JPH06341808A - 走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents
走査型トンネル顕微鏡Info
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- JPH06341808A JPH06341808A JP12876893A JP12876893A JPH06341808A JP H06341808 A JPH06341808 A JP H06341808A JP 12876893 A JP12876893 A JP 12876893A JP 12876893 A JP12876893 A JP 12876893A JP H06341808 A JPH06341808 A JP H06341808A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で安定した状態で探針を試料に微
小接近させることを可能とし、また簡単な構成で支持捩
子棒が試料へ当接したことの検出を可能とする走査型ト
ンネル顕微鏡を提供する。 【構成】 ステッピングモータ12により回転駆動され
た送り捩子棒8に螺合された移動用ブランケット7の高
速下降に伴い、支持板6aによって支持され、保持部材
5を支持する金属性の板バネ6’は水平状態を保って下
降する。そして、保持部材5の支持捩子棒4の当接部4
1が試料14に当接すると、前記板バネ6’は下に凸の
形で撓むため、支持板6aの先端部に設けた電極部分6
a’が前記板バネ6’から離される。当接検出回路6b
はこれ検出し、制御手段20は当接検出回路6bの信号
を受けて、探針1が試料表面に近接するよう、モータド
ライバ13及び、ステッピングモータ12を介して移動
用ブランケット7を低速下降させる。
小接近させることを可能とし、また簡単な構成で支持捩
子棒が試料へ当接したことの検出を可能とする走査型ト
ンネル顕微鏡を提供する。 【構成】 ステッピングモータ12により回転駆動され
た送り捩子棒8に螺合された移動用ブランケット7の高
速下降に伴い、支持板6aによって支持され、保持部材
5を支持する金属性の板バネ6’は水平状態を保って下
降する。そして、保持部材5の支持捩子棒4の当接部4
1が試料14に当接すると、前記板バネ6’は下に凸の
形で撓むため、支持板6aの先端部に設けた電極部分6
a’が前記板バネ6’から離される。当接検出回路6b
はこれ検出し、制御手段20は当接検出回路6bの信号
を受けて、探針1が試料表面に近接するよう、モータド
ライバ13及び、ステッピングモータ12を介して移動
用ブランケット7を低速下降させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型トンネル顕微鏡
(STM)に関する。
(STM)に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、走査型トンネル顕微鏡は、試料と
これに対向配置された探針との間に電圧を印加し、両者
間に流れるトンネル電流が一定になるよう探針を走査す
ることにより、試料表面の形状を原子レベルの分解能で
観察することができる。かかる走査型トンネル顕微鏡
は、米国特許4343993号に示されているように、
顕微鏡本体に設けられた探針の先端を探針先端の原子の
電子雲と試料の電子雲とが重なり合う数nm(ナノメー
トル)程度まで試料に近づけ、この状態で探針と試料と
の間に電圧をかけた場合に流れるトンネル電流の大きさ
を測定することにより試料と探針との間の距離を超精密
に測定できるという特性を利用したものである。すなわ
ち、上記トンネル電流が探針と試料との距離によって一
義的に定まるという性質を利用し、このトンネル電流が
一定になるように探針の高さを圧電素子等による精密駆
動機構により制御しながら、この探針を水平方向に走査
したときの探針の高さ方向の軌跡により試料表面の凹凸
形状を原子レベルで観察するものである。
これに対向配置された探針との間に電圧を印加し、両者
間に流れるトンネル電流が一定になるよう探針を走査す
ることにより、試料表面の形状を原子レベルの分解能で
観察することができる。かかる走査型トンネル顕微鏡
は、米国特許4343993号に示されているように、
顕微鏡本体に設けられた探針の先端を探針先端の原子の
電子雲と試料の電子雲とが重なり合う数nm(ナノメー
トル)程度まで試料に近づけ、この状態で探針と試料と
の間に電圧をかけた場合に流れるトンネル電流の大きさ
