のスイッチが設けられて
いる。また、RAM(Random Access Memory)5は主とし
て各処理動作のワーク領域として用いられる。CPU1
はスイッチ群4の各スイッチの操作に対応する音色パラ
メータや、鍵盤部3の伴奏鍵盤3a(図3、後述する)
から得られるアカンプ・スケール情報を識別する。そし
て、これらのパラメータや、アカンプ・スケールおよ
び、それらに応じて演奏されるメロディ、リズム等の楽
音データが音源6に送り出される。それによって音源部
6にて発生した楽音信号は、D/A変換部7においてア
ナログ信号に変換され、増幅器8、スピーカ9を介して
メロディ、リズム、伴奏などの楽音として放音される。
【0023】つぎに、図3は、図2の鍵盤部3、および
スイッチ群4の詳細図である。鍵盤部3は、変更可能な
スプリット・ポイントを境に、高音域がメロディ鍵盤3
b、低音域が伴奏鍵盤3aに分割される。音色選択スイ
ッチ4cは、音源部6(図2)で発音される楽音の音色
を選択するスイッチである。また、アカンプ選択スイッ
チ4dは、日本風とか、京都風といった例えば各地方独
特のスケールに基づくアカンプ・パターンで自動伴奏を
行う際に、アカンプ・パターンを選択するスイッチであ
る。他に、自動伴奏用の各種リズムパターンを選択する
ための、特には図示しないリズム選択スイッチがある。
リズムスイッチ4eは、このリズム演奏のスタート/ス
トップを切り替えるスイッチである。
【0024】モード切り替えスイッチ4aは、演奏モー
ドを切り替えるスイッチである。NORMALモードは通常の
演奏を行うモードであり、ACモードは本発明に係わるア
カンプ・パターンで自動伴奏を行うモードである。その
他、予め定められたコード進行で自動演奏するオートコ
ードがあるが、その説明は省略する。
【0025】つぎに、自動スケールスイッチ4bは、後
述する自動スケール動作を作動させる、本発明の特徴と
なるスイッチである。同スイッチ4bをOFF状態にし
て、モード切り替えスイッチ4aをACモードにした場合
は、演奏者がメロディ鍵盤3bを弾くと、伴奏鍵盤3a
のコード情報や、アカンプ選択スイッチ4dに関係なく
弾いたとおりに発音される。逆に、自動スケールスイッ
チ4bをON状態にして、モード切り替えスイッチ4a
を自動伴奏モードにした場合には、メロディ鍵盤3bを
弾くと、アカンプ選択スイッチ4dにより選択されたア
カンプ・スケール情報にしたがって自動スケーリングに
よる演奏が行われる。
【0026】以下、アカンプ・スケールおよびスケール
変換について説明する。図4は、C音をルートとしたア
カンプ・スケール図である。同図で、第1列目の各数字
0、1、2、3はアカンプ・スケールナンバー(No.)
を表し、また、第2列目の「JAPAN 」、「KYOTO 」、
「CHINA 」、「OKINAWA 」等はアカンプ・スケール名を
表す。更に、ルート音をC音としたときの各アカンプ・
スケールの構成音は、各アカンプ・スケール名に対応す
る横軸上で、上部に示される1オクターブ分の鍵名C,
C#(D♭),D,・・・,Bのそれぞれに対応する位
置に、黒丸●を付して示されている。なお、各鍵は、同
図の如く、白鍵と黒鍵とからなり、各々に鍵番号0,2,4,
5,7,9,11及び1,3,6,8,10が対応づけられている。
【0027】ところで、図4の「JAPAN 」、「KYOTO
」、「CHINA 」、「OKINAWA 」などのアカンプ・スケ
ールを構成する音を用いて、メロディ等を演奏すると、
そのメロディは、そのアカンプ・スケールに基づくアカ
ンプ・パターンと音楽的に調和し易く、一方、アカンプ
・スケールに含まれないメロディ等は調和しにくい、と
いう一般的な性質がある。
【0028】そのため、本実施例では、選択されたアカ
ンプ・スケールに基づくアカンプ・パターンを伴奏とし
て、メロディ等を演奏する場合、そのアカンプ・スケー
ルに含まれない音が押鍵されたときは、そのアカンプ・
スケール内の構成音と音高が等しくなるように変換され
て発音される。
【0029】すなわち、図4において、黒丸●以外の音
に対応する鍵が押鍵された場合、その鍵のキーナンバー
より1〜3だけ少ない低音側の一番近い黒丸の音が発音
される。
【0030】つぎに、上述のスケール変換の例を説明す
る。まず、例えばアカンプ・スケールNo.0である
「JAPAN 」の場合、鍵名Gの押鍵に対しては、G音がそ
