JPH06330980A - パワーユニットのマウンティング装置 - Google Patents
パワーユニットのマウンティング装置Info
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- JPH06330980A JPH06330980A JP11506193A JP11506193A JPH06330980A JP H06330980 A JPH06330980 A JP H06330980A JP 11506193 A JP11506193 A JP 11506193A JP 11506193 A JP11506193 A JP 11506193A JP H06330980 A JPH06330980 A JP H06330980A
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Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 主液室の液密を保持するシート材等を省略
し、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動伝達
を円滑に行って動ばね定数を常に的確に制御する。 【構成】 エンジン2からの振動が入力される主液室2
0とダイヤフラム15にて容積変化が許容された副液室
21とを隔壁16,17で区画し、その隔壁16,17
の連通孔40内に微小な間隔Sを形成した状態で可動板
41を配設したため、ボイスコイル39による可動板4
1の振動時には、主液室20及び副液室21内の非圧縮
性流体が自己の粘性作用により間隔Sを流出入すること
が防止されて、両液室20,21間の液密が確保され
る。故に、液密保持のためのシート材等を必要とせず、
このシート材等により可動板41の振動が妨げられる虞
がなくなる。
し、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動伝達
を円滑に行って動ばね定数を常に的確に制御する。 【構成】 エンジン2からの振動が入力される主液室2
0とダイヤフラム15にて容積変化が許容された副液室
21とを隔壁16,17で区画し、その隔壁16,17
の連通孔40内に微小な間隔Sを形成した状態で可動板
41を配設したため、ボイスコイル39による可動板4
1の振動時には、主液室20及び副液室21内の非圧縮
性流体が自己の粘性作用により間隔Sを流出入すること
が防止されて、両液室20,21間の液密が確保され
る。故に、液密保持のためのシート材等を必要とせず、
このシート材等により可動板41の振動が妨げられる虞
がなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパワーユニットのマウン
ティング装置に関するものであり、パワーユニットから
入力される振動状態や車両の運転状態等に応じて減衰特
性を任意に変更可能なパワーユニットのマウンティング
装置に関するものである。
ティング装置に関するものであり、パワーユニットから
入力される振動状態や車両の運転状態等に応じて減衰特
性を任意に変更可能なパワーユニットのマウンティング
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにエンジンを含むパワーユニ
ットはマウンティング装置を介して車体に搭載され、パ
ワーユニットから車体への振動伝達の防止、或いは急加
速、急減速、始動、ブレーキング時に生ずるエンジンシ
ェイク(エンジンの揺れ)の防止等を実現している。こ
の種のマウンティング装置としては、例えば実公平4−
39481号公報に記載された主にパワーユニットから
車体への振動伝達の防止を目的としたものを挙げること
ができる。
ットはマウンティング装置を介して車体に搭載され、パ
ワーユニットから車体への振動伝達の防止、或いは急加
速、急減速、始動、ブレーキング時に生ずるエンジンシ
ェイク(エンジンの揺れ)の防止等を実現している。こ
の種のマウンティング装置としては、例えば実公平4−
39481号公報に記載された主にパワーユニットから
車体への振動伝達の防止を目的としたものを挙げること
ができる。
【0003】図10は従来のパワーユニットのマウンテ
ィング装置を示す断面図である。
ィング装置を示す断面図である。
【0004】図に示すように、マウンティング装置のハ
ウジング301は略円筒状をなし、そのハウジング30
1の上部開口部はゴム製の弾性体302を介してステー
303により閉塞されている。ハウジング301内には
円盤状の隔壁304が位置決・固定され、ステー303
との間に非圧縮性流体を封入した主液室305を形成し
ている。隔壁304の上面中央に凹設された空気室30
6内には、外周に可動コイル307を巻回した可動部材
308が配設され、可動部材308の周囲には可動コイ
ル307と相対向してリング状のフェライト磁石309
が配設されて、これらの可動コイル307、可動部材3
08及びフェライト磁石309によりボイスコイル31
0を構成している。隔壁304の上面には空気室306
を閉塞するようにゴム製のシート材311が接着され、
このシート材311により主液室305内の非圧縮性流
体が空気室306内に流入するのが防止されている。そ
して、前記可動部材308はこのシート材311の下面
に接着されて、マウンティング装置の軸心Lと直交する
方向への移動を規制されつつ、軸心Lに沿う方向への若
干の移動を許容されている。
ウジング301は略円筒状をなし、そのハウジング30
1の上部開口部はゴム製の弾性体302を介してステー
303により閉塞されている。ハウジング301内には
円盤状の隔壁304が位置決・固定され、ステー303
との間に非圧縮性流体を封入した主液室305を形成し
ている。隔壁304の上面中央に凹設された空気室30
6内には、外周に可動コイル307を巻回した可動部材
308が配設され、可動部材308の周囲には可動コイ
ル307と相対向してリング状のフェライト磁石309
が配設されて、これらの可動コイル307、可動部材3
08及びフェライト磁石309によりボイスコイル31
0を構成している。隔壁304の上面には空気室306
を閉塞するようにゴム製のシート材311が接着され、
このシート材311により主液室305内の非圧縮性流
体が空気室306内に流入するのが防止されている。そ
して、前記可動部材308はこのシート材311の下面
に接着されて、マウンティング装置の軸心Lと直交する
方向への移動を規制されつつ、軸心Lに沿う方向への若
干の移動を許容されている。
【0005】なお、隔壁304の下側にはダイヤフラム
312が位置決・固定されて、隔壁304との間に非圧
縮性流体を封入した副液室313を形成し、この副液室
313は隔壁304の周囲に形成されたオリフィス31
4を介して主液室305と連通して、周知のように非圧
縮性流体がオリフィス314を通過する際に減衰作用が
奏される。
312が位置決・固定されて、隔壁304との間に非圧
縮性流体を封入した副液室313を形成し、この副液室
313は隔壁304の周囲に形成されたオリフィス31
4を介して主液室305と連通して、周知のように非圧
縮性流体がオリフィス314を通過する際に減衰作用が
奏される。
【0006】このように構成されたマウンティング装置
は図示しない車体とパワーユニットとの間に配設され
て、ハウジング301を車体側に、ステー303の上面
に溶接されたボルト303aをパワーユニット側に固定
した状態で使用される。そして、パワーユニットからの
振動により弾性体302が上下方向に撓むと、主液室3
05内の非圧縮性流体に周期的な振動が入力される。こ
のとき、可動コイル307には振動と同一周期の交流電
流が流されて、パワーユニットからの振動に対し逆相の
振動を主液室305内の非圧縮性流体に入力するように
可動部材308が強制的に振動されるため、マウンティ
ング装置の動ばね定数が低減されて、パワーユニットか
らの振動が遮断される。
は図示しない車体とパワーユニットとの間に配設され
て、ハウジング301を車体側に、ステー303の上面
に溶接されたボルト303aをパワーユニット側に固定
した状態で使用される。そして、パワーユニットからの
振動により弾性体302が上下方向に撓むと、主液室3
05内の非圧縮性流体に周期的な振動が入力される。こ
のとき、可動コイル307には振動と同一周期の交流電
流が流されて、パワーユニットからの振動に対し逆相の
振動を主液室305内の非圧縮性流体に入力するように
可動部材308が強制的に振動されるため、マウンティ
ング装置の動ばね定数が低減されて、パワーユニットか
らの振動が遮断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のマウン
ティング装置は、主液室305と空気室306内との間
の液密をシート材311により保持している関係上、可
動部材308の振動はシート材311を介して主液室3
05内の非圧縮性流体に伝達される。つまり、ゴム製の
シート材311が可動部材308の振動を妨げるように
作用するため、非圧縮性流体への振動伝達が円滑に行わ
れず、動ばね定数が十分に低減されずに振動の遮断が不
完全であった。
ティング装置は、主液室305と空気室306内との間
の液密をシート材311により保持している関係上、可
動部材308の振動はシート材311を介して主液室3
05内の非圧縮性流体に伝達される。つまり、ゴム製の
シート材311が可動部材308の振動を妨げるように
作用するため、非圧縮性流体への振動伝達が円滑に行わ
れず、動ばね定数が十分に低減されずに振動の遮断が不
完全であった。
【0008】また、周知のようにボイスコイル310の
効率は可動コイル307とフェライト磁石309とのエ