を測定することにより試料と探針との間の距離を超精密
に測定できるという特性を利用したものである。すなわ
ち、上記トンネル電流が探針と試料との距離によって一
義的に定まるという性質を利用し、このトンネル電流が
一定になるように探針の高さを圧電素子等による精密駆
動機構により制御しながら、この探針を水平方向に走査
したときの探針の高さ方向の軌跡により試料表面の凹凸
形状を原子レベルで観察するものである。
【0003】かかる走査型トンネル顕微鏡としては、従
来、第5図に示されるようにトンネル電流が流れる探
針、及び探針を走査する圧電素子とを板バネで支持する
構成を備えたものが提案されている。
来、第5図に示されるようにトンネル電流が流れる探
針、及び探針を走査する圧電素子とを板バネで支持する
構成を備えたものが提案されている。
【0004】すなわち、第5図において、1は探針で、
通常試料に対して負電位とすることにより試料からこの
探針へトンネル電流が流れる。2は探針ホルダで、一端
で探針1を保持し他端は圧電素子3に固着されている。
3は圧電素子で、所定電圧を受けて探針ホルダ2を介し
て探針1を上下に微動させると共に試料表面を走査させ
る。4は支持捩子棒で、保持部材5に螺合されており、
一端はDCサーボモータ9に接合され、他端には試料に
当接する当接部41を有する。そしてDCサーボモータ
10はモータドライバ11の駆動信号を受けて、この支
持捩子棒4を回転させて、当接部41と探針1との相対
的な上下位置を変化させる。5は保持部材で、圧電素子
3と支持捩子棒4とを保持し、板バネ6を介して移動用
ブランケット7によって支持される。
通常試料に対して負電位とすることにより試料からこの
探針へトンネル電流が流れる。2は探針ホルダで、一端
で探針1を保持し他端は圧電素子3に固着されている。
3は圧電素子で、所定電圧を受けて探針ホルダ2を介し
て探針1を上下に微動させると共に試料表面を走査させ
る。4は支持捩子棒で、保持部材5に螺合されており、
一端はDCサーボモータ9に接合され、他端には試料に
当接する当接部41を有する。そしてDCサーボモータ
10はモータドライバ11の駆動信号を受けて、この支
持捩子棒4を回転させて、当接部41と探針1との相対
的な上下位置を変化させる。5は保持部材で、圧電素子
3と支持捩子棒4とを保持し、板バネ6を介して移動用
ブランケット7によって支持される。
【0005】ここで、探針部の詳細を第6図を用いて説
明する。上部の保持部材5aには支持捩子棒4を嵌挿す
るための嵌挿孔51が穿設されており、その上部にはD
Cサーボモータ10が固定されている。そして支持捩子
棒4は二股に分岐され、下部の支持捩子軸45の円盤部
43に設けた嵌挿孔44に嵌挿され、その下部には螺合
部46が設けられ、下部の保持部材5bに設けられた螺
合孔52に螺合されるている。これらの構成の下、DC
サーボモータ10を駆動して支持捩子棒4を回転させる
と、二股部42から円盤部43に回転モーメントが伝え
られ、下部の支持捩子軸45が回転し、板バネ6によっ
て固定された下部の保持部材5bとのネジ作用によっ
て、支持捩子軸45及び円盤部44が下降または上昇す
る。従って、DCサーボモータ10を回転させることに
より支持捩子棒4の当接部41の高さの調整が可能とな
る。
明する。上部の保持部材5aには支持捩子棒4を嵌挿す
るための嵌挿孔51が穿設されており、その上部にはD
Cサーボモータ10が固定されている。そして支持捩子
棒4は二股に分岐され、下部の支持捩子軸45の円盤部
43に設けた嵌挿孔44に嵌挿され、その下部には螺合
部46が設けられ、下部の保持部材5bに設けられた螺
合孔52に螺合されるている。これらの構成の下、DC
サーボモータ10を駆動して支持捩子棒4を回転させる
と、二股部42から円盤部43に回転モーメントが伝え
られ、下部の支持捩子軸45が回転し、板バネ6によっ
て固定された下部の保持部材5bとのネジ作用によっ
て、支持捩子軸45及び円盤部44が下降または上昇す
る。従って、DCサーボモータ10を回転させることに
より支持捩子棒4の当接部41の高さの調整が可能とな
る。
【0006】また、上部の保持部材5aと下部の保持部
材5b間には円筒上の圧電素子ホルダ32が配設されて
おり、上部の保持部材5aに設けた嵌挿孔33、圧電素
子ホルダ32の中空部及び下部に設けた嵌挿孔34を通
して圧電素子3が挿着され、上部の保持部材5aにネジ
止めされた固定板31により固定されている。そして、
これらの構成の下、圧電素子3に所定電圧を加えること
によって探針1の微小な位置調整が可能となる。
