JPH06332710A - オブジェクト指向データ処理システム - Google Patents

オブジェクト指向データ処理システム

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Publication number
JPH06332710A
JPH06332710A JP5119457A JP11945793A JPH06332710A JP H06332710 A JPH06332710 A JP H06332710A JP 5119457 A JP5119457 A JP 5119457A JP 11945793 A JP11945793 A JP 11945793A JP H06332710 A JPH06332710 A JP H06332710A
Authority
JP
Japan
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class
data
instance
processing
schema
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5119457A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Ryu
忠光 龍
Naomi Ichikawa
なおみ 市川
Masahiko Murakawa
雅彦 村川
Masanobu Toyoda
雅信 豊田
Takeshi Adachi
武史 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Priority to US08/246,430 priority patent/US5481718A/en
Publication of JPH06332710A publication Critical patent/JPH06332710A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F8/00Arrangements for software engineering
    • G06F8/20Software design
    • G06F8/24Object-oriented
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/448Execution paradigms, e.g. implementations of programming paradigms
    • G06F9/4488Object-oriented
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L69/00Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
    • H04L69/30Definitions, standards or architectural aspects of layered protocol stacks
    • H04L69/32Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は,メソッドをもオブジェクトの1つ
として取り扱い,静的モデルと動的モデルと機能的モデ
ルとにもとづいて,新しい目的をもった処理要求に対し
て,個々のオブジェクトを巧みに組み合わせて処理でき
るようにすることを目的としている。 【構成】 与えられた処理要求に対応して,内部スキー
マ310内のクラス・スキーマ312によって,機能的
モデル431内のオブジェクトを組織化してクラスを生
成し,得られたクラスに対応して,インスタンス・スキ
ーマ316によって上記処理要求に対処するインスタン
スを生成して実行するようにすると共に,上記クラスや
インスタンスを他端局にも転送できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】実世界をオブジェクト・モデルと
みなして把握し,当該実世界を外延的外辞と内包とに対
応づけ,内包を情報隠蔽された領域に置き,当該内包を
特定するいわばiD情報を外延的外辞と対応づけて構成
し,当該外延的外辞を用いて,上記実世界を,オブジェ
クトの世界を構成する静的世界と動的世界とで表現して
おき,当該静的世界についてはクラスおよび/または複
合クラスによってシステムの仕組みを与え,当該動的世
界については,上記クラスおよび/または複合クラスの
インスタンスによって当該動的モデルの動きを与えるよ
うにしたオブジェクト指向データ処理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図42は本発明の場合の如くオブジェク
トをカプセル化する利点を説明する図である。例えば実
行処理データ214を例にとると,図42(A)に示す
如く,当該実行処理データは一連の命令(又は命令群)
250を処理順にシリヤライズされたものとして与えら
れる。これらの命令(又は命令群)250の幾つかがま
とまって,所定の処理を実行する即ち或る振る舞いを行
う処理単位251を構成する。
【0003】したがって図42(A)に示す実行処理デ
ータは,図42(B)に示す如く,或る振る舞いを行う
処理単位251が処理順にシリヤライズされたものとみ
ることができる。図42(B)に示す如くシリヤライズ
された実行処理データ214は全体でもって或る特定の
動作を行うためのものである。したがって,他の特定の
処理を行うための実行処理データ214は,組み合わせ
を異にした処理単位251の連結された別の実行処理デ
ータとして与えられる。
【0004】異なる振る舞いを発揮する既存の処理単位
251が多量に得られるにつれて,図42(C)に示す
如く,個々の処理単位251を,所定のメソッドMの下
で,必要に応じて,統合させ,図42(B)に示す実行
処理データ214と同じ動作を行わせるものを得ること
ができる。
【0005】予めオブジェクトとオブジェクト・コマン
ドとオブジェクト部品との関係を説明しておく。以下,
より具体的に本発明にいうオブジェクトとオブジェクト
・コマンドとオブジェクト部品との関係を説明する。
【0006】実世界,例えば会社部門についてモデル化
を行った例が図43に示される。図43においては,
「従業員」を表わす枠内に,例えば「仕事の型=1」に
属する「秘書」がおり,「仕事の型=2」に属する「リ
ーダ」がおり,「仕事の型=3」に属する「労働者」が
いる。そして「従業員」という枠は「チーム」という枠
に属している。
【0007】「リーダ」は「チーム・リーダ」という関
係の下で「チーム」と関係づけられ,また「労働者」は
「作業単位」という枠内で「労働者・機械」という関係
の下で「機械」と関係づけられる。
【0008】また「チーム」と「機械」とは「機械・作
業場」という関係の下で関係づけられており,「労働
者」と「機械」とはまた「機械・労働者」という関係の
下で関係づけられる。更に「従業員」は「部門・従業
員」という関係の下で「部門」と関係づけられる。
【0009】また更に,「従業員」は「従業員・属性」
という関係の下で「所属」と関係づけられ,「作業単
位」は「作業単位・部品」という関係の下で「部品」と
関係づけられる。
【0010】更にその上で,(1)「部門」はオブジェ
クト「部門名」やオブジェクト「ドル」と関係づけら
れ,(2)「チーム」は,チーム識別番号によってオブ
ジェクト「名前」と関係づけられ,仕事の型によってオ
ブジェクト「従業員番号」と関係づけられ,名前によっ
てオブジェクト「コード名」やオブジェクト「姓」と関
係づけられ,給与によってオブジェクト「ドル」と関係
づけられ,平均給与によってオブジェクト「ドル」と関
係づけられ,部門の平均数によってオブジェクト「数」
と関係づけられ,(3)「秘書」はタイピング速度によ
ってオブジェクト「数」と関係づけられ,(4)「所
属」は,名前によってオブジェクト「名」と関係づけら
れ,歳によってオブジェクト「年」と関係づけられ,
(5)「部品」はオブジェクト「部品番号」やオブジェ
クト「ドル」と関係づけられ,(6)「作業単位・部
品」は数量によってオブジェクト「数」と関係づけら
れ,(7)「作業単位」は必要な時間によってオブジェ
クト「時間」と関係づけられ,(8)「機械」は,オブ
ジェクト「機械番号」やオブジェクト「ドル」やオブジ
ェクト「機械名」と関係づけられ,(9)「機械・労
働」は使用時間によってオブジェクト「時間」と関係づ
けられる。
【0011】図43に示されるモデルは,一般に,例え
ば,丸印を「振る舞い」(あるいはメソッド)とし,角
印を「データ」とし,菱形印を「関係」とすると,図4
4に示す如く表わすことができる。即ち,(1)メソッ
ドaとデータIとがまとめられて1つのより大きいデー
タIVの働きをし,(2)メソッドbとcとが関係αによ
ってデータIIと関係づけられて1つのより大きいデータ
Vの働きをし,(3)メソッドcとdとが関係βによっ
てデータIII と関係づけられて1つのより大きいデータ
VIの働きをし,(4)メソッドeが関係γによってデー
タIVとVとVIと関係づけられて1つの更に大きいデータ
VII の働きをする,のように,互いにまとめられ,から
みあって,より大きい集団がつくられている形で表わす
ことができる。
【0012】図44に示す夫々の丸印や角印や菱形印は
1つ1つオブジェクトとして取り扱われ得るものであ
る。今図44に示すメソッドaとデータIとの如き集ま
りを考慮して,図45(A)に示す如きカプセル化を考
える。図45(A)においてカプセルの上方に孔があけ
られているのは,メッセージを交信可能であることを示
している。当該図45(A)に示すカプセルの上方の孔
を仮にふさいだとすると,図44に示すメソッドaとデ
ータIとの如き集まりであるデータIVに相当する。当該
データが図45(B)の左端に示されている。図45
(B)の左端のデータDに対してメソッドMを付して複
合されたオブジェクトを得ると,図45(B)の中央に
示されるデータとなり,更にその上にメソッドを付して
複合されたオブジェクトを得ると,図45(B)の右端
に示すものとなる。このように複合化していったものが
図45(C)に対応している。
【0013】複合化が行われる態様は,図45(B)の
形に限られるものではない。例えば図45(C)の最左
端に示すオブジェクトにおいてデータDが,メソッドと
データとよりなるオブジェクトで置換されると,図45
(C)左端から2番目に示すものとなる。この場合に
は,図示のメソッドM1 とデータD1 との間にメッセー
ジ・パッシングが必要となり,図45(C)左端から3
番目に示すものの如くメソッドM1 が1つのオブジェク
トとなる。この結果,オブジェクトCの中にオブジェク
トAとオブジェクトBとが存在し,オブジェクトAとオ
ブジェクトBとの間にメッセージ・パッシングが存在す
るという構造をもつものとなる。
【0014】また更に,図示のオブジェクトBにおける
メソッドMをオブジェクトB1 とし,オブジェクトBに
おけるデータDをオブジェクトB2 とすると,図45
(C)最右端に示す如く,オブジェクトBの中に,オブ
ジェクトB1 とオブジェクトB 2 とが存在し,オブジェ
クトB1 とオブジェクトB2 との間にメッセージ・パッ
シングが存在するという構造となる。
【0015】以上説明した如く,後述する所の,いわば
原子オブジェクトが複合化されて,例えばカプセル・オ
ブジェクトとなり,当該カプセル・オブジェクトが複合
化されて例えばイベント・オブジェクトとなり,当該イ
ベント・オブジェクトが複合化されて例えばシステム・
オブジェクトとなる・・・如く,次々と複合化されてゆ
く。
【0016】なお,上記においてデータDとして示され
るものは,一般に,複数個の処理対象単位であり,メソ
ッドMとして示したものは当該複数個の処理対象単位を
どのように利用してゆくかを指示する情報または情報群
と考えてよい。図45において,オブジェクトとして表
現したものは,個々の「処理対象単位」,あるいは個々
の処理対象単位がまとめられて1つのまとまった処理対
象単位として取り扱われ得る「処理対象単位」である。
【0017】上記図44に示す如く,個々のオブジェク
トI,II,III は夫々より大きいオブジェクトIV,V,
VIの一部を構成する。また当該オブジェクトIV,V,VI
はまたより大きいオブジェクトVII の一部を構成する。
換言するとオブジェクトIV,V,VIは夫々オブジェクト
VII からみると当該オブジェクトVII における“イズ・
ア(is−a)”で表される関係や“パート・オブ(part
−of)”で表わされる関係にある。
【0018】図示のオブジェクトI,II,III を最小単
位と考えるとき,これらオブジェクトI,II,III はい
わば原子オブジェクトである。そしてそれらが集まって
いわばカプセル・オブジェクトと呼ばれるものが形成さ
れ,当該カプセル・オブジェクトなどが集まっていわば
イベント・オブジェクトと呼ばれるものが形成され,更
により大きいシステム・オブジェクトと呼ばれるものが
形成される。
【0019】これらの各オブジェクトを総称して複合オ
ブジェクトと呼んでいる。なお当該複合オブジェクトの
概念の中に,上記原子オブジェクトをも含ませている。
しかし原子オブジェクトは上述の如く最小単位のオブジ
ェクトであり,複合オブジェクトあるいは単にオブジェ
クトと一般に称する場合には上記原子オブジェクトの如
く分解不可能な単体で存在しているものを除外したもの
と考えてよい。
【0020】上述したカプセル化されたオブジェクトは
一般に上記複合オブジェクトがカプセル化されたもので
ある。上記個々のオブジェクトは次の如きモデルをもっ
て表わすことができる。即ち,図46はオブジェクトを
モデル化して把握するための説明図である。
【0021】或る実世界のもの,例えば写真は,当該写
真を表わす名前と,当該写真がどんなものであるか,例
えば誰の写真で何時撮ったものかなどを表わす性質とを
もって特定することができる。そして当該写真は,
(i)当該写真を特定する呼称としてのコマンドと,(i
i)当該写真のいわば白・黒のドットよりなる絵の実体物
(エンティティ・データ)と,(iii) 当該写真の性質や
上記絵の実体物が格納されている場所などや当該写真に
写っている複数の人などの関係などを記述しているリン
クとをもって,モデル化して把握することができる。
【0022】上述の個々のオブジェクトもまた図46に
表わした如き,コマンドとリンクとエンティティ・デー
タとをもって,モデル化して表わすことができる。図4
7はモデル化したオブジェクトの働きを説明する図であ
る。図47左側に示す如くオブジェクトは,コマンドと
リンクとエンティティ・データとをもって表わすことが
でき,エンティティ・データには図示の如きドット・デ
ータが与えられていると考えてよい。そして,上述のカ
プセル・オブジェクトやイベント・オブジェクトやシス
テム・オブジェクトは,一般に,図47右側に示す如
く,エンティティ・データとして他のオブジェクトX,
Y,Zを特定する記述が与えられて当該他のオブジェク
トX,Y,Zと関係づけられ当該他のオブジェクトX,
Y,Zのエンティティ・データx,y,zが利用される
形となる。
【0023】実世界は,上記図43に例示される如く,
個々の「処理対象単位」あるいは個々の処理対象単位が
まとめられて1つのまとまった処理対象単位として取り
扱われ得る「処理対象単位」に該当するオブジェクトが
互いに入り組んで関連し合っている。
【0024】この点に着目して,個々の情報あるいは情
報のかたまりを,夫々の目的をもった処理に対応づけ
て,組み合わせて利用しようとする試みがなされてい
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし,従来の場合,
例えば"small talk"を例にとると,(a)取り扱う資源
に関して,データ中心(データ・オリエンテッド)であ
り,(b)新しい目的をもった処理に対応づけてゆくこ
とを考慮したとしても,そのための設計方針について殆
ど与えられていないものであり,(c)クラス内での因
果関係を作る命令が用意されているが,システマテック
な形で因果関係を考慮することについて,サポートされ
てなく,(d)システム内の仕組みを組み込むに当たっ
ては,"is-a"の関係や"part-of" の関係を考慮している
のみで("part-of" については"small talk"でなく他言
語でサポートされている),それ以外の関係について
は,サポートされてなく,(e)リンク取りに関して,
ポインタによってリンク取りを行ってゆく方式であっ
て,処理スピードを高めることについては期待できない
ものであり,(f)オブジェクトが複合化されている状
態については全くサポートされてない。他言語でサポー
トされているものも存在するが,簡単な“入れ子”状態
のものを考慮しているのみであり,(g)個々の情報を
どのように利用するかについての態様を与えるメソッド
について,固定的に与えられたものが存在するのみであ
り,メソッドが与えられなければ処理が動作せず,かつ
当該メソッドの内容について知っている人にしか初期設
定を行うことができない。
【0026】などの問題がある。本発明は,上記の点を
解決しようとするものであり,上記(a)に関して,デ
ータ以外にメソッドをもオブジェクトの1つとして取り
扱うようにし,上記(b)に関して,静的モデルと動的
モデルと機能的モデルとに分けて設計を行い得るように
し,上記(c)に関して,クラス内での因果関係の外
に,クラス間での因果関係を取り扱い得るようにし,上
記(d)に関して,"relation"リンクやネットワーク・
リンクを用いることができるようにし,上記(e)に関
して,高速の内部スキーマをもって,実行可能な処理速
度を得るようにし,上記(f)に関して,複合化された
オブジェクトについても取り扱うようにし,上記(g)
に関して,メソッドに自律性を持たせて,メソッドが自
分で,オペレータに必要な条件を知らせてオペレータが
取り扱い得るようにするなどの,新しいオブジェクト指
向データ処理システムを提供するようにしている。
【0027】そのため,本発明は,メソッドをもオブジ
ェクトの1つとして取り扱い,静的モデルと動的モデル
と機能的モデルとにもとづいて,新しい目的をもった処
理要求に対して,個々のオブジェクトを巧みに組み合わ
せて処理できるようにすることを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。図中の符号310は内部スキーマであって,
新しい目的を与えられた処理要求に対応してクラスや複
合クラスを生成し,また生成されたクラスや複合クラス
(以下,簡単のためクラスをもって両者を代表させるこ
とがある)に対応づけられたインスタンスを生成する。
【0029】符号410は静的世界,420は動的世
界,431は機能的モデルを表している。実世界をオブ
ジェクト・モデルとみなして把握し,当該実世界を外延
的外辞と内包とに対応づけ,(i) 内包が,情報隠蔽され
た領域において,機能的モデル431として,既存のメ
ソッド313やクラス302を格納する(新しく作成さ
れたメソッドやクラスも格納される)形で,システム内
に取り込まれ,(ii)外延的外辞が,静的世界410と動
的世界420として,システム内に取り込まれている。
【0030】静的世界410は,複数のメソッド313
やクラス302を,新しい処理要求に対応するクラスと
してまとめられ,当該クラスが組み合わされて,当該新
しい処理要求を実行するシステムの仕組みを与える。ま
た動的世界420は,各クラスに対応するインスタンス
