JPH06327140A - 地絡距離継電器 - Google Patents
地絡距離継電器Info
- Publication number
- JPH06327140A JPH06327140A JP5111286A JP11128693A JPH06327140A JP H06327140 A JPH06327140 A JP H06327140A JP 5111286 A JP5111286 A JP 5111286A JP 11128693 A JP11128693 A JP 11128693A JP H06327140 A JPH06327140 A JP H06327140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground fault
- line
- distance relay
- fault distance
- relay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 継電器の動作精度を低減することなく、ハー
ドウェアを簡素化できるディジタル式の地絡距離継電器
を提供する。 【構成】 地絡距離継電器1はサンプリング同期信号を
送出し、地絡距離継電器2はこの信号により従属同期し
て動作する。地絡距離継電器1,2はアナログ入力部
3,4から、サンプリング同期信号に基づき自回線零相
電流値を送信し、互いのアナログ入力部3,4で受信し
た隣回線零相電流値に基づき零相電流補正を行う。
ドウェアを簡素化できるディジタル式の地絡距離継電器
を提供する。 【構成】 地絡距離継電器1はサンプリング同期信号を
送出し、地絡距離継電器2はこの信号により従属同期し
て動作する。地絡距離継電器1,2はアナログ入力部
3,4から、サンプリング同期信号に基づき自回線零相
電流値を送信し、互いのアナログ入力部3,4で受信し
た隣回線零相電流値に基づき零相電流補正を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地絡距離継電器に関
し、特に電力系統の送電線を保護するディジタル式電流
差動継電器の後備保護に用いられるディジタル式の地絡
距離継電器に関するものである。
し、特に電力系統の送電線を保護するディジタル式電流
差動継電器の後備保護に用いられるディジタル式の地絡
距離継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電力系統の平行2回線送電線と
して、その全体構成を図3に、また地絡距離継電器の接
続部分を図4にそれぞれ示す。図3において、17は発
電機、18,19は電気所、22,23は平行2回線送
電線を構成する回線である1号線,2号線、24は地絡
事故点である。また、25,26は各送電線の電圧を検
出する計器用変圧器、20,21は各回線の電流を検出
する変流器、32,33は各回線への電力供給を遮断す
る遮断器、1,2は計器用変圧器25,26および変流
器20,21からの電圧、電流値に基づき地絡事故点2
4を導出し、対応する遮断器32,33を制御する地絡
距離継電器である。
して、その全体構成を図3に、また地絡距離継電器の接
続部分を図4にそれぞれ示す。図3において、17は発
電機、18,19は電気所、22,23は平行2回線送
電線を構成する回線である1号線,2号線、24は地絡
事故点である。また、25,26は各送電線の電圧を検
出する計器用変圧器、20,21は各回線の電流を検出
する変流器、32,33は各回線への電力供給を遮断す
る遮断器、1,2は計器用変圧器25,26および変流
器20,21からの電圧、電流値に基づき地絡事故点2
4を導出し、対応する遮断器32,33を制御する地絡
距離継電器である。
【0003】図4において、地絡距離継電器1は、計器
用変圧器25からのアナログ電圧値と変流器20からの
アナログ電流値とをA/D変換するアナログ入力部27
と、このアナログ入力部27からの各デジタル電気量に
基づき地絡事故点24までの電気的距離を導出するディ
ジタル演算部28と、このディジタル演算部28の出力
に応じてトリップ信号を出力する外部インターフェース
29とから構成されている。また、30はこのトリップ
信号に応じて遮断器32を遮断動作させる遮断引外し回
路である。
用変圧器25からのアナログ電圧値と変流器20からの
アナログ電流値とをA/D変換するアナログ入力部27
と、このアナログ入力部27からの各デジタル電気量に
基づき地絡事故点24までの電気的距離を導出するディ
ジタル演算部28と、このディジタル演算部28の出力
に応じてトリップ信号を出力する外部インターフェース
29とから構成されている。また、30はこのトリップ
信号に応じて遮断器32を遮断動作させる遮断引外し回
