JPH06335619A - 有機ハロゲン化物の除去方法 - Google Patents

有機ハロゲン化物の除去方法

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JPH06335619A
JPH06335619A JP5151302A JP15130293A JPH06335619A JP H06335619 A JPH06335619 A JP H06335619A JP 5151302 A JP5151302 A JP 5151302A JP 15130293 A JP15130293 A JP 15130293A JP H06335619 A JPH06335619 A JP H06335619A
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platinum
zirconia
organic halide
decomposition
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JP5151302A
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Emu Bitsukuru Giyarii
ギャリー.エム.ビックル
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロンまたはトリクロロエチレン等の有機ハ
ロゲン化物含有ガスを空気と水の存在下で触媒による酸
化分解処理によって除去するに際し、触媒機能が安定的
で長時間触媒機能が低下することのない有機ハロゲン化
物の除去方法を提供することを目的とするものである。 【構成】 有機ハロゲン化物含有ガスを空気と水との存
在下で、硝酸ジルコニルをアンモニア水溶液に反応させ
て得られたジルコニアを担体としこれに白金または白金
酸化物を担持させてなる触媒と接触させることを特徴と
する有機ハロゲン化物の除去方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩素、弗素等を含む有機
ハロゲン化物を接触酸化分解することによって除去する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロンガス、トリクロロエチレン等の有
機ハロゲン化物は溶剤、冷剤、発泡剤等として優れた化
学的特性を有するのでこれらの目的に広く使用されてい
る。
【0003】しかし、これらの物質は一般に揮発性が大
であり、特にフロンガスは安定性が高いためにこれが排
ガスとして大気中に放出されるとオゾン層の破壊、地球
の温暖化の促進等の環境破壊の原因物質としてその排出
防止技術の開発が望まれており、またトリクロロエチレ
ン等の有機塩素化合物系物質は発ガン性物質であるため
に地下水等への溶出汚染が問題になっており、これもま
た廃液の無害化処理技術の開発が望まれている。
【0004】フロンガスまたはトリクロロエチレン等の
有機塩素化合物の無害化処理技術としては、これらの化
合物を無害物質に分解することが最も経済的な方法であ
ると考えられている。フロンおよび有機塩素化合物の分
解方法として、熱分解法、プラズマ分解法、試薬分解法
等が提案されているが、未だ経済的見地からして十分に
実用化レベルに達していない。最近、フロンおよび有機
塩素化合物を触媒を使用した接触分解反応を行うことに
より緩序な条件でこれらの化合物の分解を行い無害化す
る技術が注目されている。
【0005】特開平3−47516号公報には、CFC
分解用の幾つかの触媒について詳述されており、例えば
SiO−TiO、TiO−ZrO、Al
−Bおよびゼオライト等の強酸性の触媒が、それ
単独または金属に担持された担持触媒としてppmのオ
ーダーの有機塩素化合物の分解用に幅広く試されてい
る。この場合においては、担体金属としては主としてコ
バルト、銅およびパラジウムが使用されている。
【0006】米国特許第4935212号では、硫化さ
れたTiOまたはCu/TiO触媒をNまたは空
気を担体ガスとして水の存在のもとでCFCおよび塩素
