JPH06346177A - 耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金 - Google Patents
耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金Info
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- JPH06346177A JPH06346177A JP16394393A JP16394393A JPH06346177A JP H06346177 A JPH06346177 A JP H06346177A JP 16394393 A JP16394393 A JP 16394393A JP 16394393 A JP16394393 A JP 16394393A JP H06346177 A JPH06346177 A JP H06346177A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接後の耐力値を含む強度,耐応力腐食割れ
性,溶接性(耐溶接割れ性)に優れ、しかも押出,圧
延,鋳造等の熱間加工性も良好な溶接構造材用アルミニ
ウム合金を提供する。 【構成】 Mg4.0 〜8.重量%,Mn0.32〜1.重量%,
Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重量%,Fe+
Si0.〜1.5 重量%でかつFe/Si>2,Zr0.01〜
0.25重量%,Ni0.01〜0.25重量%を必須成分とし、さ
らに、Ti0.005〜0.2 重量%,B0.0001〜0.08重量
%,Mo0.03〜0.5 重量%,V0.01〜0.2 重量%,稀土
類元素又はミッシュメタル0.03〜5.0 重量%のうちの1
種または2種以上を含み、残りAl及び不可避不純物か
らなることを特徴とする耐応力腐食割れ性及び溶接後の
耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金。
性,溶接性(耐溶接割れ性)に優れ、しかも押出,圧
延,鋳造等の熱間加工性も良好な溶接構造材用アルミニ
ウム合金を提供する。 【構成】 Mg4.0 〜8.重量%,Mn0.32〜1.重量%,
Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重量%,Fe+
Si0.〜1.5 重量%でかつFe/Si>2,Zr0.01〜
0.25重量%,Ni0.01〜0.25重量%を必須成分とし、さ
らに、Ti0.005〜0.2 重量%,B0.0001〜0.08重量
%,Mo0.03〜0.5 重量%,V0.01〜0.2 重量%,稀土
類元素又はミッシュメタル0.03〜5.0 重量%のうちの1
種または2種以上を含み、残りAl及び不可避不純物か
らなることを特徴とする耐応力腐食割れ性及び溶接後の
耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延材,押出材,鍛造
材として溶接構造材に用いられるアルミニウム合金に関
し、さらに詳しくは、耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐
力値に優れた溶接構造用Al−Mg−Mn系アルミニウ
ム合金に関する。
材として溶接構造材に用いられるアルミニウム合金に関
し、さらに詳しくは、耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐
力値に優れた溶接構造用Al−Mg−Mn系アルミニウ
ム合金に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、建築,自動車,車両,
船舶等においては、中強度で加工性が良く、耐食性,溶
接性の良好なAl−Mg系合金であるA5052やAl
−Mg−Mn系合金であるA5083,5456等が多
く使用されていた。これらのMgを主添加元素とするア
ルミニウム合金は、Mg量が増加するに従って強度は向
上するが、Mg量が3.5%を越えると66℃以上の腐
食環境では応力腐食れや剥離腐食が発生する危険があ
り、又、圧延,押出,鍛造等の熱間加工性も劣化してく
る。低Mg含有合金であるA5052等は応力腐食割れ
の心配は無いものの、強度が低いため高Mg含有合金に
比べて厚い材料を使用しなければならず、又、3.5%
を越えるMgを含有するA5083や5456合金等は
応力腐食割れの懸念がある。又、従来の3.5%を越え
るMgを含有するA5083や5456合金等は、溶接
前の耐力値(言い換えると母材の耐力値)は高いが、溶
接すると耐力値が低下する恨みがあった。近年、これら
の建築,自動車,車両,船舶等の構造物は、益々薄肉軽
量化へ進んでおり、それに伴って強度が高く、しかも溶
接が可能で応力腐食割れの心配が無く、しかも溶接後の
耐力値の高いアルミニウム合金の要求が高まってきてい
る。しかし、上記のごとく従来の技術では薄肉化へ対応