材5b間には円筒上の圧電素子ホルダ32が配設されて
おり、上部の保持部材5aに設けた嵌挿孔33、圧電素
子ホルダ32の中空部及び下部に設けた嵌挿孔34を通
して圧電素子3が挿着され、上部の保持部材5aにネジ
止めされた固定板31により固定されている。そして、
これらの構成の下、圧電素子3に所定電圧を加えること
によって探針1の微小な位置調整が可能となる。
【0007】一方、第5図において、移動用ブランケッ
ト7は、送り捩子棒8に螺合され、またレール9によっ
て上下垂直方向に案内されるため、送り捩子棒8の回転
に伴いレール9に沿って上下垂直方向に移動する。12
はステッピングモータで、モータドライバ13の駆動信
号を受けて送り捩子棒8を所定量回転させる。14は分
析対象となる試料で、試料ステージ16に載置され、ア
ース線15によって常に電位0の状態に保たれている。
ト7は、送り捩子棒8に螺合され、またレール9によっ
て上下垂直方向に案内されるため、送り捩子棒8の回転
に伴いレール9に沿って上下垂直方向に移動する。12
はステッピングモータで、モータドライバ13の駆動信
号を受けて送り捩子棒8を所定量回転させる。14は分
析対象となる試料で、試料ステージ16に載置され、ア
ース線15によって常に電位0の状態に保たれている。
【0008】17はI/Vアンプで、探針1と試料14
間に流れるトンネル電流を電圧信号に変換し、フィード
バック回路18に供給する。フィードバック回路18は
所定の基準電圧と入力された電圧信号とを比較し、入力
された電圧信号が基準電圧となるように圧電素子駆動回
路19を介して圧電素子3に所定電圧を供給する。ここ
で、探針1と試料14間に流れるトンネル電流は、これ
らの距離によって一義的に定まるという性質を有するた
め、I/Vアンプ17によって変換されたトンネル電流
を示す電圧信号を常に基準値に一致するように圧電素子
3に電圧を供給することにより探針1と試料14間の距
離が一定に保たれる。一方、制御手段20はモータドラ
イバ11、13を介して、それぞれDCサーボモータ1
0及びステッピングモータ12の駆動制御を行う。
間に流れるトンネル電流を電圧信号に変換し、フィード
バック回路18に供給する。フィードバック回路18は
所定の基準電圧と入力された電圧信号とを比較し、入力
された電圧信号が基準電圧となるように圧電素子駆動回
路19を介して圧電素子3に所定電圧を供給する。ここ
で、探針1と試料14間に流れるトンネル電流は、これ
らの距離によって一義的に定まるという性質を有するた
め、I/Vアンプ17によって変換されたトンネル電流
を示す電圧信号を常に基準値に一致するように圧電素子
3に電圧を供給することにより探針1と試料14間の距
離が一定に保たれる。一方、制御手段20はモータドラ
イバ11、13を介して、それぞれDCサーボモータ1
0及びステッピングモータ12の駆動制御を行う。
【0009】以上のように構成された従来の走査型トン
ネル顕微鏡の作用を制御手段20の動作を中心に説明す
る。まず制御手段20は、支持捩子棒4の当接部41が
試料14に当接したときに探針1が試料14に衝突しな
い高さ位置となるようにモータドライバ11に対してD
Cサーボモータ10の駆動指示を与える。次に、制御手
段20による移動用ブランケット7の高速下降指示を受
けたモータドライバ13はステッピングモータ12を介
して、送り捩子棒8を高速回転させ移動用ブランケット
7を高速下降させる。このとき、制御手段20はモータ
ドライバ13の駆動電流の監視を行うことにより当接部
41が試料に当接したか否かを判断し、当接したことを
認識した時点でモータドライバ13に対して探針1と当
接部41の相対距離に応じて予め定めた所定距離だけ移
動用ブランケット7の低速下降指示を与え、ステッピン
グモータ12を介して送り捩子棒8を低速回転させるこ
とによって所定距離だけ移動用ブランケット7を低速下
降させ、探針1が試料表面に対して近接させる。
ネル顕微鏡の作用を制御手段20の動作を中心に説明す
る。まず制御手段20は、支持捩子棒4の当接部41が
試料14に当接したときに探針1が試料14に衝突しな
い高さ位置となるようにモータドライバ11に対してD
Cサーボモータ10の駆動指示を与える。次に、制御手
段20による移動用ブランケット7の高速下降指示を受
けたモータドライバ13はステッピングモータ12を介
して、送り捩子棒8を高速回転させ移動用ブランケット
7を高速下降させる。このとき、制御手段20はモータ
ドライバ13の駆動電流の監視を行うことにより当接部
