JPH06340542A - 薬用植物由来の骨疾患の予防・治療剤 - Google Patents

薬用植物由来の骨疾患の予防・治療剤

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JPH06340542A
JPH06340542A JP5163736A JP16373693A JPH06340542A JP H06340542 A JPH06340542 A JP H06340542A JP 5163736 A JP5163736 A JP 5163736A JP 16373693 A JP16373693 A JP 16373693A JP H06340542 A JPH06340542 A JP H06340542A
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bone
preventing
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plant
extract
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JP5163736A
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Yoshinobu Kiso
良信 木曽
Toru Kodama
亨 児玉
Katsuro Miyagawa
克郎 宮川
Koichi Nakahara
光一 中原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メギ科ポドフィルム属植物、セリ科ノトプテ
リジウム属の植物またはヒノキ科アスナロより選ばれ
た、少なくとも1種類の植物より得られる抽出物を有効
成分とする吸収性骨疾患の予防・治療剤。 【効果】 本発明の有効成分である植物抽出物は、骨吸
収作用を抑制することが確認され、しかも、これらの原
料となる植物は、古くから薬用に広く用いられているも
のであり、安全性において特に問題になる点はないもの
である。従って、本発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤
は、悪性高カルシウム血症、骨ページェット病、骨粗鬆
症等の吸収性骨疾患の予防または治療に有用なものであ
る。また、本発明の抽出物を飲食物に添加して日常的に
摂取することにより、吸収性骨疾患の予防のための保健
用飲食物としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、骨疾患の予防・治療剤
に関し、さらに詳細には、メギ科ポドフィルム属植物、
セリ科ノトプテリジウム属の植物またはヒノキ科アスナ
ロより選ばれた、少なくとも1種類の植物より得られる
抽出物を有効成分として含有する、悪性高カルシウム血
症、骨ページェット病または骨粗鬆症等の吸収性骨疾患
の予防・治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者人口の急激な増加と共に所
謂老人病が増加している。中でも、骨粗鬆症をはじめと
する骨疾患は骨折を多発し、寝たきり老人に繋がる疾病
として、その予防と治療法の開発が望まれている。
【0003】骨は一旦形成された後は全く変化しない構
築物ではなく、骨形成と骨吸収のバランスの上にその構
造および量は維持されている。従って、加齢あるいはそ
の他の原因によりそのバランスが崩れると、種々の骨疾
患を発症する。
【0004】骨疾患のうち、骨吸収の異常亢進によって
起きる疾患としては、骨髄腫やリンパ腫などが原因で起
こる悪性高カルシウム血症、局所性骨吸収によりもたら
される骨ページェット病、原因は不明であるが加齢によ
り骨量が減少する骨粗鬆症等が挙げられる。
【0005】骨は主に有機質であるコラーゲン線維と無
機質であるカルシウム塩からなり、この両者が結びつい
て、張力にも圧力にも強い強固な構築物として形成され
る。とりわけ、カルシウム塩は全骨重量の70%を占め
るが、骨粗鬆症のような骨吸収性の骨疾患においては、
その進行と共にカルシウム塩が骨から血液中に溶出して
行く高カルシウム血症を伴い、この結果、骨からカルシ
ウム塩が徐々に失われて行く。
【0006】これまで、このような疾患の予防にはカル
シウムを維持する方法が、また治療にはカルシウムを補
う方法が採用され、活性型ビタミンD製剤およびカル
シウム製剤等が用いられてきた。また、骨からの脱灰を
抑制する目的でエストロゲン製剤およびカルシトニン製
剤のようなホルモン剤が用いられてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薬剤
の効果は、疼痛の軽減、病状の進行の防止等にはある程
度の効果が認められるものの、その効果は満足のいくも
のではなく、より確実な効果を示す薬効成分が求められ