アギャップを狭めるほど良好となるが、上記したマウン
ティング装置ではシート材311により可動部材308
を位置決めしているため、可動部材308の変位に伴っ
てシート材311が撓むと可動部材308が軸心Lから
ずれてエアギャップが変化してしまう。したがって、エ
アギャップを十分に狭めることができず、効率の低下を
見込んでボイスコイル310を大型化する必要があり、
ひいてはマウンティング装置全体の大型化の要因となっ
ていた。
効率は可動コイル307とフェライト磁石309とのエ
アギャップを狭めるほど良好となるが、上記したマウン
ティング装置ではシート材311により可動部材308
を位置決めしているため、可動部材308の変位に伴っ
てシート材311が撓むと可動部材308が軸心Lから
ずれてエアギャップが変化してしまう。したがって、エ
アギャップを十分に狭めることができず、効率の低下を
見込んでボイスコイル310を大型化する必要があり、
ひいてはマウンティング装置全体の大型化の要因となっ
ていた。
【0009】そこで、本発明は主液室の液密を保持する
シート材等を省略し、可動部材から主液室内の非圧縮性
流体への振動伝達を円滑に行って、動ばね定数を常に的
確に制御できるとともに、シート材等の影響が可動部材
を駆動するアクチュエータに及ぶのを防止し、アクチュ
エータの効率を向上させて小型化することができるパワ
ーユニットのマウンティング装置の提供を課題とするも
のである。
シート材等を省略し、可動部材から主液室内の非圧縮性
流体への振動伝達を円滑に行って、動ばね定数を常に的
確に制御できるとともに、シート材等の影響が可動部材
を駆動するアクチュエータに及ぶのを防止し、アクチュ
エータの効率を向上させて小型化することができるパワ
ーユニットのマウンティング装置の提供を課題とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるパワーユ
ニットのマウンティング装置は、車体とパワーユニット
との間に配設されるマウンティング装置であって、非圧
縮性流体が封入されてパワーユニットからの入力振動に
より容積変化される主液室を備え、主液室の一側に配設
した可動部材を前記入力振動に連動してアクチュエータ
により振動させて、ばね定数を変更可能なパワーユニッ
トのマウンティング装置において、隔壁を介して前記主
液室に隣接して設けられ、非圧縮性流体が封入されると
ともに容積変化を許容された副液室と、前記隔壁に主液
室と副液室とを連通するように形成されて、内部に前記
可動部材が主液室と副液室とを結ぶ方向に振動可能に、
かつ内周と可動部材の外周との間に微小間隔を形成した
状態で配設された連通孔とを具備するものである。
ニットのマウンティング装置は、車体とパワーユニット
との間に配設されるマウンティング装置であって、非圧
縮性流体が封入されてパワーユニットからの入力振動に
より容積変化される主液室を備え、主液室の一側に配設
した可動部材を前記入力振動に連動してアクチュエータ
により振動させて、ばね定数を変更可能なパワーユニッ
トのマウンティング装置において、隔壁を介して前記主
液室に隣接して設けられ、非圧縮性流体が封入されると
ともに容積変化を許容された副液室と、前記隔壁に主液
室と副液室とを連通するように形成されて、内部に前記
可動部材が主液室と副液室とを結ぶ方向に振動可能に、
かつ内周と可動部材の外周との間に微小間隔を形成した
状態で配設された連通孔とを具備するものである。
【0011】
【作用】本発明においては、可動部材と連通孔の間隔が
微小であるため、可動部材の振動時には主液室及び副液
室内の非圧縮性流体が自己の粘性作用により間隔を流出
入することが防止される。したがって、パワーユニット
からの入力振動に連動してアクチュエータにより可動部
材が振動すると、その振動は副液室を容積変化させなが
ら主液室内の非圧縮性流体に入力されて、マウンティン
グ装置のばね定数を変更する。
微小であるため、可動部材の振動時には主液室及び副液
室内の非圧縮性流体が自己の粘性作用により間隔を流出
入することが防止される。したがって、パワーユニット
からの入力振動に連動してアクチュエータにより可動部
材が振動すると、その振動は副液室を容積変化させなが
ら主液室内の非圧縮性流体に入力されて、マウンティン
グ装置のばね定数を変更する。
【0012】このように主液室と副液室との間の液密保
持のための部材を特に必要としないことから、その液密
保持のための部材により可動部材の振動が妨げられる虞
がなく、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動
伝達を円滑に行うことが可能である。また、液密保持の
ための部材の影響がアクチュエータに及ばないため、例
えばアクチュエータをボイスコイルとして構成した場合
には、可動コイルと磁性体との間のエアギャップを縮小
できる等、アクチュエータの効率を向上させて小型化可
能となる。
持のための部材を特に必要としないことから、その液密
保持のための部材により可動部材の振動が妨げられる虞
がなく、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動
伝達を円滑に行うことが可能である。また、液密保持の
ための部材の影響がアクチュエータに及ばないため、例
えばアクチュエータをボイスコイルとして構成した場合
には、可動コイルと磁性体との間のエアギャップを縮小
できる等、アクチュエータの効率を向上させて小型化可
能となる。
【0013】
〔第一実施例〕以下、本発明を具体化した第一実施例を
説明する。
説明する。
【0014】図1は本発明の第一実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置の全体構成を示す概略図、
図2は本発明の第一実施例であるパワーユニットのマウ
ンティング装置におけるエンジンマウントの詳細を示す
断面図である。
ニットのマウンティング装置の全体構成を示す概略図、
図2は本発明の第一実施例であるパワーユニットのマウ
ンティング装置におけるエンジンマウントの詳細を示す
断面図である。
【0015】図1に示すように、本実施例のマウンティ
ング装置は、車体1のステー1aとパワーユニットであ
るエンジン2のステー2aとの間に配設されたエンジン
マウント3、そのエンジンマウント3を制御する電子制
御ユニット(以下、単に「ECU」という)4、車体1
のステー1aに装着されて、車体1に生ずる振動に応じ
た加速度信号Gを出力する加速度センサ5、エンジン2
のディストリビュータ6内に設けられて、その回転速度
に関連する回転角信号Ne を出力する回転角センサ7、
及びクランク角度の基準位置を示す基準位置信号G2 を
出力する基準位置センサ8から構成される。なお、回転
角センサ7と基準位置センサ8とはマグネットピックア
ップの一種である。
ング装置は、車体1のステー1aとパワーユニットであ
るエンジン2のステー2aとの間に配設されたエンジン
マウント3、そのエンジンマウント3を制御する電子制
御ユニット(以下、単に「ECU」という)4、車体1
のステー1aに装着されて、車体1に生ずる振動に応じ
た加速度信号Gを出力する加速度センサ5、エンジン2
のディストリビュータ6内に設けられて、その回転速度
に関連する回転角信号Ne を出力する回転角センサ7、
及びクランク角度の基準位置を示す基準位置信号G2 を
出力する基準位置センサ8から構成される。なお、回転
角センサ7と基準位置センサ8とはマグネットピックア
ップの一種である。
【0016】前記エンジンマウント3の詳細な構成を説
明すると、図2に示すように、エンジンマウント3は下
端のボルト13を車体1側に、上端のボルト12をエン
ジン2側に締結された状態で用いられる。エンジンマウ
ント3のマウントハウジング14は上方に開口する有底
円筒状をなし、その外周側に折曲された開口縁14a上
には円盤状のダイヤフラム15、下側隔壁16及び上側
隔壁17が重合状態で配設されている。上側隔壁17上
には、リング状の下側ブラケット18a、ドーム状をな
すゴム製の弾性体18b、及び円盤状の上側ブラケット
18cを相互に結合してなる緩衝部材18が配設され、
緩衝部材18の下側ブラケット18aには、ダイヤフラ
ム15、上側隔壁16及び下側隔壁17を共締めした状
態で前記マウントハウジング14の開口縁14aが複数
のボルト19により固定されている。なお、下側隔壁1
6と上側隔壁17の間、及び上側隔壁17と下側ブラケ
ット18aの間は、それぞれOリング16a,17aに
て液密を保持されている。
明すると、図2に示すように、エンジンマウント3は下
端のボルト13を車体1側に、上端のボルト12をエン
ジン2側に締結された状態で用いられる。エンジンマウ
ント3のマウントハウジング14は上方に開口する有底
円筒状をなし、その外周側に折曲された開口縁14a上
には円盤状のダイヤフラム15、下側隔壁16及び上側
隔壁17が重合状態で配設されている。上側隔壁17上
には、リング状の下側ブラケット18a、ドーム状をな
すゴム製の弾性体18b、及び円盤状の上側ブラケット
18cを相互に結合してなる緩衝部材18が配設され、
緩衝部材18の下側ブラケット18aには、ダイヤフラ
ム15、上側隔壁16及び下側隔壁17を共締めした状
態で前記マウントハウジング14の開口縁14aが複数
のボルト19により固定されている。なお、下側隔壁1
6と上側隔壁17の間、及び上側隔壁17と下側ブラケ
ット18aの間は、それぞれOリング16a,17aに
て液密を保持されている。
【0017】上記構成により、緩衝部材18と上側隔壁
17との間に主液室20、下側隔壁16とダイヤフラム
15との間にダイヤフラム15にて容積変化を許容され
た副液室21、更にダイヤフラム15とマウントハウジ
ング14との間に大気に開放された空気室22がそれぞ