を,上記新しい処理要求を実行する処理順に結合され,
セッションがつくられるようにして,当該システムを実
行する動的モデルを与える。
【0031】図中の符号312はクラス・スキーマであ
ってクラスを生成する機能部分,313ないし315は
夫々メソッドであってクラス・スキーマ312によって
上記新しい処理要求に対応するクラスの構成要素として
取り込まれるメソッドである。
【0032】符号316はインスタンス・スキーマであ
って,上記新しい処理要求に対応するクラスの夫々に対
応づけられるインスタンスを生成する機能部分を表して
いる。
【0033】符号303はインスタンス,414は状態
テーブル,415は因果関係制約群,416はクラス変
数/定数を表している。なお状態テーブル414は,上
記新しい処理要求に対応するよう組み上げられたシステ
ムに,構成要素として取り込まれた複数のクラスについ
ての上下関係などを記述したり,使用されるクラス変数
/定数をリンクづけているものと考えてよい。因果関係
制約群415も,状態テーブル414に書き込まれ,図
示の動的世界420におけるセッションを実行する上で
制約となる因果関係を記述している。例えばインスタン
スbを実行するに当たってはインスタンスaが実行済み
でなければならないなどの因果関係が記述されており,
セッションの実行に当たっては当該因果関係がチェック
される。
【0034】
【作用】新しい処理要求に対応するシステムを組み上げ
ることが指示されると,当該システムの構成要素となる
各クラスを生成するようにされる。当該各クラスを生成
するに当たっては,クラス・スキーマ312に対して,
当該クラスを構成するに必要なメソッドやクラスの名前
と当該メソッドやクラスをポイントするポインタとが与
えられる。そして,当該必要なメソッドやクラスが機能
的モデル431から,内部スキーマ310側に取り込ま
れる。当該クラスの生成に対応して,インスタンス・ス
キーマ316が,当該クラスを実行する上で必要とする
インスタンスを生成する。そして,生成された各インス
タンスは自己を使用するクラスと対応づけられる。
【0035】上記生成された各クラスは,静的世界41
0内で,状態テーブル414に連結されて,上記の新し
い処理要求に対応すべく組み上げられたシステムにおけ
る構成要素とされる。図示のクラス302′は当該構成
要素とされたクラスを表している。一方,動的世界42
0においては,当該システムを実行するために,各イン
スタンス303が時系列に結合され,セッションが組み
上げられる。そして,当該セッションを実行することに
よって,当該システムが実行されることとなる。または
当該セッションを組み上げることによって,当該システ
ムが実行可能状態に準備されたことになる。
【0036】上述のようにして,新しい処理要求に対応
したクラスや複合クラスが生成されるが,これらは機能
的モデル431として保持され,以降の更に新しい処理
要求に対応したシステムを組み上げるために利用される
ことになる。
【0037】
【実施例】図2は静的世界と動的世界とを説明する説明
図である。実世界(例えばユーザの要求)は,図46に
モデル化して示した如く,当該実世界を表現する具体的
な情報を与える内包402と,当該実世界400をいわ
ば簡単に表現する外延的外辞401とを対応づけてモデ
ル化することができる。情報の交換に当って,例えば或
る実世界400についての情報交換を行うに当って,当
該実世界400について互にその内包402が理解され
ている場合には,当該実世界400についての外延的外
辞401を与えることで足りる。即ち,いちいち具体的
な情報を相手方に通知する必要はなく,いわばその実世
界400の呼称を相手方に通知すれば足りる。
【0038】図2(A)は静的世界と動的世界とを説明
する説明図である。図2(A)において内包402は,
上記した理由から,図2(A)に示す如く,一般に情報
が隠蔽されるものであり,「情報隠蔽の世界」430に
対応している。一方,実世界は,当該実世界400につ
いての仕組みやその仕組みの中での因果関係などを与え
る「静的世界」410と,当該実世界の時間的な動きを
表現したりまた複数のセッションについての並列処理を
許すか否かを指示したりする「動的世界」420とをも
ってモデル化することができる。そして,当該「静的世
界」や「動的世界」と,上述の「情報隠蔽の世界」と
が,図2(A)に示す如く,外延的外辞401によって
対応づけられている。
【0039】更に言えば,内包402は情報隠蔽の世界
であり,外延的外辞の意味する内容を規定するデータを
含んでいる。この外延的外辞即ち或る意味を含んだ外延
的外辞を使って実世界をシミュレートする。それが,
「静的世界」に対応する静的モデルであり,「動的世
界」に対応する動的モデルである。
【0040】図2(B)は静的モデルと動的モデルと機
能的モデルとの関係を説明する説明図である。図2
(B)に示す静的モデル411は図2(A)に示す静的
世界410に対応するモデルであり,同じく動的モデル
421は動的世界420に対応するモデルである。また
図2(A)に示す情報隠蔽の世界430を機能的モデル
431に対応づけている。
【0041】システムについての仕組みを特定化してゆ
き,また上述した“is−a”や“part−of”などの関係
(テンプレート)を設計することによって,静的モデル
が形成される。そして機能設計が得られ,それに対応す
る形で図1に示すクラス302(あるいは複数のクラス
が更に複合化されて得られるクラス−複合化クラス)が
設計される。
【0042】動的モデルは,上述のクラス302内にイ
ンスタンス・データを割り付けることによって,特定の
処理対象単位(インスタンス)が形成され,当該各処理
対象単位間での時間的な順序関係を設計することによっ
て形成される。そして,静的モデルと動的モデルとの間
に,因果関係による制約が与えられることとなる。
【0043】既存のメソッド313や,クラス302
や,新しく生成されたクラスは機能的モデル431とし
て保持され,以降の更に新しい処理要求に対応したシス
テムを組み上げるために利用されるが,これらメソッド
やクラスがシステムとしてダイナミックに,組み上げら
れて利用されてゆくが,当該ダイナミック・オブジェク
ト処理について説明する。
【0044】図3はダイナミック・オブジェクト処理部
における動作の一部を説明する図である。上述のメソッ
ドやクラスは後述する図10に示す如くオブジェクト部
品206として,部品属性ファイル205に保持され
る。図3に示すダイナミック・オブジェクト処理部は,
当該オブジェクト部品を用いて処理を行う。言うまでも
なく,本発明の場合には,上述の如く,各オブジェクト
部品206あるいは更に複合された形でのオブジェクト
部品206を適宜組み合わせることが可能となる。図3
に示す符号212はダイナミック・オブジェクト処理部
であって,シミュレーションなどを行う仮動作モード2
16と,テストなどを行うインスタント動作モード21
7と,データ処理を行ないあるいは他端末との交信処理
を行う本番動作モード218とをもっている。
【0045】符号205は部品属性ファイルであり,符
号205’は当該部品属性ファイル205の内容の全部
または一部についてコンパイル処理を行うなどして実動
動作を高速度で実行し得るようにまとめた実行処理デー
タ214を保持しているものである。なお実行処理デー
タ214は,処理実行のためのオブジェクト・プログラ
ムの場合で言えば,一般に,数10から数100ステッ
プよりなる処理単位がいわば処理順にシリヤルに結合づ
けられているものである。
【0046】符号213は,上述のオブジェクトであっ
て,一般には,上述の原子オブジェクトの形のままのも
のや,上述のカプセル・オブジェクトの状態のもの,上
述のイベント・オブジェクトの状態のもの,上述のシス
テム・オブジェクトの状態のものの夫々に相当するもの
である。当該オブジェクト213は,オブジェクト部品
206の形でオブジェクト・コマンドによって特定され
るように格納されている。
【0047】符号215はダイレクト・オブジェクト処
理展開処理を表わしており,上記個々のオブジェクト2
13を展開し,あるいは複数のオブジェクトをまとめて
展開して,実行処理データ214を得る処理を行う。
【0048】図42を参照して上述した如く一般に複合
オブジェクトの形で処理対象単位にまとめられて,1つ
のある目的をもった処理を実行するための振る舞いを発
揮する単位となる。そしてそれらは,オブジェクト・コ
マンド201をもって特定されるオブジェクト部品20
6の形で,部品属性ファイル205に格納されている。
【0049】新しい処理要求に対応したシステムに(新
しい処理機能に相当する)を生成するような場合,当該
新しい処理要求に対応する処理を実行し得るようにする
ために,新しくオブジェクトが生成されあるいは既存の
オブジェクトが合目的的に結合されて,当該新しい処理
機能を発揮するオブジェクトが上記オブジェクト部品2
06の1つとして用意される。
【0050】当該生成されたオブジェクトについては,
現実に正しく機能するか否かについてシミュレーション
を行ったり,あるいはシミュレーションの終了したもの
については仮動作を行わせてみるなどの処理を行う。こ
の処理が図3図示の仮動作モード216であり,ダイナ
ミック・オブジェクト処理部212は,部品属性ファイ
ル205の内容を利用して,該当する処理動作をシミュ
レーションしてみるようにする。
【0051】仮動作モード216によって一応正常に動
作したオブジェクト213あるいはオブジェクト群につ
いては,このままでは実動動作に当たってオブジェクト
管理部(図4参照)との間で多くの交信を必要として処
理速度が遅いことから,実行処理データ(EXEデー
タ)214に展開される(コンパイルされて1つのEX
Eデータとされる)。当該展開処理が図示のダイレクト
・オブジェクト処理展開処理215において行われ,部
品属性ファイル205’に格納される。
【0052】ダイナミック・オブジェクト処理部212
においては,部品属性ファイル205の内容を利用し
て,所定の処理について一時的に代行処理を行ってみた
り,あるいはテスト処理を行ってみたりする必要が生じ
た場合,上記ダイレクト・オブジェクト処理展開処理2
15を発動して実行処理データ214を生成して,当該
処理を行うことがある。このような処理モードが,図3
においてインスタント動作モード217として示されて
いる。
【0053】また図3図示の本番動作モード218は,
図示の実行処理データ214を用いて,本番の処理動作
を行うモードである。なお部品属性ファイル205内で
のメタ・データには,当該オブジェクトの性質などに関
する意味データが記述されていると共に,自分のオブジ
ェクトからみての上位のオブジェクト(“is−a”で示
されるオブジェクト)についての結合関係や自分のオブ
ジェクトに含まれるより下位のオブジェクト(“part−
of”で示されるオブジェクト)群についての結合関係を
指示する記述が存在していると考えてよい。
【0054】図4は端局の構成を示している。符号10
1は端局であって実行処理データ214を用いて処理実
行を行いあるいは回線を介して他の端局と交信を行うも
のを表わしている。また符号103はLANまたは交換
回線などの回線を表わしている。
【0055】端局101内には,更に符号219で示す
通信/受信処理部,符号220で示すオブジェクト管理
部,符号221で示すディスプレイ,符号222で示す
ハイパー言語処理部などが存在している。
【0056】図示のディレクトリ処理部204はコマン
ド・リンク処理部であって,デイレクトリ処理部とも呼
ばれる。1つの新しいオブジェクトが出来たとき,当該
オブジェクトの呼称名に対応するコマンド(オブジェク
ト・コマンド)を設定し,実データ203やメタ・デー
タ202の格納場所を割り付け,コマンド・リンク・テ
ーブルを作成する。このときオブジェクトの型を決定
し,大きさが決まる。そして当該コマンド・リンク・テ
ーブルを用いて,メタ・データ202と実データ203
との結合体を入出力できるようにする。
【0057】図4に示す(仮動作サポート)は,図3に
示した仮動作モード216を行うまでの動作に対応する
サポート機能である。図示のハイパー言語処理部222
には「部品表示・選択」機能があり,使用可能なオブジ
ェクト部品をディスプレイ221から検索して出力す
る。もしも適当なものがなければ新しいオブジェクト部
品として「部品指定」機能を用いて部品指定を行なう。
「属性設定」機能によってクラス・オブジェクト部品を
生み出し,「スキーマ」設定機能などによってインスタ
ンス・オブジェクト部品を生み出すことができる。
【0058】ディスプレイ221を用いての「部品表
示」機能には,オブジェクト部品のメタデータである所
の(i)名称やコメントを出力する目次表示,(ii)オ
ブジェクト部品の内容を示すスキーマや属性の表示,
(iii )クラス属性やインスタンス定数の表示などがあ
る。
【0059】またハイパー言語処理部222による「部
品組み合わせ」機能には,即ちオブジェクト部品を組み
合わせてより大きい複合されたオブジェクト部品を得る
には,クラスの作成に関して属性の追加・変更・削除機
能が用意され,インスタンス定数の作成に関してスキー
マの追加・変更・削除機能が用意されている。
【0060】ハイパー言語処理部222による「ユーザ
画面作成」機能では,画面作成および表示に当たって,
「画面作成および表示」クラスのバッファに画面のデー
タを入れてインスタンスをつくるようにする。このた
め,当該「ユーザ画面作成」機能は画面クラスをインス
タンス化することに相当する。
【0061】またハイパー言語処理部222における
「仮動作」機能では,メッセージをインスタンスが受け
るとクラスで示すメソッドとリンクさせて一次メモリ上
に一時的にカプセル(図45参照)を実現し当該カプセ
ルのもつ振る舞いを実行するようにする。
【0062】更にハイパー言語処理部222における
「部品変更」の機能は,図1に示す内部スキーマ310
の機能に対応するものであり,属性やスキーマの変更・
追加・削除によって,オブジェクト部品を変更する機能
である。また「部品登録」機能は,部品属性ファイル2
05上に,オブジェクト・コマンド(当該オブジェクト
部品の呼称である)と対応づけて,当該オブジェクト部
品を登録する機能である。
【0063】図4に示す「展開(コンパイル)」は,図
3に示すダイレクト・オブジェクト処理展開処理215
を表わしている。当該展開の処理では,データ処理装置
の一次メモリの大きさに合わせて,なるべく大きい実行
処理データ214に展開する。
【0064】オブジェクト管理部220は,図4に示し
たハイパー言語処理部222を制御して上述の如くオブ
ジェクト部品206を部品属性ファイル205上に保持
させ,ダイナミック・オブジェクト処理部212を制御
して仮動作モード216やインスタント動作モード21
7や本番動作モード218の各動作を行わせる。また,
回線103を介してのメッセージ受信に対応して,仮動
作モードでのインスタンス起動を行ない,一次メモリ上
で仮にカプセル化を行ってデータ処理装置を動かし,当
該処理の結果をメッセージ送信するようにする。勿論,
既に実行処理データ214に展開済みのものがあれば,
それを実行して,相手端局にメッセージ送信する。
【0065】自己端局101内での処理に当たって,所
望されるオブジェクト部品が自己端局101内に存在し
なかったり,属性がなかったり,スキーマがなかったり
すると,回線103を介して他端局から転送を受けて,
自己端局101内に取り込む所のラーニングを行う。
【0066】図5は内部スキーマにおけるクラスやイン
スタンスの生成処理例を示す図である。図中の符号20
3は実データ(エンティティ・データ),204はコマ
ンド・リンク処理部である。
【0067】図5に示す符号300は,概念スキーマで
あって,本発明において考慮されている情報階層関係を
概念的に表現したものである。符号301はメタクラス
であって本発明において適宜にメソッドを変更可能に取
り入れたクラスを生成し得るようにするために用意され
たものである。
【0068】符号302は,クラスであって,当該クラ
スが仮に乗用車に関するものであれば乗用車に関する各
種メソッドを変更可能に取り込んで1つのクラスとして
取り扱うよう考慮されているものである。符号303は
インスタンスであって,例えば乗用車に関するクラス3
02内に取り込まれている各メソッドが使用する一般名
データに個別の特定のデータを与えて,特定の乗用車に
ついての処理プログラムを作成したものを示したもので
ある。
【0069】符号310は,内部スキーマであって,上
記の概念スキーマ300に対応するものとして,データ
処理装置の内部に構成されているものである。そして符
号311は,メタクラス・メソッドであって,所望の個
々のクラスを生成するためのメソッドである。符号31
2は,クラス・スキーマであって,生成された或る1つ
のクラスに対応して,当該クラスに変更可能に取り込ま
れる各種メソッドについてのメソッドIDを記述すると
共に,当該各種メソッドが利用されてゆく順序関係など
を指示しているシーケンス・スキーマを記述している。
【0070】符号313,314,315・・・は夫々
メソッドであって,各メソッド313,314,315
がクラス・スキーマ312上のメソッドIDとリンクを
とられて当該クラスにおいて利用されるクラス・メソッ
ド群となる。
【0071】符号316は,インスタンス・スキーマで
ある。当該インスタンス・スキーマ316内には,自己
のインスタンス・スキーマ316が関係するクラス(例
えば312)のクラス名が記述されると共に,当該クラ
スにおいて利用されるメソッドが必要とするインスタン
ス・データ(上述のエンティティ・データ203と考え
てよい)が各メソッドIDとリンクをとられて記述され
る。
【0072】符号320は,ポップ・アップ・データで
あって,当該ポップ・アップ・データの中から,上記イ
ンスタンス・スキーマ316内にインスタンス・データ
として抽出されて書き込まれる。
【0073】例えば乗用車に関するクラス302と当該
クラスに関連するインスタンス303とを生成しようと
するとき,次のように行われる。当該生成しようとする
人(操作者)が,そのときに頭に思い浮かべた各種メソ
ッド(これらメソッドは既に存在していると考えてお
く)を,当該クラスを生成するために必要なメソッドと
して考慮する。当該考慮されたものが,図示のメタクラ
ス301と考えてよい。
【0074】当該操作者は,乗用車に関するクラスを生
成することをメタクラス・メソッド311に入力すると
共に,上記思い浮かべた各種メソッド名を当該メタクラ
ス・メソッド311に入力する。
【0075】これに対応して,メタクラス・メソッド3
11は,クラス・スキーマ312上に,乗用車に関する
クラスである旨を記述すると共に,上記各種メソッド名
に対応するメソッドIDを記述する。このとき合わせ
て,メタクラス・メソッド311は,当該クラスにおい
て利用される各種メソッドについての利用順番を指示す
るシーケンス・スキーマや,当該クラスが他と交信する
際に必要とするであろうメッセージ送信メソッドについ
ての夫々のIDを,当該クラス・スキーマ312上に自
動的に記述する。
【0076】当該クラス・スキーマ312の生成に対応
して,各メソッドIDが夫々のメソッド313,314
・・・をポイントされたこととなり,クラスが生成され
る。なお,当該生成されたクラスに関して,上記利用す
るメソッドを適宜削除したり,交換したり,追加したり
することは自由に行われる。また,上記メタクラス・メ
ソッド311は生成しようとするクラスの側から起動さ
れると考えてよい。
【0077】更にインスタンス・スキーマ316に記述
