JPH0632770U - 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド戻し構造 - Google Patents
車両用ディスクブレーキの摩擦パッド戻し構造Info
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- JPH0632770U JPH0632770U JP6783192U JP6783192U JPH0632770U JP H0632770 U JPH0632770 U JP H0632770U JP 6783192 U JP6783192 U JP 6783192U JP 6783192 U JP6783192 U JP 6783192U JP H0632770 U JPH0632770 U JP H0632770U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】摩擦パッドをディスクロータから強制的に戻し
て、ライニングの偏摩耗を防ぐ。 【構成】パッドスプリング16の幅広係止片16bに、
細幅係止片16cへ向けて、べース片16aと平行に突
出するパッド戻し片16d,16dを設け、それに2つ
の弾性ループ部16f,16fを膨出形成してディスク
軸方向へ伸縮できるようにする。パッドスプリング16
を、キャリパボディ4へ組付けした際に、パッド戻し片
16dの先端を、摩擦パッド11の裏板14のディスク
ロータ側面に係着する。これにより、制動時には、弾性
ループ部16f,16fの縮小変形で、パッド戻し片1
6dを縮ませて、摩擦パッド11のディスクロータ方向
への移動を許容し、制動解除時は、弾性ループ部16
f,16fの復元力により、パッド戻し片16dを伸長
させて、摩擦パッド11を反ディスクロータ方向へ押し
戻し、両者を強制的に離間させる。
て、ライニングの偏摩耗を防ぐ。 【構成】パッドスプリング16の幅広係止片16bに、
細幅係止片16cへ向けて、べース片16aと平行に突
出するパッド戻し片16d,16dを設け、それに2つ
の弾性ループ部16f,16fを膨出形成してディスク
軸方向へ伸縮できるようにする。パッドスプリング16
を、キャリパボディ4へ組付けした際に、パッド戻し片
16dの先端を、摩擦パッド11の裏板14のディスク
ロータ側面に係着する。これにより、制動時には、弾性
ループ部16f,16fの縮小変形で、パッド戻し片1
6dを縮ませて、摩擦パッド11のディスクロータ方向
への移動を許容し、制動解除時は、弾性ループ部16
f,16fの復元力により、パッド戻し片16dを伸長
させて、摩擦パッド11を反ディスクロータ方向へ押し
戻し、両者を強制的に離間させる。
Description
【0001】
本考案は、自動車や自動二輪車等の走行車両に用いられるディスクブレーキの 摩擦パッドを、ディスクロータの側面から強制的に戻して、ライニングの偏摩耗 を防止する構造に関する。
【0002】
車両のディスクブレーキに用いられる摩擦パッドは、走行振動でガタ付いたり 、制動時にディスク外周方向へ浮き上がることがあるため、キャリパボディのブ リッジ部と摩擦パッドとの間にパッドスプリングを縮設して、上述の不具合を解 消したものが知られている(例えば、特開昭55−65733号公報参照)。
【0003】
このような構成にあっては、摩擦パッドが、パッドスプリングの弾発力によっ てディスク内方に押し付けられるため、摩擦パッドが制動時にディスク軸方向へ 移動する際の摩擦抵抗が大きくなって、スライド性が悪くなるという二面性があ る。特に、制動解除後の摩擦パッドが、パッドスプリングの押圧力によって、デ ィスクロータ側面からの離間が妨げられると、ライニングがディスクロータに引 摺られて、偏摩耗を生じるという不具合がある。
【0004】 本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、パッドスプリングで、摩擦パッドのガタ付きやディスク外方向への浮き上がり を抑えながら、このパッドスプリングを利用して、制動解除後の摩擦パッドをデ ィスクロータから強制的に戻すことにより、ライニングの偏摩耗を防止するよう にしたパッド戻し構造を安価に提供することにある。
【0005】
上述の目的に従い、本考案は、ディスクロータの両側部に、キャリパボディの パッド押圧体を配設し、両パッド押圧体の間に、前記ディスクロータを挟んで一 対の摩擦パッドを対向配置すると共に、これら摩擦パッドと、前記ディスクロー タの外側を跨いで前記パッド押圧体をつなぐキャリパボディのブリッジ部との間 に、パッドスプリングを縮設し、該パッドスプリングの弾発力にて、前記摩擦パ ッドをディスク中心方向へ付勢する車両用ディスクブレーキにおいて、前記パッ ドスプリングに、ディスク軸方向へ伸縮可能なパッド戻し片を一体形成し、該パ ッド戻し片を、前記摩擦パッドのディスクロータ側面に当接せしめたことを特徴 としている。
