JPH06335701A - 形鋼の圧延方法および圧延装置 - Google Patents

形鋼の圧延方法および圧延装置

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JPH06335701A
JPH06335701A JP14687693A JP14687693A JPH06335701A JP H06335701 A JPH06335701 A JP H06335701A JP 14687693 A JP14687693 A JP 14687693A JP 14687693 A JP14687693 A JP 14687693A JP H06335701 A JPH06335701 A JP H06335701A
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JP
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rolling
mill
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horizontal
rolled
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JP14687693A
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Masanori Takahashi
昌範 高橋
Masatoshi Fukuda
政敏 福田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗圧延ないし仕上げ圧延の各段階において生
産能率を高め、材料の温度条件や設備のコスト・設置ス
ペース等に関しても好ましい圧延方法・圧延装置を提供
する。 【構成】 ビームブランクを被圧延材料pとし、水
平ミル11とユニバーサルミル12とに続けて繰り返し
通すことよって粗圧延したうえ、材料pのフランジ部
分を広げて断面をX形にして圧延するユニバーサルミル
21およびエッジャーミル22と、材料pのフランジ部
分をウェブと直角にし断面をH形にして圧延するユニバ
ーサルミル23とに続けて繰り返し通すことによって仕
上げ圧延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形鋼、とくに大形のH
形鋼などの製造に好適な圧延方法および圧延装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】大形のH形鋼は、連続鋳造もしくは鋼塊
の分塊によって製造されたビームブランクを、ブレーク
ダウンミルにおいて粗圧延し、ついでユニバーサルミル
などによる中間圧延ないしは仕上げ圧延にかけることに
よって製造するのが一般的である。図2には、そのよう
な従来の一般的な形鋼圧延装置の概略を示している。配
置図である図2(a)において符号13がブレークダウン
ミル、符号24・31はユニバーサルミル、そして符号
25は水平ロールをもつエッジャーミルである。
【0003】図2(a)の装置では、被圧延材料pとして
のビームブランク(図2(b)参照)を加熱炉1で加熱し
たのち、まずブレークダウンミル13によって図2(c)
のように粗圧延する。すなわち、往復に数回〜十数回の
パスを繰り返しながら同(c)のようにウェブの高さを減
らす方向に圧延し、かつ、クローズドカリバー13cお
よびオープンカリバー13o(各カリバーはブレークダ
ウンミル13の同じロールに形成されている)によって
フランジ部分等を圧延する。
【0004】粗圧延を施した材料は、トランスファー2
において横送りしたうえ、水平・垂直の各ロールを有す
るユニバーサルミル24(図2(d)参照)と、水平ロー
ルを有するエッジャーミル25(図2(e)参照)とに往
復に十回前後パスさせて、いわゆる中間圧延を施す。ユ
ニバーサルミル24の垂直ロールは上下の端部寄りが細
くなった二重円錐形のものであるうえエッジャーミル2
5の水平ロールもそれに対応した形状を有していて、い
ずれも材料の断面をX形に近い形状に保つことから、こ
の圧延を「X圧延」と称することもある。
【0005】こうした中間圧延の終了後に、仕上げ圧延
として材料は仕上げユニバーサルミル31に通し(図2
(f)参照)、製品にする。仕上げユニバーサルミル31
の垂直ロールが直円筒型であって材料の断面形状がH形