路である。
【0004】また、31は地絡距離継電器1および2を
接続するデータ伝送用の光ファイバーであり、地絡距離
継電器1,2のアナログ入力部27に入力されA/D変
換された電気量は、この光ファイバー群31を介して、
地絡距離継電器1および2間で相互に伝送・交換され、
ディジタル演算部28における地絡事故点24までの電
気的距離の導出に使用される。なお、図4において省略
した地絡距離継電器2の内部構成および接続関係は、地
絡距離継電器1と同様である。
接続するデータ伝送用の光ファイバーであり、地絡距離
継電器1,2のアナログ入力部27に入力されA/D変
換された電気量は、この光ファイバー群31を介して、
地絡距離継電器1および2間で相互に伝送・交換され、
ディジタル演算部28における地絡事故点24までの電
気的距離の導出に使用される。なお、図4において省略
した地絡距離継電器2の内部構成および接続関係は、地
絡距離継電器1と同様である。
【0005】今、図3の平行2回線送電線において、1
号線22のある地点24でa相の地絡事故が発生した場
合、1号線22の電圧および電流に変化が現れる。地絡
距離継電器1のアナログ入力部27は、計器用変圧器2
5および変流器20を介して1号線22の電圧および電
流の変化を検出するとともに、これらデータと地絡距離
継電器2からのデータに基づきディジタル演算部28で
デジタル演算処理することにより、地絡事故点24まで
の電気的距離を導出する。
号線22のある地点24でa相の地絡事故が発生した場
合、1号線22の電圧および電流に変化が現れる。地絡
距離継電器1のアナログ入力部27は、計器用変圧器2
5および変流器20を介して1号線22の電圧および電
流の変化を検出するとともに、これらデータと地絡距離
継電器2からのデータに基づきディジタル演算部28で
デジタル演算処理することにより、地絡事故点24まで
の電気的距離を導出する。
【0006】すなわち、地絡事故発生時において、1号
線22に流れるa相電流をIa 、零相電流をI0 、2号
線23の零相電流をI0■とし、また1号線22の正相
インピーダンスをZ1 、零相インピーダンスをZ0 、回
線間相互インピーダンスをZm 、さらに電気所18と電
気所19との距離を1とし、継電器設置点から地絡事故
点24までの距離をX(0≦X≦1)とした場合、1号
線22の継電器設置点におけるa相電圧Va は、数1に
より表すことができる。
線22に流れるa相電流をIa 、零相電流をI0 、2号
線23の零相電流をI0■とし、また1号線22の正相
インピーダンスをZ1 、零相インピーダンスをZ0 、回
線間相互インピーダンスをZm 、さらに電気所18と電
気所19との距離を1とし、継電器設置点から地絡事故
点24までの距離をX(0≦X≦1)とした場合、1号
線22の継電器設置点におけるa相電圧Va は、数1に
より表すことができる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、数1により継電器設置点から地絡
事故点24までの電気的距離を正確に導出するために
は、自回線の零相電流I0 および隣回線の零相電流I0
■を考慮する、すなわち零相電流補償する必要があるこ
とがわかる。従って、各回線に接続された地絡距離継電
器1,2間で零相電流I0■を相互に交換する必要があ
り、さらにディジタル演算処理するため、隣回線零相電
流I0■として自回線におけるa相電流Ia 、零相電流
I0 と同時刻の瞬時値が必要となり、両地絡距離継電器
1,2間で各電気量をサンプリングするタイミングを同
期させる必要がある。
事故点24までの電気的距離を正確に導出するために
は、自回線の零相電流I0 および隣回線の零相電流I0
■を考慮する、すなわち零相電流補償する必要があるこ
とがわかる。従って、各回線に接続された地絡距離継電
器1,2間で零相電流I0■を相互に交換する必要があ
り、さらにディジタル演算処理するため、隣回線零相電
流I0■として自回線におけるa相電流Ia 、零相電流
I0 と同時刻の瞬時値が必要となり、両地絡距離継電器
1,2間で各電気量をサンプリングするタイミングを同
期させる必要がある。
【0009】図5は、従来の地絡距離継電器1,2間に
おけるデータ伝送部分を示す機能ブロック図であり、地
絡距離継電器1のアナログ入力部27は、自回線用アナ
ログ入力回路34および隣回線用アナログ入力回路36
を有し、地絡距離継電器2のアナログ入力部27は、自
回線用アナログ入力回路35および隣回線用アナログ入
力回路37を有しており、これらは、光ファイバー群3
1ここではサンプリング同期信号を伝送する光ファイバ
ー38,40および零相電流値I0 ,I0■を伝送する
光ファイバー39,41によりそれぞれ接続されてい
る。
