JPH06325720A - 電子線分析装置 - Google Patents

電子線分析装置

Info

Publication number
JPH06325720A
JPH06325720A JP5139477A JP13947793A JPH06325720A JP H06325720 A JPH06325720 A JP H06325720A JP 5139477 A JP5139477 A JP 5139477A JP 13947793 A JP13947793 A JP 13947793A JP H06325720 A JPH06325720 A JP H06325720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
ray
electron beam
analysis
characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5139477A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Furumi
秀人 古味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP5139477A priority Critical patent/JPH06325720A/ja
Publication of JPH06325720A publication Critical patent/JPH06325720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料の深さ方向の分析領域を選択可能とし、
試料の深さ方向の正確な定量分析を行う電子線分析装置
を提供する。 【構成】 試料11に電子ビームを照射し、この照射に
よって試料11から発生する信号を検出する電子線分析
装置において、電子ビームを生成するための加速電圧を
選定する加速電圧選定手段22を持たせ、その加速電圧
選定手段22は加速電圧を電子ビームによる特性X線の
発生深さに対して選定することができ,かつ試料中の各
分析元素ごとに選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線分析装置に関
し、特に組成が固溶体的に不均一な材料の元素の定量分
析を、特性X線の検出により行う電子線分析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、EPMA等の電子線分析装置に
おいて、入射電子線を試料に照射することにより励起さ
れる特性X線の波長と試料の原子番号との間にある一定
の関係から、入射電子照射点での元素の定性分析が行わ
れ、また、その強度から定量分析が行なわれることが知
られている。
【0003】試料の深さ方向に対して元素の濃度分布が
異なっている試料を分析するとき、試料の内部から発生
する特性X線を検出して定量分析を行う場合には、一定
の加速電圧で測定すると特性X線の発生する深さが元素
ごとに異なるため、分析領域が元素ごとに異なるため
に、入射電子照射点での元素の正確な値を得ることがで
きないという問題点があった。
【0004】そこで、従来、この問題点を解決するため
に、試料に照射する入射電子線の加速電圧を、定量する
元素の特性X線が発生できる範囲のできるだけ低い一定
値としている。これによって、試料の表面付近の元素の
組成情報を得ることにより、試料の深さ方向における元
素の濃度分布の影響をできるだけ小さくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の電子線分析装置においては、以下のような問題点
を有している。 (1)各元素で特性X線の深さ方向における発生領域が
異なるため、元素の濃度分布の平均値を求める従来の電
子線分析装置では、各元素の正確な定量分析を行うこと
ができない。 (2)また、試料の深さ方向の元素の濃度分布の影響を
小さくするために、入射電子線の加速電圧を低い値に設
定するとき、含有する全元素の測定が行えるためにある
一定値以上の加速電圧が必要となり、必ずしも全元素の
分析深さが浅くなるとは限らない。 (3)また、分析領域よりも小さいスケールで組成変化
がある試料では、正確な定量値が得られない。
【0006】そこで、本発明は前記した従来の電子線分
析装置の問題点を解決し、試料の深さ方向の分析領域を
選択可能とし、試料の深さ方向の正確な定量分析を行う
電子線分析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、試料に電子ビームを照射し、この照射に
よって試料から発生する信号を検出する電子線分析装置
において、電子ビームを生成するための加速電圧を選定
する加速電圧選定手段を持たせ、その加速電圧選定手段
は加速電圧を電子ビームによる特性X線の発生深さに対