されている所の上述したクラス名(自己が関連するクラ
スの名前)から,クラス・スキーマが発動され,当該ク
ラスが利用する各種メソッドにおいて使用されるインス
タンス・データが逐次入力されて,インスタンス・スキ
ーマ316上に記述される。なお,この動作は,クラス
の側から,操作者に対して夫々のインスタンス・データ
の入力をうながし,操作者が入力するものと考えてよ
い。これらインスタンス・データのうちでポップ・アッ
プ・データ320としてはその時点までに未登録であっ
たデータについては,当該データを,上記ポップ・アッ
プ・データ320上に自動登録され,次回以降の利用に
そなえるようにされる。
【0078】インスタンス・スキーマ316上のデータ
は,クラス・スキーマ312上のメソッドIDとリンク
付けされる。言うまでもなく,インスタンス・スキーマ
316上のインスタンス・データは,必要に応じて,適
宜削除したり,交換したり,追加したりされる。またク
ラスが利用するメソッドが変更されると,それに応じて
変更されることになる。
【0079】上記構成によって,所望するクラスを生成
したり,クラスにおいて利用するメソッドを変更した
り,インスタンス・データを変更したりしつつ,適宜に
メソッドを組み合わせて利用することが可能となる。
【0080】夫々の目的とするデータ処理を行うための
メソッドが形成され,また複数のメソッドが組み合わさ
れてクラスが形成され,更に必要に応じて複数のクラス
が組み合わされて複合クラスが形成されるまたはされて
いる。これらが上述した如く,図2(A)に示す情報隠
蔽の世界に置かれる。
【0081】クラスを形成するに当たっては,図5を参
照して説明した如く,クラス・スキーマ312内に,ク
ラス名を指定し,かつメソッド設定に対応して当該クラ
スにおいて使用される(変更可能に取り込まれる)メソ
ッドについてのメソッドIDを記述される。あわせて,
当該メソッドIDと各メソッド313,314・・・と
がリンク付けれらる。また各メソッドが実行されるシー
ケンスを設定するようにされる。
【0082】また,特定の処理に対応して,インスタン
ス・スキーマ316が形成される。即ち当該インスタン
ス・スキーマ内に,当該インスタンスを使用するクラス
のクラス名が記述され,個々のインスタンス・データが
記述される。
【0083】上記クラスの形成やインスタンス・スキー
マの形成に対応して,静的世界が,或る状態テーブル4
14の下にチェインづけられたクラスやメソッドと,各
メソッドに対して対応づけられた変数や定数416とが
存在する形となって形成される。また,必要に応じて,
上述の"is-a"の関係や"part-of" の関係の下で他クラス
と関係づけられる。更に,因果関係を与える制約群が設
定されることとなる。
【0084】動的世界においては,セッションが作られ
て処理順序が特定化され,また並行動作を行わせる場合
には,そのためのタイミングなどが指定されることとな
る。図6はメタクラスからクラスを生成する状態を説明
する説明図である。図6に示す符号300,310,3
11,312,313,314,315,316は図5
に示すものに対応している。また符号317はメッセー
ジ送信メソッド,318は一例として示されるガソリン
代計算用メソッド,319はオブジェクト管理部220
内に設けられるシーケンス・テーブルを表している。ま
た符号220はオブジェクト管理部を表している。
【0085】図5を参照して記述した如く,メタクラス
・メソッド311を用いて,作成しようとするクラスの
クラス名が設定されると共に,当該クラスにおいて使用
されるメソッドが指定される。その際に合わせて,当該
クラスが他と交信するためのメッセージ送信メソッド3
17などが自動的に設定されると共に,当該クラスにお
いて使用される各メソッドの順序関係が設定される。
【0086】これに対応して,クラス・スキーマ312
上に各取り込まれたメソッドについてのメソッドID
や,メッセージ送信メソッドIDや,シーケンス・スキ
ーマが記述される。そして,各IDと各メソッドとがリ
ンクされる。
【0087】作成されたクラスを用いてインスタンスを
特定することによって特定の処理プログラムが形成され
るものとなる。図示の場合,「車」というクラスに対応
して,特定のインスタンスを取り込んだインスタンス・
スキーマ316が用意されている。
【0088】オブジェクト管理部220において例えば
所定のインスタンス・スキーマを利用するメッセージが
与えられると,オブジェクト管理部220は,当該イン
スタンスを起動し(インスタンス・スキーマを取り込
み),当該インスタンス・スキーマ内に記述されている
クラス名から図示のクラス・スキーマ312がリンクさ
れ,当該クラス・スキーマ312内のシーケンス・スキ
ーマがシーケンス・テーブル319内に取り込まれる。
この処理の後に,オブジェクト管理部220は,シーケ
ンス・テーブル319の内容を調べて,逐次必要とする
メソッドを使用し,インスタンス・スキーマ316の内
容を用いて,メッセージに対応するインスタンスを処理
してゆく。
【0089】図7はクラスからインスタンスを生成する
状態を説明する説明図である。図7に示す符号は図6に
対応している。図5を参照して記述した如く,クラス3
02に対応して,当該クラスに取り込むメソッドが特定
されると,内部スキーマ310内で,クラス・スキーマ
312が作成され,かつ各メソッド313,314・・
・がリンクされる。
【0090】このようにして作成されたクラス,例えば
「車」に関するクラスは,簡単に言えば,書き換え可能
なインスタンス・データがセットされ得る未だ空き状態
にあるデータ記憶域と,車に関しての各種処理を行うた
めのメソッド群とよりなるものと考えてよい。そして,
このように作成されたクラスにおける上記データ記憶域
に,特定のインスタンス・データをセットすることによ
って,当該インスタンス(インスタンス・データが使用
される特定の処理プログラム)が作成されることにな
る。当該特定の処理プログラムが,図示されるインスタ
ンスである。
【0091】インスタンスを作成するに当たっては,各
メソッドで使用されるインスタンス・データを,インス
タンス・スキーマ316上に設定してゆく。そして当該
設定したインスタンス・スキーマの内容が,クラス・ス
キーマ312上のメソッドIDとリンクをとられる。こ
れによって,インスタンス・スキーマ316を内容を使
用して,対応づけられているクラスにおけるメソッドが
実行される。特定の処理プログラム(インスタンス)が
実行可能となる。当該実行は,オブジェクト管理部22
0が,インスタンス・スキーマ316や各メソッド31
3,314・・・を起動することによって行われる。
【0092】本発明の場合,上述の如く,メタクラス・
メソッド311を用いて,作成対象となるクラスのクラ
ス名を入力させ,当該クラスに取り込む各種メソッドを
変更可能に取り込んで,適宜所望する形でクラスが作成
される。即ち,各メソッドを適宜に組み合わせることに
よって,所望されるクラスが作成される。当該クラス
は,処理プログラムの例で言えば,インスタンス・デー
タがいわば未だ変数の形で記述されている状態の処理プ
ログラムであると考えてよい。
【0093】当該クラス,即ちインスタンス・データが
いわば未だ変数の形で記述されている状態の処理プログ
ラムにおいて,当該変数に対応して特定のインスタンス
・データを指定した上で完成されたものが,特定の処理
を行う処理プログラムである。当該変数をいわば定数に
設定した処理プログラムが,上述のインスタンスであ
る。上述のインスタンス・スキーマ316にインスタン
ス・データを書き換え可能に設定することによって,適
宜所望するインスタンスが作成される。
【0094】図8はメソッドの衣(ころも)を説明する
説明図である。図5に関連して説明した如く,内包に対
応する手続の世界は,外延的外辞を仲介としてオブジェ
クトの世界と関連づけられる。また図45に関連して説
明した如くメソッド自体も1つのオブジェクトを構成し
ている。また当該メソッドは,手続の世界の中に存在づ
けられている。
【0095】ただメソッドが単独で取り扱われるとき,
当該メソッド自体のみで存在していると,当該メソッド
がいつの時点から誕生したり消滅したりするのか(生
死)や,常駐状態に置かれるべきか否か(オープン/ク
ローズド)や,他から入力されるデータをどこから受け
取るべきか(Input) や,どこに出力すべきか(Output)な
どが不明となることが多い。
【0096】このために,メソッド自体(図示M)と一
緒に,当該メソッドの動作を指示する動詞(図示V)や
補語(図示C)を記述して,1つのオブジェクトとする
ようにされる。当該動詞Vや補語Cをもって,本発明に
おいてはメソッドの衣と呼んでいる。
【0097】図8(A)は,メソッドがオブジェクトと
して手続の世界に位置していることを表している。また
図8(B)は,或るクラスに取り込まれているメソッド
において,上述のメソッドの衣が記述されており,デー
タ出力やデータ入力を独自に行ってゆく機能を与えられ
ていることを表している。
【0098】オブジェクトの衣は,メソッドが単独にオ
ブジェクトとして働くためのライフ・サイクル機能を与
えるものである。当該ライフ・サイクル機能をもつこと
によっでオブジェクトを自律型のものにする。即ち当該
衣は,オペレータによって外延的外辞を介して選択され
たメソッドが,自分が動作できるようにするための条件
を自分自身で獲得するようにするためのものである。簡
単に言えば,選択されたメソッド自身が必要なデータ獲
得をオペレータに対して指示するデータ獲得手段を,自
分の中に用意しておくためのものである。
【0099】オブジェクトの衣には,図8(A)に示す
「生死」,「オープン/クローズド」,「Input 」,
「Onput 」の外に,その他として,(i) オブジェクトが
動作した際にその終了を通知するための「メッセージ送
信」や,(ii)当該オブジェクトの衣を含めた要求機能の
中でのメソッド群の処理順序を与える「シーケンス制
御」などを持っている。
【0100】上述した如く,クラス・スキーマとインス
タンス・スキーマとの働きによって,既存および/また
は新たに生成された複数のメソッドを組み合わせて,所
望される処理要求に対応したシステムを組み上げること
が自由に行われることとなる。しかし,上述の情報隠蔽
の世界430に機能的モデルとして格納されている各メ
ソッドやクラス(これらはすべてオブジェクトである)
が夫々どのような機能を発揮できるものであるかなど
を,後日利用しようとするオペレータの誰でもが容易に
理解できるように配慮しておく必要がある。
【0101】従来から,ユーザ・データ・データ・ベー
ス上に個々のユーザ・データを格納しておき,データベ
ース・マネージメント・システム(DBMS)によっ
て,上記個々のユーザ・データを管理する方式が知られ
ている。
【0102】また従来から,上記DBMSの管理の下に
ある個々のユーザ・データについて,当該個々のユーザ
・データの性質など(メタ・データ)を記述したメタ・
データ・データ・ベースをもうけ,データ・ディクショ
ナリ・アンド・ディレクトリ・システム(DD/DS)
によって,上記メタ・データを管理する方式が知られて
いる。
【0103】これら各方式において,上記DBMSが管
理するユーザ・データや,上記DD/DSが管理するメ
タ・データについては,従来から例えばデータ順を表す
順序番号などで特定されるようにされていた。例えば,
上記DBMSが管理するユーザ・データについては,オ
ブジェクトiDが付与されており,当該オブジェクトi
Dは通常上記順序番号で与えられていることがあった。
【0104】更にまた,上記メタ・データや上記ユーザ
・データに付されるiDに関して,単なる順序番号(あ
るいは特別な意味を持たない記号)を用いる方式に換え
て,上記メタ・データや上記ユーザ・データがもってい
るデータの意味する所を上記iDによって表現しようと
することも行われていた。
【0105】図9は従来から知られているデータベース
の構成を示す。図中の符号207はデータベース,20
8はデータベース・マネージメント・システム,209
はユーザ・データ・データベース,210はデータ・デ
ィクショナリ・アンド・ディレクトリ・システム,21
1はメタ・データ・データベースを表している。
【0106】図9に示す如く,従来から,ユーザ・デー
タをまとめて格納するユーザ・データ・データベース2
09が構成されており,データベース・マネージメント
・システム(DBMS)208が一元的に管理を行い,
ユーザ・データについての生成や削除や修正や入出力な
どの処理を行っている。
【0107】一方,個々のユーザ・データの数が増大
し,個々のユーザ・データのボリュームが増大してくる
につれて,個々のユーザ・データがどんな役割をもつも
のかなどの説明を行うために,メタ・データが作成され
るようになっている。そして,当該メタ・データをまと
めて格納するメタ・データ・データベース211が用い
られ,当該メタ・データ・データベース211を一元的
に管理するものとして,データ・ディクショナリ・アン
ド・ディレクトリ・システム(DD/DS)がもうけら
れている。
【0108】本発明においては,図9に示す上記メタ・
データとユーザ・データとをまとめてオブジェクト部品
206として把握するようにしている。図10はオブジ
ェクトを取扱う処理態様を示す。
【0109】図10に示した部品属性ファイル205に
おけるオブジェクト部品206は,図9に示すユーザ・
データ・データベース209中のユーザ・データと,図
9に示すメタ・データ・データベース211中のメタ・
データとを,1つにまとめることができるようにされて
1つにまとめられたものであると考えることもできる。
勿論,図9に示す従来の構成の場合には,データベース
・マネージメント・システム208とデータ・ディクシ
ョナリ・アンド・ディレクトリ・システム210とが互
いに独立に動作していたものであった。また図9に示す
ユーザ・データ・データベース209の内容とメタ・デ
ータ・データベースの内容とは個別にアクセスされ利用
されるものであった。図10に示す場合には,図10に
示す実データ203とメタ・データ202とは結合さ
れ,オブジェクト・コマンドによって特定することによ
って,1つのオブジェクト部品206として取り扱い得
るようにされている。
【0110】上記DBMSにて管理されるユーザ・デー
タ・データ・ベース上の個々のユーザ・データ(エンテ
ィティ・データ)と,上記DD/DSにて管理されるメ
タ・データ・データ・ベース上の個々のメタ・データと
を結合して,オブジェクト部品として取り扱うようにす
る思想が提起されつつある。
【0111】そして当該オブジェクト部品として取り扱
う対象には,いわば原子オブジェクトと呼ばれる最小規
模のオブジェクトから,逐次複合化されている所のカプ
セル・オブジェクト,イベント・オブジェクト,システ
ム・オブジェクトなどが存在している。このために,当
該取り扱われる対象がきわめて複雑化し複合化し,ある
1つのオブジェクトが与えられた場合に,当該オブジェ
クトがどのような性質をそなえているものかについて,
いわば直接の生成担当者しか判断がつかない状況になる
ことになりかねない。
【0112】このような状況から,上記オブジェクト部
品を構成するメタ・データとエンティティ・データとに
関して,当該メタ・データにはエンティティ・データの
説明文,即ち名称やコメントや,第3者にとって意味の
判る意味データモデル,概略フロー,詳細フロー,ソー
スプログラムなどが記述されることになる。
【0113】したがって,上記オブジェクト部品は,一
般に十分に大きい情報量をもつものとなり,当該オブジ
ェクト部品を,当該オブジェクト部品の内容を簡潔に説
明する呼称を与えることが望まれる。
【0114】本発明においては,複合化され得るオブジ
ェクトに関するオブジェクト部品の内容を説明できる呼
称を与え,当該呼称によって当該オブジェクト部品をア
クセスできるようにしている。
【0115】図11はオブジェクト管理を行う構成図を
示す。図中の符号101は端局であってデータ処理装置
を構成しているもの,103はLAN又は交換回線であ
って他の端局と交信を行うためのものを表している。
【0116】また符号202はメタ・データ,203は
実データ(エンティティ・データ),205は部品属性
ファイル,206はオブジェクト部品,219は通信/
受信部,220はオブジェクト管理部を表している。ま
た符号214は実行処理データであってオブジェクト部
品の1つまたはそれらを組み合わせたものをコンパイル
して本番実行処理に適したように展開したもの,符号2
05’は部品属性ファイル205と同じものであって上
記の実行処理データ214を含んでいるものを表してい
る。
【0117】また図示の符号201は本発明において与
えられたオブジェクト・コマンドであって,上述のオブ
ジェクト部品206を特定する呼称として与えられるも
のである。
【0118】当該オブジェクト・コマンド201は,シ
グニチャー(サロゲイト)とオブジェクトiDとに大別
されるが,シグニチャーは次の如きパートからなってい
る。即ち, (i) ヘッダ:後述する説明文域や“is−a”階層や
“part−of”階層やシーケンスなどが,幾バイト
目から幾バイト分存在するかを指定する。 (ii)説明文域:オブジェクトの説明文を要約したもので
あってオブジェクトについての本来の意味でのメタ・デ
ータが圧縮して記述される。例えば「誰が作ったか」
「幾バージョン目か」などの説明文に対応する部分を圧
縮して示したものである。 (iii) “is−a”階層:例えば「犬は動物である」と
いう場合の下位「犬」についての上位「動物」との関係
を階層化して,犬の相対位置を表現するが,当該“is
−a”階層には,当該上位「動物」に対して下位「犬」
などが存在している状況を指示する。 (iv)“part−of”階層:例えば「本州」や「九
州」や「四国」は「日本本土」の一部を構成しているも
のであるが,このように例えば「九州」が「日本本土」
の一部を構成しているという構成関係にあることを,当
該“part−of”階層によって位置づけて表現する
ようにする。 (v) シーケンス:複雑に組み合わさったオブジェクト
(複合オブジェクト)には,多くのより細かいオブジェ
クトから成立っている。このような,より細かいオブジ
ェクトの群についての実行順序(分岐を含む)を指示す
る部分を圧縮して表現する。 (vi)オブジェクトiD:従来からのユーザ・データ・デ
ータ・ベースに格納されているデータに対して付与され
ているiDと同じものが与えられる。
【0119】オブジェクト管理部220は,部品属性フ
ァイル205内に,新しくオブジェクト部品206を生
成したり,存在しているオブジェクト部品を修正したり
また削除したり,複数のオブジェクト部品を統合して単
一のオブジェクトにまとめたり,単一のオブジェクト部
品を複数のオブジェクト部品に分割したりする機能をも
つと共に次の如き機能をもつ。
【0120】即ち,複数のオブジェクトと交信を行っ
て,個々のオブジェクトの処理順を順序づけて所望する
処理要求に合致した処理を行う機能をもつ。このような
各種処理を行うに当たって,オブジェクト管理部220
は,上記オブジェクト・コマンド201をもって,個々
のオブジェクト部品を特定する。
【0121】なお上述のように順序づけられたオブジェ
クト部品の群について,あるいは個々のオブジェクト部
品について,必要に応じて,コンパイルを行って実行処
理データ214を生成し,当該端局101内でのデータ
処理や,LAN又は交換回線103を経由しての他端局
との交信処理時に当該実行処理データ214を用いるよ