おけるデータ伝送部分を示す機能ブロック図であり、地
絡距離継電器1のアナログ入力部27は、自回線用アナ
ログ入力回路34および隣回線用アナログ入力回路36
を有し、地絡距離継電器2のアナログ入力部27は、自
回線用アナログ入力回路35および隣回線用アナログ入
力回路37を有しており、これらは、光ファイバー群3
1ここではサンプリング同期信号を伝送する光ファイバ
ー38,40および零相電流値I0 ,I0■を伝送する
光ファイバー39,41によりそれぞれ接続されてい
る。
【0010】図5において、地絡距離継電器2で検出し
た零相電流値I0■を地絡距離継電器1へ伝送する場
合、地絡距離継電器2側隣回線用アナログ入力回路37
は、光ファイバー38を介して受信した地絡距離継電器
1側自回線用アナログ入力回路34からのサンプリング
同期信号に基づき、2号線23の零相電流I0■をサン
プリングし、光ファイバー39を介して地絡距離継電器
1側自回線用アナログ入力回路34に送信する。地絡距
離継電器1側自回線用アナログ入力回路34は、地絡距
離継電器2でサンプリングされた隣回線零相電流I0■
の瞬時値を受信し、これに基づきディジタル演算部28
により零相電流補償が行われる。なお、地絡距離継電器
1においてサンプリングされた1号線22の零相電流値
I0 を、地絡距離継電器2に伝送する場合についても同
様である。
た零相電流値I0■を地絡距離継電器1へ伝送する場
合、地絡距離継電器2側隣回線用アナログ入力回路37
は、光ファイバー38を介して受信した地絡距離継電器
1側自回線用アナログ入力回路34からのサンプリング
同期信号に基づき、2号線23の零相電流I0■をサン
プリングし、光ファイバー39を介して地絡距離継電器
1側自回線用アナログ入力回路34に送信する。地絡距
離継電器1側自回線用アナログ入力回路34は、地絡距
離継電器2でサンプリングされた隣回線零相電流I0■
の瞬時値を受信し、これに基づきディジタル演算部28
により零相電流補償が行われる。なお、地絡距離継電器
1においてサンプリングされた1号線22の零相電流値
I0 を、地絡距離継電器2に伝送する場合についても同
様である。
【0011】従って、図5に示すデータ伝送方法を用い
た場合、自回線および隣回線における各電気量をサンプ
リングするタイミングが同期することになり、図3に示
したように1号線22のa相で1線地絡事故が発生した
場合、1号線の地絡距離継電器1(a相)から見たイン
ピーダンスZa (=X・Z1 )は、前述の数1に基づ
き、次に示す数2により直接導出することができる。
た場合、自回線および隣回線における各電気量をサンプ
リングするタイミングが同期することになり、図3に示
したように1号線22のa相で1線地絡事故が発生した
場合、1号線の地絡距離継電器1(a相)から見たイン
ピーダンスZa (=X・Z1 )は、前述の数1に基づ
き、次に示す数2により直接導出することができる。
【0012】
【数2】
【0013】なお、両地絡距離継電器1,2間における
データ伝送遅延時間だけ、隣回線零相電流値が遅延する
ことになるが、通常用いられているサンプリング間隔で
は、サンプリング回数で2回程度の遅れであるため、精
度の良いインピーダンスZaが導出される
データ伝送遅延時間だけ、隣回線零相電流値が遅延する
ことになるが、通常用いられているサンプリング間隔で
は、サンプリング回数で2回程度の遅れであるため、精
度の良いインピーダンスZaが導出される
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の地絡距離継電器では、アナログ入力部として自回線
用および隣回線用アナログ入力回路を設けて、光ファイ
バーを介した高速の同期データ伝送を行うように構成さ
れているため、アナログ入力部のハードウェア数が多く
なり、特に導出されるインピーダンスの精度をより高く
することを目的としてアナログ入力部の高精度化を行っ
た場合には、アナログ入力部の規模が膨大なものとな
り、継電器盤へのアナログ入力部の実装が困難となると
いう問題点があった。本発明はこのような課題を解決す
るためのものであり、継電器の動作精度を低減すること
なく、ハードウェアを簡素化できるディジタル式の地絡
距離継電器を提供することを目的としている。
来の地絡距離継電器では、アナログ入力部として自回線
用および隣回線用アナログ入力回路を設けて、光ファイ
バーを介した高速の同期データ伝送を行うように構成さ
れているため、アナログ入力部のハードウェア数が多く
なり、特に導出されるインピーダンスの精度をより高く
することを目的としてアナログ入力部の高精度化を行っ
た場合には、アナログ入力部の規模が膨大なものとな
り、継電器盤へのアナログ入力部の実装が困難となると
いう問題点があった。本発明はこのような課題を解決す
