JPH0632080A - メッシュ織物を用いた印刷版の製造方法 - Google Patents

メッシュ織物を用いた印刷版の製造方法

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JPH0632080A
JPH0632080A JP4213336A JP21333692A JPH0632080A JP H0632080 A JPH0632080 A JP H0632080A JP 4213336 A JP4213336 A JP 4213336A JP 21333692 A JP21333692 A JP 21333692A JP H0632080 A JPH0632080 A JP H0632080A
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fabric
mesh
mesh fabric
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core
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JP4213336A
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Haruo Tomoyasu
友安春夫
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NIPPON TOKUSHU ORIMONO KK
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NIPPON TOKUSHU ORIMONO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 80メッシュ以下というような目の粗いメッ
シュ織物を使用しても、感光性樹脂層を均一に積層した
品質のよい印刷版を、作業性よく安定して製造できる方
法を提供する。 【構成】 鞘に芯より低融点の成分を使用した芯鞘複合
フィラメントを用いて製造されたメッシュ織物であっ
て、製織後の鞘成分の溶融によって、経糸と緯糸が交差
点で互いに芯糸を密着した状態で固着され、織物全体
に、経糸及び緯糸の表面を、鞘成分が一体に覆っている
織物を、テンターにて一定張力を与えた状態で、連続し
て移送しながら、上記織物の少なくとも片面に、固定式
のバケットコーターで感光性樹脂を塗布し、加熱乾燥す
る。なお、感光性フィルムの積層に当たっては、上記織
物を、テンターにて一定張力を与えた状態で、連続して
移送しながら、上記織物表面に感光性フィルムを重ね合
わせ、次いで、上記織物の裏面に、固定式のバケットコ
ーターで、感光性樹脂を塗布し、加熱乾燥することによ
って、安定して均一な印刷版の製造が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Tシャツ、その他和
装、洋装等に使用される、メッシュ織物を使用した印刷
版の製造方法、特に目の粗いメッシュ織物に均一な感光
性樹脂層を形成して、作業性良く印刷版を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリーン印刷の製版は、スクリ
ーン型枠に、シルク、ナイロン、ポリエステル等のメッ
シュ織物を張り、スクリーン版を形成し、このスクリー
ン版に、感光乳剤を所定の厚みに積層、塗布する(直接
法)か、又は感光性フィルムを貼着する(直間法)によ
って感光性版を作り、この感光性版にポジフィルムを押
し当てた状態で、露光させて印刷製版を製造するか、又
は市販の感光性フィルムにポジフィルムを押し当てて、
露光させることによって得られた画像を、スクリーン型
枠に固定されたスクリーン版面に転写すること(間接
法)によって製造されていた。
【0003】このようなスクリーン印刷用版は、通常以
下に示す手法で製造されていた。例えば、前記直接法に
よるスクリーン印刷版の製造方法では、スクリーン型枠