できる強度,耐応力腐食割れ性,溶接性の全ての面で満
足が得られ、しかも押出,圧延,鍛造等の成形性にも優
れたアルミニウム合金を得ることは甚だ困難であった。
船舶等においては、中強度で加工性が良く、耐食性,溶
接性の良好なAl−Mg系合金であるA5052やAl
−Mg−Mn系合金であるA5083,5456等が多
く使用されていた。これらのMgを主添加元素とするア
ルミニウム合金は、Mg量が増加するに従って強度は向
上するが、Mg量が3.5%を越えると66℃以上の腐
食環境では応力腐食れや剥離腐食が発生する危険があ
り、又、圧延,押出,鍛造等の熱間加工性も劣化してく
る。低Mg含有合金であるA5052等は応力腐食割れ
の心配は無いものの、強度が低いため高Mg含有合金に
比べて厚い材料を使用しなければならず、又、3.5%
を越えるMgを含有するA5083や5456合金等は
応力腐食割れの懸念がある。又、従来の3.5%を越え
るMgを含有するA5083や5456合金等は、溶接
前の耐力値(言い換えると母材の耐力値)は高いが、溶
接すると耐力値が低下する恨みがあった。近年、これら
の建築,自動車,車両,船舶等の構造物は、益々薄肉軽
量化へ進んでおり、それに伴って強度が高く、しかも溶
接が可能で応力腐食割れの心配が無く、しかも溶接後の
耐力値の高いアルミニウム合金の要求が高まってきてい
る。しかし、上記のごとく従来の技術では薄肉化へ対応
できる強度,耐応力腐食割れ性,溶接性の全ての面で満
足が得られ、しかも押出,圧延,鍛造等の成形性にも優
れたアルミニウム合金を得ることは甚だ困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
では解決できなかった、溶接後の耐力値を含む強度,耐
応力腐食割れ性,溶接性(耐溶接割れ性)の全ての面で
満足が得られ、しかも、押出,圧延,鍛造等の熱間加工
性にも優れた材料を提供することを目的とするものであ
る。
では解決できなかった、溶接後の耐力値を含む強度,耐
応力腐食割れ性,溶接性(耐溶接割れ性)の全ての面で
満足が得られ、しかも、押出,圧延,鍛造等の熱間加工
性にも優れた材料を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、前述の様な
事情に着目し,上記したごとき溶接後の耐力値を含む強
度,耐応力腐食割れ性,溶接性(耐溶接割れ性)の全て
の面で満足が得られ、しかも押出,圧延,鍛造等の熱間
加工性にも優れたアルミニウム合金の開発を期して、合
金成分の種類,含有量を変えて種々検討した。その結
果、下記のごとく合金成分の種類,含有量を特定してや
れば上記の目的を達成できることを見出し、本発明の完
成をみた。
事情に着目し,上記したごとき溶接後の耐力値を含む強
度,耐応力腐食割れ性,溶接性(耐溶接割れ性)の全て
の面で満足が得られ、しかも押出,圧延,鍛造等の熱間
加工性にも優れたアルミニウム合金の開発を期して、合
金成分の種類,含有量を変えて種々検討した。その結
果、下記のごとく合金成分の種類,含有量を特定してや
れば上記の目的を達成できることを見出し、本発明の完
成をみた。
【0005】即ち,本発明に係る耐応力腐食割れ性及び
溶接後の耐力値に優れる溶接構造用アルミニウム合金の
構成は、第1の発明は、Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.
32〜1.5 重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03 〜
1.0 重量%, Fe+Si 0.1〜1.5 重量%でかつFe/
Si>2, Zr 0.01〜0.25重量%,Ni 0.01〜0.25
重量%を必須成分とし、さらに、Ti0.005 〜0.2 重量
%,B 0.0001 〜0.08重量%,Mo 0.03 〜0.5 重量
%,V 0.01 〜0.2 重量%, 稀土類元素又はミッシュメ
タル0.03〜5.0 重量%のうちの1種または2種以上を含
み、残りAl及び不可避不純物からなることを特徴と
し、第2の発明は、Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.32〜
1.5 重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重
量%,Ag0.03〜1.0重量%,Fe+Si 0.1〜
1.5 重量%でかつFe/Si>2, Zr 0.01〜0.25重
量%,Ni 0.01〜0.25重量%を必須成分とし、さら
に、Ti0.005 〜0.2 重量%,B 0.0001 〜0.08重量
%,Mo 0.03 〜0.5 重量%,V 0.01 〜0.2 重量%,
希土類元素又はミッシュメタル0.03〜5.0 重量%のうち
の1種または2種以上を含み、残りAl及び不可避不純
物からなることを特徴とするものである。
溶接後の耐力値に優れる溶接構造用アルミニウム合金の
構成は、第1の発明は、Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.