るためのものであり、継電器の動作精度を低減すること
なく、ハードウェアを簡素化できるディジタル式の地絡
距離継電器を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による地絡距離継電器は、地絡距離継
電器のうち一方をマスター側とし、他方をスレーブ側と
し、このスレーブ側地絡距離継電器をマスター側距離継
電器に従属同期させることにより両者のサンプリング同
期をとるようにしたものである。
るために、本発明による地絡距離継電器は、地絡距離継
電器のうち一方をマスター側とし、他方をスレーブ側と
し、このスレーブ側地絡距離継電器をマスター側距離継
電器に従属同期させることにより両者のサンプリング同
期をとるようにしたものである。
【0016】また、相互に伝送される電気量として、各
地絡距離継電器が接続されている回線からサンプリング
した電圧値および電流値から算出したアドミタンス相当
値を用いるものである。
地絡距離継電器が接続されている回線からサンプリング
した電圧値および電流値から算出したアドミタンス相当
値を用いるものである。
【0017】
【作用】従って、マスター側地絡距離継電器からサンプ
リング同期信号およびこれに基づきサンプリングされた
電気量が送信され、スレーブ側地絡距離継電器からは受
信したサンプリング同期信号基づきサンプリングされた
電気量が送信される。また、各地絡距離継電器で自回線
からサンプリングされた電圧および電流からアドミタン
ス相当値が算出され、相互に伝送される。
リング同期信号およびこれに基づきサンプリングされた
電気量が送信され、スレーブ側地絡距離継電器からは受
信したサンプリング同期信号基づきサンプリングされた
電気量が送信される。また、各地絡距離継電器で自回線
からサンプリングされた電圧および電流からアドミタン
ス相当値が算出され、相互に伝送される。
【0018】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である平行2回線送電線を
保護する地絡距離継電器間のデータ伝送部分を示す機能
ブロック図である。なお、図1において、各地絡距離継
電器が接続されている平行2回線送電線の構成は、前述
の説明(図3,4)と同じものであり、ここでは省略す
る。
る。図1は本発明の一実施例である平行2回線送電線を
保護する地絡距離継電器間のデータ伝送部分を示す機能
ブロック図である。なお、図1において、各地絡距離継
電器が接続されている平行2回線送電線の構成は、前述
の説明(図3,4)と同じものであり、ここでは省略す
る。
【0019】図1において、1は1号線22(図3参
照)を保護するディジタル式地絡距離継電器、2は2号
線を保護するディジタル式地絡絡距離継電器、3,4は
各地絡距離継電器1,2に設けられた自回線、隣回線共
用のアナログ入力部、5は地絡距離継電器1から地絡距
離継電器2へサンプリング同期信号を供給するための光
ファイバー、6は地絡距離継電器1から地絡距離継電器
2へ1号線の零相電流値I0 を伝送するための光ファイ
バー、6は地絡距離継電器2から地絡距離継電器1へ2
号線の零相電流値I0■を伝送するための光ファイバー
である。
照)を保護するディジタル式地絡距離継電器、2は2号
線を保護するディジタル式地絡絡距離継電器、3,4は
各地絡距離継電器1,2に設けられた自回線、隣回線共
用のアナログ入力部、5は地絡距離継電器1から地絡距
離継電器2へサンプリング同期信号を供給するための光
ファイバー、6は地絡距離継電器1から地絡距離継電器
2へ1号線の零相電流値I0 を伝送するための光ファイ
バー、6は地絡距離継電器2から地絡距離継電器1へ2
号線の零相電流値I0■を伝送するための光ファイバー
である。
【0020】次に図1を参照して、本発明の動作として
地絡距離継電器1,2間で行われるデータ伝送について
説明する。今、地絡距離継電器1がマスターとして、地
絡距離継電器2がスレーブとして設定されている場合、
地絡距離継電器1から地絡距離継電器2に対して、光フ
ァイバー5を介してサンプリング同期信号が送信され
る。これにより、スレーブ側の地絡距離継電器2がマス
ター側の地絡距離継電器1に従属同期することになり、
地絡距離継電器2は、このサンプリング同期信号に基づ
き零相電流I0■をサンプリングし、光ファイバー7を
介して地絡距離継電器1へ送信し、また地絡距離継電器
1は内部で生成しているサンプリング同期信号に基づき
零相電流I0 をサンプリングし、光ファイバー6を介し
て地絡距離継電器2へ送信する。
地絡距離継電器1,2間で行われるデータ伝送について
説明する。今、地絡距離継電器1がマスターとして、地
絡距離継電器2がスレーブとして設定されている場合、
