JPH0633761A - エンジンの沸騰冷却システム - Google Patents

エンジンの沸騰冷却システム

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JPH0633761A
JPH0633761A JP21381192A JP21381192A JPH0633761A JP H0633761 A JPH0633761 A JP H0633761A JP 21381192 A JP21381192 A JP 21381192A JP 21381192 A JP21381192 A JP 21381192A JP H0633761 A JPH0633761 A JP H0633761A
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JP
Japan
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engine
cooling water
temperature
cooler
passage
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JP21381192A
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English (en)
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Masatoshi Ninoyu
正俊 二之湯
Hitoshi Kameyama
仁 亀山
Hisashi Doi
久史 土井
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの沸騰冷却システムにおいて、リザ
ーブタンクを確実に密閉して良好な沸騰冷却性能を得る
と共に、エンジン冷却水の循環ポンプにキャビテーショ
ンが発生することを抑制する。 【構成】 エンジン1から流出した冷却水または気水混
合体が蒸気冷却器10及び冷却水用冷却器12で冷却さ
れ、冷却水となって循環ポンプ6を通りエンジン1へ戻
される沸騰冷却システムにおいて、流路13に連通する
リザーブタンク20に電磁弁を設置し、両冷却水温度セ
ンサ25、26の検出温度差が設定値より小さくなれば
電磁弁を閉めて、リザーブタンク20を密閉することに
より冷却水系路を閉回路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを冷却液によ
り効果的に冷却することのできる沸騰冷却システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン等の高性能化に伴って
その発熱量が増大するため、エンジン冷却装置としても
高性能のものが必要とされ、これに好適な装置として沸
騰冷却システムが提案されている。この沸騰冷却システ
ムにおいては、エンジン冷却水温度の高低に従って増減
する冷却水系路内の冷却水量を適宜吸収あるいは補給す
るリザーブタンクが設けられると共に、エンジンのジャ
ケット内で冷却水が沸騰、蒸発して、気水混合体がエン
ジンから冷却器へ流入するようになると、リザーブタン
クに設置された開閉弁を閉じることにより、それまで大
気と連通していたリザーブタンクを密閉して冷却水系路
を閉回路とし、系路内の冷却水が昇温、昇圧できるよう
に構成されている。
【0003】しかしながら、上記開閉弁としてフロート
バルブが用いられている従来のリザーブタンクでは、リ
ザーブタンク内の水面の上昇に応じて水面に浮かぶフロ
ートが上昇し、一定以上の高さまで上昇すればフロート
バルブが閉じてリザーブタンクを密閉するようになって
いるが、フロートの上下摺動部分における摩擦や、フロ
ートの予期しない傾斜等により、フロートが水面の上昇
に対応して正確に上昇しないことがあり、この場合に
は、冷却水系路内から溢れてリザーブタンクに流入した
冷却水が、閉じ切れないフロートバルブから外方へ流出
し、また、冷却水系路内の圧力が上昇できないため、所
期の沸騰冷却性能が得られない等の不具合があった。
【0004】また、上記のように、リザーブタンク内に
おける冷却水の水位上昇を検出して、リザーブタンクに
設置された開閉弁を閉じるようにすると、エンジンの稼
