JPH06335657A - 両面同時塗装における塗装膜厚制御方法 - Google Patents

両面同時塗装における塗装膜厚制御方法

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JPH06335657A
JPH06335657A JP12861893A JP12861893A JPH06335657A JP H06335657 A JPH06335657 A JP H06335657A JP 12861893 A JP12861893 A JP 12861893A JP 12861893 A JP12861893 A JP 12861893A JP H06335657 A JPH06335657 A JP H06335657A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カテナリ式乾燥炉の入側に設置した上側アプ
リケータロールと下側アプリケータロールとの間で帯状
体を挟み込んで両面同時塗装を行う際、表裏両面を共に
目標膜厚に制御する。 【構成】 カテナリ式乾燥炉の入側に設置した、上部ロ
ールコータ40が有する上側アプリケータロール42と
下部ロールコータ50が有する下側アプリケータロール
52とを備えた両面同時塗装装置により、下側アプリケ
ータロール52で鋼帯Sのカテナリ部を支持しながら、
上側アプリケータロール42と下側アプリケータロール
52との間に鋼帯Sを挟み込んで該鋼帯Sの表裏両面を
同時に塗装する際に、表裏両面の塗装膜厚の制御に、ア
プリケータロールと鋼帯との間の押付力NA を膜厚制御
因子として含む膜厚制御式を適用すると共に、押付力N
A をカテナリ部の張力に基づいて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面同時塗装における
塗装膜厚制御方法、特にカテナリ式乾燥炉の入側で鋼帯
等の帯状体に両面同時塗装を連続的に行う際に、膜厚を
高精度に制御することができる両面同時塗装における塗
装膜厚制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯では、その耐蝕性等の性能向上を図
るために、例えば亜鉛めっき鋼帯(鋼板)上にクロムや
樹脂等をコーティングすることが一般に行われている。
【0003】従来、上記鋼帯に対するコーティングは、
入側設備にあるペイオフリールから払い出された鋼帯
を、連続的に搬送しながら、脱脂、ロールコータによる
コーティング、オーブンによる乾燥の各工程を通過させ
ることにより行われ、コーティング後の鋼帯は、出側設
備において巻き取り装置で巻き取ることが行われてい
る。
【0004】一般に、鋼帯の連続塗装に使用されるロー
ルコータ(塗装装置)は、塗料パン内の塗料を引き上げ
る鋼製のピックアップロールと、ピックアップロールか
ら塗料を受け取り鋼帯の表面に該塗料を転写して塗装す
るためのゴムライニングされたアプリケータロールを備
えている。このロールコータで塗装する場合、塗装膜厚
の制御は鋼帯の搬送速度に対し、ロールの周速、ロール
間の押付力、鋼帯とアプリケータロール間の押付力を適
宜制御することにより行われている。
【0005】従来、ロールコータでコーティングする場
合の塗装膜厚の制御方法としては、例えば、特開昭58
−6268、特公昭60−56553、特公昭62−4
1077に開示されているような、ピックアップロール
とアプリケータロール間の押付力、鋼帯とアプリケータ
ロール間の押付力を常時一定値に制御する方法や、特開
昭58−166959、特公平3−23225に開示さ
れているような、ピックアップロールとアプリケータロ
ール間の押付力を、過去に塗装した押付力と塗装膜厚の
関係に関するデータに基づいて制御する方法が知られて
いる。
【0006】又、帯状体、例えば鋼帯に対する連続両面
塗装を行う具体的な設備としては、図6に示すカテナリ
式乾燥炉(カテナリ形路)22を有する塗装ラインにお
いて、鋼帯Sを前段の第1ロールコータ10とし、次の
第2ロールコータ20で塗装した後、加熱炉22を通過
させて乾燥し、冷却炉24を通過させて冷却した後に、
次の工程へ送り出すものが知られている。なお、図中2
6はリフトロール、28は出側支点ロールである。
【0007】上記第1ロールコータ10は、塗料パン
(塗料溜め)12内の塗料Pを引き上げるピックアップ
ロール14と、該ピックアップロール14が引上げた塗
料Pの一部を鋼帯Sの方向に送ると共に、該鋼帯Sに塗
料を転写するアプリケータロール16と、該アプリケー