に印刷用メッシュ織物を張って製造されたスクリーン版
を、80〜90度の傾斜角度で立てかけた状態に固定し
て、該メッシュ織物の表面に感光性樹脂液(感光乳剤)
を入れたバケットの先端部分を当て、該バケットを前方
に傾斜させることにより、感光性樹脂液をメッシュ織物
のスクリーン面に接触させながら、バケットを引き上げ
て、該メッシュ織物に感光性樹脂を塗布して感光性版を
製造していた。
【0004】また、上記直間法によるスクリーン印刷版
の製造方法では、スクリーン型枠にメッシュ織物を張
り、形成したスクリーン版を、良く洗浄し、その下側
に、予めベースフィルムの上に感光膜を形成した感光性
フィルムを前記印刷用メッシュ織物と同じ大きさに切断
して、この感光性フィルムを平滑な台に感光膜を上にし
て置き、メッシュ織物の上から霧吹きで水をかけ、軟ら
かいスキージで軽く加圧して、過剰の水を除去しながら
積層させることにより感光性版を製造していた。
【0005】このような製造方法によって製造された感
光性版は、露光して画像を形成する直前に、或いは、予
め別の場所で製造されたものを購入することによって使
用されている。このような感光性版の印刷用メッシュ織
物として、絹、ナイロン、ポリエステル等の織布を用い
る場合には、これらの織布をスクリーン版に張る際に、
伸びて、該スクリーンのメッシュのオープニング間隔は
不均一となり、先に感光剤及び感光性フィルムを張りつ
けたメッシュ織物をスクリーン版に張りつけることは、
感光剤層が不均一あるいは、感光性フィルムの破断につ
ながり不可能であった。従って、スクリーン型枠に、こ
れら印刷用メッシュ織物を張り合わせた後でなければ、
感光剤層又は感光性フィルムを積層することができなか
った。
【0006】また、型枠に取り付けられていない電鋳性
スクリーンメッシュに、感光剤層又は感光性フィルム層
を積層したスクリーン印刷用スクリーンメッシュがある
(実願平1−47615号公報)が、このような電鋳性
スクリーンメッシュを用いたスクリーン印刷版は、電鋳
性スクリーンメッシュ自体が高価であることから、安価
に製造することが困難であり、しかも、電鋳性スクリー
ンメッシュが未だ開発途中であり、スクリーン印刷用メ
ッシュは、製造が中止されている。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】一方、特開平4−13
6232号公報には、スクリーン用メッシュ織物とし
て、鞘に芯より低融点の成分を使用した芯鞘複合フィラ
メントを用いて製造されたメッシュ織物であって、製織
後の鞘成分の溶融によって、経糸と緯糸が交差点で互い
に芯糸を密着した状態で固着され、織物全体に、経糸及
び緯糸の表面を、鞘成分が一体に覆っている織物が開示
される。しかし、この織物は、メッシュが安定した状態
に保たれるため、扱い易いものであるが、前述の如き、
従来法で感光剤層や感光性フィルムの積層が積層できる
とは考えられていなかった。
【0008】例えば、メッシュ織物に感光剤層及び/又
は感光フィルムを積層することが提案されているが、メ
ッシュ織物に張力をかけずに、感光剤を積層することは
困難であり、感光剤の厚みも不均一なものしか得られ
ず、実用に供することができず、また、浴槽の感光剤中
に浸漬する方法では、80メッシュ以下では、膜層が不
均一で、ピンホールが多く、実用化し難い。
【0009】更に、感光フィルムを圧着することは、融
着温度近くでは、鞘成分が溶け、不可能であり、感光フ
ィルムのベースフィルムが温度で波打ち、実用化される
までに至っていない。また、感光フィルムの価格が高価
であることから経済的にも実用性の乏しいものであっ
た。
【0010】本発明は、このような芯鞘複合フィラメン
トを用いて製造されたメッシュ織物を使用して、従来に
なく効率よく、安定して印刷版を製造する方法を提供す
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究し
た結果、経緯両糸の交差部が熱融着して固着されたメッ
