JPH063346A - 遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体 - Google Patents

遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体

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JPH063346A
JPH063346A JP16636592A JP16636592A JPH063346A JP H063346 A JPH063346 A JP H063346A JP 16636592 A JP16636592 A JP 16636592A JP 16636592 A JP16636592 A JP 16636592A JP H063346 A JPH063346 A JP H063346A
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JP
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hydrogel
free chlorine
chlorine
detecting
molded product
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JP16636592A
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English (en)
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Hideaki Kamiya
英昭 神谷
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TOME SANGYO KK
Original Assignee
TOME SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえばプール内などに常設することがで
き、高濃度の遊離塩素に対してのみ呈色し、ソフトコン
タクトレンズの処理容器内に設置してレンズを浸漬した
処理溶液に電流を流して洗浄消毒処理を施すばあいに、
該溶液中にある濃度以上の遊離塩素が含まれていること
を使用者に継続的に察知させることができる材料を提供
すること。 【構成】 遊離塩素と反応して変色する塩素検出用試薬
およびヒドロゲル基材からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊離塩素検出用ヒドロ
ゲル成形体に関する。さらに詳しくは、たとえばプール
の水、飲料水、ソフトコンタクトレンズの処理液などの
なかの遊離塩素を検出するのに好適に使用しうるヒドロ
ゲル成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、塩素消毒された水が注入されたプ
ールで遊泳したのちに流涙、結膜充血、角膜上皮びらん
などの眼の障害が発生することが注目されている。これ
らの障害は、プール内の水の塩素濃度が高すぎることが
原因となっており、これらの障害を防ぐためには、通常
塩素濃度を所定濃度に調整したのち遊泳すればよいが、
塩素をプール内に投入してただちに測定したのではその
正確な濃度がわからないため、継続的に遊離塩素濃度が
測定されている。
【0003】ところで、従来、遊離塩素濃度を測定する
方法としては、たとえば塩素検出用指示薬としてo−ト
リジンを含有した溶液をそのまま用いたり、かかる溶液
をろ紙に含浸させたものを乾燥して試験紙として用い、
o−トリジンの呈色反応を利用する方法などの方法が採
用されているが、かかる方法によれば、継続的に遊離塩
素濃度を測定することが困難であり、しかもその都度遊
離塩素濃度を測定するとなれば手間がかかるため、プー
ル内に固定化して常設することができ、遊離塩素濃度が
低いときにはとくに呈色せず、高いときにのみ呈色する
遊離塩素検出用試薬の開発が待ち望まれている。
【0004】また、ソフトコンタクトレンズ用保存液と
しては、従来、生理食塩水をはじめ、生理食塩水にチメ
ロサール、クロロヘキシジン、メチルパラベン、プロピ
ルパラベン、ソルビン酸などの防腐剤やエチレンジアミ
ン四酢酸、グルコン酸、クエン酸などの金属イオン封鎖
剤を添加した液剤、前記化合物の錠剤を使用時に精製水
または蒸留水に溶解した溶剤などが知られている。
【0005】しかしながら、これらのソフトコンタクト