地絡距離継電器1から地絡距離継電器2に対して、光フ
ァイバー5を介してサンプリング同期信号が送信され
る。これにより、スレーブ側の地絡距離継電器2がマス
ター側の地絡距離継電器1に従属同期することになり、
地絡距離継電器2は、このサンプリング同期信号に基づ
き零相電流I0■をサンプリングし、光ファイバー7を
介して地絡距離継電器1へ送信し、また地絡距離継電器
1は内部で生成しているサンプリング同期信号に基づき
零相電流I0 をサンプリングし、光ファイバー6を介し
て地絡距離継電器2へ送信する。
【0021】従って、このデータ伝送方法によれば、マ
スター側すなわち地絡距離継電器1では、隣回線の地絡
距離継電器2からのサンプリングを精度よく受信する必
要がなくなり、また、スレーブ側すなわち地絡距離継電
器2では、高精度のサンプリング同期信号を生成し送信
する必要がなくなるため、自回線用アナログ入力部と隣
回線用アナログ入力部とが部分的に共用可能となり、ア
ナログ入力部のハードウェア数が減少する。また、前述
の図5に示した従来のデータ伝送方法と同様に、例え
ば、地絡距離継電器1(a相)から見たインピーダンス
Za は、数2に示した式により直接導出可能であり、各
地絡距離継電器1,2の動作は高速で、かつ高精度なも
のとなる。
スター側すなわち地絡距離継電器1では、隣回線の地絡
距離継電器2からのサンプリングを精度よく受信する必
要がなくなり、また、スレーブ側すなわち地絡距離継電
器2では、高精度のサンプリング同期信号を生成し送信
する必要がなくなるため、自回線用アナログ入力部と隣
回線用アナログ入力部とが部分的に共用可能となり、ア
ナログ入力部のハードウェア数が減少する。また、前述
の図5に示した従来のデータ伝送方法と同様に、例え
ば、地絡距離継電器1(a相)から見たインピーダンス
Za は、数2に示した式により直接導出可能であり、各
地絡距離継電器1,2の動作は高速で、かつ高精度なも
のとなる。
【0022】次に、本発明の第2の実施例について、図
2を参照して説明する。図2は本発明の一実施例である
平行2回線送電線を保護する地絡距離継電器間のデータ
伝送部分を示す機能ブロック図である。なお、図1にお
いて、各地絡距離継電器が接続されている平行2回線送
電線の構成は、前述の説明(図3,4)と同じものであ
り、ここでは省略する。
2を参照して説明する。図2は本発明の一実施例である
平行2回線送電線を保護する地絡距離継電器間のデータ
伝送部分を示す機能ブロック図である。なお、図1にお
いて、各地絡距離継電器が接続されている平行2回線送
電線の構成は、前述の説明(図3,4)と同じものであ
り、ここでは省略する。
【0023】図2において、1は1号線22(図3参
照)を保護するディジタル式地絡距離継電器、2は2号
線を保護するディジタル式地絡距離継電器、8,9は各
地絡距離継電器1,2に設けられた自回線、隣回線共用
のアナログ入力部、10は地絡距離継電器1から地絡距
離継電器2へ1号線の零相電流値I0 に基づくアドミタ
ンス相当値(I0 /Va )を伝送するための光ファイバ
ー、11は地絡距離継電器2から地絡距離継電器1へ2
号線の零相電流値I0■に基づくアドミタンス相当値
(I0 /Va )を伝送するための光ファイバーである。
照)を保護するディジタル式地絡距離継電器、2は2号
線を保護するディジタル式地絡距離継電器、8,9は各
地絡距離継電器1,2に設けられた自回線、隣回線共用
のアナログ入力部、10は地絡距離継電器1から地絡距
離継電器2へ1号線の零相電流値I0 に基づくアドミタ
ンス相当値(I0 /Va )を伝送するための光ファイバ
ー、11は地絡距離継電器2から地絡距離継電器1へ2
号線の零相電流値I0■に基づくアドミタンス相当値
(I0 /Va )を伝送するための光ファイバーである。
【0024】ここで、各地絡距離継電器1において、隣
回線の零相電流I0■の代わりにアドミタンス相当値を
用いて、地絡事故点24までの電気的距離を導出する場
合について説明する。図3において、1号線22の地絡
距離継電器1配置点におけるa相電圧をVa、2号線2
3の地絡距離継電器2配置点におけるa相電圧をVa■
とすると、これらの地点における各相の電圧は等しく、
すなわちVa =Va■と考えてよいので、数3が成立す
る。
回線の零相電流I0■の代わりにアドミタンス相当値を
用いて、地絡事故点24までの電気的距離を導出する場
合について説明する。図3において、1号線22の地絡
距離継電器1配置点におけるa相電圧をVa、2号線2
3の地絡距離継電器2配置点におけるa相電圧をVa■
とすると、これらの地点における各相の電圧は等しく、
すなわちVa =Va■と考えてよいので、数3が成立す
る。
【0025】
【数3】
【0026】よって、前述の数2は、数4のように変形