して選定することができ,かつ試料中の各分析元素ごと
に選定することができるよう構成するものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記構成とすることによっ
て、試料に電子ビームを照射し、この照射によって試料
から発生する信号を検出する電子線分析装置において、
電子ビームを生成するための加速電圧を選定する加速電
圧選定手段により、加速電圧を電子ビームによる特性X
線の発生深さに対して選定することができるものであ
り、かつ試料中の各分析元素ごとに選定することができ
る。
【0009】一般に、特性X線の発生領域の特性X線発
生の最大深さRは、分析する元素の原子量、原子番号、
試料中の密度、照射する電子ビームの加速電圧、特性X
線の最小励起電圧とある物理的な関係がある。本発明の
電子線分析装置は、この関係に基づいて、分析試料の分
析しようとする分析深さに対して、印加する電子ビーム
の加速電圧を選定する加速電圧選定手段を持たせ、この
加速電圧選定手段により分析する元素ごとに加速電圧を
選定するものである。
【0010】また、本発明の構成により、同一の分析深
さに対して、各元素に対するそれぞれき加速電圧選定す
ることができ、これによって、同一の分析深さに異なる
元素の定量分析を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1) (実施例1の構成)はじめに、本発明の実施例1の構成
について、図1の本発明の実施例1のブロック構成図を
用いて説明する。
【0012】本発明の電子線分析装置は、真空容器側装
置部1と、真空容器側装置部1の電子線の制御を行う条
件設定部2と、真空容器側装置部1の出力処理を行う出
力部3とから構成される。
【0013】真空容器側装置部1は、例えばEPMA等
の通常の電子線分析装置が有する構成部分であり、真空
容器15内に試料11を設置し、その試料11に電子銃
12からレンズ13を通して電子ビームを照射し、該照
射により試料11から放出される特性X線をX線検出器
14により検出するものである。なお、図1中の真空容
器側装置部1は、構成部分の概略のみを示している。
【0014】また、条件設定部2は電子ビームの照射条
件を設定する部分であり、入力手段21と加速電圧選定
手段22と第1メモリ25と電子線制御手段24とから
構成される。入力手段21には試料の分析条件が入力さ
れ、加速電圧選定手段22はこの分析条件に従って電子
銃12に印加する加速電圧値を選定する。分析条件とし
て、例えば分析元素名や特性X線名や分析深さが入力さ
れる。選定された加速電圧値はいったん第1目メモリ2
5に記憶される。この第1目メモリ25から読み出され
た加速電圧値は、電子線制御手段24に入力されて電子
銃12及びレンズ13等を制御して、電子ビームの照射
条件を設定する。電子線制御手段24は、電子銃12に
印加する電圧及び電流を制御して加速電圧及びビーム電
流の設定し、またレンズ13への電流値を制御してビー
ム径を設定する。
【0015】また、出力部3は前記真空容器側装置部1
のX線検出器14からの信号を処理して、試料の定量分
析を行う部分であり、X線測定手段31と第2メモリ3
2と定量分析演算手段及び補正手段33と出力手段34
とから構成される。X線測定手段31はX線検出器14
からの信号を入力して、その信号を第2メモリ32に記
憶する。定量分析演算手段及び補正手段33は、第2メ
モリ32の記憶されている測定値を読み出し、定量分析
の演算及びその補正演算を行い、出力手段34より出力
する。 (実施例1の作用)次に、本発明の実施例1の作用につ
いて、図1及び図2の本発明の電子線分析装置のフロー
チャートを用いて説明する。なお、以下の説明において
は、ステップSの符号に従って説明する。 ステップS1:はじめに、入力手段21より加速電圧を
選定するための設定条件を入力する。この設定条件とし
て、分析元素と特性X線の種類、及び分析深さを入力す
る。この分析元素種類の入力においては、その分析元素
名あるいは元素記号等の分析元素の種類を特定する記号
等を図示しない入力装置から入力することにより行わ
れ、また、特性X線の種類の入力においては、その特性
X線名あるいは波長等の特性X線を特定するものを図示
しない入力装置から入力することにより行われる。 ステップS2:次に、前記ステップS1の工程で入力さ
れた分析元素と特性X線の種類、及び分析深さの設定条
件から加速電圧を演算により選定する。
【0016】一般に、特性X線の発生領域のX線発生の
最大深さRは、以下に示す式(1)のCastaing
の式と呼ばれる関係式により表されることが知られてい
る。
【0017】 R=0.003A(VO 1.7 −VK 1.7 )/ρZ (1) ここで、Rは発生深さ、Aは原子量、Zは原子番号、ρ
は密度、VO は加速電圧、VK は特性X線の最小励起電
圧をそれぞれ表している。
