JPH06340763A - フェノール樹脂発泡体 - Google Patents

フェノール樹脂発泡体

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JPH06340763A
JPH06340763A JP15270293A JP15270293A JPH06340763A JP H06340763 A JPH06340763 A JP H06340763A JP 15270293 A JP15270293 A JP 15270293A JP 15270293 A JP15270293 A JP 15270293A JP H06340763 A JPH06340763 A JP H06340763A
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JP
Japan
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phenol
weight
resorcinol
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resin
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JP15270293A
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Seiji Kitamura
清治 北村
Takuo Tajima
卓雄 田島
Hiroshi Makiguchi
浩 巻口
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来のフェノール樹脂発泡体の有す
る腐食性及び硬化性を改良したフェノール樹脂発泡体に
関する。 【構成】本発明は、液状フェノール樹脂、発泡剤、その
他添加剤を含むフェノール樹脂発泡体において、当該フ
ェノール樹脂が(a)レゾルシノール類及び/又は酸触
媒存在下において該レゾルシノールとアルデヒド類との
反応生成物であるレゾルシノールノボラック樹脂を含む
レゾルシノール成分 及び(b)ホルムアルデヒド及び
/又はパラホルムアルデヒドとフェノールとの反応生成
物であるフェノールレゾール樹脂との反応生成物であ
り、反応はアルカリ触媒の存在下または不存在下で行わ
れ、かつ当該反応生成物のpHが6〜10であることを
特徴とするフェノール樹脂発泡体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善されたフェノール
樹脂発泡体に関するもので、より詳しくは、従来のフェ
ノール樹脂発泡体の有する腐食性及び硬化性を改良した
フェノール樹脂発泡体に関する。
【0002】本発明に係るフェノール樹脂発泡体は、主
に外壁材、内壁材、天井材、屋根材等の建築用断熱材、
貯蔵タンク、冷凍冷蔵倉庫、パイプ配管材料等の工業用
断熱材などとしてその優れた断熱性能を有して産業上種
々の用途に適用される。
【0003】
【従来の技術】近年、フェノール樹脂発泡体は、ポリウ
レタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の
熱可塑性樹脂発泡体では得られない耐熱性、耐火性、低
発煙性等の優れた諸特性を有するため、その有用性に大
きな注目が寄せられている。
【0004】しかしながら、フェノール樹脂を基本成分
とするが故に表面脆性の問題等の種々の欠点も有してお
り、近年その改良も試みられている。
【0005】さらに、従来のフェノール樹脂発泡体は、
発泡硬化剤として、リン酸、塩酸、硫酸等の無機酸、フ
ェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機酸を
必須成分として用いることが必要で、これらはいずれも
強い酸性を示し、発泡体中に残存し、建築用・工業用断
熱材に適用した時に生じる強い腐食性の問題があり、そ
の適用分野が限られたものでしかないのが現状である
(特開平3−179401号公報等参照)。
【0006】又、発泡硬化条件も通常50℃以上の高温
での発泡成形が必要で、常温では硬化が不足して強度が
低下し、特に建築用及び工業用等に供する際の現場施工
を必要とする分野には適用することが不可能であった
(米国特許第4433129号等参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる従
来技術の問題点、すなわち、従来のフェノール発泡体に
おける腐食性の問題及び硬化性の改良を目的として、本
発明を完成した。
【0008】本発明により、優れた断熱性能を有するフ
ェノール発泡体の適用分野を拡大し優れた断熱材を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、特定のレゾル
シノール成分とフェノールレゾール樹脂との配合成分に
よる反応生成物が、ほぼ中性領域にあり、かつ反応的に
も常温で発泡が開始されることを見出し、従来のフェノ
ール樹脂発泡体に劣らない強度と断熱性を有するフェノ
ール樹脂発泡体を得ることに成功した。すなわち、本発
明は、 (1)液状フェノール樹脂、発泡剤、その他添加剤を含