タロール16により塗料を転写する場合に、該鋼帯Sを
アプリケータロール16に押し付けるバックアップロー
ル18とで構成されている。又、上記第2ロールコータ
20は、バックアップロールがない以外は上記第1ロー
ルコータ10と実質的に同一の構成からなる。
【0008】上記塗装設備で鋼帯Sを両面塗装する場合
には、該鋼帯Sを上記第1ロールコータ10のバックア
ップロール18に巻き付けた状態でアプリケータロール
16と該バックアップロール18との間を通過させて表
面側を塗装し、次いでカテナリ状(懸垂状態)で連続的
に移送される鋼帯Sを下側から第2ロールコータ20の
アプリケータロール16で押し上げた状態で該第2ロー
ルコータ20上を通過させることにより、裏面側を塗装
している。
【0009】このとき、鋼帯Sに塗装される膜厚は、該
鋼帯Sとアプリケータロール16との間の押付力に大き
く影響されるため、該押付力を目標値に制御することが
重要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかなしがら、上記第
1ロールコータ10で表面側を塗装する場合には、鋼帯
Sとアプリケータロール16との間の押付力をバックア
ップロール18により積極的に制御することができるの
に対し、第2ロールコータ20で裏面側を塗装する場合
には、鋼帯Sとアプリケータロール16の間の押付力は
鋼帯Sに作用する張力によって決定され、該押付力を積
極的に制御することができない。
【0011】従って、鋼帯Sの幅方向に反りがある場合
には、該鋼帯Sに対して、第1ロールコータ10では均
一な膜厚に塗装できるものの、第2ロールコータでは幅
方向に膜厚が不均一になるという問題がある。
【0012】この問題を解決する技術としては、例え
ば、後に詳述する図1に示すように、カテナリ式乾燥炉
22の入側に設置した、上部ロールコータ40と下部ロ
ールコータ50とからなる両面同時塗装装置により、下
側アプリケータロール52により出側支点ロール28と
の間で形成されるカテナリ部を支持しながら、鋼帯Sを
上側アプリケータロール42と下側アプリケータロール
52との間に挟み込んで連続的に塗装することが考えら
れる。
【0013】ところが、上記図1に示したような、カテ
ナリ式乾燥炉の入側に設置した両面同時塗装装置により
塗装する場合には、幅方向の反りがある鋼帯Sの裏面
(下面)に対しても、均一な膜厚で塗装できるものの、
上下両アプリケータロールと鋼帯との間の押付力を前記
公報に開示されているような一定に制御する方法を単に
適用するだけでは、表裏両面を同一の膜厚で塗装するこ
とができないという新たな問題があることが見い出され
た。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するべくなさ
れたもので、カテナリ式乾燥炉の入側に設置した両面同
時塗装装置で、その下側アプリケータロールでカテナリ
部を支持しながら、下側アプリケータロールと上側アプ
リケータロールとの間に帯状体を挟み込んで連続的に同
時両面塗装を行う際に、帯状体の表面両面に同一の膜厚
で正確に塗装することができる、両面同時塗装における
塗装膜厚制御方法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、カテナリ式乾
燥炉の入側に設置した、上側アプリケータロールと下側
アプリケータロールとを備えた両面同時塗装装置によ
り、下側アプリケータロールで帯状体のカテナリ部を支
持しながら、上側アプリケータロールと下側アプリケー
タロールとの間に帯状体を挟み込んで該帯状体の表裏両
面を同時に塗装する際に、表裏両面の塗装膜厚の制御
に、アプリケータロールと帯状体との間の押付力を膜厚
制御因子として含む膜厚制御式を適用すると共に、設定
するアプリケータロールと帯状体との間の押付力を、カ
テナリ部の張力に基づいて帯状体と上下のアプリケータ
ロール間でそれぞれ補正することにより、前記課題を解
決したものである。
【0016】本発明は、又、前記両面同時塗装における
塗装膜厚制御方法において、膜厚制御式が、見かけ上負
の隙間であるロール間又はロールと帯状体間に存在する
実際の隙間を弾性流体潤滑理論を適用して求め、該隙間
を用いてロール上の塗料のマスバランスを与える式から
導いた膜厚制御式であるとしたものである。
【0017】
【作用】本発明においては、下側アプリケータロールで
カテナリ部を支持しながら、上側アプリケータロールと
下側アプリケータロールとの間に帯状体を挟み込んで両
面同時塗装を行うと共に、膜厚制御式に含まれる膜厚制
