JPH06342810A - ショットキ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
ショットキ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH06342810A JPH06342810A JP2060594A JP2060594A JPH06342810A JP H06342810 A JPH06342810 A JP H06342810A JP 2060594 A JP2060594 A JP 2060594A JP 2060594 A JP2060594 A JP 2060594A JP H06342810 A JPH06342810 A JP H06342810A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- concentration
- gate
- range
- implantation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 27
- 230000005669 field effect Effects 0.000 title claims description 19
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 101
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 85
- 238000002513 implantation Methods 0.000 claims description 59
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 claims description 44
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 36
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 32
- 230000000694 effects Effects 0.000 claims description 27
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 15
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 7
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 7
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 3
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims description 2
- 239000010408 film Substances 0.000 description 28
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 11
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 description 10
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 8
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 8
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 7
- 230000008569 process Effects 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000001020 plasma etching Methods 0.000 description 3
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 description 2
- 239000003870 refractory metal Substances 0.000 description 2
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 2
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 2
- 229910000530 Gallium indium arsenide Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 238000001505 atmospheric-pressure chemical vapour deposition Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000007943 implant Substances 0.000 description 1
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 238000009827 uniform distribution Methods 0.000 description 1
- 238000001039 wet etching Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 出力に歪みのないMESFETを容易に得る
ことを目的とする。 【構成】 n+ 層4は、ゲート電極7からサイドエッチ
量Lg-n+の距離だけ離れた基板位置に形成されている。
また、n+ 層4は、ドレイン側の表面準位によって生じ
る表面空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない不純物
濃度および厚さに形成されている。また、中間濃度層で
あるn´層5は、ゲート電極7への電圧印加によって生
じるチャネル空乏層のドレイン側端部が、この印加電圧
の増加に伴ってドレイン側へ拡がる不純物濃度および厚
さに形成されている。しかも、n+層4、距離Lg-n+、
並びにn´層5は、チャネル空乏層のドレイン側端部が
ゲート電極7のドレイン側端部Aからドレイン側へ拡が
る長さLのゲート長Lg に対する比率L/Lg が所定範
囲になる相対関係に形成されている。
ことを目的とする。 【構成】 n+ 層4は、ゲート電極7からサイドエッチ
量Lg-n+の距離だけ離れた基板位置に形成されている。
また、n+ 層4は、ドレイン側の表面準位によって生じ
る表面空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない不純物
濃度および厚さに形成されている。また、中間濃度層で
あるn´層5は、ゲート電極7への電圧印加によって生
じるチャネル空乏層のドレイン側端部が、この印加電圧
の増加に伴ってドレイン側へ拡がる不純物濃度および厚
さに形成されている。しかも、n+層4、距離Lg-n+、
並びにn´層5は、チャネル空乏層のドレイン側端部が
ゲート電極7のドレイン側端部Aからドレイン側へ拡が
る長さLのゲート長Lg に対する比率L/Lg が所定範
囲になる相対関係に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート電極が半導体基
板にショットキ接触して形成されたショットキ接合型電
界効果トランジスタ(MESFET)およびその製造方
法に関するものである。
板にショットキ接触して形成されたショットキ接合型電
界効果トランジスタ(MESFET)およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のMESFETとしてGa
As半導体材料を用いたものがあり、このGaAsME
SFETは高周波素子、超高速ICなどの広い分野で使
用されている。このような高周波素子、超高速IC等に
GaAsMESFETを応用する場合、GaAsMES
FETの特性としては入力信号に対して出力信号に歪み
の少ないことが非常に有利である。
As半導体材料を用いたものがあり、このGaAsME
SFETは高周波素子、超高速ICなどの広い分野で使
用されている。このような高周波素子、超高速IC等に
GaAsMESFETを応用する場合、GaAsMES
FETの特性としては入力信号に対して出力信号に歪み
の少ないことが非常に有利である。
【0003】一般にMESFETの電圧−電流特性は次
式に示されるいわゆる二乗特性を示す。
式に示されるいわゆる二乗特性を示す。
【0004】 Ids=K(Vth−Vg )2 …(1) ここで、Idsはドレイン電流、Kは比例定数、VthはF
ETのしきい値電圧、Vg はゲート電圧を表す。
ETのしきい値電圧、Vg はゲート電圧を表す。
【0005】この代表的な二乗特性は図15のグラフに
示される。同グラフの横軸はゲート電圧Vg 、縦軸はド
レイン電流Idsまたは相互コンダクタンスgm を示す。
実線の特性曲線は式(1)で示される二乗特性を表して
おり、この特性線に対応する縦軸は図の左側に示される
電流Idsである。また、点線の特性曲線はこの二乗特性
を有するFETのゲート電圧変化に対する相互コンダク
タンス変化を示しており、この特性線に対応する縦軸は
図の右側に示される相互コンダクタンスgm である。同
グラフに示されるように、ドレイン電流Idsの変化はゲ
ート電圧Vg の変化に対して二乗特性を呈しており、出
力信号であるドレイン電流Idsは入力信号であるゲート
電圧Vg に対してリニアに変化せず、歪んでいる。歪み
の小さいFET特性であるにはこの特性線は直線的でな
ければならない。
示される。同グラフの横軸はゲート電圧Vg 、縦軸はド
レイン電流Idsまたは相互コンダクタンスgm を示す。
実線の特性曲線は式(1)で示される二乗特性を表して
おり、この特性線に対応する縦軸は図の左側に示される
電流Idsである。また、点線の特性曲線はこの二乗特性
を有するFETのゲート電圧変化に対する相互コンダク
タンス変化を示しており、この特性線に対応する縦軸は
図の右側に示される相互コンダクタンスgm である。同
グラフに示されるように、ドレイン電流Idsの変化はゲ
ート電圧Vg の変化に対して二乗特性を呈しており、出
力信号であるドレイン電流Idsは入力信号であるゲート
電圧Vg に対してリニアに変化せず、歪んでいる。歪み
の小さいFET特性であるにはこの特性線は直線的でな
ければならない。
【0006】この二乗特性を直線的な特性に変化させる
ため、つまり、出力に生じる歪みを低減させるため、活
性層における不純物のドーピングプロファイルを従来の
一様分布からステップ状に分布させたり、段階的に分布
(graded分布)させる構造が提案されている。活性層の
不純物プロファイルをステップ状に分布させるFETと
しては、例えば、米国特許4163984号に開示され
たものがある。同特許には、基板表面から所定の深さま
では一定の濃度に不純物がドーピングされているが、こ
の所定深さにおいて不純物濃度がステップ状に高くなる
不純物プロファイルが示されている。このような不純物
プロファイルによって活性層が形成されると、ドレイン
電流はゲート電圧に対して直線的に変化するようにな
り、出力に生じる歪みは低減される。
ため、つまり、出力に生じる歪みを低減させるため、活
性層における不純物のドーピングプロファイルを従来の
一様分布からステップ状に分布させたり、段階的に分布
(graded分布)させる構造が提案されている。活性層の
不純物プロファイルをステップ状に分布させるFETと
しては、例えば、米国特許4163984号に開示され
たものがある。同特許には、基板表面から所定の深さま
では一定の濃度に不純物がドーピングされているが、こ
の所定深さにおいて不純物濃度がステップ状に高くなる
不純物プロファイルが示されている。このような不純物
プロファイルによって活性層が形成されると、ドレイン
電流はゲート電圧に対して直線的に変化するようにな
り、出力に生じる歪みは低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のMESFETにおいては、活性層の不純物プロファ
イルをステップ状や段階的にさせるため、次の問題が生
じた。
来のMESFETにおいては、活性層の不純物プロファ
イルをステップ状や段階的にさせるため、次の問題が生
じた。
【0008】つまり、このような特殊な不純物プロファ
イル構造を実現するには、エピタキシャル成長法によ
り、所定濃度に不純物を含む半導体薄膜を結晶成長させ
る必要がある。従って、薄膜をエピタキシャル成長させ
る時に不純物濃度は精密に制御されなければならず、容
易に所定の不純物プロファイルを持つFETが製造され
ない。
イル構造を実現するには、エピタキシャル成長法によ
り、所定濃度に不純物を含む半導体薄膜を結晶成長させ
る必要がある。従って、薄膜をエピタキシャル成長させ
る時に不純物濃度は精密に制御されなければならず、容
易に所定の不純物プロファイルを持つFETが製造され
ない。
【0009】また、エピタキシャル成長法によって活性
層を形成するため、異なるしきい値電圧Vthを有するF
ETを同一ウエハに製造することは困難である。従っ
て、半導体集積回路の設計上大きな制約を受ける。例え
ば、入出力バッファ部を構成するFETや機能部を構成
するFETは全て同じしきい値電圧Vthを持つものとし
て回路設計しなければならないという制約が生じる。
層を形成するため、異なるしきい値電圧Vthを有するF
ETを同一ウエハに製造することは困難である。従っ
て、半導体集積回路の設計上大きな制約を受ける。例え
ば、入出力バッファ部を構成するFETや機能部を構成
するFETは全て同じしきい値電圧Vthを持つものとし
て回路設計しなければならないという制約が生じる。
【0010】また、同一のしきい値電圧Vthを持つFE
Tを製造した後、一部のゲート電極構造をリセス構造に
することにより異なるしきい値電圧Vthを持つFETを
得ることも可能である。しかし、活性層にリセスを形成
する方法には一般にウエットエッチングが用いられるた
め、同一ウエハ面に均一性よくリセスを形成したり、ま
た、再現性よくリセスを形成することは困難であった。
Tを製造した後、一部のゲート電極構造をリセス構造に
することにより異なるしきい値電圧Vthを持つFETを
得ることも可能である。しかし、活性層にリセスを形成
する方法には一般にウエットエッチングが用いられるた
め、同一ウエハ面に均一性よくリセスを形成したり、ま
た、再現性よくリセスを形成することは困難であった。
【0011】また、活性層の不純物分布をステップ状や
段階状にするFET構造においては、基板表面の不純物
濃度は低く形成される。このため、この低濃度層に接触
して形成されるソース電極やドレイン電極のオーミック
・コンタクト抵抗は高くなってしまう。
段階状にするFET構造においては、基板表面の不純物
濃度は低く形成される。このため、この低濃度層に接触
して形成されるソース電極やドレイン電極のオーミック
・コンタクト抵抗は高くなってしまう。
【0012】本発明はこのような課題を解消するために
なされたもので、活性層の不純物プロファイルを特に工
夫することなく、Vg −Ids特性の直線性を向上させる
ことのできるMESFETを提供することを目的とす
る。
なされたもので、活性層の不純物プロファイルを特に工
夫することなく、Vg −Ids特性の直線性を向上させる
ことのできるMESFETを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ゲート電極にショットキ接触した活性層
と、ドレイン電極にオーミック接触した不純物濃度の高