レンズ用保存液にソフトコンタクトレンズを浸漬し、直
流電流を流してソフトコンタクトレンズに洗浄消毒処理
を施したばあいには、保存液中に存在する塩素イオンが
遊離塩素となり、その遊離塩素がソフトコンタクトレン
ズの材質劣化をひきおこし、さらにカラーソフトコンタ
クトレンズや染色によってマーキングされたソフトコン
タクトレンズを退色、脱色するという問題があり、また
このソフトコンタクトレンズをそのまま眼に装用したば
あいには、遊離塩素により重篤な障害を引き起こす危険
性がある。
【0006】したがって、このような電気的処理法をコ
ンタクトレンズに用いるばあいには、遊離塩素を発生さ
せないようにするか、処理液中に遊離塩素が含まれてい
ることが使用者に確認しうるようにすることが望まれて
いる。
【0007】次亜塩素酸などの遊離塩素の分析方法とし
ては、従来、N,N′−ジエチル−p−フェニレンジア
ミン(DPD)を用いた比色法による定量やo−トリジ
ンの黄色の呈色反応を利用した定量方法があり、これら
DPDやo−トリジンなどの塩素検出用試薬を用いた方
法を適用することによって、たとえば前記ソフトコンタ
クトレンズの処理液中の遊離塩素を検出することが可能
ではあるが、これら塩素検出用試薬をあらかじめ該処理
液中に含ませておくことができず、該処理液に直流電流
を流したときに処理液中に遊離塩素が含まれているかど
うかを、これら塩素検出用試薬で毎回確認するのはきわ
めて煩雑であるという問題がある。
【0008】また、遊離塩素を検出する方法として、電
極、電気化学検出器や半導体式ガスセンサなどのセンサ
を利用する方法(特開昭63-27745号公報、特開昭60-263
852号公報、特開平2-52249 号公報および特開平2-28525
9号公報)や、ろ紙に塩素検出用指示薬を含浸させた試
験片を用いる方法(特公昭54-3394 号公報および特公昭
54-12360号公報)が知られている。
【0009】しかしながら、前記センサなどを利用した
方法では、かかるセンサが高価であるため費用がかかり
すぎるなどの問題があり、また前記試験片を用いた方法
では、ろ紙から塩素検出用指示薬が溶出するため、溶液
中に浸漬したままで継続的に使用することが困難である
などの問題があり、いずれの方法も適切な方法であると
はいえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、たと
えばプール内などに常設することができ、高濃度の遊離
塩素に対してのみ呈色し、ソフトコンタクトレンズの処
理容器内に固定してレンズを浸漬した処理溶液に電流を
流して洗浄消毒処理を施すばあいに、該溶液中に遊離塩
素が含まれていることを使用者に察知させることができ
る材料を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は遊離
塩素と反応して変色する塩素検出用試薬およびヒドロゲ
ル基材からなる遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体に関す
る。
【0012】
【作用および実施例】本発明の遊離塩素検出用ヒドロゲ
ル成形体は、たとえばプールの水、飲料水、ソフトコン
タクトレンズ用溶液などのなかの遊離塩素と反応して変
色する塩素検出用試薬およびヒドロゲル基材からなるも
のである。
【0013】遊離塩素と反応して変色する塩素検出用汎
用指示薬としては、たとえば低濃度の遊離塩素と反応す
るo−トリジン、N,N′−ジエチル−p−フェニレン
ジアミン(以下、DPDという)などをはじめ、N,
N′−ジフェニルベンジジン、フェノサフラニン、ブリ
リアントブルーFCFなどの酸化還元指示薬や、徐々に
変色や退色して遊離塩素を検出することができる油溶性
染料、リアクティブ・ブルー163 などの反応性染料など
の各種染料などがあげられるが、本発明においては、こ
れらのなかではN,N′−ジフェニルベンジジン、リア
クティブ・ブルー163 が塩素検出用試薬として好ましく
用いられる。
【0014】本発明のヒドロゲル成形体は、前記したよ
うに、たとえばプールの水、飲料水、ソフトコンタクト
レンズの処理液などの検体中の遊離塩素の検出に用いら
れる。かかる検体中に要求される遊離塩素濃度は該検体
の種類によって異なるが、たとえばプールの水のばあい
には、約0.4 〜1ppm であり、たとえば飲料水のばあい
には、約0.1 〜1.5ppmである。したがって、これら検体
の種類に応じて各遊離塩素濃度で反応しうる塩素検出用
試験を選んで用いることが好ましい。