ている。さらに、吸収性骨疾患の予防の目的で当該成分
を日常的に摂取する場合は、経口摂取が望ましく、とり
わけ飲食物の配合成分として飲食物と共に摂取し得る形
態のものであることが望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は先に、PT
Hrp(副甲状腺ホルモン関連蛋白質)またはその活性
フラグメントが誘発する培養新生仔マウス頭蓋冠からの
カルシウムおよび無機リン酸遊離が、骨粗鬆症のような
吸収性骨疾患のメカニズムと高い相関関係を有すること
を知った。そしてこの手法を用いて、吸収性骨疾患に対
する予防・治療効果を種々の薬用植物からの抽出物につ
いて探索していたところ、メギ科ポドフィルム属植物、
セリ科ノトプテリジウム属の植物またはヒノキ科アスナ
ロから得られる抽出物が、この評価系で、カルシウムお
よび無機リン酸の遊離抑制作用を示すことを見出し、本
発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の目的は、メギ科ポドフ
ィルム属植物、セリ科ノトプテリジウム属の植物または
ヒノキ科アスナロ(Thujopsis dolabr
ata)より選ばれた、少なくとも1種類の植物より得
られる抽出物を有効成分とする吸収性骨疾患の予防・治
療剤を提供するものである。
【0010】本発明の植物抽出物とは、これらの植物体
から熱水抽出、あるいはエタノール等の低級アルコール
または含水低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステ
ルに代表される有機溶媒抽出によって得られる抽出物を
意味する。
【0011】本発明の植物抽出物を得るために利用され
る原料植物は、前記のように、メギ科ポドフィルム属植
物、セリ科ノトプテリジウム属の植物またはヒノキ科ア
スナロであるが、これらは古くから漢方薬、民間薬等と
して広く用いられているものである。
【0012】例えば、メギ科ポドフィルム属植物につい
ては、ポドフィルム・ペルタタム(Podophyll
um Peltatum)の根茎は、北米で下剤として
用いられている。また、同属のポドフィルム・エモディ
(Podophyllumemodi)の根茎も英国で
同様に用いられている。さらに、ミヤオソウ(Podo
phyllum pleianthum)の根茎(台湾
名・八角連)およびポドフィルム・ベルシピレ(Pod
ophyllum versipelle)の根茎(中
国名・鬼臼)も同様に用いられている。
【0013】一方、セリ科ノトプテリジウム属の植物に
ついては、漢方名・羌活(Notopterygium
insisum)、同・寛葉羌活(Notopter
ygium forbesii)、同・川羌活(Not
opterygium franchetii)等の根
茎が漢方薬として感冒等に用いられている。
【0014】さらに、ヒノキ科アスナロについては、そ
の葉の熱水抽出物が強肝剤の民間薬として使われてい
る。
【0015】このように、本発明の植物抽出物を得るた
めに好適に用いられる原料植物は、すでに生薬として知
られているものであるが、これまでにその成分が吸収性
骨疾患の予防もしくは治療に有効であるとの知見は全く
なかった。
【0016】本発明の有効成分である植物抽出物は、上
記植物体等の原料から、有効成分を効果的に抽出し得る
溶媒を用いて抽出するか、これらを部分精製することに
より得られる。
【0017】この抽出において使用される溶媒は、有効
成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定される
ものではないが、例えば、水や、アセトン、もしくはメ
タノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコー
ルのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混
液、酢酸エチル等の低級エステル等を用いるのが好まし
い。
【0018】有効成分の抽出にあたっては、原料をその
ままこれらの溶媒で抽出することもできるが、好ましく
は、抽出効率を高めるために、これらの原料を細かく裁
断してから溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出
を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能であ
る。
【0019】好ましい抽出方法としては、細かく裁断し
た原料1gに対して5〜100ml、特に10〜20m
l程度の溶媒を用いる方法が挙げられる。抽出溶媒とし
て有機溶媒を用いる場合は、1日から1カ月間、好まし
くは2〜5日間、室温で行うことが望ましい。また、抽
出溶媒として水を用いる場合は、抽出効率を高めるた
め、加温することが望ましい。
【0020】更に、抽出物中の有効成分の濃度を高める