動状況や車速に応じた上記冷却器への冷却風量の変動及
び大気温度の高低等によって、エンジンジャケット内で
冷却水が沸騰、蒸発するときの冷却器による冷却水の降
温量(以下サブクール度という)と、リザーブタンク内
の冷却水位との関係が変化するため、サブクール度を適
正値に保持できないことがある。すなわち、サブクール
度が小さくて冷却水ポンプに吸入される冷却水の温度が
比較的高いと、冷却水ポンプの吸入による冷却水の減圧
蒸発を誘発して、キャビテーションの発生による冷却水
ポンプの損傷を招き、また、キャビテーションの発生を
防止するためサブクール度を大きくすれば、冷却器の性
能が低下することになって不具合である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジンの
沸騰冷却システムにおいて、冷却器と循環ポンプとの間
のエンジン冷却液系路に連通するリザーブタンクもしく
はエンジン冷却液系路からリザーブタンクへの連通を必
要に応じて確実に閉じることにより、良好な沸騰冷却性
能を得ると共に、エンジン冷却液系路に適度のサブクー
ル度を得やすくして循環ポンプのキャビテーション発生
を防止しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るエンジンの沸騰冷却システムは、エンジンから順次冷
却器及び循環ポンプを経て上記エンジンに戻るエンジン
冷却液系路、上記冷却器と上記循環ポンプとの間の上記
エンジン冷却液系路に連通するエンジン冷却液リザーブ
タンク、上記エンジンから上記冷却器に至る間の上記エ
ンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の温度セン
サ、上記冷却器から上記エンジンに至る間の上記エンジ
ン冷却液系路におけるエンジン冷却液の温度センサ、及
び上記リザーブタンクと外方との連通もしくは上記エン
ジン冷却液系路から上記リザーブタンクへの連通を開閉
する電磁弁を有し、上記各温度センサによりそれぞれ検
出したエンジン冷却液の温度の差と設定値との大小に応
じて、上記電磁弁を開閉制御するように構成されてい
る。
【0007】また、本発明にかかるエンジンの沸騰冷却
システムは、エンジンから順次冷却器及び循環ポンプを
経て上記エンジンに戻るエンジン冷却液系路、エンジン
冷却液の温度が所定温度より低いとき側路により上記冷
却器をバイパスしてエンジン冷却液を上記エンジンに戻
す開閉バルブ、上記冷却器と上記循環ポンプとの間の上
記エンジン冷却液系路に連通するエンジン冷却液リザー
ブタンク、上記エンジンから上記冷却器に至る間の上記
エンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の第1温度
センサ、上記冷却器から上記エンジンに至る間の上記エ
ンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の第2温度セ
ンサ、及び上記リザーブタンクと外方との連通もしくは
上記エンジン冷却液系路から上記リザーブタンクへの連
通を開閉する電磁弁を有し、上記第1温度センサ及び上
記第2温度センサによりそれぞれ検出したエンジン冷却
液の温度の差が設定値より小さく、かつ、上記第2温度
センサにより検出したエンジン冷却液の温度が上記所定
温度より高いとき、上記電磁弁が閉じるように構成され
ている。
【0008】
【作用】すなわち、エンジンの沸騰冷却システムにおけ
るエンジン冷却液の温度上昇により、エンジンから冷却
器に至る間のエンジン冷却液系路におけるエンジン冷却
液の温度と、冷却器からエンジンに至る間のエンジン冷
却液系路におけるエンジン冷却液の温度との差が設定値
より小さくなったとき、電磁弁が閉じてリザーブタンク
が密閉もしくはエンジン冷却液系路からリザーブタンク
への連通が閉じられ、エンジン冷却液系路を閉回路とす
ることができるので、系路におけるエンジン冷却液の昇
温、昇圧を確実に実現させることができ、しかも、各温
度センサによりエンジン冷却液系路におけるそれぞれの
エンジン冷却液温度を検出して電磁弁を開閉制御するた
め、電磁弁の開閉精度を高めてエンジン冷却液のサブク
ール度を精確に保持し、循環ポンプの吸い込みによりエ
ンジン冷却液が一時的に減圧しても、エンジン冷却液が