化された炭化水素の分解に使用している。
【0007】特開平3−42015号公報には、500
℃の空気中にて500ppmのCFC113の分解用と
してZrO−TiOの担体として、Pt、Rh、P
d、Mn、Cu、Feの金属範囲が試されている。
【0008】特開平3−106419号公報には、有機
塩素化合物の接触分解のための二段階の方法が詳述され
ている。即ちこの方法においては、第一段でガス流中の
有機塩素化合物は活性化炭素ベッドに吸着され、次に該
活性化炭素ベッドは有機塩素化合物の脱着のために加熱
され、第二段に移行する。第二段においてはゼオライ
ト、アルミナまたはジルコニアおよびCu、Ag、V、
Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Pt、P
d、Rh、La、CeまたはNb等の活性金属から選ば
れた担体に担持された触媒によって有機塩素化合物の接
触分解を行うことが開示されており、この第二段におい
ては担体ガスとして、空気、O、Oまたは水蒸気を
使用することが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにフロン
あるいはトリクロロエチレン等の有機塩素化合物を40
0〜500℃付近の温度で水蒸気、酸素等の存在の下で
触媒により処理すると、フロンは酸化分解されて塩化水
素、フッ化水素、炭酸ガス等を生成し、また有機塩素化
合物は塩化水素、炭酸ガス等を生成する。しかしなが
ら、従来提案されている触媒においては、水蒸気の共存
する400〜500℃の高温雰囲気下では、触媒が分解
生成したハロゲン化合物と反応してフッ化物あるいは塩
化物となりやすく、特に5容量%以上の高濃度のフロン
または有機塩素化合物を含有するガスを処理する場合に
はその傾向が顕著になるために触媒活性が不安定とな
り、触媒機能が低下するかまたは触媒寿命が短くなると
いう問題があった。
【0010】本発明はフロンまたはトリクロロエチレン
等の有機ハロゲン化物含有ガスを空気と水の存在下で触
媒による酸化分解処理によって除去するに際しての上記
した問題点を解決し、触媒機能が安定的で長時間触媒機
能が低下することのない有機ハロゲン化物の除去方法を
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため、化学的に安定でかつ活性の高い担体と活性
物質の組み合わせからなる触媒を使用して、有機ハロゲ
ン化物の酸化分解による除去を行うことについて鋭意研
究を重ねた結果、硝酸ジルコニルをアンモニア水溶液中
で加水分解して得られたジルコニアを担体とし、これに
白金または白金酸化物を担持させた触媒を使用するとき
は、きわめて効果的にフロン等の有機ハロゲン化物の接
触分解反応を行うことができ、しかも分解生成物である
フッ化水素や塩酸に対して安定的であって、長期の使用
によっても触媒機能を低下させることがないことを見出
し本発明を完成したものである。
【0012】即ち本発明は、有機ハロゲン化物含有ガス
を空気と水との存在下で、硝酸ジルコニルをアンモニア
水溶液に反応させて得られたジルコニアを担体としこれ
に白金または白金酸化物を0.1〜5重量%(白金酸化
物の場合は白金換算量)担持させてなる触媒と接触させ
ることを特徴とする有機ハロゲン化物の除去方法であ
る。なお本発明において硝酸ジルコニルをアンモニア水
溶液中で反応させて得られるジルコニアは含水ジルコニ
アであるのでこれを焼成脱水して用いることが望まし
く、この時の焼成温度は700〜950℃の温度範囲が
好ましい。
【0013】
【作用】上記したように、本発明の有機ハロゲン化物の
除去方法は、該有機ハロゲン化物の酸化分解に際して、
硝酸ジルコニルをアンモニア水溶液中で加水分解反応さ
せて得られたジルコニア担体に白金を担持させた触媒を
使用して反応を行わせることを特徴とするものである。
これは硝酸ジルコニルを加水分解して生成した含水ジル
コニアを乾燥、焼成して得られたジルコニア担体は、単
斜晶系を主体とするものであり、この単斜晶系のジルコ
ニアは表面積が大きく、白金等の活性金属触媒の担持能