のまま発音されるが、鍵名G#の押鍵に対しては、キー
ナンバーにおいて値1を減算したG音が発音される。こ
のように、キーナンバーより減算する数は、図4に示す
アカンプ・スケール図の場合、1〜3の数値である。な
お、この場合、値1〜3を加えてもよいが、本実施例で
は、処理の統一を図るため全て減算によるスケール変換
を行うこととする。
【0031】以上がアカンプ・スケール変換であり、本
実施例では、これが自動的に行われるので、自動スケー
リングと呼ぶ。上述の図4を用いて説明したアカンプ・
スケール変換は、C音をルートとした場合であるが、つ
ぎに、C音に限らず、オクターブ内の12音すべてをル
ートとした場合にも、アカンプ・スケール変換を適用す
ることを考える。
【0032】そのため、図4をもとにして、図5に示す
アカンプ・スケール配列が作られ、ROM2に配列デー
タとして書き込まれる。同図において、第1、2行目の
アドレスは1オクターブ内の鍵番号(0、1、・・・1
1)に対応し、鍵名と鍵番号の対応関係は図4の場合と
同じである。ここで、アドレス0は、各アカンプ・スケ
ールのルートに対応する。一方、第1列目及び第2列目
のアカンプ・スケールNo.とアカンプ・スケール名の
関係も図4の場合と同じである。
【0033】この図5は、本実施例による自動スケーリ
ング動作が行われる際、メロディ鍵盤3bの押鍵時にお
ける予め選択されたアカンプ・スケール及び伴奏鍵盤3
aの押鍵状態との関係において、前述したように、メロ
ディ鍵盤3bで押鍵された鍵のキーナンバーから減算す
べき数値を示すアカンプ・スケール配列テーブルであ
る。
【0034】つぎに、上述した、「キーナンバーより減
算すべき数値」を求める原理について説明する。始め
に、メロディ鍵盤3bの押鍵時に伴奏鍵盤3aにおける
指定のルートナンバー(Rとする)と、メロディ鍵盤3
b上で押鍵された鍵のキーナンバー(Kとする)を用い
て、以下の (1)式により、図5のアカンプ・スケール配
列の列位置すなわちアドレスが求まる。
【0035】 アドレス= MOD{(K−R),12}・・・(1) (但し、 MOD{x,y}は、xをyで割った剰余を演算
する剰余演算。)ここで、キーナンバーKは、図9の如
く、メロディ鍵盤3b上の最低音であるC0 音を0とし
て、半音階順に最高音であるC5 音まで、0、1、2、
・・・、60を割り当てた値である。また、ルートナン
バーRは、1オクターブ内の音階C音〜B音において、
C=0とし、半音階順にB音まで、0、1、2、・・
・、11を割り当てた値である。
【0036】図4のアカンプ・スケール図に基づくスケ
ール変換は、ルート音がC音の場合であったが、実際の
伴奏鍵盤3aでは、C音以外のルート音も指定されるた
め、それらにも対応可能とする必要がある。ここで、
(1)式のルートナンバーRは、C音を基準とした半音程
の数に等しいので、キーナンバーKより、このルートナ
ンバーRを引くことにより、異なるルート音の場合で
も、ルート音から押圧鍵の音名までの半音程の数に応じ
たアドレスを得られることになる。
【0037】また、図4のアカンプ・スケール図は、1
オクターブ内の各鍵番号(鍵名)が、指定されたアカン
プ・スケールの構成音に該当するか否かを示した図であ
ったが、実際のメロディ鍵盤3bでは、数オクターブの
範囲で押鍵がなされるため、そのような押鍵操作にも対
応可能とする必要がある。そこで、 (1)式では、上記数
値(K−R)を12で割りその剰余を求めることによ
り、押鍵された鍵のキーナンバーを1オクターブ内の鍵
番号すなわちアドレスに対応させることができ、このア
ドレスによってキーナンバーKより減算すべき数値を求
めることができる。
【0038】上記アドレスが求まった後、予め選択され
ているアカンプ・スケールによって、図5のアカンプ・
スケール配列の行位置が定まる。以上のようにして求ま
るアドレス及びアカンプ・スケールNo.とによって、
押鍵されたキーナンバーKより減算すべき数値を求める
ことが可能となる。以下、上述の (1)式に基づくスケー
ル変換の例を示す。 《例1》アカンプ選択スイッチ4d(図3参照)により
予めアカンプ・スケール「JAPAN 」が選択され、現在、
伴奏鍵盤3aの出力がC音をルートとしている場合、 ルートナンバー(R) =0 アカンプ・スケールナンバー=0 である。そして、メロディ鍵盤3bにおいて押鍵された
