JPH06345088A - 易開封性容器 - Google Patents

易開封性容器

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JPH06345088A
JPH06345088A JP5137899A JP13789993A JPH06345088A JP H06345088 A JPH06345088 A JP H06345088A JP 5137899 A JP5137899 A JP 5137899A JP 13789993 A JP13789993 A JP 13789993A JP H06345088 A JPH06345088 A JP H06345088A
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pulltab
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Junji Yotsuyanagi
淳二 四ツ柳
Kiyokazu Ishiwatari
喜代和 石渡
Tsunezo Shigefuji
常三 重藤
Ryoji Hamada
良次 浜田
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】蓋部に弱め線とプルタブのある金属缶、プラス
チック缶等の容器を弱め線及びプルタブを用いて容易に
開口することができ、プルタブが内容物に触れたり、内
容物を損傷したりせず、開口部の安全性も高い容器を提
供すること。 【構成】容器部とプルタブ付き落とし蓋とからなる容器
であり、前者は側壁部内面に落とし蓋を受ける段部を有
し、後者はプルタブ付き開口部と周設された容器密封用
周縁部とからなり、該開口部は弱め線とその包囲するプ
ルタブ取付け中央面部とからなり、該中央面部はプルタ
ブよりも曲げ剛性の低いシートにプルタブが固着されて
なり、該孤状先端は前記段部上に位置する易開封性容
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物を充填し密封し
た後に開封しても、内容物が損傷等を受けることのない
容器に関する。より詳しくは、蓋外表面に取り付けられ
た開封用プルタブで開封しても、その操作により内容物
を損傷したり、汚損したりすることなく容易に開封する
ことのできる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品、芳香剤等は需要者が使用するまで
の期間の長いものは、その品質保存のため金属缶とか、
ガスバリア性を賦与したプラスチック缶が使用されてい
るが、この金属缶又はプラスチック缶は開封を容易にす
るため、蓋部外表面に弱め線と、その弱め線に沿って開
口させるためのプルタブが取り付けられた形式のものが
多量に実用化されている。しかし、金属缶、プラスチッ
ク缶共にその開封機構上、開封時にプルタブを持ち上げ
るとプルタブ先端は弱め線を切断し、その部分の蓋と共
に一旦容器部内に押し込まれるため、プルタブ先端等の
外表面の汚れが缶内容物に混入する可能性があり非衛生
的であり、またプラスチック缶の場合は弱め線に沿って
引き破るため、弱め線を構成するプラスチックの伸長破
断した不定形なひげ状切断跡が残り、非衛生的な感じを
需要者に与え、また内容物が固形又は半固形の場合は該
先端が上記のごとく容器部内に押し込まれたときに損傷
することがあり、開封時の外観が重要な内容物(例え
ば、固形の昇華性芳香剤、半固形の水ようかん等のゼリ
ー状食品)の商品価値を落としてしまいやすい。更に、
開口後はその開口部周辺に、特に金属缶の場合は鋭利な
切断部が残り、指とか口に傷をつける可能性があり、安
全上好ましくないことが多い。その他、内容物として半
固形状の昇華性芳香剤を入れ、その表面を芳香成分透過
性シートで覆った場合も、プルタブで開口時にそのシー
トを破損することもあり、容器の開封機構の改良が望ま
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は蓋部
に弱め線とプルタブのある金属缶、プラスチック缶等の
容器を弱め線及びプルタブを用いて容易に開口すること
ができることは勿論、上記衛生上の問題、内容物損傷上