循環ポンプ内で沸騰蒸発することを確実に防止すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例について具
体的に説明する。図1において、自動車に搭載されたエ
ンジン1のシリンダブロック2及びシリンダヘッド3に
それぞれ冷却ジャケット4、5が設けられ、循環ポンプ
6により冷却ジャケット4、5に送給された冷却水は冷
却ジャケット4、5を通過するときシリンダブロック2
及びシリンダヘッド3を冷却して正常運転時には沸騰
し、冷却水の一部が水蒸気となることにより気水混合体
となってエンジン1から流出し、流路7を通って気水分
離器8へ導かれる。
【0010】気水分離器8において冷却水から分離され
た水蒸気は、電動ファン9により冷却風が供給される蒸
気冷却器10で冷却されて凝縮し、気水分離器8におい
て分離された冷却水と共に、電動ファン11により冷却
風が供給される冷却水用冷却器12へ送られて冷却さ
れ、あるいは、図示していないが蒸気冷却器10で冷却
されて凝縮した冷却水が冷却水用冷却器12の出口側に
送られ、降温した冷却水が流路13によりサーモスタッ
トバルブ14を経て循環ポンプ6に吸い込まれ、再びエ
ンジン1を冷却する。
【0011】サーモスタットバルブ14は、エンジン1
から流路7に流出した冷却水が後記の所定温度以下のと
き、その冷却水を、側路15により気水分離器8、蒸気
冷却器10及び冷却水用冷却器12をバイパスして循環
ポンプ6へ導くものであり、また、気水分離器8及び蒸
気冷却器10の頂部には、その内圧が危険圧力にまで達
すると開いて大気に連通させる安全弁16が設けられて
いる。
【0012】さらに、流路13の循環ポンプ6吸い込み
側に設けられた温度センサ17は、流路13内の冷却水
温度を検出して電動ファン9、11の作動を調整し、図
2に詳細が示されているようにリザーブタンク20は、
底部が通路21により流路13の循環ポンプ6吸い込み
側に連通されて、内部に冷却水が貯留されていると共
に、頂部にキャップ22が取り付けられていて、キャッ
プ22に形成された通気孔23には電磁弁24が設置さ
れている。
【0013】また、流路7には冷却水の温度センサ25
が設けられていると共に、冷却水用冷却器12とサーモ
スタットバルブ14との間の流路13にも温度センサ2
6が設けられており、温度センサ25により検出された
流路7の冷却水温度をT25、温度センサ26により検
出された流路13の冷却水温度をT26、循環ポンプ6
の冷却水吸入口において設定された適正なサブクール度
をXとすれば、温度センサ25、26からそれらの検出
冷却水温度T25、T26が入力される図示しない制御
装置によって、T25−T26>Xのときは電磁弁24
を開き、T25−T26<Xのときは電磁弁24を閉じ
るようになっていて、電磁弁24が閉じられると、リザ
ーブタンク20の内部が大気と遮断されて、冷却水系路
が密閉されることになる。なお、上記の設定サブクール
度Xとしては、10°C前後の値が望ましい。
【0014】上記エンジン沸騰冷却システムにおいて、
エンジン1が停止している冷態時には、両温度センサ2
5、26が検出する流路7、13の冷却水温度T25、
T26が等しいため電磁弁24は閉じられているが、エ
ンジン1の前回稼動の終了時に、上記冷却水系路内の冷
却水温度がエンジン1の稼動時より低下してその冷却水
量が減少し、リザーブタンク20から通路21を通って
流路13へ冷却水が補給されている結果、リザーブタン
ク20内の水位は図2の2点鎖線の高さにまで低下して
いる。
【0015】図3はこのエンジン沸騰冷却システムにお
ける冷却水系路各部の冷却水または水蒸気の温度とゲー
ジ圧力との関係を表し、それぞれ一点鎖線Aは循環ポン
プ6の冷却水吸入口、実線Bは循環ポンプ6の冷却水出
口、破線Cは冷却ジャケット5内、波線Dは流路7内、
2点鎖線Eは蒸気冷却器10の出口での変動状況を示し
ている。なお、曲線Sは冷却水の飽和蒸気圧線である。
【0016】すなわち、エンジン1が停止した冷態時に
は、冷却水系路各部は大気温度T1に等しい温度で圧力
が大気圧の0であり、かつ、サーモスタットバルブ14
が側路15により気水分離器8、蒸気冷却器10及び冷
却水用冷却器12をバイパスして流路7を流路13へ短
絡させている。
【0017】この状態からエンジン1が始動すると、循
環ポンプ6の駆動により昇圧してエンジン1に送り込ま