むフェノール樹脂発泡体において、当該フェノール樹脂
が(a)レゾルシノール類及び/又は酸触媒存在下にお
いて該レゾルシノールとアルデヒド類との反応生成物で
あるレゾルシノールノボラック樹脂を含むレゾルシノー
ル成分 及び(b)ホルムアルデヒド及び/又はパラホ
ルムアルデヒドとフェノールとの反応生成物であるフェ
ノールレゾール樹脂との反応生成物であり、反応はアル
カリ触媒の存在下または不存在下で行われ、かつ当該反
応生成物のpHが6〜10であることを特徴とするフェ
ノール樹脂発泡体,
【0010】(2)上記の(a)レゾルシノール成分及
び(b)フェノールレゾール樹脂の総量100重量部に
対して、0.01〜40重量部のメチレンドナーを用い
た反応生成物であることを特徴とする上記(1)記載の
フェノール樹脂発泡体, (3)メチレンドナーは、フルフラル、フルフリルアル
コール、オキサゾリジン及び/又はアクロレインである
上記(2)に記載のフェノール樹脂発泡体, (4)上記の(a)成分のレゾルシノール成分は、30
〜80重量部のレゾルシノールに対して5〜15重量部
のホルムアルデヒドを反応させて成ることを特徴とする
上記(1)又は(2)に記載のフェノール樹脂発泡体, (5)上記の(b)成分のフェノールレゾール樹脂成分
は、40〜75重量部のフェノールに対して20〜55
重量部のパラホルムアルデヒドを反応させて成ることを
特徴とする上記(1)又は(2)に記載のフェノール樹
脂発泡体, (6)アルカリ触媒は、金属水酸化物、金属酸化物、及
びアミンより選ばれた少なくとも1種である上記(1)
又は(2)に記載のフェノール樹脂発泡体, (7)フィラーを含有していることを特徴とする上記
(1)〜(6)のいずれかに記載のフエノール樹脂発泡
体, であることを、各々特徴とする。
【0011】以下、本発明について説明する。本発明に
用いられる(a)成分のレゾルシノール成分と、(b)
成分のフェノールレゾール樹脂の反応は、アルカリ触媒
の存在中で行うことが望ましいが、必ずしもそのように
しなくてもよい。アルカリ触媒は、適当な触媒であれば
どんな触媒でもかまわない。適当な触媒として、金属水
酸化物、金属酸化物及びアミノ基を含むアミノ化合物か
らなる群から選択することができ、水酸化ナトリウム、
水酸化アンモニウム、及び水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酢酸亜鉛
等及び後記アルカリ触媒が例示される。また、アミノシ
ラン系のアミノ化合物も適当である。酸性触媒のフェノ
ール樹脂発泡体と比べると、本発明の発泡体は、pH6
〜10であって、腐食性の問題を与えないし、かつ例え
ばフィラーを併用する場合でも、アルカリ度が強くない
ため、フィラーの選択巾が広い。
【0012】本発明の発泡体は、適当な範囲内で、室温
で発泡が開始され硬化できる。例えば15〜160℃の
温度に、pH6〜10の範囲内、10分〜20時間で発
泡、硬化できる。混合割合は、上記のpHが6〜10の
範囲に調製するように、適宜の混合比が選択されるが、
好ましくは(a)成分のレゾルシノール成分100重量
部に対し、50〜150重量部の(b)成分のフェノー
ルレゾール成分を混合することが好ましい。
【0013】(a)成分であるレゾルシノール成分は、
30〜80重量部のレゾルシノールに対して例えば5〜
15重量部のホルムアルデヒドを反応させて得ることが
でき、このとき、0.025〜0.3重量部(好ましく
は0.03〜0.1重量部)の有機酸溶液、例えば、p
−トルエンスルホン酸又はシュウ酸等の酸触媒の存在下
に反応させて得ることができるレゾルシノールノボラッ
ク樹脂、または当該レゾルシノール単独あるいは上記を
混合したものを適宜使用可能である。
【0014】(b)成分であるフェノールレゾール樹脂
は、40〜75重量部のフェノールに対して20〜55
重量部のパラホルムアルデヒドを反応させて得ることが
でき、該パラホルムアルデヒドは粉末で用いる必要がな
く、溶剤を用いなくとも、パラホルムアルデヒドを溶解
して反応させることができる。従って溶剤を用いない点
で製品の品質がよい。
【0015】上記と同様のアルカリ触媒の存在下に行う
のが望ましいが、必ずしもそうでなくても可能である。
【0016】本発明の(a)成分であるレゾルシノール
成分と、(b)成分であるフェノールレゾール樹脂との
反応は、反応時間が速いため、(b)成分で用いるパラ
ホルムアルデヒドは、フェノールと反応する前、少なく
とも一部は溶解して(a)成分で用いるホルムアルデヒ
ドと反応する。かかる(a)成分と(b)成分との反応
系は、用いる硬化剤が液状のときも使用が容易であり、
混合は少なくてよい。
【0017】本発明においては、メチレンドナー(me
thylene doner)を添加することにより、
いわゆるミックス、すなわち混合物の粘度を下げ、反応
工程及び発泡体の濡れ性を改善することもできる。更に
又、架橋(cross−link)密度を増す作用があ
り、これによって発泡体の強度を向上させることができ
る。約0.01〜40重量部[(a)成分と(b)成分
の反応ミックス合計100重量部に対して]、望ましく
は、10〜20重量部のアルデヒドを反応ミックスに添
