JPH06335992A - 金属箔張り積層板の製造法およびその製造に用いる金属箔 - Google Patents

金属箔張り積層板の製造法およびその製造に用いる金属箔

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JPH06335992A
JPH06335992A JP6052400A JP5240094A JPH06335992A JP H06335992 A JPH06335992 A JP H06335992A JP 6052400 A JP6052400 A JP 6052400A JP 5240094 A JP5240094 A JP 5240094A JP H06335992 A JPH06335992 A JP H06335992A
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    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
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Abstract

(57)【要約】 【目的】SMD対応プリント配線板の基板に適した金属
箔張り積層板として、SMDの半田接続信頼性確保のた
めに必要な表面層の低弾性化と、金属箔引きはがし強さ
および耐熱性を確保する。 【構成】アクリロニトリルブタジエンゴム、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、無機充填剤(水酸化アルミニウム
等)を必須成分とする接着剤組成物を予め金属箔に塗布
する。無機充填剤の配合量は、固形重量で60重量%以
下とする。この金属箔をプリプレグとともに加熱加圧成
形して金属箔張り積層板を製造する。接着剤組成物を塗
布した金属箔を重ねたままにしたときの金属箔同士のブ
ロッキング抑制のために、前記接着剤組成物100重量
部に対して変性シリコンを50重量部以下の量で配合し
てもよい。アクリロニトリルブタジエンゴムに代えてア
クリルゴムを用いると、積層板の熱による変色が少な
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板の材料
として適した金属箔張り積層板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の電子電気機器の高密度化、高集積
化および小型化に伴い、これに組み込んで使用するプリ
ント配線板への搭載部品も挿入型のディスクリート部品
から表面実装型のSMDへ移行しつつある。SMD対応
プリント配線板として注意しなければならない事柄に、
SMDとプリント配線の半田接続部の信頼性の問題があ
る。すなわち、プリント配線の基板である積層板の平面
方向の熱膨張係数は、SMDの熱膨張係数よりかなり大
きい。従って、冷熱サイクルを繰り返すと、前記熱膨張
係数の差に起因する応力が半田接続部にその都度作用
し、半田接続部にクラックが入りやすくなっている。そ
こで、プリント配線板の基板材料である積層板の平面方
向の低弾性化を図って、SMDと基板の熱膨張係数の差
に起因する応力を低弾性の基板で吸収し、半田接続部に
大きな応力が働かないようにすることが検討されてい
る。積層板は、熱硬化性樹脂をシ−ト状基材に含浸し、
これを重ねて加熱加圧積層成形して製造されるが、例え
ば、前記熱硬化性樹脂に可撓性付与剤を添加したり、添
加した可撓性付与剤を前記熱硬化性樹脂と反応させて低
弾性化を図る技術が検討されている。また前記熱硬化性
樹脂に無機充填剤を含有させる場合は、無機充填剤の微
粒化および球状化等が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の低弾性化の技術では、積層板の弾性率を低下させる
ことはできるが、プリント配線板として必要な他の特
性、すなわち、耐熱性および金属箔の引きはがし強さの
低下をもたらすという問題点があった。本発明が解決し
ようとする課題は、SMD対応プリント配線板の基板に
適した金属箔張り積層板として、半田接続信頼性の確保
のために必要な低弾性化と、併せて耐熱性および金属箔
の引きはがし強さを確保することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る製造法は、熱硬化性樹脂を含浸したシ
ート状基材の層の表面に金属箔を載置し、これを加熱加
圧成形する金属箔張り積層板の製造において、前記金属
箔にはシート状基材への当接面に以下の(1)〜(4)