れ形成される。なお、下側隔壁16の上面にはエンジン
マウント3の軸心Lを中心とした円弧状の溝23aが形
成され、溝23aの一端は上側隔壁17に形成された開
口部23bを介して主液室20内に開口し、溝23aの
他端は下側隔壁16に形成された開口部23cを介して
副液室21に開口している。そして、これらの溝23a
と開口部23b,23cにより主液室20と副液室21
とを連通するオリフィス23が形成され、後述するよう
に、このオリフィス23は特にエンジンマウント3に低
周波数域(20〜40Hz)の振動が入力されたときに減
衰作用を奏するように、その溝23aの断面積及び長さ
が設定されている。
17との間に主液室20、下側隔壁16とダイヤフラム
15との間にダイヤフラム15にて容積変化を許容され
た副液室21、更にダイヤフラム15とマウントハウジ
ング14との間に大気に開放された空気室22がそれぞ
れ形成される。なお、下側隔壁16の上面にはエンジン
マウント3の軸心Lを中心とした円弧状の溝23aが形
成され、溝23aの一端は上側隔壁17に形成された開
口部23bを介して主液室20内に開口し、溝23aの
他端は下側隔壁16に形成された開口部23cを介して
副液室21に開口している。そして、これらの溝23a
と開口部23b,23cにより主液室20と副液室21
とを連通するオリフィス23が形成され、後述するよう
に、このオリフィス23は特にエンジンマウント3に低
周波数域(20〜40Hz)の振動が入力されたときに減
衰作用を奏するように、その溝23aの断面積及び長さ
が設定されている。
【0018】緩衝部材18の上側ブラケット18cの下
面中央には弾性体18bを貫通する凸部24が形成さ
れ、その凸部24内に形成された注入孔24aは、上側
ブラケット18cの上方と主液室20内とを連通してい
る。この注入孔24aは主液室20及び副液室21に非
圧縮性流体を注入するために用いられ、通常時は上方よ
りボルト25にて閉塞されている。上側ブラケット18
c上には円盤状のステー26が複数のビス27により固
定され、ステー26の上面中央には前記したエンジン側
に固定されるボルト12が一体形成されている。
面中央には弾性体18bを貫通する凸部24が形成さ
れ、その凸部24内に形成された注入孔24aは、上側
ブラケット18cの上方と主液室20内とを連通してい
る。この注入孔24aは主液室20及び副液室21に非
圧縮性流体を注入するために用いられ、通常時は上方よ
りボルト25にて閉塞されている。上側ブラケット18
c上には円盤状のステー26が複数のビス27により固
定され、ステー26の上面中央には前記したエンジン側
に固定されるボルト12が一体形成されている。
【0019】前記マウントハウジング14内の底部には
第1の磁性体31が複数のビス32により固定され、そ
の磁性体31の上面には軸心Lに対応して円筒部31a
が形成されている。第1の磁性体31上には円筒部31
aの周囲を取り囲むようにリング状のフェライト磁石3
3が接着され、そのフェライト磁石33上には同じくリ
ング状の第2の磁性体34が接着されて、第2の磁性体
34の内周は第1の磁性体31の円筒部31aの外周に
対して所定間隔をおいて相対向している。第2の磁性体
34上には支持リング35が位置決めされた状態で接着
され、支持リング35の内周には上下に所定間隔をおい
て不織布製の2枚のダンパ36が張架されて、下方に開
口する有底円筒状のヨーク37を支持している。両ダン
パ36は断面蛇腹状をなし、軸心Lと直交する方向への
ヨーク37の移動を規制しつつ、軸心Lに沿う方向への
若干の移動を許容している。ヨーク37の下部外周には
可動コイル38が巻回されており、この可動コイル38
の部分は、前記した第1の磁性体31の円筒部31aの
外周と第2の磁性体34の内周との間に挿入されて、い
ずれの磁性体31,34に対しても所定の間隔を保持し
ている。
第1の磁性体31が複数のビス32により固定され、そ
の磁性体31の上面には軸心Lに対応して円筒部31a
が形成されている。第1の磁性体31上には円筒部31
aの周囲を取り囲むようにリング状のフェライト磁石3
3が接着され、そのフェライト磁石33上には同じくリ
ング状の第2の磁性体34が接着されて、第2の磁性体
34の内周は第1の磁性体31の円筒部31aの外周に
対して所定間隔をおいて相対向している。第2の磁性体
34上には支持リング35が位置決めされた状態で接着
され、支持リング35の内周には上下に所定間隔をおい
て不織布製の2枚のダンパ36が張架されて、下方に開
口する有底円筒状のヨーク37を支持している。両ダン
パ36は断面蛇腹状をなし、軸心Lと直交する方向への
ヨーク37の移動を規制しつつ、軸心Lに沿う方向への
若干の移動を許容している。ヨーク37の下部外周には
可動コイル38が巻回されており、この可動コイル38
の部分は、前記した第1の磁性体31の円筒部31aの
外周と第2の磁性体34の内周との間に挿入されて、い
ずれの磁性体31,34に対しても所定の間隔を保持し
ている。
【0020】そして、この第1の磁性体(ポールピー
ス)31、フェライト磁石33、第2の磁性体(プレー
ト)34、及びヨーク37によりアクチュエータとして
の所謂ボイスコイル39が構成され、両磁性体31,3
4とフェライト磁石33により形成された直流磁場中で
ヨーク37の可動コイル38に交流電流を流すと、ヨー
ク37はフレミングの左手の法則に従って軸心Lに沿う
方向に振動する。
ス)31、フェライト磁石33、第2の磁性体(プレー
ト)34、及びヨーク37によりアクチュエータとして
の所謂ボイスコイル39が構成され、両磁性体31,3
4とフェライト磁石33により形成された直流磁場中で
ヨーク37の可動コイル38に交流電流を流すと、ヨー
ク37はフレミングの左手の法則に従って軸心Lに沿う
方向に振動する。
【0021】前記上側隔壁17及び下側隔壁16には軸
心Lを中心として円形の連通孔40が形成され、この連
通孔40を介して主液室20と副液室21とが連通して
いる。連通孔40内には円盤状をなす可動部材としての
可動板41が水平姿勢で配設され、可動板41の下面中
央には取付部41aが突設されている。この取付部41
aは、前記ヨーク37の上面中央に突設された取付部3
7aに対しダイヤフラム15の中央部を挟んで相対向
し、これらのヨーク37の取付部37a、ダイヤフラム
15の中央部、及び可動板41の取付部41aがボルト
42により結合されている。したがって、前記のように
可動コイル38が通電されると、ヨーク37と共に可動
板41は連通孔40内で軸心Lに沿う方向に振動する。
可動板41の外周と連通孔40の内周との間隔Sは、可
動板41の振動時に両部材41,40が接触するのを回
避した上で可能な限り狭められ、本実施例では0.1〜
0.3mm程度の微小な値に設定されている。故に、主液
室20及び副液室21内の非圧縮性流体は、可動板41
の振動時に自己の粘性作用により前記間隔Sを流出入す
ることが防止され、動的には連通孔40は可動板41に
よりほぼ完全に閉鎖されていると見做すことができる。
心Lを中心として円形の連通孔40が形成され、この連
通孔40を介して主液室20と副液室21とが連通して
いる。連通孔40内には円盤状をなす可動部材としての
可動板41が水平姿勢で配設され、可動板41の下面中
央には取付部41aが突設されている。この取付部41
aは、前記ヨーク37の上面中央に突設された取付部3
7aに対しダイヤフラム15の中央部を挟んで相対向
し、これらのヨーク37の取付部37a、ダイヤフラム
15の中央部、及び可動板41の取付部41aがボルト
42により結合されている。したがって、前記のように
可動コイル38が通電されると、ヨーク37と共に可動
板41は連通孔40内で軸心Lに沿う方向に振動する。
可動板41の外周と連通孔40の内周との間隔Sは、可
動板41の振動時に両部材41,40が接触するのを回
避した上で可能な限り狭められ、本実施例では0.1〜
0.3mm程度の微小な値に設定されている。故に、主液
室20及び副液室21内の非圧縮性流体は、可動板41
の振動時に自己の粘性作用により前記間隔Sを流出入す
ることが防止され、動的には連通孔40は可動板41に
よりほぼ完全に閉鎖されていると見做すことができる。
【0022】このように本実施例では、可動板41の外
周と連通孔40の内周との間隔Sを狭めて、非圧縮性流
体の粘性作用を利用して主液室20と副液室21との間
の液密を確保している。したがって、従来技術で説明し
たマウンティング装置のように液密を保持するためのシ
ート材311(図10に示す)を必要とせず、そのシー
ト材311等により可動板41の振動が妨げられる虞が
全くないことから、可動板41から主液室20内の非圧
縮性流体への振動伝達を円滑に行うことができる。ま
た、可動板41はシート材311等の影響を受けること
なく確実に軸心L上で変位し、この際に第2の磁性体3
4と可動コイル38との間のエアギャップが変化しない
ため、エアギャップを縮小して効率を向上させ、ボイス
コイル39を小型化可能となる。
周と連通孔40の内周との間隔Sを狭めて、非圧縮性流
体の粘性作用を利用して主液室20と副液室21との間
の液密を確保している。したがって、従来技術で説明し
たマウンティング装置のように液密を保持するためのシ
ート材311(図10に示す)を必要とせず、そのシー
ト材311等により可動板41の振動が妨げられる虞が
全くないことから、可動板41から主液室20内の非圧
縮性流体への振動伝達を円滑に行うことができる。ま
た、可動板41はシート材311等の影響を受けること
なく確実に軸心L上で変位し、この際に第2の磁性体3
4と可動コイル38との間のエアギャップが変化しない
ため、エアギャップを縮小して効率を向上させ、ボイス
コイル39を小型化可能となる。