い高濃度層と、これら高濃度層と活性層との間に形成さ
れた高濃度層よりも不純物濃度の低い中間濃度層とが半
導体基板に形成されて構成されたMESFETにおい
て、高濃度層を、ゲート電極から所定距離離れた基板位
置に形成し、ドレイン側の表面準位によって生じる表面
空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない不純物濃度お
よび厚さに形成し、中間濃度層を、ゲート電極への電圧
印加によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部が
この印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる不純物
濃度および厚さに形成し、かつ、高濃度層、高濃度層お
よびゲート電極間の距離、並びに中間層度層を、チャネ
ル空乏層のドレイン側端部がゲート電極のドレイン側端
部からドレイン側へ拡がる長さのゲート長に対する比率
が1/5以上1以下になる相対関係に形成した。
に本発明は、ゲート電極にショットキ接触した活性層
と、ドレイン電極にオーミック接触した不純物濃度の高
い高濃度層と、これら高濃度層と活性層との間に形成さ
れた高濃度層よりも不純物濃度の低い中間濃度層とが半
導体基板に形成されて構成されたMESFETにおい
て、高濃度層を、ゲート電極から所定距離離れた基板位
置に形成し、ドレイン側の表面準位によって生じる表面
空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない不純物濃度お
よび厚さに形成し、中間濃度層を、ゲート電極への電圧
印加によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部が
この印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる不純物
濃度および厚さに形成し、かつ、高濃度層、高濃度層お
よびゲート電極間の距離、並びに中間層度層を、チャネ
ル空乏層のドレイン側端部がゲート電極のドレイン側端
部からドレイン側へ拡がる長さのゲート長に対する比率
が1/5以上1以下になる相対関係に形成した。
【0014】また、半導体基板の表面に活性層を形成す
る工程と、この活性層上にレジストによってダミーゲー
トを形成する工程と、このダミーゲートをマスクに所定
の注入量および注入エネルギで不純物をイオン注入して
少なくともドレイン側に高濃度層を形成する工程と、ダ
ミーゲートの外形を所定寸法だけ縮小させる工程と、縮
小したダミーゲートをマスクに所定の注入量および注入
エネルギで不純物をイオン注入して高濃度層よりも不純
物濃度の低い中間濃度層を少なくともドレイン側に形成
する工程と、ダミーゲート上に絶縁膜を形成した後にダ
ミーゲートをリフトオフしてダミーゲート跡に反転パタ
ーンを形成する工程と、この反転パターンに露出する活
性層にショットキ接触したゲート電極並びに高濃度層に
オーミック接触したドレイン電極を形成する工程とを備
え、上記のショットキ接合型電界効果トランジスタを製
造するものである。
る工程と、この活性層上にレジストによってダミーゲー
トを形成する工程と、このダミーゲートをマスクに所定
の注入量および注入エネルギで不純物をイオン注入して
少なくともドレイン側に高濃度層を形成する工程と、ダ
ミーゲートの外形を所定寸法だけ縮小させる工程と、縮
小したダミーゲートをマスクに所定の注入量および注入
エネルギで不純物をイオン注入して高濃度層よりも不純
物濃度の低い中間濃度層を少なくともドレイン側に形成
する工程と、ダミーゲート上に絶縁膜を形成した後にダ
ミーゲートをリフトオフしてダミーゲート跡に反転パタ
ーンを形成する工程と、この反転パターンに露出する活
性層にショットキ接触したゲート電極並びに高濃度層に
オーミック接触したドレイン電極を形成する工程とを備
え、上記のショットキ接合型電界効果トランジスタを製
造するものである。
【0015】また、半導体基板の表面に活性層を形成す
る工程と、この活性層上に耐熱性金属によってゲート電
極を形成する工程と、このゲート電極をマスクに所定の
注入量および注入エネルギで不純物をイオン注入して少
なくともドレイン側に中間濃度層を形成する工程と、ゲ
ート電極のドレイン側の側面に所定厚さの側壁を形成す
る工程と、ゲート電極および側壁をマスクに所定の注入
量および注入エネルギで不純物をイオン注入して中間濃
度層よりも不純物濃度の高い高濃度層を少なくともドレ
イン側に形成する工程と、この高濃度層にオーミック接
触したドレイン電極を形成する工程とを備え、上記のシ
ョットキ接合型電界効果トランジスタを製造するもので
ある。
る工程と、この活性層上に耐熱性金属によってゲート電
極を形成する工程と、このゲート電極をマスクに所定の
注入量および注入エネルギで不純物をイオン注入して少
なくともドレイン側に中間濃度層を形成する工程と、ゲ
ート電極のドレイン側の側面に所定厚さの側壁を形成す
る工程と、ゲート電極および側壁をマスクに所定の注入
量および注入エネルギで不純物をイオン注入して中間濃
度層よりも不純物濃度の高い高濃度層を少なくともドレ
イン側に形成する工程と、この高濃度層にオーミック接
触したドレイン電極を形成する工程とを備え、上記のシ
ョットキ接合型電界効果トランジスタを製造するもので
ある。
【0016】
【作用】高濃度層がゲート電極から所定距離離れた位置
に形成され、チャネル空乏層端部がドレイン側へある程
度延びることにより、ゲート電圧の増加に対するドレイ
ン電流の増加の延びが鈍化する、いわゆる長ゲート効果
の作用が生じようとする。一方、ゲート電極にショット
キ接触した活性層と高濃度層との間に所定の不純物濃度
および厚さを持つ中間濃度層が形成されることにより、
チャネル空乏層端部のドレイン側への延びは抑制され、
ゲート電圧変化に対してドレイン電流が二乗的に変化す
る作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生じ
ようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよう
とする作用とは相殺し合う。
に形成され、チャネル空乏層端部がドレイン側へある程
度延びることにより、ゲート電圧の増加に対するドレイ
ン電流の増加の延びが鈍化する、いわゆる長ゲート効果
の作用が生じようとする。一方、ゲート電極にショット
キ接触した活性層と高濃度層との間に所定の不純物濃度
および厚さを持つ中間濃度層が形成されることにより、
チャネル空乏層端部のドレイン側への延びは抑制され、
ゲート電圧変化に対してドレイン電流が二乗的に変化す
る作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生じ
ようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよう
とする作用とは相殺し合う。
【0017】また、高濃度層および中間濃度層はイオン
注入法により形成され、精密な不純物制御が必要とされ
るエピタキシャル成長法を用いる必要はなくなる。ま
た、イオン注入法を用いることにより、高濃度層および
中間濃度層は基板に容易に選択的に形成される。また、
基板表面の不純物濃度は十分に低いオーミック・コンタ
クト抵抗がとれる濃度に形成される。
注入法により形成され、精密な不純物制御が必要とされ
るエピタキシャル成長法を用いる必要はなくなる。ま
た、イオン注入法を用いることにより、高濃度層および
中間濃度層は基板に容易に選択的に形成される。また、
基板表面の不純物濃度は十分に低いオーミック・コンタ
クト抵抗がとれる濃度に形成される。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例によるGaAs
MESFETの製造方法を示す工程断面図である。
MESFETの製造方法を示す工程断面図である。
【0019】まず、半絶縁性GaAs半導体基板1のF
ET形成領域にSiイオンがイオン注入される。このイ
オン注入により、所定濃度にn型不純物を含む活性層2
が基板表面に所定の厚さに形成される。次に、活性層2
上にレジストがスピン塗布され、このレジストにゲート
パターンが転写され、ダミーゲート3が形成される。次
に、パターニングされたダミーゲート3をマスクにSi
イオンがイオン注入され、n+ 層(高濃度層)4が形成
される(図1(a)参照)。n+ 層4を形成するための
このイオン注入は、注入エネルギが90KeV、注入量
が2×1013/cm2 の条件下で行われる。
ET形成領域にSiイオンがイオン注入される。このイ
オン注入により、所定濃度にn型不純物を含む活性層2
が基板表面に所定の厚さに形成される。次に、活性層2
上にレジストがスピン塗布され、このレジストにゲート
パターンが転写され、ダミーゲート3が形成される。次
に、パターニングされたダミーゲート3をマスクにSi
イオンがイオン注入され、n+ 層(高濃度層)4が形成
される(図1(a)参照)。n+ 層4を形成するための
このイオン注入は、注入エネルギが90KeV、注入量
が2×1013/cm2 の条件下で行われる。
【0020】次に、O2 プラズマを用いた反応性イオン
エッチング(RIE)により、ダミーゲート3のパター
ンの外形が等方的に縮小される。この結果、ダミーゲー
ト3に覆われていた活性層2の一部が露出する。次に、
縮小されたダミーゲート3aをマスクに再びSiイオン
が注入される。このイオン注入は、注入エネルギが30
KeV、注入量が3×1012/cm2 の条件下で行われ
る。このイオン注入により、露出していた活性層2部分
にn´層5が形成される(同図(b)参照)。このn´
層5の幅はダミーゲート3の縮小の度合い、つまり、サ
イドエッチ量Lg-n+によって定まり、このサイドエッチ
量Lg-n+はn+ 層4と後述するゲート電極との間の距離
を定める。
エッチング(RIE)により、ダミーゲート3のパター
ンの外形が等方的に縮小される。この結果、ダミーゲー
ト3に覆われていた活性層2の一部が露出する。次に、
縮小されたダミーゲート3aをマスクに再びSiイオン
が注入される。このイオン注入は、注入エネルギが30
KeV、注入量が3×1012/cm2 の条件下で行われ
る。このイオン注入により、露出していた活性層2部分
にn´層5が形成される(同図(b)参照)。このn´
層5の幅はダミーゲート3の縮小の度合い、つまり、サ
イドエッチ量Lg-n+によって定まり、このサイドエッチ
量Lg-n+はn+ 層4と後述するゲート電極との間の距離
を定める。
【0021】次に、スパッタ法によって基板の全表面に
SiO2 膜が堆積された後、縮小したダミーゲート3a
がリフトオフされる。このリフトオフによってダミーゲ
ート3aの跡のSiO2 膜6に反転パターンが形成され
る。その後、注入したSiイオンを活性化させるための
アニール処理が行われる。次に、反転パターンに露出し
た活性層2にショットキ接触したゲート電極7が、Ti
/Pt/Au金属によって形成される。また、n+ 層4
上のSiO2 膜6が選択的に除去された後、n+ 層4に
オーミック接触したソース電極8およびドレイン電極9
がAu/Ge/Ni金属によって形成される(同図
(c)参照)。この結果、MESFETが完成する。
SiO2 膜が堆積された後、縮小したダミーゲート3a
がリフトオフされる。このリフトオフによってダミーゲ
ート3aの跡のSiO2 膜6に反転パターンが形成され
る。その後、注入したSiイオンを活性化させるための
アニール処理が行われる。次に、反転パターンに露出し
た活性層2にショットキ接触したゲート電極7が、Ti
/Pt/Au金属によって形成される。また、n+ 層4
上のSiO2 膜6が選択的に除去された後、n+ 層4に
オーミック接触したソース電極8およびドレイン電極9
がAu/Ge/Ni金属によって形成される(同図
(c)参照)。この結果、MESFETが完成する。
【0022】本実施例のMESFETにおいては、n+
層4は、ゲート電極7からサイドエッチ量Lg-n+の距離
だけ離れた基板位置に形成されている。また、n+ 層4
は、ドレイン側の表面準位によって生じる表面空乏層が
ドレイン側にほとんど拡がらない上述した不純物濃度お
よび厚さに形成されている。従って、表面空乏層がチャ
ネル空乏層に及ぼす影響は低減され、電流チャネルを形
成する電子の動向は表面空乏層の影響をほとんど受ける
ことなくチャネル空乏層によって支配される。
層4は、ゲート電極7からサイドエッチ量Lg-n+の距離
だけ離れた基板位置に形成されている。また、n+ 層4
は、ドレイン側の表面準位によって生じる表面空乏層が
ドレイン側にほとんど拡がらない上述した不純物濃度お
よび厚さに形成されている。従って、表面空乏層がチャ
ネル空乏層に及ぼす影響は低減され、電流チャネルを形
成する電子の動向は表面空乏層の影響をほとんど受ける
ことなくチャネル空乏層によって支配される。
【0023】また、n+ 層4よりも不純物濃度の低い中
間濃度層であるn´層5は、ゲート電極7への電圧印加
によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部が、こ
の印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる上述した
不純物濃度および厚さに形成されている。しかも、n+
層4、n+ 層4およびゲート電極7間の距離Lg-n+、並
びにn´層5は、チャネル空乏層のドレイン側端部がゲ
ート電極7のドレイン側端部Aからドレイン側へ拡がる
長さLのゲート長Lg に対する比率が所定範囲になる相
対関係に形成されている。
間濃度層であるn´層5は、ゲート電極7への電圧印加
によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部が、こ
の印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる上述した
不純物濃度および厚さに形成されている。しかも、n+
層4、n+ 層4およびゲート電極7間の距離Lg-n+、並
びにn´層5は、チャネル空乏層のドレイン側端部がゲ
ート電極7のドレイン側端部Aからドレイン側へ拡がる
長さLのゲート長Lg に対する比率が所定範囲になる相
対関係に形成されている。
【0024】ところで、ゲート長が1μm以下になるM
ESFETにおいては、空乏層のドレイン側にはかなり
強い電界が印加されている。また、GaAsのように表
面準位の多い材料でMESFETを形成した場合におい
ては、ソース側でソース抵抗の増大を招き、また、ドレ
イン側ではチャネルの空乏層が実際のゲートよりも外側
に延び、実効的にゲート長が長くなる「長ゲート効果」
を招いた。このため、ソース・ドレイン領域にゲート電
極に対して自己整合的にn+ 領域を形成することによ
り、この表面準位の影響を除くことが一般に用いられて
きた。
ESFETにおいては、空乏層のドレイン側にはかなり
強い電界が印加されている。また、GaAsのように表
面準位の多い材料でMESFETを形成した場合におい
ては、ソース側でソース抵抗の増大を招き、また、ドレ
イン側ではチャネルの空乏層が実際のゲートよりも外側
に延び、実効的にゲート長が長くなる「長ゲート効果」
を招いた。このため、ソース・ドレイン領域にゲート電
極に対して自己整合的にn+ 領域を形成することによ
り、この表面準位の影響を除くことが一般に用いられて
きた。
【0025】図2(a)に示すサイドエッチ量Lg-n+=
0のMESFETにおいては、n+層11がゲート電極
12に対して自己整合的に形成された構造になってお
り、ゲート電極12とドレイン側のn+ 層11とは隣接
している。このため、表面準位の影響は除かれるが、チ
ャネル空乏層13はドレイン側に拡がらない。従って、
MESFETの電圧電流特性は、図3(a)のグラフに