することができる。
することができる。
【0027】
【数4】
【0028】ここで、数4におけるI0■/Va■の項
は、隣回線零相電流I0■と地絡距離継電器2配置点に
おけるa相電圧Va■により求められることになり、こ
れは地絡距離継電器2において、継電器自身が直接得る
ことのできるデータのみにより求めることが可能であ
る。
は、隣回線零相電流I0■と地絡距離継電器2配置点に
おけるa相電圧Va■により求められることになり、こ
れは地絡距離継電器2において、継電器自身が直接得る
ことのできるデータのみにより求めることが可能であ
る。
【0029】これにより、地絡距離継電器1においてイ
ンピーダンスZa を導出する際に、地絡距離継電器1で
サンプリングされたa相電圧Va や零相電流I0 と同期
した隣回線零相電流I0■を、地絡距離継電器2でサン
プリングして地絡距離継電器1に伝送する必要がなくな
る。さらに、このI0■/Va は、系統事故継続してい
る間において時間的変化がかなり小さいと考えられるア
ドミタンス相当値であり、サンプリング時間差によるイ
ンピーダンスへの影響も少ないため、このデータを非同
期で伝送することが可能となる。
ンピーダンスZa を導出する際に、地絡距離継電器1で
サンプリングされたa相電圧Va や零相電流I0 と同期
した隣回線零相電流I0■を、地絡距離継電器2でサン
プリングして地絡距離継電器1に伝送する必要がなくな
る。さらに、このI0■/Va は、系統事故継続してい
る間において時間的変化がかなり小さいと考えられるア
ドミタンス相当値であり、サンプリング時間差によるイ
ンピーダンスへの影響も少ないため、このデータを非同
期で伝送することが可能となる。
【0030】従って、各地絡距離継電器2は、2号線2
3から自装置のタイミングでサンプリングした電圧およ
び電流値に基づき、ディジタル演算部(図示せず)にお
いてアドミタンス相当値を算出し、これをアナログ入力
部9から非同期で送出する。地絡距離継電器1は、光フ
ァイバー11を介して受信した隣回線アドミタンス相当
値と、自回線からサンプリングした各種電気量とに基づ
きインピーダンスを導出し、この結果に基づき遮断器3
2の保護動作を制御する。これにより、各地絡距離継電
器1,2のアナログ入力部におけるサンプリング同期の
ための構成およびサンプリング同期信号を伝送するため
の光ファイバ等を削減でき、装置をさらに簡素化するこ
とができる。
3から自装置のタイミングでサンプリングした電圧およ
び電流値に基づき、ディジタル演算部(図示せず)にお
いてアドミタンス相当値を算出し、これをアナログ入力
部9から非同期で送出する。地絡距離継電器1は、光フ
ァイバー11を介して受信した隣回線アドミタンス相当
値と、自回線からサンプリングした各種電気量とに基づ
きインピーダンスを導出し、この結果に基づき遮断器3
2の保護動作を制御する。これにより、各地絡距離継電
器1,2のアナログ入力部におけるサンプリング同期の
ための構成およびサンプリング同期信号を伝送するため
の光ファイバ等を削減でき、装置をさらに簡素化するこ
とができる。
【0031】なお、このアドミタンス相当値を伝送する
場合、実際にはコンダクタンス成分とサセプタンス成分
に分けて伝送するので、片方向に6つ(3相分)のデー
タを伝送することになる。また、この方法の特徴とし
て、隣回線情報なしで動作できる事故(近端事故)で
は、動作遅れがない。
場合、実際にはコンダクタンス成分とサセプタンス成分
に分けて伝送するので、片方向に6つ(3相分)のデー
タを伝送することになる。また、この方法の特徴とし
て、隣回線情報なしで動作できる事故(近端事故)で
は、動作遅れがない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、平行2
回線送電線を保護する地絡距離継電器において、一方を
マスター側、他方をスレーブ側とし、スレーブ側をマス
ター側からのサンプリング同期信号により従属同期する
ようにしたので、各地絡距離継電器のアナログ入力部が
簡素化され、また隣回線電気量としてアドミタンス相当
値を伝送するようにしたので、両継電器においてサンプ
リング同期させる必要がなくなり、これに対応するアナ
ログ入力部の構成が不要となる。従って、ディジタル式
地絡距離継電器において、継電器の動作精度を低減する
ことなく、ハードウェアを簡素化できるという格別な効
果を奏するものである。
回線送電線を保護する地絡距離継電器において、一方を
マスター側、他方をスレーブ側とし、スレーブ側をマス
ター側からのサンプリング同期信号により従属同期する
ようにしたので、各地絡距離継電器のアナログ入力部が
簡素化され、また隣回線電気量としてアドミタンス相当
値を伝送するようにしたので、両継電器においてサンプ