【0015】ところで、とくにソフトコンタクトレンズ
を電気的に洗浄殺菌処理するばあいには、処理溶液と接
触したままの状態で該ソフトコンタクトレンズを煮沸す
るため、前記塩素検出用汎用指示薬のなかでも水不溶性
で耐熱性にすぐれた塩素検出用試薬を用いなければなら
ない。
【0016】また、これら塩素検出用試薬を粉体のまま
でソフトコンタクトレンズの電気処理容器に保持させた
り、従来用いられているソフトコンタクトレンズ用処理
溶液中に存在させて遊離塩素を継続的に検出することは
きわめて困難であるから、かかる塩素検出用試薬をヒド
ロゲル成形体内に含有せしめ、電気処理に用いられる処
理溶液と接触し、かつ遊離塩素が存在するばあいに反応
しうる状態で、かかるヒドロゲル成形体をたとえば処理
容器の底に置いたり、処理容器の内壁に接着したり、コ
ンタクトレンズホルダーに埋め込んだりするなどして処
理容器内に保持させることが好ましい。
【0017】ヒドロゲル成形体内に塩素検出用試薬を含
有せしめる方法としては、たとえば(イ)塩素検出用試
薬の溶液中にヒドロゲル基材を浸漬してヒドロゲル基材
の内部に該塩素検出用試薬の溶液を浸入させたのち、水
不溶化処理を施す方法、(ロ)ヒドロゲル基材を重合す
る際にあらかじめ塩素検出用試薬を添加して重合し、重
合中に該塩素検出用試薬へのラジカル連鎖移動によって
ヒドロゲル基材と共有結合させる方法などがある。
【0018】前記塩素検出用汎用指示薬のなかには重合
反応過程で発色するものや、ヒドロゲル成形体内に含有
せしめると検出感度が低下するものがある。また、本発
明においては、水不溶性、耐熱性、耐久性などが要求さ
れることがあるため、これらの性質を満足するものとし
て、前記塩素検出用汎用指示薬のなかでは、前記したよ
うに、N,N′−ジフェニルベンジジンおよびリアクテ
ィブ・ブルー163 が塩素検出用試薬として好ましく用い
られる。
【0019】前記N,N′−ジフェニルベンジジンは、
水に不溶で、前記(ロ)の方法において重合時に添加す
ることにより、ヒドロゲル基材中に含有させることがで
きるものであり、えられるヒドロゲル成形体を含水せし
めたときには水中へ溶解、拡散せず、ヒドロゲル成形体
内から溶出することがない。このばあい、遊離塩素が存
在しなければヒドロゲル成形体は白色を呈するが、遊離
塩素が存在すると褐色を呈する。
【0020】また、前記リアクティブ・ブルー163 は、
水溶性の反応性染料であるため、前記(イ)の方法を用
いてヒドロゲル基材の内部に水溶液の状態で含浸させた
のち、炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ溶液中に投
入することにより水不溶化処理を施すことが好ましい。
このばあい、遊離塩素が存在しなければヒドロゲル成形
体は青色を呈するが、遊離塩素が存在するとこの色が退
色してもとの透明なヒドロゲル成形体となる。
【0021】ヒドロゲル成形体中の前記塩素検出用試薬
の含有量は、用いられる塩素検出用試薬の種類によって
異なるので一概には決定することができず、通常遊離塩
素と反応して変色するのに充分な量であればよい。その
一例として、たとえばN,N′−ジフェニルベンジジン
を用いるばあいには、その含有量は0.001 〜0.2 %(重
量%、以下同様)、なかんづく0.02〜0.06%であること
が好ましい。かかる含有量が0.001 %未満であるばあい
には、遊離塩素と反応して変色しても判別しがたい程度
にしか発色しなくなる傾向があり、また0.2 %をこえる
ばあいには、遊離塩素と反応して変色するのに要する以
上の量となり、また共重合体を重合する際にかえって重
合阻止剤として働くようになる傾向がある。
【0022】また、前記塩素検出用試薬として、たとえ
ばリアクティブ・ブルー163 を用いるばあいには、その
含有量は0.001 〜0.5 %、なかんづく0.05〜0.3 %であ
ることが好ましい。かかる含有量が0.001 %未満である
ばあいには、ヒドロゲル成形体のもとの青色が薄くな
り、遊離塩素と反応して変色したときとの差がなくなる
傾向があり、また0.5 %をこえるばあいには、ヒドロゲ
ル基材を染色するのに長時間を要するようになる傾向が
ある。
【0023】本発明に用いられるヒドロゲル基材として
は、たとえば2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレートなどのヒドロキシアルキルメタク
リレート;N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリド
ンなどのN−ビニルラクタム類;アクリル酸、メタクリ
ル酸;アクリルアミドなどの親水性モノマーを主成分と
した共重合体などがあげられる。前記親水性モノマーは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる
が、これらのなかでもヒドロゲル成形体内に塩素検出用
試薬を含有せしめるために、あまり高含水率を与えない
素材がよいという点で2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートが好ましく用いられる。
【0024】また本発明においては、ヒドロゲル基材の
含水時の強度を調整するために、疎水性モノマーを配合
してもよい。
【0025】前記疎水性モノマーの具体例としては、た
とえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリル酸のアルキルエステル;スチレン;α−メ
チルスチレンなどのアルキルスチレン;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニルなどの脂肪族カルボン酸のビニルエス
テルなどがあげられる。前記疎水性モノマーは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができるが、これら
のなかでもメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のアルキル
エステルが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの
共重合性がよいという点で好ましく用いられる。
【0026】前記親水性モノマーと前記疎水性モノマー
とを共重合するばあいの各モノマーの使用量の割合は、
親水性モノマー/疎水性モノマー(重量比)が100 /0
〜60/40、なかんづく90/10〜70/30となるように調整
することが好ましい。疎水性モノマーの割合が前記範囲
よりも多いばあいには、ヒドロゲル成形体内の塩素検出
用試薬と検体中に存在する遊離塩素との反応が遅くなる
傾向がある。
【0027】本発明において、前記ヒドロゲル基材から
未反応モノマーや低分子量ポリマーが溶出するのを防ぐ
ために、架橋剤を用いて該ヒドロゲル基材を軽度に架橋
させることが好ましい。
【0028】前記架橋剤としては、たとえばエチレング
リコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、アリル
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レートなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
【0029】このように、ヒドロゲル基材を軽度に架橋
させるためには、前記架橋剤の使用量は、重合に供せら
れる全モノマー成分100 部(重量部、以下同様)に対し
て0.001 〜0.5 部、なかんづく0.01〜0.2 部であること
が好ましい。かかる使用量が0.001 部未満であるばあい
には、ヒドロゲル基材から未反応モノマーや低分子量ポ
リマーが溶出するのを防ぐことができなくなる傾向があ
り、また0.5 部をこえるばあいには、ヒドロゲル基材が
過度に架橋されるため、かえって脆くなる傾向がある。
【0030】前記ヒドロゲル基材をうる方法としては、
たとえば前記親水性モノマー、疎水性モノマー、架橋剤
などの各成分を均一に配合し、これに重合開始剤を加
え、通常行なわれている方法によって重合し、重合体と
する方法などがあげられる。
【0031】前記重合体とする方法としては、とくに限
定がないが、たとえば前記成分に重合開始剤を配合した
のち、室温から120 ℃、好ましくは25〜80℃の範囲で数
時間〜数10時間かけて順次昇温して重合する加熱重合法
などがあげられる。
【0032】前記重合開始剤としては、たとえば2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)、アゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサ
イドなどの過酸化物やレドックス開始剤などがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらの重合開始剤のなかでは比較的低温
で重合することができるようにするために、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)および
