JPH0633188A - チタン合金製バルブに適したバルブシート - Google Patents

チタン合金製バルブに適したバルブシート

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JPH0633188A
JPH0633188A JP18975592A JP18975592A JPH0633188A JP H0633188 A JPH0633188 A JP H0633188A JP 18975592 A JP18975592 A JP 18975592A JP 18975592 A JP18975592 A JP 18975592A JP H0633188 A JPH0633188 A JP H0633188A
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JP
Japan
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valve
valve seat
titanium alloy
face portion
wear
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JP18975592A
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Isamu Takayama
高山勇
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チタン合金製バルブに好適なバルブシートの
提供。 【構成】 C:2.8〜3.7、Si:1.5〜2.5
重量%を含有し残部が実質的に鉄であるとともにビッカ
ース硬さが200Hvから400Hvの範囲に調整され
た鉄合金からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動四輪車およびその
他車両のエンジンに使用されるチタン合金製バルブに適
したフェース部を有するバルブシートに関する。
【0002】
【従来の技術】チタン合金製バルブに適するバルブシー
トは、Cu−Be合金であり、競争用自動車のエンジン
に適用されている。しかしながら、Cu−Be合金には
毒性がありまた、コストの点からも市販車のように多量
生産される車両のエンジンに適用することには問題があ
る。一方、市販車のエンジンに使用されているバルブシ
ートは、その基本成分が、たとえばFe−1.5C−
1.0Cu合金であり、ビッカース硬度Hv:290〜
320のパーライト地を有するものであるが、チタン合
金製バルブと組合せて使用すると、バルブ側が一方的に
摩耗してしまう。
【0003】この問題を解決すべく、たとえば特開昭6
2−270277号公報には、チタン合金製バルブフェ
ース部のチタン合金を各種硬化元素とともに溶融、硬化
させ、フェース部の耐摩耗性を向上せしめることが開示
されている。しかしながら、この先行技術によるとき
は、フェース部の耐摩耗性を向上させるために、チタン
系金属間化合物等を多量に分散させる必要があり、強度
・靭性バランスと耐摩耗性の両立が極めて困難であると
いう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チタン合金
製バルブのフェース部を過度に摩耗させることなくま
た、多量生産に適した鉄系バルブシートを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、重量で、C:2.8〜3.7%、Si:1.5〜
2.5%を含有し、残部が実質的にFeからなるととも
に、ビッカース硬度HvがHv:200〜400の範囲
内に調整されたフェース部を有することを特徴とするチ
タン合金製バルブに適したバルブシートにある。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。チタン
は、殆どあらゆる物質と反応し易く、金属材料との間で
摩擦させると焼付きを生じる。発明者は、多量生産を前
提として、鉄系材料の中でチタン合金との摩擦において
摩耗し難い系を種々検討した結果、パーライト鋳鉄をバ
ルブシートのフェース部に用いることによって、チタン
合金製バルブとの組合せにおいて好適なバルブシートと
なり得ることを知見した。
【0007】本発明において、チタン合金製バルブの成
分は、Ti−3Al−2.5V−6Al,Ti−5Al
−1Fe,Ti−5Al−2Cr−1Fe,Ti−6A
l−2Fe−0.15C等のα+β型チタン合金、Ti
−13V−11Cr−3Al,Ti−3Al−8V−6
Cr−4Mo−4Zr等の高強度β型チタン合金、ま
た、耐熱性が要求される場合には、Ti−8Al−1M
o−1V等のニアα型チタンが好適である。
【0008】本発明において、バルブシートの成分系
を、重量で、C:2.8〜3.7%、Si:1.5〜
2.5%を含有し、残部が実質的にFeとしたのは、C
が1.5%未満では、バルブとの間で焼付きを防止する
に必要な十分な量の鱗片状黒鉛が晶出しないからであ
る。一方、C含有量が3.7%を超えると、バルブシー
トが強度不足となる。Siは、黒鉛化を促進する。Si
が1.5%未満では、生産上都合のよい冷却速度に対し
黒鉛化の促進が不十分であり、一方、Si含有量が2.