【0018】本発明においては、上記関係式(1)から
以下に示す加速電圧VO に関する式(2)を求め、この
関係式に前記ステップS1で入力された分析深さから得
られる発生深さRと、分析元素の種類から得られる原子
量A、原子番号B、及び密度ρと、特性X線の種類から
得られる特性X線の最小励起電圧VK とを代入すること
により、印加する加速電圧VO を選定する。
【0019】 VO =(ρZR/0.003A+VK 1.7 )1/1.7 (2) したがって、各元素に対してそれぞれ選定した加速電圧
VO を印加することによって、同一の発生深さRから各
分析元素の特性X線を検出することが可能となる。この
選定された加速電圧VO は、いったん図1の第1メモリ
25に記憶し、分析を行う全ての元素についての加速電
圧VO を求めておく。 ステップS3:前記ステップS2の工程の加速電圧VO
の選定を、分析する元素について全て行う。この工程に
より、各分析元素して印加すべき加速電圧VO が選定さ
れることになる。分析する元素がある場合には、再びス
テップS2に戻り、その元素についての加速電圧VO を
前記関係式(2)の演算により選定を行い、第1メモリ
に25記憶する。 ステップS4:次に、前記ステップS3により求めた加
速電圧VO を第1メモリ25から読み出し、電子線制御
装置24によって電子銃12に設定する。
【0020】このとき、同時にビーム電流とビーム径の
設定も行う。一般に、ビーム電流とビーム径には電子線
分析装置の電子光学系に基づく関係があるため、通常の
分析操作と同様にしてビーム電流とビーム径の設定を行
う必要がある。そして、この設定したビーム電流とビー
ム径に対応した制御信号を電子銃12及びレンズ13に
印加する。 ステップS5:前記ステップS4により設定された測定
条件により、はじめに標準試料の測定を行う。なお、こ
の工程は、一般に標準試料による比較法とよばれ、濃度
が既知の標準試料の特性X線の強度と濃度が未知の分析
対象の試料の強度との比から未知の分析対象の試料の元
素の重量濃度を求める比定量分析の手法において、基準
となる標準試料の特性X線の強度を求めるために行うも
のである。
【0021】ここで、濃度が未知の分析試料中の元素の
重量濃度をCunk とし、濃度が既知の標準試料中の元素
の重量濃度をCstd とすると、同一の測定条件下で得ら
れた特性X線のそれぞれ強度Iunk とIstd との間に
は、基本的に以下に示すように比例関係が成立する。
【0022】 Cunk /Cstd =Iunk /Istd (3) したがって、あらかじめ濃度Cstd が分かっている標準
試料の元素の特性X線の強度Istd を測定しておき、そ
の後に測定する未知試料の特性X線の強度Iunk を前記
式(3)の関係から未知試料の元素の重量濃度を求め
る。
【0023】この標準試料の測定においては、図1の試
料11として濃度が既知の試料を設置し、その試料11
に電子銃12から電子ビームを照射する。この電子ビー
ムの加速電圧、ビーム電流、及びビーム径は、前記ステ
ップS4で設定した測定条件により定められるのもので
ある。試料11から放出された特性X線は、X線検出器
14により検出された後にX線測定手段31によりその
強度が測定され、第2メモリ32に記憶される。この第
2メモリ32の記憶された標準試料のデータは、後に測
定する未知試料のデータとともに定量分析に用いられ
る。 ステップS6:前記ステップS4で設定した測定条件に
基づいて、ステップS5の工程での標準試料の測定が全
分析元素について終了したかを監視し、終了していない
分析元素がある場合には再びステップS4の工程に戻
り、その元素に対する加速電圧、ビーム電流、ビーム径
等の測定条件を設定した後、標準試料の測定を行う。 ステップS7:次に、未知試料の測定を行うために、再
び前記ステップS4と同様に、前記ステップS3により
求めた加速電圧VO を第1メモリ25から読み出し、電
子線制御装置24によって電子銃12に設定する。この
とき、ビーム電流とビーム径に対する制御信号を電子銃
12及びレンズ13に印加して、ビーム電流とビーム径
の設定を行う。したがって、この工程では、標準試料の
場合の測定条件を同一とするため、第1メモリ25に記
憶されている測定条件を基にして、未知試料にたいする
測定条件を設定する。 ステップS8:前記ステップS7により設定された測定
条件により、未知試料の測定を行う。なお、この工程に
より、前記式(3)中の未知試料の特性X線の強度I
unk を測定する。
【0024】この未知試料の測定においては、図1の試
料11として濃度が未知の試料を設置し、その試料11
に電子銃12から電子ビームを照射する。この電子ビー
ムの加速電圧、ビーム電流、及びビーム径は、前記ステ
ップS7で設定した測定条件により定められるのもので
ある。試料11から放出された特性X線は、X線検出器
14により検出された後にX線測定手段31によりその
