JPH06322783A - スリップフォーム工法におけるコンクリート構造物中抜き方法 - Google Patents

スリップフォーム工法におけるコンクリート構造物中抜き方法

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JPH06322783A
JPH06322783A JP5111727A JP11172793A JPH06322783A JP H06322783 A JPH06322783 A JP H06322783A JP 5111727 A JP5111727 A JP 5111727A JP 11172793 A JP11172793 A JP 11172793A JP H06322783 A JPH06322783 A JP H06322783A
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文隆 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリップフォーム工法で円形水路等のコンク
リート構造物の途中に不連続部分を形成するに際し、コ
ンクリート構造物を連続的に構築でき、しかも不連続部
分を容易かつ迅速に形成できるようにする。 【構成】 円形水路1の不連続部分である枡設置部分A
の前後に、円形水路1の型枠12が通過可能な仕切り板
21をそれぞれ配設すると共に、この枡設置部分Aの上
にコンクリート搬出用部材22を設置する。スリップフ
ォーム工法でコンクリートを枡設置部分Aを含めた全体
にわたって連続的に打設・整形した後、枡設置部分Aに
排出されたコンクリートをコンクリート搬出用部材22
と共に取り除く。連続構築により品質の良い円形水路1
が得られると共に、枡設置箇所を簡単に短時間で形成で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路の側溝として使
用される円形水路やL型ガッター等をスリップフォーム
工法により連続的に構築する際、それらの途中に枡等の
不連続部分を形成するための中抜き方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】道路の側溝として使用される円形水路、
L型ガッター,ロールドガッター等の構築には、現場で
連続的に効率良く構築できるスリップフォーム工法が採
用されている。スリップフォーム工法は、締固め装置お
よび移動方向の前後が開口した型枠からなる整形装置を
備えた自走機械を使用し、コンクリートを型枠内で締固
め・整形しながら型枠を移動し、コンクリート構造物を
連続的に構築することを特徴とする方法である。
【0003】ところで、前記例示した円形水路のような
コンクリート構造物の構築において、途中に雨水枡など
の不連続部分を形成する場合、従来は、全体にわたって
コンクリート構造物を構築した後、不連続部分を切り取
って、この切欠部分に枡を設けるか、あるいは不連続部
分の手前でいったん自走機械を停止させて枡部分のコン
クリートを打設しないようにし、次いで枡分だけ移動さ
せた後、コンクリート打設を再開して構築していた。ま
た、他の方法としては、あらかじめ枡を設置してからコ
ンクリート構造物を構築するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来技
術においては、不連続部分を切り取るか、あるいは枡部
分のコンクリート構造物を中断して打設構築するように
していたため、作業に時間がかかり、能率が悪い欠点が
あった。特に、スリップフォーム工法においては、移動
しながらコンクリートを打設する関係上、コンクリート
の出来上り形状の精度に影響を与えるコンシステンシー
の調整が微妙である。したがって、前記のように自走機
械をいったん停止させて、つまり中断して構築した場合
は、品質の良いコンクリート構造物が得られず能率も低
下すると言う問題点があった。また連続成型部分と中断
部分の双方の継目部にひずみやゆがみなど、機能的な欠
陥を生じ易く、その上、仕上がり上の見栄えが悪くなっ
てしまう欠点があった。
【0005】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、コンクリート構造物
を連続して構築することができ、品質の良いコンクリー
ト構造物を得ることができ、しかも連続したコンクリー
ト構造物の途中に不連続部分を容易かつ迅速に形成する
ことができるスリップフォーム工法におけるコンクリー