【0023】次に、前記したECU4の構成を説明す
る。
る。
【0024】図3は本発明の第一実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置のECUの構成を示すブロ
ック図、図4は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置のECUが取り扱う信号波形を
示すタイムチャートである。
ニットのマウンティング装置のECUの構成を示すブロ
ック図、図4は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置のECUが取り扱う信号波形を
示すタイムチャートである。
【0025】ECU4は、中央処理装置(以下、単にC
PUという)51、データバス52、タイマ53、波形
整形IC54、カウンタ55、I/Oポート56、バン
ドパスフィルタ57a、アナログ入力ポート57、A/
D変換回路58、CPU51の処理データを一時的に記
憶するランダムアクセスメモリ(以下、単に「RAM」
という)59、CPU51の制御プログラムを記憶する
リードオンリメモリ(以下、単に「ROM」という)6
0、I/Oポート61、ボイスコイル駆動回路62、及
び電源回路63から構成されており、キースイッチ64
が投入されると、バッテリ65からの電力が電源回路6
3に供給されてECU4が起動する。
PUという)51、データバス52、タイマ53、波形
整形IC54、カウンタ55、I/Oポート56、バン
ドパスフィルタ57a、アナログ入力ポート57、A/
D変換回路58、CPU51の処理データを一時的に記
憶するランダムアクセスメモリ(以下、単に「RAM」
という)59、CPU51の制御プログラムを記憶する
リードオンリメモリ(以下、単に「ROM」という)6
0、I/Oポート61、ボイスコイル駆動回路62、及
び電源回路63から構成されており、キースイッチ64
が投入されると、バッテリ65からの電力が電源回路6
3に供給されてECU4が起動する。
【0026】そして、回転角センサ7からの回転角信号
Ne 及び基準位置センサ8からの基準位置信号G2 は、
図4の(a) に示す波形として前記波形整形IC54に入
力され、波形整形IC54はその信号Ne,G2 を図4の
(b) に示す矩形波に波形整形した後、I/Oポート56
を介してデータバス52に出力する。また、波形整形後
の回転角信号Ne はカウンタ55によりカウントされ、
そのカウント値がデータバス52に出力される。一方、
加速度センサ5からの加速度信号Gはバンドパスフィル
タ57aを経て図4の(c) に示す振動加速度gとしてA
/D変換回路58に入力され、A/D変換後にデータバ
ス52に出力される。
Ne 及び基準位置センサ8からの基準位置信号G2 は、
図4の(a) に示す波形として前記波形整形IC54に入
力され、波形整形IC54はその信号Ne,G2 を図4の
(b) に示す矩形波に波形整形した後、I/Oポート56
を介してデータバス52に出力する。また、波形整形後
の回転角信号Ne はカウンタ55によりカウントされ、
そのカウント値がデータバス52に出力される。一方、
加速度センサ5からの加速度信号Gはバンドパスフィル
タ57aを経て図4の(c) に示す振動加速度gとしてA
/D変換回路58に入力され、A/D変換後にデータバ
ス52に出力される。
【0027】CPU51は入力された振動加速度gに基
づいて図4の(d) に示す制御信号Vout を作成し、I/
Oポート61を介してボイスコイル駆動回路62に出力
する。ボイスコイル駆動回路62はバッテリ65から電
力を供給されて、制御信号Vout に比例する駆動電流i
をボイスコイル39に出力し、この駆動電流iによりボ
イスコイル39の可動コイル38が通電して可動板41
を振動させる。
づいて図4の(d) に示す制御信号Vout を作成し、I/
Oポート61を介してボイスコイル駆動回路62に出力
する。ボイスコイル駆動回路62はバッテリ65から電
力を供給されて、制御信号Vout に比例する駆動電流i
をボイスコイル39に出力し、この駆動電流iによりボ
イスコイル39の可動コイル38が通電して可動板41
を振動させる。
【0028】次に、4サイクル直列4気筒エンジンを例
として、エンジン2から振動が入力されてエンジンマウ
ント3で減衰されるまでの過程を説明する。
として、エンジン2から振動が入力されてエンジンマウ
ント3で減衰されるまでの過程を説明する。
【0029】図5は本発明の第一実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置における振動加速度と制御
信号との関係を示す特性図、図6は本発明の第一実施例
であるパワーユニットのマウンティング装置における駆
動電流と可動板のリフト量との関係を示す特性図であ
る。
ニットのマウンティング装置における振動加速度と制御
信号との関係を示す特性図、図6は本発明の第一実施例
であるパワーユニットのマウンティング装置における駆
動電流と可動板のリフト量との関係を示す特性図であ
る。
【0030】4サイクル直列4気筒では、2回転(720°
CA) で4回、即ち 180°CA毎に1回の爆発行程が実行さ
れるため、エンジン2の爆発に起因する振動(1次振
動)は180°CAを1周期とする略正弦波と近似できる。
この振動はエンジンマウント3を介して車体1側に伝達
され、他の車両の走行等に起因する振動と共に加速度セ
ンサ5により検出される。バンドパスフィルタ57aは
加速度センサ5の加速度信号G中からエンジン2の爆発
に起因する10〜200Hzの周波数帯域のみを通過さ
せ、これにより得られた図4の(c) に示す振動加速度g
がCPU51に入力される。なお、図において振動加速
度gの最大値では、エンジン2からエンジンマウント3
に圧縮方向の振動が入力されて弾性体18bが下方に撓
んでおり、振動加速度gの最小値では、エンジンマウン
ト3に伸長方向の振動が入力されて弾性体18bが上方
に撓んでいるものとする。
CA) で4回、即ち 180°CA毎に1回の爆発行程が実行さ
れるため、エンジン2の爆発に起因する振動(1次振
動)は180°CAを1周期とする略正弦波と近似できる。
この振動はエンジンマウント3を介して車体1側に伝達
され、他の車両の走行等に起因する振動と共に加速度セ
ンサ5により検出される。バンドパスフィルタ57aは
加速度センサ5の加速度信号G中からエンジン2の爆発
に起因する10〜200Hzの周波数帯域のみを通過さ
せ、これにより得られた図4の(c) に示す振動加速度g
がCPU51に入力される。なお、図において振動加速
度gの最大値では、エンジン2からエンジンマウント3
に圧縮方向の振動が入力されて弾性体18bが下方に撓
んでおり、振動加速度gの最小値では、エンジンマウン
ト3に伸長方向の振動が入力されて弾性体18bが上方
に撓んでいるものとする。
【0031】そして、この振動加速度gに基づいてEC
U4は、エンジン2の定常運転時には、エンジン2から
の振動をエンジンマウント3で遮断すべく、逆相制御を
実行してエンジンマウント3の動ばね定数を低減し、ま
た、エンジン10の過渡運転時、例えば急加速、急減
速、始動、ブレーキング時等には、エンジンシェイクを
抑制すべく、同相制御を実行してエンジンマウント3の
動ばね定数を増大する。
U4は、エンジン2の定常運転時には、エンジン2から
の振動をエンジンマウント3で遮断すべく、逆相制御を
実行してエンジンマウント3の動ばね定数を低減し、ま
た、エンジン10の過渡運転時、例えば急加速、急減
速、始動、ブレーキング時等には、エンジンシェイクを
抑制すべく、同相制御を実行してエンジンマウント3の
動ばね定数を増大する。
【0032】逆相制御の実行中においては、図5に実線
で示す特性に従い、振動加速度gに対して反比例するよ
うにCPU51の制御信号Vout が作成され、その制御
信号Vout に比例してボイスコイル駆動回路62により
駆動電流iが決定される。ボイスコイル39は、可動コ
イル38に流れる駆動電流iに比例して可動板41のリ
フト量lを増加させる図6に示す特性であるため、最終
的には図4(d) に実線で示すように、振動加速度gに対
して常に逆の位相となるように、 180°CAを1周期とす
る略正弦波に倣って可動板41のリフト量lが制御され
る。周知のようにボイスコイル39は応答性が良好であ
るため、エンジン2の1次振動の上限周波数(200Hz
付近)まで振動加速度gに基づいて駆動電流iを制御可
能である。
で示す特性に従い、振動加速度gに対して反比例するよ
うにCPU51の制御信号Vout が作成され、その制御
信号Vout に比例してボイスコイル駆動回路62により
駆動電流iが決定される。ボイスコイル39は、可動コ
イル38に流れる駆動電流iに比例して可動板41のリ
フト量lを増加させる図6に示す特性であるため、最終
的には図4(d) に実線で示すように、振動加速度gに対
して常に逆の位相となるように、 180°CAを1周期とす
る略正弦波に倣って可動板41のリフト量lが制御され
る。周知のようにボイスコイル39は応答性が良好であ
るため、エンジン2の1次振動の上限周波数(200Hz
付近)まで振動加速度gに基づいて駆動電流iを制御可
能である。
【0033】このように、エンジン2からの入力振動に
より弾性体18bが下方に撓んだときに可動板41が下
方に変位するため、圧縮方向の振動入力による主液室2
0内の圧力上昇が抑制されて、エンジンマウント3の動
ばね定数が飛躍的に低減される。その結果、エンジン2
からの振動がエンジンマウント3にて確実に遮断され
て、その振動伝達率が大幅に低減されるとともに、こも
り音が確実に抑制される。なお、このときの可動板41
の振動は副液室21内の非圧縮性流体にも入力される