強度が測定され、第2メモリ32に記憶される。この第
2メモリ32の記憶された未知試料のデータは、前記ス
テップS5において測定された標準試料のデータととも
に定量分析に使用される。 ステップS9:前記ステップS7で設定した測定条件に
基づいて、ステップS8の工程での未知試料の測定が全
分析元素について終了したかを監視し、終了していない
分析元素がある場合には再びステップS7の工程に戻
り、その元素に対する加速電圧、ビーム電流、ビーム径
等の測定条件を設定した後、未知試料の測定を行う。 ステップS10:次に、前記ステップS5及びステップ
S8で測定したデータに基づいて、定量分析の演算を行
う。標準試料の特性X線の強度Istd 及び未知試料の特
性X線の強度Iunk を第2メモリ32から各分析元素ご
とに読み出し、前記式(3)に従って未知試料中の元素
の重量濃度Cunk を求める。このとき、標準試料中の元
素の重量濃度Cstd は、図示されないメモリにあらかじ
め記憶しておき、そのデータを読み出すことによって得
ることができる。
【0025】そして、この定量分析の演算の後、補正計
算を行い定量値を得る。これは、実際に測定されるX線
強度は、種々の要因によって前記した式(3)の比例関
係がくずれるため、これを補正するためである。なお、
この定量分析法及び補正法としては、例えばZAF法の
他各種の方法が知られているが、本発明においては任意
の定量分析法及び補正法を選択することができる。 ステップS11:前記ステップS10の工程により得ら
れた未知試料の定量分析のデータを出力する。この出力
は、CRT等の表示装置における表示、プリンイト出
力、その他の記録媒体への記録等、任意の形態をとるこ
とができる。 (実施例1の効果)条件設定部により入力された電子ビ
ームの照射条件に対する加速電圧やビーム電流、ビーム
径等の測定条件を第1メモリに記憶しておくことができ
るため、異なる未知試料に対しても同様の分析元素の測
定については、第1メモリに記憶されているデータを使
用することができる。 (実施例1の変形例)図2のフローチャートにおいて
は、ステップS9の判定をステップS10の定量分析演
算及び補正計算の前に行っているが、ステップS9とス
テップS10の工程の順序を入替えて、ステップS10
の定量分析演算及び補正計算の後にステップS9の判定
を行うこともできる。 (実施例2) (実施例2の構成)本発明の実施例2の構成について、
図3の本発明の実施例2のブロック構成図を用いて説明
する。
【0026】実施例2の電子線分析装置は、前記実施例
1の電子線分析装置と同様に真空容器側装置部1と、真
空容器側装置部1の電子線の制御を行う条件設定部2
と、真空容器側装置部1の出力処理を行う出力部3とか
ら構成され、前記実施例1とは条件設定部2の構成にお
いて相違している。そこで、以下では、条件設定部2の
構成についてのみ説明し、その他の真空容器側装置部1
と出力部3の構成については説明を省略する。
【0027】条件設定部2は電子ビームの照射条件を設
定する部分であり、入力手段21と加速電圧選定手段2
2と電子線制御手段24とから構成される。入力手段2
1は内部に第3のメモリを有しており、入力された試料
分析条件をいったん第3のメモリを記憶しておく。加速
電圧選定手段22はこの分析条件に従って電子銃12に
印加する加速電圧値を選定する。分析条件として、例え
ば分析元素名や特性X線名や分析深さが入力される。選
定された加速電圧値は、電子線制御手段24に入力され
て電子銃12及びレンズ13等を制御し、電子ビームの
照射条件を設定する。電子線制御手段24は、電子銃1
2に印加する電圧及び電流を制御して加速電圧及びビー
ム電流を設定し、またレンズ13への電流値を制御して
ビーム径を設定する。 (実施例2の作用)次に、本発明の実施例2の作用につ
いて、図3及び図4の実施例2のフローチャートを用い
て説明する。なお、以下の説明においては、ステップS
の20番代の符号を用いて説明する。 ステップS21:はじめに、入力手段21より加速電圧
を選定するために、分析元素と特性X線の種類、及び分
析深さ等の設定条件を入力する。この設定条件の内容及
び、入力の方法は前記実施例1のステップS1と同様で
あるためここではその説明を省略する。そして、入力さ
れた設定条件は、入力手段21内に設けられた第3のメ
モリに記憶され保持される。 ステップS22:次に、前記ステップS21の工程で入
力された分析元素と特性X線の種類、及び分析深さの設
定条件から加速電圧を演算により選定する。
【0028】この工程における加速電圧の演算は、前記
実施例1のステップS2の工程と同様であるため、ここ
ではその説明を省略する。
【0029】この工程での加速電圧の選定は、第3のメ
モリ26に記憶されている各設定条件に対して逐次行わ
れ、その選定結果を電子線制御手段24に出力する。 ステップS23:次に、前記ステップS22により求め