うにする(コンパイルされていることからファイル・ア
クセスなどが少なく処理が高速化される)。
【0122】図12は“is−a”階層について説明す
る説明図である。図12(A)においては,(i) 最上位
クラスに記号A,Bが存在し,(ii)最上位クラスの記号
Aに属する第2位クラスに記号A,B,C,Dが存在
し,(iii)第2位クラスの記号Aに属する第3位クラス
に記号A,Bが存在し,(iv)第3位クラスの記号Aに属
する第4位クラスに記号Aが存在し,(v) 第4位クラス
の記号Aに属する第5位クラスに記号Aが存在し,(vi)
第3位クラスの記号Bに属する第4位クラスに記号A,
Bが存在し,(vii) 第2位クラスの記号Dに属する第3
位クラスに記号A,Bが存在し,(viii)第2位クラスの
記号Dにつづく第3位クラスの記号Aに属する第4位ク
ラスに記号A,B,C,Dが存在するものとして,階層
化されたクラスが表現されている。
【0123】図12(B)は図12(A)に示す階層化
されたクラスを記述する構成を示している。夫々のクラ
ス名に対応して,自己からみてのスーパクラスと自己か
らみてのサブクラスとがあわせて記述され,階層関係内
での位置付けを明瞭にしている。
【0124】図13は“is−a”階層における解読処
理態様を示している。オブジェクト・コマンドにおける
“is−a”手続の分のn桁分が与えられると (S1):桁数nを判断し, (S2):n=1に初期設定し, (S3):左側から順に取り出し(今第i番目を取り出
したとすると),当該桁の文字を判断する。そして収集
する。 (S4):当該文字のクラスを,次の桁についての処理
のために遺伝させる(仮にAAクラスであったとすれ
ば,次の第3位クラスの解読については,スーパクラス
AAをもつものから遺伝させるようにされる)。 (S5):nが終わりか否かを調べる。 (S6):ステップS5でYESであれば,それまで集
められたクラスで階層をつくる。 (S7):ステップS6でNOであれば,次の桁の処理
に向かう。
【0125】図14は,“part−of”階層につい
て説明する説明図である。図14(A)に示す場合に
は,存在し得るクラス名「A」,「AA」,・・・「A
CDD」・・・を列記しておき,当該夫々のクラス名に
対してユニークな値をもつオブジェクト・コマンド内で
の“part−of”階層指示コード「0000」,
「0001」,・・・「01FF」,・・・を割りつけ
てゆくようにしている。
【0126】このようにすることによって,上記“pa
rt−of”階層指示コードの1つ例えば「01FF」
が与えられると,対応するクラス名「ACDD」が索引
される。当該索引に用いるテーブルを意味変換テーブル
360とする。上記“part−of”階層において
は,或る1つの親クラスに次いで一般に多数の子クラス
が存在する。このために当該親クラスと子クラスとの関
係を簡潔な「クラス名」をもって表現させることはでき
ない。したがって,例えば図14(A)に示すクラス名
「ACDD」が索引された場合に,当該クラス名「AC
DD」をもって,第2の対応表(図示せず)を索引する
ようにされる。即ち当該クラス名「ACDD」をもって
第2の対応表を索引した結果をもって,例えば,親クラ
スである所の「日本本土」が抽出され,かつ子クラスで
ある所の「本州」や「九州」や「四国」や「北海道」や
「沖縄」が抽出されるようにされる。
【0127】図14(B)は図14(A)に関連して説
明した処理のフローチャートを表している。 (S8):オブジェクト・コマンド内での“part−
of”階層指示コードをみて,意味変換テーブル360
を索引し,対応するクラス名を得る。 (S9):当該得られたクラス名にもとづいて上述の第
2の対応表を索引し,親クラスと子クラスとのつながり
を得る。 (S10):集められた親クラスと子クラスとで,階層
化されているクラスをつくる。
【0128】図15は複数のクラス間での関係を説明す
る説明図である。図15(A)は或るクラスXと他のク
ラスYとが“is−a”の関係にある場合を表してい
る。例えばクラスXが「車」に関するプログラムである
とし,クラスYが「乗用車」に関するプログラムである
とする如き関係にある場合を表している。
【0129】図15(A)の場合,クラスXに関してメ
ソッドa,b,cが取り込まれており,クラスYに関し
てメソッドd,eが取り込まれているものとして示され
ている。このような場合に,クラスYを実行することが
指示されたとすると,クラスYの実行に当たっては,ク
ラスXからメソッドa,b,cがインヘリットされ(遺
伝され)て,メソッドa,b,c,d,eにもとづいた
処理を実行するようにされる。
【0130】図15(B)は或るクラスXと他のクラス
αやβとが“part−of”の関係にある場合を表し
ている。例えばクラスXが「車」に関するプログラムで
あるとし,クラスαやβが「車体」や「エンジン」や
「車輪」・・・などの1つであるプログラムであるとす
る如き関係にある場合を表している。
【0131】図15(B)の場合,クラスXに関してメ
ソッドa,b,cが取り込まれており,クラスαに関し
てメソッドp,qが取り込まれており,クラスβに関し
てメソッドr,sが取り込まれているものとして示され
ている。このような場合に,クラスXを実行することが
指示されたとすると,当該クラスXの実行に当たって
は,メソッドa,b,c,p,q,r,sにもとづいた
処理を実行するようにされる。
【0132】図11に示す部品属性ファイル205と展
開処理215と部品属性ファイル205’とは,図3に
示されるものと対応している。各オブジェクト部品20
6はオブジェクト・コマンド201によって特定するこ
とができる。即ち図1や図6に示す如く,情報隠蔽の世
界に格納されているオブジェクト部品(メソッドやクラ
ス)を,当該オブジェクト・コマンド201によって,
静的モデルの場に呼び出すことができる。そして,当該
オブジェクト・コマンド201内には,該当するオブジ
ェクト部品についての情報を圧縮されて記述されている
ことから,当該オブジェクト部品のもつ機能などを第3
者が容易に知ることができて,それを利用することが可
能になる。
【0133】図16はオブジェクト管理部における構成
を説明する図である。オブジェクト管理部220は,図
4,図6,図7,図11に示しているものであり,部品
属性ファイル205に存在している各種情報を利用した
処理を実行するものである。当該オブジェクト管理部2
20は,図6や図7に示した如くメッセージに対応して
処理を実行するものであることから,複数のメッセージ
を並行して実行することが可能になるようにされるべき
である。このことから,図16に示す如く,オブジェク
ト管理部クラス330(以下オブ管クラスと呼ぶことが
ある)が用意され,メッセージを受信することに対応し
て,複数個のオブ管インスタンス331,332,・・
・333を生成可能にされる。そして各メッセージの受
信に対応してその都度1つのオブ管インスタンスが割り
振られ,複数のオブ管インスタンスが並行に処理されて
複数のメッセージを並行して処理されてゆく。勿論,メ
ッセージが短期間に集中する場合には,個々のオブ管イ
ンスタンス例えば331に対応する待キューが形成され
ることがある。
【0134】図17はオブジェクト管理部における動作
フローを示している。 (S11):メッセージに対応して当該メッセージを実
行する上で必要とするインスタンスに対応して,インス
タンス・スキーマ316を読み込む。 (S12):インスタンス・スキーマ316の中に記述
されているクラス名によって,クラス・スキーマ312
を読み込む。 (S13):当該クラス・スキーマ312の内容にもと
づいて,当該クラス・スキーマが指定するメソッドを引
き出す。
【0135】このようにして,必要とするメソッドが引
き出されるが,クラス・スキーマ312の中に“is−
a”や“part−of”の関係にある上位や下位のク
ラスが存在する場合には,それらクラスが求められる。
【0136】当該関係のあるクラスについてのメソッド
が,図15(A)や図15(B)に関連して説明した如
く遺伝されることとなる。 (S13−1):“is−a”や“part−of”の
関係にあるクラスを求める。 (S13−2):関連するメソッドをすべて引き出す。 (S14):クラス・スキーマ312の中に記述されて
いるシーケンス・データにしたがって,クラスに取り込
まれているメソッドを逐次起動する。 (S15):1つのメッセージに対応する上述の処理が
終了すると,次のメッセージについての処理を実行する
こととなる。
【0137】図5や図6や図7を参照して説明した如
く,メソッドやクラスをオブジェクト部品とみなし,新
しい目的に対応したシステムを組み上げてゆくが,図4
に示す如く変換回線101などを介して連繋されている
各端局101が自己の当面必要とする処理に必要なオブ
ジェクト部品をすべて自己端局内の部品属性ファイル2
05内に所持しているとは限らない。
【0138】このような場合,クラスやインスタンスを
転送することが必要となるが,当該転送に当たって,当
該クラスに対応づけられているクラス・スキーマやメソ
ッド,および当該インスタンスに対応づけられているイ
ンスタンス・スキーマを,夫々データの1つとみなして
転送し,当該クラス・スキーマとメソッドとインスタン
ス・スキーマとを整えて処理を実行するようにされる。
【0139】図18はオブジェクト転送構成図を示す。
図中の符号101は自端局,102は他端局であって夫
々データ処理装置を持っている。以下,自端局101や
他端局102を夫々オブジェクト指向データ処理装置と
して動作する端局であるとする。
【0140】更に図中の符号310は内部スキーマ,3
12はクラス・スキーマであって所望されるクラスに対
応して所望するメソッドのIDを取り込んでクラスを生
成するもの,313,314,315・・・は夫々メソ
ッド,316はインスタンス・スキーマであって上記ク
ラス・スキーマ312によって生成されたクラスに対応
して所望される個別のデータ(インスタンス・データ)
を設定して空隙の処理プログラムに対応するインスタン
スを生成するもの,330はクラス自体又はクラスに取
り込まれたメソッド群(以下,クラスのメソッド群と呼
ぶ)である。
【0141】例えばユーザから,所望される処理につい
ての実行が要請されたとすると,次のようにして,クラ
スとインスタンスとが生成され,当該生成されたインス
タンスを実行することによって,上記ユーザからの要請
に対処するようにされる。
【0142】即ち,操作者は,上記ユーザの要請に答え
るために必要とするであろうメソッドまたはメソッドの
群(図18に示す「A」,「B」,「C」,「D」・・
・のメソッドIDを,クラス・スキーマ312上に記述
し,夫々のメソッドIDと夫々のメソッドとをリンクづ
ける。なお夫々のメソッドは所定の処理を行うに足るプ
ログラム単位であると考えてよく,今の場合には当該各
メソッドは既存のものであるとする。勿論,必要に応じ
て新しく生成してもよい。
【0143】更に,操作者は,上記クラス・スキーマ3
12上にメソッドIDを記述して,クラスを生成した後
に,実際に処理を実行することとなるインスタンスを生
成する。
【0144】当該インスタンスの生成に当たっては,イ
ンスタンス・スキーマ316上に,当該インスタンスが
利用しているクラスのクラス名を記述すると共に,当該
クラスに取り込まれているメソッドが使用するインスタ
ンス・データをセットする。
【0145】図18に示すXはクラス名であり,x1
該当するクラスを利用するインスタンスに対応するイン
スタンス・スキーマ316を表している。また図18に
示すインスタンス・スキーマ316内の○○○印は夫々
インスタンス・データを表している。
【0146】上述の如く要請された処理対象に対応する
処理に当たって,いわば数学における公式に相当するク
ラス(各メソッド内の値として一般名称のいわば変数が
与えられている)と,当該クラスに所望される個々のイ
ンスタンス・データ(上記変数に対応する所定値)を設
定した形のインスタンスとを用意し,当該インスタンス
にもとづいて処理を実行するようにされる。
【0147】このような処理が行われるオブジェクト指
向データ処理装置の相互間で,上記クラスや上記インス
タンスを転送するに当たって,次のように行われる。図
18(A)は必要に応じてクラスを転送する場合の処理
態様を示している。今,自端局101において処理を実
行しようとするに際して該当するクラス・スキーマ31
2−1が存在していないとすると,自端局101は他端
局102から当該クラス・スキーマの転送を受ける。
【0148】図示の場合には,他端局102が自己のも
っているクラス・スキーマ312−2を自端局101に
転送し,自端局101内でクラス・スキーマ312−1
として整えられたとする状態が示されている。
【0149】この状態の下で,自端局101において
は,自端局内のオブジェクト管理部(図4,図6,図
7,図11,図16,図17に示す)が,クラス・スキ
ーマ312−1に記述されているメソッドID(A・I
D,B・ID,C・ID・・・)にもとづいて,対応す
るメソッド313−1,314−1,315−1などが
自端局101内に存在するか否かをチェックする(リン
クを張る処理を行う)。
【0150】このとき,メソッド313−1のみ自端局
101内に存在し,メソッド314−1,315−1な
どが存在しなかったとすると,自端局101は,当該メ
ソッドを所持する他端局例えば102に対して転送要求
を行う。これに対応して,他端局102は当該メソッド
314−2,315−2などを自端局101側に転送す
る。各メソッドを受け取った自端局101においては,
上記オブジェクト管理部が,クラス・スキーマ312−
1内の各メソッドIDと当該メソッド314−1,31
5−1などとリンクを張る。これによって自端局101
内に,クラス・スキーマ312−1にて特定されるクラ
スが取り入れられたことになる。即ち当該クラスがラー
ニングされたことになる。
【0151】図18(B)は必要に応じてインスタンス
を転送する場合の処理態様を示している。今,自端局1
01において処理を実行しようとするに際して該当する
インスタンス・スキーマ316−1が存在していないと
すると,自端局101は他端局102から当該インスタ
ンス・スキーマの転送を受ける。
【0152】図示の場合には,他端局102が自己のも
っているインスタンス・スキーマ316−2を自端局1
01に転送し,自端局101内でインスタンス・スキー
マ316−1として整えられたとする状態が示されてい
る。
【0153】この状態の下で,自端局101において
は,自端局内のオブジェクト管理部が,インスタンス・
スキーマ316−1に記述されているクラス名Xをもと
に,対応するクラスのメソッド群330−1(一般には
クラス・スキーマを探す)とリンクを張るように動作す
る。言うまでもなく,該当するクラスのメソッド群33
0−1が自端局101内に存在していなかった場合に
は,他端局102に対してクラス・スキーマやメソッド
の転送を要求する。この要求に対応する処理態様は,図
18(A)に関連して上述した通りである。
【0154】該当するクラス・スキーマ(312−1)
や各メソッド313−1,314−1,315−1など
が整ったとき,自端局101においては,クラス・スキ
ーマ312−1内の各メソッドIDとインスタンス・ス
キーマ316−1内の該当するインスタンス・データと
がリンクづけられることとなる。そして,自端局101
は,所望される処理を,インスタンスを実行することに
よって,実行する。
【0155】以上のようにすることによって,自端局1
01は他端局102から回線を介して自由にプログラム
の転送を受けて自己に必要とする処理を実行することが
可能となる。
【0156】上記クラス・スキーマ312や,メソッド
313などや,インスタンス・スキーマ316の転送に
当たっては,夫々は,いわば単なるデータとして取り扱
われるものであり,転送を受けた端局内でオブジェクト
管理部が上述の処理を行って,自端局内でのプログラム
の実行を可能にするようにする。
【0157】なお,上記クラス・スキーマ312や,メ
ソッド313などや,インスタンス・スキーマ316を
転送する上述のデータは,機密保持のために暗号化され
て転送される。
【0158】図19はオブジェクト管理部の処理フロー
を示している。図19は図18の動作と対応している。 (S16):自端局101が或るデータを受け取ったと
する。 (S17):当該データがインスタンス・スキーマに対
応するものであるか否か調べられる。 (S18):ステップ(S17)において,NOであれ
ばステップ(S22)に向かい,YESであれば当該ス
テップ(S18)において,当該インスタンスに対応す
るデータがインスタンス・スキーマ316−1として登
録されることになる。 (S19):自端局内のオブジェクト管理部は,インス
タンス・スキーマ316−1に記述されているクラスX
を探す。 (S20):当該クラスが存在すればステップ(S2
4)に向かい,存在しなければステップ(S21)に向
かう。 (S21):自端局101は該当するクラス・スキーマ
312を他端局102に対して要求する。
【0159】以上のようにして自端局101がクラス・
スキーマ312−1を受け取ることになるが,他端局1
02から伝送されてきたデータが,クラス・スキーマに
対応するデータであるか,クラス・スキーマでもなくイ
ンスタンス・スキーマでもないデータであった場合,ス
テップ(S16),(S17)をへて,ステップ(S2
2)において当該データの種類が調べられる。 (S23):当該データが,クラス・スキーマでもない
場合には処理終了に向かい,クラス・スキーマであった
場合には,当該クラス・スキーマが登録される。(S2
4):クラス・スキーマ312−1が整えられると,各
メソッドとのリンク取りが行われる。 (S25):指定されたメソッドが探される。 (S26):当該メソッドのすべてが存在すればステッ
プ(S27−2)に向かう。 (S27−1):当該メソッドの1つでも存在しなかっ
た場合には,該当するメソッドを他端局から転送される
ことになる。 (S27−2):メソッドの登録が行われ,クラス・ス
キーマ内のメソッドIDとリンクがはられる。
【0160】本発明は,上述した如く,新しい要求に対
応したシステムを,クラスとインスタンスとの形で把握
して,当該処理対象を適宜に自由に設計できるように
し,後日,他の処理に容易に利用できるようにしてい
る。このとき,図1に関連して述べた因果関係による制
約などに正しく対処する必要がある。
【0161】図20は処理実行のための説明図を示す。
上述している如く,図中の符号401は外延的外辞を表
し図2に示した外延的外辞に対応するものである。また
符号403は手続の世界であって,図2に示した内包に
対応するものである。更に符号404はオブジェクトの
世界であって,実世界をモデル化して表す世界である。
【0162】実世界(例えば新しい目的に対応したシス
テム)をモデル化するに当たって,本発明においては,
当該モデル化に必要なクラスおよび/またはメソッドに
ついての相互間の関係を指示する静的世界410と,当
該モデル化に当たって得られたインスタンスの処理の時
間順序関係を指示する動的世界420とを用いるように
する。
【0163】なお,上記静的世界410において指示さ
れる上記クラスおよび/またはメソッドを,更にはクラ
スを複合化した複合クラスを,簡単のために以下,クラ
ス302’をもって代表する。
【0164】符号302は手続の世界403に存在する
クラス,303はインスタンス,313,314,・・
・は夫々メソッドを表す。上記メソッド313,・・・