になることから、この圧延を「H圧延」と呼ぶこともあ
る。このような表現を用いると、粗圧延後の材料は、多
数パスのX圧延を受けたのちにH圧延されて製品化され
ることになる。
【0006】図2と同様の装置はたとえば特開昭56−
109101号公報にも紹介されているが、同公報には
図3のような圧延装置も開示されている。図3の装置
は、仕上げユニバーサルミル31の位置をエッジャーミ
ル25などに近づけることにより、ブレークダウンミル
13から仕上げユニバーサルミル31までの長さを縮め
て装置の占有スペースを縮小したものである。ただし、
ユニバーサルミル24とエッジャーミル25とによる中
間圧延(X圧延)の間は仕上げユニバーサルミル31の
ロール間隔を開いておき、中間圧延の終了後に仕上げユ
ニバーサルミル31による仕上げ圧延(H圧延)を行う
ので、材料pに対する圧延プロセス自体は図2の装置に
おけるものと相違しない。
【0007】そのほか、特公昭59−1122号公報に
は、図4に示す圧延装置が開示されている。図4の装置
では、中間および仕上げのための圧延機(ユニバーサル
ミル24・31とエッジャーミル25)は図2のものと
変わりないが、粗圧延用の圧延機として水平ミル14と
ユニバーサルミル15とが接近して配置されている。水
平ミル14は、材料のウェブを圧下する部分とフランジ
端部(エッジ)を圧下する部分とを有する水平ロールを
備え、ユニバーサルミル15は、垂直ロールとともに、
水平ミルと同一形状のウェブ圧下部分をもつ水平ロール
を備えている。上下の水平ロールのみからなるブレーク
ダウンミルではフランジ部の圧延が効率的に行えないの
に対して、このように配置した水平ミル14およびユニ
バーサルミル15によれば、必要なパス数が減少し、し
たがって粗圧延段階での圧延能率等に関して有利にな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した圧延装置
には、粗圧延と中間圧延とのそれぞれの段階において生
産能率上不利な面がある。すなわち、上記各段階におい
て十回前後のパスを繰り返す必要があるほか、粗圧延段
階では図2(c)のように材料を90°転回してやる必要
がある。必要なパスの回数が多いことは、材料の温度が
下がりやすい点で不利であることにもなり、そのことか
らさらに製品の変形や残留応力について影響が及ぶ可能
性もある。また、装置の全長がかなり長いことも、設備
コストや設置スペースに関して不利益が大きい。
【0009】図3の圧延装置は、中間圧延ないし仕上げ
圧延に関して必要な機械長を短縮したという利点はある
ものの、生産能率等に関しては改善の効果がほとんどな
い。図2の装置に比べると粗圧延段階について何ら差異
がないうえ、中間圧延についても前記のとおり圧延プロ
セス自体は変わっていないからである。つまり、必要な
パス数や材料の温度条件に関連する不利益は、あまり解
消されない。
【0010】一方、図4の圧延装置は、粗圧延段階に必
要なパス数を少なくしたことから、その段階に関しては
生産能率・温度条件等についても相当のメリットをもた
らすが、中間圧延・仕上げ圧延の段階については図2の
装置から改良されていない。したがって中間・仕上げの
段階に関し、多数回のパスを必要とし、温度に関する不
利に甘んじ、かつ長い設置スペースを準備しなければな
らないことに変わりがない。また、図4に関連する前記
公報の技術では、粗圧延のパス数を減らすためには、素
材とする被圧延材についてなお検討の余地があるものと
考えられる。
【0011】本発明の目的は、粗圧延および中間・仕上
げ圧延のいずれの段階においても生産能率を高めて材料
の温度条件をも有利にし、しかも設備のコストや設置ス
ペースに関しても好ましい、新規な圧延方法・圧延装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る形鋼の圧延
方法(請求項1)は、 ビームブランクを被圧延材料とし、 水平ミルとユニバーサルミルとに続けて繰り返し通
すことよって粗圧延したうえ、 材料のフランジ部分を広げて(たとえばH形鋼の圧
延なら断面をX形にしたX圧延によって)圧延するユニ
バーサルミルおよびエッジャーミルと、材料のフランジ
部分をウェブと直角にして(H形鋼なら断面をH形にし
たH圧延によって)圧延するユニバーサルミルとに続け
て繰り返し通すことによって仕上げ圧延する−もので
ある。
【0013】なお、この圧延方法については、請求項2
に記載したように、上記のビームブランクとしてウェ
ブ厚さが50〜100mmのものを使用するのが好まし
い。
【0014】本発明の形鋼の圧延装置(請求項3)は、 a) 水平ミルとユニバーサルミルとを含む粗圧延機(ミ
ル)群に加え、 b) 端部寄りに細くなった垂直ロールを有するユニバー
サルミルと、水平ロールにて材料のフランジ端部(エッ
ジ)を圧下するエッジャーミルと、直円筒型の垂直ロー
ルを有するユニバーサルミルとを含む仕上げ圧延機(ミ
ル)群を配置した−ものである。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に記載した形鋼の圧延方法で
は、H形鋼やI形鋼・みぞ形鋼などの圧延をつぎのよう
にして行う。
【0016】まず、被圧延材料として、上記のように
ビームブランクを使用する。ビームブランクは、連続鋳
造もしくは鋼塊の分塊によって製造された粗形鋼片で、
形鋼圧延の通例にしたがってこれを素材とすることによ
り、スラブやブルームといった単純な矩形断面の鋼片を
素材とする場合よりも能率的に形鋼圧延を行うことがで
きる。
【0017】このような被圧延材料に対し、従来のブレ
ークダウンミルに代えて水平ミルおよびユニバーサルミ
ルにより、上記のように粗圧延を施す。ウェブの方向
を水平にしたその材料に対して水平ミルは、フランジの
高さ(フランジ幅)およびウェブの厚さを縮小する圧延
を行い(図1(c)参照)、ユニバーサルミルは、ウェブ
高さ(フランジ間の間隔)の縮小または拡大、ならびに
ウェブ厚さ・フランジ厚さの縮小を主目的とした圧延を
行う(図1(d)参照)。
【0018】このように水平ミルとユニバーサルミルと
に続けて通すことを繰り返すことにより材料の粗圧延を
行うが、こうした圧延は、上下の水平ロールのみからな
るブレークダウンミルによって行う圧延(カリバー圧延
につき高圧下できない)とは異なり、材料のフランジ部
分を効率的に高圧下することができて、パス数を従来の
半分程度以下に減らすことができる。また、パスごとに
材料をたとえば90°転回させてやる必要もない。した
がって粗圧延を能率的に行うことができ、後述のように
材料の温度条件に関しても有利になる。
【0019】粗圧延の施された被圧延材料を、こんどは
上記のとおりユニバーサルミルとエッジャーミル、お
よびもう一つのユニバーサルミルとに続けて通し、かつ
それを繰り返すことによって仕上げ圧延する。一方のユ
ニバーサルミルとエッジャーミルとでは、材料のフラン
ジ部分を広げてするいわゆるX圧延(溝形鋼等の場合は
X形にはならないが、それと同等の圧延)を行う(図1
(e)・(f)参照)が、もう一方のユニバーサルミルで
は、材料のフランジ部分をウェブと直角にして行ういわ
ゆるH圧延(もしくは同等のもの)を行う(図1(g)参
照)。そうした各ミルに対し材料を続けて繰り返し通す
ことから、この仕上げ圧延の段階では、いわば「X−H
圧延」を繰り返すことになる。
【0020】このようなX−H圧延は、最終パスにおい
て最後にH圧延がなされるようにすれば(すなわちフラ
ンジ部分をウェブと直角にするユニバーサルミルが最後
になるように材料を通せば)必要かつ適正な仕上げ圧延
(図2〜図4に示した従来の方法における中間圧延を含
む)をなし得るが、それに加えて、従来よりも少ないパ
ス数で能率的にその中間・仕上げ圧延を完了する。なぜ
なら、従来は二台のミル(ユニバーサルミルおよびエッ
ジャーミル)のみにパスを繰り返していたのに対し、上
記方法のX−H圧延では、三台のミルに繰り返して材料
を通すからである。したがって、従来の半分ないし三分
の二程度のパス数でH形鋼の中間ないし仕上げ圧延を終
えることも可能になる。
【0021】以上のように、本発明の圧延方法では、粗
圧延および仕上げ圧延(中間圧延を含む)のそれぞれの
段階において、必要なパス数を減らし生産能率を高める
ことができる。パス数が減って生産能率が高くなれば圧
延中の材料の温度降下も小さくなるので、材料加熱上の
省エネルギーという利点はもちろん、圧延に必要な動
力、ならびに材料の変形や残留応力などに関してもメリ
ットがある。なお、上記においてパス数を話題にした
が、同じ形式のミルの数を増やしてそれらに材料を通す
なら(この場合も同じ形式のミルに材料を続けて繰り返
し通すことに変わりはないが)それだけ所要パス数が減
少することは言うまでもない。したがって、パス数に関
する上記の説明は、粗圧延・仕上げ圧延の各段階のミル
の数を必要最小限とすることを前提としたものである。
【0022】請求項2の圧延方法では、被圧延材料であ
る前記のビームブランクとして、ウェブ厚さが50〜
100mmといういわゆるニアネットシェイプの(つま
り製品形状に近い)ものを使用し、それによって生産能
率の一層の向上を果たすことができる。従来のビームブ
ランクについてはウェブ厚さが120mm前後のものが
一般的だが、近年では、連続鋳造技術等の発達によって
その厚さが100mm以下というビームブランクも一部
で供給可能になっている。粗圧延の段階では、主として
ウェブの厚さを縮小するために複数回のパスを必要とす
るので、素材段階でその厚さが小さい材料を使用するな
ら、当然ながら所要パス数が減少することになる。
【0023】請求項3の圧延装置は、請求項1または同
2の圧延方法の実施に直接使用できる装置である。すな
わち、被圧延材料としてのビームブランク(前記)
を、まず前記a)の粗圧延機群に通すことによって前記
に示した粗圧延を行い、続いてその材料をb)の仕上げ圧
延機群に通すことにより前記の仕上げ圧延を行うので
ある。仕上げ圧延機群においては、端部寄りに細くなっ
た垂直ロールを有するユニバーサルミルからエッジャー
ミルにかけて、当該垂直ロール等の形状に基づき前述の
X圧延を行い、直円筒型の垂直ロールを有するユニバー
サルミルでは前述のH圧延を行い、それらを続けて繰り
返す。の粗圧延との仕上げ圧延とは上述のようにそ
れぞれ高い生産能率や有利な温度条件をもたらすため、
この圧延装置は、すぐれた生産性のもとに高品質の形鋼
を生産できることになる。
【0024】この圧延装置において各圧延機群に多数の
ミルを設ければ、装置の占有スペースは増すものの、各
段階において材料を往復させてなすパスの所要回数は当
然ながら減少する。しかし逆に、各圧延機群のミルとし
て必要最小限の台数を配置する場合には、この圧延装置
の全長は極めて短くなる。それはとくに、中間ないし仕
上げ圧延をなす仕上げ圧延機群が、前記b)に示す三台の
ミルを接近させて配置すれば構成され、その部分の必要
長さが従来の(図2の)圧延装置における中間・仕上げ
圧延の部分に比べて相当に短縮されるからである。全長
が短くなれば、圧延装置は、比較的狭い工場にも設置さ
れて生産に供し得るうえ、材料の搬送機器を中心に設備
コストが低くなるという利点をもたらす。
【0025】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1(a)は
H形鋼の圧延装置に関する概略の配置図で、同(b)〜
(g)は、装置内の各部分における被圧延材料pの断面や
圧延ロールの形状を示す模式図である。なお、この実施
例の装置が生産対象とするH形鋼は、高さ(フランジ間
の外のり)600mm×幅(フランジ幅)300mmか
ら、高さ200mm×幅100mmまでのものが中心で
ある。
【0026】図示のようにこの圧延装置は、加熱炉1を
設けた上流側にまず粗圧延機群10を配置し、トランス
ファー2をはさんで下流側に仕上げ圧延機群20を並
べ、さらに下流側(図1(a)の右方)に冷却床(図示せ
ず)を設けたものである。素材としての被圧延材料pは
図1(b)のとおりビームブランクとし、これを加熱炉1
で加熱したのち、まず粗圧延機群10において何回か往
復させて複数パスの粗圧延をする。そしてトランスファ
ー2により横送りのうえ、仕上げ圧延機群20にてやは
り複数パスさせて仕上げ圧延を施す。
【0027】さて、この圧延装置でH形鋼を圧延するに
ついては、生産能力の向上と設備のコストダウンおよび
コンパクト化などを目的として、つぎのような手段をと
っている。
【0028】第一に、圧延前の被圧延材料pであるビー
ムブランクとして、ニアネットシェイプと呼ばれる薄型
のものを使用している。図1(b)にその断面図を示す
が、前記サイズのH形鋼の生産のためにはたとえば、寸
法(図示の高さh×幅w×ウェブ厚さt)が525mm
×310mm×75mm、もしくは295mm×210
mm×75mmのものを使い分ける。
【0029】第二に、粗圧延機群10を、各一基の水平
ミル11とユニバーサルミル12とによって構成し、被
圧延材料pは両者間を往復させることによって粗圧延し
ている。図1(c)・(d)のとおり、水平ミル11とユニ
バーサルミル12とには材料pの向きを変えずに(つま
り縦横の転回をせずに)通すものとし、水平ミル11で
は上下の水平ロール11aによってフランジの高さ
(幅)およびウェブの厚さを縮小する圧延を行い、ユニ
バーサルミル12では、ウェブ高さの縮小または拡大な
らびにウェブ厚さ・フランジ厚さの縮小を主目的とした
