JPH06323767A - 高温用ヒートパイプの安全装置 - Google Patents

高温用ヒートパイプの安全装置

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Publication number
JPH06323767A
JPH06323767A JP13279293A JP13279293A JPH06323767A JP H06323767 A JPH06323767 A JP H06323767A JP 13279293 A JP13279293 A JP 13279293A JP 13279293 A JP13279293 A JP 13279293A JP H06323767 A JPH06323767 A JP H06323767A
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JP
Japan
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heat pipe
pressure
high temperature
working fluid
pipe
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Pending
Application number
JP13279293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sugihara
伸一 杉原
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Koichi Masuko
耕一 益子
Masahiko Ito
雅彦 伊藤
Yuji Saito
祐士 斎藤
Fumiaki Aoyama
文明 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルカリ金属を作動流体とした高温用ヒート
パイプの安全な使用と、さらなる高温使用を容易に可能
とする高温用ヒートパイプの安全装置を提供する。 【構成】 高温用ヒートパイプ1と、このヒートパイプ
1のアルカリ金属からなる作動流体11を安定なアルコ
ラートに変化させる反応容器4とを連絡管2を介して連
通し、この連絡管2中に、常時はこの連絡管2を遮断す
るが、所定圧以上の圧力の作用により破裂して反応容器
4とヒートパイプ1とを連通させるラプチャーディスク
3を設ける。また反応容器4にその内部圧力を所定値以
内に抑える放圧弁5を設ける。ヒートパイプ1内が異常
高圧になれば、ラプチャーディスク3が破裂して、内部
の作動流体11は反応容器4内に流出され、ここで安定
物質であるアルコラートに変えられる。したがって、ア
ルカリ金属がそのまま外部に放出されることを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はナトリウム等のアルカ
リ金属を作動流体とする高温用ヒートパイプの安全装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム(Na)はその沸点が889
℃と高いため、Naを作動流体としたナトリウムヒート
パイプは高温用廃熱回収装置をはじめ、スターリングエ
ンジン、太陽熱集熱装置、高温均熱炉、原子力関係等の
高温用熱交換手段として種々に用いられるようになって
きている。
【0003】この場合、Na は水と反応し、空気中の水
分とも激しい酸化反応を生じるため、このヒートパイプ
に万一破損等が生じた場合でも、事故を最小限に食い止
めるべく、このヒートパイプには安全上の考慮がなされ
ている。例えば、その密閉容器をSUS316Lにて構
成したものでは、その設計上限温度を800℃程度に抑
えているとともに、このヒートパイプ内のNa の蒸気圧
を常に負圧に抑えるような考慮がなされている。また、
その密閉容器をインコネル600(Ni系耐熱合金)に
て構成したものでは、その設計上限温度を1000℃程
度に抑えているとともに、このヒートパイプ内のNa の
蒸気圧を大気圧より高くてもせいぜい2〜3atm高い
程度の低い圧力に抑えるような考慮がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年1
000℃を超えた高温域で使用されるナトリウムヒート
パイプの需要が増大し、密閉容器の材料が比較的低価格
で入手が容易なSUS316Lやインコネル600等の
材料では容易に対応しきれないといった問題が生じてき
ている。このためタングステン(W)、モリブデン(M
o)、タンタル(Ta)、セラミック等についても密閉
容器の材料として検討せざるを得ず、ヒートパイプの高
コスト化や長納期化の問題とともに、種々の設計条件の
検討をもしなければならず、このようなヒートパイプを
製作するのは容易ではなかった。
【0005】また、特にスターリングエンジンに使用さ
れるNa を作動流体とした高温用のヒートパイプでは、
このエンジンの動作ガスであるヘリウム(He)を被加
熱体とし、このHeが高圧状態で流れるチューブをその
密閉容器内に包含した構造となるため、このヒートパイ
プの作動温度がNa の沸点以下の温度であっても、この
チューブがこのヒートパイプの密閉容器内で破損すれ
ば、このヒートパイプの密閉容器内の圧力が数十気圧ま
で上昇してしまうこととなる。このため、このヒートパ
イプの密閉容器が破損され、その作動流体であるNa が
爆発的に外部に飛散して、大きな事故が生じてしまう可
能性も考えられる。
【0006】なお、上記の問題はリチウム(Li)やカ
リウム(K)といったアルカリ金属を作動流体とした高
温用のヒートパイプにも同様に生じる。
【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、アルカリ金属を作動流体とした高温用ヒートパイ
プの安全な使用と、さらなる高温使用を容易に可能とす