ために、所望により、得られた抽出物を更に、濃縮、液
液分配、吸着クロマトグラフィー、順相もしくは逆相ク
ロマトグラフィー等の手段に付すことも可能である。
【0021】なお、本発明に用いる有効成分は、単一の
植物から得られたものであっても良いが、種々の植物か
ら得られた有効成分を混合して用いることも可能であ
る。
【0022】本発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤を製
造するには、上記のようにして得た植物抽出物を有効成
分とし、常法に従って公知の医薬品用担体と組合わせて
製剤化すれば良い。
【0023】本発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤は、
種々の剤型での投与が可能であり、例えば経口投与剤と
しては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ
剤、ドライシロップ剤等が例示でき、非経口投与剤とし
ては、注射剤の他、坐薬、膣坐薬等の坐剤、噴霧剤等の
経鼻投与剤、軟膏、経皮吸収性テープ等の経皮吸収剤が
例示できる。
【0024】本発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤は、
原料乾物換算として、通常成人1日当たり1〜100
g、好ましくは3〜30gを1〜3回に分けて経口また
は非経口で投与できる投与単位とすれば良い。これらの
投与量は、年齢、症状等により適宜増減することが可能
である。
【0025】また、上記のようにして得た植物抽出物を
通常の飲食物中に添加し、日常的に摂取することも可能
である。添加し得る食品の種類には特に限定はないが、
該植物抽出物には特有の風味があるため、例えばドリン
ク剤等の飲料や、キャンディー等の甘味の強い食品に添
加することが好ましい。
【0026】このようにして得られた飲食物は、日常的
に摂取することが可能であるため、吸収性骨疾患の予防
効果が期待でき、保健用食品として有用である。
【0027】このような飲食物における該植物抽出物の
添加量は、対象食品の種類に応じ、食品本来の味を損な
わない範囲で添加すれば良く、通常対象食品に対し、
0.01〜1重量%の範囲内で添加すれば良い。
【0028】本発明の、吸収性骨疾患の予防・治療剤お
よび飲食物において用いられる該植物抽出物は、前記の
通り、すでに生薬等として用いられている植物から得ら
れるものであるので、安全性において特に問題になる点
はないものである。
【0029】次に、本発明の有効成分である植物抽出物
について、そのカルシウムおよび無機リン酸の遊離抑制
作用の評価方法について説明する。
【0030】PTHrp(副甲状線ホルモン関連蛋白
質)は、ヒトの高カルシウム血症惹起因子として同定さ
れた蛋白質であり、この1−34番目のアミノ酸残基よ
りなるフラグメントであるPTHrp(1−34)は活
性型である。そして、このPTHrp(1−34)は、
イン・ビトロで骨吸収促進作用が示されているので(ジ
ャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーショ
ン,81巻,2号,596−600頁,1988年;エ
ンドクリノロジー,123巻,2841−2848頁,
1988年)、骨粗鬆症の評価系として使用することが
可能である。
【0031】そこで、本発明有効成分のイン・ビトロで
の骨吸収抑制作用の評価を、培養新生仔マウス頭蓋冠お
よびPTHrp(1−34)を用いて行った。この評価
系は、胎児ラットの前腕骨および45Caを使用するロ
イスの方法(ジャーナル・オブ・クリニカル・インベス
ティゲーション,44巻,1号,103−116頁,1
965年)に改良を加えたもので、放射性同位元素を使
用せずに、多数の検体を安全に評価できる利点を有す
る。
【0032】この改良法は、すでに骨疾患治療剤にスク
リーニング系として広く用いられている方法(日本骨代
謝学会雑誌,8巻,3号,221頁,1990年;同9
巻,3号,239頁,1991年;ジャパニーズ・ジャ
ーナル・オブ・ファーマコロジー,55巻,補遺1号,
120頁,1991年)であるが、その概略を説明すれ
ば以下の通りである。
【0033】即ち、4〜6日齢ICR系マウスの頭蓋冠
を採取し、1日間前培養したのち、検定すべき試料およ
び10−8MのPTHrp(1−34)を添加した培地
に交換してさらに2日間培養し、培養終了後、培養上清
中のカルシウムおよび無機リン濃度を測定し、PTHr
p(1−34)のみの添加群と比較する方法である。
【0034】このPTHrp(1−34)が惹起するマ
ウスの頭蓋冠からのカルシウムおよび無機リン遊離のイ
ン・ビトロのモデルにおいて、本発明の有効成分は、培
養上清中のカルシウムおよび無機リン濃度を低下させ
た。さらに、本発明の有効成分は、PTHrp(1−3