加することもできる。メチレンドナーは、適当なメチレ
ンドナーであれば何を用いても構わない。望ましい物質
として、フルフラル、フルフリルアルコール、オキサゾ
リジン、アクロレイン及びそれらの組合せからなる群か
ら選択されたものを例示することができる。
【0018】本発明のフェノール樹脂に用いられるフェ
ノールとしては、下記一般式で示されるものが好まし
い。
【0019】
【化1】
【0020】(ここで、R、R’、R”、R”’はOH
または炭素数1〜6の飽和または不飽和結合を有する鎖
状または、環状の炭化水素基。)フェノール、o−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、チモール、
p−ter−ブチルフェノール、ter−ブチルカテコ
ール、カテコール、イソオイゲノール、o−メトキシフ
ェノール、4,4’−ジヒドロキシフェニル−2,2−
プロパン、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジ
ル、サリチル酸メチル、2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール等から選ばれるものである。より好ましく
は、フェノール、4、4−ジヒドロキシフェニル−2、
2−プロパン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ルである。一方の原料としてのアルデヒド類としては、
ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ポリオキシ
メチレン、トリオキサン等が使用できる。このアルデヒ
ド類とレゾルシノールを酸性触媒の存在下に反応させ、
レゾルシノールノボラック樹脂を得る。
【0021】(b)成分であるフェノールレゾール樹脂
は、上記のアルカリ触媒の存在下又は不存在下にてフェ
ノール化合物とアルデヒド化合物であるホルムアルデヒ
ド及び/又はパラホルムアルデヒドとから得られる液状
フェノール樹脂である。フェノール化合物としては、フ
ェノールならびにクレゾール類、キシレノール類のよう
な同族体あるいはこれらの混合物であってもよいが、本
発明ではフェノールが用いられる。
【0022】尚、上記(a)成分のアルデヒド類として
は、例えは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フ
ルフラール、及び他のアルデヒドならびにこれらの化合
物だけでなく、アルデヒドを生成する化合物を用いるこ
ともでき、例えば、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチ
レンテトラミン、メチロール、トリオキサン、テトラオ
キシメタン及び、その他の分解してホルムアルデヒドを
発生させる化合物、ならびに、これらの混合物も使用す
ることができる。
【0023】本発明において用いられるメチレンドナー
としては、特に、フリフラル、フルフリルアルコール、
オキサゾリジン、アクロレインから選ばれる1または2
以上である。
【0024】(a)成分のフェノールレゾール樹脂を得
るための酸触媒としては、各種の酸を用いることができ
る。例えば、リン酸、塩酸、硫酸等の無機酸、フェノー
ルスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、メタンスルホン酸等の有機スルホン酸、トルエン樹
脂やキシレン樹脂、ナフタレン樹脂等をスルホン化した
有機高分子酸が用いられる。これらの酸は、そのまま単
独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。 さ
らに水溶液、その他の溶液として用いてもよい。酸触媒
の添加量は、液状フェノール樹脂100重量部に対し、
1〜50重量部であり、好ましくは10〜30重量部用
いられる。
【0025】本発明においては、発泡剤としてパラトル
エンスルホニルヒドラジッド、パラトルエンスルホニル
ニアセトンヒドラゾーン、4,4’−オキシビスベンゼ
ンスルホニルヒドラジッド、アゾジカルボンアミド、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾジカルボ
ンアミド等の熱分解型有機系化学発泡剤を使用すること
が好ましい。また、発泡剤として、熱分解型有機系化学
発泡剤と炭酸塩、炭酸水素塩を併用して使用することも
好ましい。発泡剤は懸濁液またはスラリーとして加えて
もよい。
【0026】上記の他、発泡剤としては沸点が約−40
℃〜100℃の塩素化及び弗素化炭化水素、例えば、ク
ロロフルオロメタン、テトラフルオロメタン、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、モ
ノクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタ
ン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオ
ロエタン、1,1,1−トリクロロ−2,2,2−トリ
フルオロエタン、1,2ジフルオロエタン、ブロモトリ