力に優れているばかりでなく、他の結晶系を有するジル
コニアに比べ有機塩素化合物の分解に対してきわめて高
い活性を有するからである。
【0014】ジルコニア担体の形状は特に限定されるも
のではないが、使用に際しての圧損を少なくするために
ハニカム等のモノリス状の成型担体あるいは耐熱性およ
び耐酸性モノリス状基体に粉末担体をコーティングした
耐熱、耐酸モノリス状担体を使用することもできる。
【0015】本発明の触媒を得るために活性金属である
白金をジルコニア担体に担持させるには、白金含有溶液
に該担体を浸漬する方法、あるいは担体の吸液量に見合
う白金含有溶液を含浸させる方法等が採用される。白金
を担持させるための白金塩化合物としては、塩化物、硝
酸塩、酢酸塩、アミン錯塩、有機酸塩などを使用するこ
とができる。白金含有溶液を担持した触媒前駆体は、1
00℃前後の温度に乾燥した後、500℃前後の温度に
おいて焼成し白金塩を分解することによって触媒を得る
ことができる。白金の担持量は白金金属として0.1〜
5重量%とすることが必要で、特に白金を0.5〜2重
量%の範囲で担持させた触媒はハロゲン化物の分解反応
に対する優れた接触機能を示す。
【0016】本発明の触媒を用いてフロンまたは有機塩
素化合物等のハロゲン化物を分解するために使用する装
置の形式には特に制限はないが、一般的には触媒を固定
層とし、分解すべきハロゲン化物を水蒸気を含む空気と
ともに触媒層に導入流通させる流通式接触反応装置が使
用される。接触反応条件にはフロンまたは有機塩素化合
物がほぼ完全に分解し、しかも有害な副生成物を生成し
ない条件で選定しなければならない。好ましい反応温度
は、1乃至3気圧の下で300〜600℃であり、特に
高温側にすることが反応促進のためには有利であり、有
機塩素化合物の濃度は10容量%以下、空間速度は10
000h−1以下が適当である。酸化分解には酸素が必
要であるが、該酸素の供給源としては空気が経済的見地
から適当である。空気に適当量の水蒸気を含有させるこ
とは触媒性能の劣化を防止する上で効果があり、導入す
る空気と水蒸気の量は反応生成物が塩化水素、フッ化水
素、炭酸ガスになるのに十分な化学量論量以上とするこ
とが望ましい。処理ガス中の塩化水素、フッ化水素はア
ルカリ水溶液による吸収等により回収除去し、その後は
処理ガスを大気中に排ガスとして放出することができ
る。
【0017】表1に本発明の白金−ジルコニア触媒を用
いてフロン−113の分解を行わせる場合の代表的な接
触条件を示す。
【0018】
【表1】 ──────────────────────────────── 接触反応温度 : 400〜600℃ 接触反応圧力(気圧) : 1.0〜3.0気圧 空間速度 : 1000〜10000hr−1 フロン−113液流量 : 0.02〜4.0hr−1 水蒸気流量 : 0.04〜6.0hr−1 キャリアガス : 空 気 ────────────────────────────────
【0019】
【実施例】次に以下に述べる実施例によってさらに具体
的に本発明について詳述する。 実施例1 2リットルのビーカー中で、134gの硝酸ジルコニル
(ZrO(NO・2HO)を蒸留水に溶解し1
000ccの0.5モル硝酸ジルコニル水溶液を調製し
た。一方、29%アンモニア水を1リットルの蒸留水で
希釈し、4.25モルの希アンモニア水(pH11)を
調製した。次に先ず5リットルのビーカー中に該アンモ
ニア水500ccを注入し、20℃に保った上でこれに
上記硝酸ジルコニル水溶液をビュウレットを用いて撹拌
しながら20cc/minの添加速度で加え、pH10
になったところで、残りの500ccのアンモニア水を
同時に別のビュウレットを用いて20cc/minの添
加速度でpHを変えることなく加えて、水酸化ジルコニ
ウムの沈殿を生成させたスラリーを得た。
【0020】このスラリーを約3時間放置後上澄みアン
モニア水を除去し、濾過して沈殿物を得、これを1リッ
トルの蒸留水で3回洗浄し、硝酸イオンとアンモニウム
イオンを除去した。得られた沈殿を1リットルの蒸留水
に再度懸濁させ、25℃に保って約15時間放置し、残