ト構造物中抜き方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のスリップフォ
ーム工法におけるコンクリート構造物中抜き方法は、自
走機械の側部に、締固め装置および移動方向の前後が開
口した型枠からなる整形装置を装着し、未だ固まらない
コンクリートを前記型枠内に供給して締固め装置により
締固め、整形装置により所望の形状に整えながら型枠を
移動し、コンクリート構造物を連続的に構築するに際し
て、連続したコンクリート構造物の途中に配置される不
連続部分(枡設置箇所など)の前後に、コンクリート構
造物の型枠が通過可能な仕切り板をそれぞれ配設すると
共に、不連続部分上にコンクリート搬出用部材を設置
し、コンクリートを全体にわたって連続的に打設・整形
した後、前記不連続部分に排出されたコンクリートをコ
ンクリート搬出用部材と共に取り除くようにしたもので
ある。
【0007】
【作用】前述のように構成したので、自走機械と共に型
枠が移動し、つまりコンクリート構造物の中抜き位置を
含め、コンクリート供給の中断のない連続的な構築によ
り築造される。その結果、品質の良いコンクリート構造
物を得ることがてきる。なお、中抜き位置に打設された
コンクリートは、コンクリート搬出用部材をクレーン等
を使用して引き抜くことにより、容易かつ迅速に取り除
くことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1ないし図3は、円形水路を連続
的に構築する例であり、円形水路1は、ベースコンクリ
ート2と、補強用の鉄筋3と、本体のコンクリートブロ
ック4とからなり、自走機械5により連続的に構築され
る。
【0009】鉄筋3は、縦鉄筋3aと上部中央が開口し
たフープ鉄筋3bからなり、工場あるいは現場で組み立
てられる。コンクリートブロック4は、内部中央に横断
面円形の水路4aを、上部に水路4aに連通する上下方
向のスリット4bが形成される。また、このスリット4
bは上方に向かって末広がりに形成される。
【0010】自走機械5は、図3に示すように、クロー
ラ11により走行可能な機械本体10の一方の側部に、
前後と下面が開口した前記コンクリートブロック4を成
形するための型枠12が着脱可能に装着される。また、
この型枠12には、バイブレータからなる締固め装置1
3が設置され、型枠12の後部には整形装置14が装備
されている。そしてコンベヤ15,ホッパー16等を介
して型枠12の前部に供給されたコンクリートを、まず
締固め装置13により締固め、ついで整形装置14によ
り所望の形状に整形されるようになっている。
【0011】なお、前記型枠12は、図1(B)に示す
ように、断面箱型の外型枠12Aと、円柱状の円形部1
2aとスリット部12bからなる内型枠12Bから構成
され、一体化することによりコンクリートブロック4に
対応した空間が形成されている。
【0012】このような構成において、図2で示すよう
にベースコンクリート2の所定位置に凹部20を穿設
し、枡設置部分Aを形成し、この枡設置部分Aにおける
構築方向の前後に仕切り板21をそれぞれ配置する。さ
らに、この枡設置部分Aにコンクリート搬出用部材22
を配置する。仕切り板21は、図1で示すように移動す
る型枠12が通過可能で、かつ打設されたコンクリート
が枡設置部分Aへ流出しない形状、すなわち外型枠12
Aより若干小さい外形で、内型枠12Bの円形部12a
・スリット部12bが通過可能な円形部21a・スリッ
ト部21bを形成する。
【0013】この仕切り板21の四隅には鉄筋挿入孔2
3を形成し、この鉄筋挿入孔23に鉄筋3の縦鉄筋3a
を挿入し、先端のねじ部分にナット24を螺着して鉄筋
3と仕切り板21とを一体化する。また、仕切り板21
の枡側の面には、剥離材として油を塗っておく。
【0014】コンクリート搬出用部材22は、底板25
と両側の側板26とをもって箱状に構成する。底板25
は、幅、長さを設置する枡の幅、長さより長く形成し、
またベースコンクリート2の上面から突出しないように
する。側板26は底板25の幅方向端部に蝶番27によ
り開閉可能に取り付け、側板26の外側端部には一対の
把手28を取り付けおく。
【0015】以上のような構成において、次のように構
築を行う(図2参照)。 (i) 予め仕切り板21が取り付けられた鉄筋3をベース
コンクリート2上に敷設する。仕切り板21は、枡設置
部分Aの前後に位置するようにする。また、仕切り板2
1の枡側の表面には油を塗っておく。 (ii)枡設置部分Aの凹部20に、コンクリート搬出用部