鍵がF4 の場合は、キーナンバーK=53なので (1)式
より、 アドレス= MOD{(K−R),12} = MOD{(53−0),12}=5 が求まる。
【0039】つぎに、上記アドレス5とアカンプ・スケ
ールナンバー0で、図5のアカンプ・スケール配列が参
照され、アカンプ・スケール「JAPAN 」に対応する数値
1が求まる。この数値1が、メロディ鍵盤3bにおいて
押鍵された鍵のキーナンバーから減算される値で、この
場合は、押鍵されたF4 (K=53)に対して、値1減
じたK=52の音、E4 が発音される。 《例2》アカンプ選択スイッチ4dにより予めアカンプ
・スケール「OKINAWA 」が選択され、現在、伴奏鍵盤3
aの出力がD音をルートとしている場合、 ルートナンバー(R) =2 アカンプ・スケールナンバー=3 である。そして、メロディ鍵盤3bにおいて押鍵された
鍵がA4 の場合は、キーナンバーK=57なので (1)式
より、 アドレス= MOD{(K−R),12} = MOD{(57−2),12}=7 が求まる。
【0040】つぎに、上記アドレス7とアカンプ・スケ
ールナンバー3で、図5のアカンプ・スケール配列が参
照され、アカンプ・スケール「OKINAWA 」に対応する数
値0が求まる。これは、メロディ鍵盤3bにおいて押鍵
された鍵A4 の音が、アカンプ・スケール「OKINAWA 」
に含まれる音であることを意味し、A4の音そのままが
発音される。
【0041】以上の例に示されるスケール変換動作を中
心とする本実施例の具体的な動作を、図6、および図7
の動作フローチャートを用いて説明する。図6は、図2
のCPU1によって実行される全体制御プログラムの動
作フローチャートである。
【0042】まず、ステップS13において、リズムスイ
ッチ4e(図3参照)のスタートスイッチがONされた
か否かが判定される。もし判定がYESならば、つぎの
ステップS15において、特には図示しない、リズム選択
スイッチが走査され、その選択されたリズムパターン
が、ステップS16において発生される。
【0043】以上はリズム選択スイッチに関するフロー
であるが、つぎのステップS17〜S23は伴奏鍵盤3aに
関するフローである。まず、ステップS17において、図
3のモード切り替えスイッチ4aによりACモード(自動
伴奏モード)がONされているか否かが判定される。そ
の判定がYESならば、次のステップS18において、伴
奏鍵盤3a(図3)が走査され、次のステップS20に進
む。
【0044】ステップS20では、伴奏鍵盤3aがON
(押鍵)されたか否かが判定される。その判定がYES
なら、つぎのステップS21において、伴奏鍵盤3aの
鍵、例えばC3 の鍵の押鍵情報から、CPU1に格納さ
れているルート・ジャッジ・プログラムにより、該当す
るアカンプ・スケールのルート情報(ルートナンバー
R)が得られる。
【0045】つぎに、ステップS22において、アカンプ
選択スイッチ4dが走査され、つぎのステップS23にお
いて、例えばルートをC3 とするアカンプ・パターン
「JAPAN 」が自動伴奏される。
【0046】一方、ステップS20において、判定がNO
ならば、伴奏鍵盤3aは押鍵されておらず、つぎのステ
ップS24に進む。ステップS24以降はメロディ鍵盤3b
における処理である。
【0047】まず、ステップS24で、メロディ鍵盤3b
が走査され、つぎのステップS25において、メロディ鍵
盤3bがONされたか否かが判定される。判定がNOな
らば、ステップS13に戻り、上述までの動作が繰り返さ
れる。また判定がYESならば、つぎのステップS26に
おいて、自動スケーリング・スイッチ4b(図3)がO
Nされているか否かが判定される。その判定がNOなら
ば、演奏されたメロディ等に対する自動スケーリングは
行われず、つぎのステップS27に進む。もしステップS
25の判定がYESならば、ステップS27において、後述
するスケール変換が行われ、ステップS28に進む。
【0048】ステップS28において、鍵のキーナンバー
に対応する音が発音されるが、もし押鍵された鍵が前述
の黒丸●に該当していれば、そのまま発音される。も
し、黒丸に該当しなければ、スケール変換されて、1〜
3音分、キーナンバーがシフトされて発音される。いず
れの場合も、その後、ステップS13に戻り、ステップS