4)が惹起するラットの高カルシウム血症のイン・ビボ
のモデルにおいて、血清中のカルシウム濃度を有意に低
下させた。このことから、本発明の抽出物は、PTHr
p(1−34)により惹起される骨吸収促進作用を抑制
するので、骨疾患の予防または治療剤として有用である
ことが判明した。
【0035】
【作用】本発明の有効成分である植物抽出物およびその
精製物は、後記実施例に示すように、副甲状線関連蛋白
質の活性フラグメントであるPTHrp(1−34)が
惹起する培養新生仔マウス頭蓋冠からのカルシウムおよ
び無機リン遊離を抑制する作用を有し、また、PTHr
P(1−34)が惹起する高カルシウム血症モデルにお
いて、血清カルシウム濃度を低下させる。このことは、
本発明の有効成分である植物抽出物およびその精製物
が、悪性高カルシウム血症、骨ページェット病、骨粗鬆
症等の吸収性骨疾患を有効に予防・治療するものと推測
させるものである。
【0036】
【実施例】ついで、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0037】実施例1.川羌活よりの有効成分の抽出 竹節羌(川羌活の根茎を乾燥させたもの・漢方薬種商よ
り入手)100gを細かく裁断し、室温で50%メタノ
ール200mlに2日間浸漬後濾過した。残渣に再び5
0%メタノール200mlを加え、更に室温で2日間浸
漬後濾過した。再度残渣に50%メタノール200ml
を加え同様に浸漬後濾過した。3回の抽出で得られた濾
液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物1.2g
を得た。
【0038】実施例2.アスナロよりの有効成分の抽出 アスナロ葉(生葉)1kgを細かく裁断し、2000m
lの75%メタノールで実施例1と同様に3回抽出し、
以下同様に処理して、抽出物10gを得た。
【0039】実施例3.ポドフィルム樹脂からの有効成
分の部分精製 ポドフィルム樹脂(ポドフィルム・ペルタタムの根茎の
アルコール抽出物・メルク社製)100mgを5mlの
クロロフォルムに溶解し、濾液をSEPPAKSiO
カートリッジ(ミリポアリミッテド製)に吸着させ、そ
れぞれ10mlずつの(1)クロロフォルム,(2)ク
ロロフォルム/メタノール9:1混液,(3)クロロフ
ォルム/メタノール8:2混液,(4)酢酸エチル,
(5)クロロフォルム/メタノール1:1混液および
(6)メタノールの順に溶出した。バイオアッセイによ
り、(1)のクロロフォルム溶出区分に活性が認められ
たので、この区分を減圧下に溶媒を除去し、75.5m
gの部分精製物を得た。
【0040】実施例4.川羌活抽出物からの有効成分の
部分精製 実施例1で得られた抽出物100mgを、実施例3と同
様に処理して65.9mgのクロロフォル溶出画分(フ
ラクション1)を得た。これを5mlのメタノールに溶
解し、濾液をSEPPAK C18カートリッジ(ミリ
ポアリミッテド製)に吸着させ、(1)メタノール10
ml次いで(2)クロロフォルム10mlで溶出した。
バイオアッセイにより、(1)のメタノール溶出区分に
活性が認められたので、この区分を減圧下に溶媒を除去
し、55.9mgの部分精製物(フラクシション2)を
得た。
【0041】得られたフラクシション2を10mlのメ
タノールに溶解し、Develosil ODS−10
/20(φ50mn×400mn)のカラム(野村化学
社製)を用いる分取高速液体クロマトグラフィーに付
し、流速32ml/minで、120分でメタノール
中、20〜80%アセトニトリルの直線濃度勾配で展開
した。210nmの紫外吸収でモニターすると、7個の
ピークが得られ、バイオアッセイにより、4番目のピー
クを分取し、減圧下に溶媒を除去して2.5mgの部分
精製物(フラクシション3)を得た。
【0042】評価例1.PTHrp(1−34)により
惹起された培養マウス新生仔頭蓋冠からのカルシウムお
よび無機リン遊離に対する抑制効果の測定 ICR系マウス(4〜6日齢)の頭蓋冠を切り出して軟
組織を除去した後、直径4mmにパンチアウトする。こ
れを、5%ウシ胎児血清(FBS)を含むFitton
−Jackson modifioation−BGJ
b培地(Sigma社製、カタログナンバー:B664
4。以下、BGJb培地と略す)を含む48穴プレート
に1片ずつ入れて、37℃、5%炭酸ガス/空気の条件
下に24時間前培養する。前培養終了後、10−8Mの
PTHrp(1−34)および実施例1〜4で得られた
試料100μg/mlを含む5%FBS−BGJb培地
に交換し、さらに48時間培養する。
【0043】培養終了後、日本電子(株)製のVX10
00型生化学自動分析装置を用いて、培養上清のカルシ
ウム濃度をOCPC法で、無機リン濃度をモリブデン酸
直接法で測定し、PTHrp(1−34)のみ添加の対
照群の値と比較して、骨吸収抑制作用を検討した。
【0044】その結果は〔表1〕に示す通りであり、本