御因子であるアプリケータロールと帯状体との間の押付
力を設定する際に、その押付力をカテナリ部の張力に基
づいて補正するようにしたので、幅方向に反りがある帯
状体に対しても、表裏両面それぞれの幅方向に均一な膜
厚で塗装できると共に、カテナリ部の張力が原因で上側
アプリケータロール及び下側アプリケータロールと帯状
体との間でそれぞれ異なっている押付力を、適切な値に
設定することが可能となるため、両面とも目標膜厚で正
確に塗装することが可能となる。
【0018】又、本発明において、膜厚制御式が、見か
け上負の隙間であるロール間、ロールと帯状体間に存在
する実際の隙間を弾性流体潤滑理論を適用して求め、該
隙間を用いてロール上の塗料のマスバランスを与える式
から導いた膜厚制御式であるとする場合には、薄い塗装
膜厚の制御をも正確に行うことが可能となる。
【0019】なお、弾性流体潤滑理論を適用した膜厚制
御式については、本出願人が、既に特願平4−2813
23で提案している。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0021】図1は、本発明に係る一実施例の塗装膜厚
制御方法に適用される塗装設備の概略構成を示すした側
面図である。
【0022】上記塗装設備は、前記図6に示したと同様
のカテナリ式乾燥炉の入側に設置した、上部ロールコー
タ40と下部ロールコータ50とを有する両面同時塗装
装置を備えている。
【0023】この両面同時塗装装置は、右方向に移動す
る鋼帯Sを上部ロールコータ40が有する上側アプリケ
ータ42と、下部ロールコータ50が備えている下側ア
プリケータロール52とで挾み込んだ状態で連続的に該
鋼帯Sの両面を同時に塗装するようになっている。
【0024】上部ロールコータ40では、塗料パン12
からピックアップロール44で塗料を引き上げると共
に、それをトランスファロール46で前記アプリケータ
ロール42に供給するようになっており、下部ロールコ
ータ50でも同様に塗料パン12からピックアップロー
ル54、トランスファロール56により前記アプリケー
タロール52に塗料が供給されるようになっている。
【0025】前記塗装装置は、上部ロールコータ40の
アプリケータロール42と下部ロールコータ50のアプ
リケータロール52との間には、適宜所望の押付力を付
与することができるようになっている。又、この塗装装
置には、その押付力を測定するためのロードセル等の計
測器(図示せず)が設置されており、この計測器によ
り、上側アプリケータロール42及び下側アプリケータ
ロール52それぞれと鋼帯Sとの間の押付力を測定でき
るようになっている。
【0026】本実施例においては、塗装装置を上部ロー
ルコータと下部ロールコータとを備えた構成として、且
つ上下アプリケータロール42、52の間を積極的に押
付け、これら両アプリケータロール42、52と鋼帯S
とを強制的に接触させることにより、鋼帯Sの幅方向に
反りがある場合でもその幅方向の板厚分布を均一化する
ことができると共に、鋼板Sの板厚を変更するときでも
板厚制御を容易に行うことができる。
【0027】又、塗装時に鋼板Sとアプリケータロール
との間の押付力を測定して、その測定値に基づいて正確
に膜厚制御を行うことが可能となっている。
【0028】本実施例は、カテナリ式乾燥炉22の入側
に設置された上記両面同時塗装装置により鋼帯Sの両面
同時塗装を行う際にその膜厚制御を行う場合の方法であ
る。
【0029】本実施例では、上記両面同時塗装装置を図
2に拡大して示すように、上部ロールコータ40及び下
部ロールコータ50それぞれで、ピックアップロール4
4、54が周速VP 、トランスファロール46、56が
周速VT 、アプリケータロール42、52が周速V
A で、又、ピックアップロールとトランスファロールと
の間の押付力(ニップ圧)がNP 、トランスファロール
とアプリケータロールとの間の押付力がNT 、アプリケ
ータロールと鋼帯Sとの間の押付力がNA で設定すると
共に、ラインスピードLSで右方向に移動する鋼帯S
を、両面塗装するようになっている。
【0030】そして、本実施例では、次の(1)式で表
わされる膜厚制御式を適用すると共に、その際に後述す
る方法で、この膜厚制御式に含まれるアプリケータロー
ルと鋼帯Sとの間の押付力NA の補正を行う。なお、こ
の(1)式は、ピックアップロールで引き上げられる塗
料の一部がトランスファロールに送られ、その一部がア
プリケータロールに送られ、更にその一部が鋼帯Sに転
写されるという前提の下で、各ロール間及びアプリケー