リング同期させる必要がなくなり、これに対応するアナ
ログ入力部の構成が不要となる。従って、ディジタル式
地絡距離継電器において、継電器の動作精度を低減する
ことなく、ハードウェアを簡素化できるという格別な効
果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例による地絡距離継電器間のデ
ータ伝送部分を示す機能ブロック図である。
ータ伝送部分を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例による地絡距離継電器間
のデータ伝送部分を示す機能ブロック図である。
のデータ伝送部分を示す機能ブロック図である。
【図3】一般的な電力系統平行2回線送電線の全体構成
を示す接続系統図である。
を示す接続系統図である。
【図4】図3の地絡距離継電器の接続部分を示す接続系
統図である。
統図である。
【図5】従来の地絡距離継電器間のデータ伝送部分を示
す機能ブロック図である。
す機能ブロック図である。
1,2 地絡距離継電器 3,4 アナログ入力部 5,6,7 光ファイバー 8,9 アナログ入力部 10,11 光ファイバー 17 発電機 18,19 電気所 20,21 変流器 22 平行2回線送電線の1号線 23 平行2回線送電線の2号線 24 地絡事故点 25,26 計器用変成器 27 アナログ入力部 28 ディジタル演算部 29 外部インターフェース 30 遮断器引外し回路 31 光ファイバー群 32,33 遮断器
Claims (2)
- 【請求項1】 電力系統の平行2回線送電線の両回線に
それぞれ配置され、各回線から同時刻にサンプリングし
た電気量を相互に伝送し、この電気量に基づくディジタ
ル演算処理により地絡事故点までの電気的距離を導出
し、この結果に応じて各回線の保護を実施する地絡距離
継電器において、 前記地絡距離継電器のうち一方をマスター側とし、他方
をスレーブ側とし、このスレーブ側地絡距離継電器を前
記マスター側距離継電器に従属同期させることにより両
者のサンプリング同期をとるようにしたことを特徴とす
る地絡距離継電器。 - 【請求項2】 電力系統の平行2回線送電線の両回線に
それぞれ配置され、各回線からサンプリングした電気量
を相互に伝送し、この電気量に基づくディジタル演算処
理により地絡事故点までの電気的距離を導出し、この結
果に応じて各送電線の保護を実施する地絡距離継電器に
おいて、 前記相互に伝送される電気量は、前記各地絡距離継電器
が接続されている回線からサンプリングした電圧値およ
び電流値から算出したアドミタンス相当値であることを
特徴とする地絡距離継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5111286A JP2795128B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 地絡距離継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5111286A JP2795128B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 地絡距離継電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06327140A true JPH06327140A (ja) | 1994-11-25 |
| JP2795128B2 JP2795128B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14557381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5111286A Expired - Fee Related JP2795128B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 地絡距離継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2795128B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63224627A (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-19 | 三菱電機株式会社 | 距離継電器 |