の成分を必須とする接着剤組成物(A)を塗布しておく
ことを特徴とする。 (1)アクリロニトリルブタジエンゴム (2)エポキシ樹脂 (3)フェノール樹脂 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤中の固形分換算で6
0重量%以下にする。本発明に係る別の製造法は、金属
箔にはシート状基材への当接面に以下の(1)〜(4)
の成分を必須とする接着剤組成物(B)を塗布しておく
ことを特徴とする。 (1)アクリルゴム (2)エポキシ樹脂 (3)エポキシ樹脂の硬化剤 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤の固形分換算で60
重量%以下にする。接着剤組成物(A)または(B)に
おいて、無機充填剤は、好ましくは水酸化アルミニウム
である。本発明に係る積層板製造用の金属箔は、上記接
着剤組成物(A)または(B)を塗布してなるものであ
る。上記接着剤組成物(A)または(B)の100部
(固形分換算重量)に対して変性シリコンを50部以下
で含有させるのが好ましい。
【0005】
【作用】本発明に係る方法では、加熱加圧成形により積
層板表面に一体に貼り付けられた金属箔の直下に、アク
リロニトリルブタジエンゴム、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、無機充填剤(水酸化アルミニウムなど)を必須
成分とする接着剤組成物(A)の層、または、アクリル
ゴム、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の硬化剤、無機充填
剤(水酸化アルミニウムなど)を必須成分とする接着剤
組成物(B)の層を形成することにより、プリント配線
板の基板として必要な特性を低下させることなく基板表
面の低弾性化を図り、SMD対応基板として半田接続信
頼性を確保するものである。上記アクリロニトリルブタ
ジエンゴムやアクリルゴムは接着剤組成物の層に可撓性
を付与し、弾性率を低下させるために使用するものであ
り、これらを単独で接着剤として使用した場合は、積層
板の耐熱性、金属箔の引きはがし強さを低下させてしま
う。また、上記アクリロニトリルブタジエンゴムやアク
リルゴムにエポキシ樹脂だけを加えて接着剤として使用
した場合も同様に、積層板の耐熱性、金属箔の引きはが
し強さを低下させてしまう。接着剤組成物(A)の層で
は、これにフェノール樹脂を加えることにより、エポキ
シ樹脂とフェノール樹脂との硬化物の中に海島構造的に
アクリロニトリルブタジエンゴムが存在して、接着剤と
金属箔との接着性が向上し、耐熱性の低下を抑制してい
る。また、接着剤組成物(B)の層では、エポキシ樹脂
の硬化剤(前記フェノール樹脂もエポキシ樹脂の硬化剤
であるが、これに限定するものではない)を加えること
により、同様にエポキシ樹脂の硬化物の中に海島構造的
にアクルゴムが存在して、接着剤と金属箔との接着性が
向上し、耐熱性の低下を抑制している。しかし、プリン
ト配線板の基板として必要十分な金属箔の引きはがし強
さにはまだ至らないため、これに水酸化アルミニウムな
どの無機充填剤を加えることによって、金属箔の引きは
がし強さを保持することが可能になっている。但し、無
機充填剤の配合量は、接着剤中の固形分換算で60重量
%を越えると、低弾性化に有効な接着剤の層の弾性率が
高くなり、半田接続信頼性を確保できなくなる。尚、上
記のような配合の接着剤組成物を、表面に金属箔を貼り
付けていない積層板の表面に塗布乾燥し、その表面に金
属箔を加熱加圧により貼り付ける方法では、プリント配
線板の基板として必要十分な耐熱性、金属箔の引きはが
し強さを得ることはできない。上記の配合の接着剤組成
物を金属箔に予め塗布しておき、熱硬化性樹脂を含浸し
たシート状基材(プリプレグ)の層とともに加熱加圧成
形することにより、プリント配線板の基板として必要な
特性を低下させることなく低弾性化を図り、SMD対応
基板として半田接続信頼性を確保することが可能にな
る。
【0006】金属箔に上記接着剤組成物(A)または
(B)を塗布した面は、アクリロニトリルブタジエンゴ
ムまたはアクリルゴムが比較的高分子で反応性の低い物
質であるために、乾燥しても粘着性が残る。このため、
複数枚の金属箔を重ねたままにしておくと、接着剤組成
物を塗布した面が、これに重ね合わせた金属箔の接着剤
組成物を塗布していない面に貼り付いてしまうブロッキ
ング現象を起こすことがある。しかし、上記接着剤組成
物(A)または(B)に変性シリコンを加えることによ