41が試料に当接したか否かを判断し、当接したことを
認識した時点でモータドライバ13に対して探針1と当
接部41の相対距離に応じて予め定めた所定距離だけ移
動用ブランケット7の低速下降指示を与え、ステッピン
グモータ12を介して送り捩子棒8を低速回転させるこ
とによって所定距離だけ移動用ブランケット7を低速下
降させ、探針1が試料表面に対して近接させる。
【0010】ここで、送り捩子棒8の中心線から支持捩
子棒4の中心線までの距離をL1、支持捩子棒8の中心
線から探針1までの距離をL2とすると、当接部41が
支点となって、探針1はてこの原理によって移動用ブラ
ンケット7の移動量のL2/L1だけ移動する。従っ
て、探針1を移動用ブランケット7の移動量に対して縮
小移動させることが可能となり、これにより探針1の移
動量を微小制御することが可能となる。
子棒4の中心線までの距離をL1、支持捩子棒8の中心
線から探針1までの距離をL2とすると、当接部41が
支点となって、探針1はてこの原理によって移動用ブラ
ンケット7の移動量のL2/L1だけ移動する。従っ
て、探針1を移動用ブランケット7の移動量に対して縮
小移動させることが可能となり、これにより探針1の移
動量を微小制御することが可能となる。
【0011】そして、圧電素子3の電圧を制御すること
によって、探針1を試料14の表面上で走査させる。そ
の際、I/Vアンプ17を通して検出されるトンネル電
流を一定値に保つよう圧電素子3の電圧制御を行い、試
料14と探針1との距離を常に一定に保ち、探針1の上
下方向の微小移動を検出することによって、試料表面の
分析が行われる。
によって、探針1を試料14の表面上で走査させる。そ
の際、I/Vアンプ17を通して検出されるトンネル電
流を一定値に保つよう圧電素子3の電圧制御を行い、試
料14と探針1との距離を常に一定に保ち、探針1の上
下方向の微小移動を検出することによって、試料表面の
分析が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の走査型トンネル顕微鏡によれば、探針1、圧電
素子3、及び支持捩子棒4を保持する保持部材5を板バ
ネ6のみで支えるため、保持部材5等の自重により、板
バネ6が下方に撓んだ状態となる。このため、当接部4
1が試料14に当接した時点では、第7図に示されるよ
うに保持部材5が移動用ブランケット7に対して反対側
に傾いた状態となる。
た従来の走査型トンネル顕微鏡によれば、探針1、圧電
素子3、及び支持捩子棒4を保持する保持部材5を板バ
ネ6のみで支えるため、保持部材5等の自重により、板
バネ6が下方に撓んだ状態となる。このため、当接部4
1が試料14に当接した時点では、第7図に示されるよ
うに保持部材5が移動用ブランケット7に対して反対側
に傾いた状態となる。
【0013】従って、かかる状態においては、板バネ6
が水平を保った状態で当接部41が試料14に当接した
場合に比べて、保持部材5が傾いた分だけ探針1が試料
14から離れるため、板バネ6が水平状態を保つことを
前提として移動用ブランケット7を下降させても、探針
1にトンネル電流が流れない事態が生じ、試料表面の測
定が不能になるという問題があった。
が水平を保った状態で当接部41が試料14に当接した
場合に比べて、保持部材5が傾いた分だけ探針1が試料
14から離れるため、板バネ6が水平状態を保つことを
前提として移動用ブランケット7を下降させても、探針
1にトンネル電流が流れない事態が生じ、試料表面の測
定が不能になるという問題があった。
【0014】また、第7図に示されるように当接部41
が試料14に当接した状態では、板バネ6が上に凸の形
で撓むため、移動用ブランケット7の下降に略比例させ
て保持部材5を傾斜させることができず、探針1の位置
調整が困難になるという問題があった。
が試料14に当接した状態では、板バネ6が上に凸の形
で撓むため、移動用ブランケット7の下降に略比例させ
て保持部材5を傾斜させることができず、探針1の位置
調整が困難になるという問題があった。
【0015】さらに、従来の走査型トンネル顕微鏡によ
れば、制御手段20によってモータドライバ13の駆動
電流の監視を行うことで当接部41が試料14に当接し
たか否かの判断を行っていたが、実際には当接部41が
試料14に当接しても、モータドライバ13の駆動電流
が急激に増加するわけではないため、当接部41が試料
14に当接したことの検出が遅れ、移動用ブランケット
7の高速下降中に探針1が試料14に衝突してしまうと
いう問題があった。