留アンモニアを蒸留水に溶解させた後濾過し、得られた
沈殿を2リットルの蒸留水で水洗した。この作業を3回
繰り返し行った後、得られた沈殿物を乾燥器中で、11
0℃の温度で36時間乾燥し、さらに電気マッフル炉に
移して室温から750℃まで4℃/minの昇温温度で
昇温し、同温度で5時間保持して焼成を行い緩やかに室
温まで冷却して本発明のジルコニア担体を得た。該担体
の液体N吸着BET法による表面積は31m/gで
あった。またX線回折の結果、該ジルコニアの結晶は9
9%が単斜晶系であった。
【0021】次に、1gの塩化白金酸(HPt
16)を50ccの0.6モル塩酸に溶解して白金含
浸液を作成した。一方、先に作成したジルコニア担体を
550℃で2時間焼成して、強固に結合した水分を除去
し、真空デシケーター中で冷却し、37gの該ジルコニ
ア担体に白金含浸液の十分過剰量を注いで白金の含浸処
理を行った後、さらに100ccの0.6モル塩酸を加
え、得られた含浸ジルコニア担体を真空デシケーター中
で、7時間保持して含浸を完了させ、次に乾燥炉中で1
10℃で15時間の乾燥を行って、本発明の白金ジルコ
ニア触媒を得た。この白金含浸触媒のBET表面積は担
体のそれと変わらず、また化学分析によれば、白金含有
量は0.9重量%であり、塩素含有量は1.2重量%で
あった。
【0022】得られた白金ジルコニア触媒7.4gを内
径20mmφの石英反応管に入れ、100〜200cc
/minの空気流通下において500〜550℃の温度
で15時間の焼成を行い、次いで500cc/minの
空気流通下で300℃に冷却した。
【0023】次に、この触媒を使用してフロン−113
の酸化分解に対する触媒性能評価試験を行った。該評価
試験には内径20mmφの石英製反応管を用い、該石英
反応管中に触媒を充填して、常圧において水蒸気ともに
フロン−113を流通させて酸化分解処理を行わせた。
水分の流通速度は0.043cc/min、フロン−1
13の流通速度は0.032cc/minであり、この
流通速度は、HO:フロン−113のモル比をフロン
分子が触媒表面と反応するのに十分な過剰な水分量が得
られるるような値である5以上にするために選ばれた流
速である。
【0024】次いで温度を触媒反応温度の500℃に昇
温させて60時間のフロン−113の分解試験を行い、
試験経過時間による分解率の推移を図1に、また60時
間経過後の分解率を表2に示した。
【0025】なおフロン−113の分解率は、処理前後
のフロン−113濃度をガスクロマトグラフにて定量し
これより算出した。
【0026】図1および表2に示した結果から判かるよ
うに、本発明の触媒によるフロン−113の分解率は反
応初期において99.5%と高い分解率を示しており、
さらに60時間経過後においても、分解率は98.1%
と高い水準を保っていること、即ち経時的な変化が殆ど
ない。また処理後の触媒の塩素含有量およびフッ素含有
量を化学分析したところ、それぞれ0.15重量%およ
び0.18重量%といずれも低い値を示しており、触媒
は殆どフロンとの接触分解反応によって生成した塩酸ま
たはフッ化水素と反応していなかった。 実施例2 ジルコニア担体の焼成温度を900℃とした以外は実施
例1と同様の手順で白金ジルコニア触媒を作成した。こ
の触媒のBET表面積は15m/gであり、X線回折
は、結晶は100%が単斜晶系であった。この触媒につ
いて実施例1と同様の手順により触媒性能評価試験を行
った結果を図1および表2に示す。
【0027】図1および表2の結果から判かるように、
本発明の触媒のフロン−113分解率は97.9%と高
くまた、60時間経過後においても96.3%であっ
て、分解率は殆ど低下していない。また処理後の触媒の
BET表面積を測定したところ15m/gで当初のB
ET表面積と変りがなかった。また処理後の触媒の塩素
含有量およびフッ素含有量はそれぞれ、0.07および
0.21重量%であり、実施例1の触媒同様に殆ど分解
された塩酸およびフッ化水素との反応は起こらなかっ
た。 実施例3〜6 白金含浸処理による触媒の白金含有率をそれぞれ0.1
重量%(実施例3)、0.5重量%(実施例4)、2.