おいて実線21aで示される二乗特性を示し、出力に歪
みを生じた。ここで、同グラフの横軸はゲート電圧Vgs
[V]、縦軸はドレイン電流Ids[A]を示す。また、
MESFETの伝達関数特性は同図(b)のグラフの実
線21bに示され、gm 値はゲート電圧変化に対して一
定に保たれない。ここで、同グラフの横軸はゲート電圧
Vgs[V]、縦軸は相互コンダクタンスgm を示す。
0のMESFETにおいては、n+層11がゲート電極
12に対して自己整合的に形成された構造になってお
り、ゲート電極12とドレイン側のn+ 層11とは隣接
している。このため、表面準位の影響は除かれるが、チ
ャネル空乏層13はドレイン側に拡がらない。従って、
MESFETの電圧電流特性は、図3(a)のグラフに
おいて実線21aで示される二乗特性を示し、出力に歪
みを生じた。ここで、同グラフの横軸はゲート電圧Vgs
[V]、縦軸はドレイン電流Ids[A]を示す。また、
MESFETの伝達関数特性は同図(b)のグラフの実
線21bに示され、gm 値はゲート電圧変化に対して一
定に保たれない。ここで、同グラフの横軸はゲート電圧
Vgs[V]、縦軸は相互コンダクタンスgm を示す。
【0026】また、このような不都合を解消するため、
図2(b)に示すように、ゲート電極14とn+ 層15
との間にサイドエッチ量Lg-n+>0の距離を置くが、n
´層の無いMESFETを構成すると、チャネル空乏層
16はドレイン側にかなり拡がる。しかし、今度は逆に
長ゲート効果を生じる。つまり、MESFETの電圧電
流特性は図3(a)のグラフの二点鎖線22aに示され
るものとなり、ゲート電圧の増加に対するドレイン電流
の増加の延びは鈍化し、直線性は悪い。また、MESF
ETの伝達関数特性は同図(b)のグラフの二点鎖線2
2bに示され、gm 値はゲート電圧変化に対してやはり
一定に保たれない。
図2(b)に示すように、ゲート電極14とn+ 層15
との間にサイドエッチ量Lg-n+>0の距離を置くが、n
´層の無いMESFETを構成すると、チャネル空乏層
16はドレイン側にかなり拡がる。しかし、今度は逆に
長ゲート効果を生じる。つまり、MESFETの電圧電
流特性は図3(a)のグラフの二点鎖線22aに示され
るものとなり、ゲート電圧の増加に対するドレイン電流
の増加の延びは鈍化し、直線性は悪い。また、MESF
ETの伝達関数特性は同図(b)のグラフの二点鎖線2
2bに示され、gm 値はゲート電圧変化に対してやはり
一定に保たれない。
【0027】これに対してサイドエッチ量Lg-n+に一定
の距離を置き、かつ、n´層を設けたMESFET、つ
まり、概略を図2(c)に示す本実施例によるMESF
ETにおいては、上記の不都合は生じない。本実施例に
よるMESFETではドレイン側不純物領域の構造にL
DD(Lightly Doped Drain)構造が採用されている。し
かも、このLDD構造において、n+ 層4がゲート電極
7から適度に離れて形成され、かつ、n´層5の不純物
濃度がn+ 層4よりも所定程度に低く、n´層5の厚さ
がn+ 層4よりも所定程度に浅く形成されている。つま
り、ゲート電極7およびn+ 層4間の間隔、並びにn+
層4、n´層5の各不純物濃度および厚さの各相対関係
が最適化されている。このため、チャネル空乏層10は
ドレイン側に適度に拡がり、MESFETの電圧電流特
性は図3(a)のグラフの一点鎖線23aに示されるも
のとなり、ゲート電圧変化に対してドレイン電流変化は
直線的に変化し、出力に歪みが生じないようになる。ま
た、MESFETの伝達関数特性は同図(b)のグラフ
の一点鎖線23bに示され、gm 値はゲート電圧変化に
対して一定に保たれる。
の距離を置き、かつ、n´層を設けたMESFET、つ
まり、概略を図2(c)に示す本実施例によるMESF
ETにおいては、上記の不都合は生じない。本実施例に
よるMESFETではドレイン側不純物領域の構造にL
DD(Lightly Doped Drain)構造が採用されている。し
かも、このLDD構造において、n+ 層4がゲート電極
7から適度に離れて形成され、かつ、n´層5の不純物
濃度がn+ 層4よりも所定程度に低く、n´層5の厚さ
がn+ 層4よりも所定程度に浅く形成されている。つま
り、ゲート電極7およびn+ 層4間の間隔、並びにn+
層4、n´層5の各不純物濃度および厚さの各相対関係
が最適化されている。このため、チャネル空乏層10は
ドレイン側に適度に拡がり、MESFETの電圧電流特
性は図3(a)のグラフの一点鎖線23aに示されるも
のとなり、ゲート電圧変化に対してドレイン電流変化は
直線的に変化し、出力に歪みが生じないようになる。ま
た、MESFETの伝達関数特性は同図(b)のグラフ
の一点鎖線23bに示され、gm 値はゲート電圧変化に
対して一定に保たれる。
【0028】すなわち、本実施例においては、n+ 層4
がゲート電極7から距離Lg-n+離れた位置に形成され、
n´層5が上述した所定の不純物濃度および厚さに形成
されているため、チャネル空乏層端部はドレイン側へあ
る程度延びるようとする。この結果、ゲート電圧の増加
に対するドレイン電流の増加の延びが鈍化する、いわゆ
る長ゲート効果の作用が生じようとする。一方、活性層
2およびn+ 層4間に形成されたn´層5の上述した不
純物濃度および厚さは、チャネル空乏層端部のドレイン
側への延びが抑制されるようにも設定されているため、
ゲート電圧変化に対してドレイン電流が二乗的に変化す
る作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生じ
ようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよう
とする作用とは相殺し合う。この結果、ゲート電圧変化
に対するドレイン電流変化は直線的なものになり、FE
Tの出力信号は入力信号にリニアに対応したものにな
り、従来のように出力に歪みを生じることはない。
がゲート電極7から距離Lg-n+離れた位置に形成され、
n´層5が上述した所定の不純物濃度および厚さに形成
されているため、チャネル空乏層端部はドレイン側へあ
る程度延びるようとする。この結果、ゲート電圧の増加
に対するドレイン電流の増加の延びが鈍化する、いわゆ
る長ゲート効果の作用が生じようとする。一方、活性層
2およびn+ 層4間に形成されたn´層5の上述した不
純物濃度および厚さは、チャネル空乏層端部のドレイン
側への延びが抑制されるようにも設定されているため、
ゲート電圧変化に対してドレイン電流が二乗的に変化す
る作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生じ
ようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよう
とする作用とは相殺し合う。この結果、ゲート電圧変化
に対するドレイン電流変化は直線的なものになり、FE
Tの出力信号は入力信号にリニアに対応したものにな
り、従来のように出力に歪みを生じることはない。
【0029】本実施例においては、MESFETのリニ
アリティを次のように考える。図4のグラフはゲート電
圧Vg の変化に対する相互コンダクタンスgm の変化を
示しており、同グラフの横軸はゲート電圧Vg [V],
縦軸は相互コンダクタンスgm の最大相互コンダクタン
スgmmaxに対する比gm /gmmaxを表している。同グラ
フに表された特性線は、ドレイン・ソース間電圧Vdsを
例えば3.0[V]と一定とした場合における、ゲート
電圧Vg の変化に対するコンダクタンス比gm/gmmax
の変化を示している。最大相互コンダクタンスgmmaxは
特性線の最高点にある相互コンダクタンスgm の値であ
る。また、この最大相互コンダクタンスgmmaxの90%
以上の値を示す相互コンダクタンスgm が得られるゲー
ト電圧Vg の変化範囲を図示のようにVliner と定義す
る。また、GaAsMESFETのような化合物半導体
FETの場合には、ゲート電圧Vg を0.6[V]以上
(Vg >0.6[V])で使用することはありえないの
で、FETのしきい値電圧Vthとこの0.6[V]との
間隔を図示のようにVp と定義する。このしきい値電圧
Vthは、活性層2に形成される電流チャネルがピンチオ
フするゲート電圧である。従って、例えば、FETのし
きい値電圧Vthが−2.0[V]ならば、Vp は2.6
[V]になる。
アリティを次のように考える。図4のグラフはゲート電
圧Vg の変化に対する相互コンダクタンスgm の変化を
示しており、同グラフの横軸はゲート電圧Vg [V],
縦軸は相互コンダクタンスgm の最大相互コンダクタン
スgmmaxに対する比gm /gmmaxを表している。同グラ
フに表された特性線は、ドレイン・ソース間電圧Vdsを
例えば3.0[V]と一定とした場合における、ゲート
電圧Vg の変化に対するコンダクタンス比gm/gmmax
の変化を示している。最大相互コンダクタンスgmmaxは
特性線の最高点にある相互コンダクタンスgm の値であ
る。また、この最大相互コンダクタンスgmmaxの90%
以上の値を示す相互コンダクタンスgm が得られるゲー
ト電圧Vg の変化範囲を図示のようにVliner と定義す
る。また、GaAsMESFETのような化合物半導体
FETの場合には、ゲート電圧Vg を0.6[V]以上
(Vg >0.6[V])で使用することはありえないの
で、FETのしきい値電圧Vthとこの0.6[V]との
間隔を図示のようにVp と定義する。このしきい値電圧
Vthは、活性層2に形成される電流チャネルがピンチオ
フするゲート電圧である。従って、例えば、FETのし
きい値電圧Vthが−2.0[V]ならば、Vp は2.6
[V]になる。
【0030】本実施例では、印加されるドレイン電圧
(ソース電極・ドレイン電極間の印加電圧)が0.5
[V]から10[V]の範囲において、このように定義
した線形電圧範囲Vliner の使用電圧範囲Vp に対する
比が50%以上(Vliner /Vp>0.5)になるFE
Tをリニアリティのよい素子と考える。Vliner /Vp
が50%以上に設定されているリニアリティのよいME
SFETによれば、小信号振幅を用いる前段アンプの利
得の安定化が図れる。このVliner /Vp がさらに70
%以上に設定されていると、大信号振幅を扱うパワーア
ンプの低歪み化が図れる。
(ソース電極・ドレイン電極間の印加電圧)が0.5
[V]から10[V]の範囲において、このように定義
した線形電圧範囲Vliner の使用電圧範囲Vp に対する
比が50%以上(Vliner /Vp>0.5)になるFE
Tをリニアリティのよい素子と考える。Vliner /Vp
が50%以上に設定されているリニアリティのよいME
SFETによれば、小信号振幅を用いる前段アンプの利
得の安定化が図れる。このVliner /Vp がさらに70
%以上に設定されていると、大信号振幅を扱うパワーア
ンプの低歪み化が図れる。
【0031】一般的に次の不純物プロファイルを持つM
ESFETはVliner /Vp が50%以上になり、リニ
アリティの良い素子となる。つまり、ゲート長Lg が
0.1[μm]から2.0[μm]のFETに対して、
n+ 層4に相当する高濃度層、n´層5に相当する中間
濃度層をイオン注入法で形成する場合、不純物濃度が最
大になる高濃度層のピーク濃度を1×1018[1/cm
3 ]以上で、かつ不純物濃度が1×1017[1/c
m3 ]になる基板深さを0.1[μm]以上0.25
[μm]以下に形成する。しかも、中間濃度層のピーク
濃度を1×1017[1/cm3 ]以上で、かつ不純物濃
度が1×1016[1/cm3 ]になる基板深さを0.2
0[μm]以下に形成する。さらに、サイドエッチ量L
g-n+を0.1[μm]から2.0[μm]の範囲に設定
する。このような不純物プロファイルを持つFETはリ
ニアリティが良く、上記実施例と同様な効果を奏する。
なお、この場合、高濃度層や中間濃度層の不純物プロフ
ァイルは、横軸を基板表面からの深さ,縦軸をキャリア
濃度にとり、横軸は原点から離れるに従って深くなる基
板深さを目盛り、縦軸は原点から離れるに従って高くな
る濃度を目盛った場合、ほぼ放物線を逆さまにしたプロ
ファイルになる。つまり、基板表面から僅かに入った深
さに不純物濃度のピークが位置し、さらに、基板深さが
深くなると不純物濃度は放物線的に低下する。不純物濃
度が1×1017[1/cm3 ]または1×1016[1/
cm3 ]になる基板位置は、不純物濃度がピークになる
基板深さよりも深いところに位置している。
ESFETはVliner /Vp が50%以上になり、リニ
アリティの良い素子となる。つまり、ゲート長Lg が
0.1[μm]から2.0[μm]のFETに対して、
n+ 層4に相当する高濃度層、n´層5に相当する中間
濃度層をイオン注入法で形成する場合、不純物濃度が最
大になる高濃度層のピーク濃度を1×1018[1/cm
3 ]以上で、かつ不純物濃度が1×1017[1/c
m3 ]になる基板深さを0.1[μm]以上0.25
[μm]以下に形成する。しかも、中間濃度層のピーク
濃度を1×1017[1/cm3 ]以上で、かつ不純物濃
度が1×1016[1/cm3 ]になる基板深さを0.2
0[μm]以下に形成する。さらに、サイドエッチ量L
g-n+を0.1[μm]から2.0[μm]の範囲に設定
する。このような不純物プロファイルを持つFETはリ
ニアリティが良く、上記実施例と同様な効果を奏する。
なお、この場合、高濃度層や中間濃度層の不純物プロフ
ァイルは、横軸を基板表面からの深さ,縦軸をキャリア
濃度にとり、横軸は原点から離れるに従って深くなる基
板深さを目盛り、縦軸は原点から離れるに従って高くな
る濃度を目盛った場合、ほぼ放物線を逆さまにしたプロ
ファイルになる。つまり、基板表面から僅かに入った深
さに不純物濃度のピークが位置し、さらに、基板深さが
深くなると不純物濃度は放物線的に低下する。不純物濃
度が1×1017[1/cm3 ]または1×1016[1/
cm3 ]になる基板位置は、不純物濃度がピークになる
基板深さよりも深いところに位置している。
【0032】図5のグラフは、ゲート長Lg を0.5μ
m、ゲート幅Wg を20μmとした本実施例のMESF
ET構造で、サイドエッチ量Lg-n+をパラメータとし
た、ゲート電圧変化に対する相互コンダクタンス変化を
示すグラフである。ここで、同グラフの横軸はゲート・
ソース間電圧(ゲート電圧)Vgs[V]を示し、目盛り
は0.250/divになっている。また、同グラフの
縦軸は相互コンダクタンスgm を示し、目盛りは1.0
/divになっている。
m、ゲート幅Wg を20μmとした本実施例のMESF
ET構造で、サイドエッチ量Lg-n+をパラメータとし
た、ゲート電圧変化に対する相互コンダクタンス変化を
示すグラフである。ここで、同グラフの横軸はゲート・
ソース間電圧(ゲート電圧)Vgs[V]を示し、目盛り
は0.250/divになっている。また、同グラフの
縦軸は相互コンダクタンスgm を示し、目盛りは1.0
/divになっている。
【0033】パラメータであるサイドエッチ量L
g-n+は、0.15μm、0.225μm、0.30μm
と0.075μmづつ変化する。特性線31,32,3
3は、パラメータであるサイドエッチ量Lg-n+がそれぞ
れ0.15μm,0.225μm,0.30μmに対応
している。同グラフから、ゲート長が0.5μmのFE
Tの場合には、サイドエッチ量Lg-n+が0.30μm程
度になると相互コンダクタンスgm がゲート電圧変化に
対して一定値を保つようになり、ゲート電圧変化に対す
るドレイン電流変化特性の直線性が向上することが理解
される。
g-n+は、0.15μm、0.225μm、0.30μm
と0.075μmづつ変化する。特性線31,32,3
3は、パラメータであるサイドエッチ量Lg-n+がそれぞ