の問題の他、更に安全上の問題も同時に解決した容器を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意研究をした結果、プルタブを持ち上げる
際、蓋におけるプルタブ固着部分の先端が容器内に押し
込まれないように阻止すると、逆に該固着部分の後端が
プルタブと共に持ち上がり、結果として、弱め線におい
て破断が起こる知見を得、本発明を完成した。即ち、本
発明の要旨は、容器部とプルタブ付き落とし蓋とからな
る容器であり、容器部は底部、底部周縁から立ち上がる
側壁部及び側壁部上縁全周に連なるフランジ部からな
り、該側壁部内面には落とし蓋を受ける段部が設けられ
てなり、プルタブ付き落とし蓋はプルタブ付き開口部及
び該開口部に周設された容器密封用周縁部とからなり、
前記開口部は弱め線とその包囲するプルタブ取付け中央
面部とからなり、該中央面部はプルタブよりも曲げ剛性
の低いシートにプルタブがその孤状先端を弱め線に沿わ
せて固着されてなり、該孤状先端は前記段部上に位置す
る易開封性容器にある。
【0005】以下、本発明の内容を図面を用いて詳細に
説明する。図1及び図2は、本発明にかかる易開封性容
器の1実施例の円形の容器にゼリー状食品を封入した場
合を示し、図1はその平面図であり、図2は図1のX−
X線切断面矢視図であり、両図の同一部分には同一符号
を付してある。なお、Aは、上記ゼリー状食品等の内容
物である。図3は本発明にかかる易開封性容器の他の実
施例の方形の容器の平面図である。図4及び図5は、本
発明にかかる易開封性容器にプラスチックを主体とする
材料を使用した実施例の容器に内容物Aを封入した場合
を示し、図4は図2に相当する切断面矢視図の一部切り
欠き図であり、図5は図4のプルタブを持ち上げた場合
の開封途中の状態を示すものである。なお、両図の同一
部分には同一符号を付してある。図6及び図7は、本発
明にかかる易開封性容器に金属を主体とする材料を使用
した実施例の容器にゼリー状食品等の内容物Aを封入し
た場合を示し、図6は図2に相当する切断面矢視図の一
部切り欠き図であり、図7は図6のプルタブを持ち上げ
た場合の開封途中の状態を示すものである。なお、両図
の同一部分には同一符号を付してある。図8及び図9
は、従来の易開封性容器にプラスチックを主体とする材
料を使用した容器に内容物Aを封入した場合を示し、図
8は図2に相当する切断面矢視図の一部切り欠き図であ
り、図9は図8のプルタブを持ち上げた場合の開封途中
の状態を示すものである。なお、両図の同一部分には同
一符号を付してある。
【0006】図1及び図2においては、容器1は容器部
2とプルタブ付き落とし蓋3とからなり、前者の容器部
2は底部2a、底部2a周縁から立ち上がる側壁部2b
及び側壁部2b上縁全周に連なるフランジ部2cからな
り、該側壁部2b内面には落とし蓋を受ける段部2dが
設けられている。この段部2dはこの実施例の場合のご
とく円形の容器の場合は側壁部2b内面全周に形成され
ていることが好ましい。これは、後述のごとく、プルタ
ブ4の先端がこの段部の上に来なければ本発明の効果は
得られない一方、上記段部が内面全周になければ、プル
タブ先端を正確に段部上に来るように容器部と蓋の位置
合わせをすることは生産工程では非常に困難であるから
である。
【0007】後者のプルタブ付き落とし蓋3はプルタブ
付き開口部3a及び該開口部3aに周設された容器密封
用周縁3bとからなり、前記開口部3aは最外周にある
弱め線3a1 とその包囲するプルタブ取付け中央面部3
2 とからなり、該中央面部3a2 はプルタブよりも曲
げ剛性の低いシートにプルタブ4が該プルタブの孤状先
端を弱め線3a1 に沿わせて固着されてなり、該孤状先
端は前記段部2d上に位置している。プルタブ付き落と
し蓋3と容器部2との密封は両者の接触部のうち、少な
くとも5cで、好ましくは5b及び5cでされるが、5
aは接着していない。本発明においては、弱め線3a1
とプルタブの孤状先端は前記のごとく段部2d上にあ
り、プルタブ取付け中央面部3a2 は、その曲げ剛性が
プルタブ4よりも低いシートにプルタブが取り付けられ
て構成されており、プルタブ4を持ち上げたときプルタ
ブ4は曲がらず、該シートがそのプルタブ側に凸に曲が
り、しかもプルタブ先端が固着された部分のシートは引