シュ織物は、伸縮性が実質的になく、感光剤層又は感光
性フィルム層を積層させた後にスクリーン型枠に取り付
けても、実質的に伸縮することがないので、スクリーン
型枠に取り付ける前に感光剤層又は感光性フィルム層を
予め積層しておけば、取扱いが極めて容易で、用途によ
っては、スクリーン枠に取り付ける必要がない、簡易製
版印刷用メッシュ織物ができるとの知見に基づき本発明
を完成した。
【0012】即ち、本発明者は、従来法に反して、張力
を与えた状態でメッシュ織物を移送しながら、定位置に
固定したバケットコーターで、感光性樹脂をコーティン
グするという方法で、80メッシュ以下のメッシュ織物
にも、工業的に均一な樹脂層を作業性よく形成できると
いうことを見いだし、本発明を完成した。
【0013】本発明では、鞘に芯より低融点の成分を使
用した芯鞘複合フィラメントを用いて製造されたメッシ
ュ織物であって、製織後の鞘成分の溶融によって、経糸
と緯糸が交差点で互いに芯糸を密着した状態で固着さ
れ、織物全体に、経糸及び緯糸の表面を、鞘成分が一体
に覆っている織物を、テンターにて一定張力を与えた状
態で、連続して移送しながら、上記織物の少なくとも片
面に、固定式のバケットコーターで感光性樹脂を塗布
し、加熱乾燥することを特徴とする。
【0014】なお、感光性フィルムの積層においても、
上記織物を、テンターにて一定張力を与えた状態で、連
続して移送しながら、上記織物表面に感光性フィルムを
重ね合わせ、次いで、上記織物の裏面に、固定式のバケ
ットコーターで、感光性樹脂を塗布し、加熱乾燥するこ
とによって、安定して均一な印刷版の製造を可能とす
る。
【0015】本発明で使用するメッシュ織物は、製織
後、芯鞘複合フィラメントの鞘成分の溶融によって、経
糸と緯糸の交差点で経緯の芯糸が互いに密着し、その表
面の経糸及び緯糸の鞘成分が一体となって覆い、経糸及
び緯糸の交差点が経糸及び緯糸と一体化されているた
め、目ずれのない、毛羽だちのないメッシュ織物となっ
ており、このようなメッシュ織物に、感光性樹脂を積層
した本発明の製品は、型枠に張られていないので、巻き
取ったり、重ねたりして移送することができ、非常に扱
い易い。なお、移送中にメッシュ織物が破れたり、張ら
れたメッシュ織物のテンションが緩んだりすることもな
く、更に、型枠に取り付けなくても、簡易印刷に適用す
ることができる。
【0016】なお、従来、精度のよい印刷版の製造がで
きなかった80メッシュ以下のメッシュ織物でも、本発
明では、目ずれを起こさず、正確な製版が容易に可能と
なる。
【0017】本発明のメッシュ織物としては、特開平4
−136232号公報に開示される織物がいずれも使用
できるが、10メッシュ〜180メッシュのメッシュ織
物であるのが、特に好ましい。
【0018】本発明で使用するメッシュ織物は、芯鞘複
合フィラメントからなるものであるが、このフィラメン
トは、フィラメントの芯部分に強度のある繊維成分を使
用し、それを覆う鞘部分に低融点成分を使用した複合繊
維で、これをメッシュ状に製織した後、加熱して、外側
の低融点成分を熱溶融させ、経緯両糸の交差点を固着さ
せることができるものである。
【0019】芯鞘構造の複合フィラメントの芯成分とし
ては、ポリプロピレン、ポリエステルあるいはポリアミ
ド等の高融点で強度ある繊維形成能ある熱可塑性樹脂を
使用するのが好ましく、特にポリアミド又はポリエステ
ル繊維材料を使用するのが好ましい。ポリアミドとして
はナイロン−66、ポリエステルとしては、フタル酸、
イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸類と、エチレングリコール等の脂肪族又は脂環
族ジオール類との所定量配合し、縮合反応によって製造
したポリエステル類等が例示でき、特にポリエチレンテ
レフタレート(PET)が好んで使用される。
【0020】次に、芯鞘構造の複合フィラメントの鞘成
分としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピ
レン共重合体、低融点ポリエステル、ナイロン−6等の
ポリアミド樹脂、あるいはこれらの混合物等で、芯成分
として使用される樹脂よりも融点が20℃以上、好まし
くは30℃以上低い熱可塑性樹脂を使用するのが好まし
い。
【0021】鞘成分として用いられる低融点の熱可塑性
樹脂の中では、低融点のポリエステルを使用するのが好
ましく、特にアジピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸類、フタル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸類及び/又はヘキサヒド
ロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸類と、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ヘキサンジオール、パ
ラキシレングリコール等の脂肪族又は脂環族ジオール類
とを所定量配合し、所望によりパラキシレン安息香酸等
のオキシ酸類を添加し、縮合反応によって製造した共重
合ポリエステル樹脂等の使用が好ましい。特に、テレフ
タル酸とエチレングリコールに、イソフタル酸及び1、
6−ヘキサンジオールを添加共重合させたポリエステル
等の使用が特に好適である。
【0022】これら芯成分及び鞘成分は従来公知の複合
紡糸方法によって、芯鞘構造をとるように紡糸される
が、鞘成分が繊維の全断面積の30〜80%、好ましく
は40〜50%を占めるように紡糸されるのが好まし
い。
【0023】鞘成分の繊維断面積を上記面積率とするこ
とによって、後述の後処理によってメッシュ織物の経糸
及び緯糸の交差点を鞘成分の融着によって強固に接着さ
せることができ、また、メッシュ織物と感光性樹脂層又
は感光性フィルムと強固に接着させることができる。
【0024】本発明においては、前述のような芯鞘型複
合フィラメントを、モノフィラメントで使用しても、マ
ルチフィラメントで使用してもよく、マルチフィラメン
トの場合には、後述の熱処理により各単糸の芯成分が凝
集し、その周囲を鞘成分が被覆して、あたかもモノフィ
ラメントのごとく加工される。なお、絵際の良い製品を
得るには、モノフィラメントを使用するのが好ましい
が、感光性樹脂層と接着性のよいのは、表面積の大きさ
からいっても、マルチフィラメントである。従って、本
発明では、後述の加工に際してマルチフィラメントを使
用するのが、好ましい。
【0025】このような芯鞘型複合繊維の繊度は1デニ
ール以上であればよいが、5〜20デニール、特に10
〜100デニールであるのが好ましい。
【0026】次に、メッシュ織物は、通常のスクリーン
メッシュ織物と同様の方法で製織されればよく、例え
ば、100メッシュ以下、特に50メッシュ以下という
密度の低いメッシュ織物でも、平織りで製織し、製織の
際に乾熱を付与することにより、経糸と緯糸の交差点を
接着させ、正確なメッシュを形成することができる。
【0027】このようにして製織されたメッシュ織物の
織り密度は、通常10〜300本/インチ(10〜30
0メッシュ)、好ましくは10〜100本/インチ(1
0〜100メッシュ)(簡易製版用)程度であるが、こ
れらの織り密度は、絵柄の線等によって適宜選択され
る。
【0028】なお、本発明の切り型用スクリーンメッシ
ュ織物は、前述の如く、製織したメッシュ織物を製織時
に巻き取る際に乾熱を加え芯鞘複合フィラメントの鞘成
分を溶融させ、必要に応じて圧力を加えながら、該織物
を一体化させた後に冷却することによって製造される。
【0029】この加熱温度は、芯鞘複合フィラメントの
鞘成分の融点と芯成分の融点の間の温度を使用するが、
芯成分の融点近くの高温を使用するのが好ましい。鞘成
分が低融点のポリエステルの場合には、通常120〜2
20℃、好ましくは170〜210℃の温度に加熱され
る。
【0030】このようにして得られたメッシュ織物1
は、図1に示すように、メッシュ織物の糸の交差点1a