が、副液室21はダイヤフラム15の撓みにより容積変
化を許容されているため、可動板41の振動を妨げるこ
とはない。
より弾性体18bが下方に撓んだときに可動板41が下
方に変位するため、圧縮方向の振動入力による主液室2
0内の圧力上昇が抑制されて、エンジンマウント3の動
ばね定数が飛躍的に低減される。その結果、エンジン2
からの振動がエンジンマウント3にて確実に遮断され
て、その振動伝達率が大幅に低減されるとともに、こも
り音が確実に抑制される。なお、このときの可動板41
の振動は副液室21内の非圧縮性流体にも入力される
が、副液室21はダイヤフラム15の撓みにより容積変
化を許容されているため、可動板41の振動を妨げるこ
とはない。
【0034】また、同相制御の実行中においては、図5
に二点鎖線で示す特性に従い、振動加速度gに対して比
例するようにCPU51の制御信号Vout が作成され、
その制御信号Vout に比例してボイスコイル駆動回路6
2により駆動電流iが決定される。そして、駆動電流i
に比例してボイスコイル39の可動板41のリフト量l
が増加するため、最終的には図4(d) に二点鎖線で示す
ように、振動加速度gに対して常に同一の位相となるよ
うに、 180°CAを1周期とする略正弦波に倣って可動板
41のリフト量lが制御される。
に二点鎖線で示す特性に従い、振動加速度gに対して比
例するようにCPU51の制御信号Vout が作成され、
その制御信号Vout に比例してボイスコイル駆動回路6
2により駆動電流iが決定される。そして、駆動電流i
に比例してボイスコイル39の可動板41のリフト量l
が増加するため、最終的には図4(d) に二点鎖線で示す
ように、振動加速度gに対して常に同一の位相となるよ
うに、 180°CAを1周期とする略正弦波に倣って可動板
41のリフト量lが制御される。
【0035】つまり、エンジン2からの入力振動により
弾性体18bが下方に撓んだときに可動板41が上方に
変位するため、主液室20内の圧力上昇がより顕著とな
り、エンジンマウント3の動ばね定数が飛躍的に増大さ
れて、エンジンシェイクが抑制される。
弾性体18bが下方に撓んだときに可動板41が上方に
変位するため、主液室20内の圧力上昇がより顕著とな
り、エンジンマウント3の動ばね定数が飛躍的に増大さ
れて、エンジンシェイクが抑制される。
【0036】ここで、上記した逆相及び同相のいずれの
制御においても、駆動電流i(可動板41のリフト量
l)の波形は、振動加速度gの波形に対して所定のディ
レイ時間Δθだけディレイするように制御され、かつ、
その駆動電流iの波形の振幅Wは、機関回転速度Nの増
加に伴って縮小するように制御される。即ち、ディレイ
時間Δθについては、実際に車体1に発生している振動
加速度gに対してボイスコイル39の応答遅れ等を加味
して駆動電流iを先行させる必要があるため、波形整形
上はディレイ調整して実質的に駆動電流iを先行させて
いるのである。なお、適切なディレイ時間Δθは機関回
転速度Nに応じて変化するため、駆動電流iの振幅Wと
同様に機関回転速度Nに応じて設定される。また、駆動
電流iの振幅Wについては、周知のようにエンジン2が
高回転域であるほど振動加速度gの振幅が縮小されてエ
ンジンマウント3の弾性体18bの撓み量が小さくなる
ため、それに対応して可動板41の変位を縮小すべく駆
動電流iの振幅Wを縮小しているのである。
制御においても、駆動電流i(可動板41のリフト量
l)の波形は、振動加速度gの波形に対して所定のディ
レイ時間Δθだけディレイするように制御され、かつ、
その駆動電流iの波形の振幅Wは、機関回転速度Nの増
加に伴って縮小するように制御される。即ち、ディレイ
時間Δθについては、実際に車体1に発生している振動
加速度gに対してボイスコイル39の応答遅れ等を加味
して駆動電流iを先行させる必要があるため、波形整形
上はディレイ調整して実質的に駆動電流iを先行させて
いるのである。なお、適切なディレイ時間Δθは機関回
転速度Nに応じて変化するため、駆動電流iの振幅Wと
同様に機関回転速度Nに応じて設定される。また、駆動
電流iの振幅Wについては、周知のようにエンジン2が
高回転域であるほど振動加速度gの振幅が縮小されてエ
ンジンマウント3の弾性体18bの撓み量が小さくなる
ため、それに対応して可動板41の変位を縮小すべく駆
動電流iの振幅Wを縮小しているのである。
【0037】ところで、可動板41の逆相制御のみによ
りエンジン2の全回転域で振動伝達率の低減を図る場
合、特に振動加速度gが40Hz(機関回転数Nで120
0rpm)以下の低周波数域では、可動板41のリフト量
l(駆動電流iの振幅W)をかなり大きくする必要があ
り、ボイスコイル39の消費電力が増大する。ここで、
本実施例のエンジンマウント3では、前記のようにオリ
フィス23の特性が低周波数域(20〜40Hz)の振動
を対象として設定されているため、エンジンマウント3
の弾性体18bの撓みに応じて主液室20及び副液室2
1内の非圧縮性流体がオリフィス23を経て交互に流出
入を繰り返して振動減衰作用を奏する。つまり、このア
イドルから1200rpm までの低回転域においては、可
動板41の振動減衰作用がオリフィス23により補われ
て、振動伝達率の低減が達成される。したがって、駆動
電流iの振幅Wをそれほど大きくする必要がなく、低周
波数域におけるボイスコイル39の消費電力を節減可能
である。
りエンジン2の全回転域で振動伝達率の低減を図る場
合、特に振動加速度gが40Hz(機関回転数Nで120
0rpm)以下の低周波数域では、可動板41のリフト量
l(駆動電流iの振幅W)をかなり大きくする必要があ
り、ボイスコイル39の消費電力が増大する。ここで、
本実施例のエンジンマウント3では、前記のようにオリ
フィス23の特性が低周波数域(20〜40Hz)の振動
を対象として設定されているため、エンジンマウント3
の弾性体18bの撓みに応じて主液室20及び副液室2
1内の非圧縮性流体がオリフィス23を経て交互に流出
入を繰り返して振動減衰作用を奏する。つまり、このア
イドルから1200rpm までの低回転域においては、可
動板41の振動減衰作用がオリフィス23により補われ
て、振動伝達率の低減が達成される。したがって、駆動
電流iの振幅Wをそれほど大きくする必要がなく、低周
波数域におけるボイスコイル39の消費電力を節減可能
である。
【0038】次に、上記した逆相制御及び同相制御を実
行するときのCPU51の処理を説明する。
行するときのCPU51の処理を説明する。
【0039】図7は本発明の第一実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置におけるCPUの処理を示
すフローチャートである。
ニットのマウンティング装置におけるCPUの処理を示
すフローチャートである。
【0040】図7のルーチンは所定時間毎に実行され、
まず、CPU51はステップS1で回転角センサ7の回
転角信号Ne 及び基準位置センサ8の基準位置信号G2
を波形整形IC54を経て入力するとともに、加速度セ
ンサ6の加速度信号Gをバンドパスフィルタ57aを経
て振動加速度gとして入力する。次いで、ステップS2
で基準位置信号G2 が入力された直後であるか否かを判
定し、入力直後の場合にはステップS3に移行して、回
転角信号Ne より現在の機関回転速度Nを算出する。更
に、ステップS4でROM60に格納された図示しない
マップに従って機関回転速度Nよりディレイ時間Δθ及
び駆動電流iの振幅Wを算出し、ステップS5で既にR
AM59に格納されているこれらの値Δθ,Wを新たな
算出値に更新する。その後、ステップS6でこれらのデ
ィレイ時間Δθ及び駆動電流iの振幅Wを加味した上
で、図5の特性に従い現在の振動加速度gの値よりその
時点の制御信号Vout の値を算出して、ボイスコイル駆
動回路62に出力する。つまり、このときの制御信号V
out は、逆相制御であれば振動加速度gに反比例して、
同相制御であれば振動加速度gに比例して設定される。
まず、CPU51はステップS1で回転角センサ7の回
転角信号Ne 及び基準位置センサ8の基準位置信号G2
を波形整形IC54を経て入力するとともに、加速度セ
ンサ6の加速度信号Gをバンドパスフィルタ57aを経
て振動加速度gとして入力する。次いで、ステップS2
で基準位置信号G2 が入力された直後であるか否かを判
定し、入力直後の場合にはステップS3に移行して、回
転角信号Ne より現在の機関回転速度Nを算出する。更
に、ステップS4でROM60に格納された図示しない
マップに従って機関回転速度Nよりディレイ時間Δθ及
び駆動電流iの振幅Wを算出し、ステップS5で既にR
AM59に格納されているこれらの値Δθ,Wを新たな
算出値に更新する。その後、ステップS6でこれらのデ
ィレイ時間Δθ及び駆動電流iの振幅Wを加味した上
で、図5の特性に従い現在の振動加速度gの値よりその
時点の制御信号Vout の値を算出して、ボイスコイル駆
動回路62に出力する。つまり、このときの制御信号V
out は、逆相制御であれば振動加速度gに反比例して、
同相制御であれば振動加速度gに比例して設定される。
【0041】また、前記ステップS2で基準位置信号G
2 の入力直後ではないと判定した場合には直接ステップ
S6に移行し、RAM59のディレイ時間Δθ及び振幅
Wを加味して制御信号Vout の算出・出力処理を行う。
つまり、ディレイ時間Δθ及び駆動電流iの振幅Wは基
準位置信号G2 の入力毎に最適値に更新されるのであ
る。
2 の入力直後ではないと判定した場合には直接ステップ
S6に移行し、RAM59のディレイ時間Δθ及び振幅
Wを加味して制御信号Vout の算出・出力処理を行う。
つまり、ディレイ時間Δθ及び駆動電流iの振幅Wは基