れ0.15μm,0.225μm,0.30μmに対応
している。同グラフから、ゲート長が0.5μmのFE
Tの場合には、サイドエッチ量Lg-n+が0.30μm程
度になると相互コンダクタンスgm がゲート電圧変化に
対して一定値を保つようになり、ゲート電圧変化に対す
るドレイン電流変化特性の直線性が向上することが理解
される。
【0034】図6のグラフは、ゲート幅Wg を20μ
m、サイドエッチ量Lg-n+を0.30μmとした本実施
例のMESFET構造で、ゲート長Lg をパラメータと
した、ゲート電圧変化に対する相互コンダクタンス変化
を示すグラフである。ここで、同グラフの横軸はゲート
電圧Vgs[V]を示し、目盛りは0.2500/div
になっている。また、同グラフの縦軸は相互コンダクタ
ンスgm を示し、目盛りは1.000/divになって
いる。
m、サイドエッチ量Lg-n+を0.30μmとした本実施
例のMESFET構造で、ゲート長Lg をパラメータと
した、ゲート電圧変化に対する相互コンダクタンス変化
を示すグラフである。ここで、同グラフの横軸はゲート
電圧Vgs[V]を示し、目盛りは0.2500/div
になっている。また、同グラフの縦軸は相互コンダクタ
ンスgm を示し、目盛りは1.000/divになって
いる。
【0035】パラメータであるゲート長Lg は、0.5
μm、1.0μm、1.5μm、2.5μmと変化す
る。特性線41,42,43,44は、パラメータであ
るゲート長Lg がそれぞれ0.5μm,1.0μm,
1.5μm,2.5μmに対応している。同グラフか
ら、サイドエッチ量Lg-n+が0.30μmであってもゲ
ート長が長くなると、相互コンダクタンスgm はゲート
電圧変化に対して一定値を保てなくなり、ゲート電圧変
化に対するドレイン電流変化特性の直線性が良くなくな
ることが理解される。
μm、1.0μm、1.5μm、2.5μmと変化す
る。特性線41,42,43,44は、パラメータであ
るゲート長Lg がそれぞれ0.5μm,1.0μm,
1.5μm,2.5μmに対応している。同グラフか
ら、サイドエッチ量Lg-n+が0.30μmであってもゲ
ート長が長くなると、相互コンダクタンスgm はゲート
電圧変化に対して一定値を保てなくなり、ゲート電圧変
化に対するドレイン電流変化特性の直線性が良くなくな
ることが理解される。
【0036】これらのグラフから、FETの出力に歪み
をなくすには、サイドエッチ量Lg-n+、つまりチャネル
空乏層10のドレイン側端部がゲート電極7のドレイン
側端部Aからドレイン側へ拡がる長さLとゲート長Lg
とは、所定の比率に設定される必要があることが理解さ
れる。また、これらのグラフから、チャネル空乏層10
のドレイン側への延びLのゲート長Lg に対する比率L
/Lg は、1/5以上1以下に設定するのが良いと考え
られる。
をなくすには、サイドエッチ量Lg-n+、つまりチャネル
空乏層10のドレイン側端部がゲート電極7のドレイン
側端部Aからドレイン側へ拡がる長さLとゲート長Lg
とは、所定の比率に設定される必要があることが理解さ
れる。また、これらのグラフから、チャネル空乏層10
のドレイン側への延びLのゲート長Lg に対する比率L
/Lg は、1/5以上1以下に設定するのが良いと考え
られる。
【0037】つまり、gm 値が一定に保たれるサイドエ
ッチ量Lg-n+=0.30μmよりもサイドエッチ量を大
きくすると、gm 値の一定性つまり電圧電流特性の直線
性は損なわれるものと考えられる。この場合、活性層2
およびn+ 層4間にn´層5がないものと仮定すると、
チャネル空乏層10はサイドエッチ量と同程度以上にま
でドレイン側に拡がるものと考えられる。このときのド
レイン側への延びLのゲート長Lg に対する比率L/L
g は、0.3/0.5=0.6以上である。チャネル空
乏層10はn+ 層4にも幾分張り出すため、幾分かの余
裕をみて、比率L/Lg の上限は1であればよいと考え
られる。一方、比率L/Lg の下限は、上述した各グラ
フに基づいて経験的に1/5であればよいと考えられ
る。
ッチ量Lg-n+=0.30μmよりもサイドエッチ量を大
きくすると、gm 値の一定性つまり電圧電流特性の直線
性は損なわれるものと考えられる。この場合、活性層2
およびn+ 層4間にn´層5がないものと仮定すると、
チャネル空乏層10はサイドエッチ量と同程度以上にま
でドレイン側に拡がるものと考えられる。このときのド
レイン側への延びLのゲート長Lg に対する比率L/L
g は、0.3/0.5=0.6以上である。チャネル空
乏層10はn+ 層4にも幾分張り出すため、幾分かの余
裕をみて、比率L/Lg の上限は1であればよいと考え
られる。一方、比率L/Lg の下限は、上述した各グラ
フに基づいて経験的に1/5であればよいと考えられ
る。
【0038】また、ゲート長Lg とサイドエッチ量L
g-n+との関係は、特定の製造条件において、図7のグラ
フに示される関係にあると、リニアリティのよいFET
が得られることが経験的に分かっている。この特定の製
造条件とは、n+ 層4の形成条件が、800±50オン
グストロームのSiN膜を通して90〜120[ke
V]の注入エネルギで4.0×1013/cm2 の注入量
のn型不純物がイオン注入される条件にあり、さらに、
n´層5の形成条件が、同じ800±50オングストロ
ームのSiN膜を通して50[keV]の注入エネルギ
で6.0×1012/cm2 の注入量のn型不純物がイオ
ン注入される条件にあることである。また、FETのリ
ニアリティをさらによくするには、FETのしきい値電
圧Vthを−1.5[V]より深く設定し、線形電圧範囲
Vliner を広げるのがよい。そのためには活性層2の形
成は、29Si+ を30[keV]以上の注入エネルギで
イオン注入し、また、9 Be+ を70[keV]以上の
注入エネルギでベア注入して活性層2と基板1との基板
界面でのキャリアプロファイルの急俊性を上げるのがよ
い。この製造条件を上記実施例によるFETの製造工程
に適用する場合に、スルー注入のためのSiN膜は、活
性層2およびダミーゲート3が形成された後に形成され
る。そして、このSiN膜の形成後に上述したイオン注
入が行われることにより、上記の特定製造条件に合うも
のとなる。
g-n+との関係は、特定の製造条件において、図7のグラ
フに示される関係にあると、リニアリティのよいFET
が得られることが経験的に分かっている。この特定の製
造条件とは、n+ 層4の形成条件が、800±50オン
グストロームのSiN膜を通して90〜120[ke
V]の注入エネルギで4.0×1013/cm2 の注入量
のn型不純物がイオン注入される条件にあり、さらに、
n´層5の形成条件が、同じ800±50オングストロ
ームのSiN膜を通して50[keV]の注入エネルギ
で6.0×1012/cm2 の注入量のn型不純物がイオ
ン注入される条件にあることである。また、FETのリ
ニアリティをさらによくするには、FETのしきい値電
圧Vthを−1.5[V]より深く設定し、線形電圧範囲
Vliner を広げるのがよい。そのためには活性層2の形
成は、29Si+ を30[keV]以上の注入エネルギで
イオン注入し、また、9 Be+ を70[keV]以上の
注入エネルギでベア注入して活性層2と基板1との基板
界面でのキャリアプロファイルの急俊性を上げるのがよ
い。この製造条件を上記実施例によるFETの製造工程
に適用する場合に、スルー注入のためのSiN膜は、活
性層2およびダミーゲート3が形成された後に形成され
る。そして、このSiN膜の形成後に上述したイオン注
入が行われることにより、上記の特定製造条件に合うも
のとなる。
【0039】同グラフの横軸はゲート長Lg [μm],
縦軸はサイドエッチ量Lg-n+[μm]を示している。ま
た、同グラフに示される第1の曲線71は、ゲート長L
g の0〜約1.5[μm]の増加に対して0〜約0.8
[μm]の範囲でサイドエッチ量Lg-n+が漸次増加して
いる。また、第2の曲線72は、ゲート長Lg の0〜約
1.5[μm]の増加に対して0〜約1.5[μm]の
範囲でサイドエッチ量Lg-n+が漸次増加している。本出
願人の経験によれば、この第1の曲線71を下限とし、
第2の曲線72を上限とする図示の斜線領域にゲート長
Lgとサイドエッチ量Lg-n+との関係があれば、リニア
リティのよいFETが得られることが経験的に確認され
ている。すなわち、ゲート長Lgとサイドエッチ量L
g-n+との関係が図示の斜線領域に設定され、上記実施例
に上記特定の製造条件が適用されて製造されたMESF
ETによれば、リニアリティのよいFETが得られ、上
記実施例と同様な効果が奏される。
縦軸はサイドエッチ量Lg-n+[μm]を示している。ま
た、同グラフに示される第1の曲線71は、ゲート長L
g の0〜約1.5[μm]の増加に対して0〜約0.8
[μm]の範囲でサイドエッチ量Lg-n+が漸次増加して
いる。また、第2の曲線72は、ゲート長Lg の0〜約
1.5[μm]の増加に対して0〜約1.5[μm]の
範囲でサイドエッチ量Lg-n+が漸次増加している。本出
願人の経験によれば、この第1の曲線71を下限とし、
第2の曲線72を上限とする図示の斜線領域にゲート長
Lgとサイドエッチ量Lg-n+との関係があれば、リニア
リティのよいFETが得られることが経験的に確認され
ている。すなわち、ゲート長Lgとサイドエッチ量L
g-n+との関係が図示の斜線領域に設定され、上記実施例
に上記特定の製造条件が適用されて製造されたMESF
ETによれば、リニアリティのよいFETが得られ、上
記実施例と同様な効果が奏される。
【0040】また、ゲート長Lg が0.8[μm]の場
合で、n+ 層4のイオン注入が、注入エネルギ90〜1
20[keV],注入量4.0×1013[cm-2]で8
00±50オングストロームのSiN膜を通して行われ
る場合には、図8のグラフに示される条件でn´層5が
形成されると、リニアリティのよい素子が得られること
も経験的に分かっている。なお、このn´層5の形成
も、800±50オングストロームのSiN膜を通した
イオン注入によって行われる。同グラフの横軸はSi+
のイオン注入量[cm-2],縦軸はサイドエッチ量L
g-n+[μm]を示している。また、同グラフにおける特
性線81はイオン注入エネルギが50[keV],特性
線82はイオン注入エネルギが80[keV]の場合に
おけるSi注入量とサイドエッチ量Lg-n+とのそれぞれ
の関係を示している。これら各特性線81,82は、イ
オン注入量の1012〜1013[cm-2]の増加に対して
サイドエッチ量Lg-n+が注入エネルギをパラメータとし
て約0〜約1.2[μm]の範囲で漸次増加することを
示している。つまり、Si注入量および注入エネルギと
サイドエッチ量Lg-n+との関係が、特性線81,82に
表される関係にある条件でn´層5のイオン注入が行わ
れ、上記実施例に即してFETが製造されると、リニア
リティのよいFET、つまり、Vlinear/Vp >0.7
となるFETが得られ、上記実施例と同様な効果が奏さ
れる。
合で、n+ 層4のイオン注入が、注入エネルギ90〜1
20[keV],注入量4.0×1013[cm-2]で8
00±50オングストロームのSiN膜を通して行われ
る場合には、図8のグラフに示される条件でn´層5が
形成されると、リニアリティのよい素子が得られること
も経験的に分かっている。なお、このn´層5の形成
も、800±50オングストロームのSiN膜を通した
イオン注入によって行われる。同グラフの横軸はSi+
のイオン注入量[cm-2],縦軸はサイドエッチ量L
g-n+[μm]を示している。また、同グラフにおける特
性線81はイオン注入エネルギが50[keV],特性
線82はイオン注入エネルギが80[keV]の場合に
おけるSi注入量とサイドエッチ量Lg-n+とのそれぞれ
の関係を示している。これら各特性線81,82は、イ
オン注入量の1012〜1013[cm-2]の増加に対して
サイドエッチ量Lg-n+が注入エネルギをパラメータとし
て約0〜約1.2[μm]の範囲で漸次増加することを
示している。つまり、Si注入量および注入エネルギと
サイドエッチ量Lg-n+との関係が、特性線81,82に
表される関係にある条件でn´層5のイオン注入が行わ
れ、上記実施例に即してFETが製造されると、リニア
リティのよいFET、つまり、Vlinear/Vp >0.7
となるFETが得られ、上記実施例と同様な効果が奏さ
れる。
【0041】また、n+ 層4が上記の特定の製造条件下
で形成され、さらに、n´層5が図8に示される関係に
従って形成されると、n´層5のピークキャリア濃度と
サイドエッチ量Lg-n+との関係は図9のグラフに示され
る関係にある。同グラフの横軸はn´層5のピークキャ
リア濃度[1/cm3 ],縦軸はサイドエッチ量Lg-n+
[μm]を示している。また、第1の曲線91,第2の
曲線92は、n´層5のキャリア濃度が1×1016[1
/cm3 ]になる基板表面からの基板深さをパラメータ
とする、ピークキャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+と
の関係を示している。つまり、第1の曲線91は、n´
層5のキャリア濃度が1×1016[1/cm3 ]になる
基板深さ0.13[μm]をパラメータとするピークキ
ャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係を表してお
り、ピークキャリア濃度の1×1017[1/cm3 ]〜
1×1018[1/cm3 ]の増加に対してサイドエッチ
量Lg-n+が0〜約1.0[μm]の範囲で漸次増加して
いる。第2の曲線92は、n´層5のキャリア濃度が1
×1016[1/cm3 ]になる基板深さ0.20[μ
m]をパラメータとするピークキャリア濃度とサイドエ
ッチ量Lg-n+との関係を表しており、ピークキャリア濃
度の1×1017[1/cm3 ]〜8×1017[1/cm
3 ]の増加に対してサイドエッチ量Lg-n+が約0.2〜
約1.5[μm]の範囲で漸次増加している。
で形成され、さらに、n´層5が図8に示される関係に
従って形成されると、n´層5のピークキャリア濃度と
サイドエッチ量Lg-n+との関係は図9のグラフに示され
る関係にある。同グラフの横軸はn´層5のピークキャ
リア濃度[1/cm3 ],縦軸はサイドエッチ量Lg-n+
[μm]を示している。また、第1の曲線91,第2の
曲線92は、n´層5のキャリア濃度が1×1016[1
/cm3 ]になる基板表面からの基板深さをパラメータ
とする、ピークキャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+と
の関係を示している。つまり、第1の曲線91は、n´
層5のキャリア濃度が1×1016[1/cm3 ]になる
基板深さ0.13[μm]をパラメータとするピークキ
ャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係を表してお
り、ピークキャリア濃度の1×1017[1/cm3 ]〜
1×1018[1/cm3 ]の増加に対してサイドエッチ
量Lg-n+が0〜約1.0[μm]の範囲で漸次増加して
いる。第2の曲線92は、n´層5のキャリア濃度が1
×1016[1/cm3 ]になる基板深さ0.20[μ
m]をパラメータとするピークキャリア濃度とサイドエ
ッチ量Lg-n+との関係を表しており、ピークキャリア濃
度の1×1017[1/cm3 ]〜8×1017[1/cm
3 ]の増加に対してサイドエッチ量Lg-n+が約0.2〜
約1.5[μm]の範囲で漸次増加している。
【0042】これら第1および第2の曲線91,92
は、特定のピークキャリア濃度=x(1017〜1018/
cm3 )、特定のサイドエッチ量Lg-n+=y(0〜1.