は,個々の処理を実行する既存の処理単位であり,当該
メソッドの群の中から更に複雑な処理を実行するために
複数のメソッドを取り込んでまとめたものがクラス30
2である。更に必要に応じては,クラス群やメソッド群
の中から,より複雑な処理を実行するために,クラスや
メソッドを取り込んで,複合クラスを成形させておくこ
ともある。これらは夫々オブジェクト単位の1つ1つに
相当している。
【0165】これらのメソッドやクラスは,今,既存の
ものとして存在しているものとする。例えばユーザから
或る種の処理に関して,当該処理対象を処理すべき要請
があったとする。このとき,本発明においては,当該処
理対象を処理するに必要なクラスやメソッドを,当該処
理対象の処理のために取り込んで,各クラスやメソッド
相互の間の関係づけを行う。これらの関係づけを行った
情報を記述しているのが,静的世界410の場である。
【0166】図示の場合には,当該処理対象の処理のた
めに,クラス302’として,A,B,C,D,E,
F,G,K,Lが取り込まれ,(i) クラスEに対してク
ラスG,クラスAとが“is−a”の関係にあり,(ii)
クラスAに対してクラスDが“is−a”の関係にあ
り,(iii) クラスFに対してクラスBが“is−a”の
関係にあり,(iv)クラスBに対してクラスDとクラスK
とが“part−of”の関係にあり,(v) クラスCに
対してクラスKとクラスLとが“part−of”の関
係にある,ものとして示されている。なお実際には,静
的世界に記述されるクラス302’は,手続の世界40
3に存在するクラス302やメソッド313・・・をポ
イントするに足るIDを用いて与えられている。
【0167】クラス302’は,手続の世界403に存
在するクラスやメソッドと対応づけられているが,簡単
に言えば,個々の処理を実行するためのいわば数学にお
ける公式の如きプログラムであって,当該プログラム
は,当該プログラム内で値が一般的な変数をもって与え
られているものと考えてよい。当該クラスにおける一般
的な変数に対してインスタンス・データをセットし,個
々のインスタンス・データを組み込んだ特定のプログラ
ムとしたものがインスタンス303である。
【0168】動的世界420においては,静的世界41
0において取り込まれたクラス302’に対応したイン
スタンスa,b,c・・・の時間的な処理順序が指示さ
れて,上記ユーザが要請した処理が実行される。
【0169】例えばユーザから或る処理対象を処理する
ことが要請されたとすると,静的世界410上におい
て,当該処理に必要とされるクラス302’として,ク
ラスA,B,C,D,E,F,K,Lが指定される。そ
して,これら各クラス相互間で,“is−a”や“pa
rt−of”などの関係が明らかにされる。実際には,
状態テーブルが用意され,それらの関係が記述され,か
つクラス302’間で因果関係上の制約が存在すれば,
その旨も記述される。
【0170】ユーザからの上記処理対象を処理する処理
に当たっては,上記取り込まれたクラス302’をその
まま用いるのではなく,当該各クラス302’内の上記
一般的な変数に対して,個々のインスタンス・データを
設定したインスタンス303を用いる。そして,各イン
スタンスが処理されてゆく時間的順序関係にしたがった
処理が行われることとなる。
【0171】図示の場合,クラスAに対応するインスタ
ンスa,クラスBに対応するインスタンスb,クラスC
に対応するインスタンスc,クラスDに対応するインス
タンスd,クラスFに対応するインスタンスfが生成さ
れ,(i) インスタンスa,b,cと進むセッションと,
(ii)インスタンスf,c,dおよびaと進むセッション
とが与えられたものとして示されている。
【0172】言うまでもなくインスタンスaを生成する
に当たっては,いわば公式に相当するクラスAを用いて
当該インスタンスaが生成されるが,この場合,クラス
AはクラスEに対して,“is−a”の関係にあること
から,インスタンスaの生成に当たっては,クラスAは
クラスEに示される内容を遺伝されているものとみて,
クラスEとクラスAとの両者を用いて,生成が行われ
る。
【0173】また,インスタンスbの生成に当たって
は,クラスBに対して,クラスDとクラスKとが“pa
rt−of”の関係にあることから,インスタンスbは
クラスB,クラスD,クラスKを用いて生成される。
【0174】更に,各セッションの実行に当たっては,
例えばインスタンスaを実行する開始時点において,静
的世界410に存在する図1に示す状態テーブル414
を調べると共にその旨を書き込んで実行が行われ,イン
スタンスaの処理が終了した時点で,その旨が上述の状
態テーブルに書き込まれる。このようにして,静的世界
410に記述されて存在する上記因果関係に対応する制
約を侵すことのないようにされる。勿論,個々のインス
タンスa,b,c・・・が生成された状態の下でセッシ
ョンが組まれたことに起因する因果関係上の制約も,新
たに発生し得るが,この制約は当該セッションに対応づ
けて与えられる。しかし,上述の如く静的世界において
クラス302’が取り込まれて関係づけられた際に生成
する因果関係は,静的世界410において記述されてお
り,動的世界でのセッションの処理において引き継がれ
るようにされる。
【0175】図21はセッションの実行に当たって因果
関係が取り入れられる態様を説明する図である。図中の
414は図1に示すものと同じ状態テーブルを表してい
る。図示の場合,状態テーブル414内の情報として或
る処理のためにクラスPないしYが取り込まれているこ
とが示され,かつクラスPの下にクラスQ,R,S,
T,Uが存在し,クラスSの下にクラスX,Yが存在
し,クラスUの下にクラスV,Wが存在するものとして
示されている。そして,インスタンスr,u,t,w,
s,xが生成されて,セッションが組まれている。
【0176】動的モデル421の下で,セッションIや
セッションIIが実行されてゆく。しかし,個々のインス
タンス例えばuが自己の処理を実行される間には,他イ
ンスタンスとの間の因果関係を考慮する必要はない。当
該因果関係は,例えばインスタンスuが自己の処理を開
始する時点で,状態テーブル414の内容を調べ,因果
関係上の制約に反しているか否かをチェックした上で実
行し,インスタンスuの処理が終了した時点で状態テー
ブル414内に報告しておくことで足りる。
【0177】セッションIにおいてインスタンスuを実
行した結果,セッションIIにおけるインスタンスuの実
行に代えて他のインスタンスvを実行させる必要が生じ
る場合などにおいては,セッションIのインスタンスu
の実行終了報告にもとづいて,セッションIIのインスタ
ンスuに割り込んでインスタンスvに分岐させればよ
い。または,セッションIIのインスタンスuの開始時に
その旨が動的モデル421側に通知されればよい。
【0178】図22はクラスの存在とインスタンスによ
る処理実行との関係を説明する図である。上述の如く,
クラス302’の群について,テンプレートや因果関係
が状態テーブル414に記述されている。そして図示の
場合,取り込まれているクラス302’としてのクラス
A,B,Cに対応して,インスタンスa,b,cが生成
され,インスタンスaの処理終了に対応してメッセージ
交信によりインスタンスbが起動され,インスタンスb
の処理終了に対応してメッセージ交信によりインスタン
スcが起動される。当該インスタンスを組み合わせたセ
ッションの作成に当たっては,図1において当該図1の
下方に(セッション作り)や(パラレル動作タイミン
グ)として示しているように,操作者が指示するもので
あり,その結果が動的モデル内に記述されていてセッシ
ョンの実行に当たって利用される。
【0179】図23はセッションの実行に当たって因果
関係のチェックが行われる態様を説明する図である。図
中の符号411は静的モデル,415は因果関係制約
群,417は受付けメソッドを表している。また図中の
A,B,P,Q,C,D,Eなどの大文字で示している
のは夫々クラス302’であり,a,b,f,p,q,
c,dなど小文字で示しているのは夫々対応するクラス
を利用して得られたインスタンスを表している。
【0180】図示の場合,因果関係制約群415内に次
の如き制約が与えられているものとして示されている。 (a)クラスAは自己クラスA内での制約を受ける。制
約条件CO として, A=(空白) なる記述が与えられている。 (b)クラスP又はクラスQは,クラスAの処理が終了
したことを条件として開始し得る。制約条件C1 とし
て, A→P,Q なる記述が与えられている。 (c)クラスBは,クラスPとクラスQとの両者の処理
が終了したことを条件として開始し得る。制約条件C2
として, (P,Q)→B なる記述が与えられている。 (d)クラスAは,クラスC又はクラスD又はクラスE
の処理が終了したことを条件として開始し得る。制約条
件C3 として, C,D,E→A なる記述が与えられている。
【0181】上記の如き制約条件CO ,C1 ,C2 ,C
3 が与えられているとき,動的モデル421におけるセ
ッションの実行に当たって,インスタンスaの開始時に
受付けメソッド417を介して上記制約条件CO ないし
3 がチェックされ,条件C O ,C3 が満たされている
ことから,処理が開始される。そしてインスタンスaの
処理の終了時t2 に,受付けメソッド417を介して,
その旨が状態テーブルに通知される。
【0182】次いでインスタンスpやインスタンスqの
処理が開始される際に,制約条件C 1 が満たされている
ことがチェックされる。またインスタンスbの開始に当
たっては制約条件C2 を満たしているか否かがチェック
される。
【0183】図24はクラス相互間の横関係を説明する
図である。図24(A)はリレーショナル・リンクの場
合を表し,図24(B)はネットワーク・リンクの場合
を表し,図24(C)は二項リンクの場合を表してい
る。図24(A)(B)(C)において,符号302’
−1,302’−2・・・,302’A,302’B・
・・は夫々クラスを表している。
【0184】2つのクラス間あるいは2つ以上のクラス
間で,互いに同位列関係にある場合が存在する。即ち,
クラス相互間で,上位下位関係でなく,同位レベルの下
での,いわば横関係にある場合が存在する。これらの横
関係にあるクラス相互間でも,必要に応じて,一方にの
み記述されている情報を他方にも流用させることが望ま
しい場合がある。図24は当該横関係の場合を例示した
ものである。
【0185】図24(A)においては,クラス302’
−2,302’−3,302’−4の夫々がキークラス
302’−1と同じ或る所定の関連をもつ場合に相当す
る。図示の「関連」は,記憶領域の1つに記述された関
連情報である。
【0186】図24(B)においては,ネット親クラス
302’Aから或る関連の下で他クラスを探すと,ネッ
ト子クラス302’Bが見出され,次いでネット子クラ
ス302’Cが見出され・・・,ネット子クラス30
2’Nが見出され,更に,ネット子クラス302’Nか
らはまた或る関連の下でネット親クラス302’Aが見
出される場合である。
【0187】図24(C)においては,2つのクラス3
02’−5と302’−6との間で,2者においてのみ
関係する情報が存在する場合である。図24(A)
(B)(C)のいずれの場合も,図示の「関連」情報ま
たは「関係」情報は,一般には,各クラスが共通にアク
セスできる記憶領域上に置かれ,各クラスは必要に応じ
てその情報を流用する。
【0188】図24に示す如き横関係も,上述の“is
−a”や“part−of”と同様に,クラス間の相互
関係の1つの形態であり,静的モデルの場に保持され
る。図4や図18に関連して示している如く,端局10
1などの各端局がLAN又は交換回線103によって連
繋され,各端局相互間で必要な情報を交信する。即ち,
必要な情報をオブジェクトとして交信し,処理を実行し
てゆく。
【0189】夫々の端局において,自己の必要とする情
報を他端局やセンタ局から受信して処理を実行したり,
自己のもっている情報を他端局に転送して自己に必要と
する処理を代行処理してもらったりするシステムとして
は, (i)ローカル処理方式 端局例えば101内のデータ処理装置は,自己端局内の
プログラムを用いて自己端局内の処理対象データを処理
する。そして,データ処理装置は,交換回線103を経
由して,他端局から,必要とする処理対象データの転送
を受ける。
【0190】(ii) クライアント・サーバ方式 データ処理装置が自己端局101に存在しない処理対象
データを必要とする場合,データ処理装置はサーバ端局
に,当該データの取得を依頼する。これによってサーバ
端局は,自己端局内に存在する一覧表にもとづいて,当
該所望されるデータが端局例えば102内に存在してい
ることを知り,端局102から当該所望されるデータの
伝送を受ける。その後,サーバ端局は,当該伝送を受け
たデータを端局101に伝送する。データ処理装置は,
当該受け取ったデータを用いて,所望する処理を実行す
る。
【0191】(iii)仮センタ方式 各端局例えば102などは自己が所有するレコードを自
己で管理するが,あわせて当該レコードが自己が所有し
ている旨を仮センタに登録しておく。ある端局101が
自己端局内に存在しないレコードを希望する場合,当該
端局101は仮センタに問い合わせる。そしてその問い
合わせの結果にもとづいて,端局101が端局102と
交信して,所望するレコードの転送を受ける。
【0192】(iv) 複数仮センタ方式 複数の団体が単一の交換網に連繋されており,夫々の団
体内では仮センタが存在し,各団体内では上記仮センタ
方式の場合と同様に処理が行われる。しかし,今,ある
団体内の端局101が他の団体内の端局102からレコ
ードの転送を受ける場合には,夫々の団体内の仮センタ
が仮センタ間ネットワーク115(図示せず)を介して
交信し合うようにされる。
【0193】即ち,端局101は自己の団体内の仮セン
タ(仮に114−1とするが図示せず)に問い合わせを
行うが,当該仮センタ114−1は自己団体内に当該所
望されるレコードが存在しないことを知り,当該仮セン
タ114−1は仮センタ間ネットワーク115を介し
て,他団体の各仮センタに問い合わせる。今仮センタ
(仮に114−2とするが図示せず)が自己団体内の端
局102内に存在することを通知してくると,その旨が
端局101に通知される。そして端局101は端局10
2から当該所望するレコードの転送を受ける。
【0194】(v)ブロードキャスト方式 端局101があるレコードを所望する場合,端局101
はグローバル・バス型LANを用いて,全端局に対して
放送形式で一斉に質問する。当該所望されるレコードを
所有している端局102は,当該質問に答えて,端局1
01に応答する。これによって,端局101は端局10
2から当該レコードを受け取る。
【0195】上記の場合,いずれにしても各端局相互間
でのプログラムやデータ(以下,両者をまとめてデータ
という)の伝送を完了するまでの間に比較的大きい時間
を要する。このために,例えば自己の端局内でファイル
をアクセスして所望されるデータを取り出す時間にくら
べて,きわめて大きい時間を要し,或るデータに関し
て,当該データが本来存在していた端局以外の端局に伝
送された上で更新を受けた如き場合に,当該データのイ
ンテグリティを保持する(当該データに関して正しく更
新が行われて完全性を保つこと)ことがむずかしい。例
えばサーバ端局や仮センタで,上記インテグリティを保
つためのデータ管理を行うにしても,きわめて困難であ
る。また当該データを本来保持している端局夫々が自分
の責任においてデータ管理を行うにしても,上記伝送に
大きい時間を要することもあって,夫々の他端局で当該
データを必要とする際に,その都度当該データを管理し
ている端局から,当該データの伝送を受けるという管理
態様をとることができない。言うまでもなく,各端局が
夫々自分の管理範囲内のデータについてインテグリティ
に責任を持っておき,当該インテグリティを保たれたデ
ータを,他端局に配送するようにすれば,データについ
てのインテグリティを常に正しく保つことができるはず
である。
【0196】このために,本発明では,端局間のデータ
伝送を高速化して,個々の端局にて必要とするデータ
を,自分の端局内で管理しているデータと実質的に同等
の早さでアクセスできるようにする。
【0197】図25は本発明に用いる端局間通信の構成
図を示す。図中の符号101,102は夫々端局,10
3は交換網(自社内の回線を含む),104,105は
夫々データ処理装置,106,107は夫々プログラ
ム,108,109は夫々処理対象データ,150は本
発明に用いられる三階層通信回線,151はメイン・ラ
イン,152はコントロール・ライン,153はサブ・
ラインを表している。
【0198】メイン・ライン151は端局相互間の通常
のメッセージに関しての交信に用いる。コントロール・
ライン152は,或るデータの存在個所を,放送形式で
問い合わせを行うためのラインである。そしてサブ・ラ
イン153は,端局相互間で,高速データ伝送を行うた
めのラインである。
【0199】本発明はそれに限られるものではないが,
上記三階層通信回線150として,ブロード・バンドI
SDNを用いる。当該ブロード・バンドISDN(以
下,B−ISDNという)の場合には,回線接続相手が
固定されることなく自由であり,回線スピードに関して
も自由であり(高速伝送可能であり),コントロール・
ラインにおいて放送形式での通信が可能である。
【0200】端局間の通常のメッセージの交信に当たっ
ては,メイン・ライン151を用いて比較的低速で(低
回線費用の下で)行い,各端局101や102は夫々自
己が管理しているデータ108や109を用いて,自己
が管理しているプログラム106や107をデータ処理
装置104や105にて実行している。
【0201】この状態の下で,例えば端局102がある
所望の処理を実行しようとした際に,自己が管理してい
るプログラム107内に所望するプログラムが存在して
いない場合や,自己が管理しているデータ109内に所
望のデータが存在しない場合や,また更にそれらの両者
の場合に,次のような動作を行う。
【0202】即ち,端局102は,コントロール・ライ
ン152を用いて,放送形式にて,上記プログラムおよ
び/またはデータが,いずれの端局で管理されているも
のであるかを問い合わせる。なお,一般には端局101
や102は多数存在している。
【0203】当該プログラムおよび/またはデータを管
理している端局例えば101は,この旨を,メイン・ラ
イン151にて端局102に通知する。これに対応して
端局102は,メイン・ライン151を用いてプログラ
ムおよび/またはデータの伝送を受ける旨を端局101
と交信しておき,サブ・ライン153を用いて,当該プ
ログラムおよび/またはデータについて,高速伝送にて
受信する。そして,端局102は,受信したプログラム
および/またはデータを用いて,上記所望の処理を実行
する。
【0204】各プログラムやデータの生成・更新・削除
などの処理は,夫々の当該プログラムやデータを保持し
ている端局にて実行する。このような管理やデータ処理
は,三階層通信回線150を用いて高速伝送が可能にな
ったことにもとづいて各端局にて必要が生じた際にその
都度伝送を受けることが可能となり,実現可能となっ
た。
【0205】図26は本発明に用いる三階層通信処理を
行う処理フローを示す。 (S28):メイン・ラインにて通常の通信を行う。こ
のときメッセージの交信も行われる。 (S29):当該メッセージの交信を行った際に例えば
受信側である処理を行う必要が生じたとすると,当該処
理を行う上でのデータ(プログラムを含む)が自端局