フルオロエタン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,
2−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラクロロ
−2,2−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンあるいはこれらの混合物、または脂肪族
炭化水素である石油エーテル、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン等の物理的発泡剤を併せ用いてもよいし、これらの
みを用いてもよい。
【0027】更に、本発明において、用いられる発泡剤
としては、例えばターシャリーブチルクロライド、トリ
クロロトリフルオロエタン(CFC−113等)、トリ
クロロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロ
ジフルオロメタン(CFC−12)、モノクロロペンタ
フルオロエタン(CFC−115)、ジクロロテトラフ
ルオロエタン(CFC−114等)、クロロジフルオロ
メタン(HCFC−22)、ジクロロトリフルオロエタ
ン(HCFC−123等)、ジクロロフルオロエタン
(HCFC−141等)、クロロジフルオロエタン(C
FC−142等)、ジクロロジフルオロエタン(HCF
C−132等)、ジフルオロエタン(HCFC−152
等)、クロロテトラフルオロエタン(HCFC−124
等)、ジブロムテトラフルオロエタン(ハロン2402
等)、ブロムクロロジフルオロメタン(ハロン121
1)、ブロムトリフルオロメタン(ハロン1301)、
ジフルオロメタン(HFC−32)、ペンタフルオロエ
タン(HFC−125)、テトラフルオロエタン(HF
C−134、HFC−143a等)、トリフルオロエタ
ン(HFC−143a等)、ヘプタクロロプロパン(H
FC−227等)、ジクロロエチレン、クロロホルム、
トリクロロエチレン、四塩化炭素、メチルクロロホルム
等が用いられる。
【0028】また、併用されてもよいハロゲン化炭化水
素誘導体としては特に限定されるものではないが、ペン
タフルオロプロピルアルコール、トリフルオロエタノー
ル、トリクロロエタノール、トリフルオロプロピルアル
コール等が挙げられる。更に、必要に応じて用いられる
炭化水素としては特に限定させるものではないが、プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
石油エーテル等が用いられる。更に、必要に応じて用い
られる炭化水素誘導体としては、特に限定されるもので
はないが、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプ
ロピルエーテル、メチルエチルエーテル等のエーテル
類、ジメチルケトン、ジエチルケトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコール等のアルコール類等が用いられ
る。これらのハロゲン化炭化水素、炭化水素、及びそれ
らの誘導体は単独で又は2種以上を併用することも可能
である。発泡剤の総使用量は特に限定されるものではな
いが、液状フェノール樹脂100重量部に対し1〜60
重量部、好ましくは4〜40重量部とするのがよい。
【0029】発泡剤としてターシャリーブチルクロライ
ドとこれ以外の発泡剤(上記例示化合物を含む)を併用
する場合、その使用割合は特に限定されるものではない
が、環境破壊の問題、得られたフォームの品質を考える
とターシャリーブチルクロライドが発泡剤総使用量の5
0重量部以上、好ましくは70重量部以上である。又、
発泡剤としてターシャリーブチルクロライドとこれ以外
の発泡剤を併用する場合、必要に応じて安定剤を添加す
ることも可能である。
【0030】本発明においては、整泡剤を併せ用いるこ
とが好ましい。本発明に使用する整泡剤としては、フロ
ン系発泡剤使用の際に用いられていたものと殆ど同じも
のが用いられる。シリコーン系:エチレンオキサイド−
プロピレンオキサイド共重合体:ソルビタン、アルキル
フェノール又はヒマシ油等のポリオキシアルキレン付加
物系等の界面活性剤が使用できる。
【0031】本発明で用いることのできる整泡剤とし
て、具体的には、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンセスキオレート、ポリオキシレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
ート、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、10−オ
キシステアリン酸エトキシ化物、10−オキシステアリ
ン酸ポリエチレングリコールエステル、リシノール酸エ
トキシ化物、エトキシ化ヒマシ油、エポキシ化大豆油エ
トキシ化物、ジメチルポリシロキサン−ポリオキシアル
レン共重合体、ジメチルポリシロキサン−ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロビレン共重合体等を挙げること
ができる。
【0032】これらは単独または混合して使用される
が、使用量はフェノール樹脂100重量部に対し、0.