がそれを構成する芯鞘複合フィラメント2の鞘成分2a
の溶融により、接着一体化されているため、目ずれのな
い目とすることが出来る。従って、このメッシュ織物
は、樹脂成型品の如き外観を有するものとなるが、織物
組織全体は、これを構成する芯鞘複合フィラメント2の
鞘成分2aの溶融物で均一に覆われているため、本発明
の特殊なバケット法で、連続して均一な感光性樹脂層の
コーティングが可能となる。
【0031】このようなメッシュ織物は、樹脂成型品の
ような外観を有するものとなるが、織物組織全体は、そ
れを構成する芯鞘複合フィルムの鞘成分の溶融物で均一
に覆われているため、樹脂層が、均一で実際的に収縮の
無い状態で、強固に接着可能となり、非常に効率よく、
印刷版の製造が可能となる。
【0032】上記メッシュ織物に積層する感光性樹脂層
は、スクリーン製版用として公知の感光剤、感光乳剤、
感光フィルム等のいずれから形成されてもよく、例え
ば、ポリビニルアルコールと若干量の酢酸ビニルエマル
ジョンに感光基剤の重クロム酸塩類や若干量の助剤を加
えた感光乳剤を塗布、乾燥したもの、或いは、感光性フ
ィルム、例えばプラスチックフィルムベースにポリビニ
ルアルコールと感光基剤を主体とした感光乳剤を塗布
し、乾燥したフィルム状のものなどの使用によって形成
できる。
【0033】また、これら感光性樹脂層は、メッシュ織
物の表面側に感光性フィルムを貼着し、裏面側に感光性
樹脂を塗布して形成してもよく、このように感光性樹脂
層は、一般に2〜500ミクロン、多くは5〜30ミク
ロンの厚さで積層される。
【0034】前述の如く、経緯両糸の交差点が熱融着に
より固定されたメッシュ織物に、感光性樹脂を積層する
には、例えば、図2のような方法が適用できる。即ち、
ロール状に巻かれた熱融着メッシュ織物1を、送り出し
装置3より、皺をとるブラインドロール4を通して、セ
ンタリング装置5で機械本体の中央に来るように強制
し、Sロール6を通し、押さえロール7にて、ピン8と
メッシュ織物1をピンニングしやすい状態にして、メッ
シュ織物の幅を幅検知器9にて検知し、ピン8がメッシ
ュ織物1の幅に追従していくようにする。ピンニングが
行われたメッシュ織物がピンから外れないように、押さ
えブラシ10で要所要所を押さえる。次いで、ピンニン
グされたメッシュ織物1は、そのまま張力を与えた状態
で立ち上げ、乾熱装置11に入る前に、固定されたバケ
ット12、13に接触させて、樹脂をコーティングす
る。樹脂層を積層したメッシュ織物は、乾熱乾燥装置1
1で乾燥され、ピン外しロール14でピンから外され、
冷却ロール15で冷却され、Sロール16で駆動され、
皺とり用のベンディングロール17及びタッチロール1
8を経て、巻き取り装置19に巻き取られる。
【0035】なお、バケットの幅は、織物の幅に応じて
取り替えることができ、バケット12に樹脂を入れ、バ
ケット13に樹脂を入れずに余分に裏面にはみ出した樹
脂をかき取ることもできる。また、バケット13に樹脂
を入れ、裏面に厚く樹脂を積層することもできる。
【0036】また、樹脂層の厚みは、立ち上げから降り
てくる角度θ1とバケット12、13の口金の厚みと角
度θ2を変えることにより、所定の厚みにすることがで
きる。
【0037】この装置で、メッシュ織物に感光性フィル
ムを積層することも可能である。例えば、送り出し装置
3に近接して設けたフィルム送り出し装置(図示してな
い)にて、ベースフィルムに感光性樹脂を積層した感光
性フィルムを、送り出し、メッシュ織物1上に積層し、
バケット12で、このフィルムを押さえ、感光性樹脂を
入れたバケット13により、メッシュ織物1の裏面に感
光性樹脂を塗布し、表面の感光性フィルムと裏面の感光
性樹脂を一体化する。
【0038】このような本発明の方法では、浸漬方法で
困難であった、密度の粗いメッシュ織物でも、バケット
方式で容易に感光性樹脂の積層が可能であり、連続し
て、印刷版を製造できる。また、樹脂層の厚みの制御も
容易で、均一な厚みの感光性樹脂層を積層した製品を安