(当該受信)側に存在しているか否かを調べる。
【0206】存在しているか否かで2通りに分かれ,非
存在の場合にステップS3に向かい,存在している場合
にステップS32に向かう。 (S30):コントロール・ライン152を用いて,当
該データが存在している(当該データを管理している)
端局を,放送形式で問い合わせる。 (S31):存在している端局が判明したとき,サブ・
ライン153を用いて高速伝送によって当該データの伝
送を受ける。 (S32):データが整った時点で,上記メッセージに
対応した処理を行うように,当該データを他のデータと
有機的に結合して,当該処理を行う。
【0207】図27はメッセージのフォーマットと各ラ
インのフォーマットとを示す。メッセージのフォーマッ
トは,基本フォーマットと処理するためのフォーマット
とに大別される。基本フォーマットには,送信側iDと
受信側iDとが存在する。処理するためのフォーマット
には,処理の内容を示すiDやデータのiDと,必要に
応じて存在する実データのiDや実データが存在する。
図示のA,B,Ci ,Di は上記夫々の情報を表してい
る。
【0208】図27(A)に示すフォーマットにしたが
った形で,図27(B)に示す如く,メイン・ライン1
51のフォーマット,コントロール・ライン152のフ
ォーマット,サブ・ライン153のフォーマットが用意
される。なお,コントロール・ライン152のフォーマ
ットにおいて点線で示している「受信側のiD」につい
ては,放送形式での通信の場合に省略されることを表し
ている。
【0209】なお,データのiDには一般に当該データ
を管理しているターミナル・ナンバを先頭に付されたも
のとなっている。この結果,当該データのiDを受信し
た端局で,自己の端局のターミナル・ナンバであると判
断すれば,自己が管理していることを知ることができ
る。しかし,一般には,個々の端局は,他端局のターミ
ナル・ナンバを管理していない。
【0210】図28は本発明の場合の処理態様を示して
いる。 (S33):送信側で通信したいデータを整える。 (S34):送信側iDと受信側iDとをつけて送信す
る。 (S35):受信側では自己端局にて実行する処理に当
たって所望されるデータが存在しているか否かを調べ
る。
【0211】存在していればステップS12に向かい,
存在していなければステップS9に向かう。 (S36):所望するデータのiDをつけて,コントロ
ール・ラインを用いて放送する。 (S37):当該データを管理している端局が,サブ・
ラインを用いて高速伝送する。 (S38):受信側では,伝送されたデータをメモリに
格納する。 (S39):処理を実行する。 (S40):処理終了に対応して処理終了通知を行う。 (S41):送信側では処理終了通知を受け取る。
【0212】なお,各端局においては,自己が管理する
データについて,当該個々のデータについての「データ
のiD」から当該データが格納されている先頭アドレス
や格納されている状況などを索引するリンク・テーブル
が用意されている。したがって,データiDを与えられ
ると当該データを容易にアクセスすることが可能とな
る。
【0213】図29はブロード・バンドISDNの概念
構成図を示す。ブロード・バンドISDNにおいては,
数100Mbpsから数Gbpsでの高速通信を可能に
するために,光ファイバをベースとしている。図29に
おいて符号600はB−ISDN(ATM(非同期転送
モード)交換網),601はATM多重化装置,602
はATM宅内装置,603は光ファイバ・ケーブル,6
04は光ファイバ・ケーブル上を伝送される固定長セル
を表している。
【0214】図29には,B−ISDNはCCITTで
検討されているサービスの概要を表示している。ATM
の下では,従来の回線モードで通信速度が固定されてい
たのに変わって,任意の速度での対応が可能となる。ま
た従来のパケットモードではソフトウェアによる処理を
必要とするためにプロトコル処理の負荷が大きいもので
あるが,ATMでは光ファイバを使用するために誤りの
少ない大容量伝送が可能であり,プロトコル処理もハー
ドウェアにより簡素化されるために負荷が軽減される。
【0215】ATMではデジタル化された音声データや
映像データなどの各種情報をセルと呼ばれるパケットに
類似した固定長のブロックに挿入する。そして,このブ
ロックを単位として順次情報を多重化し非同期転送を行
う。セル単位で回線型のデータとパケット型のデータと
を区別することなく多重化して転送するため,異なる伝
送速度に多元トラフィック処理にて柔軟に対応でき,伝
送路を効率よく利用できる。
【0216】B−ISDNにおいては,(i) チャネル速
度64Kb/sのBチャネルと(なおBチャネル内に
8,16,32Kb/sの低速チャネルを設定可能であ
る),(ii)チャネル速度16Kb/sと64Kb/sと
をもつDチャネルと,(iii) チャネル速度384Kb/
s,1536Kb/s,1920Kb/s,30〜44
Mb/s,90〜138Mb/sなどのHチャネルとが
用意されている。
【0217】本発明に対してB−ISDNを適用する場
合には,メイン・ライン151として上記Bチャネルを
割り当て,コントロール・ライン152として上記Dチ
ャネルを割り当て,サブ・ライン153として上記Hチ
ャネルを割り当てる形となる。
【0218】図30はISDNにおける電話接続の場合
の制御手順の一例を示している。図中の記号は次の如き
ものである。 SET UP 呼設定の要求 CALL PROC 呼設定のための処理中である旨
の通知 ALERT 被呼者の呼び出し中である旨の
通知 CONN 被呼者が応答した旨の通知 CONN ACK CONNに対する確認 DISC 呼解放の要求 REL チャネル切断完了通知と呼番号
解放要求 REL COM チャネル解放と呼番号解放完了
通知 発信者からの発呼に対応して呼び出しが行われ,着信者
からの応答に応じて接続状態となる。そして通話が行わ
れ,終話に対応して,切断となり,チャネル解放が行わ
れかつ呼番号解放となる。
【0219】本発明においては,上述の如き三階層通信
処理をとることによって,各端局で,必要なデータが生
じる都度,端局間で当該データを高速伝送することが可
能となる。ただ,今当面のデータを必要としている端局
において,当該データがいずれの端局において管理され
ているものであるかを予め知っている場合がある。この
ような場合には,上述のコントロール・ライン152を
用いての放送形式による問い合わせを必要としないこと
から,この手続を省略することがある。
【0220】上述の如く,分散型のデータ処理システム
が考慮されており,夫々にプログラムおよび/またはデ
ータベースを有する端局が,LAN又は交換回線によっ
て連繋され,必要に応じて,或る端局が他端局からプロ
グラムおよび/またはデータベースの内容についての転
送を受けて処理を実行することが行われる。
【0221】例えばこのような分散型のデータ処理シス
テムにおいて,端局内に新しい機能を導入したり,或る
端局内での所定の処理条件を契機として当該端局内の状
態その他の情報を他の端局に伝送したりする改変を必要
とすることがある。
【0222】このような必要性が生じた場合,従来で
は,(i) 上記改変を要する端局に出向いて,既存の機能
をフロッピィ・ディスクに転送したり,上記伝送を要す
る情報をフロッピィ・ディスクに格納したりして,当該
フロッピィ・ディスクを持ち帰って所定の対策をとる方
式,(ii)上記改変を要する端局に出向いて,既存のシス
テムの運転を一時停止して,所望する調査を行ったり,
所望する改変を行ったりするようにされていた。
【0223】従来の場合には,いずれにしても端局に出
向く必要があったり,調査をしまた改変を行うに当たっ
て多大の労力を要するものである。この点を解決するた
めに本発明では必要に応じて,改変オブジェクトを,上
記LAN又は交換回線を介してあるいは介することなし
に,端局内の処理態様の中に導入し,所望する改変を行
い得るようにするようにする。
【0224】図31は本発明に用いる改変処理態様を示
す。図中の符号101,102は夫々端局,103はL
AN又は交換回線,205は部品属性ファイル,20
5″は部品属性ファイル205と同じものであって改変
オブジェクトが導入されているもの,213はオブジェ
クト,219は通信/受信部,220はオブジェクト管
理部,230は端局101が持っている改変オブジェク
ト,230−1は端局102内の部品属性ファイル20
5″内に導入された改変オブジェクトを表している。
【0225】端局102は既存の機能を発揮し得るよう
にされており,そのために,部品属性ファイル205内
に,複数の処理単位が格納されており,上記既存の機能
を発揮するためにオブジェクト管理部220が上記処理
単位を利用した処理を所望される処理に見合うように関
係づけて(順序づけて)ゆく。
【0226】図示の改変オブジェクト230は,端局1
02において当該端局102内の機能を改変するために
用意されるものである。当該改変オブジェクト230
は,例えばLAN又は交換回線103を経由して,端局
102内の部品属性ファイル205″内に導入される。
【0227】例えば端局102における処理の間に,当
該端局102における処理が予め定められた条件に達し
たことを契機として,当該端局102内の状態を,端局
101に伝送させたいとした場合には,次のようにす
る。
【0228】即ち,端局101から,改変オブジェクト
230を端局102に伝送し,端局102内で部品属性
ファイル205″上に格納させる。即ち改変オブジェク
ト230−1を導入させる。
【0229】当該改変オブジェクト230−1を利用し
て端局102がどのように動作するかについては色々と
変形があり得るが,例えば次のような動作を行うと考え
てよい。
【0230】即ち,端局102における既存の処理の場
合にオブジェクト管理部220が,例えば,部品属性フ
ァイル205において,(i) 図示のオブジェクトaを起
動し,(ii)当該オブジェクトaに対応した処理が終了し
た後にオブジェクトaがオブジェクト管理部220に終
了を通知し,(iii) オブジェクト管理部220が当該終
了通知を受けて次に図示のオブジェクトbを起動してゆ
くものとし,オブジェクト管理部220がそのような処
理を実行可能なように組み合わせ態様を準備していたと
する。
【0231】このような組み合わせ態様が存在していた
場合に,改変オブジェクト230−1は,当該組み合わ
せ態様を次のように改変させる。即ち部品属性ファイル
205″において, (i)′オブジェクト管理部220が
オブジェクトaを起動し,(ii)′当該オブジェクト管理
部aに対応した処理が終了した後にオブジェクトaがオ
ブジェクト管理部220に終了を通知することになる際
に,オブジェクト管理部220に対してでなく,改変オ
ブジェクト230−1に通知するように改変し, (ii
i)′これによって改変オブジェクト230−1が起動
し,(iv)′改変オブジェクト230−1に対応する処理
が終了した後に改変オブジェクト230−1がオブジェ
クト管理部220に通知し, (v)′次いでオブジェクト
管理部220は既存の如くオブジェクトaから終了通知
がきたものとみなしてオブジェクトbを起動するように
改変させる。そして改変オブジェクト230−1に対応
する処理が行われる間に,上述の端局102からの状態
の伝送を端局101へ向かって行うように上記改変オブ
ジェクト230−1に機能を与えておくようにする。
【0232】なお,上記の如き改変結果の組み合わせ態
様については,オブジェクト管理部220が,当該改変
結果の組み合わせ態様についてのシミュレーションを予
め行って正常な動作が生じることを確認した上で,実行
に移される。即ち,図3に示した仮動作によってシミュ
レーションを行うようにされる。また,このような改変
結果の組み合わせ態様を今後も有効化させておきたい場
合や,当該改変結果の組み合わせ態様にもとづく処理を
高速で実行させたい場合には,当該改変結果の組み合わ
せ態様について,いわばコンパイルし,分岐を含む(分
岐がなくてもよいか分岐が生じることを許容する形で)
逐次処理実行順に展開した改変後実行処理データを生成
して,これを用いて実行するようにする。
【0233】また,当該改変後実行処理データそのもの
を他の端局に伝送する如き場合には,当該改変後実行処
理データそのものを伝送してもよいが,次のようにする
ことが改変位置を把握するためや,伝送量の削減のため
には好ましい。即ち,上記改変オブジェクト230−1
が導入される以前の改変前実行処理データは,一般に,
端局102内に存在している。したがって,上記改変後
実行処理データと当該改変前実行処理データとの差分を
抽出し,当該差分と上記改変前実行処理データとを伝送
するようにする。このようにすれば,改変オブジェクト
230−1が導入されて所望される調査などの処理が終
了した後に,元の改変前実行処理データに復帰させるこ
とが容易となる。勿論,上記改変前実行処理データが上
記他の端局にも存在している場合には,上記差分のみを
伝送すれば足りる。
【0234】図32は改変オブジェクトを組み入れる処
理態様を説明する図である。図中の符号205は部品属
性ファイル,213はオブジェクト,230−1は改変
オブジェクトを表している。
【0235】図31を参照して説明した如く,改変オブ
ジェクト230−1が部品属性ファイル205に格納さ
れたとしたとき,次の如き組み入れ処理態様の選択が行
われる。 (S42):改変対象オブジェクトと改変オブジェクト
とをディスプレイ上に表示し,改変オブジェクト230
−1を組み入れた所の「改変オブジェクトを導入された
結果の組み合わせ態様」を得る。 (S43):当該「改変オブジェクトを導入された結果
の組み合わせ態様」について仮動作を行って正常に動作
するか否か(元の「改変オブジェクトを導入される以前
の組み合わせ態様」にもとづく処理を破壊しないか否
か)をチェックする。
【0236】当該チェックがOKでなければ,改変オブ
ジェクト230−1の埋め込みについて再検討する。 (S44):OKであった場合に,当該「改変オブジェ
クトを導入された結果の組み合わせ態様」について,コ
ンパイル処理を行って改変後実行処理データを生成する
必要があるか否かを調べる(即ち再構成を必要とするか
否かを調べる)。 (S45):再構成を必要としない場合にはインタプリ
ータ方式による処理に頼るようにする(図34参照)。 (S46):再構成を必要とする場合には当該再構成を
行う。 (S47):当該再構成を行った際に,上記改変後実行
処理データが膨大なものとなったり,あるいは改変オブ
ジェクトを導入した処理が一時的にのみ使用されるもの
であって元の改変前実行処理データに復帰させる必要が
あるなどの場合には,「外付け」による処理を行うが,
その「外付け」を行うか否かが調べられる。
【0237】外付けを行うか否かで2つの方式に分かれ
るが,上記再構成を行うことに変わりはない。 (S48):外付けを行う場合には,再構成後のインタ
プリータ方式による処理に頼るようにする(図37参
照)。 (S49):外付けを行わない場合には,改変オブジェ
クトを含ませて再構成した所の改変後実行処理データに
よる処理に頼るようにする(図36参照)。
【0238】図33はオンライン処理態様の下で改変オ
ブジェクトを感染させた処理を行わせる処理フローを示
す。 (S50):図32におけるステップS42の処理ステ
ップに相当しており,上記「改変オブジェクトを導入さ
れた結果の組み合わせ態様」を得る(いわば“ウイル
ス”オブジェクトに感染させる)。 (S51):オブジェクト管理部220(図31)によ
るシミュレーションによって,上記「改変オブジェクト
を導入された結果の組み合わせ態様」から得られた「改
変後実行処理データ」と,上述の「改変前実行処理デー
タ」とを,オンライン処理状態の下で並行運転を行わせ
る。
【0239】並行運転の結果がOKでないようであれ
ば,ステップS50に戻るがOKであればステップS5
2に向かう。 (S52):オンライン処理状態の下で,改変後実行処
理データを用いた処理に切り換える。即ち,改変オブジ
ェクトを導入した状態の下での処理が行われる。 (S53):改変オブジェクトを導入した状態の下での
処理が終了したか否か調べられる。 (S54):終了した場合には,元の改変前実行処理デ
ータを用いた処理に復帰させる。
【0240】図34は再構成を必要としない場合のイン
タプリータ方式を説明する図である。図中の符号220
はオブジェクト管理部,230−1は改変オブジェク
ト,214−1は改変前実行処理データ,250−1は
改変前実行処理データ214−1に対応する処理単位
群,250−2は改変オブジェクト230−1に対応す
る処理単位群,a1 ,a2 ,…an ,bは夫々処理単位
であって一般には最小でも数10ステップよりなる如き
命令の列を表している。
【0241】図示の場合には,改変前実行処理データ2
14−1は,処理単位a1 とa2 とよりなる第一群と,
処理単位a3 ないしan よりなる第二群とに分けられ
る。そして,オブジェクト管理部220は次の如き処理
を行う。即ち, (動作1) オブジェクト管理部220は,改変前実行
処理データ214−1を起動する。 (動作2) これによって処理単位a1 が実行され,次
いで処理単位a2 が実行される。本来ならば続いて処理
単位a3 の実行に入る所であるが,改変オブジェクト2
30−1は,改変前実行処理データ214において処理
単位a2 が実行された際にその報告を求めるようにオブ
ジェクト管理部220を改変し,上記処理単位a3 の実
行に入らないようにする。 (動作3) 即ち,このとき,オブジェクト管理部22
0が,改変オブジェクト230−1に対応する処理単位
250−2の実行を起動する。換言すれば,処理単位a
2 から処理単位bを呼ぶ交信を行う。 (動作4) これにより,処理単位bが実行される。即
ち,改変前実行処理データ214−1による処理態様
が,改変オブジェクト230−1によって改変された処
理となる。 (動作5) 処理単位bの処理が終了すると,オブジェ
クト管理部220に終了が通知され,オブジェクト管理
部220は図示の処理単位a3 の実行を起動する。換言
すれば,処理単位bの末尾で処理単位a3 を呼ぶ交信を
行うようにする。 (動作6) 処理単位an の処理が終了したとき,オブ
ジェクト管理部220はその終了通知を受け取る。
【0242】図35は図34に示した方式による動作の
応用例を示す。図中の符号は図34に対応している。改
変前実行処理データ250−1の実行に当たっては,図
35(A)に示す如く,オブジェクト管理部220が起
動を行い,処理単位a1 ,a2 ,…an と処理が実行さ
れてゆき,処理単位an の終了にもとづいて,オブジェ
クト管理部220が終了通知を受け取るように動作す
る。
【0243】上記に対して,改変オブジェクト230−
1による処理単位bを含めた処理に当たっては,次の如
く動作する。なお,この場合に用いられる改変オブジェ
クト230−1は,改変前実行処理データ250−1が
起動される直前のパラメータ(データ処理装置内の各種
パラメータ)を収集し,かつ改変実行処理データ250
−1が実行された直後の上記パラメータを収集するよう
に仕組まれているものとする。
【0244】この場合,図35(B)に示す如く,改変
オブジェクト230−1がオブジェクト管理部220に
対して,改変前実行処理データ250−1に起動をかけ
る場合に,自己(改変オブジェクト230−1)に対し
て起動をかけさせるようにする。改変オブジェクト23
0−1に対応した処理単位群250−2は,当該起動を
受けて,改変前実行処理データ250−1が実行される
直前の上記パラメータを収集した上で,改変前実行処理