っ張り応力を受けつつ、段部上をシート中心方向に滑
り、その途中で弱め線が伸長破断し、引き続いて弱め線
に沿って破断し続けてプルタブ取付け中央面部3a2
除去される。この場合、上記蓋3と容器部の接触部5a
は接着されていないので上記段部上で弱め線部分のシー
トの上記滑りの現象が見られる。このようにして開口さ
れると、プルタブ先端が内容物Aに接触することもない
ので衛生的でもあり、内容物を損傷しないので商品価値
保存上有益である。また、容器密封用周縁3bの内側縁
部には弱め線の切断残部があるが、段部2dの上にあ
り、内容物には接触するおそれもなく、また非衛生的感
じを与えることもない。更には、該切断残部は段部上に
あるため、開口部に突出することがないので、負傷等の
安全上の問題もない。なお、プルタブの剛性を上げるに
は、前記シートよりも厚肉にしたり、リブを付けたりす
る通常の手段で充分である。また、上記プルタブ取付け
中央面部3a 2 のシートが曲がり易いように、細溝状の
ヒンジ部6を形成しておくことは開封性をよくし有利で
ある。
【0008】図3においては、本発明にかかる易開封性
容器11のプルタブ付き落とし蓋13は、プルタブ付き開口
部13aと容器密封用周縁13bとからなり、前者のプルタ
ブ付き開口部13aは弱め線13a1 と、それにより包囲さ
れたプルタブ取付け中央面部13a2 とから構成され、プ
ルタブ14の先端は弱め線13a1 に内接されるような形で
位置している。プルタブ取付け中央面部13a2 にはヒン
ジ部16が複数本形成されており、プルタブ14を持ち上げ
たときにプルタブ取付け中央面部13a2 のシートがこの
部分で曲がり易いようになっていることは前記円形容器
の実施例の場合と同じである。なお、図示していない
が、本実施例の場合のごとく方形の場合はプルタブ付き
落とし蓋13と容器部との相互の位置関係はずれることが
ないので、容器部の側壁部の段部は、該側壁内側全周に
周設する必要はない。従って、四方の側壁部にそれぞぞ
れ不連続に段部を形成しても、プルタブ先端は必ず段部
上に来るメリットがある。
【0009】図4及び図5においては、容器21は容器部
22とプルタブ付き落とし蓋23とからなり、前者の容器部
22は底部(図示せず)周縁から立ち上がる側壁部22b及
び側壁部22b上縁全周に連なるフランジ部22cからな
り、該側壁部22b内面には落とし蓋を受ける段部22dが
設けられていることは、前記実施例の場合と同じであ
る。本実施例も円形の容器であるので、段部22dは側壁
部22b内面全周に形成されていることが好ましい。この
段部形成の効果は前記第1及び第2の実施例の場合と同
じであることは言うまでもない。容器部22は主としてそ
の機械的強度を持たせる外層22Aと、主としてガスバリ
ア性と蓋部との熱接着性を受け持つ内層22Bとからなっ
ている。外層22Aは予め射出成形法等で成形しておい
て、内層22Bと接着させる方法も採りうるが、内層22B
表面に外層22Aを射出成形する方法も採りうる。生産工
程上は後者の方法が効率的であり、好ましく採用され
る。
【0010】材料構成は、外層22Aはその目的上又は成
形性の点でポリオレフィン、特にポリプロピレン樹脂が
使用される。また内層22Bは厚さ6〜15ミクロン程度
のアルミニウム箔の両面に、厚さ10〜20ミクロン程
度のポリオレフィンフィルム、特にプロピレンフィルム
を形成した三層積層シートが好ましいが、外層22A側
のフィルムの材料は、該外層との接着性を考慮すると、
外層22Aと同一種の材料を選択するほうがよい。上記
アルミニウム箔はガスバリア性向上の効果がある他、容
器部と蓋の密封溶着を高周波溶接で行う場合に有用であ
る。またレトルト性を要求される場合もあり、その場合
は耐熱性を考慮して材料を選択しなければならない。
【0011】後者のプルタブ付き落とし蓋23はプルタブ
付き開口部23a及び該開口部23aに周設された容器密封
用周縁23bとからなるが、容器部22と同様に主としてそ
の機械的強度を持たせる外層23aAと、主としてガスバ
リア性とか容器との熱接着性を受け持つ内層23aBとか
らなっている。外層23aAは予め射出成形法等で成形し
ておいて、内層23aBと接着させる方法も採りうるが、
内層23aB表面に外層23aAを射出成形する方法も採り
うる。生産工程上は後者の方法が効率的であり、好まし
く採用される。前記開口部23aは最外周にある弱め線23
1 とその包囲するプルタブ取付け中央面部23a2 とか
らなるが、弱め線23a1 は内層23aBのみで構成されて
もよいが、外層がこの表面に極めて薄く重ね合わされて
いても、その弱め線の機能は果たしうる。材料構成は、
容器部と同様な構成で十分である。該中央面部23a2
プルタブ24よりも曲げ剛性の低いシートにプルタブが該
プルタブの孤状先端を弱め線23a1 に沿わせて固着され
てなり、該孤状先端は前記段部22d上に位置している。
プルタブ付き落とし蓋23と容器部22との密封接着は両者
の接触部のうち、少なくとも25cでされるが、更に25b
でも行われる方が好ましい。しかし、25aは接着してい
ない。
【0012】本発明においては、弱め線23a1 とプルタ
ブの孤状先端は前記のごとく段部22d上にあり、プルタ
ブ取付け中央面部23a2 は、その曲げ剛性がプルタブ24
よりも低いシートにプルタブが取り付けられて構成され
ておりいることは第1とか第2の実施例の場合と同じで
あり、プルタブを持ち上げたときプルタブ24が曲がら
ず、該シートがそのプルタブ側に凸に曲がり、しかもプ
ルタブ先端の固着された部分22Pが接する弱め線を構成
するシートは引っ張り応力を受けつつ、段部22d上を該
蓋23の中心方向に滑り、その途中で弱め線が伸長破断
し、引き続いて弱め線に沿って破断し続けてプルタブ取
付け中央面部23a2 が除去される。従って、プルタブ先
端が下方に曲がらないため、内容物Aに接触することも
ないので衛生的でもあり、内容物を損傷しないので商品
価値保存上有益である。また、容器密封用周縁23bの内
側縁部には弱め線の切断残部があるが、段部22d上にあ
り、内容物には接触するおそれもなく、また非衛生的感
じを与えることもない。更には、該切断残部は上記のご
とく段部上にあるため、開口部に突出することがないの
で、負傷等の安全上の問題もない。なお、上記プルタブ
取付け中央面部23a2 のシートが曲がり易いように、ヒ
ンジ部26を形成しておくことは前記実施例同様開封性を
よくし、有利である。
【0013】図6及び図7においては、容器31はブリキ
製缶であり、容器部32とプルタブ付き落とし蓋33とから
なり、前者の容器部32は底部(図示せず)周縁から立ち
上がる側壁部32b及び側壁部32b上縁全周に連なるフラ
ンジ部32cからなり、該側壁部32b内面には落とし蓋を
受ける段部32dが設けられていることは、図1及び2で
示した実施例の場合と同じである。この実施例も円形の
容器であるので、この段部32dは側壁部32b内面全周に
形成されていることが好ましい。この段部形成の効果は
前記第1ないし第3の実施例の場合と同じであることは
言うまでもない。なお、本実施例では材料はブリキであ
るが、アルミニウム、表面塗装した鋼板も同様に使用可
能である。
【0014】後者のプルタブ付き落とし蓋33はプルタブ
付き開口部33a及び該開口部33aに周設された容器密封
用周縁33bとからなり、前記開口部33aは最外周にある
弱め線33a1 とその包囲するプルタブ取付け中央面部33
2 とからなり、該中央面部33a2 はプルタブ34よりも
曲げ剛性の低いシートにプルタブが該プルタブの孤状先
端を弱め線33a1 に沿わせて固着されてなり、該孤状先
端は前記段部32d上に位置している。プルタブ付き落と
し蓋33と容器部32との密封接着は両者の接触部のうち、
少なくとも35cでされるが、35bでもされる方が好まし
いが、35aは接着していない。本実施例のごとく金属製
の缶の場合の弱め線33a1 は先ずプルタブ付き開口部33
aと容器密封用周縁33bとを一枚の金属製シートで作成
し、これにV字形のノッチをいれて形成しすることがで
き、プルタブをこれに沿わせて固着させればプルタブ付
き落とし蓋が完成する。
【0015】本発明においては、弱め線33a1 とプルタ
ブの孤状先端は前記のごとく段部32d上にあり、プルタ
ブ取付け中央面部33a2 は、その曲げ剛性がプルタブ34
よりも低いシートにプルタブが取り付けられて構成され
ておりいることは第1ないし第3の実施例の場合と同じ
であり、プルタブを持ち上げたときプルタブ34が曲がら