た加速電圧VO を、電子線制御装置24によって電子銃
12に設定する。このとき、同時にビーム電流とビーム
径の設定も行う。そして、この設定したビーム電流とビ
ーム径に対応した制御信号を電子銃12及びレンズ13
に印加する。 ステップS24:前記ステップS23により設定された
測定条件により、はじめに標準試料の測定を行う。この
工程では、図3の試料11として標準試料をセットする
ことにより行われる。なお、この工程は、前記実施例1
のステップS5で説明したように標準試料による比較法
における標準試料の特性X線の強度を求める工程であ
り、前記実施例1の式(3)で示されるCunk /Cstd
=Iunk /Istd 中のIstdが求められる。この工程
は、図3中のX線検出器14の出力をX線測定手段31
によってその強度を測定し、第2のメモリ32に記憶す
ることにより行われる。 ステップS25:次に、前記ステップS23により設定
された測定条件により、未知試料の測定を行う。なお、
この工程により、前記式(3)中の未知試料の特性X線
の強度Iunk を測定する。
【0030】この未知試料の測定においては、図3の試
料11として濃度が未知の試料を設置し、その試料11
に電子銃12から電子ビームを照射する。この電子ビー
ムの加速電圧、ビーム電流、及びビーム径は、前記ステ
ップS23で設定した測定条件がそのまま使用される。
試料11から放出された特性X線は、X線検出器14に
より検出された後にX線測定手段31によりその強度が
測定され、第2メモリ32に記憶される。この第2メモ
リ32の記憶された未知試料のデータは、前記ステップ
S24において測定された標準試料のデータとともに定
量分析に使用される。 ステップS26:前記ステップS23で設定した測定条
件に基づいて、標準試料の測定及び未知試料の測定が全
分析元素について終了したかを監視し、終了していない
分析元素がある場合には再びステップS22の工程に戻
り、その元素に対する加速電圧、ビーム電流、ビーム径
等の測定条件を設定した後、未知試料の測定を行う。
【0031】実施例2においては、前記ステップS22
における加速電圧の計算を、分析元素ごとに第3のメモ
リ26から逐次設定条件を読み出すことにより行ってい
るため、ステップS26からステップS22へのループ
は(分析元素の個数−1)回行われることになる。 ステップS27:次に、前記ステップS24及びステッ
プS25で測定したデータに基づいて、定量分析の演算
を行う。この演算では、標準試料の特性X線の強度I
std 及び未知試料の特性X線の強度Iunk を第2メモリ
32から各分析元素ごとに読み出し、前記式(3)に従
って未知試料中の元素の重量濃度Cunk を求める。この
とき、標準試料中の元素の重量濃度Cstd は、図示され
ないメモリにあらかじめ記憶しておき、そのデータを読
み出すことによって得ることができる。
【0032】そして、この定量分析の演算の後、補正計
算を行い定量値を得る。これは、実際に測定されるX線
強度は、種々の要因によって前記した式(3)の比例関
係がくずれるため、これを補正するためである。なお、
この定量分析法及び補正法としては、例えばZAF法の
他各種の方法が知られているが、本発明においては任意
の定量分析法及び補正法を選択することができる。 ステップS28:前記ステップS27の工程により得ら
れた未知試料の定量分析のデータを出力する。この出力
は、CRT等の表示装置における表示、プリンイト出
力、その他の記録媒体への記録等、任意の形態をとるこ
とができる。 (実施例2の効果)実施例2においては、ある分析元素
に対して測定条件の1回の設定により、標準試料と未知
試料の測定を行うことができる。 (実施例3) (実施例3の構成)本発明の実施例3の構成について、
図5の本発明の実施例3のブロック構成図を用いて説明
する。
【0033】実施例3の電子線分析装置は、前記実施例
1及び実施例2の電子線分析装置と同様に真空容器側装
置部1と、真空容器側装置部1の電子線の制御を行う条
件設定部2と、真空容器側装置部1の出力処理を行う出
力部3とから構成され、前記実施例1及び実施例2とは
条件設定部2の構成において相違している。そこで、以
下では、条件設定部2の構成についてのみ説明し、その
他の真空容器側装置部1と出力部3の構成については説
明を省略する。
【0034】条件設定部2は電子ビームの照射条件を設
定する部分であり、入力手段21と加速電圧選定手段2
2と第4メモリ23と第1メモリ25と電子線制御手段
24とから構成される。分析条件として、例えば分析元
素名や特性X線名や分析深さが入力される。第4メモリ
23には、各分析元素ごとに加速電圧と特性X線の発生
深さの関係をシミュレーションデータが記憶されてい
る。加速電圧選定手段22は、試料分析条件が入力手段
21から入力されると、その試料分析条件に対応する加
速電圧値を第4メモリ23から読み出し、第1メモリ2