定して得ることができる。
【0039】このようにして感光性樹脂を積層した製品
は、スクリーン型枠に張りつけて、スクリーン印刷版と
して使用できるが、この製品は適度の硬度を有し、形状
安定性に優れるため、和装、洋装、Tシャツ等の手刷り
捺染等、用途によっては、型枠に張らず、直接スクリー
ン印刷に使用することもできる。
【0040】なお、スクリーン型枠に張りつけて使用す
る場合、スクリーン型枠としては、木製又はアルミニウ
ム、ステンレス、鋼鉄等の金属製いずれからなるもので
もよいが、通常、強度、軽量、腐食等の点からアルミニ
ウムの押し出し材を加工して製造された型枠の使用が好
ましい。また、型枠に張るためには、通常、スクリーン
メッシュ織物を紗張りするのに使用される紗張り機、例
えばエアーストレッチャー紗張り機や大型紗張り機(モ
ーター駆動、油圧式等の長台方式)等が使用されてもよ
い。しかし、本発明の製品は、ベースに経緯両糸の交差
点が熱融着により固着されているメッシュ織物を使用
し、その表面に感光性樹脂層(又は感光性フィルム層)
を積層したものであるから、メッシュ間隔が変形し難
く、形状安定性に優れるため、紗張り機を用いなくて
も、手作業でスクリーン型枠に容易に紗張りすることが
できる。
【0041】本発明の簡易製版印刷用メッシュ織物のス
クリーン型枠への固着は、通常、接着剤を使用してな
さ、一般に、ゴム系の接着剤を使用した場合、接着剤が
硬化するまで5〜60分程度の時間を要するが、本発明
の製品は、手作業でも容易に紗張り可能であり、木枠に
ホッチキス等で張りつけても、一般印刷に使用すること
が可能である。従って、本発明では、非常に短時間で、
作業性よくスクリーン型枠への固定も可能となる。
【0042】このようにして、本発明の製品は、スクリ
ーン型枠に張ったり、或いは用途によっては、そのまま
の状態で、画像の焼き付け、露光、現像の工程を経て、
最終印刷版に仕上げられる。
【0043】従来は、メッシュ織物を紗張りし、次いで
中性洗剤水溶液で洗浄、乾燥した後、感光性乳剤等を塗
布、乾燥し、塗り重によって膜厚を所定の厚さとする工
程を経て、画像焼き付け、露光、現像の工程に供される
が、本発明では、このような工程の多くも省略できる。
【0044】
【実施例】次に、本発明を実施例に従って、更に詳細に
説明する。 実施例1 1)本発明で使用するメッシュ織物の製造 融点265℃のポリエチレンテレフタレートを芯とし、
融点150℃の共重合ポリエステル(テレフタル酸/イ
ソフタル酸=75/25)を鞘とする芯鞘複合フィラメ
ントを使用して、50メッシュ、100メッシュ及び2
00メッシュの織物を製造した。なお、このメッシュ織
物は、平織組織に製織し、巻取装置により張力を与えた
状態で、加熱装置を通し、フィラメントの鞘部を溶融さ
せ、経糸と緯糸の交差点を融着させた後、冷却装置にて
冷却し、巻き取った。同時に、比較例として、マルチフ
ィラメントを使用して、50メッシュ、100メッシュ
の織物を製造し、目ずれ防止の樹脂加工をした。また、
ポリエステルモノフィラメントを使用して200メッシ
ュの織物を製造した。これらの方法について、各工程に
要した時間と得られた製品の状態を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、本発明で使用す
るメッシュ織物は、目ずれを起こさず、非常に短時間で
得ることができ、しかも、正確なオープニングを形成
し、目詰まりを起こすこともなかった。
【0047】2)印刷版の製造 上記1)で得た本発明のメッシュ織物と、印刷用として
市販されているマルチフィラメントを使用し、樹脂加工
した50メッシュ、100メッシュの織物、及びモノフ
ィラメントを使用した200メッシュの織物に、それぞ
れ図2に示す装置で感光性樹脂を積層した。
【0048】この装置の乾燥本体としては、シンプレッ
クステンター(ヒラノテクシード社製)を使用し、メッ
シュ織物1を、ピンニングした状態で、連続して、固定
式のバケット12、13に接触させ、表裏両面から感光
