JPH06345789A - 1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその銅錯体 - Google Patents
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその銅錯体Info
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- JPH06345789A JPH06345789A JP16866893A JP16866893A JPH06345789A JP H06345789 A JPH06345789 A JP H06345789A JP 16866893 A JP16866893 A JP 16866893A JP 16866893 A JP16866893 A JP 16866893A JP H06345789 A JPH06345789 A JP H06345789A
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- diphenylethane
- bisdiphenylphosphinoxy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容易に調製でき、かつ新規な不斉触媒機能の
不斉合成に使用することが可能な1,2−ビスジフェニ
ルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその
銅錯体の提供。 【構成】 式(1) 【化1】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン等と塩化第一銅か
ら1:1のモル比でなる錯体。 【効果】 本発明の化合物は、不斉合成触媒の配位子に
利用できる。
不斉合成に使用することが可能な1,2−ビスジフェニ
ルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその
銅錯体の提供。 【構成】 式(1) 【化1】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン等と塩化第一銅か
ら1:1のモル比でなる錯体。 【効果】 本発明の化合物は、不斉合成触媒の配位子に
利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性1,2−ビス
ジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン
及びその銅錯体に関する。
ジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン
及びその銅錯体に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】光学活性なホスフィン誘導
体は、主にVIII族遷移金属の配位子として用いら
れ、その遷移金属錯体は様々な不斉合成触媒として、有
用な合成反応が開発されている(Chem.Rev.,
92,935(1992))。例えば、BINAP
(2,2’−ビスジフェニルホスフィノ−1,1’−ビ
ナフチル)−Ru錯体やBINAP−Rh錯体は、不斉
還元等の触媒として医薬品等の合成に利用されている。
しかしながら、これらの光学活性な遷移金属錯体の多く
は、その調製が容易でないことが、工業的な用途展開を
制限している。錯体調製が容易でない理由として、配位
子であるラセミもしくは光学活性なホスフィン誘導体の
合成、あるいはラセミの錯体の光学分割が、非常に多く
の工程数を必要とするため収率が極めて低いことや、技
術的に製造規模の拡大が困難なこと、あるいは非常に高
価な原料を必要とすることなどが挙げられる。
体は、主にVIII族遷移金属の配位子として用いら
れ、その遷移金属錯体は様々な不斉合成触媒として、有
用な合成反応が開発されている(Chem.Rev.,
92,935(1992))。例えば、BINAP
(2,2’−ビスジフェニルホスフィノ−1,1’−ビ
ナフチル)−Ru錯体やBINAP−Rh錯体は、不斉
還元等の触媒として医薬品等の合成に利用されている。
しかしながら、これらの光学活性な遷移金属錯体の多く
は、その調製が容易でないことが、工業的な用途展開を
制限している。錯体調製が容易でない理由として、配位
子であるラセミもしくは光学活性なホスフィン誘導体の
合成、あるいはラセミの錯体の光学分割が、非常に多く
の工程数を必要とするため収率が極めて低いことや、技
術的に製造規模の拡大が困難なこと、あるいは非常に高
価な原料を必要とすることなどが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、より実用的に
入手でき、また新規な不斉触媒機能を有する光学活性ホ
スフィン−遷移金属錯体の開発が望まれている。本発明
者らは、この課題を解決すべく鋭意検討を重ね、Che
m.Lett.,763(1991)の方法により、両
鏡像体ともに容易に入手できる光学活性1,2−ジフェ
ニルエタンジオ−ルを原料とし、これから容易に調製で
きる光学活性ホスフィン配位子および各種の遷移金属錯
体へ容易に変換できる光学活性ホスフィン−銅錯体の開
発に成功した。すなわち、本発明の目的は、容易に調製
できる新規な光学活性ホスフィン配位子である(R,
R)−及び(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びそれらの銅錯
体を提供することである。
入手でき、また新規な不斉触媒機能を有する光学活性ホ
スフィン−遷移金属錯体の開発が望まれている。本発明
者らは、この課題を解決すべく鋭意検討を重ね、Che
m.Lett.,763(1991)の方法により、両
鏡像体ともに容易に入手できる光学活性1,2−ジフェ
ニルエタンジオ−ルを原料とし、これから容易に調製で
きる光学活性ホスフィン配位子および各種の遷移金属錯
体へ容易に変換できる光学活性ホスフィン−銅錯体の開
発に成功した。すなわち、本発明の目的は、容易に調製
できる新規な光学活性ホスフィン配位子である(R,
R)−及び(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びそれらの銅錯
体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は式(1)
【化5】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン、式(2)