【0006】
パッド戻し片は、少なくとも、キャリパボディやハンガーピンと相対移動する 摩擦パッドに当接される。この摩擦パッドは、制動時にパッド戻し片の弾発力に 抗して、パッド戻し片を縮小しながら、ディスクロータ方向へ移動し、また制動 解除後は、圧縮を解除されたパッド戻し片が伸長して、摩擦パッドを反ディスク ロータ方向へ押し戻し、摩擦パッドをディスクロータの側面から強制的に離間さ せる。
【0007】
以下、本考案の第1実施例を、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0008】 ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2の一側部で車体に固設されるキャリ パブラケット3に、キャリパボディ4を、一対のスライドピン5,5を介して、 ディスク軸方向へ移動可能に支持したピンスライド型で、キャリパボディ4は、 作用部側ピース4aと反作用部側ピース4bとを、4本の連結ボルト6で連結し て構成されている。キャリパブラケット3には、後述の摩擦パッド11を装着す るパッド装着凹部3aが、ディスク半径方向外側を開口して設けられており、該 パッド装着凹部3aの両側には、上述のスライドピン5,5が、基端をカシメ固 定して、反ディスクロータ方向へ突設されている。
【0009】 作用部側ピース4aには、ディスクロータ2の一側部に配設される作用部4c と、ディスクロータ2の外周を跨ぐブリッジ部4dとが、鋳造成形によって一体 に形成され、また反作用部側ピース4bは、プレス機で打抜かれた鋼板等の板材 の全体が、反作用部4eとなっている。両ピース4a,4bは、反作用部側ピー ス4bとブリッジ部4dの端面とを突合わせ、反作用部側ピース4bの外面から ブリッジ部4dを通して、作用部4c側へねじ込まれる上述の連結ボルト6にて 一体に組付けられる。
【0010】 作用部4cの中央にはシリンダ孔7が、その両側には挿し込み孔8,8が、そ れぞれディスクロータ2側に開口して設けられており、シリンダ孔7には、コッ プ状のピストン9が液密且つ移動可能に収容されると共に、ピストン9とシリン ダ孔7との底壁間に、液圧室10が画成される。また、各挿し込み孔8には、キ ャリパブラケット3から突出する前述のスライドピン5がそれぞれ収容され、キ ャリパボディ4は、両スライドピン5,5によって、キャリパブラケット3に、 ディスク軸方向へ移動可能に支持される。
【0011】 ピストン9と反作用部4eは、それぞれが本考案でいうパッド押圧体で、これ らの間には、ライニング13と裏板14とからなる摩擦パッド11,12が、デ ィスクロータ2を挟んで対向配置されている。作用部側の摩擦パッド11は、キ ャリパブラケット3のパッド装着凹部3aに、また反作用部側の摩擦パッド12 は、反作用部4e内側のトルク受け突起4f,4fの間に、それぞれ配設されて おり、これら摩擦パッド11,12は、ディスクロータ2の外側を跨いで、作用 部4cと反作用部4eとに掛け渡される2本のハンガーピン15,15にて、デ ィスク軸方向へ移動可能に吊持されると共に、ブリッジ部4dとの間に縮設され るパッドスプリング16の弾発力にて、ディスク内方へ付勢されている。
【0012】 上記パッドスプリング16には、ベース片16aと、該ベース片16aの一端 近傍から両側部へ突出する幅広係止片16b,16bと、ベース片16aの他端 近傍から両側部へ突出する細幅係止片16c,16cと、各幅広係止片16bか ら細幅係止片16cへ向けて、べース片16aと平行に突出するパッド戻し片1 6d,16dとが、弾性の板材をプレス成形して一体に形成されている。幅広係 止片16b,16bと細幅係止片16c,16cの先端には、それぞれ円弧状の 掛け止め部16eがあり、また各パッド戻し片16dは、それぞれ2つの弾性ル ープ部16f,16fを持っている。
【0013】 幅広係止片16b,16bと細幅係止片16c,16cは、それぞれベース片 16aの一側方へ対称形にやや傾斜して突出するもので、ベース片16aの両側 方へ撓む弾性力を持っている。また、パッド戻し片16dの弾性ループ部16f ,16fは、ベース片16aの他側方へループ状に膨出形成されたもので、パッ ド戻し片16dの先端に、基端方向(ディスク軸方向)への外力が作用した場合 に、弾性ループ部16f,16fが縮小して、細幅係止片16c側の弾性ループ 部16fと先端との間が縮まり、またこの外力を解除すると、弾性ループ部16 f,16fが拡大して、細幅係止片16c側の弾性ループ部16fと先端との間 が伸長して、原形に復帰するようになっている。