2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)が好ましい。
【0033】前記重合開始剤の使用量は、重合を開始さ
せるのに充分な量であればよいが、通常重合に供せられ
る全モノマー成分100 部に対して約0.001 〜0.3 部、な
かんづく約0.01〜0.1 部であることが好ましい。
【0034】本発明の遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体
をうるには、たとえば前記(イ)または(ロ)の塩素検
出用試薬を該成形体内に含有せしめる方法を用いること
ができ、塩素検出用指示薬の特性に応じていずれの方法
を採用するかを決定すればよい。
【0035】その一例として、たとえばN,N′−ジフ
ェニルベンジジンを用いるばあいには、前記親水性モノ
マー、疎水性モノマー、架橋剤などの各成分とともに前
記配合量の範囲で添加し、重合することによりヒドロゲ
ル成形体をうることができる。また、たとえばリアクテ
ィブ・ブルー163 を用いるばあいには、この水溶液をあ
らかじめ調製しておき、たとえば前記のようにしてえら
れた重合体であるヒドロゲル基材を該水溶液中に浸漬し
たのちに取り出し、炭酸ナトリウム水溶液などのアルカ
リ溶液中に投入して水不溶化処理を施してヒドロゲル成
形体とすることができる。
【0036】なお、本発明においては、必要に応じてヒ
ドロゲル成形体を、たとえば蒸留水中で1〜10時間煮沸
することにより、該ヒドロゲル成形体から未反応モノマ
ーを溶出させてもよい。
【0037】かくしてえられる本発明の遊離塩素検出用
ヒドロゲル成形体は、次亜ハロゲン酸などからの遊離塩
素の検出用試薬としてたとえばN,N′−ジフェニルベ
ンジジン、リアクティブ・ブルー163 などを含有したも
のであり、とくにソフトコンタクトレンズの電気的洗浄
殺菌処理装置に好適に使用しうるものである。また、煮
沸などの高温に耐え、長期間使用しても遊離塩素が存在
しなければ呈色することがないようにしたり、感度が低
下しないようにするために、前記塩素検出用試薬はヒド
ロゲル成形体内に安定な状態で含有されている。
【0038】つぎに、本発明の遊離塩素検出用ヒドロゲ
ル成形体を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0039】製造例1〜10 ポリプロピレン製の試験管内で表1に示す組成で各モノ
マーを混合し、表1に示す架橋剤、重合開始剤および塩
素検出用試薬を配合し、チッ素雰囲気下で40℃で12時
間、60℃で8時間、100 ℃で2時間加熱して重合を行な
い、無色透明のヒドロゲル成形体をえた。
【0040】このヒドロゲル成形体を直径1cm、厚さ1
mmの円板状に加工して蒸留水中で8時間煮沸し、未反応
モノマーを溶出させたのち、ソフトコンタクトレンズの
電気的洗浄殺菌処理装置の処理容器内に、処理溶液中に
完全に漬かるように設置した。
【0041】
【表1】
【0042】なお、本明細書中における各略号はそれぞ
れ以下の化合物を示す。
【0043】 2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2−HBMA:2−ヒドロキシブチルメタクリレート NVP:N−ビニルピロリドン MMA:メチルメタクリレート VAc:酢酸ビニル EDMA:エチレングリコールジメタクリレート V−65:2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル) NDB:N,N′−ジフェニルベンジジン 実施例1 製造例1〜10でえられた各ヒドロゲル成形体が設置され
た前記処理容器を用い、正規の塩化ナトリウム濃度のソ
フトコンタクトレンズ用処理液ではなく、塩化ナトリウ
ム0.45%(電気伝導度:8.2 mS/cm)、0.38%(電気伝
導度:7.0 mS/cm)、0.225 %(電気伝導度:4.2 mS/
cm)、0.18%(電気伝導度:3.6 mS/cm)または0.15%
(電気伝導度:2.9 mS/cm)を含有する水溶液中で20分
間電気処理を行なったときのヒドロゲル成形体の変色を
調べた。
【0044】その結果、製造例1〜10のヒドロゲル成形
体はいずれも、前記各濃度の塩化ナトリウム水溶液いず
れを用いたばあいにも赤褐色に変色し、遊離塩素を検出
することができた。
【0045】実施例2 製造例1〜10でえられた各ヒドロゲル成形体が設置され
た前記処理容器を用い、ホウ酸1.3 W/V%、ホウ砂0.