る高温用ヒートパイプの安全装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、高温用ヒートパイプのアルカリ金属
からなる作動流体と反応して安定なアルコラートに変化
させる反応容器と、この反応容器と前記ヒートパイプと
を連通させる連絡管と、常時はこの連絡管を遮断しかつ
所定圧以上の圧力の作用により破裂して前記反応容器と
前記ヒートパイプとを連通させるラプチャーディスク
と、前記反応容器の内部圧力を所定値以内に抑える放圧
弁とを有することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】ヒートパイプ内の圧力が何らかの原因により所
定圧以上に上昇すれば、ラプチャディスクが破裂して、
内部の作動流体は反応容器側に流出し、ヒートパイプ内
の圧力が下げられる。そして、この反応容器では、ここ
に流入したアルカリ金属からなる作動流体が安定な物質
であるアルコラートに変えられるとともに、この反応容
器内の圧力が所定値より上昇すれば、放圧弁が開き、こ
の反応容器内の圧力が所定値以下に抑えられる。この場
合、反応容器から外部にアルカリ金属が放出されても、
これは安定なアルコラートとなっているため、このアル
カリ金属が空気中の水分等と激しく反応することはな
い。
【0010】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はヒートパイプとこれに取り付けられた安
全装置の断面図である。
【0011】図において、符号1は前後に細長い密閉容
器10内に作動流体11としてNaが封入されている高
温用のヒートパイプであり、このヒートパイプ1はその
前端部側が上傾した凝縮部1aとなっており、その後端
部側が下傾した蒸発部1bとなっている。
【0012】ここで、このヒートパイプ1は真空脱気し
た密閉容器10の内部に目的温度範囲で蒸発・凝縮する
流体(この場合はNa )を作動流体11として封入した
ものであり、蒸発部1bにおける吸熱によって作動流体
11を蒸発させ、この蒸気を凝縮部1aに移動させて、
これを凝縮部1aにて凝縮させることにより、その熱を
外部に放出させるものである。この場合、凝縮部1aか
ら蒸発部1bへの作動流体11の液還流は重力の作用に
よってなされるが、密閉容器10内にウィックを設け、
このウィックの毛細管力によって液還流を行うようにし
てもよい。
【0013】上記ヒートパイプ1の蒸発部1bの先端部
側には、連絡管2、ラプチャーディスク3、反応容器4
および放圧弁5から構成されるこのヒートパイプ1の安
全装置6が取り付けられている。なお、安全装置6の各
機器はヒートパイプ1と同等以上の耐熱性等を有する材
料から構成されている。
【0014】連絡管2はヒートパイプ1と反応容器4を
連通する細い管であり、ヒートパイプ1の蒸発部1bの
先端からこのヒートパイプ1の長手方向に沿って延びる
上傾部2aと、反応容器4側に下降する下降部2bとか
ら構成されている。そして、この連絡管2の上傾部2a
中にはラプチャーディスク3を挟み付けたフランジ部2
cが形成されており、このフランジ部2c中のラプチャ
ーディスク3により連絡管2のヒートパイプ1と反応容
器4との間は遮断されている。ラプチャーディスク3は
ヒートパイプ1内の圧力が何らかの原因により所定圧以
上に上昇した場合に、その中央部が破裂して、ヒートパ
イプ1と反応容器4とを連通させ、ヒートパイプ1の密
閉容器10の破壊を防止するものである。このため、ラ
プチャーディスク3の破裂圧力は例えばヒートパイプ1
の密閉容器10の設計圧力以下に設定されている。
【0015】また、反応容器4はその内部にヒートパイ
プ1の作動流体11であるNa と反応して、これを安定
なナトリウムアルコラートに変える液状のアルコール
(例えばメタノール)4aを有している。放圧弁5は反
応容器4の上部側に取り付けられ、反応容器4内のガス
を外部に放出して、反応容器4の加圧を防止するもので
ある。なお、反応容器4およびラプチャーディスク3と
反応容器4間の連絡管2中はNa と反応しない例えばア
ルゴンガスのような不活性ガスGで満たされている。
【0016】つぎに、このヒートパイプ1の安全装置6
の動作を説明する。なお、ヒートパイプ1はその密閉容
器10が例えばインコネル600で構成され、その設計
温度が例えば1000℃となっているとともに、その設
計圧が例えば3atmとなっていて、内部の作動流体1
1はその通常の運転状態において、その蒸気圧が1〜2
atmを越えないようになっているものとする。また、
この場合、ラプチャーディスク3の破裂圧力も3atm
に設定されているものとする。
【0017】例えば何らかの異常によって、ヒートパイ
プ1の蒸発部1bが1000℃以上に加熱され、その密
閉容器10内の作動流体11の蒸気圧が3atm以上に
上昇すると、ラプチャーディスク3が破裂し、密閉容器
10内の作動流体11は連絡管2を介して不活性ガスG
中を反応容器4内に流れ出す。そして、この反応容器4
内で、作動流体11であるNa は 2Na +2CH3 OH → 2CH3 ONa +H2 ‥‥(1) のように反応して、安定な物質であるナトリウムアルコ
ラート(CH3 ONa )に変えられる。
【0018】この場合、反応式(1)で示されるよう
に、水素ガス(H2 )が発生されるため反応容器4内の
圧力は上昇するが、反応容器4内の圧力が放圧弁5の設
定圧力より大きくなれば放圧弁5が開き、この放圧弁5
を介して内部のH2 やNa が外部に放出される。但し、
この場合でも、反応容器4内のNa はすべて安定な物質
であるナトリウムアルコラートに変えられているため、
このNa がその後水(空気中の水分等)と爆発的に反応
することはない。
【0019】また、例えばヒートパイプ1がスターリン
グエンジンの作動流体である高圧Heを加熱するため
に、このHeが流されるチューブをその内部に包含して
いるようなものである場合には、何らかの原因によりこ
のチューブが破壊すれば、このチューブ内の高圧Heが
ヒートパイプ1の密閉容器10内に漏れ込むこととな