り、接着剤組成物の塗布面に粘着性が残るのを抑制する
ことができ、ブロッキング現象が改善される。変性シリ
コンの配合量は、接着剤組成物(A)または(B)の1
00部(固形分換算重量)に対して50部を越えると、
積層板表面の金属箔の引きはがし強さが低下するので、
50部以下にする必要がある。接着剤組成物(A)また
は(B)に含まれる無機充填剤として水酸化アルミニウ
ムを選択すれば、積層板表面に高熱のストレスがかかっ
たときに、水酸化アルミニウムの熱分解によってそのス
トレスを吸収、緩和する。このような作用により、プリ
ント配線板の半田ごてリペア性(再半田付けによって、
金属箔のはがれ,ふくれが発生するまでの半田付けの繰
り返し回数)に対しても、これを向上させるという効果
を併せもつ。
【0007】アクリルゴムは分子内に不飽和結合を持た
ない。従って、接着剤組成物(B)を使用した金属箔張
り積層板は、接着剤組成物(A)(アクリロニトリルブ
タジエンゴムは分子内に不飽和結合を有する)を使用し
た金属箔張り積層板に比べて、半田付け等の加熱による
熱変色性が少なく安定した色調を保つことができる。
【0008】
【実施例】本発明に係る方法で使用するシート状基材
は、ガラス織布、ガラス不織布、ガラス−紙混抄不織
布、アラミド不織布等であり、特に限定するものではな
い。また、これらシート状基材に含浸する熱硬化性樹脂
は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、ポリ
イミド等を適宜用いることができる。これら熱硬化性樹
脂には、品質改善、加工性の向上、コスト低減などの目
的で、無機充填剤(Al23,Al23・H2O,Al2
3・3H2O,タルク,MgO,SiO2など)を配合
してもよい。本発明に係る方法で製造する金属箔張り積
層板は、シート状基材がガラス織布単独からなるタイ
プ、ガラス織布とガラス不織布からなるタイプ、アラミ
ド不織布単独からなるタイプ、前記基材を複合して使用
したタイプなどである。また、多層プリント配線板のた
めの金属箔張り積層板も含むものである。本発明に係る
方法で使用する金属箔は、銅箔、アルミニウム箔などで
あるが、特に限定するものではない。
【0009】本発明に係る方法で接着剤組成物(A)の
成分として使用するアクリロニトリルブタジエンゴム
は、(化1)に示すように、末端にカルボキシル基やエ
ポキシ基を有するタイプであることが望ましいが、特に
制限するものではない。同様に、接着剤組成物(B)の
成分として使用するアクリルゴムも、側鎖や末端にカル
ボキシル基やエポキシ基を有しエポキシ樹脂と架橋し得
るタイプであることが望ましいが、特に制限するもので
はない。本発明に係る方法で接着剤組成物(A)または
(B)の成分として使用するエポキシ樹脂は、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂である
ことが望ましいが、特に限定するものではなく、ビスフ
ェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹
脂などを単独、あるいは混合して使用することもでき
る。本発明に係る方法で接着剤組成物(A)の成分とし
て使用するフェノール樹脂は、エポキシ樹脂と反応する
ものであれば特に限定するものではなく、フェノール、
アルキルフェノール、クレゾールなどを原料とするフェ
ノールノボラック樹脂を適宜、単独あるいは何種類か混
合して使用することができる。また、接着剤組成物
(B)の成分として使用するエポキシ樹脂の硬化剤は、
一般に市販されているアクリルゴムには少量のアクリロ
ニトリル基が含まれるから、これと反応して、エポキシ
樹脂と架橋し得るフェノール樹脂のようなタイプが望ま
しい。しかし、エポキシ樹脂と反応するものであれば特
に限定するものではなく、ジシアンジアミド、ジメチル
ベンジルアミンなどを適宜、単独あるいは何種類か混合
して使用することができる。本発明に係る方法で接着剤
組成物の成分として使用する無機充填剤は、水酸化アル
ミニウムであることが好ましいが、酸化アルミニウム
(Al23、Al23・H2O等)、シリカ(SiO2
なども使用することができる。水酸化アルミニウムを使
用する場合は、平均粒径0.5〜10μmのものが好ま
しいが、特に限定するものではない。また、水酸化アル
ミニウムの粒子表面をシランカップリング剤などで表面
処理したものも使用することができる。また、無機充填
剤20〜40重量%前後の配合が、金属箔の引きはがし
強さ、半田接続信頼性などの特性バランスが良いので好
ましい。本発明に係る方法で使用する変性シリコンは、