06W/V%およびクエン酸三ナトリウム0.44W/V%か
らなる処理溶液(電気伝導度:4.0 mS/cm)中で電気処
理を行ない、10分間の煮沸状態を経たのち、通電を止
め、放冷して処理溶液を新しい処理溶液と交換し、再び
電気処理(煮沸)を行なうというサイクルを繰り返し
た。100 サイクル終了後、ヒドロゲル成形体の色は最初
と同じであり、遊離塩素が存在しない煮沸状態で長期間
使用しても変色することがなかった。
【0046】また、100 サイクル終了後のヒドロゲル成
形体を用い、塩化ナトリウム0.225%(電気伝導度:4.2
mS/cm)を含有する水溶液中で20分間電気処理を行な
ったときのヒドロゲル成形体の変色を調べた。その結
果、ヒドロゲル成形体は赤褐色に変色し、遊離塩素に反
応したことが確認された。
【0047】比較例1および2 製造例1で用いたモノマーの混合液に、塩素検出用試薬
としてNDBのかわりにo−トリジン0.04%(比較例
1)またはDPD0.04%(比較例2)を混合してV−6
5 0.1%を添加し、製造例1と同様にして重合してヒド
ロゲル成形体をえたが、この時点ですでにえられたヒド
ロゲル成形体は黄色(比較例1)または赤色(比較例
2)に着色していた。このヒドロゲル成形体を製造例1
と同様にしてソフトコンタクトレンズの電気的洗浄殺菌
処理装置の処理容器内に設置した。
【0048】この処理容器を用い、塩化ナトリウム0.22
5 %(電気伝導度:4.2 mS/cm)を含有する水溶液中で
20分間電気処理を行なったときのヒドロゲル成形体の変
色を調べた。その結果、o−トリジン、DPDどちらを
用いた成形体も変色がみられず、遊離塩素の検出に使用
することができないことがわかった。
【0049】比較例3および4 製造例1で用いたモノマーの混合液に、塩素検出用試薬
としてNDBのかわりにフェノサフラニン(和光純薬工
業(株)製)0.04%(比較例3)またはブリリアントブ
ルーFCF(東京化成工業(株)製)0.04%(比較例
4)を混合してEDMA0.2 %、V−65 0.1%を添加
し、製造例1と同様にして重合してヒドロゲル成形体を
えた。
【0050】このヒドロゲル成形体を直径1cm、厚さ1
mmの円板状に加工して蒸留水中で煮沸して未反応モノマ
ーを溶出させようとしたが、フェノサフラニンまたはブ
リリアントブルーFCFが溶出しつづけ、これらがヒド
ロゲル成形体内に充分に含有されていないことがわかっ
た。
【0051】実施例3 5%次亜塩素酸ナトリウム溶液を蒸留水で希釈して遊離
塩素濃度1ppm (プール水質基準)または10ppm の溶液
を調製した。これらの溶液に製造例2でえられたヒドロ
ゲル成形体を浸漬し、該成形体の変色を観察した。その
結果、遊離塩素濃度1ppm の溶液に浸漬したヒドロゲル
成形体は変色しなかったが、10ppm の溶液に浸漬したヒ
ドロゲル成形体は赤褐色に変色して遊離塩素濃度が高い
ことが確認できた。したがって、プール内にこのヒドロ
ゲル成形体を常設することによって、プールの水の遊離
塩素濃度が高いことを簡単に知ることができる。
【0052】実施例4 製造例1において、NDBを添加しなかったほかは製造
例1と同様にして無色透明のヒドロゲル基材をえた。
【0053】このヒドロゲル基材を直径1cm、厚さ1mm
の円板状に加工し、リアクティブ・ブルー163 (プロシ
オンブルーMXG、ICIジャパン(株)製)0.01%水
溶液100ml 中に60℃で30分間浸漬した。こののちヒドロ
ゲル基材を取り出し、1.0 %炭酸ナトリウム水溶液中に
60℃で10分間浸漬してから、蒸留水中に移して1時間ご
とに該蒸留水を交換しながら3時間煮沸し、青色に着色