れた冷却水は、エンジン1の冷却ジャケット4、5を流
通して流路7へ流出し、側路15を経て流路13の循環
ポンプ6へ吸い込まれるが、このとき、流路7の冷却水
温度T25は比較的早く上昇し、T25−T26>Xに
なると、電磁弁24が開かれてリザーブタンク20の内
部が通気孔23により大気に連通され、他方、エンジン
1の温度上昇に伴って冷却水系路各部の冷却水温度も上
昇し、その冷却水量が増加するので、冷却水系路内から
溢れた冷却水は流路13から通路21を通ってリザーブ
タンク20へ流入することにより吸収される。
【0018】冷却水系路各部の冷却水温度が上昇して、
サーモスタットバルブ14での冷却水温度が所定温度T
2、例えば82°Cに達すると、サーモスタットバルブ
14は側路15を閉じて冷却水用冷却器12と流路13
とを連通させるので、エンジン1から流路7へ流出した
冷却水は冷却水用冷却器12により冷却されてエンジン
1に戻される。
【0019】冷却水系路各部の冷却水温度がさらに上昇
し、循環ポンプ6の出入口における冷却水温度がT3に
達する一方、冷却ジャケット5内の冷却水温度が沸点T
4に達して沸騰し、冷却水の一部が水蒸気となることに
より気水混合体となってエンジン1から気水分離器8へ
導かれる状態に至ると、T4−T3≒T25−T26<
Xとなるので、両温度センサ25、26から冷却水温度
T25、T26が入力される制御装置によって電磁弁2
4が閉じられ、リザーブタンク20の内部が大気と遮断
されて冷却水系路が密閉されることになる。
【0020】従って、エンジン1の温度がさらに上昇す
ると、冷却ジャケット5内での冷却水蒸発量も増加して
冷却水系路各部の温度及び圧力が図3のように飽和蒸気
圧線Sに沿って上昇し、エンジン1の正常運転状態にお
いて、それぞれ循環ポンプ6の出入口における冷却水温
度がT5、冷却ジャケット5内の気水混合体温度が飽和
温度T6に達して、エンジン1は効果的に沸騰冷却さ
れ、リザーブタンク20内の水位は図2の高さにまで上
昇している。
【0021】これらの場合、両温度センサ25、26が
検出する冷却水温度T25、T26がT25−T26<
Xとなったとき電磁弁24が常に確実に閉じられるの
で、リザーブタンク20の通気孔23から冷却水系路内
の圧力が逃げることを防止して、所期の沸騰冷却性能を
確保することができると共に、蒸気冷却器10及び冷却
水用冷却器12における冷却作用によって、電磁弁24
が閉じられるときは循環ポンプ6の入口側冷却水温度T
3がその圧力における飽和温度T4よりも適正なサブク
ール度Xだけ低く、また、エンジン1の正常運転状態に
おいてもほぼ適正なサブクール度〔T6−T5〕とし
て、循環ポンプ6の入口側冷却水温度T5が飽和温度T
6に対し十分の温度差が保たれているので、循環ポンプ
6による冷却水の吸い込みによって冷却水が減圧されて
も、冷却水が循環ポンプ6内で沸騰蒸発することは確実
に防止され、従って、循環ポンプ6にキャビテーション
が発生することを抑制できる。
【0022】しかも、電磁弁24が閉じられる冷却水温
度T3よりも低い冷却水温度T2でサーモスタットバル
ブ14が側路15を閉じて、冷却水用冷却器12により
冷却水を冷却させるように構成されているので、循環ポ
ンプ6の入口側冷却水温度を確実に低下させて、循環ポ
ンプ6におけるキャビテーションの発生を一層確実に防
止することができる。
【0023】また、両温度センサ25、26が流路7、
13の冷却水温度T25、T26を検出して、その差に
より冷却ジャケット5内で冷却水が沸騰、蒸発している
ことを把握するようにしているので、循環ポンプ6の入
口側における冷却水の上記サブクール度が的確な値とな
るように容易に制御することができ、従ってまた、上記
のように平地に限らず、大気圧が低い高地においても同
様にして、循環ポンプ6の入口側における冷却水のサブ
クール度を適正値に維持することができる。
【0024】エンジン1が上記正常運転状態からさらに
温度上昇しても、上記とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とができるが、何らかの原因によりエンジン1の温度が
異常に上昇したため、冷却水系路各部の温度及び圧力が
異常に上昇し、図3において破線C及び波線Dがそれぞ
れ示しているように、冷却ジャケット5内及び流路7内