圧延を行う。
【0030】こうした水平ミル11とユニバーサルミル
12とに続けて通す圧延によると、材料pのフランジ部
分を効率的に高圧下することができるため、粗圧延に必
要なパス数が少なくなる。これには、フランジ部分が効
率的に圧下されるゆえに、素材としての材料pの幅w
が、製品としてのH形鋼の幅(フランジ幅)とほとんど
同程度の薄いものでよいことも大きく関係する。実施例
では、この粗圧延機群10による粗圧延が材料pの3〜
5パスによって完了し、ブレークダウンミルを用いた従
来(図2参照)の粗圧延に比べて二分の一〜三分の一の
パス数で済むこととなった。また、パス数が減ること
と、材料pを転回する必要のないこととに基づいて粗圧
延が短時間で完了するため、その完了時点での材料pの
表面温度が従来よりも約50℃高くなった。
【0031】そして第三の点として、図1(a)のよう
に、ユニバーサルミル21とエッジャーミル22の各一
基、およびもう一基のユニバーサルミル23を互いに接
近させて配置することにより仕上げ圧延機群20を構成
し、これら三基のミルに材料pを続けて通すことによっ
て中間ないし仕上げの圧延をするようにしている。ユニ
バーサルミル21は、図1(e)のように、材料pのウェ
ブおよびフランジの内側に接する水平ロール21aと、
上下の端部寄りに細くなっていてフランジの外側に接す
る垂直ロール21bとを有する。その垂直ロール21b
の形状等にしたがって材料pのフランジ部分を広げ、い
わゆるX圧延によってウェブ厚さおよびフランジ厚さを
縮小する圧延を行う。エッジャーミル22は、同(f)の
ように材料pのフランジ端部(エッジ)に接する水平ロ
ール22aを備えてその部分のみを圧下する。この水平
ロール22aも、広がった状態のフランジの内側に接す
る部分を有するため、エッジャーミル22もいわゆるX
圧延によって材料pを圧延する。また、図1(g)に示す
ユニバーサルミル23は、材料pのウェブに接するフラ
ットな水平ロール23aとともに直円筒型の垂直ロール
23bを有するものである。水平ロール23aおよび垂
直ロール23bの形状に基づいて、材料pのフランジ部
分をウェブとは直角に立て、いわゆるH圧延によってウ
ェブ厚さ・フランジ厚さを縮小する圧延を行う。
【0032】粗圧延の施された材料pを、こうした仕上
げ圧延機群20に対し往復にパスさせて圧延(いわゆる
X−H圧延)を繰り返すことにより所定の形状・寸法の
H形鋼を製造することができるが、必要かつ適正な仕上
げ圧延を、接近して配置されたわずか三基のミルによっ
て行えることから、この仕上げ圧延機群20はまず、ミ
ルの台数(基数)が少ないことと占有スペースが小さい
(短い)ことにつき利点を有する。また、一回のパスに
よって材料pは三基のミルから(ウェブ厚さやフランジ
厚さの縮小については、うち二基から)交互に圧下を受
けるので、従来よりも少ないパス数で仕上げ圧延を可能
にする。この実施例では3〜5パスによって仕上げ圧延
を完了できることとなったが、これは従来の、つまり通
常の一回のパスで材料pが二基のミルから(ウェブ厚さ
・フランジ厚さについては一基のみから)圧下されてい
た図2〜図4の方式の仕上げ(中間)圧延に対して、ほ
ぼ半分のパス数に相当する。奇数回のパスにて仕上げ圧
延を終わり、下流側(図1(a)の右方)の冷却床へ材料
pを送れば、当然ながらユニバーサルミル23が最後に
H圧延をして材料pの形状を整えることになる。なお、
必要なパス数が少ないことから、仕上げ圧延の完了した
時点での材料pの表面温度は、従来の例よりも100℃
程度高くなる。
【0033】以上に述べた三つの手段をともに採用した
ことにより、この圧延装置は、生産性やコスト等に関し
てつぎのような卓越性を有するものとなった。すなわ
ち、イ ) 生産能力が大幅に向上し、年産90万トン、すなわ
ち図2に示した従来の装置と同形式の圧延装置を同じ条
件で操業した場合の約8割増しに相当する生産量を見込
めるようになった。
【0034】ロ) 圧延装置の全長(図1(a)における加
熱炉1からユニバーサルミル23までの長さ)が約14
0mとなり、H形鋼の圧延装置として従来の常識とされ
ていた200mを極端に短縮する結果となった。
【0035】ハ) 全長が短くなったことにともなって各
ミル間の搬送機器類が小型化・簡素化されたので、図2
と類似した形式の圧延装置と比べて全体の設備費が約1
0%低減された。
【0036】ニ) 材料の温度降下が小さいため、加熱炉
における熱消費と各ミルの駆動用の電力消費が低下し