データ250−1を起動せしめる。そして改変前実行処
理データ250−1からの終了通知が改変オブジェクト
230−1に対応した処理単位群250−2に対して行
われるように指示する。
【0245】改変前実行処理データ250−1の処理が
実行され終わると,改変前実行処理データ250−1
は,改変オブジェクト230−1の側に終了通知を行
う。これによって,処理単位群250−2は,改変前実
行処理データ250−1の実行直後の上記パラメータを
収集した上で,オブジェクト管理部220に終了報告を
行う。このようにして,改変オブジェクト230−1を
導入させることによってパラメータの収集を行うことが
可能となる。
【0246】図36は改変後実行処理データを生成して
処理を実行する方式を説明する図である。図中の符号2
05,213,230−1,220,214−1,25
0−1は図31や図34に対応しており,214−2は
改変後実行処理データ,250−3は改変後実行処理デ
ータ214−2に対応する処理単位群を表している。
【0247】既存の改変前実行処理データ214−1
は,複雑に各種オブジェクトが結合され合った上述の
「改変オブジェクトを導入される以前の組み合わせ態
様」についてコンパイル処理が行われたものであり,一
般には当該改変前実行処理データ214−1を調べただ
けではその実体を把握することがむずかしい。またこの
ためもあって,図4に関連して説明した如き形でのイン
タプリータ方式を採用することがむずかしい。
【0248】このような場合には,上記改変前実行処理
データ214−1について,元の「改変オブジェクトを
導入される以前の組み合わせ態様」に戻し,この態様の
中において用いられている各種オブジェクトとに対して
上記改変オブジェクト230−1を付加した上で,展開
処理を行って,改変後実行処理データ214−3を得る
ようにされる。勿論,この場合,上記展開処理に先立っ
て,改変オブジェクト230−1を含ませた場合の「改
変オブジェクトを導入した後の組み合わせ態様」におけ
る処理についてシミュレーションによって正常に動作す
るか否かを確かめた上で,図32に示すステップS32
による仮動作チェックを済ませるようにされる。
【0249】改変後実行処理データ214−2に対応し
た処理単位群250−3においては,図示処理単位bに
示す如く,改変オブジェクト230−1に対応する処理
単位bが包含されたものとなっている。
【0250】このようにして,改変前実行処理データ2
14−1と改変後実行処理データ214−3とが得られ
ており,オブジェクト管理部220は図33に示すステ
ップS52の如く改変後実行処理データ214−3の実
行に切り換える。また,LAN又は交換回線103を経
由して,他端局に伝送する場合にも,当該改変後実行処
理データ214−3を伝送する。
【0251】図37は再構成を行った後でのインタプリ
ータ方式による場合を説明する図である。図中の符号は
図36に対応しており,250−4は差分を表してい
る。図36を参照して説明した如く,改変後実行処理デ
ータ250−3が生成され,改変オブジェクト230−
1内に仕組んだ機能を実行させることができるが,上記
改変後実行処理データ250−3が単独に存在した場合
に,元の改変前実行処理データ250−1に復帰するこ
とがきわめて困難である。また,改変後実行処理データ
250−3の情報量が十分に大である場合に,当該改変
後実行処理データ250−3と元の改変前実行処理デー
タ250−1との両者を保持することが,記憶装置の節
約上好ましくないことがある。更に,改変前実行処理デ
ータ250−1と改変後実行処理データ250−3とを
伝送することが,伝送上の経費節約上好ましくないこと
がある。
【0252】このような場合には,図37に示す差分デ
ータ250−4を生成しておくことが好ましい。即ち,
改変後実行処理データ250−3が生成された際に,当
該改変後実行処理データ250−3と改変前実行処理デ
ータ250−1との差を考慮して差分データ250−4
を生成する。換言すれば,改変前実行処理データ250
−1に対して,差分データ250−4を対応づけてイン
タプリータ方式にて実行すれば改変後実行処理データ2
50−3を得ることができるように当該差分データ25
0−4を得る。
【0253】改変オブジェクト230−1によって仕組
まれた処理が実行されるに当たっては,図34を参照し
て説明したと同様に,改変前実行処理データ250−1
と差分データ250−4との間で,オブジェクト管理部
220による管理の下で交信が行われつつ,結果的に,
改変後実行処理データ250−3が実行される形とな
る。
【0254】上述した如く,改変オブジェクトを導入す
ることによって,現に実行中のプログラムを改変させ
て,適宜所望する改変したプログラムを実行させること
ができる。
【0255】上記改変オブジェクトを導入した処理につ
いて,図34ないし図37において,改変前実行処理デ
ータ250−1内の一個所のみの処理単位に変更が加え
られるように図示しているが,一般には一斉に複数個で
の変更が加えられるものであることは言うまでもない。
【0256】なお,上記改変オブジェクトとしては,例
えば (A)所定の条件状態が発生した時点でのパラメータの
収集 (B)所定の条件状態が発生したことを条件としてのプ
ログラムの変更 (C)旧バージョンのプログラムの新バージョンへの変
更 などを行わせるために利用することが可能である。
【0257】以上説明した如く,例えばLANや交換回
線を介して他端局に対して,改変オブジェクトを伝送せ
しめ,改変したプログラムを実行させることが可能とな
る。特に複合されたオブジェクトにもとづく複雑なプロ
グラムに対しても,改変オブジェクトを導入された結果
の組み合わせ態様に立ち戻って,改変することが可能と
なる。そして,改変に当たっては,既存の処理体系を破
壊することがなく,更に元の既存の処理に戻ることが可
能となる。
【0258】図38は知識データを抽出してゆく過程を
概念的に表した説明図である。図中の符号450は顕在
的知識データ,451は潜在的知識データ,452は一
次的データ,453は二次的データ,454は同一知識
データ内の内部的リンク,455は潜在的知識データへ
の内部的リンク,456は気分的リンク,457は抽象
構造論的知識獲得リンクであって,各二次的データ45
3内で知識が獲得されてゆく態様を与えるもの,458
はキーワード,459は外部的リンクを表している。
【0259】人間が知識データを抽出してゆく過程を表
すと図38に示す如きものと考えられる。知識データに
は顕存的知識データ450と潜在的知識データ451と
の2つがあり,それらそれぞれの中に表面的知識の一次
的データ452とブラックボックス的知識の二次的デー
タ453とがある。一次的データ452は実世界の直接
の写像データであり,二次的データ453は抽象構造論
的に考え出されたデータであると考えてよい。
【0260】また実際のシステムで考えた場合,顕存的
知識データ450は自分のターミナルノードに実際に存
在するデータに相当するものであり,潜在的知識データ
451は,自分以外のターミナルノードにあるデータに
相当するものとみることができる。
【0261】以上のデータ類をリンクする方法として同
一知識データ内の内部的リンク454,潜在的知識デー
タへの内部的リンク455,一次データと二次データと
を結ぶ気分的リンク456がある。潜在的知識データを
手に入れた場合が人間でいう“さとる”という動作に当
たるものであり,この“さとり”が起こると潜在的知識
データは次第に顕在的知識データへ移行していき“ひら
めき力”を手に入れることが出来る。なお,リンク45
6を気分的リンク456と名付けたのは一次的データ4
52と二次的データ453とが,ある種のそのときによ
る直観やそのときによる連想などによってリンクづけら
れるものであるからである。
【0262】図38に示される知識データを抽出するに
当たっては,キーワード458にもとづいて,顕在的知
識データ450内の一次的データ452に働きかけられ
ることから開始される。当該一次的データ452から,
同一知識データ内の内部的リンク454によって知識獲
得の態様が拡がり,また潜在的知識データへの内部的リ
ンク455によって潜在的知識データ451へも知識獲
得の態様が拡がってゆく。更には二次的データ453へ
も気分的リンク456を介して発展してゆくこともあ
る。
【0263】この状況における顕在的知識データ450
から潜在的知識データ451へ働きかける態様は,図4
や図11においてLAN又は交換回線103によって他
端局と交信することに対応し,図18においてオブジェ
クト転送を行う動作に相当している。また顕在的知識デ
ータ450や潜在的知識データ451内で一次的データ
452や二次的データ453を獲得してゆく態様は,図
1や図5ないし図7に示される処理に対応している。
【0264】また二次的データ453内での抽象構造論
的知識獲得リンク457による知識獲得の態様は,図5
に示す概念スキーマ300による組立ての態様に相当す
るものと考えられるし,また図31ないし図37に示し
た改変オブジェクトが介在する改変処理に対応している
と考えることもできる。
【0265】図39は本発明の底流に存在するオブジェ
クト指向による設計態様を説明する図である。図中の符
号410,420,431は夫々図2に示す静的世界4
10,動的世界420,機能的モデル431に対応して
いる。
【0266】:ユーザからシステム設計についての要
求が生成されると, :当該要求に対応した問題点の記述が行われ,仕様の
まとめを行うシナリオの作成が行われる。
【0267】:次いで,分析が行われ,どのようなデ
ータが必要とされるかや,どのようなメソッドが必要で
ありかつ利用可能であるかなどがまとめられる。 :当該分析結果にもとづいて,静的世界410におい
ては,必要とするクラスの抽出作業が行われることにな
り,必要とするデータについてのエンティティ・リレー
ション(E−R)図や,必要とするメソッドについての
エンティティ・リレーション(E−R)図を作成してゆ
く。なおE−R図は図43に示す如きものである。そし
てデータのE−R図にもとづいてスキーマ用のメソッド
が選定され,またメソッドのE−R図にもとづいてデー
タとメソッドとが正しく関連づけられる。
【0268】:メソッドのE−R図が得られると,こ
れにもとづいて,図1や図5や図6や図7に示した如く
クラスが作成され登録される。また複合されたクラスが
作成される。
【0269】:また動的世界420においては,関連
するイベントについてのフローチャートをつくり,また
パラレル処理可能なイベントを決定する。そして,図1
や図5や図6や図7に示した如くインスタンスが生成さ
れ,シーケンスが設計される。またパラレル処理可能な
イベントの決定に関連して因果関係が抽出され,因果関
係が図1や図21に示す如く状態テーブル414にセッ
トされ,静的世界に反映される。
【0270】:以上の如く得られたインスタンスにも
とづいてユーザの要求に対処するが,この間に得られた
クラスや複合クラスやインスタンスは機能的モデル43
1として保持されて,将来の再利用にそなえる。また,
上記クラスの作成に当たって,当面不足するメソッドに
ついては当該不足メソッドを作成して利用し,かつ将来
の再利用にそなえるために登録される。不足メソッドの
作成に当たっては,図1や図3や図4に示す如き処理
(図4に示すハイパー言語処理222の処理)によって
行われ,仮動作を行ってみては部品の組み合わせを行い
つつ改良を加えてゆく。
【0271】図40はオブジェクトを利用してゆく態様
を説明する図である。図40における右半分は,図39
に示した静的世界410や動的世界420や機能的モデ
ル431における処理に対応するものである。また図4
0における左半分は,オブジェクト部品の組合わせを行
わせるための技術を表している。
【0272】当該図40における左半分におけるオブジ
ェクト部品の自由な組合わせ技術480は,図1や図5
や図6や図7に示した処理に対応している。またメタ・
データの作成481は図9や図10や図11のメタ・デ
ータを作成することに対応している。更に図40に示す
オブジェクト・コマンド201は図11に示すオブジェ
クト・コマンドであり,図10や図11に示す如くメタ
・データと実データとを組にした個々のオブジェクト部
品206に対応して生成される。
【0273】生成されたオブジェクト・コマンド201
は自動的に整理され自由に利用可能にされており,図4
0に示す右半分のオブジェクト部品の再利用技術におけ
る質問ツールにおいて利用される。即ちオブジェクト・
コマンドにもとづいて,必要とするオブジェクト部品2
06が呼び込まれて再利用されてゆく。
【0274】図41はスペック指向によるオブジェクト
部品の作成態様を示す。 (A)仕様(新しい処理要求に対応する仕様)が与えら
れると,連想によってキーワードをリンクづけてゆく。
即ち,ファジー的に以ているキーワードを引き出してゆ
く。この動作が行われる状態はある種の“ひらめき”に
よって行われるものとみてよいであろう。 (B)端局は,LAN又は交換回線上の他の端局に対し
て,上記得られたキーワドを通知する。この動作は,図
25ないし図30に示すブロードキャストによる通信に
よって行われる。 (C)各端局(ワークステーションWS)から,該当す
るオブジェクト部品206やオブジェクト・コマンド2
01を集める。 (D)各端局に存在するオブジェクト部品206の中か
ら,当面の仕様に合致するものを求める。 (E)当面の仕様に合致するように,シーケンスを組
み,スキーマ化する。
【0275】
【発明の効果】以上説明した如く,本発明によれば,情
報隠蔽の世界に保持されている既存のオブジェクトや新
しく作られて保持される生成されたオブジェクトを,ユ
ーザの要求にあわせて,オブジェクト・コマンドによっ
て呼び込み,静的モデルや動的モデルを設計し,ユーザ
の要求に対処してゆくことができる。そして当該ユーザ
の要求に対処してゆく処理がきわめて融通性に富むもの
となっており,更に将来の利用のために蓄積されてゆく
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図を示す。
【図2】静的世界と動的世界とを説明する説明図であ
る。
【図3】ダイナミック・オブジェクト処理部における動
作の一部を説明する図である。
【図4】端局の構成を示す。
【図5】内部スキーマにおけるクラスやインスタンスの
生成処理例を示す図である。
【図6】メタクラスからクラスを生成する状態を説明す
る説明図である。
【図7】クラスからインスタンスを生成する状態を説明
する説明図である。
【図8】メソッドの衣(ころも)を説明する説明図であ
る。
【図9】従来から知られているデータベースの構成を示
す。
【図10】オブジェクトを取扱う処理態様を示す。
【図11】オブジェクト管理を行う構成図を示す。
【図12】“is−a”階層について説明する説明図で
ある。
【図13】“is−a”階層における解読処理態様を示
している。
【図14】“part−of”階層について説明する説
明図である。
【図15】複数のクラス間での関係を説明する説明図で
ある。
【図16】オブジェクト管理部における構成を説明する
図である。
【図17】オブジェクト管理部における動作フローを示
している。
【図18】オブジェクト転送構成図を示す。
【図19】オブジェクト管理部の処理フローを示してい
る。
【図20】処理実行のための説明図を示す。
【図21】セッションの実行に当たって因果関係が取り
入れられる態様を説明する説明図である。
【図22】クラスの存在とインスタンスによる処理実行
との関係を説明する図である。
【図23】セッションの実行に当たって因果関係のチェ
ックが行われる態様を説明する図である。
【図24】クラス相互間の横関係を説明する図である。
【図25】本発明に用いる端局間通信の構成図を示す。
【図26】本発明に用いる三階層通信処理を行う処理フ
ローを示す。
【図27】本発明におけるメッセージのフォーマットと
各ラインのフォーマットとを示す。
【図28】本発明の場合の処理態様を示す。
【図29】ブロード・バンドISDNの概念構成図を示
す。
【図30】ISDNにおける電話接続の場合の制御手順
の一例を示す。
【図31】本発明に用いる改変処理態様を示す。
【図32】改変オブジェクトを組み入れる処理態様を説
明する図である。
【図33】オンライン処理態様の下で改変オブジェクト
を感染させた処理を行わせる処理フローを示す。
【図34】再構成を必要としない場合のインタプリータ
方式を説明する図である。
【図35】図34に示した方式による動作の応用例を示
す。
【図36】改変後実行処理データを生成して処理を実行
する方式を説明する図である。
【図37】再構成を行った後でのインタプリータ方式に
よる場合を説明する図である。
【図38】知識データを抽出してゆく過程を概念的に表
した説明図である。
【図39】本発明の底流に存在するオブジェクト指向に
よる設計態様を説明する図である。
【図40】オブジェクトを利用してゆく態様を説明する
図である。
【図41】スペック指向によるオブジェクト部品の作成
態様を示す。
【図42】本発明の場合の如くオブジェクトをカプセル
化する利点を説明する図である。
【図43】会社部門をモデル化した状態を説明する図で
ある。
【図44】モデル抽象化を説明する図である。
【図45】カプセルを説明する図である。
【図46】オブジェクトをモデル化して把握するための
説明図である。
【図47】モデル化したオブジェクトの働きを説明する
図である。
【符号の説明】
101 端局 102 端局 103 LAN又は交換回線 201 オブジェクト・コマンド 202 メタ・データ 203 実データ 204 コマンド・リンク処理部(ディレクトリ処理
部) 205 部品属性ファイル 206 オブジェクト部品 207 データベース 212 ダイナミック・オブジェクト処理部 213 オブジェクト(オブジェクト部品206に相
当) 214 実行処理データ 215 ダイレクト・オブジェクト処理展開処理 216 仮動作モード 217 インスタント動作モード 218 本番動作モード 219 通信/受信処理部 220 オブジェクト管理部 221 ディプレイ 222 ハイパー言語処理部 250 一連の命令 251 処理単位 300 概念スキーマ 301 メタクラス 302 クラス 303 インスタンス 310 内部スキーマ 311 メタクラス・メソッド 312 クラス・スキーマ 313 メソッド 314 メソッド 315 メソッド 316 インスタンス・スキーマ 317 メッセージ送信メソッド 318 ガソリン代計算用メソッド 319 シーケンス・テーブル 320 ポップ・アップ・データ 330 オブジェクト管理部クラス 331 オブ管インスタンス 332 オブ管インスタンス 333 オブ管インスタンス 360 意味変換テーブル 401 外延的外辞 403 手続の世界 404 オブジェクトの世界 410 静的世界 411 静的モデル 414 状態テーブル 415 因果関係制約群 416 クラス変数/定数 417 受付けメソッド 420 動的世界 421 動的モデル 430 情報隠蔽の世界 431 機能的モデル 450 顕在的知識データ 451 潜在的知識データ 452 一次的データ 453 二次的データ 454 同一知識データ内の内部的リンク 455 潜在的知識データへの内部的リンク 456 気分的リンク 457 抽象構造論的知識獲得リンク 458 キーワード 459 外部的リンク 480 オブジェクト部品の自由な組合わせ技術 481 メタ・データの作成
