JPH06320415A - SiC製ウエハラッププレート - Google Patents

SiC製ウエハラッププレート

Info

Publication number
JPH06320415A
JPH06320415A JP15101093A JP15101093A JPH06320415A JP H06320415 A JPH06320415 A JP H06320415A JP 15101093 A JP15101093 A JP 15101093A JP 15101093 A JP15101093 A JP 15101093A JP H06320415 A JPH06320415 A JP H06320415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sic
boron
plate
lap plate
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15101093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3035124B2 (ja
Inventor
Seiichi Fukuoka
聖一 福岡
Shigeaki Kuroi
茂明 黒井
Kazuharu Sasa
一治 佐々
Naoki Tsuji
直樹 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15509325&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06320415(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP15101093A priority Critical patent/JP3035124B2/ja
Publication of JPH06320415A publication Critical patent/JPH06320415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3035124B2 publication Critical patent/JP3035124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性・耐熱衡撃性に優れ半導体ウエハの大
口径化及び高精度化に対応することができ、しかも耐酸
化性及び耐アルカリ性にも優れていて高品質の半導体ウ
エハを製造可能なSiCラッププレートを提供する。 【構成】 半導体ウエハの研磨に用いるSiCウエハラ
ッププレートにおいて、0.05〜0.15重量%のホ
ウ素を焼結助剤として用いたことを特徴とするSiCウ
エハラッププレート。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハの研磨
に用いるSiCウエハラッププレートに関するものであ
る。
【従来の技術】半導体ウエハの研磨に用いるラッププレ
ートは、研磨作業時に高温に加熱されるため熱変形が小
さい材料で形成する必要がある。また、ウエハは一般に
熱可塑性ワックスでラッププレートに固定されるが、こ
の際、一旦加熱した後で冷却・加圧してマウントするた
め、ラッププレートは熱衝撃に強い材料で構成すること
も重要である。従来、ウエハ研磨用ラッププレートとし
てはガラス製プレート及びアルミナ製プレートが用いら
れていた。しかし、ガラスはウエハ裏面がキズつき易く
再研磨が必要であり、一方、アルミナは熱変形が大きく
熱衝撃に弱いという欠点を有していた。近年、特に大口
径で高精度のウエハの需要が高まっているが、ガラスや
アルミナ製のプレートでは、これらの要求を充分に満足
するウエハを製造することができなかった。そこで、高
剛性で高熱伝導率を有し熱膨張率が小さいSiCを用い
たラッププレートが提案され、ウエハの研磨作業に用い
られるようになってきた。SiC製のラッププレート
は、特に高温加熱時の反りが小さいという長所を有して
いる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SiC