5)のときにキャリア濃度が1×1016[1/cm3 ]
になる基板深さは0.13〜0.20[μm]の範囲に
あることを示している。すなわち、n+ 層4が上記の特
定の製造条件下で形成され、さらに、n´層5が図8に
示される関係に従って形成されると、ピークキャリア濃
度と、キャリア濃度が1×1016[1/cm3]になる
基板深さと、サイドエッチ量Lg-n+との関係は、図9の
第1および第2の曲線91,92に挟まれた図示の斜線
領域の範囲内の関係にあり、Vlinear/Vp >0.7と
なるFETが得られる。
は、特定のピークキャリア濃度=x(1017〜1018/
cm3 )、特定のサイドエッチ量Lg-n+=y(0〜1.
5)のときにキャリア濃度が1×1016[1/cm3 ]
になる基板深さは0.13〜0.20[μm]の範囲に
あることを示している。すなわち、n+ 層4が上記の特
定の製造条件下で形成され、さらに、n´層5が図8に
示される関係に従って形成されると、ピークキャリア濃
度と、キャリア濃度が1×1016[1/cm3]になる
基板深さと、サイドエッチ量Lg-n+との関係は、図9の
第1および第2の曲線91,92に挟まれた図示の斜線
領域の範囲内の関係にあり、Vlinear/Vp >0.7と
なるFETが得られる。
【0043】また、ゲート長Lg が0.8[μm]の場
合で、n´層5のイオン注入が、注入エネルギ50[k
eV],注入量6.0×1012[cm-2]で800±5
0オングストロームのSiN膜を通して行われる場合に
は、図10のグラフに示される条件でn+ 層4が形成さ
れると、リニアリティのよい素子が得られることも経験
的に分かっている。なお、このn+ 層4の形成も、80
0±50オングストロームのSiN膜を通したイオン注
入によって行われる。同グラフの横軸はSi+のイオン
注入量[cm-2],縦軸はサイドエッチ量Lg-n+[μ
m]を示している。また、同グラフにおける特性線10
1はイオン注入エネルギが70[keV],特性線10
2はイオン注入エネルギが90[keV],特性線10
3はイオン注入エネルギが120[keV]の場合にお
けるSi注入量とサイドエッチ量Lg-n+とのそれぞれの
関係を示している。これら各特性線101,102,1
03は、イオン注入量の1013〜1014[cm-2]の増
加に対してサイドエッチ量Lg-n+が注入エネルギをパラ
メータとして約0〜約0.8[μm]の範囲で漸次増加
することを示している。つまり、Si注入量および注入
エネルギとサイドエッチ量Lg-n+との関係が、特性線1
01,102,103に表される関係にある条件でn+
層4のイオン注入が行われ、上記実施例に即してFET
が製造されると、リニアリティのよいFETが得られ、
上記実施例と同様な効果が奏される。
合で、n´層5のイオン注入が、注入エネルギ50[k
eV],注入量6.0×1012[cm-2]で800±5
0オングストロームのSiN膜を通して行われる場合に
は、図10のグラフに示される条件でn+ 層4が形成さ
れると、リニアリティのよい素子が得られることも経験
的に分かっている。なお、このn+ 層4の形成も、80
0±50オングストロームのSiN膜を通したイオン注
入によって行われる。同グラフの横軸はSi+のイオン
注入量[cm-2],縦軸はサイドエッチ量Lg-n+[μ
m]を示している。また、同グラフにおける特性線10
1はイオン注入エネルギが70[keV],特性線10
2はイオン注入エネルギが90[keV],特性線10
3はイオン注入エネルギが120[keV]の場合にお
けるSi注入量とサイドエッチ量Lg-n+とのそれぞれの
関係を示している。これら各特性線101,102,1
03は、イオン注入量の1013〜1014[cm-2]の増
加に対してサイドエッチ量Lg-n+が注入エネルギをパラ
メータとして約0〜約0.8[μm]の範囲で漸次増加
することを示している。つまり、Si注入量および注入
エネルギとサイドエッチ量Lg-n+との関係が、特性線1
01,102,103に表される関係にある条件でn+
層4のイオン注入が行われ、上記実施例に即してFET
が製造されると、リニアリティのよいFETが得られ、
上記実施例と同様な効果が奏される。
【0044】また、n´層5が上記の特定の製造条件下
で形成され、さらに、n+ 層4が図10に示される関係
に従って形成されると、n+ 層4のピークキャリア濃度
とサイドエッチ量Lg-n+との関係は図11のグラフに示
される関係にある。同グラフの横軸はn+ 層4のピーク
キャリア濃度[1/cm3 ],縦軸はサイドエッチ量L
g-n+[μm]を示している。また、第1の曲線111,
第2の曲線112は、n+ 層4のキャリア濃度が1×1
017[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さをパ
ラメータとする、ピークキャリア濃度とサイドエッチ量
Lg-n+との関係を示している。つまり、第1の曲線11
1は、n+ 層4のキャリア濃度が1×1017[1/cm
3 ]になる基板深さ0.15[μm]をパラメータとす
るピークキャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係
を表しており、ピークキャリア濃度の1×1018[1/
cm3 ]〜1×1019[1/cm3 ]の増加に対してサ
イドエッチ量Lg-n+が約0.05〜約0.35[μm]
の範囲で漸次増加している。第2の曲線92は、n´層
5のキャリア濃度が1×1017[1/cm3 ]になる基
板深さ0.25[μm]をパラメータとするピークキャ
リア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係を表してお
り、ピークキャリア濃度の1×1018[1/cm3 ]〜
1×1019[1/cm3 ]の増加に対してサイドエッチ
量Lg-n+が約0.35〜約0.65[μm]の範囲で漸
次増加している。
で形成され、さらに、n+ 層4が図10に示される関係
に従って形成されると、n+ 層4のピークキャリア濃度
とサイドエッチ量Lg-n+との関係は図11のグラフに示
される関係にある。同グラフの横軸はn+ 層4のピーク
キャリア濃度[1/cm3 ],縦軸はサイドエッチ量L
g-n+[μm]を示している。また、第1の曲線111,
第2の曲線112は、n+ 層4のキャリア濃度が1×1
017[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さをパ
ラメータとする、ピークキャリア濃度とサイドエッチ量
Lg-n+との関係を示している。つまり、第1の曲線11
1は、n+ 層4のキャリア濃度が1×1017[1/cm
3 ]になる基板深さ0.15[μm]をパラメータとす
るピークキャリア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係
を表しており、ピークキャリア濃度の1×1018[1/
cm3 ]〜1×1019[1/cm3 ]の増加に対してサ
イドエッチ量Lg-n+が約0.05〜約0.35[μm]
の範囲で漸次増加している。第2の曲線92は、n´層
5のキャリア濃度が1×1017[1/cm3 ]になる基
板深さ0.25[μm]をパラメータとするピークキャ
リア濃度とサイドエッチ量Lg-n+との関係を表してお
り、ピークキャリア濃度の1×1018[1/cm3 ]〜
1×1019[1/cm3 ]の増加に対してサイドエッチ
量Lg-n+が約0.35〜約0.65[μm]の範囲で漸
次増加している。
【0045】これら第1および第2の曲線111,11
2は、特定のピークキャリア濃度=x(1018〜1019
/cm3 )、特定のサイドエッチ量Lg-n+=y(0.0
5〜0.65)のときにキャリア濃度が1×1017[1
/cm3 ]になる基板深さは0.15〜0.25[μ
m]の範囲にあることを示している。すなわち、n´層
5が上記の特定の製造条件下で形成され、さらに、n+
層4が図10に示される関係に従って形成されると、ピ
ークキャリア濃度と、キャリア濃度が1×1017[1/
cm3 ]になる基板深さと、サイドエッチ量Lg-n+との
関係は、図11の第1および第2の曲線111,112
に挟まれた図示の斜線領域の範囲内の関係にあり、V
linear/Vp >0.7となるFETが得られる。
2は、特定のピークキャリア濃度=x(1018〜1019
/cm3 )、特定のサイドエッチ量Lg-n+=y(0.0
5〜0.65)のときにキャリア濃度が1×1017[1
/cm3 ]になる基板深さは0.15〜0.25[μ
m]の範囲にあることを示している。すなわち、n´層
5が上記の特定の製造条件下で形成され、さらに、n+
層4が図10に示される関係に従って形成されると、ピ
ークキャリア濃度と、キャリア濃度が1×1017[1/
cm3 ]になる基板深さと、サイドエッチ量Lg-n+との
関係は、図11の第1および第2の曲線111,112
に挟まれた図示の斜線領域の範囲内の関係にあり、V
linear/Vp >0.7となるFETが得られる。
【0046】また、図7から図11を用いて説明した各
MESFETは、上述の製造条件によって次の不純物プ
ロファイルを持つFETになる。つまり、n+ 層4が、
800±50オングストロームのSiN膜を通して4.
0×1013/cm2 の注入量のイオン注入で形成される
と、n+ 層4のピークキャリア濃度は1×1018[1/
cm3 ]以上1×1019[1/cm3 ]以下にある。ま
た、n+ 層4が、800±50オングストロームのSi
N膜を通して90〜120[keV]の注入エネルギの
イオン注入で形成されると、キャリア濃度が1×1017
[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さは0.1
5[μm]以上0.30[μm]以下にある。また、n
´層5が、800±50オングストロームのSiN膜を
通して6.0×1013/cm2 の注入量のイオン注入で
形成されると、n´層5のピークキャリア濃度は1×1
017[1/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下
にある。また、n´層5が、800±50オングストロ
ームのSiN膜を通して50[keV]の注入エネルギ
のイオン注入で形成されると、キャリア濃度が1×10
16[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さは0.
15[μm]以下にある。
MESFETは、上述の製造条件によって次の不純物プ
ロファイルを持つFETになる。つまり、n+ 層4が、
800±50オングストロームのSiN膜を通して4.
0×1013/cm2 の注入量のイオン注入で形成される
と、n+ 層4のピークキャリア濃度は1×1018[1/
cm3 ]以上1×1019[1/cm3 ]以下にある。ま
た、n+ 層4が、800±50オングストロームのSi
N膜を通して90〜120[keV]の注入エネルギの
イオン注入で形成されると、キャリア濃度が1×1017
[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さは0.1
5[μm]以上0.30[μm]以下にある。また、n
´層5が、800±50オングストロームのSiN膜を
通して6.0×1013/cm2 の注入量のイオン注入で
形成されると、n´層5のピークキャリア濃度は1×1
017[1/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下
にある。また、n´層5が、800±50オングストロ
ームのSiN膜を通して50[keV]の注入エネルギ
のイオン注入で形成されると、キャリア濃度が1×10
16[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さは0.