が危険蒸気圧P1とそのときの飽和蒸気温度T7にまで
到達し、従ってまた、他の冷却水系路各部も図3におけ
る各線の上端にまでそれぞれ達すると、気水分離器8及
び蒸気冷却器10の頂部に設けられた安全弁16が開く
ため、冷却水系路各部の温度及び圧力がそれ以上に上昇
することがないので、冷却水の蒸気圧による本システム
の破損を確実に防止することができる。
【0025】前記の各運転状態からエンジン1の稼動が
停止すると、冷却水系路各部の温度及び圧力は上記と全
く逆の方向に徐々に低下し、両温度センサ25、26が
検出する冷却水温度T25、T26の差が適度のヒステ
レシス量、好ましくは3〜5°Cを伴ってT25−T2
6>Xとなったとき電磁弁24が開かれ、さらに冷却水
系路各部が降温して、リザーブタンク20等を含めて元
の冷態時の状況に復帰する。
【0026】次に、図4に示す他の実施例について、前
記実施例と同等部分には同一符号を付けて説明する。こ
の実施例においては、流路13における循環ポンプ6の
入口側冷却水温度を検出する温度センサ27が設けられ
ており、温度センサ27の検出温度をT27とすると、
温度センサ25、27からそれらの検出冷却水温度T2
5、T27が入力される図示しない制御装置によって、
T25−T27<X、かつ、T27>T2のとき電磁弁
24を閉じ、その他のときは電磁弁24を開くようにな
っていて、電磁弁24が閉じられると、リザーブタンク
20の内部が大気と遮断されて、冷却水系路が密閉され
ることになる。
【0027】従って、エンジン1の冷態停止時及び通常
の始動時には、常にT27<T2であるため電磁弁24
が開かれているが、エンジン1の稼動により冷却水系路
各部の冷却水温度が上昇して、サーモスタットバルブ1
4での冷却水温度が所定温度T2に達すると、サーモス
タットバルブ14は側路15を閉じて冷却水用冷却器1
2と流路13とを連通させ、エンジン1から流路7へ流
出した冷却水は冷却水用冷却器12により冷却されが、
間もなくT27>T2に変わり、このときT25−T2
7>Xのため、電磁弁24はまだ開いたままである。
【0028】冷却水系路各部の冷却水温度がさらに上昇
し、T25−T27<Xの条件が満たされるようになる
と、図示しない制御装置により電磁弁24が閉じられて
冷却水系路が閉回路となり、その他は上記実施例の場合
と同様の作用をするので、この実施例は上記実施例と同
等の効果を有しており、さらに、温度センサ27により
循環ポンプ6の入口側冷却水温度T27を直接検出する
ことによって、循環ポンプ6の吸入口におけるサブクー
ル度の検出精度を高くして、冷却水の適正なサブクール
度を一層確実に保持することができる。
【0029】なお、上記各実施例において、リザーブタ
ンク20を流路13に連通する通路21に、同通路21
を開閉する電磁弁を上記電磁弁24に代えて、もしくは
上記電磁弁24に追加して設け、両温度センサが検出す
る各冷却水温度がT25−T26<X、あるいは、T2
5−T27<XかつT27>T2となったとき、上記電
磁弁24と同様にこの電磁弁を閉じて、流路13からリ
ザーブタンク20自身を遮断するようにしても、前記各
実施例と同等の作用効果を奏することができ、さらに、
リザーブタンク20内の残留空気がエンジンルーム内の
温度上昇に応じて膨張することにより、冷却水系路内に
予期しない圧力増大をもたらして沸点が上昇するおそれ
は、電磁弁による通路21の閉止によって容易に解消す
ることができ、循環ポンプ6の入口側における冷却水の
上記サブクール度を一層精確に制御することができて、
安定したエンジン沸騰冷却システムを実現することがで
きる。
【0030】また、上記各実施例では、流路13と側路
15との接続点にサーモスタットバルブ14が設置され
ているが、これを流路7から側路15への分岐点あるい
は側路15内に設置することもでき、さらに、蒸気冷却
器10及び冷却水用冷却器12を一体化させ、あるい
は、それらをエンジン自身により駆動されるファンによ
り冷却させ、さらには、流路13内の冷却水温度を検出
する温度センサ27を循環ポンプ6の出口側に設けるよ
うにすることもできるのはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明にかかるエンジンの沸騰冷却シス
テムにおいては、エンジン冷却液の温度上昇により、エ