【0014】 上述のパッドスプリング16は、ベース片16aを作用部4cと反作用部4e とに係止して、天井開口部4gを跨がせ、細幅係止片16cの掛け止め部16e を、作用部4cから突出するハンガーピン15先端の周溝15aにそれぞれ嵌合 し、更に幅広係止片16bの掛け止め部16eを、ハンガーピン15の内側にそ れぞれ係止して取付けられる。この取付けにより、各裏板14の上面中央には、 ベース片16aが圧接され、摩擦パッド11,11は、ベース片16aの弾発力 にて、前述の如くディスク内方へ付勢される。
【0015】 また、パッド戻し片16d,16dは、それぞれの先端が、作用部側摩擦パッ ド11の裏板14のディスクロータ側面に係着される。この係着は、摩擦パッド 11のライニング13が摩耗していない新規の設定状態で、且つ非作動位置にあ る場合に、パッド戻し片16dを自由伸長状態にして、作用部側の摩擦パッド1 1に、パッド戻し片16dの弾発力がかからないようにしておくか、或いはパッ ド戻し片16dをやや圧縮して、多少の戻し力が働くようにしておくかのいずれ でも差支えないが、少なくとも、ライニング13がフル摩耗して、作用部側の摩 擦パッド11がディスクロータ方向へアジャストされた場合に、制動操作を解除 しても、パッド戻し片16dの弾発力が、ピストン9を必要以上にシリンダ孔内 へ押し戻す、いわゆるノックバック力として作用しないように設定される。
【0016】 本実施例は、以上のように構成されており、摩擦パッド11,12は、ブリッ ジ部4dとの間に縮設されたパッドスプリング16によって、走行振動によるガ タ付きを抑止されると共に、制動時には、ディスク外周方向への浮き上がりを抑 止される。また、上述の制動時に、作用部側の摩擦パッド11が、ピストン9に 押動されると、裏板14が、弾性ループ部16f,16fを縮小変形させて、パ ッド戻し片16dを縮ませながら、ディスクロータ方向へ移動し、ライニング1 3がディスクロータ2の側面に摺接する。
【0017】 一方、ピストン9の押動を解除すると、縮小変形していた弾性ループ部16f ,16fが原形状に拡大して行き、パッド戻し片16dが伸長して、作用部側の 摩擦パッド11を反ディスクロータ方向へ押し戻し、該摩擦パッド11を、ディ スクロータ2の側面から強制的に離間させる。作用部側の摩擦パッド11は、こ のようにして、ディスクロータ2の側面から充分に離間されるので、ライニング 13がディスクロータ2に引摺られて、偏摩耗することがなくなる。
【0018】 また、反作用部側の摩擦パッド12には、パッドスプリング16のパッド戻し 片16d,16dの戻し力は作用しないが、該摩擦パッド12は、パッドスプリ ング16の押圧力を介して、キャリパボディ4とハンガーピン15とに係合され ていて、制動及び制動解除後の動きがこれらと一体であるため、制動解除後には 、非制動位置へ復帰するキャリパボディ4とハンガーピン15とによって、ディ スクロータ2の側面から離間するので、反作用部側の摩擦パッド12にも、ライ ニング13の偏摩耗が生じにくくなっている。
【0019】 図5は、本考案の第2実施例を示すもので、パッドスプリング16に設けられ るパッド戻し片16g,16gは、幅広係止片16b,16bの近傍を90度に 捻り、その先端側を交差させると共に、双方の先端16h,16hを、作用部側 摩擦パッド11の裏板14のディスクロータ側面へ、適度な弾発力を以て当接さ せている。
【0020】 上記パッド戻し片16g,16gは、ピストン9の押動で、作用部側の摩擦パ ッド11がディスクロータ方向へ移動すると、それぞれの先端16hが、裏板1 4のディスクロータ側面を外側へ逃げて、交差を深めながら圧縮されて行く。ま たピストン9の押動を解除すると、その復元力によって、原形に復帰しながら、 摩擦パッド11を反ディスクロータ方向へ押し戻して行く。
【0021】 尚、上述の両実施例は、キャリパボディがピンスライド型であるため、パッド スプリングに設けたパッド戻し片の戻し力を、キャリパボディと相対移動する作 用部側の摩擦パッドにのみ作用させたが、ピストン対向型のキャリパボディでは 、ディスク両側の双方の摩擦パッドに、パッド戻し片の戻し力を作用させるよう にするとよい。
【0022】
本考案は、以上説明したように、パッドスプリングに、ディスク軸方向へ伸縮 可能なパッド戻し片を一体形成して、このパッド戻し片を、摩擦パッドのディス クロータ側面に当接せさせることにより、パッドスプリングの本来の機能である 摩擦パッドのガタ付きやディスク外方向への浮き上がりを抑えながら、制動解除 後の摩擦パッドを、ディスクロータから強制的に戻して、ライニングの偏摩耗を 防ぐことができる。また、これらの機能を1枚のパッドスプリングが行なうので 、部品点数が少なく、専用の組付け作業も不要であり、しかもパッド戻し片の形 状がシンプルで成形が容易に行なえるので、経済的効果が頗る高い。