0重量%および5.0重量%と変化させて含浸させた以
外は、実施例1と同様の手順で白金ジルコニア触媒を作
成した。これらの触媒について実施例1と同様の手順で
触媒性能試験を行い、60時間経過後のフロン−113
の分解率を測定した。その結果を表2に示す。
【0028】表2の結果から判かるように、本発明の触
媒は何れも60時間の処理時間経過後においても90%
以上の分解率を示しており長時間の使用に耐えることが
できる。 比較例1 ジルコニア担体の焼成温度を550℃とした以外は実施
例1と同様の手順で白金ジルコニア触媒を作成した。こ
の触媒の液体N吸着BET表面積は59m/gであ
った。またX線回折によると、結晶は77%が単斜晶系
であり、残りの23%は正方晶系を示した。化学分析の
結果、白金含有量は0.9重量%、塩素含有量は1.1
重量%であった。この触媒について実施例1と同様の手
順により触媒性能評価試験を行った結果を図1および表
2に示す。
【0029】図1および表2の結果から判かるように、
本発明の触媒のフロン−113分解率は当初は99.4
%と実施例1の場合とさほど変わらないが、60時間経
過後においては94.5%となり、触媒活性が急激に劣
化する。処理後の触媒のBET表面積を測定したところ
15m/gで当初のBET表面積の1/4程度であっ
た。また処理後の触媒の塩素含有量およびフッ素含有量
はそれぞれ、0.52重量%および0.21重量%であ
り、実施例1の触媒の場合よりも高く、触媒処理によっ
て分解された塩酸およびフッ化水素との反応が起こった
ことを示唆する値であった。なお、60時間経過後の分
解率94.5は先の実施例6における本発明による触媒
の分解率93.3%より高く、一見分解率がよいように
見えるが分解率の劣化が急速であり、触媒としての使用
が不安定であるばかりでなく、さらに長時間の使用に耐
えられない。
【0030】上記のような触媒機能の違いは、比較例の
触媒製造過程におけるジルコニア担体の焼成温度が本発
明に定める焼成温度範囲の750〜900℃よりも大幅
に低く、これによって得られた触媒における結晶相中に
ハロゲン化合物に対して不安定な正方晶系の結晶相を多
量に含んでいるためであると推定される。 比較例2 ジルコニア担体の焼成温度を1150℃とした以外は実
施例1と同様の手順で白金ジルコニア触媒を作成した。
この触媒の液体N吸着BET表面積は5m/gであ
った。またX線回折によると、結晶相はその100%が
単斜晶系であった。この触媒について実施例1と同様の
手順により触媒性能評価試験を行い、60時間経過後の
フロン−113の分解率の測定を行った。その結果を表
2に示す。
【0031】表2の結果から判かるように、本発明の触
媒のフロン−113分解率は60時間経過後において2
0.2%であり、殆ど触媒活性が失われていることを示
している。なおBET表面積は60時間経過後も変化は
なかった。この場合の触媒機能が著しく低いのは、ジル
コニア担体を1150℃の高温で行った場合に得られる
触媒の結晶相の全てがフロン−113に対する分解機能
の低い正方晶系となるためであると推定される。 比較例3 ジルコニア担体を750℃で焼成して得る迄を実施例1
と同様の手順で行った後、これに白金含浸処理を施すこ
となく、該ジルコニア担体のみを用いて実施例1と同様
の手順により触媒性能評価試験を行い、60時間経過後
のフロン−113の分解率の測定を行った。その結果を
表2に示す。
【0032】表2の結果から判かるように、白金含浸処
理を行い触媒、つまり白金を含有しない触媒では60時
間経過後の分解率は81.3%であり分解効率が著しく
低い。 比較例4 白金含浸処理によってジルコニア担体に担持させる白金
の量を10.0重量%とした以外は実施例1と同様の手
順で白金ジルコニア触媒を作成した。この触媒について
実施例1と同様の手順により触媒性能試験を行い、60
時間経過後のフロン−113の分解率の測定を行った。
その結果を表2に示す。
【0033】表2の結果から判かるように、本発明の白
金担持量である0.1〜5重量%を逸脱した範囲の1
0.0重量%の白金を含有する触媒は、フロン−113
の分解率は87.1%と低い。 比較例5 ジルコニア担体を得るために硝酸ジルコニルの代りに塩
化ジルコニルを用いた以外は、ほぼ実施例1と同様の手
順で白金ジルコニア触媒を作成した。この触媒について
実施例1と同様の手順により触媒性能評価試験を行い、