25の場合と同様に、ステップS13〜S28(S25)の動作
を繰り返すが、ステップS13の判定がNOに変わると、
その場合は、リズムスタート/ストップスイッチ4eが
ストップされたことを意味し、つぎのステップS14にお
いて、リズム演奏を停止する。また、ステップS17の判
定がNOに変わった場合は、NORMALモードに切り替わっ
たことを意味し、ステップS19において、自動伴奏を停
止する。その後、通常演奏に入り、ステップS24に進
む。
【0049】なお、ステップS24で、メロディ鍵盤3b
の発音がポリフォニックで行われている場合は、得られ
たすべての押鍵情報に対し、ステップS24〜S28の処理
を行う。
【0050】つぎに、ステップS27におけるスケール変
換について説明する。図7は、CPU1において実行さ
れるスケール変換動作に関する動作フローチャートであ
る。
【0051】まず、ステップS29において、前述の (1)
式、 アドレス= MOD{(K−R),12}・・・(1) の式が演算される。この具体例については既に説明し
た。
【0052】つぎに、ステップS30において、アカンプ
選択スイッチ4dにより選択されたアカンプ・スケール
に対応するアカンプ・スケール・ナンバーによって、対
応するアカンプ・スケールが、図2のROM2に格納さ
れている図5のアカンプ・スケール配列より選択され
る。
【0053】つぎに、ステップS31において、ステップ
S29で求まったアドレスによって上述の選択されたアカ
ンプ・スケール上の配列データが参照されて、「キーナ
ンバーから減算すべき数値」が求められる。
【0054】さらに、次のステップS32において、メロ
ディ鍵盤3b上で押鍵された鍵のキーナンバーより、上
記配列データの「減算すべき数値」が減算される。この
ようにして得られた値がスケール変換後の新しいキーナ
ンバーとされる。
【0055】以上、詳述したように、メロディ鍵盤3b
で押鍵された鍵が、そのとき用いたアカンプ・スケール
内の構成音に対応しているか否かが判定され、対応して
いない場合は、アカンプ・スケール内の隣接する別の音
が発音される。
【0056】なお、上記実施例では、「日本風」、「沖
縄風」など、コードを用いないアジア系の音楽を取り上
げたが、アカンプ・パターンを用いた伴奏は、これらに
限られない。
【0057】例えばブルースやジプシーなどの音楽は、
独自のスケールとコードを有しているが、このような音
楽にも、前述のアカンプ・パターンによる伴奏を用いる
ことができる。すなわち、曲想に応じてコードとアカン
プ・パターンの使い分けをしたり、あるいはアカンプ・
スケール内の音で構成されたコードを使用したりするこ
とにより、本発明を適用した自動伴奏を行うことができ
る。
【0058】その他、上記実施例は、本発明を電子鍵盤
楽器に実施した例であるが、本発明は広く電子管楽器、
電子弦楽器等に適用可能である。また、アカンプのスケ
ール情報等を、メモリ等に記憶させておき、それを再生
しながら、演奏者にメロディ演奏を行わせるような場合
にも、本発明を適用することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、伴奏機能等を有する電
子楽器システムにおいて、ROM等に格納されるアカン
プ・スケール配列記憶手段等を用いた、スケール音変換
手段によって、演奏者がどのような演奏を行っても、そ
のとき用いるアカンプ・スケール、およびそのスケール
に基づく伴奏パターンに調和する、メロディ等の楽音が
得られる。
【0060】そのため、例えば演奏者が、京都風、沖縄
風などの地方色豊かなアカンプ・パターンを指定した
後、伴奏鍵盤等によって伴奏操作等を行い、あるいは、
伴奏用のデータを予め記憶させたROMから読み出して
自動伴奏をさせ、それに対して演奏者が自由にメロディ
等を弾くことにより、初心者であっても美しいハーモニ
ーを有する音楽を演奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の原理動作を示す動作フロー
チャートである。
【図2】本発明の1実施例の全体構成図である。
【図3】鍵盤部とスイッチ部の詳細図である。
【図4】アカンプ・スケール図である。
【図5】アカンプ・スケール配列図である。
【図6】本発明の1実施例の動作フローチャートであ
る。
【図7】スケール変換に関する動作フローチャートであ
る。
【図8】従来の自動伴奏装置の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 鍵盤歩 4 スイッチ群 5 RAM 6 音源部 7 D/A変換部 8 増幅器 9 スピーカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のスケール・パターンであるアカン
    プ・パターンに基づいて音源手段から発音される第1の
    楽音に合わせて、演奏者が演奏操作手段により演奏操作
    を行い、それに対応して前記演奏操作手段で指定される
    音高に基づく第2の楽音が音源手段から発音される電子
    楽器システムにおいて、 前記演奏操作に対応して前記演奏操作手段で指定された
    音高を、該音高が前記任意のアカンプ・パターンと前記
    演奏操作と共に発音される前記第1の楽音に対応するル
    ート音とで定まるアカンプ・スケールの各構成音の音高
    のいずれかに一致するように、変換して、前記音源手段
    に通知するスケール音変換手段を有することを特徴とす
    る自動スケール発生装置。
  2. 【請求項2】 任意のアカンプ・パターンに基づいて音
    源手段から発音される第1の楽音に合わせて、演奏者が
    演奏操作手段により演奏操作を行い、それに対応して前
    記演奏操作手段で指定されるキーコード値に基づく第2
    の楽音が音源手段から発音される電子楽器システムにお
    いて、 前記演奏操作に対応して前記演奏操作手段で指定された
    キーコード値に対して、該キーコード値が前記任意のア
    カンプ・パターンと前記演奏操作と共に発音される前記
    第1の楽音に対応するルート音とで定まるアカンプ・ス
    ケールの各構成音のキーのいずれかに一致するように、
    所定の数値を減算又は加算し、該演算後のキーコード値
    を前記音源手段に通知するスケール音変換手段を有する
    ことを特徴とする自動スケール発生装置。
  3. 【請求項3】 前記スケール音変換手段は、 1オクターブ内の任意のキーコード値が所定のルート音
    と前記任意のアカンプ・パターンとで定まるアカンプ・
    スケールの各構成音のキーのいずれかに一致するよう
    に、該キーコード値から減算又は加算されるべき減算値
    又は加算値を、前記任意のアカンプ・パターン及び前記
    1オクターブ内の任意のキーコード値毎に記憶するスケ
    ール配列記憶手段を有し、 前記スケール音変換手段は、 前記演奏操作に対応して前記演奏操作手段で指定された
    キーコード値から、該演奏操作と共に発音される前記第
    1の楽音に対応するルート音の前記所定のルート音に対
    するキーコード差を減算し、該減算結果として得られる
    キーコード値を1オクターブ内の同じ階名の楽音のキー
    コード値に変換し、 該変換されたキーコード値及び前記任意のアカンプ・パ
    ターンとに対応する減算値又は加算値を前記スケール配
    列記憶手段から求め、該減算値又は加算値を前記演奏操
    作に対応して前記演奏操作手段で指定されたキーコード
    値に対して減算又は加算し、該演算後のキーコード値を
    前記音源手段に通知する、 ことを特徴とする請求項2記載の自動スケール発生装
    置。
  4. 【請求項4】 演奏者に、複数のアカンプ・パターンの
    うちから1つを前記任意のアカンプ・パターンとして選
    択させる選択手段を有することを特徴とする請求項1乃
    至3記載の自動スケール発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087436A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 パイオニア株式会社 音声処理装置、音声処理装置の制御方法およびプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5895396A (ja) * 1981-11-30 1983-06-06 ヤマハ株式会社 電子楽器の自動伴奏装置

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