(化2)に示すように、アミノ基、エポキシ基などの官
能基を側鎖や末端などに有するアミノ変性、エポキシ変
性の反応性シリコンであることが好ましいが、ポリエー
テル変性、アルキル変性などの非反応性シリコンでもよ
く、特に限定するものではない。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】実施例1〜7、比較例1〜7 (ゴム成分としてアクリロニトリルブタジエンゴムを使
用) (接着剤組成物の調製)表1、表2に示す配合量で、両
末端カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム
(宇部興産製「CTBN」)、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ製「Ep−828」)、
ノボラック型フェノール樹脂(大日本インキ製「TD−
2093」)、および水酸化アルミニウムに、硬化促進
剤として2−エチル−4−メチル−イミダゾール(2E
4MZ)を0.5重量部添加した。これらの混合には、
酢酸セロソルブとメチルエチルケトンが重量比で1/1
の混合溶剤を使用し、ホモミキサで撹拌して溶解分散さ
せ、固形分30重量%の接着剤組成物(A)を調製し
た。 (接着剤組成物の銅箔への塗布)接着剤組成物(A)
を、35μm厚の銅箔の粗化面に、乾燥後の接着剤層厚
さが30μmとなるように塗布し、160℃で60分間
加熱乾燥して、接着剤層付き銅箔(A)を得た。 (金属箔張り積層板の成形)ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂ワニスを、単位重量205g/m2のガラス織布
に含浸乾燥して、樹脂付着量40重量%のプリプレグ
(A)を得た。また、無機充填剤を配合したビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂ワニス(樹脂/充填剤重量比=1
00/50)を、単位重量50g/m2のガラス不織布
に含浸乾燥し、充填剤を含む樹脂付着量84重量%のプ
リプレグ(B)を得た。プリプレグ(B)を6プライ重
ね、その両側にプリプレグ(A)を1プライずつ配置
し、さらに両側に接着剤層付き銅箔(A)を接着剤層面
を内側にして1プライずつ載置して、加熱加圧成形によ
り1.6mm厚のコンポジットタイプの銅張り積層板を得
た。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】比較例8 プリプレグ(B)を6プライ重ね、その両側にプリプレ
グ(A)を1プライずつ配置し、さらに両側にポリアセ
テートフィルムを載置して、加熱加圧成形し、成形後ポ
リアセテートフィルムをはがして1.6mm厚のコンポジ
ットタイプの積層板を得た。この積層板の表面に、実施
例2の接着剤組成物(A)を、乾燥後の接着剤層厚さが
30μmとなるように塗布し、160℃で60分間加熱
乾燥して、積層板表面に接着剤層を形成した。そして、
両表面に35μm厚の銅箔(接着剤層なし)を載置し、
加熱加圧成形により1.6mm厚のコンポジットタイプの
銅張り積層板を得た。
【0016】従来例1 両末端カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム
(宇部興産製「CTBN」)100重量部に対して、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製
「Ep−828」)を40重量部、硬化促進剤として2
E4MZを0.5重量部、希釈溶剤としてトルエン30
重量部を配合し、100℃で2時間反応させて、両末端
エポキシ化ブタジエンアクリロニトリルゴムを調製し
た。上記両末端エポキシ化ブタジエンアクリロニトリル
ゴム50重量部をビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂10
0重量部に配合したワニスを、単位重量205g/m2
のガラス織布に含浸乾燥して、樹脂付着量40重量%の
プリプレグ(C)を得た。プリプレグ(B)を6プライ
重ね、その両側にプリプレグ(C)を1プライずつ配置
し、さらに両側に35μm厚の銅箔(接着剤層なし)を
1プライずつ載置して、加熱加圧成形により厚さ1.6
mmのコンポジットタイプの銅張リ積層板を得た。
【0017】従来例2 プリプレグ(B)を6プライ重ね、その両側にプリプレ
グ(A)を1プライずつ配置し、さらに両側に35μm
厚の銅箔(接着剤層なし)を1プライずつ載置して、加
熱加圧成形により厚さ1.6mmのコンポジットタイプの