れば、制御手段20によってモータドライバ13の駆動
電流の監視を行うことで当接部41が試料14に当接し
たか否かの判断を行っていたが、実際には当接部41が
試料14に当接しても、モータドライバ13の駆動電流
が急激に増加するわけではないため、当接部41が試料
14に当接したことの検出が遅れ、移動用ブランケット
7の高速下降中に探針1が試料14に衝突してしまうと
いう問題があった。
【0016】本発明は、これらの問題点を解消するため
に創案されたものであって、簡単な構成で探針を試料に
近接させることができ、また簡単な構成で支持捩子棒が
試料へ当接したことを検出できる走査型トンネル顕微鏡
を提供することを目的とする。
に創案されたものであって、簡単な構成で探針を試料に
近接させることができ、また簡単な構成で支持捩子棒が
試料へ当接したことを検出できる走査型トンネル顕微鏡
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における走査型トンネル顕微鏡は、試料に対
向配置される探針を試料から一定の距離に保つ支持捩子
棒と、この支持捩子棒と前記探針とを保持する保持部材
と、この保持部材を弾性体を介して試料に対して上下方
向に駆動する駆動手段と、この駆動手段に一端を固定さ
れ前記保持部材の自重による前記弾性体の撓みを阻止す
る支持板と、前記支持捩子棒が試料に当接したときの前
記弾性体の撓みを検知する当接検知手段と、この当接検
知手段の検出信号を受けて前記探針を試料に近接させる
よう前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。
に、本発明における走査型トンネル顕微鏡は、試料に対
向配置される探針を試料から一定の距離に保つ支持捩子
棒と、この支持捩子棒と前記探針とを保持する保持部材
と、この保持部材を弾性体を介して試料に対して上下方
向に駆動する駆動手段と、この駆動手段に一端を固定さ
れ前記保持部材の自重による前記弾性体の撓みを阻止す
る支持板と、前記支持捩子棒が試料に当接したときの前
記弾性体の撓みを検知する当接検知手段と、この当接検
知手段の検出信号を受けて前記探針を試料に近接させる
よう前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0018】
【作用】本発明にかかる走査型トンネル顕微鏡の作用を
第1図に基づいて説明する。
第1図に基づいて説明する。
【0019】ステッピングモータ12により回転駆動さ
れた送り捩子棒8に螺合された移動用ブランケット7の
高速下降に伴い、保持部材5を支持する板バネ6は支持
板6aによって水平に支持された状態を保って下降す
る。そして、支持捩子棒4の当接部41が試料14に当
接すると、板バネ6は下に凸の形で撓むため、支持板6
aの先端部に設けた電極部分6a’が板バネ6から離
れ、当接検出回路6bがこれ検出する。制御手段20は
当接検出回路6bの信号を受けて、探針1が試料表面に
近接するよう、モータドライバ13及び、ステッピング
モータ12を介して移動用ブランケット7を低速下降さ
せる。
れた送り捩子棒8に螺合された移動用ブランケット7の
高速下降に伴い、保持部材5を支持する板バネ6は支持
板6aによって水平に支持された状態を保って下降す
る。そして、支持捩子棒4の当接部41が試料14に当
接すると、板バネ6は下に凸の形で撓むため、支持板6
aの先端部に設けた電極部分6a’が板バネ6から離
れ、当接検出回路6bがこれ検出する。制御手段20は
当接検出回路6bの信号を受けて、探針1が試料表面に
近接するよう、モータドライバ13及び、ステッピング
モータ12を介して移動用ブランケット7を低速下降さ
せる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0021】第1図は、本発明にかかる走査型トンネル
顕微鏡の全体図を示したものであるが、従来装置である
第5図に示される走査型トンネル顕微鏡と共通部分につ
いては共通の符号をつけ、それらの説明は省略する。第
5図の走査型トンネル顕微鏡に新たに加えられた要素を
第1図及び第1図の板バネ6’付近の拡大図である第2
図を用いて説明すると、6’は金属性の板バネで、6a
は支持板である。支持板6aは一端が移動用ブランケッ
ト7に固定され、支持捩子棒4の当接部41が試料14
に当接しない状態で板バネ6’を当接支持することによ
って、板バネ6’及び板バネ6’が支持する保持部材5
を水平状態に保つ。この状態では支持板6aの他端には