| JPH0444790U (ja) * | 1990-08-20 | 1992-04-16 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP5111286A patent/JP2795128B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63224627A (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-19 | 三菱電機株式会社 | 距離継電器 |
| JPH0444790U (ja) * | 1990-08-20 | 1992-04-16 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2795128B2 (ja) | 1998-09-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Novosel et al. | Unsynchronized two-terminal fault location estimation | |
| EP0127302A1 (en) | Protective relay apparatus and method for providing single-pole tripping | |
| US20080137246A1 (en) | Relay system in substation and PCM current differential relay system | |
| JPS6362977B2 (ja) | ||
| US11909194B2 (en) | Differential protection device and protection system for monitoring objects to be protected in a power supply network | |
| CN101521370B (zh) | 电流差动保护继电器 | |
| US20020136316A1 (en) | Method and system for detecting an digitally transmitting analog output measured quantities of a number of transducers | |
| US6753772B2 (en) | Method and arrangement for detecting and digitally transmitting measured analog output values of a number of transducers | |
| JP3281210B2 (ja) | 保護継電システムの試験装置 | |
| JP2795128B2 (ja) | 地絡距離継電器 | |
| Thomas et al. | A novel transmission-line voltage measuring method | |
| Cory et al. | Satellites for power system applications | |
| Apostolov et al. | IEC 61850 process bus-principles, applications and benefits | |
| Apostolov | IEC 61850 9-2 process bus applications and benefits | |
| KR101777038B1 (ko) | 보호 릴레이 장치 | |
| JPH0837724A (ja) | アナログデータのサンプリング同期制御方法 | |
| JPH02155421A (ja) | サンプリング時刻同期方式 | |
| JP2680507B2 (ja) | ディジタル形保護継電装置 | |
| Dolezilek et al. | Integration of IEC 61850 GSE and sampled value services to reduce substation wiring | |
| Tanaka et al. | Development of process bus for busbar protection and voltage selection scheme | |
| KR102641615B1 (ko) | 고장 거리 검출이 가능한 다기능 위상 측정 장치 | |
| JP3899730B2 (ja) | 故障点標定方法 | |
| JP7542684B1 (ja) | 保護リレーシステム、および保護リレー装置 | |
| JP2025171313A (ja) | マージングユニット及び保護リレーシステム | |
| CN112821364B (zh) | 一种用于带电抗器混接线路的保护系统及方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |