JPH0634501A - マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面処理方法 - Google Patents
マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面処理方法Info
- Publication number
- JPH0634501A JPH0634501A JP4209510A JP20951092A JPH0634501A JP H0634501 A JPH0634501 A JP H0634501A JP 4209510 A JP4209510 A JP 4209510A JP 20951092 A JP20951092 A JP 20951092A JP H0634501 A JPH0634501 A JP H0634501A
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- JP
- Japan
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- stainless steel
- precipitation hardening
- hardening stainless
- treatment method
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 悪臭のための排気処理設備を必要とせず、簡
単に暗視野撮影を行うことが可能な、マルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を確認するための
表面処理方法を提供する。 【構成】 粒界炭化物を確認するための表面処理方法で
あって、マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表
面を過硫酸アンモニウム水溶液中で電解処理することを
特徴とする。
単に暗視野撮影を行うことが可能な、マルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を確認するための
表面処理方法を提供する。 【構成】 粒界炭化物を確認するための表面処理方法で
あって、マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表
面を過硫酸アンモニウム水溶液中で電解処理することを
特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルテンサイト系析出
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を確認するための表面
処理方法に関する。
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を確認するための表面
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属顕微鏡による表面観察によって金属
組織を検査する場合、研磨して表面を完全に平滑にした
試験試料を作製し、腐蝕液を用いて、化学腐蝕または電
解腐蝕により、組織成分の化学的または電気化学的性質
の差を利用して組織を現出させることが行われる。従
来、マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭
化物を確認するためには種々の方法が知られているが、
その一つとして、アンモニア水を用いて試験試料の電解
腐蝕を行い、金属顕微鏡によって撮影した写真によって
確認する方法が採用されている。この場合、試験試料表
面の腐蝕された粒界炭化物は、明視野撮影では粒界に隠
れて確認できなくなることがあるが、暗視野撮影では粒
界炭化物のみが鮮明に表れるので、暗視野撮影による方
法が好ましいものとして多用されている。
組織を検査する場合、研磨して表面を完全に平滑にした
試験試料を作製し、腐蝕液を用いて、化学腐蝕または電
解腐蝕により、組織成分の化学的または電気化学的性質
の差を利用して組織を現出させることが行われる。従
来、マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭
化物を確認するためには種々の方法が知られているが、
その一つとして、アンモニア水を用いて試験試料の電解
腐蝕を行い、金属顕微鏡によって撮影した写真によって
確認する方法が採用されている。この場合、試験試料表
面の腐蝕された粒界炭化物は、明視野撮影では粒界に隠
れて確認できなくなることがあるが、暗視野撮影では粒
界炭化物のみが鮮明に表れるので、暗視野撮影による方
法が好ましいものとして多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法
は、アンモニア水を用いて電解処理を行う場合、アンモ
ニアガスが発生するためにアンモニア臭が著しく、作業
環境が悪化するという問題があった。アンモニア臭を除
去するためには、アンモニアガスを排気するためのドラ
フト等の排気処理設備が必要になり、そのために場所と
コストの点で問題が生じる。本発明は、従来の技術にお
ける上記のような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、悪臭のための排気処理設備を必要とせ
ず、簡単に暗視野撮影を行うことが可能な、マルテンサ
イト系析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を暗視野撮
影により確認するための表面処理方法を提供することに
ある。
は、アンモニア水を用いて電解処理を行う場合、アンモ
ニアガスが発生するためにアンモニア臭が著しく、作業
環境が悪化するという問題があった。アンモニア臭を除
去するためには、アンモニアガスを排気するためのドラ
フト等の排気処理設備が必要になり、そのために場所と
コストの点で問題が生じる。本発明は、従来の技術にお
ける上記のような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、悪臭のための排気処理設備を必要とせ
ず、簡単に暗視野撮影を行うことが可能な、マルテンサ
イト系析出硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を暗視野撮
影により確認するための表面処理方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、マルテン
サイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面を電解腐蝕させ
るための電解液について種々検討した結果、過硫酸アン
モニウム水溶液を使用することにより、上記目的が達成
されることを見出し、本発明を完成するに至った。本発
明の表面処理方法は、マルテンサイト系析出硬化型ステ
ンレス鋼の表面を過硫酸アンモニウム水溶液中で電解処
理することを特徴とする。
サイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面を電解腐蝕させ
るための電解液について種々検討した結果、過硫酸アン
モニウム水溶液を使用することにより、上記目的が達成
されることを見出し、本発明を完成するに至った。本発
明の表面処理方法は、マルテンサイト系析出硬化型ステ
ンレス鋼の表面を過硫酸アンモニウム水溶液中で電解処
理することを特徴とする。
【0005】本発明を実施するためには、まず検査する
マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の試験試料を
作製する。試験試料は常法により作製することができ、
研磨により平滑な表面を有するものとされたものが使用
される。試験試料の電解処理は、電解液として過硫酸ア
ンモニウム水溶液を用いて行われるが、過硫酸アンモニ
ウム水溶液は、濃度8〜15%の範囲のものが使用され
る。電解条件としては、試験試料を陽極、ステンレス板
を陰極として、これらの間に8〜10Vの直流電圧を印
加し、20〜25℃の温度で行うのが好ましい。上記の
電解処理により、試験試料表面における粒界炭化物が腐
蝕されるので、それを金属顕微鏡により暗視野撮影法に
より撮影すれば、鮮明な暗視野写真が得られる。
マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の試験試料を
作製する。試験試料は常法により作製することができ、
研磨により平滑な表面を有するものとされたものが使用
される。試験試料の電解処理は、電解液として過硫酸ア
ンモニウム水溶液を用いて行われるが、過硫酸アンモニ
ウム水溶液は、濃度8〜15%の範囲のものが使用され
る。電解条件としては、試験試料を陽極、ステンレス板
を陰極として、これらの間に8〜10Vの直流電圧を印
加し、20〜25℃の温度で行うのが好ましい。上記の
電解処理により、試験試料表面における粒界炭化物が腐
蝕されるので、それを金属顕微鏡により暗視野撮影法に
より撮影すれば、鮮明な暗視野写真が得られる。
【0006】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例によって
具体的に説明する。 実施例 Cr15%およびNi3%を含有するマルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の試験試料を切り出し、アルミ
ナにより表面研磨を行った後、電解処理を行った。電解
処理条件は次の通りであった。 電解液の組成:10%過硫酸アンモニウム水溶液 陽極: 試験試料 陰極: ステンレス板 印加電圧: 8V 電流密度: 0.5A/cm2 電解時間: 60秒 電解処理を行った後、試験試料を水洗した。次いで、金
属顕微鏡(オリンパス社製、BANOX型)により暗視
野撮影を行った。その結果、腐蝕された粒界炭化物が鮮
明に確認できる暗視野写真(図1)が得られた。
具体的に説明する。 実施例 Cr15%およびNi3%を含有するマルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の試験試料を切り出し、アルミ
ナにより表面研磨を行った後、電解処理を行った。電解
処理条件は次の通りであった。 電解液の組成:10%過硫酸アンモニウム水溶液 陽極: 試験試料 陰極: ステンレス板 印加電圧: 8V 電流密度: 0.5A/cm2 電解時間: 60秒 電解処理を行った後、試験試料を水洗した。次いで、金
属顕微鏡(オリンパス社製、BANOX型)により暗視
野撮影を行った。その結果、腐蝕された粒界炭化物が鮮
明に確認できる暗視野写真(図1)が得られた。
【0007】参考例1〜3 比較のために、下記の電解条件下で電解処理を施した以
外は、上記実施例と同様に操作して暗視野撮影を行っ
た。それらの暗視野写真を図2〜4に示す。参考例1の
場合は、電解液として、ビレラ(ピクリン酸、塩酸およ
びアルコール混合物)を用い、電解時間20〜30秒の
条件で電解処理した。参考例2の場合は、電解液として
10%クロム酸水溶液を用い、45秒間電解処理した。
参考例3の場合は、電解液として10%しゅう酸水溶液
を用い、60秒間電解処理した。
外は、上記実施例と同様に操作して暗視野撮影を行っ
た。それらの暗視野写真を図2〜4に示す。参考例1の
場合は、電解液として、ビレラ(ピクリン酸、塩酸およ
びアルコール混合物)を用い、電解時間20〜30秒の
条件で電解処理した。参考例2の場合は、電解液として
10%クロム酸水溶液を用い、45秒間電解処理した。
参考例3の場合は、電解液として10%しゅう酸水溶液
を用い、60秒間電解処理した。
【0008】図1と図2〜4との比較から明らかなよう
に、本発明の実施例においては、マルテンサイト系析出
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物が、黒色背景に白色像
となって鮮明に撮影されるので、粒界炭化物を容易に確
認することができる。一方、参考例1〜3の場合には、
粒界炭化物が背景と区別しにくい状態になり、粒界炭化
物の確認が困難である。
に、本発明の実施例においては、マルテンサイト系析出
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物が、黒色背景に白色像
となって鮮明に撮影されるので、粒界炭化物を容易に確
認することができる。一方、参考例1〜3の場合には、
粒界炭化物が背景と区別しにくい状態になり、粒界炭化
物の確認が困難である。
【0009】
【発明の効果】本発明は、電解液として過硫酸アンモニ
ウム水溶液を使用して電解処理を行うから、アンモニア
臭を発生することなく、しかも、暗視野撮影により鮮明
な暗視野写真を得ることができ、マルテンサイト系析出
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を正確に確認すること
ができる。
ウム水溶液を使用して電解処理を行うから、アンモニア
臭を発生することなく、しかも、暗視野撮影により鮮明
な暗視野写真を得ることができ、マルテンサイト系析出
硬化型ステンレス鋼の粒界炭化物を正確に確認すること
ができる。
【図1】本発明の実施例により表面処理したマルテンサ
イト系析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真
である。
イト系析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真
である。
【図2】参考例1により表面処理したマルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
【図3】参考例2により表面処理したマルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
【図4】参考例3により表面処理したマルテンサイト系
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
析出硬化型ステンレス鋼の金属組織の暗視野写真であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 マルテンサイト系析出硬化型ステンレス
鋼の表面を過硫酸アンモニウム水溶液中で電解処理する
ことを特徴とする粒界炭化物を確認するための表面処理
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209510A JPH0634501A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209510A JPH0634501A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634501A true JPH0634501A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16573996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4209510A Pending JPH0634501A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634501A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6817277B2 (en) | 2001-08-24 | 2004-11-16 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Device for controlling hydraulic pressure of construction machine |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP4209510A patent/JPH0634501A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6817277B2 (en) | 2001-08-24 | 2004-11-16 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Device for controlling hydraulic pressure of construction machine |
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