ラッププレートは耐食性、特に耐酸化性が不充分である
ことが多かった。このため、研磨された半導体ウエハの
品質が低下することがあった。このような従来技術の問
題点に鑑み、本発明は、耐熱性・耐熱衝撃性に優れ半導
体ウエハの大口径化及び高精度化に対応することがで
き、しかも耐酸化性にも優れていて高品質のウエハを製
造可能なSiCラッププレートを提供することを目的と
している。
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体ウエ
ハの研磨に用いるSiCウエハラッププレートにおい
て、0.05〜0.15重量%のホウ素を焼結助剤とし
て用いたことを特徴とするSiCウエハラッププレート
を要旨としている。
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は、SiCラッププレートを研磨装置に適用した状態
を示す説明図である。SiCラッププレート10は、例
えば厚さが11mmの円板形状であり、金属製の定盤1
1に固定されている。定盤11の下面中央部には回転軸
12が接続されていて、SiCラッププレート11は定
盤11と共に高速回転可能になっている。図1では、定
盤11は上向きであるが、定盤11は下向きでも用いる
ことができる。SiCラッププレート10は、焼結助剤
としてホウ素を添加するホウ素/炭素系のSiC焼結体
で形成されている。このSiC焼結体におけるホウ素の
含有量は、0.05〜0.15重量%の範囲に設定され
ている。また、より好ましいホウ素の含有量は0.05
〜0.10重量%である。ホウ素含有量を前記範囲に限
定した理由を述べる。ホウ素の含有量が0.05重量%
未満の場合には、焼結助剤としての働きが十分でなくな
る。この場合には、緻密な焼結体が得られず、焼結体の
曲げ強度が不足してしまう。反対に、ホウ素の含有量が
0.15重量%を超える場合には、充分な耐酸化性が得
られなくなるのである。SiCラッププレート10の面
上には、研磨すべきSiウエハ13が数枚固定されてい
る。ウエハの固定には熱可塑性ワックスを用いることが
できる。即ち、ヒータでSiCラッププレート10を加
熱し、ワークスを塗布してウエハを貼りつけ、しかる後
にプレス機で加圧・冷却して固定するのである。図1に
示した研磨装置において、研磨パッドとして例えば発泡
ポリウレタンのポリシャ(図示せず)を用い、コロイダ
ルシリカのアルカリ溶液を研磨材として、加工面圧数百
gf/cmのもとで数十分の研磨時間内で取り代数十
μmのミラーポリッシュを行うことができる。実施例1〜3、比較例1〜4 ホウ素添加量を表1に示すように変化させて、ホウ素/
炭素系の炭化珪素焼結体を製作し、ホウ素含有量が強度
と耐酸化性に与える影響を調べた。実施例1〜3、比較
例1〜4はホウ素(添加)含有量が異なるだけで他は全
く同じ条件で製作されている。以下、炭化珪素焼結体の
作製手順を詳しく説明する。 (1)試薬特級のホウ酸1.68gをエタノール60c
cに完全に溶解した。 (2)フェノール樹脂14gをアセトン100ccに溶
解し、(1)項で形成した溶液に加えて十分に撹拌し均
一な溶液とした。 (3)焼結体の主原料となる炭化珪素粉末を200g採
取しアセトン300ccを加えてボールミルで撹拌混合
した。ボールミルには2リットル容量のプラスチックポ
ットと直径20mmのナイロンボールを用いた。約1時
間の混練後、(2)項で形成した溶液を加え、さらに2
0時間混練した。混練後スリップの粘度は約800cp
sであった。 (4)スリップをナス型フラスコに移し、40〜50℃
に加温しながらエバポレーターで減圧乾燥した。 (5)乾燥後ナイロンメッシュを通し60メッシュに造
粒し、195gの造粒粉を得た。 (6)金型プレス及びラバープレスにより約50×50
mm角で厚さ7mmtのグリーン成型体を6個作製し
た。金型プレス圧は150kg/cm、ラバープレス
圧は1500kg/cmであった。 (7)グリーン成型体を窒素雰囲気で200℃と600
℃に加熱保持し脱脂炭化した。それぞれの温度での保持
時間により樹脂の炭化率を変え、最終的に焼結体に残る
遊離炭素量を調整した。例えば、200℃に2時間、6
00℃に2時間保持した場合成型体重量は7.2〜7.