材22を配置する。底板25はベースコンクリート2上
に載せ、側板26は開いて底板25と平面を構成するよ
うにし(図1参照)、型枠12が通過できるようにす
る。
【0016】(iii)自走機械5にコンクリートブロック
用の型枠12を装着し、型枠12を移動しながらコンク
リートブロック4を連続的に構築する。 (iv)枡設置部分Aでもコンクリートは打設されるため、
前記コンクリート搬出用部材22の底板25上にコンク
リートCが堆積される。これをコンクリート搬出用部材
22と共に取り除く。搬出に際しては、側板26を立て
て把手28にワイヤロープ29を取り付け、図示しない
クレーン等で引き上げる。
【0017】搬出が終了すると、枡を設置するだけで、
円形水路の構築作業が終了する。円形水路1は、コンク
リートの供給・打設が中断することなく、コンクリート
が連続的に打設・整形されるため、品質の良好なものを
能率良く構築することができる。また、従来のような枡
部分のコンクリートを取り除く作業がなくなり、コンク
リート搬出用部材を取り出すだけでよいので、迅速な作
業を容易に行うことができ、構築作業の大幅な能率向上
を図ることができる。
【0018】なお、以上は円形水路について説明した
が、図4に示すように、L型ガッターやロールドガッタ
ー等にも本発明の中抜き方法を適用できる。この場合、
仕切り板40あるいは50は、鉄筋がないため適当な手
段を使用して基礎面上に固定する。
【0019】
【発明の効果】前記の通り、この発明に係るスリップフ
ォーム工法におけるコンクリート構造物中抜き方法は、
不連続部分の前後に、コンクリート構造物のスリップフ
ォーム用型枠が通過可能な仕切り板を配設すると共に、
不連続部分上にコンクリート搬出用部材を設置し、コン
クリートを全体にわたって連続的に打設・整形した後、
前記不連続部分に排出されたコンクリートをコンクリー
ト搬出用部材と共に取り除くようにしたため、次のよう
な効果を奏する。 (1) コンクリートの供給を中断することなく連続してコ
ンクリート構造物を構築することができ、品質の良いコ
ンクリート構造物を能率良く構築できる。 (2) 従来のようなコンクリートの取り除き作業をなく
し、コンクリート搬出用部材を搬出するだけでコンクリ
ートを取り除くことができ、構築作業の大幅な能率向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明のスリップフォーム工法に
おける円形水路中抜き方法を示す斜視図、(B)は横断
面図である。
【図2】この発明のスリップフォーム工法における円形
水路中抜き方法を順に示す概略側面図である。
【図3】スリップフォーム工法を実施する自走機械の一
例を示す概略側面図である。
【図4】(A)はL型ガッターの場合、(B)はロール
ドガッターの場合を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 円形水路 2 ベースコンクリート 3 鉄筋 3a 縦鉄筋 3b フープ鉄筋 4 コンクリートブロック 4a 水路 4b スリット 5 自走機械 10 機械本体 11 クローラ 12 コンクリートブロック用型枠 13 締固め装置 14 整形装置 15 コンベヤ 16 ホッパー 20 凹部 21 仕切り板 22 コンクリート搬出用部材 23 鉄筋挿入孔 24 ナット 25 底板 26 側板 27 蝶番 28 把手 29 ワイヤロープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走機械の側部に、締固め装置および移
    動方向の前後が開口した型枠からなる整形装置を装着
    し、未だ固まらないコンクリートを前記型枠内に供給し
    て締固め装置により締固め、整形装置により所望の形状
    に整えながら型枠を移動し、コンクリート構造物を連続
    的に構築するに際して、 連続したコンクリート構造物の途中に配置される不連続
    部分の前後に、あらかじめコンクリート構造物の型枠が
    通過可能な仕切り板をそれぞれ配設すると共に、不連続
    部分上にコンクリート搬出用部材を設置し、コンクリー
    トを全体にわたって連続的に打設・整形した後、前記不
    連続部分に排出されたコンクリートをコンクリート搬出
    用部材と共に取り除くことを特徴とするスリップフォー
    ム工法におけるコンクリート構造物中抜き方法。
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