る。このため、ヒートパイプ1の密閉容器10内の圧力
が設計圧以上に上昇するが、この場合も、密閉容器10
が破壊する前にラプチャーディスク3が破裂し、密閉容
器10内に漏れ込んだHeや密閉容器10内のNa を連
絡管2を介して反応容器4側に流出させる。そして、N
a は反応容器4内で安定な物質であるナトリウムアルコ
ラートに変えられるとともに、反応容器4内の圧力が所
定値より上昇すれば、放圧弁5が開いて反応容器4内の
圧力は一定値に保持される。そして、この場合でも、反
応容器4外にNa がそのまま放出されないので、Na が
水と爆発的に反応することはない。
【0020】以上のように、ヒートパイプ1はNa をそ
の作動流体とした高温用のナトリウムヒートパイプであ
っても、このヒートパイプ1にはその密閉容器10の破
壊を防止するとともに、この密閉容器10から流出した
Na を安定な物質に変える安全装置6が取り付けられて
いるため、万一このヒートパイプ1に異常な状態が生じ
ても、事故を未然に防止することができる。
【0021】また、ヒートパイプ1に安全装置6を取り
付けることにより、このNa を使用したヒートパイプ1
の設計温度および設計圧力を使用材料の条件ぎりぎりま
で上げることができ、比較的安価で入手が容易なSUS
316Lやインコネル600等の材料を使用して、従来
以上の高温使用のヒートパイプ1をを容易に提供できる
こととなる。
【0022】なお、上記実施例では作動流体11にNa
を使用した高温用のヒートパイプについて説明したが、
作動流体11にリチウム(Li)やカリウム(K)とい
った、他のアルカリ金属を使用した高温用のヒートパイ
プでも、LiやKが水と激しく反応するため、このヒー
トパイプ1に同様な安全装置を取り付けるようにすれ
ば、同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、作動流体がアルカリ金属にて構成される高温
用ヒートパイプに、反応容器と、連絡管と、ラプチャー
ディスクと、放圧弁とを有する安全装置を取り付けてい
るため、このようなヒートパイプの安全な使用と、さら
なる高温使用が容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である安全装置とこれを備
えたヒートパイプの断面図である。
【符号の説明】
1…ヒートパイプ、 3…ラプチャーディスク、 4…
反応容器、 5…放圧弁、 6…安全装置、 11…作
動流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 青山 文明 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温用ヒートパイプのアルカリ金属から
    なる作動流体と反応して安定なアルコラートに変化させ
    る反応容器と、この反応容器と前記ヒートパイプとを連
    通させる連絡管と、常時はこの連絡管を遮断しかつ所定
    圧以上の圧力の作用により破裂して前記反応容器と前記
    ヒートパイプとを連通させるラプチャーディスクと、前
    記反応容器の内部圧力を所定値以内に抑える放圧弁とを
    有することを特徴とする高温用ヒートパイプの安全装
    置。
JP13279293A 1993-05-11 1993-05-11 高温用ヒートパイプの安全装置 Pending JPH06323767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13279293A JPH06323767A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 高温用ヒートパイプの安全装置

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JP13279293A JPH06323767A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 高温用ヒートパイプの安全装置

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JPH06323767A true JPH06323767A (ja) 1994-11-25

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ID=15089665

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13279293A Pending JPH06323767A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 高温用ヒートパイプの安全装置

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JP (1) JPH06323767A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4510304A1 (en) * 2023-08-14 2025-02-19 Airbus S.A.S. Cooling system for thermal runaway conditions and energy storage and aircraft equipped therewith

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4510304A1 (en) * 2023-08-14 2025-02-19 Airbus S.A.S. Cooling system for thermal runaway conditions and energy storage and aircraft equipped therewith

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