5%を超えると、フェライト相が出易く、相手材と焼付
きを生じ易くなるのみならず、対摩耗性も不十分とな
る。 また、通常の不純物であるMn:0.3〜1.0%、
P:0.1〜0.5%、S:0〜0.3%の混入は、耐
摩耗性上問題ない。
【0009】次に、バルブシートフェース部の硬度をビ
ッカース硬度でHv:200〜400の範囲内に調整す
るようにしたのは、塑性変形し難いパーライ相が耐摩耗
性の観点から好ましいためである。硬度Hvが200未
満ではフェライト相が多く、焼付きを生じ易くなり、耐
摩耗性が不十分となる。一方、硬度Hvが400を超え
ると、相手側のチタン合金製バルブフェース部の摩耗が
著しくなる。バルブシートのフェース部は、バルブのフ
ェース部と接触する部分である。このバルブシートのフ
ェース部のみを本発明における成分系および硬度を有す
るものとし、他の部分はエンジン特性に合わせて、たと
えば、より強度の高い鋼と冶金的に接合することは容易
にできる。
【0010】ここで、表1のIに示す現行の鉄バルブた
とえばSVH11調質バルブと、本発明のパーライト鋳
鉄製のバルブシートとの組合せについて説明すると、低
負荷の場合には、焼付きなく摩耗は少ないが、高負荷に
なると、パーライト鋳鉄の強度不足のためにバルブシー
トの摩耗が著しい。ところが、チタン合金製バルブは、
鉄バルブの60%の重量しかないこと、ヤング率が半分
であるところから、バルブシートへの衝撃エネルギーが
低減され、高負荷時であってもパーライト鋳鉄のバルブ
シートの摩耗量は実用に十分耐え得る範囲となる。
【0011】本発明のバルブシートの一例を、図2に示
す。図2において、3はバルブシート、4はフェース部
であって、図1に示すバルブのフェース部とぶつかり合
う部分である。
【0012】
【実施例】
[実施例1〜4]Ti−6Al−4V合金製バルブを作
成した。この側面形状を図1に示す。バルブ1における
フェース部2もTi−6Al−4V合金製である。表1
のNo.1のFe−3.3C−1.8Si製バルブシート
は、溶解後、冷却を調整して鱗片状黒鉛を面積率で約5
%晶出させ、硬度がHv:220〜280のパーライト
基地とした。表1におけるNo.2〜4のバルブシートも
同様にして作成した。
【0013】次に、上記バルブおよびバルブシートのそ
れぞれについて、ビッカース硬度Hvを測定するととも
に摩耗試験を行ってバルブおよびバルブシートの摩耗量
を、試験前後の形状変化から測定した。バルブおよびバ
ルブシートの成分組成および摩耗量測定結果を、表1の
No.1〜4に示す。
【0014】なお、ビッカース硬度Hvの測定ならびに
摩耗試験は、次のようにして行った。 ビッカース硬度Hvの測定:バルブのフェース部および
バルブシートのそれぞれについて、マイクロビッカース
硬度計によって測定した。 摩耗試験:図4に示す弁座(バルブシート)摩耗試験機
を用いて、下記条件でバルブおよびバルブシートの摩耗
を測定した。図4において、1はバルブ、10は熱源、
3はバルブシートである。 試験温度 :250℃(バルブシートフェース部の
温度) カム回転数 :3000r.p.m. バルブローテーション:10r.p.m. バルブリフト :7.5mm スプリング荷重:24kgf(着座時) コンタクト数 :8×105 回
【0015】[実施例5〜12]表1のNo.2〜12に
示す各種チタン合金製バルブを作成した。これらのバル
ブ1におけるフェース部2も同一のチタン合金製であ
る。Fe−3.3C−1.8Si製バルブシートは、F
e−3.3C−1.8Siからなる粉末をフェースとな
る部位に溶着し、次いで、実施例1〜4におけると同様
に冷却することによって、同様のミクロ組織と硬度を有
するバルブシートを作成した。実施例5〜12において
使用したバルブシートの断面形状を、図3に示す。図3
において、4はフェース部であって、図1に示すバルブ
のフェース部とぶつかり合う部分である。5はFe−
3.3C−1.8Siの成分組成の部分、6はFe−
1.5Cの成分組成の部分である。
【0016】比較例D,Eは、粉末冶金法で得られたF
e−1.5C−1.0Cu製のバルブシートに対し鉛
(Pb)含浸法によって鉛(Pb)を含浸させて鉄(F
e)合金(重量で、C:1.5%、Cu:1.0%、P
b:10%、残部:Fe)からなるバルブシートとし
た。比較例Gは、JIS規格S10Cによるものであ
る。比較例Fは、Fe−1.5Cを溶解し、冷却を調整
して硬度Hv:290〜320のパーライト相とした。
比較例C,Iは、従来使用されているインテイクバルブ
である。これらのバルブおよびバルブシートについて、
実施例1〜4におけると同じ試験を、バルブシート面の
温度が250℃となるように加熱して行った結果を表1
に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1から明らかなように、チタン合金製バ
ルブに対し、本発明のバルブシートの組合せは、比較例
におけるバルブとバルブシートの組合せに対し、チタン
合金製バルブのフェース部の摩耗量およびバルブシート
の摩耗量の合計が減少しており、耐摩耗性が格段に向上
していることが分かる。このように本発明のバルブシー
トは、チタン合金バルブに好適に利用可能であり、耐久
性に優れていることが確認された。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、チタン合金製バルブの
フェース部を過度に摩耗せしめることなくまた、自らも
耐摩耗性に優れたバルブシートを提供することができ、
産業上多大な効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブシートと組合せて使用されるバ
ルブの一例を示す側面図。
【図2】本発明のバルブシートの一例を示す断面図。
【図3】本発明の実施例5〜12において使用したバル
ブシートの断面図。
【図4】本発明の実施例および比較例において用いた摩
耗試験機の概略を示す図。
【符号の説明】
1 バルブ 2 バルブのフェース部 3 バルブシート 4 バルブシートのフェース部 5 バルブシートのFe−3.3C−1.8Siの成
分組成の部分 6 バルブシートのFe−1.5Cの成分組成の部分 10 熱源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】チタン合金製バルブに適するバルブシー
トは、Cu−Be合金であり、競争用自動車のエンジン
に適用されている。しかしながら、Cu−Be合金は、
製造、加工時に発生するBe酸化物に毒性があり、ま
た、コストの点からも市販車のように多量生産される車
両のエンジンに適用することには問題がある。一方、市
販車のエンジンに使用されているバルブシートは、その
基本成分が、たとえば粉末冶金にて作られるFe−1.