【図1】図2のI−I断面図
【図2】本考案の第1実施例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
一部断面平面図
【図3】図2の正面図
【図4】図2のIV−IV断面図
【図5】本考案の第2実施例を示すディスクブレーキの
要部平面図
要部平面図
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパブラケット 4…キャリパボディ 4a…作用部側ピース 4b…反作用部側ピース 4c…作用部 4d…ブリッジ部 4e…本考案のパッド押圧体となる反作用部 5…スライドピン 9…本考案のパッド押圧体となるピストン 11…作用部4c側の摩擦パッド 12…反作用部4e側の摩擦パッド 13…ライニング 14…裏板 15…ハンガーピン 15a…ハンガーピン15先端の周溝 16…パッドスプリング 16a…ベース片 16b…幅広係止片 16c…細幅係止片 16d…パッドスプリング16に一体形成されたパッド
戻し片 16e…掛け止め部 16f…パッド戻し片16dに膨出形成された弾性ルー
プ部
戻し片 16e…掛け止め部 16f…パッド戻し片16dに膨出形成された弾性ルー
プ部
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクロータの両側部に、キャリパボ
ディのパッド押圧体を配設し、両パッド押圧体の間に、
前記ディスクロータを挟んで一対の摩擦パッドを対向配
置すると共に、これら摩擦パッドと、前記ディスクロー
タの外側を跨いで前記パッド押圧体をつなぐキャリパボ
ディのブリッジ部との間に、パッドスプリングを縮設
し、該パッドスプリングの弾発力にて、前記摩擦パッド
をディスク中心方向へ付勢する車両用ディスクブレーキ
において、前記パッドスプリングに、ディスク軸方向へ
伸縮可能なパッド戻し片を一体形成し、該パッド戻し片
を、前記摩擦パッドのディスクロータ側面に当接せしめ
たことを特徴とする車両用ディスクブレーキの摩擦パッ
ド戻し構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6783192U JPH0632770U (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド戻し構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6783192U JPH0632770U (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド戻し構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632770U true JPH0632770U (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=13356291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6783192U Pending JPH0632770U (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド戻し構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632770U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009156432A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5621633B2 (ja) * | 1975-09-29 | 1981-05-20 |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP6783192U patent/JPH0632770U/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5621633B2 (ja) * | 1975-09-29 | 1981-05-20 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009156432A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
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