準位置信号G2 の入力毎に最適値に更新されるのであ
る。
【0042】そして、このようにして作成された制御信
号Vout に基づき、ボイスコイル駆動回路62からボイ
スコイル39に図4の(d) に示す波形の駆動電流iが出
力され、可動コイル38が通電されて可動板41を振動
させる。
号Vout に基づき、ボイスコイル駆動回路62からボイ
スコイル39に図4の(d) に示す波形の駆動電流iが出
力され、可動コイル38が通電されて可動板41を振動
させる。
【0043】このように本実施例のパワーユニットのマ
ウンティング装置は、エンジン2からの振動が入力され
る主液室20とダイヤフラム15により容積変化が許容
された副液室21とを隔壁16,17で区画し、その隔
壁16,17に形成された連通孔40内に微小な間隔S
を形成した状態で可動板41を配設して、ボイスコイル
39により可動板41をエンジンマウント3の軸心Lに
沿う方向に振動させるように構成している。
ウンティング装置は、エンジン2からの振動が入力され
る主液室20とダイヤフラム15により容積変化が許容
された副液室21とを隔壁16,17で区画し、その隔
壁16,17に形成された連通孔40内に微小な間隔S
を形成した状態で可動板41を配設して、ボイスコイル
39により可動板41をエンジンマウント3の軸心Lに
沿う方向に振動させるように構成している。
【0044】したがって、可動板41の振動時には主液
室20及び副液室21内の非圧縮性流体が自己の粘性作
用により間隔Sを流出入することが防止されて、両液室
20,21間の液密が確保されるため、従来技術で説明
した液密保持のためのシート材311等を必要としな
い。故に、そのシート材311により可動板41の振動
が妨げられる虞が全くなく、可動板41から主液室20
内の非圧縮性流体への振動伝達を円滑に行うことがで
き、逆相及び同相のいずれの制御でも動ばね定数を常に
的確に制御して、エンジン2からの振動を確実に遮断
し、かつ、エンジンシェイクを確実に抑制することがで
きる。
室20及び副液室21内の非圧縮性流体が自己の粘性作
用により間隔Sを流出入することが防止されて、両液室
20,21間の液密が確保されるため、従来技術で説明
した液密保持のためのシート材311等を必要としな
い。故に、そのシート材311により可動板41の振動
が妨げられる虞が全くなく、可動板41から主液室20
内の非圧縮性流体への振動伝達を円滑に行うことがで
き、逆相及び同相のいずれの制御でも動ばね定数を常に
的確に制御して、エンジン2からの振動を確実に遮断
し、かつ、エンジンシェイクを確実に抑制することがで
きる。
【0045】また、可動板41がシート材311等の影
響を受けることなく確実に軸心L上で変位するため、第
2の磁性体34と可動コイル38との間のエアギャップ
を縮小して効率を向上させることができ、ボイスコイル
39を小型化して、ひいてはエンジンマウント3全体の
小型化を達成することができる。
響を受けることなく確実に軸心L上で変位するため、第
2の磁性体34と可動コイル38との間のエアギャップ
を縮小して効率を向上させることができ、ボイスコイル
39を小型化して、ひいてはエンジンマウント3全体の
小型化を達成することができる。
【0046】一方、本実施例のマウンティング装置は上
記した利点の他にも種々の利点を有しており、以下に列
挙して説明する。
記した利点の他にも種々の利点を有しており、以下に列
挙して説明する。
【0047】(1)図2から明らかなように、主液室2
0と副液室21とを区画する隔壁16,17の連通孔4
0内に可動板41を配設しているため、その他の箇所、
例えば弾性体18b内等に可動板41を設けた場合に比
較してスペース効率が良く、エンジンマウント3をより
一層小型化できる。
0と副液室21とを区画する隔壁16,17の連通孔4
0内に可動板41を配設しているため、その他の箇所、
例えば弾性体18b内等に可動板41を設けた場合に比
較してスペース効率が良く、エンジンマウント3をより
一層小型化できる。
【0048】(2)ボイスコイル39を副液室21の下
側の空気室22内に設けて、取付部37a,41aを介
して連通孔40内の可動板41を振動させている。した
がって、ボイスコイル39とECU4とを接続する配線
が非圧縮性流体中に浸漬されてショートする虞が全くな
く、その動作を確実なものとすることができる。
側の空気室22内に設けて、取付部37a,41aを介
して連通孔40内の可動板41を振動させている。した
がって、ボイスコイル39とECU4とを接続する配線
が非圧縮性流体中に浸漬されてショートする虞が全くな
く、その動作を確実なものとすることができる。
【0049】(3)主液室20及び副液室21に非圧縮
性流体を注入するための注入孔24aをエンジンマウン
ト3の上部に設けているため、注入作業を極めて容易に
実施することができる。
性流体を注入するための注入孔24aをエンジンマウン
ト3の上部に設けているため、注入作業を極めて容易に
実施することができる。
【0050】(4)ボイスコイル39のヨーク37を2
枚のダンパ36で支持しているため、ヨーク37と第1
の磁性体31の円筒部31aとを高い同軸度に保持で
き、第2の磁性体34と可動コイル38との間のエアギ
ャップをより縮小して効率を向上させることができる。
枚のダンパ36で支持しているため、ヨーク37と第1
の磁性体31の円筒部31aとを高い同軸度に保持で
き、第2の磁性体34と可動コイル38との間のエアギ
ャップをより縮小して効率を向上させることができる。
【0051】(5)ダイヤフラム15の中央部がヨーク
37の取付部37aと可動板41の取付部41aとの間
に挾持されているため、可動板41の振動に伴いダイヤ
フラム15が常に可動板41と同一方向に撓んで副液室
21内の容積を強制的に変化させる。したがって、ダイ
ヤフラム15の弾性力だけを利用して副液室21内の容
積変化を許容した場合に比較して、内部の非圧縮性流体
により可動板41の振動が妨げられるのをより確実に防
止することができる。
37の取付部37aと可動板41の取付部41aとの間
に挾持されているため、可動板41の振動に伴いダイヤ
フラム15が常に可動板41と同一方向に撓んで副液室
21内の容積を強制的に変化させる。したがって、ダイ
ヤフラム15の弾性力だけを利用して副液室21内の容
積変化を許容した場合に比較して、内部の非圧縮性流体
により可動板41の振動が妨げられるのをより確実に防
止することができる。
【0052】(6)エンジン2の運転状態に応じて定常
運転時には逆相制御を、過渡運転時には同相制御を実行
しているため、従来技術で説明したマウンティング装置
と同様のエンジン2の振動遮断の利点のみならず、エン
ジンシェイクの抑制という利点をも得ることができる。
運転時には逆相制御を、過渡運転時には同相制御を実行
しているため、従来技術で説明したマウンティング装置
と同様のエンジン2の振動遮断の利点のみならず、エン
ジンシェイクの抑制という利点をも得ることができる。
【0053】(7)機関回転速度Nの増加に伴い振動加
速度gの振幅が縮小されることに着目し、それに応じて
ボイスコイル39の駆動電流iの振幅Wを連続的に縮小
するように制御している。つまり、実際のエンジンマウ
ント3の弾性体18bの撓み量に対応して可動板41の
リフト量lをきめ細かく制御しているため、動ばね定数
をより一層的確に制御できる上に、高回転域では駆動電
流iの振幅Wを縮小して消費電力を節減できる。また、
このように駆動電流iの振幅Wを変化させるだけの簡単
な制御により実施可能である。
速度gの振幅が縮小されることに着目し、それに応じて
ボイスコイル39の駆動電流iの振幅Wを連続的に縮小
するように制御している。つまり、実際のエンジンマウ
ント3の弾性体18bの撓み量に対応して可動板41の
リフト量lをきめ細かく制御しているため、動ばね定数
をより一層的確に制御できる上に、高回転域では駆動電
流iの振幅Wを縮小して消費電力を節減できる。また、
このように駆動電流iの振幅Wを変化させるだけの簡単
な制御により実施可能である。
【0054】(8)振動加速度gが40Hz以下の低周波
数域では、オリフィス23を併用することにより可動板
41の振動減衰作用を補っているため、可動板41のリ
フト量l(駆動電流iの振幅W)をそれほど大きくする
必要がなく、低周波数域におけるボイスコイル39の消
費電力を大幅に節減できる。また、このように可動板4
1に大きなリフト量lが要求されないため、ボイスコイ
ル39のストロークを縮小してより一層小型化できると
ともに、耐久性を向上させることができる。
数域では、オリフィス23を併用することにより可動板
41の振動減衰作用を補っているため、可動板41のリ
フト量l(駆動電流iの振幅W)をそれほど大きくする
必要がなく、低周波数域におけるボイスコイル39の消
費電力を大幅に節減できる。また、このように可動板4
1に大きなリフト量lが要求されないため、ボイスコイ
ル39のストロークを縮小してより一層小型化できると
ともに、耐久性を向上させることができる。
【0055】〔第二実施例〕以下、本発明を具体化した
第二実施例を説明する。なお、本実施例のマウンティン
グ装置は第一実施例のものに比較してエンジンマウント
3の構成が部分的に相違し、その他の構成は同一であ
る。したがって、特に相違点を重点的に説明する。
第二実施例を説明する。なお、本実施例のマウンティン
グ装置は第一実施例のものに比較してエンジンマウント
3の構成が部分的に相違し、その他の構成は同一であ
る。したがって、特に相違点を重点的に説明する。
【0056】図8は本発明の第二実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置におけるエンジンマウント
の詳細を示す断面図である。