タロールと鋼帯との隙間を弾性流体潤滑理論を適用する
ことにより求めたものであり、その詳細は前記特願平4
−281323に説明されている。
【0031】
【数1】
【0032】但し、Mは塗料付着量、Cは塗料濃度、γ
は塗料比重、μは塗料粘度であり、α、β、λ1 、λ2
はいずれも定数である。
【0033】又、上記(1)式でEPT、ETA及びEAS
それぞれ次の(2)〜(4)式で与えられる等価弾性係
数である。なお、添字のP 、T 、A 、S はそれぞれピッ
クアップロール、トランスファロール、アプリケータロ
ール、鋼帯を示している。
【0034】 2/EPT=(1−νP 2 )/EP +(1−νT 2 )/ET …(2) 2/ETA=(1−νT 2 )/ET +(1−νA 2 )/EA …(3) 2/EAS=(1−νA 2 )/EA +(1−νS 2 )/ES …(4)
【0035】ここで、νはポアソン比、Eはヤング率で
ある。
【0036】又、前記(1)式で、RPT、RTA及びRAS
は等価ロール半径であり、それぞれ次の(5)〜(7)
式で与えられる。
【0037】 RPT=RP ・RT /(RP +RT ) …(5) RTA=RT ・RA /(RT +RA ) …(6) RAS=RS ・RA /(RS ±RA ) …(7)
【0038】ここで、RP 、RT 、RA は各ロールのロ
ール半径(但し、RS は鋼帯の曲率半径)であり、
(7)式の分母で、+はアプリケータロールに対して鋼
帯が外接し、−はそれが内接している場合に対応する。
【0039】本実施例では、前記(1)式を適用して膜
厚制御を行う際に、アプリケータロールと鋼帯との間の
押付力NA について以下のように補正を行う。
【0040】図1の塗装設備で両面同時塗装を行う場
合、上記押付力NA は、カテナリ部の張力が下側アプリ
ケータロールに作用するため、上下のアプリケータロー
ル42、52でそれぞれ異なっている。
【0041】上側アプリケータロール42を固定し、下
側アプリケータロール52により押付力を測定・制御す
る場合には、下側アプリケータロール52で測定したそ
の押付力の測定値をNA ′とすると、実際の上下アプリ
ケータロール42、52と鋼帯S間の押付力NA はそれ
ぞれ次の式(8)式、(9)式で表わすことができる。
【0042】 NA =NA ′−2Tsin (θ/2) (上側) …(8) NA =NA ′ (下側) …(9)
【0043】ここで、Tはカテナリ部の張力、θは下側
アプリケータロール52への鋼帯Sの巻付角である。な
お、この巻付角はリフトロール26で調整可能である。
【0044】上下各アプリケータロール42、52と鋼
帯Sとの間の押付力NA として上記(8)、(9)式を
前記(1)式に代入する事により、表裏(上下)両面そ
れぞれの付着量を推定でき、目標の付着量とするための
条件を決定することが可能となる。
【0045】逆に、上側アプリケータロール42により
押付力NA ′を測定する場合は、上下各アプリケータロ
ール42、52と鋼帯Sとの間の押付力NA を、それぞ
れ(10)式、(11)式として、これら両式を前記
(1)式に代入することにより、同様に塗装条件を決定
することができる。
【0046】 NA =NA ′ (上側) …(10) NA =NA ′+2Tsin (θ/2) (下側) …(11)
【0047】なお、リフトロール26の高さを調整する
ことにより、カテナリの接線上で上下のアプリケータロ
ール42、52により鋼帯Sを挟み込んで塗装すれば、
アプリケータロールと鋼帯間の押付力に対してカテナリ
張力の影響を考慮しなくてすむが、この場合、カテナリ
部の振動により、アプリケータロールと鋼帯との接触状
態が変化し易くなり、これに起因して塗装ムラが発生し
易くなるため、下側のアプリケータロール52に鋼板S
を巻き付けた状態で塗装するのが一般的である。
【0048】次に、本実施例を実際に適用した結果につ
いて説明する。
【0049】ここでは、板厚0.55mm、板幅1450
mmの鋼帯を用い、これを通板速度70m /min で塗装し
た。但し、使用した鋼帯には、幅方向中心で約80mmの
上方に凸の反りが存在した。
【0050】本実施例方法により、前記(1)式に、前
記(8)式、(9)式を代入して塗装装置の運転条件
(ロール周速、ロール間の押付力)等を決することによ
り、塗装膜厚を制御した結果を図3に示した。この図3
には、鋼板の表面(図では上面と表記)と裏面(図では
下面と表記)に対する塗装膜厚の幅方向分布を示してあ
る。
【0051】又、比較のために、前記図6に示した塗装