したヒドロゲル成形体をえた。このヒドロゲル成形体を
製造例1と同様にしてソフトコンタクトレンズの電気的
洗浄殺菌処理装置の処理容器内に設置した。
【0054】この処理容器を用い、塩化ナトリウム0.15
%(電気伝導度:2.9 mS/cm)を含有する水溶液中で20
分間電気処理を行なったときのヒドロゲル成形体の変色
を調べた。その結果、ヒドロゲル成形体は青色から透明
になり、遊離塩素によって色が消失したことがわかっ
た。
【0055】実施例5 実施例2において、処理容器として実施例4でえられた
青色に着色したヒドロゲル成形体が設置された処理容器
を用いたほかは実施例2と同様にして電気処理のサイク
ルを繰り返した。100 サイクル終了後、ヒドロゲル成形
体の色は最初と同じであり、遊離塩素が存在しない煮沸
状態で長期間使用しても変色することがなかった。
【0056】また、100 サイクル終了後のヒドロゲル成
形体を用い、塩化ナトリウム0.225%(電気伝導度:4.2
mS/cm)を含有する水溶液中で20分間電気処理を行な
ったときのヒドロゲル成形体の変色を調べた。その結
果、ヒドロゲル成形体は青色から透明になり、遊離塩素
に反応したことが確認された。
【0057】
【発明の効果】本発明の遊離塩素検出用ヒドロゲル成形
体は、一度所定の位置にセットするだけでそのまま継続
的に遊離塩素を検出することができる。したがって、本
発明のヒドロゲル成形体は、たとえばプール内に常設し
てプールの水の塩素濃度の監視や、ソフトコンタクトレ
ンズの処理容器内に設置してレンズを浸漬した処理溶液
に電流を流して洗浄消毒処理を施すばあいの該溶液中の
遊離塩素の検出などに好適に使用することができる。
【0058】また、本発明のヒドロゲル成形体は、煮沸
などの過酷な条件下でも遊離塩素が存在しなければ呈色
することがなく、使用範囲が広いものであり、センサな
どを用いた従来の検出方法と比べて低コストで遊離塩素
を検出することができるという効果を奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離塩素と反応して変色する塩素検出用
    試薬およびヒドロゲル基材からなる遊離塩素検出用ヒド
    ロゲル成形体。
  2. 【請求項2】 塩素検出用試薬としてN,N′−ジフェ
    ニルベンジジンを0.001 〜0.2 重量%含有してなる請求
    項1記載の遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体。
  3. 【請求項3】 塩素検出用試薬としてリアクティブ・ブ
    ルー163 を0.001 〜0.5 重量%含有してなる請求項1記
    載の遊離塩素検出用ヒドロゲル成形体。
  4. 【請求項4】 ヒドロゲル基材が親水性モノマーを主成
    分としてなる請求項1、2または3記載の遊離塩素検出
    用ヒドロゲル成形体。
  5. 【請求項5】 親水性モノマーが2−ヒドロキシエチル
    メタクリレートである請求項4記載の遊離塩素検出用ヒ
    ドロゲル成形体。
  6. 【請求項6】 ヒドロゲル基材が疎水性モノマーを含有
    してなる請求項1、2、3、4または5記載の遊離塩素
    検出用ヒドロゲル成形体。
  7. 【請求項7】 ヒドロゲル基材が軽度に架橋した共重合
    体である請求項1、2、3、4、5または6記載の遊離
    塩素検出用ヒドロゲル成形体。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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