15[μm]以下にある。
【0047】また、上記本実施例によるMESFET
は、n+ 層4およびn´層5がイオン注入法により形成
されており、従って、従来のように、精密な不純物制御
が必要とされるエピタキシャル成長法を用いる必要はな
くなる。従って、本実施例によるFETの製造方法によ
れば、出力に歪みのないMESFETを容易に製造する
ことが可能になる。また、イオン注入法を用いることに
より、n+ 層4およびn´層5は基板に容易に選択的に
形成される。すなわち、ウエハ上の一領域のFET群に
対してはレジストによってマスクし、他領域のFET群
に対してはイオン注入して所定の不純物プロファイルに
形成することが可能になる。従って、同一のウエハ上に
多種類のしきい値電圧Vthを持つFETを形成すること
が可能になり、集積回路設計時における従来の制約は解
消される。つまり、集積回路の回路各部に必要とされる
性能を持つFETが容易に形成されるようになる。ま
た、従来のように、リセスエッチによって活性層を削
り、しきい値を異ならせる必要もないため、再現性、均
一性の良いFETが得られる。また、ソース電極8、ド
レイン電極9は不純物濃度が十分に高いn+ 層4に接触
して形成されるため、オーミック・コンタクト抵抗は十
分に低減される。従って、不純物プロファイルがステッ
プ状や段階状に形成される従来のFETのように、基板
表面の不純物濃度が低くなってオーミック・コンタクト
抵抗が十分に低減されないといった問題は生じない。
は、n+ 層4およびn´層5がイオン注入法により形成
されており、従って、従来のように、精密な不純物制御
が必要とされるエピタキシャル成長法を用いる必要はな
くなる。従って、本実施例によるFETの製造方法によ
れば、出力に歪みのないMESFETを容易に製造する
ことが可能になる。また、イオン注入法を用いることに
より、n+ 層4およびn´層5は基板に容易に選択的に
形成される。すなわち、ウエハ上の一領域のFET群に
対してはレジストによってマスクし、他領域のFET群
に対してはイオン注入して所定の不純物プロファイルに
形成することが可能になる。従って、同一のウエハ上に
多種類のしきい値電圧Vthを持つFETを形成すること
が可能になり、集積回路設計時における従来の制約は解
消される。つまり、集積回路の回路各部に必要とされる
性能を持つFETが容易に形成されるようになる。ま
た、従来のように、リセスエッチによって活性層を削
り、しきい値を異ならせる必要もないため、再現性、均
一性の良いFETが得られる。また、ソース電極8、ド
レイン電極9は不純物濃度が十分に高いn+ 層4に接触
して形成されるため、オーミック・コンタクト抵抗は十
分に低減される。従って、不純物プロファイルがステッ
プ状や段階状に形成される従来のFETのように、基板
表面の不純物濃度が低くなってオーミック・コンタクト
抵抗が十分に低減されないといった問題は生じない。
【0048】次に、本発明の第2の実施例によるMES
FETについて説明する。図12はこの第2の実施例に
よるMESFETの製造方法を示す工程断面図である。
FETについて説明する。図12はこの第2の実施例に
よるMESFETの製造方法を示す工程断面図である。
【0049】まず、半絶縁性GaAs半導体基板51の
FET形成領域にSiイオンがイオン注入される。この
イオン注入により、所定濃度にn型不純物を含む活性層
52が基板表面に所定の厚さに形成される。次に、活性
層52上に耐熱性金属例えばWSixが蒸着される。そ
して、この耐熱性金属上に通常のフォトリソグラフィ技
術を用いてゲートパターンが形成される。次に、このゲ
ートパターンを用いて耐熱性金属がRIE法によってエ
ッチングされ、ゲート電極53が形成される。次に、こ
のゲート電極53をマスクにSiイオンが所定条件下で
イオン注入され、中間濃度層であるn´層54が形成さ
れる(図12(a)参照)。
FET形成領域にSiイオンがイオン注入される。この
イオン注入により、所定濃度にn型不純物を含む活性層
52が基板表面に所定の厚さに形成される。次に、活性
層52上に耐熱性金属例えばWSixが蒸着される。そ
して、この耐熱性金属上に通常のフォトリソグラフィ技
術を用いてゲートパターンが形成される。次に、このゲ
ートパターンを用いて耐熱性金属がRIE法によってエ
ッチングされ、ゲート電極53が形成される。次に、こ
のゲート電極53をマスクにSiイオンが所定条件下で
イオン注入され、中間濃度層であるn´層54が形成さ
れる(図12(a)参照)。
【0050】次に、常圧CVD法により基板の全表面に
SiO2 膜が堆積される。堆積されたSiO2 膜はRI
Eによって選択的に除去され、ゲート電極53の側面に
側壁55が形成される。次に、ゲート電極53および側
壁55をマスクとしてSiイオンが高濃度に注入され、
n+ 層56が形成される(同図(b)参照)。ゲート電
極53とn+ 層56との間の距離Lg-n+は側壁55の厚
さを設定することにより所望の距離に調整される。
SiO2 膜が堆積される。堆積されたSiO2 膜はRI
Eによって選択的に除去され、ゲート電極53の側面に
側壁55が形成される。次に、ゲート電極53および側
壁55をマスクとしてSiイオンが高濃度に注入され、
n+ 層56が形成される(同図(b)参照)。ゲート電
極53とn+ 層56との間の距離Lg-n+は側壁55の厚
さを設定することにより所望の距離に調整される。
【0051】次に、側壁54が除去された後、通常のフ
ォトリソグラフィ技術を用いてオーミック電極パターン
が基板上に形成される。この電極パターンにより、n+
層56にオーミック接触したソース電極57およびドレ
イン電極58が形成される(同図(c)参照)。この結
果、MESFETが完成する。
ォトリソグラフィ技術を用いてオーミック電極パターン
が基板上に形成される。この電極パターンにより、n+
層56にオーミック接触したソース電極57およびドレ
イン電極58が形成される(同図(c)参照)。この結
果、MESFETが完成する。
【0052】本実施例によるMESFETにおいても、
n+ 層56は、ゲート電極53から側壁54の厚さに対
応する距離Lg-n+だけ離れた基板位置に形成されてい
る。また、n+ 層56は、ドレイン側の表面準位によっ
て生じる表面空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない
所定の不純物濃度および厚さに形成されている。従っ
て、表面空乏層がチャネル空乏層に及ぼす影響は低減さ
れ、電流チャネルを形成する電子の動向は表面空乏層の
影響をほとんど受けることなくチャネル空乏層によって
支配される。
n+ 層56は、ゲート電極53から側壁54の厚さに対
応する距離Lg-n+だけ離れた基板位置に形成されてい
る。また、n+ 層56は、ドレイン側の表面準位によっ
て生じる表面空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない
所定の不純物濃度および厚さに形成されている。従っ
て、表面空乏層がチャネル空乏層に及ぼす影響は低減さ
れ、電流チャネルを形成する電子の動向は表面空乏層の
影響をほとんど受けることなくチャネル空乏層によって
支配される。
【0053】また、n+ 層56よりも不純物濃度の低い
中間濃度層であるn´層54は、ゲート電極53への電
圧印加によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部
が、この印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる所
定の不純物濃度および厚さに形成されている。しかも、
n+ 層56、n+ 層56およびゲート電極53間の距離
Lg-n+、並びにn´層54は、チャネル空乏層のドレイ
ン側端部がゲート電極53のドレイン側端部からドレイ
ン側へ拡がる長さのゲート長に対する比率が1/5以上
1以下になる相対関係に形成されている。
中間濃度層であるn´層54は、ゲート電極53への電
圧印加によって生じるチャネル空乏層のドレイン側端部
が、この印加電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる所
定の不純物濃度および厚さに形成されている。しかも、
n+ 層56、n+ 層56およびゲート電極53間の距離
Lg-n+、並びにn´層54は、チャネル空乏層のドレイ
ン側端部がゲート電極53のドレイン側端部からドレイ
ン側へ拡がる長さのゲート長に対する比率が1/5以上
1以下になる相対関係に形成されている。
【0054】従って、この第2の実施例によるMESF
ETにおいても、ドレイン電流Idsはゲート電圧Vgs変
化に対して直線的に変化し、上記第1実施例と同様に出
力に歪みが生じなくなる。さらに、本実施例においても
FETはイオン注入法により形成され、従来のようにエ
ピタキシャル法を用いる必要がないため、FETは容易
に製造される。また、同一ウエハ上で異なるしきい値電
圧を持つFETを形成することが可能になり、さらに、
オーミック・コンタクト抵抗は十分に低減され、上記第
1の実施例と同様な効果が奏される。
ETにおいても、ドレイン電流Idsはゲート電圧Vgs変
化に対して直線的に変化し、上記第1実施例と同様に出
力に歪みが生じなくなる。さらに、本実施例においても
FETはイオン注入法により形成され、従来のようにエ
ピタキシャル法を用いる必要がないため、FETは容易
に製造される。また、同一ウエハ上で異なるしきい値電
圧を持つFETを形成することが可能になり、さらに、
オーミック・コンタクト抵抗は十分に低減され、上記第
1の実施例と同様な効果が奏される。
【0055】また、この第2実施例においても、ゲート
長Lg とサイドエッチ量Lg-n+との関係が、特定の条件
において、図7のグラフに示される関係にあると、リニ
アリティのよいFETが得られることが経験的に分かっ
ている。この特定の条件とはn+ 層56およびn´層5
4の不純物プロファイルが次のようになっていることで
ある。つまり、n+ 層56のピークキャリア濃度が1×
1018[1/cm3 ]以上1×1019[1/cm3 ]以
下にあり、かつ、n+ 層56のキャリア濃度が1×10
17[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さが0.
15[μm]以上0.30[μm]以下にある。さら
に、n´層54のピークキャリア濃度が1×1017[1
/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下にあり、
かつ、n´層54のキャリア濃度が1×1016[1/c
m3 ]になる基板表面からの基板深さが0.15[μ
m]以下にある。すなわち、ゲート長Lgとサイドエッ
チ量Lg-n+との関係が図7に示される斜線領域に設定さ
れ、上記第2の実施例に上記特定の条件が適用されたM
ESFETによっても、リニアリティのよいFETが得
られ、上記実施例と同様な効果が奏される。
長Lg とサイドエッチ量Lg-n+との関係が、特定の条件
において、図7のグラフに示される関係にあると、リニ
アリティのよいFETが得られることが経験的に分かっ
ている。この特定の条件とはn+ 層56およびn´層5
4の不純物プロファイルが次のようになっていることで
ある。つまり、n+ 層56のピークキャリア濃度が1×
1018[1/cm3 ]以上1×1019[1/cm3 ]以
下にあり、かつ、n+ 層56のキャリア濃度が1×10
17[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さが0.
15[μm]以上0.30[μm]以下にある。さら
に、n´層54のピークキャリア濃度が1×1017[1
/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下にあり、
かつ、n´層54のキャリア濃度が1×1016[1/c
m3 ]になる基板表面からの基板深さが0.15[μ
m]以下にある。すなわち、ゲート長Lgとサイドエッ
チ量Lg-n+との関係が図7に示される斜線領域に設定さ
れ、上記第2の実施例に上記特定の条件が適用されたM
ESFETによっても、リニアリティのよいFETが得
られ、上記実施例と同様な効果が奏される。
【0056】また、上記の第2実施例において、n+ 層
56のピークキャリア濃度を1×1018[1/cm3 ]
以上1×1019[1/cm3 ]以下にし、かつ、n+ 層
56のキャリア濃度が1×1017[1/cm3 ]になる
基板表面からの基板深さを0.15[μm]以上0.3
0[μm]以下に設定する。さらに、ゲート長を0.8
[μm]にし、n´層54のピークキャリア濃度と側壁
厚Lg-n+との関係を図9の斜線部に示される関係に設定
する。上記第2の実施例に従い、このような不純物プロ
ファイルを持つMESFETを形成することにより、V
linear/Vp >0.7となるリニアリティのよい素子が
得られ、上記実施例と同様な効果が奏される。また、n
´層54のピークキャリア濃度を1×1017[1/cm
3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下にし、かつ、n
´層54のキャリア濃度が1×1016 [1/cm3 ]
になる基板表面からの基板深さを0.15[μm]以下
に設定する。さらに、ゲート長を0.8[μm]にし、
n+ 層56のピークキャリア濃度と側壁厚Lg-n+との関
係を図11の斜線部に示される関係に設定する。上記第
2の実施例に従い、このような不純物プロファイルを持
つMESFETを形成することによっても、Vlinear/
Vp >0.7となるリニアリティのよい素子が得られ、
上記実施例と同様な効果が奏される。
56のピークキャリア濃度を1×1018[1/cm3 ]
以上1×1019[1/cm3 ]以下にし、かつ、n+ 層
56のキャリア濃度が1×1017[1/cm3 ]になる
基板表面からの基板深さを0.15[μm]以上0.3
0[μm]以下に設定する。さらに、ゲート長を0.8
[μm]にし、n´層54のピークキャリア濃度と側壁
厚Lg-n+との関係を図9の斜線部に示される関係に設定
する。上記第2の実施例に従い、このような不純物プロ
ファイルを持つMESFETを形成することにより、V
linear/Vp >0.7となるリニアリティのよい素子が
得られ、上記実施例と同様な効果が奏される。また、n
´層54のピークキャリア濃度を1×1017[1/cm
3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下にし、かつ、n
´層54のキャリア濃度が1×1016 [1/cm3 ]
になる基板表面からの基板深さを0.15[μm]以下
に設定する。さらに、ゲート長を0.8[μm]にし、
n+ 層56のピークキャリア濃度と側壁厚Lg-n+との関
係を図11の斜線部に示される関係に設定する。上記第
2の実施例に従い、このような不純物プロファイルを持
つMESFETを形成することによっても、Vlinear/
Vp >0.7となるリニアリティのよい素子が得られ、
上記実施例と同様な効果が奏される。
【0057】また、上記各実施例においてはソース側お
よびドレイン側の各n´層およびn+ 層を対称に形成し
たが、本発明で特徴的なのはドレイン側の構造であり、
従って、ソース側の構造は上記各実施例の構造に限定さ
れるものではない。
よびドレイン側の各n´層およびn+ 層を対称に形成し
たが、本発明で特徴的なのはドレイン側の構造であり、
従って、ソース側の構造は上記各実施例の構造に限定さ
れるものではない。
【0058】次に、ソース側の注入構造とドレイン側の
注入構造とがゲート電極に対して非対称な構造を持つ本
発明の第3の実施例によるMESFETについて説明す
る。図13はこのGaAsMESFETの製造方法を示
す工程断面図である。
注入構造とがゲート電極に対して非対称な構造を持つ本
発明の第3の実施例によるMESFETについて説明す
る。図13はこのGaAsMESFETの製造方法を示
す工程断面図である。
【0059】まず、半絶縁性GaAs半導体基板131
のFET形成領域に活性層形成のためのイオン注入が行
われる。このイオン注入は、注入量5×1012[1/c
m2]のSi+ イオンが50[keV]の注入エネルギ
でベア注入されて行われる。このイオン注入により、所
定濃度にn型不純物を含む活性層132が基板表面に所
定の厚さに形成される(図13(a)参照)。なお、こ
のとき、埋め込みp層用にBe+ をイオン注入してもよ
い。
のFET形成領域に活性層形成のためのイオン注入が行
われる。このイオン注入は、注入量5×1012[1/c
m2]のSi+ イオンが50[keV]の注入エネルギ
でベア注入されて行われる。このイオン注入により、所
定濃度にn型不純物を含む活性層132が基板表面に所
定の厚さに形成される(図13(a)参照)。なお、こ
のとき、埋め込みp層用にBe+ をイオン注入してもよ
い。