銅張り積層板を得た。
【0018】上記各積層板の特性を表3、表4に示す。
表中における各特性の評価方法は次のとおりである。 (1)銅箔引きはがし強さ:JIS法 (2)半田耐熱性:常態の試料を300℃の半田浴に浸
漬し試料の表面にふくれが発生するまでの時間を測定 (3)半田クラック:#3125チップを表面実装方式
で半田接続した試料100個(基材のタテ方向、ヨコ方
向にそれぞれ100個実装)を、−30℃と120℃の
冷熱繰返し試験に供し、1000サイクル後にクラック
が発生した半田接続部の割合を計数 (4)半田ごてリペア性:50×50mmの銅張り積層板
をエッチングして中心に1×1mmの銅箔を残したものを
試料とし、380℃に加熱した半田ごてを銅箔部分に1
0秒間当てた後、銅箔に、はがれ、ふくれが無いかを確
認し、前記操作を繰り返して、銅箔に、はがれ、ふくれ
を生じるまでの操作回数を測定 (5)銅箔ブロッキング性:50×50mmの銅箔試料を
5枚重ね、上から500gの荷重をかけて24時間放置
し、銅箔同士の貼り付き具合を確認 ○:全く、またはほとんどブロッキング無し △:貼り付いてはいるが、簡単にはがれる ×:完全にブロッキングし、はがしにくい
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】実施例8〜14、比較例9〜14 (ゴム成分としてアクリルゴムを使用) (接着剤組成物の調製)表5、表6に示す配合量で、ア
クリルゴム(日本ゼオン製「LX852」)、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製「Ep
−828」)、ノボラック型フェノール樹脂(大日本イ
ンキ製「TD−2093」)、および水酸化アルミニウ
ムに、硬化促進剤として2E4MZを0.5重量部添加
した。これらの混合には、酢酸セロソルブとメチルエチ
ルケトンが重量比で1/1の混合溶剤を使用し、ホモミ
キサで撹拌して溶解分散させ、固形分30重量%の接着
剤組成物(B)を調製した。 (接着剤組成物の銅箔への塗布)接着剤組成物(B)
を、35μm厚の銅箔の粗化面に、乾燥後の接着剤層厚
さが30μmとなるように塗布し、160℃で60分間
加熱乾燥して、接着剤層付き銅箔(B)を得た。 (金属箔張り積層板の成形)プリプレグ(B)を6プラ
イ重ね、その両側にプリプレグ(A)を1プライずつ配
置し、さらに両側に接着剤層付き銅箔(B)を接着剤層
面を内側にして1プライずつ載置して、加熱加圧成形に
より1.6mm厚のコンポジットタイプの銅張り積層板を
得た。
【0022】実施例15 ノボラック型フェノール樹脂の代わりにジシアンジアミ
ドを使用し、表5に示す配合割合で同様に接着剤組成物
を調製した。この接着剤組成物を使用し、以下同様に
1.6mm厚のコンポジットタイプの銅張り積層板を得
た。
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】比較例15 プリプレグ(B)を6プライ重ね、その両側にプリプレ
グ(A)を1プライずつ配置し、さらに両側にポリアセ
テートフィルムを載置して、加熱加圧成形し、成形後ポ
リアセテートフィルムをはがして1.6mm厚のコンポジ
ットタイプの積層板を得た。この積層板の表面に、実施
例9の接着剤組成物(B)を、乾燥後の接着剤層厚さが
30μmとなるように塗布し、160℃で60分間加熱
乾燥して、積層板表面に接着剤層を形成した。そして、
両表面に35μm厚の銅箔(接着剤層なし)を載置し、
加熱加圧成形により1.6mm厚のコンポジットタイプの
銅張り積層板を得た。
【0026】上記各積層板の特性を表7、表8に示す。
表中における各特性の評価方法は、表3、表4の場合と
同様である。但し、積層板の経時変色性については次の
ようにして評価した。50×50mmの銅張り積層板を全
面エッチングして、−30℃と120℃の繰返し100
0サイクル後に表面の変色度合をみる。 A:変色は見られない B:経時処理前の試料と並べて見ると変色が分かる程度 C:一目瞭然で変色しているのが分かる 尚、実施例1の銅張り積層板(ゴム成分としてアクリロ
ニトリルブタジエンゴムを使用)について経時変色性の
評価をしたところ、評価は「C」であった。
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】
【発明の効果】表3、表4および表7、表8から明らか
なように、本発明に係る方法によれば、SMD対応プリ
ント配線板の基板に使用する金属箔張り積層板として適
した特性、すなわち、SMDの半田接続信頼性確保のた