ず、該シートがそのプルタブ側に凸に曲がり、しかもプ
ルタブ先端の固着された部分32Pの弱め線部分のシート
は引っ張り応力を受けつつ、段部上をシート中心方向に
滑り、その途中で弱め線が伸長破断し、引き続いて弱め
線に沿って破断し続けてプルタブ取付け中央面部33a2
が除去される。従って、プルタブ先端が内容物Aに接触
することもないので衛生的でもあり、内容物を損傷しな
いので商品価値保存上有益であり、また、容器密封用周
縁33bの内側縁部には弱め線の切断残部があるが、段部
上にあり、内容物には接触するおそれもなく、また非衛
生的な感じも与えない。更には、前記容器密封用周縁33
bの内側縁部には弱め線の切断残部がないので、負傷等
の安全上の問題もないことは前記各実施例の場合と同じ
である。なお、上記プルタブ取付け中央面部33a2 のシ
ートが曲がり易いように、溝状ヒンジ部36を形成してお
くことは開封性をよくし、有利である。
【0016】容器部32とプルタブ付き落とし蓋33との接
着は、従来の金属缶の場合に使用されてきた方法がその
まま適用できる。通常は、加圧によるカシメ法、溶融加
熱による溶接法、接着剤を使用する蝋付け法などが適用
できるが、生産性を考えるとカシメ法が最も簡便であ
る。
【0017】図8及び図9においては、図4及び図5同
様のプラスチック材料を主体とする従来の缶の一例を示
し、容器91は容器部92とプルタブ付き落とし蓋93とから
なり、前者の容器部92は底部(図示せず)周縁から立ち
上がる側壁部92b及び側壁部92b上縁全周に連なるフラ
ンジ部92cからなり、該側壁部92b内面には実施例の図
4及び図5において説明したような落とし蓋を受ける段
部がない。容器部92は主としてその機械的強度を持たせ
る外層92Aと、主としてガスバリア性と蓋部との熱接着
性を受け持つ内層92Bとからなっている。内外両層から
なる容器部の成形方法、成形材料は図4及び図5で説明
した内容と同じであるので説明は省略する。
【0018】後者のプルタブ付き落とし蓋93は図4及び
図5の実施例と同じである。即ち、プルタブ付き開口部
93a及び該開口部93aに周設された容器密封用周縁93b
とからなり、容器部同様、外層93aAと内層93aBとか
らなっている。前記開口部93aは最外周にある弱め線93
1 とその包囲するプルタブ取付け中央面部93a2 とか
らなり、該中央面部93a2 はプルタブ94よりも曲げ剛性
の低いシートにプルタブが該プルタブの孤状先端を弱め
線93a1 に沿わせて固着されてなり、該孤状先端は内容
物Aの上方に位置している。プルタブ付き落とし蓋93と
容器部92との密封は両者の接触部のうち少なくとも95
c、好ましくは95b及び95cでされる。
【0019】プルタブ取付け中央面部93a2 は、その曲
げ剛性がプルタブ94よりも低いシートにプルタブが取り
付けられて構成されておりいることは第1ないし第4の
実施例の場合と同じであるが、従来のこのような缶にお
いては、弱め線93a1 とプルタブの孤状先端は、内容物
Aの表面に直接面して位置し、プルタブを持ち上げたと
きプルタブ先端側は下方に変位しようとするから、該シ
ートがその容器側に折れ曲がり、同時にプルタブ先端の
固着された部分92Pはプルタブ先端が内容物Aに接触
し、非衛生的であるばかりか、内容物Aの表面を損傷す
るので商品価値を落としてしまう。また、容器密封用周
縁93bの内側縁部には弱め線の切断残部ができるが、内
容物に面してその上方に存在し、清潔感を損ない、好ま
しくない。更には、蓋は金属箔を含むので前記弱め線の
切断残部は、内容物を処理する場合などに負傷等の危険
性もある。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかる易開封性容器は、容器部
の側壁部にプルタブ付き落とし蓋を受け、該蓋の弱め線
及びプルタブ取付け中央面部のプルタブ先端をその上に
位置させ、弱め線における開口はその上で行われる段部
を有する構成の容器であるので、プルタブで開口する場
合も、従来のよう衛生上、商品価値保存上、また安全上
の問題を全て解決したものであり、従来の金属缶にもプ
ラスチック缶その他にも有用に利用できる。更に、段部
があるので上下方向の座屈がないため、容器のスタック
機能や物流性がよい。また、開口部は段部内径よりも大