5g減少した。炭化率は51〜54%であった。 (8)炭化後の試料を高周波誘導炉で焼成した。焼成条
件は次のとおり。 a)雰囲気を10−3とし室温から1750℃まで昇温
した。 b)この温度でArを導入し常圧とし、その後2100
〜2200℃まで昇温した。 c)2100〜2200℃に1〜3時間保持した後、炉
冷した。 上記1)〜8)のようにして作製した焼結体から試験片
を切り出し1300℃で高温曲げ強さ試験を行った。試
験はJIS R1601の3点曲げ強さ試験の方法に従
った。その結果を図2に示す。図1から明らかなよう
に、焼結体のホウ素含有量が0.05wt%以上では、
曲げ強さに大きな変化はないが、0.05wt%以下で
急激な低下が認められた。この原因は、前述したよう
に、ホウ素含有量が0.05重量%以下では炭化珪素の
焼結に対する助剤としての効果が十分でなく、緻密な焼
結体が得られなかったためである。また前記試験片の耐
酸化性を1600℃、大気中における100時間の酸化
試験により評価した。かかる酸化により炭化珪素表面に
はSiOから成る酸化物が形成され、試験片の重量は
酸化前に比べ増加した。この重量増加を測定し酸化進行
の目安とした(図3参照)。炭化珪素の高温酸化では生
成物としてSiOだけでなくCOもあり、気体であ
るため放出されて重量減少も同時に起こることになる。
しかし、同じ炭化珪素材の耐酸化性を比較するのであれ
ば、この方法で十分合理的であると考えられる。図2か
ら明らかなように、酸化増量には、ホウ素含有量0.1
5wt%を境として大きな差異が認められた。即ち、ホ
ウ素が0.15wt%以下の炭化珪素焼結体の重量増加
はそれ以下のホウ素含有量の炭化珪素体と比較して著し
く低くなることがわかった。このような酸化挙動に関し
詳細は明確でないが次のように考えられる。即ち、炭化
珪素焼結体に含まれるホウ素は、高温酸化に際し優先的
に酸化されてBとして蒸発し、焼結体の耐酸化性
を低下させる原因となる。特に、その含有量が多い場
合、ホウ素は粒界にBCとして析出し粒界酸化を誘起
するため、焼結体の侵食は脱粒をともなって加速的に進
む。しかし、ホウ素量が少ない試料では全量が炭化珪素
に固溶され、粒界酸化の起点がなくなるので加速酸化は
抑制されるのである。なお、遊離炭素の量が強度と耐酸
化性に及ぼす影響はホウ素ほど顕著でなく、上記試験に
関する限りほとんど差異は認められなかった。
【発明の効果】本発明のSiCウエハラッププレート
は、耐熱性・耐熱衝撃性が大きく半導体ウエハの大口径
化及び高精度化に十分対応可能であり、しかも耐酸化性
にも優れているので高品質のウエハを製造することがで
きる。なお、本発明は前述の実施例に限定されない。例
えば、SiCウエハラッププレートの製造方法は実施例
で述べた方法以外の手順によって製造することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるSiCウエハラッププレートを研
磨装置に適用した状態を示す説明図。
【図2】本発明の実施例1〜3及び比較例1〜4の高温
強度を示すグラフ。
【図3】本発明の実施例1〜3及び比較例1〜4の酸化
増量を示すグラフ。
【符号の説明】
10 SiCウエハラッププレート 11 定盤 12 回転軸 13 Siウエハ
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 SiC製ウエハラッププレート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハの研磨
に用いるSiCウエハラッププレートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハの研磨に用いるラッププレ
ートは、研磨作業時に高温に加熱されるため熱変形が小
さい材料で形成する必要がある。また、ウエハは一般に
熱可塑性ワックスでラッププレートに固定されるが、こ
の際、一旦加熱した後で冷却・加圧してマウントするた
め、ラッププレートは熱衝撃に強い材料で構成すること
も重要である。また、研磨液には、例えばコロダイルシ
リカを含有したアルカリ水溶液が使用されるため、耐ア
ルカリ性が必要である。
【0003】従来、ウエハ研磨用ラッププレートとして
はガラス製プレート及びアルミナ製プレートが用いられ
ていた。しかし、ガラスはウエハ裏面がキズつき易く再
研磨が必要であり、一方、アルミナは熱変形が大きく熱
衝撃に弱いという欠点を有していた。
【0004】近年、特に大口径で高精度のウエハの需要
が高まっているが、ガラスやアルミナ製のプレートで
は、これらの要求を充分に満足するウエハを製造するこ