5C−1.0Cu合金であり、ビッカース硬度Hv:2
90〜320のパーライト地を有するものであるが、チ
タン合金製バルブと組合せて使用すると、バルブ側が一
方的に摩耗してしまう。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明において、チタン合金製バルブの成
分は、Ti−3Al−2.5V,Ti−6Al−4V,
Ti−5Al−1Fe,Ti−5Al−2Cr−1F
e,Ti−6Al−2Fe−0.15Si等のα+β型
チタン合金、耐熱性が要求される場合には、Ti−8A
l−1Mo−1V,Ti−6Al−2.7Sn−4Zr
−0.4Mo−0.45Si等のニアα型チタンが好適
であり、耐摩耗性も向上する。さらにバルブのフェース
部を酸化、窒化処理することにより、一層耐摩耗性は向
上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明において、バルブシートの成分系
を、重量で、C:2.8〜3.7%、Si:1.5〜
2.5%を含有し、残部が実質的にFeとしたのは、C
が1.5%未満では、バルブとの間で焼付きを防止する
に必要な十分な量の鱗片状黒鉛が晶出しないからであ
る。一方、C含有量が3.7%を超えると、バルブシー
トが強度不足となる。Siは、黒鉛化を促進する。Si
が1.5%未満では、生産上都合のよい冷却速度に対し
黒鉛化の促進が不十分であり、一方、Si含有量が2.
5%を超えると、フェライト相が出易く、相手材と焼付
きを生じ易くなるのみならず、耐摩耗性も不十分とな
る。 また、通常の不純物であるMn:0.3〜1.0%、
P:0.1〜0.5%、S:0〜0.3%の混入は、耐
摩耗性上問題ない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここで、表2のC,D,Iに示す現行の鉄
バルブはSUH11調質材に軟窒化処理したバルブであ
り、このバルブと本発明のパーライト鋳鉄製のバルブシ
ートとの組合せについて説明すると、低負荷の場合に
は、焼付きなく摩耗は少ないが、高負荷になると、パー
ライト鋳鉄の強度不足のためにバルブシートの摩耗が著
しい。ところが、チタン合金製バルブは、鉄バルブの6
0%の重量しかなく、バルブ開閉運動に対し追従性が良
いために、バルブシートへの衝撃が低減され、高負荷時
であってもパーライト鋳鉄のバルブシートの摩耗量は実
用に十分耐え得る範囲となることを見出した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】比較例D,Eは、粉末冶金法で得られたF
e−1.5C−1.0Cu製のバルブシートに対し鉛
(Pb)含浸法によって鉛(Pb)を含浸させて鉄(F
e)合金(重量で、C:1.5%、Cu:1.0%、P
b:10%、残部:Fe)からなるバルブシートとし
た。比較例Gは、JIS規格S10Cによるものであ
る。比較例Fは、Fe−1.5Cを溶解し、冷却を調整
して硬度Hv:290〜320のパーライト相とした。
比較例C,Iは、従来使用されているインテイクバルブ
である。これらのバルブおよびバルブシートについて、
実施例1〜4におけると同じ試験を、バルブシート面の
温度が250℃となるように加熱して行った結果を表2
に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量で、C:2.8〜3.7%、Si:
    1.5〜2.5%を含有し、残部が実質的にFeからな
    るとともに、ビッカース硬度HvがHv:200〜40
    0の範囲内に調整されたフェース部を有することを特徴
    とするチタン合金製バルブに適したバルブシート。
JP18975592A 1992-07-16 1992-07-16 チタン合金製バルブに適したバルブシート Withdrawn JPH0633188A (ja)

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