性樹脂をコーティング積層した。
【0049】従来の浸漬法による、樹脂の積層と本発明
のバケット方式による樹脂の積層との比較及び本発明で
使用するメッシュ織物と、市販の印刷用メッシュ織物に
本発明のバケット方式を行った結果を表2に示し、その
製品の状態及び評価を行った。
【0050】
【表2】
【0051】表2から明らかなように、本発明の方法で
は、浸漬方法で困難であった、密度の粗いメッシュ織物
でも、容易に均一な樹脂層の形成を可能とした。
【0052】実施例2 実施例1と同様のメッシュ織物50メッシュ、100メ
ッシュ及び200メッシュを使用して、本発明の樹脂積
層法により、前記角度θ1、θ2を変え、感光性樹脂を
積層して最終製品の膜厚を測定した。その結果を表3に
示す。 使用メッシュ織物 本発明 50メッシュ 本発明 100メッシュ 本発明 200メッシュ 積層方法 本発明 連続バケット方式 使用樹脂 市販の感光性樹脂 ジアゾ入り (村上スクリーン社製のOP−50M)
【0053】
【表3】
【0054】表3から明らかなように、本発明のメッシ
ュ織物と本発明の連続バケット方式によって、樹脂層の
厚みをコントロールすることが容易で、均一な厚みの感
光製樹脂層を積層した製品を連続的に製造することが可
能となった。
【0055】なお、100〜200ミクロンの膜厚が必
要な場合には、口金の厚みや、この工程を2〜3回繰り
返すことにより、製造できる。また、使用する感光性樹
脂の種類(粘度)によっても、膜厚は変わってくるが、
厚みをコントロールすることは本発明の方法では容易で
ある。
【0056】実施例3 感光性樹脂を積層した、実施例2の製品を、紗張り工程
・露光・現像工程に供した。従来の工程と本発明の工程
を図3に示す。図3から明らかなように、通常は、メッ
シュ織物を紗張りして、前処理を行い、感光性乳剤・樹
脂等を塗布するが、本発明の製品の使用では、前処理・
コーティングの工程を省くことができ、工程時間の短縮
と移送が容易となり、また、移送中にスクリーンが破れ
ることもない。
【0057】実施例4 実施例2で得た製品(200メッシュ、膜厚12ミクロ
ン)をスクリーン型枠に手作業で張って、スクリーン版
を製造した。この時のテンションは、1.50mm(東京プ
ロセスサービス社製のテンションゲージ75Bによる)
であった。比較として、市販のポリエステル製メッシュ
織物(日本特殊織物社製のスーパー・ストロング200
メッシュ)をエアーストレッチャーを用いて、テンショ
ン1.50mmで紗張りして、前処理し、その後、感光性乳
剤(村上スクリーン社製のOP−50)の塗布・乾燥を
3回繰り返し、膜厚12ミクロンのスクリーン版を得
た。この版に印刷試験用のポジ(格子パターン)を用い
て、4kwメタハライド(距離80cm)で適性露光時間4
0秒焼き付けた後、現像、乾燥して印刷版を製造した。
【0058】次いで、測長機を使用してポジ及び版の1
6点(格子状パターンの交点部)の位置を測定した後、
自動印刷機にかけて、1000回、2000回、300
0回印刷した後、再度上記ポジ及び版の16点の位置を
測定し、印刷前の版と印刷品を比較して印刷精度を測定
した。その結果を表4に示す。印刷条件は下記の通りで
あった。 スキージ角度: 75度 スキージ硬度: 60度 速度 : 500m/sec. 幅 : 53mm 画像サイズ : 500×500mm 印圧 : 0.7mm ギャップ : 2mm インキ : 三井東圧社製のT−6 粘度 : 150 PS
【0059】
【表4】
【0060】表4の結果から明らかな通り、本発明の製
品を使用した印刷版は、非常に精度よく印刷できる。
【0061】
【発明の効果】本発明の方式は、従来樹脂層を均一に積
層することが困難であった目の粗い目にも、容易に均一
感光性樹脂層の積層を可能とする。また、本発明では、
熱融着により目が安定したメッシュ織物を使用して、連
続バケット方式で、直接メッシュ織物に感光性乳剤、感
光性樹脂及び感光性乳剤フィルム等を積層できるため、