設備で、同一の鋼帯に対して、前記特願平4−2813
23に提案してある方法(本実施例と同様にロール間隙
を弾性流体潤滑理論で求めて作成した膜厚制御式を用い
塗装条件を決定する方法)を用いて運転条件を決定した
場合の結果を、図4に示した。
【0052】上記図4に示されるように、比較例によれ
ば、表面には幅方向に均一な膜厚分布が得られるもの
の、裏面では鋼帯の反りに起して両端に近づく程膜厚が
厚くなり、その分布が不均一となっている。これに対
し、本実施例によれば、図3から明らかなように、表裏
両面とも幅方向に均一な膜厚で、しかも、両面とも目標
塗装膜厚(塗料付着量)にほぼ正確に制御できているこ
とが判る。
【0053】又、前記図1の塗装設備で、板幅1200
mmの鋼帯で、板厚を0.5mm〜1.6mmまで変化させた
場合に、下側アプリケータロールで計測した鋼帯との間
の押付力を一定とし、(8)、(9)式で前記(1)式
を補正して膜厚制御を行った結果(本発明方法)と、カ
テナリ部の張力による補正を行わずに前記(1)式をそ
のまま適用して膜厚制御を行った上面側の付着量結果
を、それぞれ図6に示した。この時、巻付角θ=5°と
した。
【0054】この図6により明らかなように、本実施例
によれば、板厚が変化する場合でも正確に目標膜厚に制
御できることが判る。なお、張力による補正を前記
(8)式、(9)式で行っても、裏面側の膜厚は同者と
も一定であった。
【0055】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0056】例えば、本発明に適用可能な膜厚制御式と
しては、前記(1)式に示したものに限定されない。
【0057】又、実施例では、両面塗装装置が上部ロー
ルコータ及び下部ロールコータのいずれも3本のロール
で構成されているものを示したが、2本ロールとしても
よい。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、カ
テナリ式乾燥炉の入側に設置した下側アプリケータロー
ルでカテナリ部を支持しながら、上側アプリケータロー
ルと下側アプリケータロールとの間で帯状体を挟み込ん
で両面同時塗装を行う際、表裏両面を共に目標膜厚に制
御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例に適用される塗装設備を
示す側面図
【図2】両面同時塗装装置を拡大して示す側面図
【図3】本発明方法による膜厚制御結果の一例を示す線
【図4】比較例による膜厚制御結果の一例を示す線図
【図5】本発明方法による膜厚制御結果の一例を示す他
の線図
【図6】従来の塗装設備を示す側面図
【符号の説明】
S…鋼帯 12…塗料パン 26…リフトロール 40…上部ロールコータ 42、52…アプリケータロール 44、54…ピックアップロール 46、56…トランスファロール 50…下部ロールコータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カテナリ式乾燥炉の入側に設置した、上側
    アプリケータロールと下側アプリケータロールとを備え
    た両面同時塗装装置により、下側アプリケータロールで
    帯状体のカテナリ部を支持しながら、上側アプリケータ
    ロールと下側アプリケータロールとの間に帯状体を挟み
    込んで該帯状体の表裏両面を同時に塗装する際に、 表裏両面の塗装膜厚の制御に、アプリケータロールと帯
    状体との間の押付力を膜厚制御因子として含む膜厚制御
    式を適用すると共に、設定するアプリケータロールと帯
    状体との間の押付力を、カテナリ部の張力に基づいて帯
    状体と上下のアプリケータロール間でそれぞれ補正する
    ことを特徴とする両面同時塗装における塗装膜厚制御方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 膜厚制御式が、見かけ上負の隙間であるロール間又はロ
    ールと帯状体間に存在する実際の隙間を弾性流体潤滑理
    論を適用して求め、該隙間を用いてロール上の塗料のマ
    スバランスを与える式から導いた膜厚制御式であること
    を特徴とする両面同時塗装における塗装膜厚制御方法。
JP05128618A 1993-05-31 1993-05-31 両面同時塗装における塗装膜厚制御方法 Expired - Fee Related JP3123033B2 (ja)

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