設けた検出電極6a’が金属性の板バネ6’に接触して
いる。6bは当接検出回路で、板バネ6’と検出電極6
a’との接触状態を検出する。具体的には、板バネ6’
と検出電極6a’間に所定の電位差を与えておき、両者
間に流れる電流を検出することで、板バネ6’と検出電
極6a’の接触状態を検出する。そして、板バネ6’と
検出電極6a’間の電流が断たれたときに、板バネ6’
と検出電極6a’が離れたものとして制御手段20に対
して検出信号を出力する。尚、板バネ6’の他端に設け
られた検出電極6aと当接検出回路6bとで本発明の当
接検知手段が構成される。
顕微鏡の全体図を示したものであるが、従来装置である
第5図に示される走査型トンネル顕微鏡と共通部分につ
いては共通の符号をつけ、それらの説明は省略する。第
5図の走査型トンネル顕微鏡に新たに加えられた要素を
第1図及び第1図の板バネ6’付近の拡大図である第2
図を用いて説明すると、6’は金属性の板バネで、6a
は支持板である。支持板6aは一端が移動用ブランケッ
ト7に固定され、支持捩子棒4の当接部41が試料14
に当接しない状態で板バネ6’を当接支持することによ
って、板バネ6’及び板バネ6’が支持する保持部材5
を水平状態に保つ。この状態では支持板6aの他端には
設けた検出電極6a’が金属性の板バネ6’に接触して
いる。6bは当接検出回路で、板バネ6’と検出電極6
a’との接触状態を検出する。具体的には、板バネ6’
と検出電極6a’間に所定の電位差を与えておき、両者
間に流れる電流を検出することで、板バネ6’と検出電
極6a’の接触状態を検出する。そして、板バネ6’と
検出電極6a’間の電流が断たれたときに、板バネ6’
と検出電極6a’が離れたものとして制御手段20に対
して検出信号を出力する。尚、板バネ6’の他端に設け
られた検出電極6aと当接検出回路6bとで本発明の当
接検知手段が構成される。
【0022】次に、制御手段20の動作を示す第3図の
フローチャートを用いて、本発明に係る走査型トンネル
顕微鏡の動作を第1図〜第4図を用いて説明する。
フローチャートを用いて、本発明に係る走査型トンネル
顕微鏡の動作を第1図〜第4図を用いて説明する。
【0023】まず第3図のS1において、制御手段20
はモータドライバ13に対して、移動用ブランケット7
の上昇指示を与える。これによりモータドライバ13は
ステッピングモータ12を介して送り捩子棒8を回転さ
せ、移動用ブランケット7を板バネ6’によって支持さ
れている保持部材5と共に,送り捩子棒8の上部まで上
昇させる。
はモータドライバ13に対して、移動用ブランケット7
の上昇指示を与える。これによりモータドライバ13は
ステッピングモータ12を介して送り捩子棒8を回転さ
せ、移動用ブランケット7を板バネ6’によって支持さ
れている保持部材5と共に,送り捩子棒8の上部まで上
昇させる。
【0024】S2では、モータドライバ11に対して、
支持捩子棒4の長さの調整指示を与える。この指示を受
けてモータドライバ11はDCサーボモータ10を駆動
することにより、支持捩子棒4の当接部41が試料14
に当接したときに、探針1が試料14に衝突しない所定
長さになるよう支持捩子棒4の当接部41の高さ位置を
調節する。また、支持捩子棒4の回転量により探針1か
ら当接部41までの距離を測定し、当接部41が試料1
4に当接した後、移動用ブランケット7が低速下降すべ
き距離を算出し記憶する。
支持捩子棒4の長さの調整指示を与える。この指示を受
けてモータドライバ11はDCサーボモータ10を駆動
することにより、支持捩子棒4の当接部41が試料14
に当接したときに、探針1が試料14に衝突しない所定
長さになるよう支持捩子棒4の当接部41の高さ位置を
調節する。また、支持捩子棒4の回転量により探針1か
ら当接部41までの距離を測定し、当接部41が試料1
4に当接した後、移動用ブランケット7が低速下降すべ
き距離を算出し記憶する。
【0025】次にS3で、制御手段20はモータドライ
バ13に対して移動用ブランケット7の高速下降指示を
与える。この指示を受けたモータドライバ13はステッ
ピングモータ12を介して、送り捩子棒8を高速回転さ
せ移動用ブランケット7を高速下降させる。
バ13に対して移動用ブランケット7の高速下降指示を
与える。この指示を受けたモータドライバ13はステッ
ピングモータ12を介して、送り捩子棒8を高速回転さ
せ移動用ブランケット7を高速下降させる。
【0026】このときS4で、当接部41が試料14に
当接したか否かを当接検出回路6bの検出信号によって