60時間経過後のフロン−113の分解率の測定を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0034】表2の結果から判かるように、ジルコニア
担体を塩化ジルコニルを使用して得た触媒はフロン−1
13の分解率は88.6%と本発明の硝酸ジルコニルに
よるものに比べて低い。
【0035】
【表2】 ──────────────────────────────────── 実施例 触媒組成/履歴 CFC分解率 番 号 (%) ──────────────────────────────────── 実施例1 1.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度 750℃) 98.1 実施例2 1.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度 900℃) 96.2 実施例3 0.1重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度 750℃) 91.8 実施例4 0.5重量%Pt/ZrO2 ( 同 上 ) 97.5 実施例5 2.0重量%Pt/ZrO2 ( 同 上 ) 96.0 実施例6 5.0重量%Pt/ZrO2 ( 同 上 ) 93.3 ──────────────────────────────────── 比較例1 1.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度 550℃) 94.5 比較例2 1.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度1100℃) 20.2 比較例3 ZrO2 のみ (ZrO2 焼成温度 750℃) 81.3 比較例4 10.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 焼成温度 750℃) 87.7 比較例5 1.0重量%Pt/ZrO2 (ZrO2 は塩化物より取得) 88.6 ────────────────────────────────────
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によれば、フロン等の有機
ハロゲン化物を水蒸気および空気共存雰囲気下での酸化
分解を行うに際して、触媒として使用する白金およびジ
ルコニアが、分解反応によって生成する塩化水素および
フッ化水素に対してきわめて安定であり、有機ハロゲン
化合物が高濃度であっても従来の触媒を使用した場合に
比べて長時間の使用によって触媒機能の低下を招くこと
なく長時間の使用に耐えることができるので、有機ハロ
ゲン化物を効率よく除去することができ、環境汚染防止
対策上きわめて友好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロン−113の酸化分解に対する各種触媒の
触媒活性の時間的推移を示す図面である。
【記号の説明】
□ 実施例1による曲線 △ 実施例2による曲線 ○ 比較例1による曲線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ハロゲン化物を含むガスを空気と水
    の存在の下で硝酸ジルコニルをアンモニア水溶液と反応
    させ該水溶液中に析出させて得られたジルコニアを担体
    とし、これに白金または白金酸化物を担持させた触媒と
    接触させることを特徴とする有機ハロゲン化物の除去方
    法。
  2. 【請求項2】 該ジルコニア担体は、アンモニア水溶液
    中に析出したジルコニアを700〜950℃の温度範囲
    で焼成したものである請求項1記載の有機ハロゲン化物
    の除去方法。
  3. 【請求項3】 白金または白金酸化物の担持量(白金酸
    化物の場合は白金換算量)が0.1〜5重量%である請
    求項1記載の有機ハロゲン化物の除去方法。
JP5151302A 1993-05-28 1993-05-28 有機ハロゲン化物の除去方法 Pending JPH06335619A (ja)

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Cited By (2)

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