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村川 雅彦 神奈川県川崎市高津区坂戸100番1 富士 通ネットワークエンジニアリング株式会社 内 (72)発明者 豊田 雅信 神奈川県川崎市高津区坂戸100番1 富士 通ネットワークエンジニアリング株式会社 内 (72)発明者 足立 武史 神奈川県川崎市高津区坂戸100番1 富士 通ネットワークエンジニアリング株式会社 内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の処理単位および/または単一の処
    理単位を複合化した複合処理単位をオブジェクトと名付
    け,当該オブジェクトを組み合わせ,所望される処理を
    実行するオブジェクト指向データ処理システムにおい
    て,実世界をオブジェクト・モデルとみなして把握し,
    当該実世界を外延的外辞と内包とに対応づけ,内包を情
    報隠蔽された領域に置き,当該内包を特定するいわばi
    D情報を外延的外辞と対応づけて構成し,当該外延的外
    辞を用いて,上記実世界を,上記オブジェクトの世界を
    構成する静的世界と動的世界とで表現しておき,当該静
    的世界については,静的モデルとして,クラスおよび/
    または複合クラスを用いてシステムの仕組みを与え,上
    記動的世界については,動的モデルとして,上記クラス
    および/または複合クラスのインスタンスを用いて当該
    動的モデルの動きに対応するセッションを与え,上記静
    的モデルと動的モデルから発生した因果関係を上記静的
    モデルの中に情報として与えるよう構成してなり,既存
    および/または新たに生成された複数のメソッドを組み
    合わせて上記クラスおよび/または複合クラスを構成せ
    しめると共に,当該クラスおよび/または複合クラスの
    夫々に対応づけて,上記インスタンスを構成したことを
    特徴とするオブジェクト指向データ処理システム。
  2. 【請求項2】 上記既存および/または新たに生成され
    たメソッドと,上記構成されたクラスおよび/または複
    合クラスは,上記内包に対応する情報隠蔽された領域に
    おいて機能的モデルとして格納されると共に,上記クラ
    スとインスタンスとを生成する内部スキーマ(310)
    として,1つまたは複数個のメソッドをクラスにまとめ
    て,当該クラス(302’)に取り込まれた上記1つま
    たは複数個のメソッドについての当該メソッド名を記述
    するクラス・スキーマ(312)と,上記クラス内に存
    在する一般名称の変数を特定のインスタンス・データに
    て置換したインスタンス(303)が,上記クラス・ス
    キーマ(312)によって指定されたメソッドとリンク
    付けて生成可能に用意されるインスタンス・スキーマ
    (316)とをそなえ,所望される処理要求が,上記ク
    ラス群および/またはメソッド群の存在と当該クラス群
    および/またはメソッド群についての相互間の関係とを
    指示する静的モデル(411)と,上記インスタンス群
    の存在と当該インスタンス群間の時間的順序関係とを指
    示する動的モデル(421)との,両モデルでモデル化
    して与えられ,上記動的モデル(421)におけるイン
    スタンス(303)の処理進行状況が,上記静的モデル
    におけるクラス間の因果関係と照合をとられて,実行さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジ
    ェクト指向データ処理システム。
  3. 【請求項3】 上記クラスが対応づけられる静的モデル
    (411)において,複数のメソッドおよび/または複
    数のクラス相互間での上位下位関係を含む相互関係を表
    す仕組みが記述されると共に,上記動的モデル(42
    1)における上記インスタンスの処理進行に対応するセ
    ッションの動作において,上記相互関係の下で対応する
    一方のメソッドおよび/またはクラスがもつ情報を他方
    のメソッドおよび/またはクラスがもつべき情報として
    遺伝させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    オブジェクト指向データ処理システム。
  4. 【請求項4】 上記静的モデル(411)において,状
    態テーブル(414)がもうけられ,当該状態テーブル
    (414)の内容について,上記各セッションの動作の
    開始時点において調べられると共に当該各セッションの
    動作の終了時点において当該動作の結果を記述するよう
    構成されることを特徴とする請求項1記載のオブジェク
    ト指向データ処理システム。
  5. 【請求項5】 上記オブジェクトを,当該オブジェクト
    を構成するエンティティ・データと当該オブジェクトの
    性質を記述したメタ・データとをもって,オブジェクト
    部品(206)として,部品属性ファイル(205)に
    格納しておくよう構成すると共に,オブジェクト管理部
    (220)が,上記部品属性ファイル(205)上の上
    記オブジェクト部品(206)と交信して,上記所望さ
    れる処理を実行するよう構成されてなり,上記オブジェ
    クト部品(206)を,オブジェクト・コマンド(20
    1)をもってデータ処理装置内で特定すると共に,当該
    オブジェクト・コマンド(201)を,上記メタ・デー
    タを説明している説明文を圧縮した情報と階層化された
    クラスについての階層情報を表現する情報とを少なくと
    も記述したシグニチャーと,上記エンティティ・データ
    に相当するインスタンスについて当該インスタンスを代
    表して表現するオブジェクトiDとが結合されたコード
    によって表現し,上記データ処理装置内で上記オブジェ
    クト・コマンド(201)をもって上記オブジェクト部
    品(206)を特定し,1つまたは複数のオブジェクト
    部品(206)を結合して,上記所望される処理を実行
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジ
    ェクト指向データ処理システム。
  6. 【請求項6】 上記シグニチャーは,当該シグニチャー
    内での各種情報の記述位置を指示する情報を含む情報が
    記述されるヘッダと,該当するオブジェクトの説明文を
    圧縮して記述する説明文域と,当該オブジェクトの他オ
    ブジェクトに対する階層関係を表す階層情報と,当該オ
    ブジェクト内でのより細かいオブジェクト相互間の実行
    順序を表すシーケンス情報とを有することを特徴とする
    請求項5記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  7. 【請求項7】 上記シグニチャー内の階層情報を記述す
    るに当たって,上記階層化されたクラスを,最上位クラ
    スの1つを表現する記号と,当該最上位クラスに属する
    ものでの第2位クラスの1つを表現する記号と,当該第
    2位クラスに属するものでの第3位クラスの1つを表現
    する記号と,以下同様に第(n−1)位クラスに属する
    ものでの第n位クラスの1つを表現する記号とを,順に
    配置したコードをもって記述したことを特徴とする請求
    項5記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  8. 【請求項8】 上記オブジェクトを,当該オブジェクト
    を構成するエンティティ・データと当該オブジェクトの
    性質を記述したメタ・データとをもって,オブジェクト
    部品(206)として,部品属性ファイル(205)に
    格納しておくよう構成すると共に,オブジェクト管理部
    (220)が,上記部品属性ファイル(205)上の上
    記オブジェクト部品(206)と交信して,上記所望さ
    れる処理を実行するよう構成されてなり,上記オブジェ
    クト部品(206)を形成する内部スキーマ(310)
    に関して,当該データの中に,少なくとも,自己クラス
    内に変更可能に取り込まれる1つまたは複数のメソッド
    (313や314)をポイントするメソッドIDを記述
    するクラス・スキーマ(312)と,当該取り込まれた
    メソッドが使用するインスタンス・データを変更可能に
    取り込むインスタンス・スキーマ(316)とを含むと
    共に,上記クラス・スキーマ(312)中に自己クラス
    に取り込まれているメソッドについての使用順番を表す
    シーケンス・スキーマ(315)とを少なくとも含み,
    上記クラス・スキーマ(312)に記述されている上記
    メソッドIDと上記インスタンス・スキーマ(316)
    に記述されている内容とをリンクするよう構成され,上
    記クラス・スキーマ(312)と,上記インスタンス・
    スキーマ(316)と,上記メソッド(313や31
    4)とを夫々データとして,他のオブジェクト指向デー
    タ処理装置に対して,回線を介して転送するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のオブジェクト指向デー
    タ処理システム。
  9. 【請求項9】 上記インスタンス・スキーマ(316)
    の1つと当該インスタンス・スキーマが対応づけられて
    いるクラスとによって特定されるインスタンスに対する
    駆動を,メッセージにて,オブジェクト管理部(22
    0)に通知を受けた際に,当該オブジェクト管理部(2
    20)が,上記インスタンスに対応する上記インスタン
    ス・スキーマ(316)を呼び込み,次いで当該インス
    タンス・スキーマ(316)内に記述されているクラス
    名にもとづいて上記対応するクラス・スキーマ(31
    2)を呼び込み,当該クラス・スキーマ(312)に示
    されるメソッド(313や314)をシーケンスにした
    がって起動するように構成されることを特徴とする請求
    項8記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  10. 【請求項10】 上記他のオブジェクト指向データ処理
    装置からのコマンドによる上記メッセージを受けて,上
    記クラスを起動する際に,自己のオブジェクト指向デー
    タ処理装置における上記オブジェクト管理部(220)
    は,当該クラスに該当するクラス・スキーマ(312)
    の有無を調べ,存在しない場合に当該クラス・スキーマ
    の転送を受け,元々存在したクラス・スキーマまたは当
    該転送を受けたクラス・スキーマに記述されている1つ
    または複数のメソッドが自己のオブジェクト指向データ
    処理装置内に存在するか否かを調べ,存在している場合
    には当該メソッドに対してリンクを張り,存在していな
    い場合には当該メソッドについて上記回線を介して転送
    を受けた後にリンクを張るようにしたことを特徴とする
    請求項9記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  11. 【請求項11】 上記他のオブジェクト指向データ処理
    装置からのコマンドによる上記メッセージを受けて,上
    記インスタンスを起動する際に,自己のオブジェクト指
    向データ処理装置における上記オブジェクト管理部(2
    20)は,当該インスタンスに該当するインスタンス・
    スキーマ(316)の有無を調べ,存在しない場合に当
    該インスタンス・スキーマの転送を受け,元々存在した
    インスタンス・スキーマまたは当該転送を受けたインス
    タンス・スキーマに記述されているクラス名を調べ,該
    当するクラスを起動するよう構成され,当該クラスに対
    応するクラス・スキーマ(312)が自己のオブジェク
    ト指向データ処理装置内に存在するか否かを調べて,存
    在しなかった場合に当該クラス・スキーマ(312)の
    転送を受けるようにしたことを特徴とする請求項9また
    は請求項10記載のオブジェクト指向データ処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】 交換網(103)を介して複数の端局
    (101,102)が連繋されてなり,当該端局(10
    1,102)の少なくとも2つが夫々データ処理装置
    (104,105)をそなえて自己が所有する処理対象
    データ(108,109)について自己が所有するプロ
    グラム(106,107)にもとづいて処理を実行する
    よう構成され,当該端局相互間で,上記処理対象データ
    および/または上記プログラムを伝送して,処理を実行
    するよう構成され,上記端局相互間で,送信側iDと受
    信側iDとを含む基本フォーマット,および伝送対象デ
    ータを処理する方法を含むデータ・フォーマットを伝送
    するメイン・ライン(151)と,送信側iDを付し
    て,自己端局に存在しない上記処理対象データおよび/
    または上記プログラムの存在位置を放送形式で問い合わ
    せるコントロール・ライン(152)と,上記存在位置
    の判明した上記処理対象データおよび/または上記プロ
    グラムを,上記メイン・ライン(151)による伝送に
    くらべて高速で伝送するサブ・ライン(153)とより
    なる三階層通信回線(150)を配設しておくよう構成
    され,通常の交信に当たっては,上記メイン・ライン
    (151)を用いて交信するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のオブジェクト指向データ処理システ
    ム。
  13. 【請求項13】 上記三階層通信回線は,ブロード・バ
    ンドISDNにて構成されることを特徴とする請求項1
    2記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  14. 【請求項14】 上記サブ・ライン(153)は,送信
    側iDと受信側iDと当該高速伝送されるべきデータと
    よりなるフォーマットにて伝送するよう構成されること
    を特徴とする請求項12記載のオブジェクト指向データ
    処理システム。
  15. 【請求項15】 上記自己端局に存在しない上記処理対
    象データおよび/または上記プログラムがいずれの端局
    に存在しているかが予め判明している場合には,上記メ
    イン・ライン(151)を用いて交信を行い,上記コン
    トロール・ライン(152)による問い合わせを行うこ
    となしに,上記サブ・ライン(153)を用いて高速伝
    送を受けるようにしたことを特徴とする請求項12記載
    のオブジェクト指向データ処理システム。
  16. 【請求項16】 オブジェクト(213)が組み合わせ
    られた形で上記所望される処理を実行するようにされる
    当該組み合わせの中に,当該組み合わせの中の少なくと
    も1つのオブジェクトとして,改変を希望される態様を
    与える改変オブジェクト(230)を導入するよう構成
    し,当該改変オブジェクト(230)を導入された結果
    の組み合わせ態様にしたがって,対応する処理を実行す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジェ
    クト指向データ処理システム。
  17. 【請求項17】 上記改変オブジェクトを導入された結
    果の組み合わせ態様の中で,上記改変オブジェクト(2
    30)が,当該態様の中のオブジェクトを管理するオブ
    ジェクト管理部(220)との間および/または当該態
    様の中の他オブジェクト(213)との間で交信を行い
    つつ,当該組み合わせ態様に対応した処理を実行するよ
    うにしたことを特徴とする請求項16記載のオブジェク
    ト指向データ処理システム。
  18. 【請求項18】 上記改変オブジェクトを導入された結
    果の組み合わせ態様の中で,上記改変オブジェクト(2
    30)が,当該態様の中の1つまたは複数個のオブジェ
    クトの内部に組み入れられ,当該組み入れられたオブジ
    ェクトが,上記態様の中で,当該態様の中のオブジェク
    トを管理するオブジェクト管理部(220)との間およ
    び/または当該態様の中の他オブジェクト(213)と
    の間で交信を行いつつ,当該組み合わせ態様に対応した
    処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項16
    記載のオブジェクト指向データ処理システム。
  19. 【請求項19】 上記改変オブジェクトを導入された結
    果の組み合わせ態様の中に存在する少なくとも1つのオ
    ブジェクト(213,230)が,分岐を含む逐次処理
    実行順に展開された実行処理データ(214)にまとめ
    られて構成されたものであることを特徴とする請求項1
    7または請求項18記載のオブジェクト指向データ処理
    システム。
  20. 【請求項20】 上記改変オブジェクトを導入された結
    果の組み合わせ態様全体が,分岐を含む逐次処理実行順
    に展開された実行処理データにまとめられて構成された
    改変後実行処理データ(214)であることを特徴とす
    る請求項17または請求項18記載のオブジェクト指向
    データ処理システム。
  21. 【請求項21】 上記改変オブジェクトを導入される以
    前の組み合わせ態様の一部あるいは全体について分岐を
    含む逐次処理実行順に展開された改変前実行処理データ
    (214−1)と,上記改変オブジェクトを導入された
    結果の組み合わせ態様の一部あるいは全体について分岐
    を含む逐次処理実行順に展開された改変後実行処理デー
    タ(214−2)とが用意され,当該改変前実行処理デ
    ータ(214−1)と当該改変後実行処理データ(21
    4−2)とが選択的に処理実行に当たって使用されるこ
    とを特徴とする請求項16記載のオブジェクト指向デー
    タ処理システム。
  22. 【請求項22】 上記改変後実行処理データ(214−
    2)は,上記改変前実行処理データ(214−1)と,
    当該改変後実行処理データを上記改変前実行処理データ
    に照合した結果の差分データ(250−4)との両者を
    もって与えられることを特徴とする請求項20記載のオ
    ブジェクト指向データ処理システム。
  23. 【請求項23】 上記改変後実行処理データは,上記改
    変オブジェクトを導入された結果の組み合わせ態様につ
    いて,当該組み合わせ態様に対応する処理の動作をシミ
    ュレートして当該処理が正常に動作することを確かめら
    れた後に,上記分岐を含む逐次処理実行順に展開された
    ものであることを特徴とする請求項19記載のオブジェ
    クト指向データ処理システム。
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