判断する。すなわち、第2図に示すように、当接部41
が試料14に当接していない状態では、保持部材5等の
自重により検出電極6a’と板バネ6’が接触してお
り、当接検出回路6bは制御手段20に対して検出信号
を出力しないが、第4図に示すように、当接部41が試
料14に当接したときに、板バネ6’が下向きに撓むこ
とによって、検出電極6a’と板バネ6’が離れると、
当接検出回路6bは制御手段20に対して検出信号を出
力し、制御手段20は当接部41が試料14に当接した
ことを認識する。
当接したか否かを当接検出回路6bの検出信号によって
判断する。すなわち、第2図に示すように、当接部41
が試料14に当接していない状態では、保持部材5等の
自重により検出電極6a’と板バネ6’が接触してお
り、当接検出回路6bは制御手段20に対して検出信号
を出力しないが、第4図に示すように、当接部41が試
料14に当接したときに、板バネ6’が下向きに撓むこ
とによって、検出電極6a’と板バネ6’が離れると、
当接検出回路6bは制御手段20に対して検出信号を出
力し、制御手段20は当接部41が試料14に当接した
ことを認識する。
【0027】S5では、S2で算出した低速下降すべき
距離だけ移動用ブランケット7を下降させるようモータ
ドライバ13に対して低速下降指示を与える。この指示
を受けたモータドライバ13はステッピングモータ12
を介して送り捩子棒8を低速回転させることによってS
2で算出した低速下降すべき距離だけ移動用ブランケッ
ト7を低速で下降させる。ここで、支持板6aは支持捩
子棒4の当接部41が試料14に当接するまで板バネ
6’を平行に支持するため、当接部41が試料14に当
接した時点から、移動用ブランケット7の下降に伴い下
に凸の形で撓みはじめる。このため、保持部材5は移動
用ブランケット7の下降に略比例して移動用ブランケッ
ト7側に傾斜し、探針1を試料表面に精度よく接近させ
ることが可能となる。
距離だけ移動用ブランケット7を下降させるようモータ
ドライバ13に対して低速下降指示を与える。この指示
を受けたモータドライバ13はステッピングモータ12
を介して送り捩子棒8を低速回転させることによってS
2で算出した低速下降すべき距離だけ移動用ブランケッ
ト7を低速で下降させる。ここで、支持板6aは支持捩
子棒4の当接部41が試料14に当接するまで板バネ
6’を平行に支持するため、当接部41が試料14に当
接した時点から、移動用ブランケット7の下降に伴い下
に凸の形で撓みはじめる。このため、保持部材5は移動
用ブランケット7の下降に略比例して移動用ブランケッ
ト7側に傾斜し、探針1を試料表面に精度よく接近させ
ることが可能となる。
【0028】次にS6では、従来より行われているよう
に、圧電素子3の電圧を制御することによって、探針1
を試料14の表面上で走査させる。そして、その際、I
/Vアンプ17を通して検出されるトンネル電流を一定
値に保つよう圧電素子3の電圧制御を行い、試料14と
探針1との距離を常に一定に保ち、探針1の上下方向の
微小移動を検出することによって、試料表面の分析が行
われる。
に、圧電素子3の電圧を制御することによって、探針1
を試料14の表面上で走査させる。そして、その際、I
/Vアンプ17を通して検出されるトンネル電流を一定
値に保つよう圧電素子3の電圧制御を行い、試料14と
探針1との距離を常に一定に保ち、探針1の上下方向の
微小移動を検出することによって、試料表面の分析が行
われる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、支持捩子棒が試料表面
に当接するまで支持板が板バネを平行に支持するため、
板バネは支持捩子棒が試料に当接した時点から、移動用
ブランケットの下降に伴い下に凸の形で撓みはじめる。
このため、保持部材を移動用ブランケットの下降に略比
例させて移動用ブランケット側に傾斜させることが可能
となり、探針を試料表面に精度よく接近させることが可
能となる。
に当接するまで支持板が板バネを平行に支持するため、
板バネは支持捩子棒が試料に当接した時点から、移動用
ブランケットの下降に伴い下に凸の形で撓みはじめる。
このため、保持部材を移動用ブランケットの下降に略比
例させて移動用ブランケット側に傾斜させることが可能
となり、探針を試料表面に精度よく接近させることが可
能となる。
【0030】また、前記支持捩子棒が試料に当接した時
点で弾性体が支持板に対して相対変位するため、より簡
単な構成で支持捩子棒が試料へ当接したことの検出が可
能となる。