ニットのマウンティング装置におけるエンジンマウント
の詳細を示す断面図である。
【0057】図に示すように、第1の磁性体31の円筒
部31aの上面中央にはストッパ部101が突設され、
ストッパ部101上にはゴム製のクッション材103が
接着されている。また、このストッパ部101と相対向
するようにヨーク37の下面中央にはストッパ部102
が突設され、両ストッパ部101,102間には、ヨー
ク37が最下位置に変位したとき(リフト量lが下方に
最大となったとき)にストッパ部101,102同士が
当接しない程度の間隔Tが形成されている。
部31aの上面中央にはストッパ部101が突設され、
ストッパ部101上にはゴム製のクッション材103が
接着されている。また、このストッパ部101と相対向
するようにヨーク37の下面中央にはストッパ部102
が突設され、両ストッパ部101,102間には、ヨー
ク37が最下位置に変位したとき(リフト量lが下方に
最大となったとき)にストッパ部101,102同士が
当接しない程度の間隔Tが形成されている。
【0058】そして、駆動電流iに応じてボイスコイル
39が可動板41を振動させているときには、両ストッ
パ部101,102は当接せず、第一実施例と同じく、
逆相制御による振動伝達率の低減と同相制御によるエン
ジンシェイクの抑制とが実現される。
39が可動板41を振動させているときには、両ストッ
パ部101,102は当接せず、第一実施例と同じく、
逆相制御による振動伝達率の低減と同相制御によるエン
ジンシェイクの抑制とが実現される。
【0059】また、甚だしいエンジンシェイクによりエ
ンジンマウント3に圧縮方向の過大な振動が入力された
ときには、弾性体18bの撓みにより主液室20の圧力
が異常上昇して、ボイスコイル39の駆動力を越えた力
で可動板41が強引に下方に押圧される。このとき、両
ストッパ部101,102が当接してヨーク37の下方
への移動を規制するため、例えばダンパ36の破損等の
トラブルが未然に回避することができる。故に、本実施
例では第一実施例で説明した種々の利点に加え、ボイス
コイル39の信頼性、ひいてはマウンティング装置全体
の信頼性を向上させることができる。
ンジンマウント3に圧縮方向の過大な振動が入力された
ときには、弾性体18bの撓みにより主液室20の圧力
が異常上昇して、ボイスコイル39の駆動力を越えた力
で可動板41が強引に下方に押圧される。このとき、両
ストッパ部101,102が当接してヨーク37の下方
への移動を規制するため、例えばダンパ36の破損等の
トラブルが未然に回避することができる。故に、本実施
例では第一実施例で説明した種々の利点に加え、ボイス
コイル39の信頼性、ひいてはマウンティング装置全体
の信頼性を向上させることができる。
【0060】なお、前記クッション材103は両ストッ
パ部101,102の当接時の衝撃を和らげる作用を果
たし、上記のようにゴム製とする他に、皿ばね等を用い
てもよい。
パ部101,102の当接時の衝撃を和らげる作用を果
たし、上記のようにゴム製とする他に、皿ばね等を用い
てもよい。
【0061】〔第三実施例〕以下、本発明を具体化した
第三実施例を説明する。なお、本実施例のマウンティン
グ装置は第一実施例のものに比較してエンジンマウント
3の構成が部分的に相違し、その他の構成は同一であ
る。したがって、特に相違点を重点的に説明する。
第三実施例を説明する。なお、本実施例のマウンティン
グ装置は第一実施例のものに比較してエンジンマウント
3の構成が部分的に相違し、その他の構成は同一であ
る。したがって、特に相違点を重点的に説明する。
【0062】図9は本発明の第三実施例であるパワーユ
ニットのマウンティング装置におけるエンジンマウント
の詳細を示す断面図である。
ニットのマウンティング装置におけるエンジンマウント
の詳細を示す断面図である。
【0063】図に示すように、ボイスコイル39のヨー
ク201は下方に開口する有底円筒状をなし、第一実施
例と同じく、その下部に設けられた可動コイル202
は、第1の磁性体31の円筒部31aの外周と第2の磁
性体34の内周との間に位置し、また、上部に形成され
た取付部201aには可動板41が連結されている。ヨ
ーク201の下面中央にはガイドロッド203が突設さ
れ、このガイドロッド203は、第1の磁性体31の円
筒部31aに形成されたガイド孔204内に軸心Lに沿
って移動可能に挿入されている。ヨーク201の下面と
円筒部31aの上面との間には、ガイドロッド203を
取り囲むようにリング状かつS字断面をなすゴム製のダ
ンパ205が配設され、そのダンパ205の上下はヨー
ク201側と円筒部31a側とにそれぞれ接着されてい
る。
ク201は下方に開口する有底円筒状をなし、第一実施
例と同じく、その下部に設けられた可動コイル202
は、第1の磁性体31の円筒部31aの外周と第2の磁
性体34の内周との間に位置し、また、上部に形成され
た取付部201aには可動板41が連結されている。ヨ
ーク201の下面中央にはガイドロッド203が突設さ
れ、このガイドロッド203は、第1の磁性体31の円
筒部31aに形成されたガイド孔204内に軸心Lに沿
って移動可能に挿入されている。ヨーク201の下面と
円筒部31aの上面との間には、ガイドロッド203を
取り囲むようにリング状かつS字断面をなすゴム製のダ
ンパ205が配設され、そのダンパ205の上下はヨー
ク201側と円筒部31a側とにそれぞれ接着されてい
る。
【0064】第1の磁性体31の円筒部31aには、車
体1側への固定用のボルト13が螺入するネジ孔206
内と前記ダンパ205内とを連通させるエア抜き孔20
7aが形成され、また、ヨーク201のガイドロッド2
03には、ネジ孔206内と空気室22内とを連通させ
るエア抜き孔207b,207cが形成され、これらの
エア抜き孔207a〜207cを介してダンパ205内
と空気室22内とが連通している。
体1側への固定用のボルト13が螺入するネジ孔206
内と前記ダンパ205内とを連通させるエア抜き孔20
7aが形成され、また、ヨーク201のガイドロッド2
03には、ネジ孔206内と空気室22内とを連通させ
るエア抜き孔207b,207cが形成され、これらの
エア抜き孔207a〜207cを介してダンパ205内
と空気室22内とが連通している。
【0065】そして、可動コイル202に駆動電流iが
流されると、ヨーク201は、ガイドロッド203を第
1の磁性体31のガイド孔204内に摺接させながら軸
心Lに沿って案内されて可動板41を振動させ、第一実
施例と同じく、逆相制御による振動伝達率の低減と同相
制御によるエンジンシェイクの抑制とが実現される。つ
まり、本実施例では第一実施例の不織布製のダンパ36
に代えてガイドロッド203及びガイド孔204により
ヨーク201を案内している。したがって、第一実施例
と同様に、ヨーク201と第1の磁性体31の円筒部3
1aとを高い同軸度に保持し、第2の磁性体34と可動
コイル202との間のエアギャップをより縮小して効率
を向上させることができる。
流されると、ヨーク201は、ガイドロッド203を第
1の磁性体31のガイド孔204内に摺接させながら軸
心Lに沿って案内されて可動板41を振動させ、第一実
施例と同じく、逆相制御による振動伝達率の低減と同相
制御によるエンジンシェイクの抑制とが実現される。つ
まり、本実施例では第一実施例の不織布製のダンパ36
に代えてガイドロッド203及びガイド孔204により
ヨーク201を案内している。したがって、第一実施例
と同様に、ヨーク201と第1の磁性体31の円筒部3
1aとを高い同軸度に保持し、第2の磁性体34と可動
コイル202との間のエアギャップをより縮小して効率
を向上させることができる。
【0066】なお、このヨーク201の振動時には、エ
ア抜き孔207a〜207cを経てダンパ205内と空
気室22内との間で空気が流通し、密閉されたダンパ2
05内の余剰空気の排出及び不足空気の導入が行われ
る。
ア抜き孔207a〜207cを経てダンパ205内と空
気室22内との間で空気が流通し、密閉されたダンパ2
05内の余剰空気の排出及び不足空気の導入が行われ
る。
【0067】ところで、上記実施例では40Hz以下の低
周波数域でオリフィス23を併用することにより可動板
41の振動減衰作用を補っていたが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、例えばオリ
フィス23を省略して、低周波数域においても可動板4
1の逆相制御のみにより減衰作用を得るようにしてもよ
い。或いは、逆に40Hz以下の低周波数域ではボイスコ
イル39の駆動を中止して、オリフィス23のみにより
減衰作用を得るようにしてもよい。
周波数域でオリフィス23を併用することにより可動板
41の振動減衰作用を補っていたが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、例えばオリ
フィス23を省略して、低周波数域においても可動板4
1の逆相制御のみにより減衰作用を得るようにしてもよ
い。或いは、逆に40Hz以下の低周波数域ではボイスコ
イル39の駆動を中止して、オリフィス23のみにより
減衰作用を得るようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明のパワーユニット
のマウンティング装置によれば、可動部材と連通孔との
間隔を狭めて、非圧縮性流体の粘性作用を利用して主液
室と副液室との間の液密を確保しているため、液密保持
のための部材を必要としない。したがって、その液密保
持のための部材により可動部材の振動が妨げられる虞が
なく、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動伝