【0060】次に、800±50オングストロームの厚
さのSiN膜133が基板表面に形成される。その後、
このSiN膜133上にレジスト134がスピン塗布さ
れ、このレジスト134にn+ 領域形成パターンが転写
される。このとき、レジスト134の長さは図示のよう
に1.8[μm]に設定される。次に、このレジスト1
34をマスクにしてイオン注入が行われ、n+ 層(高濃
度層)であるソース領域135およびドレイン領域13
6が形成される(同図(b)参照)。このn+層形成の
ためのイオン注入は、注入量4×1013[1/cm2 ]
のSi+ イオンが120[keV]のエネルギで注入さ
れ、SiN膜133を通して行われる。
さのSiN膜133が基板表面に形成される。その後、
このSiN膜133上にレジスト134がスピン塗布さ
れ、このレジスト134にn+ 領域形成パターンが転写
される。このとき、レジスト134の長さは図示のよう
に1.8[μm]に設定される。次に、このレジスト1
34をマスクにしてイオン注入が行われ、n+ 層(高濃
度層)であるソース領域135およびドレイン領域13
6が形成される(同図(b)参照)。このn+層形成の
ためのイオン注入は、注入量4×1013[1/cm2 ]
のSi+ イオンが120[keV]のエネルギで注入さ
れ、SiN膜133を通して行われる。
【0061】次に、基板表面のレジスト134が除去さ
れ、新たなレジストがSiN膜133上に塗布される。
塗布されたレジストは所定形状にパターニングされ、ソ
ース側にオフセットした位置にダミーゲート137が形
成される。このダミーゲート137の長さは、後述する
ゲート電極の長さ(ゲート長)に対応し、0.8[μ
m]に設定される。また、このダミーゲート137の形
成位置により、後述するゲート電極とドレイン領域13
6のゲート側端部との間の距離Lg-n+が0.85[μ
m]に設定される。次に、このダミーゲート137をマ
スクにSi+ イオンがイオン注入され、中間濃度層であ
るn´層138,139が形成される(同図(c)参
照)。このn´層138,139を形成するためのイオ
ン注入は、注入エネルギが50[keV]、注入量が6
×1012[1/cm2 ]の条件下で、SiN膜133を
通して行われる。
れ、新たなレジストがSiN膜133上に塗布される。
塗布されたレジストは所定形状にパターニングされ、ソ
ース側にオフセットした位置にダミーゲート137が形
成される。このダミーゲート137の長さは、後述する
ゲート電極の長さ(ゲート長)に対応し、0.8[μ
m]に設定される。また、このダミーゲート137の形
成位置により、後述するゲート電極とドレイン領域13
6のゲート側端部との間の距離Lg-n+が0.85[μ
m]に設定される。次に、このダミーゲート137をマ
スクにSi+ イオンがイオン注入され、中間濃度層であ
るn´層138,139が形成される(同図(c)参
照)。このn´層138,139を形成するためのイオ
ン注入は、注入エネルギが50[keV]、注入量が6
×1012[1/cm2 ]の条件下で、SiN膜133を
通して行われる。
【0062】次に、スパッタ法によって基板表面にSi
O2 膜138が3000オングストロームの厚さに堆積
された後、ダミーゲート137がリフトオフされる。こ
のリフトオフによってダミーゲート137の跡のSiO
2 膜138に反転パターンが形成される(同図(d)参
照)。その後、870℃,5秒間のランプアニール処理
により、注入イオンの活性化が行われる。次に、反転パ
ターンに露出した活性層132にショットキ接触したゲ
ート電極140が、Ti/Pt/Au金属によって形成
される。また、ソース領域135およびドレイン領域1
36上のSiO2 膜138が選択的に除去された後、ソ
ース領域135およびドレイン領域136にオーミック
接触したソース電極141およびドレイン電極142が
それぞれAu/Ge/Ni金属によって形成される(同
図(e)参照)。この結果、n´層が非対称なMESF
ETが完成する。
O2 膜138が3000オングストロームの厚さに堆積
された後、ダミーゲート137がリフトオフされる。こ
のリフトオフによってダミーゲート137の跡のSiO
2 膜138に反転パターンが形成される(同図(d)参
照)。その後、870℃,5秒間のランプアニール処理
により、注入イオンの活性化が行われる。次に、反転パ
ターンに露出した活性層132にショットキ接触したゲ
ート電極140が、Ti/Pt/Au金属によって形成
される。また、ソース領域135およびドレイン領域1
36上のSiO2 膜138が選択的に除去された後、ソ
ース領域135およびドレイン領域136にオーミック
接触したソース電極141およびドレイン電極142が
それぞれAu/Ge/Ni金属によって形成される(同
図(e)参照)。この結果、n´層が非対称なMESF
ETが完成する。
【0063】本実施例のMESFETはゲート長が0.
8[μm]に設定され、ソース側のn´層138の長さ
が0.15[μm],ドレイン側のn´層139の長さ
が0.85[μm]に設定されている。つまり、ゲート
電極140とソース領域135のゲート側端部との距離
は短く、ソース領域135はゲート電極140に近接し
て形成されている。従って、この第3の実施例によるM
ESFETによれば、ドレイン側のn´層139および
ドレイン領域136の構造によってFET出力が入力に
対してリニアに得られ、上記第1および第2の各実施例
による効果が奏されるばかりでなく、ソース側のn´層
138およびソース領域135の構造によってソース抵
抗が極力低減され、FETの高速化および高出力化がさ
らに図れる。
8[μm]に設定され、ソース側のn´層138の長さ
が0.15[μm],ドレイン側のn´層139の長さ
が0.85[μm]に設定されている。つまり、ゲート
電極140とソース領域135のゲート側端部との距離
は短く、ソース領域135はゲート電極140に近接し
て形成されている。従って、この第3の実施例によるM
ESFETによれば、ドレイン側のn´層139および
ドレイン領域136の構造によってFET出力が入力に
対してリニアに得られ、上記第1および第2の各実施例
による効果が奏されるばかりでなく、ソース側のn´層
138およびソース領域135の構造によってソース抵
抗が極力低減され、FETの高速化および高出力化がさ
らに図れる。
【0064】なお、上記各実施例においては、基板材料
にGaAsを用いた場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば、InPやInGaAs
材料等を用いてFETを形成してもよく、上記各実施例
と同様な効果が奏される。また、上記各実施例ではn型
不純物としてSiを用いた場合について説明したが、こ
のn型不純物はSeやS等であってもよく、これらを用
いても上記各実施例と同様な効果が奏される。
にGaAsを用いた場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば、InPやInGaAs
材料等を用いてFETを形成してもよく、上記各実施例
と同様な効果が奏される。また、上記各実施例ではn型
不純物としてSiを用いた場合について説明したが、こ
のn型不純物はSeやS等であってもよく、これらを用
いても上記各実施例と同様な効果が奏される。
【0065】また、上記各実施例の説明においては、図
2(c)の概略図に示されるように、ゲート電極7とド
レイン側のn´層5とが隣接している構造について説明
したが、必ずしもゲート電極7とn´層5とが隣接して
いる必要はない。つまり、MESFETのリニアリティ
はドレイン側の空乏層の広がり具合によって決定される
ため、図14に示すように、n´層5がゲート電極7か
ら距離aを置いて少し離れた基板位置に形成されていて
もよい。なお、同図において図2(c)と同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。このような構造
においても上記各実施例と同様な効果が奏される。
2(c)の概略図に示されるように、ゲート電極7とド
レイン側のn´層5とが隣接している構造について説明
したが、必ずしもゲート電極7とn´層5とが隣接して
いる必要はない。つまり、MESFETのリニアリティ
はドレイン側の空乏層の広がり具合によって決定される
ため、図14に示すように、n´層5がゲート電極7か
ら距離aを置いて少し離れた基板位置に形成されていて
もよい。なお、同図において図2(c)と同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。このような構造
においても上記各実施例と同様な効果が奏される。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
濃度層がゲート電極から所定距離離れた位置に形成さ
れ、チャネル空乏層端部がドレイン側へある程度延びる
ことにより、長ゲート効果の作用が生じようとする。一
方、ゲート電極にショットキ接触した活性層と高濃度層
との間に所定の不純物濃度および厚さを持つ中間濃度層
が形成されることにより、チャネル空乏層端部のドレイ
ン側への延びは抑制され、ドレイン電流が二乗的に変化
する作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生
じようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよ
うとする作用とは相殺し合う。このため、ドレイン電流
はゲート電圧変化に対して直線的に変化するようにな
り、FET出力は入力に対してリニアに変化し、出力に
歪みは生じなくなる。
濃度層がゲート電極から所定距離離れた位置に形成さ
れ、チャネル空乏層端部がドレイン側へある程度延びる
ことにより、長ゲート効果の作用が生じようとする。一
方、ゲート電極にショットキ接触した活性層と高濃度層
との間に所定の不純物濃度および厚さを持つ中間濃度層
が形成されることにより、チャネル空乏層端部のドレイ
ン側への延びは抑制され、ドレイン電流が二乗的に変化
する作用が生じようとする。従って、長ゲート効果が生
じようとする作用と、ドレイン電流の二乗特性が生じよ
うとする作用とは相殺し合う。このため、ドレイン電流
はゲート電圧変化に対して直線的に変化するようにな
り、FET出力は入力に対してリニアに変化し、出力に
歪みは生じなくなる。
【0067】また、高濃度層および中間濃度層はイオン
注入法により形成され、精密な不純物制御が必要とされ
るエピタキシャル成長法を用いる必要はなくなる。この
ため、出力に歪みのないFETが容易に製造される。ま
た、イオン注入法を用いることにより、高濃度層および
中間濃度層は基板に容易に選択的に形成されるため、同
一基板上に異なるしきい値電圧を持つFETを形成する
ことが可能になる。また、基板表面の不純物濃度は十分
に低いオーミック・コンタクト抵抗がとれる濃度に形成
されるため、オーミック電極のコンタクト抵抗は十分に
低減される。
注入法により形成され、精密な不純物制御が必要とされ
るエピタキシャル成長法を用いる必要はなくなる。この
ため、出力に歪みのないFETが容易に製造される。ま
た、イオン注入法を用いることにより、高濃度層および
中間濃度層は基板に容易に選択的に形成されるため、同
一基板上に異なるしきい値電圧を持つFETを形成する
ことが可能になる。また、基板表面の不純物濃度は十分
に低いオーミック・コンタクト抵抗がとれる濃度に形成
されるため、オーミック電極のコンタクト抵抗は十分に
低減される。
【0068】このように本発明によれば、イオン注入に
よる不純物プロファイルを持つMESFETにおいても
ドレイン電流のゲート電圧に対する直線性は向上する。
従って、本発明は、入力信号に対して出力信号の歪みが
小さいことが要求される、大信号増幅器などにおける回
路の基本素子に適用すると効果的である。
よる不純物プロファイルを持つMESFETにおいても
ドレイン電流のゲート電圧に対する直線性は向上する。
従って、本発明は、入力信号に対して出力信号の歪みが
小さいことが要求される、大信号増幅器などにおける回
路の基本素子に適用すると効果的である。
【図1】本発明の第1の実施例によるMESFETの製
造方法を示す工程断面図である。
造方法を示す工程断面図である。
【図2】第1の実施例における本発明の作用を説明する
MESFETの断面図である。
MESFETの断面図である。
【図3】図2の各分図に示されるFETに対応して得ら
れる各Vgs−Ids特性および各Vgs−gm 特性を示すグ
ラフである。
れる各Vgs−Ids特性および各Vgs−gm 特性を示すグ
ラフである。
【図4】本実施例におけるFETのリニアリティの概念
を説明するグラフである。
を説明するグラフである。
【図5】第1の実施例の構造を持つMESFETにおい
てサイドエッチ量をパラメータとしたVg −gm 特性を
示すグラフである。
てサイドエッチ量をパラメータとしたVg −gm 特性を
示すグラフである。
【図6】第1の実施例の構造を持つMESFETにおい
てゲート長をパラメータとしたVg −gm 特性を示すグ
ラフである。
てゲート長をパラメータとしたVg −gm 特性を示すグ
ラフである。
【図7】n+ 層およびn´層を特定の条件で製造した場
合における、リニアリティのよいFETが得られるゲー
ト長Lg とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフ
である。
合における、リニアリティのよいFETが得られるゲー
ト長Lg とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフ
である。
【図8】n+ 層を特定の条件で製造した場合における、
リニアリティのよいFETが得られるSi注入量とサイ
ドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフである。
リニアリティのよいFETが得られるSi注入量とサイ
ドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフである。
【図9】n+ 層を特定の条件で製造した場合における、
リニアリティのよいFETが得られるピークキャリア濃
度とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフであ
る。
リニアリティのよいFETが得られるピークキャリア濃
度とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフであ
る。
【図10】n´層を特定の条件で製造した場合におけ
る、リニアリティのよいFETが得られるSi注入量と
サイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフである。
る、リニアリティのよいFETが得られるSi注入量と
サイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフである。
【図11】n´層を特定の条件で製造した場合におけ
る、リニアリティのよいFETが得られるピークキャリ
ア濃度とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフで
ある。
る、リニアリティのよいFETが得られるピークキャリ
ア濃度とサイドエッチ長Lg-n+との関係を示すグラフで
ある。
【図12】本発明の第2の実施例によるMESFETの
製造方法を示す工程断面図である。
製造方法を示す工程断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例によるMESFETの
製造方法を示す工程断面図である。
製造方法を示す工程断面図である。
【図14】n´層の形成位置の他の例を示すFET構造
の断面図である。
の断面図である。
【図15】MESFETの代表的な二乗特性を示すグラ
フである。
フである。
1…半絶縁性GaAs半導体基板、2…活性層、3…ダ
ミーゲート、4…n+層、5…n´層、6…SiO
2 膜、7…ゲート電極、8…ソース電極、9…ドレイン
電極、10…チャネル空乏層。
ミーゲート、4…n+層、5…n´層、6…SiO
2 膜、7…ゲート電極、8…ソース電極、9…ドレイン
電極、10…チャネル空乏層。
Claims (12)
- 【請求項1】 ゲート電極にショットキ接触した活性層
と、ドレイン電極にオーミック接触した不純物濃度の高
い高濃度層と、この高濃度層と前記活性層との間に形成
された前記高濃度層よりも不純物濃度の低い中間濃度層
とが半導体基板に形成されて構成されたショットキ接合
型電界効果トランジスタにおいて、 前記高濃度層は、ゲート電極から所定距離離れた基板位
置に形成され、ドレイン側の表面準位によって生じる表
面空乏層がドレイン側にほとんど拡がらない不純物濃度
および厚さに形成され、 前記中間濃度層は、ゲート電極へのゲート電圧印加によ
って生じるチャネル空乏層のドレイン側端部がこの印加