5に記憶させる。
【0035】第1メモリ25に記憶されている加速電圧
値は読み出されて電子線制御手段24に入力され、電子
銃12及びレンズ13等を制御して電子ビームの照射条
件を設定する。電子線制御手段24は、電子銃12に印
加する電圧及び電流を制御して加速電圧及びビーム電流
の設定し、またレンズ13への電流値を制御してビーム
径を設定する。 (実施例3の作用)次に、本発明の実施例3の作用につ
いて、図5及び図6〜8を用いて説明する。図6及び図
7は加速電圧と特性X線の発生深さとの関係を示す図で
あり、図8は分析元素に対する加速電圧及び特性X線の
発生深さを表すテーブルである。
【0036】なお、実施例3の作用は、ステップS2の
加速電圧の計算の工程について異なり、その他の工程は
前記実施例1の作用とほぼ同様であるため、以下におい
ては、この相違する工程の部分についてのみ説明する。
【0037】実施例3においては、第4メモリ23に各
分析元素ごとに加速電圧と特性X線の発生深さの関係を
シミュレーションデータが記憶している。この加速電圧
と特性X線の発生深さとの間には、例えば図6に示すよ
うな関係があり、例えばモンテカルロシミュレーション
により各分析元素に対してあらかじめ求めて、記憶して
おくことができる。
【0038】実施例3ではこのシミュレーションデータ
を用いることによって、分析深さに対する加速電圧の値
を求めることができる。例えば、図7において、ある元
素Aに対する曲線を太い実線により示すと、分析深さR
1 における特性X線を得るのに必要な加速電圧はV01A
であり、また、分析深さR2 における特性X線を得るの
に必要な加速電圧はV02A である。また、ある元素Bに
対する曲線を太い破線により示すと、分析深さR1 にお
ける特性X線を得るのに必要な加速電圧はV01B であ
り、また、分析深さR2 における特性X線を得るのに必
要な加速電圧はV02B である。このデータをテーブルに
すると図8に示すようになる。
【0039】そこで、加速電圧選定手段22は、入力手
段21から入力された分析元素名、特性X線名、分析深
さに基づいて、第4メモリ23から加速電圧を読み出
す。この読み出された加速電圧は第1メモリ25に、例
えば図8に示すように各分析元素ごとに記憶される。
【0040】そして、この第1メモリ25に記憶された
データは、電子線制御出力24に出力され、前記実施例
1に示した工程と同様にして測定が行われる。 (実施例3の効果)実施例3においては、メモリ内に各
分析元素ごとに加速電圧と特性X線の発生深さの関係を
シミュレーションデータが記憶されているため、加速電
圧を求める演算を要することなく、発生深さに対する加
速電圧を求めることができる。 (実施例4) (実施例4の構成)本発明の実施例4の構成について、
図9の本発明の実施例4のブロック構成図を用いて説明
する。
【0041】実施例4の電子線分析装置は、前記実施例
1、実施例2及び実施例3の電子線分析装置と同様に真
空容器側装置部1と、真空容器側装置部1の電子線の制
御を行う条件設定部2と、真空容器側装置部1の出力処
理を行う出力部3とから構成され、前記実施例1、実施
例2及び実施例3とは条件設定部2の構成において相違
している。そこで、以下では、条件設定部2の構成につ
いてのみ説明し、その他の真空容器側装置部1と出力部
3の構成については説明を省略する。
【0042】条件設定部2は電子ビームの照射条件を設
定する部分であり、入力手段21と加速電圧選定手段2
2と電子線制御手段24とから構成される。入力手段2
1は内部に第3のメモリを有しており、入力された試料
分析条件をいったん第3のメモリを記憶しておく。加速
電圧選定手段22は加速電圧と特性X線の発生深さの関
係を表すシミュレーションデータを各分析元素ごとに記
憶している第4メモリ23と接続されている。そして、
加速電圧選定手段22は、分析条件に従って第4メモリ
23から加速電圧を読み出して電子銃12に印加する加
速電圧値を選定する。分析条件として、例えば分析元素
名や特性X線名や分析深さが入力される。選定された加
速電圧値は、電子線制御手段24に入力されて電子銃1
2及びレンズ13等を制御し、電子ビームの照射条件を
設定する。電子線制御手段24は、電子銃12に印加す
る電圧及び電流を制御して加速電圧及びビーム電流の設
定し、またレンズ13への電流値を制御してビーム径を
設定する。 (実施例4の作用)次に、本発明の実施例4の作用につ
いて、図9を用いて説明する。
【0043】なお、実施例4の作用は、ステップS2の
加速電圧の計算の工程について異なり、その他の工程は
前記実施例1の作用とほぼ同様であるため、以下におい
ては、この相違する工程の部分についてのみ説明する。
【0044】この工程での加速電圧の選定は、第3のメ
モリ26に記憶されている各設定条件に対して逐次行わ
れ、その選定結果を電子線制御手段24に出力するもの