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン、式(2)
【化6】 で示される(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン、式(3)
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン、式(3)
【化7】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体、および式(4)
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体、および式(4)
【化8】 で示される(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体である。
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体である。
【0005】本発明の(R,R)−1,2−ビスジフェ
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンは、
(R,R)−1,2−ジフェニルエタンジオ−ルにテト
ラヒドロフラン等のエ−テル系溶媒中、氷冷下でブチル
リチウム等の塩基を作用させた後、ジフェニルクロロホ
スフィンを加え、氷冷下ないし室温で反応させることに
より容易に得ることができる。同様にして、(S,S)
−1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジ
フェニルエタンは、(S,S)−1,2−ジフェニルエ
タンジオ−ルから容易に得ることができる。
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンは、
(R,R)−1,2−ジフェニルエタンジオ−ルにテト
ラヒドロフラン等のエ−テル系溶媒中、氷冷下でブチル
リチウム等の塩基を作用させた後、ジフェニルクロロホ
スフィンを加え、氷冷下ないし室温で反応させることに
より容易に得ることができる。同様にして、(S,S)
−1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジ
フェニルエタンは、(S,S)−1,2−ジフェニルエ
タンジオ−ルから容易に得ることができる。
【0006】本発明の(R,R)−1,2−ビスジフェ
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化
第一銅から1:1のモル比でなる錯体は、(R,R)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタンにエタノ−ル等のアルコ−ル溶媒中、還流
下で塩化第一銅を加えることにより容易に得ることがで
きる。同様にして、(S,S)−1,2−ビスジフェニ
ルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第
一銅から1:1のモル比でなる錯体は、(S,S)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタンから容易に得ることができる。
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化
第一銅から1:1のモル比でなる錯体は、(R,R)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタンにエタノ−ル等のアルコ−ル溶媒中、還流
下で塩化第一銅を加えることにより容易に得ることがで
きる。同様にして、(S,S)−1,2−ビスジフェニ
ルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第
一銅から1:1のモル比でなる錯体は、(S,S)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタンから容易に得ることができる。
【0007】本発明の(R,R)−ないし(S,S)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン及び(R,R)−ないし(S,S)−1,
2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニ
ルエタンと塩化第一銅から1:1のモル比でなる錯体は
いずれも、不斉合成に用いられる遷移金属を共存させる
ことにより、その反応系内で、対応する1,2−ビスジ
フェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン−
遷移金属触媒が生成し、その不斉触媒機能を発揮する。
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン及び(R,R)−ないし(S,S)−1,
2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニ
ルエタンと塩化第一銅から1:1のモル比でなる錯体は
いずれも、不斉合成に用いられる遷移金属を共存させる
ことにより、その反応系内で、対応する1,2−ビスジ
フェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン−
遷移金属触媒が生成し、その不斉触媒機能を発揮する。
【0008】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。 実施例1 窒素雰囲気下、(S,S)−1,2−ジフェニルエタン
ジオ−ル1.00g(4.97mmol)をテトラヒド
ロフラン10mlに溶解させ、氷冷下で1.57mol
/lブチルリチウム/ヘキサン溶液6.35ml(9.
97mmol)を滴下した。ついでジフェニルクロロホ
スフィン2.20g(9.97mmol)を滴下し、氷
冷下で10分間攪拌した。析出物を濾過し、濾液を減圧
下に濃縮して得られた残渣にエ−テルを加え、結晶化さ
せ、濾過し、結晶を減圧下で乾燥し、(S,S)−1,
2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニ
ルエタン1.20g(2.06mmol)を収率41%
で得た。IR(KBr−disk):1010(P−
O)
ジオ−ル1.00g(4.97mmol)をテトラヒド
ロフラン10mlに溶解させ、氷冷下で1.57mol
/lブチルリチウム/ヘキサン溶液6.35ml(9.