従来の紗張り工程、前処理工程、塗布工程を省略するこ
とが可能となり、非常に短時間で製版が可能となる。更
に、本発明では、メッシュ織物に直接感光性乳剤、感光
性樹脂及び感光性乳剤フィルム等を積層してロール状又
はシート状で供給できるため、コンパクトに移送でき、
版の破損及び収納スペースが現状より格段に節約でき、
印刷版の製造コストを非常に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するメッシュ織物の一部破断した
斜視図である。
【図2】本発明で使用する装置の一例を示す概略図であ
る。
【図3】本発明によるスクリーン印刷用版製造を従来法
と比較した工程図である。
【符号の説明】
1 メッシュ織物 2 芯鞘複合フィラメント 2a 芯部分 2b 鞘部分 3 送り出し装置 4 ブラインドロール 5 センタリング装置 6 Sロール 7 押さえロール 8 ピン 9 幅検知器 10 押さえブラシ 11 乾熱装置 12 バケット 13 バケット 14 ピン外しロール 15 冷却ロール 16 Sロール 17 ベンディングロール 18 タッチロール 19 巻き取り装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞘に芯より低融点の成分を使用した芯鞘
    複合フィラメントを用いて製造されたメッシュ織物であ
    って、製織後の鞘成分の溶融によって、経糸と緯糸が交
    差点で互いに芯糸を密着した状態で固着され、織物全体
    に、経糸及び緯糸の表面を、鞘成分が一体に覆っている
    織物を、テンターにて一定張力を与えた状態で、連続し
    て移送しながら、上記織物の少なくとも片面に、固定式
    のバケットコーターで感光性樹脂を塗布し、加熱乾燥す
    ることを特徴とするメッシュ織物を用いた印刷版の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 鞘に芯より低融点の成分を使用した芯鞘
    複合フィラメントを用いて製造されたメッシュ織物であ
    って、製織後の鞘成分の溶融によって、経糸と緯糸が交
    差点で互いに芯糸を密着した状態で固着され、織物全体
    に、経糸及び緯糸の表面を、鞘成分が一体に覆っている
    織物を、テンターにて一定張力を与えた状態で、連続し
    て移送しながら、上記織物表面に感光性フィルムを重ね
    合わせ、次いで、上記織物の裏面に、固定式のバケット
    コーターで、感光性樹脂を塗布し、加熱乾燥することを
    特徴とするメッシュ織物を用いた印刷版の製造方法。
JP4213336A 1992-07-16 1992-07-16 メッシュ織物を用いた印刷版の製造方法 Pending JPH0632080A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2171118A1 (es) * 2000-05-25 2002-08-16 Valero M Angeles Rodriguez Procedimiento de fabricacion de tejido de malla a partir de monofilamento.
JP2010016097A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Fujikura Ltd プリント配線板の製造方法

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ES2171118A1 (es) * 2000-05-25 2002-08-16 Valero M Angeles Rodriguez Procedimiento de fabricacion de tejido de malla a partir de monofilamento.
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