であり、前記実施例2に示したように図4のステップS
22からステップS26を繰り返すことによって、順次
第3のメモリ26に記憶されている各設定条件を読み出
し、その各設定条件に対する加速電圧を選定する。
【0045】また、この加速電圧を選定においては、前
記実施例3に示したように、第4メモリ23に各分析元
素ごとに加速電圧と特性X線の発生深さの関係をシミュ
レーションデータが記憶しておき、このシミュレーショ
ンデータを用いることによって、分析深さに対する加速
電圧の値を求める。この加速電圧の選定については、前
記実施例3と同様であるので、ここでは説明を省略す
る。 (実施例4の効果)実施例4においては、メモリ内に各
分析元素ごとに加速電圧と特性X線の発生深さの関係を
シミュレーションデータが記憶されているため、加速電
圧を求める演算を要することなく、発生深さに対する加
速電圧を求めることができるとともに、ある分析元素に
対する測定条件を1回設定すれば、標準試料と未知試料
の測定を行うことができる。 (変形例)なお、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0046】前記実施例1においては、標準試料の測定
と未知試料の測定とをそれぞれ別に行っているが、ある
分析元素に対する測定条件の設定に対して、標準試料の
測定と未知試料の測定を順に連続して行うようにするこ
ともできる。図10は、この場合のフローチャートを示
すものであり、ステップS34の加速電圧,ビーム電
流、ビーム径等の測定条件の設定を行った後、ステップ
S35の標準試料の測定とステップS36の未知試料の
測定を連続して行うものである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料の深さ方向の分析領域が選択可能となり、異なる分
析元素に対して、同一の分析深さにおける正確な定量分
析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のブロック構成図である。
【図2】本発明の電子線分析装置のフローチャートであ
る。
【図3】本発明の実施例1のブロック構成図である。
【図4】本発明の実施例2のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例3のブロック構成図である。
【図6】加速電圧と特性X線の発生深さとの関係を示す
図である。
【図7】加速電圧と特性X線の発生深さとの関係を示す
図である。
【図8】分析元素に対する加速電圧及び特性X線の発生
深さを表すテーブルである。
【図9】本発明の実施例4のブロック構成図を用いて説
明する。
【図10】本発明のその他の実施例のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…真空容器側装置部、2…条件設定部、3…出力部、
11…試料、12…電子銃、13…レンズ、14…X線
検出器、15…真空容器、21…入力手段、22…加速
電圧選定手段、23…第4メモリ、24…電子線制御手
段、25…第1メモリ、26…第3メモリ、31…X線
測定手段、32…第2メモリ、33…定量分析演算手段
及び補正手段、34…出力手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に電子ビームを照射し、この照射に
    よって前記試料から発生する信号を検出する電子線分析
    装置において、前記電子ビームを生成するための加速電
    圧を選定する加速電圧選定手段を有し、前記加速電圧選
    定手段は前記加速電圧を前記電子ビームによる特性X線
    の発生深さに対して選定し、かつ前記試料中の各分析元
    素ごとに選定することを特徴とする電子線分析装置。
JP5139477A 1993-05-18 1993-05-18 電子線分析装置 Pending JPH06325720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5139477A JPH06325720A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 電子線分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5139477A JPH06325720A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 電子線分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06325720A true JPH06325720A (ja) 1994-11-25

Family