達を円滑に行って、動ばね定数を常に的確に制御するこ
とができる。また、液密保持のための部材の影響がアク
チュエータに及ばないため、アクチュエータの効率を向
上させて小型化し、ひいては装置全体の小型化を達成す
ることができる。
のマウンティング装置によれば、可動部材と連通孔との
間隔を狭めて、非圧縮性流体の粘性作用を利用して主液
室と副液室との間の液密を確保しているため、液密保持
のための部材を必要としない。したがって、その液密保
持のための部材により可動部材の振動が妨げられる虞が
なく、可動部材から主液室内の非圧縮性流体への振動伝
達を円滑に行って、動ばね定数を常に的確に制御するこ
とができる。また、液密保持のための部材の影響がアク
チュエータに及ばないため、アクチュエータの効率を向
上させて小型化し、ひいては装置全体の小型化を達成す
ることができる。
【図1】図1は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置の全体構成を示す概略図であ
る。
トのマウンティング装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置のECUの構成を示すブロック
図である。
トのマウンティング装置のECUの構成を示すブロック
図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置のECUが取り扱う信号波形を
示すタイムチャートである。
トのマウンティング装置のECUが取り扱う信号波形を
示すタイムチャートである。
【図5】図5は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置における振動加速度と制御信号
との関係を示す特性図である。
トのマウンティング装置における振動加速度と制御信号
との関係を示す特性図である。
【図6】図6は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置における駆動電流と可動板のリ
フト量との関係を示す特性図である。
トのマウンティング装置における駆動電流と可動板のリ
フト量との関係を示す特性図である。
【図7】図7は本発明の第一実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置におけるCPUの処理を示すフ
ローチャートである。
トのマウンティング装置におけるCPUの処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】図8は本発明の第二実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第三実施例であるパワーユニッ
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
トのマウンティング装置におけるエンジンマウントの詳
細を示す断面図である。
【図10】図10は従来のパワーユニットのマウンティ
ング装置を示す断面図である。
ング装置を示す断面図である。
1 車体 2 エンジン(パワーユニット) 16 下側隔壁 17 上側隔壁 20 主液室 21 副液室 39 ボイスコイル(アクチュエータ) 40 連通孔 41 可動板(可動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 秋二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 安喰 敏明 東京都中央区銀座1丁目3番3号 京三電 機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 車体とパワーユニットとの間に配設さ
れ、非圧縮性流体が封入されて前記パワーユニットから
の入力振動により容積変化される主液室を有し、前記主
液室の一側に配設した可動部材を前記入力振動に連動し
てアクチュエータにより振動させて、ばね定数を変更自
在なパワーユニットのマウンティング装置において、 隔壁を介して前記主液室に隣接して設けられ、非圧縮性
流体が封入されるとともに容積変化を許容された副液室
と、 前記隔壁に前記主液室と前記副液室とを連通するように
形成されて、内部に前記可動部材が前記主液室と前記副
液室とを結ぶ方向に振動可能に、かつ、前記可動部材の
外周との間に微小間隔を形成した状態で配設された連通
孔とを具備することを特徴とするパワーユニットのマウ
ンティング装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11506193A JPH06330980A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | パワーユニットのマウンティング装置 |
| GB9409636A GB2278180B (en) | 1993-05-17 | 1994-05-13 | Vibration isolator |
| DE4417101A DE4417101A1 (de) | 1993-05-17 | 1994-05-16 | Schwingungsisolator |
| US08/242,958 US5439204A (en) | 1993-05-17 | 1994-05-16 | Vibration isolator |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11506193A JPH06330980A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | パワーユニットのマウンティング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06330980A true JPH06330980A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14653212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11506193A Pending JPH06330980A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | パワーユニットのマウンティング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06330980A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6120012A (en) * | 1996-05-09 | 2000-09-19 | Denso Corporation | Electronically controlled engine mount |
| KR100427984B1 (ko) * | 2000-11-29 | 2004-04-30 | 기아자동차주식회사 | 유체교환이 가능한 엔진 마운트구조 |
| US7255335B2 (en) | 2004-06-15 | 2007-08-14 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fluid-filled active damping apparatus |
| US8047513B2 (en) | 2007-09-21 | 2011-11-01 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fluid filled type vibration damping device |
| US8172209B2 (en) | 2007-09-21 | 2012-05-08 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fluid filled type vibration damping device |
| JP2012513004A (ja) * | 2008-12-18 | 2012-06-07 | クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド | 電気的に切り換え可能な二重形態エンジンマウント |
| JP2015505014A (ja) * | 2012-08-15 | 2015-02-16 | ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. | マウント装置 |
| JP2016114229A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 東洋ゴム工業株式会社 | 能動型防振装置 |
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| CN107284220A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-10-24 | 同济大学 | 音圈作动器外置的主动控制式悬置 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP11506193A patent/JPH06330980A/ja active Pending
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| JP2016114074A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | 東洋ゴム工業株式会社 | 能動型防振装置 |
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