97mmol)を滴下した。ついでジフェニルクロロホ
スフィン2.20g(9.97mmol)を滴下し、氷
冷下で10分間攪拌した。析出物を濾過し、濾液を減圧
下に濃縮して得られた残渣にエ−テルを加え、結晶化さ
せ、濾過し、結晶を減圧下で乾燥し、(S,S)−1,
2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニ
ルエタン1.20g(2.06mmol)を収率41%
で得た。IR(KBr−disk):1010(P−
O)
【0009】実施例2 (R,R)−1,2−ジフェニルエタンジオ−ルから、
実施例1と同様にして(R,R)−1,2−ビスジフェ
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンを得
た。 IR(KBr−disk):1010(P−O)
実施例1と同様にして(R,R)−1,2−ビスジフェ
ニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンを得
た。 IR(KBr−disk):1010(P−O)
【0010】実施例3 実施例1で得た(S,S)−1,2−ビスジフェニルホ
スフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン1.20g
(2.06mmol)と塩化第一銅204mg(2.0
6mmol)にエタノ−ル20mlを加え、6時間還流
した。放冷後、析出物を10mlのクロロホルムに溶か
し、不溶物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、(S,
S)−1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2
−ジフェニルエタンと塩化第一銅から1:1のモル比で
なる錯体699mgを収率50%で得た。 mp:272〜274℃ NMR(CDCl3 ):6.5〜8.0(m); IR(KBr−disk):1010(P−O); [α]D 25 −156°(c 1.0, CHCl3 ); 分析値:C,66.42;H,4.78;Cl,5.2
8. 計算値(C38H32ClCuO2 P2 ):C,66.9
6;H,4.73;Cl,5.20.
スフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン1.20g
(2.06mmol)と塩化第一銅204mg(2.0
6mmol)にエタノ−ル20mlを加え、6時間還流
した。放冷後、析出物を10mlのクロロホルムに溶か
し、不溶物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、(S,
S)−1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2
−ジフェニルエタンと塩化第一銅から1:1のモル比で
なる錯体699mgを収率50%で得た。 mp:272〜274℃ NMR(CDCl3 ):6.5〜8.0(m); IR(KBr−disk):1010(P−O); [α]D 25 −156°(c 1.0, CHCl3 ); 分析値:C,66.42;H,4.78;Cl,5.2
8. 計算値(C38H32ClCuO2 P2 ):C,66.9
6;H,4.73;Cl,5.20.
【0011】実施例4 実施例2で得た(R,R)−1,2−ビスジフェニルホ
スフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンから、実施例
3と同様にして、(R,R)−1,2−ビスジフェニル
ホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一
銅から1:1のモル比でなる錯体を得た。 [α]D 25 +156°(c 1.0, CHCl3 )
スフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンから、実施例
3と同様にして、(R,R)−1,2−ビスジフェニル
ホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一
銅から1:1のモル比でなる錯体を得た。 [α]D 25 +156°(c 1.0, CHCl3 )
【0012】
【発明の効果】本発明の(R,R)−及び(S,S)−
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン及びそれらの銅錯体は、不斉合成触媒の配
位子として非常に容易に調製でき、かつ新規な不斉触媒
機能の不斉合成に使用することが可能である。
1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン及びそれらの銅錯体は、不斉合成触媒の配
位子として非常に容易に調製でき、かつ新規な不斉触媒
機能の不斉合成に使用することが可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン - 【請求項2】 式(2) 【化2】 で示される(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタン - 【請求項3】 式(3) 【化3】 で示される(R,R)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体 - 【請求項4】 式(4) 【化4】 で示される(S,S)−1,2−ビスジフェニルホスフ
ィノキシ−1,2−ジフェニルエタンと塩化第一銅から
1:1のモル比でなる錯体
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16866893A JPH06345789A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその銅錯体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16866893A JPH06345789A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその銅錯体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06345789A true JPH06345789A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15872289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16866893A Pending JPH06345789A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 1,2−ビスジフェニルホスフィノキシ−1,2−ジフェニルエタン及びその銅錯体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06345789A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104402928A (zh) * | 2014-11-27 | 2015-03-11 | 薛峰 | 一种新型手性二苯并噻吩骨架双膦配体及其合成方法 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP16866893A patent/JPH06345789A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104402928A (zh) * | 2014-11-27 | 2015-03-11 | 薛峰 | 一种新型手性二苯并噻吩骨架双膦配体及其合成方法 |
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