とができなかった。
【0005】そこで、高剛性で高熱伝導率を有し熱膨張
率が小さいSiCを用いたラッププレートが提案され、
ウエハの研磨作業に用いられるようになってきた。Si
C製のラッププレートは、特に高温加熱時の反りが小さ
いという長所を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SiC
ラッププレートは耐食性、特に耐酸化性が不充分である
ことが多かった。このため、研磨された半導体ウエハの
品質が低下することがあった。
【0007】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明は、耐熱性・耐熱衝撃性に優れ半導体ウエハの大口径
化及び高精度化に対応することができ、しかも耐酸化性
及び耐アルカリ性にも優れていて高品質のウエハを製造
可能なSiCラッププレートを提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体ウエ
ハの研磨に用いるSiCウエハラッププレートにおい
て、0.05〜0.15重量%のホウ素を焼結助剤とし
て用いたことを特徴とするSiCウエハラッププレート
を要旨としている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は、SiCラッププレートを研磨装置に適用した状態
を示す説明図である。
【0010】SiCラッププレート10は、例えば厚さ
が11mmの円板形状であり、金属製の定盤11に固定
されている。定盤11の下面中央部には回転軸12が接
続されていて、SiCラッププレート11は定盤11と
共に高速回転可能になっている。図1では、定盤11は
上向きであるが、定盤11は下向きでも用いることがで
きる。
【0011】SiCラッププレート10は、焼結助剤と
してホウ素を添加するホウ素/炭素系のSiC焼結体で
形成されている。このSiC焼結体におけるホウ素の含
有量は、0.05〜0.15重量%の範囲に設定されて
いる。また、より好ましいホウ素の含有量は0.05〜
0.10重量%である。
【0012】ホウ素含有量を前記範囲に限定した理由を
述べる。ホウ素の含有量が0.05重量%未満の場合に
は、焼結助剤としての働きが十分でなくなる。この場合
には、緻密な焼結体が得られず、焼結体の曲げ強度が不
足してしまう。また、耐アルカリ性が劣る。反対に、ホ
ウ素の含有量が0.15重量%を超える場合には、充分
な耐酸化性が得られなくなるのである。
【0013】SiCラッププレート10の面上には、研
磨すべきSiウエハ13が数枚固定されている。ウエハ
の固定には熱可塑性ワックスを用いることができる。即
ち、ヒータでSiCラッププレート10を加熱し、ワー
クスを塗布してウエハを貼りつけ、しかる後にプレス機
で加圧・冷却して固定するのである。
【0014】図1に示した研磨装置において、研磨パッ
ドとして例えば発泡ポリウレタンのポリシャ(図示せ
ず)を用い、コロイダルシリカのアルカリ溶液を研磨材
として、加工面圧数百gf/cmのもとで数十分の研
磨時間内で取り代数十μmのミラーポリッシュを行うこ
とができる。
【0015】実施例1〜3、比較例1〜4 ホウ素添加量を表1に示すように変化させて、ホウ素/
炭素系の炭化珪素焼結体を製作し、ホウ素含有量が強度
と耐酸化性に与える影響を調べた。また、耐アルカリ性
評価試験も行った。実施例1〜3、比較例1〜4はホウ
素(添加)含有量が異なるだけで他は全く同じ条件で製
作されている。
【0016】以下、炭化珪素焼結体の作製手順を詳しく
説明する。
【0017】(1)試薬特級のホウ酸1.68gをエタ
ノール60ccに完全に溶解した。
【0018】(2)フェノール樹脂14gをアセトン1
00ccに溶解し、(1)項で形成した溶液に加えて十
分に撹拌し均一な溶液とした。
【0019】(3)焼結体の主原料となる炭化珪素粉末
を200g採取しアセトン300ccを加えてボールミ
ルで撹拌混合した。ボールミルには2リットル容量のプ
ラスチックポットと直径20mmのナイロンボールを用
いた。約1時間の混練後、(2)項で形成した溶液を加
え、さらに20時間混練した。混練後スリップの粘度は
約800cpsであった。
【0020】(4)スリップをナス型フラスコに移し、
40〜50℃に加温しながらエバポレーターで減圧乾燥
した。
【0021】(5)乾燥後ナイロンメッシュを通し60
メッシュに造粒し、195gの造粒粉を得た。
【0022】(6)金型プレス及びラバープレスにより
約50×50mm角で厚さ7mmtのグリーン成型体を
6個作製した。金型プレス圧は150kg/cm、ラ