た。
【0037】以上、一実施例を紹介したが、本発明がこ
の例に限定されるものでないことは言うまでもない。た
とえば、例示したサイズ以外のH形鋼を圧延するとか、
H形鋼以外の形鋼(I形鋼や溝形鋼など)の圧延に応用
する、粗および仕上げの各圧延機群のうちに多数組のミ
ルを配置してパス数を減らす、あるいは、粗圧延機群に
おける水平ミルとユニバーサルミルとの配置順を逆にす
る−といった実施は本発明の技術的思想の範囲内で容
易に実施でき、上記と同様の作用効果をもたらす。な
お、請求項1には「繰り返し通す」と表現したが、素材
とするビームブランクの断面寸法や製品たる形鋼の断面
寸法によっては粗圧延もしくは仕上げ圧延を1回のパス
によって終え得る場合もあり、その場合を除外するもの
ではない。
【0038】
【発明の効果】本発明の圧延方法(請求項1)および圧
延装置(請求項3)にはつぎの効果がある。すなわち、 1) 粗圧延および仕上げ圧延の各段階において必要なパ
ス数が減り、材料を転回させる必要もないので、生産能
率が向上する。
【0039】2) 必要な機械長が短縮されるので、狭い
工場内にも設置しやすくなるうえ、設備費が低下する。
【0040】3) 材料の温度降下が小さいため、変形や
残留応力の小さい高品質の形鋼が生産されることはもち
ろん、熱や電力の面で原単位が削減される。
【0041】なお、請求項2の圧延方法によると、生産
能率は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施例としてのH形鋼
の圧延装置に関する概略配置図で、同(b)〜(g)は、装
置内の各部分における被圧延材料の断面や圧延ロールの
形状を示す模式図である。
【図2】図2(a)は、従来の一般的な形鋼圧延装置の概
略配置図で、同(b)〜(f)は、装置内の各部分における
被圧延材料の断面や圧延ロールの形状を示す模式図であ
る。
【図3】従来の別の形鋼圧延装置を示す概略配置図であ
る。
【図4】従来の、さらに別の形鋼圧延装置を示す概略配
置図である。
【符号の説明】
10 粗圧延機群 11 水平ミル 12 ユニバーサルミル 20 仕上げ圧延機群 21・23 ユニバーサルミル 22 エッジャーミル p 被圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビームブランクを被圧延材料とし、水平
    ミルとユニバーサルミルとに続けて繰り返し通すことよ
    って粗圧延したうえ、材料のフランジ部分を広げて圧延
    するユニバーサルミルおよびエッジャーミルと、材料の
    フランジ部分をウェブと直角にして圧延するユニバーサ
    ルミルとに続けて繰り返し通すことによって仕上げ圧延
    することを特徴とする形鋼の圧延方法。
  2. 【請求項2】 上記のビームブランクとして、ウェブ厚
    さが50〜100ミリのものを使用する請求項1に記載
    の形鋼の圧延方法。
  3. 【請求項3】 水平ミルとユニバーサルミルとを含む粗
    圧延機群に加え、端部寄りに細くなった垂直ロールを有
    するユニバーサルミルと、水平ロールにて材料のフラン
    ジ端部を圧下するエッジャーミルと、直円筒型の垂直ロ
    ールを有するユニバーサルミルとを含む仕上げ圧延機群
    を配置したことを特徴とする圧延装置。
JP14687693A 1993-05-25 1993-05-25 形鋼の圧延方法および圧延装置 Pending JPH06335701A (ja)

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EP0818250A3 (de) * 1996-07-13 1999-01-20 Sms Schloemann-Siemag Aktiengesellschaft Verfahren zum Walzen von Ferftigprofilen aus einem Vorprofil
CN102049416B (zh) 2009-11-06 2012-11-21 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 轧辊、用于轧制钢轨的设备和钢轨轧制方法
CN115228940A (zh) * 2022-07-29 2022-10-25 中冶赛迪上海工程技术有限公司 一种扁钢轧制系统及轧制方法

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