電圧の増加に伴ってドレイン側へ拡がる不純物濃度およ
び厚さに形成され、 かつ、前記高濃度層、前記高濃度層およびゲート電極間
の距離、並びに前記中間濃度層は、前記チャネル空乏層
のドレイン側端部がゲート電極のドレイン側端部からド
レイン側へ拡がる長さのゲート長に対する比率が1/5
以上1以下になる相対関係に形成されていることを特徴
とするショットキ接合型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 前記ゲート電圧の変化に対して変化する
相互コンダクタンスgm の最大値の90[%]以上の値
を持つ前記ゲート電圧の変化範囲をVlinear、前記活性
層に形成される電流チャネルがピンチオフする電圧Vth
から0.6[V]までの前記ゲート電圧の電圧範囲をV
p とした場合に、前記ドレイン電極に印加されるドレイ
ン電圧が0.5[V]から10[V]の範囲において、
前記電圧範囲Vp に対する前記電圧範囲Vlinearの比が
0.5以上であることを特徴とする請求項1記載のショ
ットキ接合型電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 前記電圧範囲Vp に対する前記電圧範囲
Vlinearの比が0.7以上であることを特徴とする請求
項2記載のショットキ接合型電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 前記高濃度層は、不純物濃度の最大値が
1×1018[1/cm3 ]以上にあり、かつ、不純物濃
度が1×1017[1/cm3 ]になる基板表面からの基
板深さが0.1[μm]以上0.25[μm]以下にあ
り、 前記中間濃度層は、不純物濃度の最大値が1×10
17[1/cm3 ]以上にあり、かつ、不純物濃度が1×
1016[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さが
0.2μm以下にあり、 前記ゲート電極から前記高濃度層のゲート側端部までの
距離Lg-n+は0.1[μm]から2.0[μm]の範囲
にあり、前記ゲート長は0.1[μm]から2.0[μ
m]の範囲にあることを特徴とする請求項2記載のショ
ットキ接合型電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 前記高濃度層は、不純物濃度の最大値が
1×1018[1/cm3 ]以上1×1019[1/c
m3 ]以下にあり、不純物濃度が1×1017[1/cm
3 ]になる基板表面からの基板深さが0.15[μm]
以上0.30[μm]以下にあり、 前記中間濃度層は、不純物濃度の最大値が1×10
17[1/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下に
あり、不純物濃度が1×1016[1/cm3 ]になる基
板表面からの基板深さが0.15[μm]以下にあり、 かつ、横軸を前記ゲート長,縦軸を前記距離Lg-n+にと
ったグラフにおいて、前記ゲート長の0[μm]〜約
1.5[μm]の増加に対して0〜約0.8[μm]の
範囲で前記距離Lg-n+が漸次増加する第1の曲線を下限
とし、前記ゲート長の0[μm]〜約1.5[μm]の
増加に対して0〜約1.5[μm]の範囲で前記距離L
g-n+が漸次増加する第2の曲線を上限とする範囲に、前
記ゲート長と前記距離Lg-n+との関係が設定されている
ことを特徴とする請求項2記載のショットキ接合型電界
効果トランジスタ。 - 【請求項6】 前記高濃度層は、不純物濃度の最大値が
1×1018[1/cm3 ]以上1×1019[1/c
m3 ]以下にあり、不純物濃度が1×1017[1/cm
3 ]になる基板表面からの基板深さが0.15[μm]
以上0.30[μm]以下にあり、 前記中間濃度層は、不純物の最大濃度と前記距離Lg-n+
との関係が、横軸を前記最大濃度、縦軸を前記距離L
g-n+にとったグラフにおいて、不純物濃度が1×1016
[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深さをパラメ
ータとして、前記最大濃度の1×1017〜1×10
18[1/cm3 ]の増加に対して前記距離Lg-n+が0〜
約1.0[μm]の範囲で漸次増加する第1の曲線を下
限とし、前記最大濃度の1×1017〜8×1017[1/
cm3 ]の増加に対して前記距離Lg-n+が約0.2〜約
1.5[μm]の範囲で漸次増加する第2の曲線を上限
とする範囲に設定され、 前記ゲート長は0.8[μm]に設定されていることを
特徴とする請求項2記載のショットキ接合型電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項7】 前記高濃度層は、不純物の最大濃度と前
記距離Lg-n+との関係が、横軸を前記最大濃度、縦軸を
前記距離Lg-n+にとったグラフにおいて、不純物濃度が
1×1017[1/cm3 ]になる基板表面からの基板深
さをパラメータとして、前記最大濃度の1×1018〜1
×1019[1/cm3 ]の増加に対して前記距離Lg-n+
が約0.05〜約0.35[μm]の範囲で漸次増加す
る第1の曲線を下限とし、前記最大濃度の1×1018〜
1×1019[1/cm3 ]の増加に対して前記距離L
g-n+が約0.35〜約0.65[μm]の範囲で漸次増
加する第2の曲線を上限とする範囲に設定され、 前記中間濃度層は、不純物濃度の最大値が1×10
17[1/cm3 ]以上1×1018[1/cm3 ]以下に
あり、不純物濃度が1×1016[1/cm3 ]になる基
板表面からの基板深さが0.15[μm]以下にあり、 前記ゲート長は0.8[μm]に設定されていることを
特徴とする請求項2記載のショットキ接合型電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項8】 半導体基板の表面に活性層を形成する第
1の工程と、この活性層上にレジストによってダミーゲ
ートを形成する第2の工程と、このダミーゲートをマス
クに所定の注入量および注入エネルギで不純物をイオン
注入して少なくともドレイン側に高濃度層を形成する第
3の工程と、前記ダミーゲートの外形を所定寸法だけ縮
小させる第4の工程と、縮小した前記ダミーゲートをマ
スクに所定の注入量および注入エネルギで不純物をイオ
ン注入して前記高濃度層よりも不純物濃度の低い中間濃
度層を少なくともドレイン側に形成する第5の工程と、
前記ダミーゲート上に絶縁膜を形成した後に前記ダミー
ゲートをリフトオフして前記ダミーゲート跡に反転パタ
ーンを形成する第6の工程と、この反転パターンに露出
する前記活性層にショットキ接触したゲート電極並びに
前記高濃度層にオーミック接触したドレイン電極を形成
する第7の工程とを備え、請求項1に記載された電界効
果トランジスタを製造することを特徴とするショットキ
接合型電界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 前記第3の工程は、注入量4×10
13[cm-2],注入エネルギ90〜120[keV]の
条件でSiN膜を通したイオン注入によって行われ、 前記第4の工程は、横軸をゲート長,縦軸を前記ダミー
ゲートの縮小寸法Lg-n+にとったグラフにおいて、前記
ゲート長の0[μm]〜約1.5[μm]の増加に対し
て0〜約0.8[μm]の範囲で前記縮小寸法Lg-n+が
漸次増加する第1の曲線を下限とし、前記ゲート長の0
[μm]〜約1.5[μm]の増加に対して0〜約1.
5[μm]の範囲で前記縮小寸法Lg-n+が漸次増加する
第2の曲線を上限とする範囲に、前記ゲート長と前記縮
小寸法Lg-n+との関係が設定されて行われ、 前記第5の工程は、注入量6×1012[cm-2],注入
エネルギ50[keV]の条件でSiN膜を通したイオ
ン注入によって行われることを特徴とする請求項8記載
のショットキ接合型電界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項10】 前記第2の工程において、前記ダミー
ゲートの寸法はゲート長を0.8[μm]にとって設定
し、 前記第3の工程は、注入量4×1013[cm-2],注入
エネルギ90〜120[keV]の条件でSiN膜を通
したイオン注入によって行い、 前記第4の工程における前記ダミーゲートの縮小寸法L
g-n+の設定および前記第5の工程における前記中間濃度
層のイオン注入は、前記縮小寸法Lg-n+とSiN膜を通
した前記中間濃度層への不純物の注入量との関係が、横
軸を不純物の前記注入量、縦軸を前記寸法Lg-n+にとっ
たグラフにおいて、前記注入量の1012〜1013[cm
-2]の増加に対して前記寸法Lg-n+が注入エネルギをパ
ラメータとして約0〜約1.2[μm]の範囲で漸次増
加する所定の関係に設定されることを特徴とする請求項
8記載のショットキ接合型電界効果トランジスタの製造
方法。 - 【請求項11】 前記第2の工程において、前記ダミー
ゲートの寸法はゲート長を0.8[μm]にとって設定
し、 前記第3の工程における前記高濃度層のイオン注入およ
び前記第4の工程における前記ダミーゲートの縮小寸法
Lg-n+の設定は、SiN膜を通した前記高濃度層への不
純物の注入量と前記縮小寸法Lg-n+との関係が、横軸を
n型不純物の前記注入量、縦軸を前記寸法Lg-n+にとっ
たグラフにおいて、前記注入量の1013〜1014[cm
-2]の増加に対して前記寸法Lg-n+が注入エネルギをパ
ラメータとして約0〜約0.8[μm]の範囲で漸次増
加する所定の関係に設定され、 前記第5の工程は、注入量6.0×1012[cm-2],
注入エネルギ50[keV]の条件で不純物がSiN膜
を通したイオン注入によって行われることを特徴とする
請求項8記載のショットキ接合型電界効果トランジスタ
の製造方法。 - 【請求項12】 半導体基板の表面に活性層を形成する
第1の工程と、この活性層上に耐熱性金属によってゲー
ト電極を形成する第2の工程と、このゲート電極をマス
クに所定の注入量および注入エネルギで不純物をイオン
注入して少なくともドレイン側に中間濃度層を形成する
第3の工程と、前記ゲート電極の少なくともドレイン側
の側面に所定厚さの側壁を形成する第4の工程と、前記
ゲート電極および前記側壁をマスクに所定の注入量およ
び注入エネルギで不純物をイオン注入して前記中間濃度
層よりも不純物濃度の高い高濃度層を少なくともドレイ
ン側に形成する第5の工程と、この高濃度層にオーミッ
ク接触したドレイン電極を形成する第6の工程とを備
え、請求項1に記載された電界効果トランジスタを製造
することを特徴とするショットキ接合型電界効果トラン
ジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2060594A JPH06342810A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-17 | ショットキ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3217193 | 1993-02-22 | ||
| JP5-32171 | 1993-02-22 | ||
| JP2060594A JPH06342810A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-17 | ショットキ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06342810A true JPH06342810A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=26357576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2060594A Pending JPH06342810A (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-17 | ショットキ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06342810A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09293736A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Nec Corp | 半導体トランジスタの製造方法 |
| US6235564B1 (en) | 1999-07-27 | 2001-05-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing MISFET |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP2060594A patent/JPH06342810A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09293736A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Nec Corp | 半導体トランジスタの製造方法 |
| US6235564B1 (en) | 1999-07-27 | 2001-05-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing MISFET |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH02148738A (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
| US5493136A (en) | Field effect transistor and method of manufacturing the same | |
| JP3651964B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JPH06177159A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
| KR100426285B1 (ko) | 단일 집적화된 증가 및 공핍 모드 (p-)HEMT 소자의구조 및 그 제조 방법 | |
| US5905277A (en) | Field-effect transistor and method of manufacturing the same | |
| KR100563884B1 (ko) | 접합형 전계 효과 트랜지스터의 제조 방법 | |
| US5389807A (en) | Field effect transistor | |
| US5242846A (en) | Method of manufacturing a junction field effect transistor | |
| EP0613190A2 (en) | Schottky junction type field effect transistor and method of manufacturing the same | |
| JP3653652B2 (ja) | 半導体装置 | |
| KR970005154B1 (ko) | 화합물 반도체 소자 제조방법 | |
| JP2921930B2 (ja) | 電界効果トランジスタ、その製造方法およびこれを用いた半導体集積回路 | |
| EP0613191A2 (en) | Channel structure for field effect transistor | |
| JP2659065B2 (ja) | 半導体装置 | |
| JPH03280552A (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
| KR0147215B1 (ko) | 반도체소자의 제조방법 | |
| JPH0855861A (ja) | 電界効果トランジスタ、及びその製造方法 | |
| JP3035969B2 (ja) | 化合物半導体装置の製造方法 | |
| JPH05275464A (ja) | 化合物半導体集積回路装置の製造方法 | |
| KR100554967B1 (ko) | 음성미분저항 억제용 부정합 고전자이동도 트랜지스터 및제조 방법 | |
| KR100220870B1 (ko) | 화합물 반도체 장치의 제조 방법 | |
| JP2906856B2 (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
| JP2616032B2 (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
| JP2000307100A (ja) | 電界効果半導体装置 |