5〜10重量部である。更に、本発明においては、シリ
カ、タルク、ワラストナイト、カオリン、マイカ、ガラ
ス繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の充填剤やその他必
要において各種フィラーを用いることができる。
【0033】本発明において、発泡剤としてジクロロメ
タンを必須成分として用い、更に整泡剤として、ジクロ
ロメタンにニトロ化合物類、フェノール類、アミン酸、
エーテル類、脂肪族炭化水素類、エステル類、有機ホス
ファイト類、エポキサイド類、フラン類、アルコール
類、ケトン類、トリアゾール類、及びハロゲン化炭化水
素類の群より選ばれる少なくとも1種を添加してなる発
泡剤組成物を必須成分として用いることは、好ましいこ
とである。
【0034】添加剤としては公知の界面活性剤、難燃
剤、中和剤、充填剤、硬化剤、その他の添加物を添加す
ることができる。硬化剤としてはリン酸、亜リン酸、次
亜リン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ポリリン酸、
塩酸、硫酸等の無機酸、フェノールスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸等のアリールスルホン酸やメタンスルホン酸等のアル
キルスルホン酸等の有機酸が用いられるがこれらに限定
されるものではない。又これらの硬化剤は単独でまたは
2種以上を併用することも可能であり、水溶液として使
用することも他の溶液として使用することも或いは非溶
液として使用することも可能である。 この硬化剤の使
用量は特に限定されるものではないが、液状フェノール
樹脂100重量部に対して1〜60重量部、好ましくは
5〜30重量部とするのがよい。
【0035】本発明において用いられるアルカリ触媒と
しては、例えばフェノールレゾール樹脂の製法において
用いられていたアルカリ触媒のいずれであってもよい。
具体例としては、NaOH、KOH、MgOH2、Ca
(OH)2、NH4OH、Na2O、K2O、MgO、
CaO、ZnO、Zn(CH)2等の強アルカリ、また
はこれらのアルカリ性の塩、例えば、酢酸亜鉛等も使用
可能である。
【0036】本発明では、以上に述べた原料を均一に混
合し、引き続きモールド等に散布又は注入し発泡硬化さ
せることによりフェノール樹脂発泡体が得られる。発泡
硬化工程は常温でも加熱雰囲気下でも行うことが可能で
ある。これらの原料の混合はバッチ混合する場合はディ
スパー等の攪拌機が用いられ、連続的に混合する場合は
公知の多成分混合発泡機等が用いられる。又混合された
原料は例えばモールド中で発泡硬化され、そのまま脱型
した形で製品とすることも、更に必要な形状に加工され
製品とすることもできる。又混合された原料は例えばク
ラフト紙、水酸化アルミ紙、アスベスト紙、アスファル
ト紙、炭酸カルシウム紙、アルミクラフト紙、鉄箔、ス
テンレス箔、プラスチックフィルム又はシート等の軟質
面材や銅板、アルミ板、ステンレス板等の硬質面材の間
に注入され、ボード、パネル、サイディング材等の形で
製品とすることもできる。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明につ
いて詳しく説明する。
【0038】合成例(a)(レゾルシノール成分の合
成) 445重量部のレゾルシノール、162重量部の37%
ホルマリン水溶液及び3重量部の20%p−トルエンス
ルホン酸水溶液をフラスコ内で100℃で2時間反応せ
しめ、反応生成物にさらに295重量部のレゾルシノー
ルを加えて混合し、50%水酸化ナトリウム水溶液で中
和し、アセトン及びメタノールで希釈して約1000重
量部の(a)成分としてのレゾルシノール成分を得た。 合成例(b)(フェノールレゾール成分) 630重量部の90%フェノール溶液、400重量部の
91%パラホルムアルデヒド及び5重量部の酢酸亜鉛水
和物をフラスコ内で混合し、85℃で1時間反応せし
め、反応生成物を減圧脱水してさらに275重量部のフ
ルフラールを添加し混合して約1000重量部の(b)
成分としてのフェノールレゾール成分を得た。 実施例1〜9 上記の合成例(a)によるレゾルシノール成分、合成例
(b)によるフェノールレゾール成分を表1に示す配合
量で発泡剤、整泡剤及びアルカリ触媒を使用して発泡試
験を実施した。試験結果を表1にまとめて示す。
【0039】
【表1】 但し発泡剤、整泡剤及びアルカリ触媒は下記のものを使
用した。
【0040】発泡剤:トリクロロモノフルオロメタン
(三井デュポン(株)、フレオン11A) 整泡剤:シリコン系整泡剤(信越シリコン(株)、F−