バープレス圧は1500kg/cmであった。
【0023】(7)グリーン成型体を窒素雰囲気で20
0℃と600℃に加熱保持し脱脂炭化した。それぞれの
温度での保持時間により樹脂の炭化率を変え、最終的に
焼結体に残る遊離炭素量を調整した。例えば、200℃
に2時間、600℃に2時間保持した場合成型体重量は
7.2〜7.5g減少した。炭化率は51〜54%であ
った。
【0024】(8)炭化後の試料を高周波誘導炉で焼成
した。焼成条件は次のとおり。
【0025】a)雰囲気を10−3とし室温から175
0℃まで昇温した。
【0026】b)この温度でArを導入し常圧とし、そ
の後2100〜2200℃まで昇温した。
【0027】c)2100〜2200℃に1〜3時間保
持した後、炉冷した。
【0028】上記1)〜8)のようにして作製した焼結
体から試験片を切り出し1300℃で高温曲げ強さ試験
を行った。試験はJIS R1601の3点曲げ強さ試
験の方法に従った。その結果を図2に示す。
【0029】図1から明らかなように、焼結体のホウ素
含有量が0.05wt%以上では、曲げ強さに大きな変
化はないが、0.05wt%以下で急激な低下が認めら
れた。この原因は、前述したように、ホウ素含有量が
0.05重量%以下では炭化珪素の焼結に対する助剤と
しての効果が十分でなく、緻密な焼結体が得られなかっ
たためである。
【0030】また前記試験片の耐酸化性を1600℃、
大気中における100時間の酸化試験により評価した。
かかる酸化により炭化珪素表面にはSiOから成る酸
化物が形成され、試験片の重量は酸化前に比べ増加し
た。この重量増加を測定し酸化進行の目安とした(図3
参照)。炭化珪素の高温酸化では生成物としてSiO
だけでなくCOもあり、気体であるため放出されて重
量減少も同時に起こることになる。しかし、同じ炭化珪
素材の耐酸化性を比較するのであれば、この方法で十分
合理的であると考えられる。
【0031】図2から明らかなように、酸化増量には、
ホウ素含有量0.15wt%を境として大きな差異が認
められた。即ち、ホウ素が0.15wt%以下の炭化珪
素焼結体の重量増加はそれ以下のホウ素含有量の炭化珪
素体と比較して著しく低くなることがわかった。
【0032】このような酸化挙動に関し詳細は明確でな
いが次のように考えられる。即ち、炭化珪素焼結体に含
まれるホウ素は、高温酸化に際し優先的に酸化されてB
として蒸発し、焼結体の耐酸化性を低下させる原
因となる。特に、その含有量が多い場合、ホウ素は粒界
にBCとして析出し粒界酸化を誘起するため、焼結体
の侵食は脱粒をともなって加速的に進む。しかし、ホウ
素量が少ない試料では全量が炭化珪素に固溶され、粒界
酸化の起点がなくなるので加速酸化は抑制されるのであ
る。
【0033】なお、遊離炭素の量が強度と耐酸化性に及
ぼす影響はホウ素ほど顕著でなく、上記試験に関する限
りほとんど差異は認められなかった。
【0034】実施例1〜3及び比較例1〜4について行
った耐アルカリ性評価試験は次のとおりであった。
【0035】20×20×5mmの試料を作成し、この
表面を鏡面ラップした。これらについて、60℃に保持
した10%NaOH溶液に20日間浸漬し、重量変化の
測定を行った。その結果は後掲の表1に示すとおりであ
った。
【0036】表1からも明らかなように、本発明は耐ア
ルカリ性において極めて優れていることが確認された。
尚、耐アルカリ性が劣ることによる問題点は次の通りで
ある。すなわち、研磨液に対する耐食性が劣ると、使用
によりプレート表面の面粗さが低下し、その結果とし
て、ウエハをワックスでプレート上に接着する際の接着
強度が低下する。また、作業終了時において、ワックス
の除去に長い時間を費やすこととなり、作業効率が低下
する。
【0037】
【発明の効果】本発明のSiCウエハラッププレート
は、耐熱性・耐熱衝撃性が大きく半導体ウエハの大口径
化及び高精度化に十分対応可能であり、しかも耐酸化性
及び耐アルカリ性にも優れているので高品質のウエハを
製造することができる。
【0038】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば、SiCウエハラッププレートの製造方法は
実施例で述べた方法以外の手順によって製造することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるSiCウエハラッププレートを研
磨装置に適用した状態を示す説明図。
【図2】本発明の実施例1〜3及び比較例1〜4の高温
強度を示すグラフ。
【図3】本発明の実施例1〜3及び比較例1〜4の酸化
増量を示すグラフ。