であるのでフルオープンになるメリットもある。なお、
本発明の上記説明においては、弱め線は閉環の形状のも
のについて説明したが、プルタブ付き開口部が容器本体
から分離されてしまうことが好ましくない場合は、プル
タブ先端とは反対側の位置の弱め線をなくしてプルタブ
付き開口部と容器密封用周縁を接続状態とした開環の形
状にして開口後も一体状態にすることもでき、このよう
にしてもプルタブ先端が段部の上にある限り、本発明の
効果は何ら影響を受けるものではない。また、プルタブ
付き開口部の大きさを容器の開口可能な最大面積にあわ
せた、いわゆるフルオープン型にせず、必要に応じて一
部分のみの開口、いわゆるパーシャルオープン型にする
ことは弱め線の形状の設計変更により容易になし得るこ
とであり、この場合も、プルタブ先端が段部の上にある
限り、本発明の効果を何ら阻害するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の円形の容器に食品を封入した
場合の平面図
【図2】図1のX−X線切断面矢視図
【図3】本発明の実施例の方形の容器の平面図
【図4】本発明のプラスチックを主体とする実施例の容
器に内容物を封入した場合の、図2に相当する切断面矢
視図の一部切り欠き図
【図5】図4のプルタブを持ち上げた場合の開封途中の
状態を示す図
【図6】本発明の金属を主体とする実施例の容器に内容
物を封入した場合の、図2に相当する切断面矢視図の一
部切り欠き図
【図7】図6のプルタブを持ち上げた場合の開封途中の
状態を示す図
【図8】従来のプラスチックを主体とする容器に内容物
を封入した場合の、図2に相当する切断面矢視図の一部
切り欠き図
【図9】図8のプルタブを持ち上げた場合の開封途中の
状態を示す図
【符号の説明】
1,11,21,31,91:容器 2,12,22,32,92:容器部 2b,12b,22b,32b,92b:側壁部 2c,12c,22c,32c,92c:フランジ部 3,13,23,33,93:プルタブ付き落とし蓋 3a,13a,23a,33a,93a:プルタブ取り
付け開口部 3a1,13a1,23a1,33a1,93a1 :弱め線 3a2,13a2,23a2,33a2,93a2 :プルタブ取
り付け中央部 3b,13b,23b,33b,93b:容器密封用周
縁部 3aA,13aA,23aA,33aA,93aA:外
層 3aB,13aB,23aB,33aB,93aB:内
層 4,14,24,34,94:プルタブ 5a,15a,25a,35a,94a:非接着部 5b,15b,25b,35b,95b:接着部 5c,15c,25c,35c,9五c:接着部 22P,32P,92P:プルタブ先端の固着された部
分 6,16,26,36,96:ヒンジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 良次 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器部とプルタブ付き落とし蓋とからなる
    容器であり、容器部は底部、底部周縁から立ち上がる側
    壁部及び側壁部上縁全周に連なるフランジ部からなり、
    該側壁部内面には落とし蓋を受ける段部が設けられてな
    り、プルタブ付き落とし蓋はプルタブ付き開口部及び該
    開口部に周設された容器密封用周縁部とからなり、前記
    開口部は弱め線とその包囲するプルタブ取付け中央面部
    とからなり、該中央面部はプルタブよりも曲げ剛性の低
    いシートにプルタブがその孤状先端を弱め線に沿わせて
    固着されてなり、該孤状先端は前記段部上に位置するこ
    とを特徴とする易開封性容器。
  2. 【請求項2】容器が金属製容器であり、弱め線はシート
    に刻印されたV字形溝である請求項1記載の易開封性容
    器。
  3. 【請求項3】容器部及びプルタブ付き落とし蓋はプラス
    チック製プルタブを除き、金属箔を中間層とするプラス
    チック積層体であり、弱め線は該蓋外面のプラスチック
    層厚みが薄い凹溝で構成さてなる請求項1記載の易開封
    性容器。
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