点で弾性体が支持板に対して相対変位するため、より簡
単な構成で支持捩子棒が試料へ当接したことの検出が可
能となる。
【図1】本発明の一実施例を示した全体図である。
【図2】本発明の一実施例である板バネ付近を示す図で
ある。
ある。
【図3】本発明にかかる制御手段の動作を示したフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】本発明にかかる支持捩子棒が試料に当接した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図5】従来の走査型トンネル顕微鏡を示す図である。
【図6】従来の走査型トンネル顕微鏡の探針部の詳細を
示す図である。
示す図である。
【図7】従来の走査型トンネル顕微鏡において支持捩子
棒が試料に当接した状態を示す図である。
棒が試料に当接した状態を示す図である。
1・・・・探針 4・・・・支持捩子棒 6・・・・弾性体 6a・・・支持板 6b・・・当接検出回路 5・・・・保持部材 7・・・・ブランケット 8・・・・送り捩子棒 9・・・・レール 12・・・ステッピングモータ 20・・・制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】 試料に対向配置される探針を試料から一
定の距離に保つ支持捩子棒と、この支持捩子棒と前記探
針とを保持する保持部材と、この保持部材を弾性体を介
して試料に対して上下方向に駆動する駆動手段と、この
駆動手段に一端を固定され前記保持部材の自重による前
記弾性体の撓みを阻止する支持板と、前記支持捩子棒が
試料に当接したときの前記弾性体の撓みを検知する当接
検知手段と、この当接検知手段の検出信号を受けて前記
探針を試料に近接させるよう前記駆動手段を制御する制
御手段と、を備えたことを特徴とする走査型トンネル顕
微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12876893A JPH06341808A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 走査型トンネル顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12876893A JPH06341808A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 走査型トンネル顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06341808A true JPH06341808A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=14992996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12876893A Pending JPH06341808A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 走査型トンネル顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06341808A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018059833A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社島津製作所 | 走査型プローブ顕微鏡 |
| KR102216627B1 (ko) * | 2019-09-17 | 2021-02-17 | 안동대학교 산학협력단 | 주사 탐침 현미경 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12876893A patent/JPH06341808A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018059833A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社島津製作所 | 走査型プローブ顕微鏡 |
| KR102216627B1 (ko) * | 2019-09-17 | 2021-02-17 | 안동대학교 산학협력단 | 주사 탐침 현미경 |
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