【符号の説明】 10 SiCウエハラッププレート 11 定盤 12 回転軸 13 Siウエハ
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 直樹 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの研磨に用いるSiCウエ
    ハラッププレートにおいて、0.05〜0.15重量%
    のホウ素を焼結助剤として用いたことを特徴とするSi
    Cウエハラッププレート。
JP15101093A 1993-05-18 1993-05-18 SiC製ウエハラッププレート Expired - Lifetime JP3035124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15101093A JP3035124B2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 SiC製ウエハラッププレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15101093A JP3035124B2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 SiC製ウエハラッププレート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06320415A true JPH06320415A (ja) 1994-11-22
JP3035124B2 JP3035124B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=15509325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15101093A Expired - Lifetime JP3035124B2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 SiC製ウエハラッププレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3035124B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3035124B2 (ja) 2000-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010062718A (ko) 연삭용 숫돌, 그의 제조방법 및 그를 이용한 연삭방법
JPWO2005072912A1 (ja) ビトリファイドダイヤモンド砥石の製造方法
CN115284186B (zh) 一种低温陶瓷结合剂金刚石砂轮及其制备方法
JPH06320415A (ja) SiC製ウエハラッププレート
CN112876228A (zh) 一种高模量堇青石基低热膨胀陶瓷及其制备方法
CN117484410A (zh) 金刚石磨头制备方法
US6817934B2 (en) Abrasive molding and abrasive disc provided with same
JP4062059B2 (ja) 低熱膨張セラミックス部材およびその製造方法ならびに半導体製造装置用部材
JP4913468B2 (ja) 炭化珪素系研磨プレートおよび半導体ウェーハの研磨方法
TWI866501B (zh) 合成磨石、合成磨石組合件、及合成磨石的製造方法
JP2004224580A (ja) 石英ガラス成形用型およびその製造方法
JPH11277413A (ja) ウェハ研磨盤
CN112025565B (zh) 压缩机滑片精磨专用陶瓷结合剂端面砂轮及制备方法
JPH0544735B2 (ja)
JPH11255523A (ja) ガラスモールド成形用型及びその製造方法
JPH01230471A (ja) 炭素材及びそ製造方法
CN119462156A (zh) 一种大尺寸碳化硅陶瓷球的烧结方法
CN120574051A (zh) 一种核壳结构的bcn包覆陶瓷粉体、陶瓷静电卡盘及其制备方法
CN117020934A (zh) 一种多孔树脂研磨盘及其制备方法
JPH11102847A (ja) ガラス状炭素製ダミーウエハ
CN119243483A (zh) 一种应用于碳纤维硬质保温毡的碳化硅涂层制备方法
CN116787343A (zh) 一种金刚石切割砂轮
JPH0378693B2 (ja)
CN117506749A (zh) 一种用于多晶金刚石片粗磨加工的磨具及其制备方法
TW202339868A (zh) 陶瓷結合磨石