めに必要な面方向を中心とした表面層の低弾性化と、併
せて金属箔の引きはがし強さ、耐熱性を確保することが
できる。無機充填剤として水酸化アルミニウムを使用し
た場合には、積層板表面に高熱の負荷がかかると、水酸
化アルミニウムの熱分解によってそのストレスが吸収、
緩和される。このような作用により、プリント配線板の
半田ごてリペア性(同じ場所に半田付けを繰り返すと金
属箔のはがれ、ふくれを生じるが、金属箔のはがれ、ふ
くれを生じるまでの半田付け繰り返し回数)を向上させ
ることができる。半田ごてリペア性の向上により、従来
から行われている、半田ごてによる手付け半田付け方式
での半田接続信頼性が向上し、民生用基板などに適した
プリント配線板用の積層板とすることができる。また、
接着剤組成物に、その100重量部に対して50重量部
以下の量で変性シリコンを配合すると、接着剤組成物を
塗布した金属箔を重ねたままにしたときに生じる金属箔
同士のブロッキングも抑制することができる。そして、
前記配合量の限定により金属箔張り積層板の特性も低下
させない。接着剤組成物のゴム成分としてアクリルゴム
を選択した発明では、積層板表面の熱による変色が少な
く、外観に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 満利 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 新神 戸電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂を含浸したシート状基材の層
    の表面に金属箔を載置し、これを加熱加圧成形する金属
    箔張り積層板の製造において、前記金属箔にはシート状
    基材への当接面に以下の(1)〜(4)の成分を必須と
    する接着剤組成物(A)を予め塗布しておくことを特徴
    とする金属箔張り積層板の製造法。 (1)アクリロニトリルブタジエンゴム (2)エポキシ樹脂 (3)フェノール樹脂 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤中の固形分換算で6
    0重量%以下にする。
  2. 【請求項2】以下の(1)〜(4)の成分を必須とする
    接着剤組成物(A)を塗布してなる金属箔張り積層板製
    造用の金属箔。 (1)アクリロニトリルブタジエンゴム (2)エポキシ樹脂 (3)フェノール樹脂 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤中の固形分換算で6
    0重量%以下にする。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂を含浸したシート状基材の層
    の表面に金属箔を載置し、これを加熱加圧成形する金属
    箔張り積層板の製造において、前記金属箔にはシート状
    基材への当接面に以下の(1)〜(4)の成分を必須と
    する接着剤組成物(B)を予め塗布しておくことを特徴
    とする金属箔張り積層板の製造法。 (1)アクリルゴム (2)エポキシ樹脂 (3)エポキシ樹脂の硬化剤 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤の固形分換算で60
    重量%以下にする。
  4. 【請求項4】以下の(1)〜(4)の成分を必須とする
    接着剤組成物(B)を塗布してなる金属箔張り積層板製
    造用の金属箔。 (1)アクリルゴム (2)エポキシ樹脂 (3)エポキシ樹脂の硬化剤 (4)無機充填剤 但し、無機充填剤の配合量は接着剤の固形分換算で60
    重量%以下にする。
  5. 【請求項5】無機充填剤が水酸化アルミニウムである請
    求項1または3に記載の金属箔張り積層板の製造法。
  6. 【請求項6】固形分換算重量比で、接着剤組成物100
    部に対して変性シリコンを50部以下で配合することを
    特徴とする請求項1、3、5のいずれかに記載の金属箔
    張り積層板の製造法。
  7. 【請求項7】無機充填剤が水酸化アルミニウムである請
    求項2または4記載の金属箔張り積層板製造用の金属
    箔。
  8. 【請求項8】固形分換算重量比で、接着剤組成物100
    部に対して変性シリコンを50部以下で含有することを
    特徴とする請求項2、4、7のいずれかに記載の金属箔
    張り積層板製造用の金属箔。
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