ID=15246166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5139477A Pending JPH06325720A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 電子線分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06325720A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039976A (ja) * 2000-07-19 2002-02-06 Shimadzu Corp 電子線マイクロアナライザーの測定データ補正方法
JP2004163135A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Jeol Ltd X線分析装置
JP2005326206A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Jeol Ltd 分析条件シート及び分析条件記録媒体並びに試料分析装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039976A (ja) * 2000-07-19 2002-02-06 Shimadzu Corp 電子線マイクロアナライザーの測定データ補正方法
JP2004163135A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Jeol Ltd X線分析装置
JP2005326206A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Jeol Ltd 分析条件シート及び分析条件記録媒体並びに試料分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tiepolo In situ Pb geochronology of zircon with laser ablation–inductively coupled plasma–sector field mass spectrometry
US4037101A (en) Method and apparatus for analyzing fine grained substances
US4577338A (en) X-Ray fluorescence spectrometer and method of calibrating the same
US5365563A (en) Fluorescent X-ray quantitative analysis apparatus
JPH1026593A (ja) X線定量分析装置および方法ならびにx線定量分析プログラムを記録した媒体
JPH10123071A (ja) X線分析方法および装置
JP2000329712A (ja) 蛍光x線分析用データ処理装置
WO2006112084A1 (ja) 蛍光x線分析装置およびそれに用いるプログラム
JP6009963B2 (ja) 試料分析方法および試料分析装置
JP3027061B2 (ja) 反応測定方法
JP3610256B2 (ja) 蛍光x線分析装置
US5943387A (en) Method and device for evaluating changes in the intensity of polychromatic radiation and correcting errors
JP2014041065A (ja) X線分析装置及びコンピュータプログラム
EP3885758B1 (en) Analysis method and x-ray fluorescence analyzer
JPS6170444A (ja) 電子線微小分析装置における濃度分析方法
JPH05119000A (ja) 蛍光x線分析装置
JPH09269305A (ja) 蛍光x線分析方法および装置
Fournier et al. An expert system for EPMA
JPH0752163B2 (ja) 波長分散型x線分光器による簡易定量分析法
JP2004163135A (ja) X線分析装置
JP2017049098A (ja) 蛍光x線分析装置、蛍光x線分析方法及びコンピュータプログラム
USH922H (en) Method for analyzing materials using x-ray fluorescence
JPS6416905A (en) Method for measuring film thickness by using electron probe x-ray analyzer
JP3389161B2 (ja) 蛍光x線分析装置およびこれに使用する記録媒体
JP2625699B2 (ja) 荷電ビーム分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020627