発明の植物抽出物およびその部分精製物は、カルシウム
および無機リンの遊離を抑制した。この結果は、本発明
の植物抽出物およびその部分精製物は、悪性高カルシウ
ム血症を予防または抑制し得ることを強く示唆し、本発
明の植物抽出物およびその部分精製物が、吸収性骨疾患
の予防または治療剤として有用であることを示すもので
ある。
【0045】
【表1】
【0046】評価例2.PTHrp(1−34)誘発ラ
ット高カルシウム血症モデルにおける血中カルシウム濃
度抑制効果 ウイスター系(5週齢、雄、70〜90g、一群5匹)
に実施例4のフラクション3を10mg/kgを腹腔内
投与し、2時間後にPTHrp(1−34)5nmol
e/kg静注して高カルシウム血症を誘発させ、その1
時間後に採血して血中カルシウム濃度を日本電子(株)
製のVX1000型生化学自動分析装置を用いて、OC
PC法で測定し、PTHrp(1−34)のみ添加の対
照群の値と比較して、高カルシウム血症抑制効果を測定
した。
【0047】結果を〔表2〕に示すが、実施例4のフラ
クション3は、高カルシウム血症を有意に抑制した。
【0048】
【表2】
【0049】これらの実験事実から、本発明の有効成分
が、骨からのカルシウム遊離の予防および血中カルシウ
ム濃度の低下作用を示すことが明らかである。次いで、
種々の投与形態に応じた製剤を製造した。
【0050】製剤例1.カプセル剤の製造 〔処方〕 実施例4のフラクション2 100部(重量部) 馬鈴薯澱粉 148部 〃 ステアリン酸マグネシウム 2部 〃 〔製法〕処方に従って上記の成分を擂潰機でよく混和し
た後、1号ハードゼラチンカプセルに250mgづつ充
填し、1カプセル中100mgの実施例4のフラクショ
ン2を含有するカプセル剤を得た。
【0051】製剤例2.直腸坐剤の製造 〔製法〕ウイテップゾールH−15を加温融解し、これ
に実施例3の部分精製物を濃度12.5mg/mlにな
るように加えて均一に混和し、これを直腸坐剤用金型に
2mlずつ注入し、冷却して1剤中25mgの実施例3
の部分精製物を含有する直腸坐剤を得た。
【0052】製剤例3.ドリンク剤の製造 〔処方〕 実施例2の抽出物 2g DL−酒石酸ナトリウム 10mg コハク酸 1mg 液糖 80g クエン酸 1.2g ビタミンC lg 香料 1ml 塩化カリウム 0.1g 硫酸マグネシウム 50mg 〔製法〕処方に従って上記の成分を蒸留水800mlに
溶解し、蒸留水を加えて全量1000mlとした後、
0.22μmの除菌フィルターで滅菌し、100mlず
つ褐色びんに無菌充填して、1剤あたり200mgの実
施例2の抽出物を含有するドリンク剤を得た。
【0053】製剤例4.キャンディーの製造 〔処方〕 実施例3の部分精製物 1g 精製水 1g グラニュー糖 49g 水飴 48g クエン酸 0.5g レモン香料 0.5g 〔製法〕常法に従ってグラニュー糖および水飴を加熱熔
融し、その他の成分を精製水に懸濁して加えた後、均一
に混和して1粒2gのキャンディーを製造した。1粒に
20mgの実施例3の部分精製物を含有する。
【0054】
【発明の効果】本発明の有効成分である植物抽出物およ
びその部分精製物は、カルシウムおよび無機リン遊離を
抑制し、高カルシウム血症を抑制するものであり、骨吸
収作用を抑制することが確認された。そして、これらの
植物抽出物の原料となる植物は、古くから生薬として広
く用いられているものであり、安全性において特に問題
になる点はないものである。
【0055】従って、本発明の吸収性骨疾患の予防・治
療剤は、悪性高カルシウム血症、骨ページェット病、骨
粗鬆症等の吸収性骨疾患の予防または治療に有用なもの
である。また、本発明の有効成分を飲食物に添加して日
常的に摂取することにより、吸収性骨疾患の予防のため
の保健用食品等としても有用である。(以上)
フロントページの続き (72)発明者 中原 光一 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社生物医学研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メギ科ポドフィルム属植物、セリ科ノトプ
    テリジウム属の植物またはヒノキ科アスナロ(Thuj
    opsis dolabrata)より選ばれた、少な
    くとも1種類の植物より得られる抽出物を有効成分とす
    る吸収性骨疾患の予防・治療剤。
  2. 【請求項2】吸収性骨疾患が、悪性高カルシウム血症、
    骨ページェット病または骨粗鬆症である請求項1に記載
    の予防・治療剤。
JP5163736A 1993-05-28 1993-05-28 薬用植物由来の骨疾患の予防・治療剤 Pending JPH06340542A (ja)

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