341) 触媒 :酸化マグネシウム(協和化学(株)、キョーワ
マグ20) 表1の結果から常温硬化を含めていずれも良好なフェノ
ールフォームの発泡体が得られた。 比較例1〜6 従来型のレゾール樹脂として、郡栄化学(株)製の商品
名XPL−4852Bを使用して実施例1と同様にし
て、表2の配合量で発泡試験を実施した。試験結果を表
2にまとめて示す。
【0041】
【表2】 表2の結果から、強酸のp−トルエンスルホン酸硬化剤
を使用し、かつ55℃で発泡した比較例2以外は良好な
発泡硬化は困難で、硬化前に発泡体が収縮したり、消泡
したりして良好なフェノールフォームが得られなかっ
た。 実施例10(腐食性試験) 図1に示す如く、JIS−SKH鋼板Aを脱脂して、実
施例9及び比較例2で得られたフェノールフォームの2
枚の発泡板B(100×100×3mm)の間に挟み、
23℃、65%相対湿度の室内で恒温、恒湿で静置し、
経過期間毎に金属表面を目視で観察した。
【0042】結果を表3に示す。本発明による発泡体に
は金属表面等への腐食性等の影響はなく、比較例2の発
泡体には、金属表面に錆の発生等問題を生じた。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明によるフェノールフォーム発泡体
は、常温で硬化が可能で現場発泡などを可能にし、かつ
従来技術によるフェノール発泡体は金属表面などを腐食
せしめるのに対し、本発明のフェノール発泡体は金属表
面などへの錆の発生などの悪影響がなく、建築用断熱材
及び工業用断熱材等としてすぐれた性能を有し、産業上
有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例10における腐食性試験の説明図
【符号の説明】 Aは鋼板 Bはフェノール発泡体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状フェノール樹脂、発泡剤、その他添加
    剤を含むフェノール樹脂発泡体において、当該フェノー
    ル樹脂が(a)レゾルシノール類及び/又は酸触媒存在
    下において該レゾルシノールとアルデヒド類との反応生
    成物であるレゾルシノールノボラック樹脂を含むレゾル
    シノール成分 及び(b)ホルムアルデヒド及び/又は
    パラホルムアルデヒドとフェノールとの反応生成物であ
    るフェノールレゾール樹脂との反応生成物であり、反応
    はアルカリ触媒の存在下または不存在下で行われ、かつ
    当該反応生成物のpHが6〜10であることを特徴とす
    るフェノール樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】上記の(a)レゾルシノール成分及び
    (b)フェノールレゾール樹脂の総量100重量部に対
    して、0.01〜40重量部のメチレンドナーを用いた
    反応生成物であることを特徴とする請求項1記載のフェ
    ノール樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】メチレンドナーは、フルフラル、フルフリ
    ルアルコール、オキサゾリジン及び/又はアクロレイン
    である請求項2に記載のフェノール樹脂発泡体。
  4. 【請求項4】上記の(a)成分のレゾルシノール成分
    は、30〜80重量部のレゾルシノールに対して5〜1
    5重量部のホルムアルデヒドを反応させて成ることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のフェノール樹脂
    発泡体。
  5. 【請求項5】上記の(b)成分のフェノールレゾール樹
    脂成分は、40〜75重量部のフェノールに対して20
    〜55重量部のパラホルムアルデヒドを反応させて成る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフェノー
    ル樹脂発泡体。
  6. 【請求項6】アルカリ触媒は、金属水酸化物、金属酸化
    物、及びアミンより選ばれた少なくとも1種である請求
    項1又は請求項2に記載のフェノール樹脂発泡体。
  7. 【請求項7】フィラーを含有していることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載のフェノール樹脂発泡
    体。
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