ンジンから冷却器に至る間のエンジン冷却液系路におけ
るエンジン冷却液の温度と、冷却器からエンジンに至る
間のエンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の温度
との差が設定値より小さくなったとき、電磁弁が閉じて
リザーブタンクが密閉もしくはエンジン冷却液系路から
リザーブタンクへの連通が閉じられ、エンジン冷却液系
路を閉回路としてエンジン冷却液による沸騰冷却を効果
的に行わせることができると共に、電磁弁の開閉精度を
高めることにより、エンジン冷却液が冷却器によって常
に適度に冷却されて適正なサブクール度が得られやす
く、このため、エンジン冷却液が循環ポンプ内で沸騰蒸
発することを防止して、循環ポンプのキャビテーション
発生を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における概略的な全体配置図。
【図2】上記実施例の要部縦断面拡大図。
【図3】上記実施例の作用説明図。
【図4】本発明の他の実施例における概略的な全体配置
図。
【符号の説明】
1 エンジン 6 循環ポンプ 7 流路 8 気水分離器 10 蒸気冷却器 12 冷却水用冷却器 13 流路 14 サーモスタットバルブ 15 側路 20 リザーブタンク 21 通路 23 通気孔 24 電磁弁 25 温度センサ 26 温度センサ 27 温度センサ A 循環ポンプ吸入口の温度及び圧力 B 循環ポンプ出口の温度及び圧力 C 冷却ジャケット内の温度及び圧力 D 上流側流路内の温度及び圧力 E 蒸気冷却器出口の温度及び圧力 T1 大気温度 T2 サーモスタットバルブ作動温度 T3 電磁弁閉止冷却水温度 T4 冷却水沸点 T5 エンジン正常運転状態での循環ポンプ出入口温度 T6 エンジン正常運転状態での冷却ジャケット内温度 T7 危険蒸気圧の飽和温度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エジンから順次冷却器及び循環ポンプを
    経て上記エンジンに戻るエンジン冷却液系路、上記冷却
    器と上記循環ポンプとの間の上記エンジン冷却液系路に
    連通するエンジン冷却液リザーブタンク、上記エンジン
    から上記冷却器に至る間の上記エンジン冷却液系路にお
    けるエンジン冷却液の温度センサ、上記冷却器から上記
    エンジンに至る間の上記エンジン冷却液系路におけるエ
    ンジン冷却液の温度センサ、及び上記リザーブタンクと
    外方との連通もしくは上記エンジン冷却液系路から上記
    リザーブタンクへの連通を開閉する電磁弁を有し、上記
    各温度センサによりそれぞれ検出したエンジン冷却液の
    温度の差と設定値との大小に応じて、上記電磁弁を開閉
    制御するように構成されたエンジンの沸騰冷却システ
    ム。
  2. 【請求項2】 エンジンから順次冷却器及び循環ポンプ
    を経て上記エンジンに戻るエンジン冷却液系路、エンジ
    ン冷却液の温度が所定温度より低いとき側路により上記
    冷却器をバイパスしてエンジン冷却液を上記エンジンに
    戻す開閉バルブ、上記冷却器と上記循環ポンプとの間の
    上記エンジン冷却液系路に連通するエンジン冷却液リザ
    ーブタンク、上記エンジンから上記冷却器に至る間の上
    記エンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の第1温
    度センサ、上記冷却器から上記エンジンに至る間の上記
    エンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の第2温度
    センサ、及び上記リザーブタンクと外方との連通もしく
    は上記エンジン冷却液系路から上記リザーブタンクへの
    連通を開閉する電磁弁を有し、上記第1温度センサ及び
    上記第2温度センサによりそれぞれ検出したエンジン冷
    却液の温度の差が設定値より小さく、かつ、上記第2温
    度センサにより検出したエンジン冷却液の温度が上記所
    定温度より高いとき、上記電磁弁が閉じるように構成さ
    れたエンジンの沸騰冷却システム。
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