32〜1.5 重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03 〜
1.0 重量%, Fe+Si 0.1〜1.5 重量%でかつFe/
Si>2, Zr 0.01〜0.25重量%,Ni 0.01〜0.25
重量%を必須成分とし、さらに、Ti0.005 〜0.2 重量
%,B 0.0001 〜0.08重量%,Mo 0.03 〜0.5 重量
%,V 0.01 〜0.2 重量%, 稀土類元素又はミッシュメ
タル0.03〜5.0 重量%のうちの1種または2種以上を含
み、残りAl及び不可避不純物からなることを特徴と
し、第2の発明は、Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.32〜
1.5 重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重
量%,Ag0.03〜1.0重量%,Fe+Si 0.1〜
1.5 重量%でかつFe/Si>2, Zr 0.01〜0.25重
量%,Ni 0.01〜0.25重量%を必須成分とし、さら
に、Ti0.005 〜0.2 重量%,B 0.0001 〜0.08重量
%,Mo 0.03 〜0.5 重量%,V 0.01 〜0.2 重量%,
希土類元素又はミッシュメタル0.03〜5.0 重量%のうち
の1種または2種以上を含み、残りAl及び不可避不純
物からなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明に係る上記アルミニウム合金の成分の種
類と含有量の限定理由について説明すると次のとおりで
ある。
類と含有量の限定理由について説明すると次のとおりで
ある。
【0007】Mgは、強度向上に不可欠な元素であり、
含有量が4.0 重量%未満では充分な強度が得られず、8.
0 重量%を越えて含有されると耐応力腐食割れ性,加工
性が極度に劣化し、微量添加元素による改善は難しい。
よって、Mgの最も好ましい含有量は3.0 〜8.0 重量%
である。
含有量が4.0 重量%未満では充分な強度が得られず、8.
0 重量%を越えて含有されると耐応力腐食割れ性,加工
性が極度に劣化し、微量添加元素による改善は難しい。
よって、Mgの最も好ましい含有量は3.0 〜8.0 重量%
である。
【0008】Mnは、Mgと同様に強度向上に不可欠な
元素であり、また、耐応力腐食割れ性を向上させる元素
であり、含有量が0.32重量%未満ではその効果が少な
く、1.5 重量%を越えて含有させると加工性, 溶接性が
劣化する。よってMnの最も好ましい含有量は0.32〜1.
5 重量%である。
元素であり、また、耐応力腐食割れ性を向上させる元素
であり、含有量が0.32重量%未満ではその効果が少な
く、1.5 重量%を越えて含有させると加工性, 溶接性が
劣化する。よってMnの最も好ましい含有量は0.32〜1.
5 重量%である。
【0009】Crは、強度や耐応力腐食割れ性を向上さ
せる元素であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果
が少なく、0.5 重量%を越えて含有されると加工性や靱
性を劣化させる。
せる元素であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果
が少なく、0.5 重量%を越えて含有されると加工性や靱
性を劣化させる。
【0010】Cuは、耐応力腐食割れ性を向上させる元
素であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果が少な
く、1.0 重量%を越えて含有されると溶接性が劣化す
る。よって、Cuの最も好ましい含有量は0.03〜1.0 重
量%である。
素であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果が少な
く、1.0 重量%を越えて含有されると溶接性が劣化す
る。よって、Cuの最も好ましい含有量は0.03〜1.0 重
量%である。
【0011】FeとSiは、溶接性を向上させる元素で
あるが、含有量がFe+Siとして0.1重量%未満では
そのな効果が少なく、1.5 重量%を越えて含有されると
靱性,加工性が劣化する。また,Fe/Si比が2未満
では溶接性を向上させる効果が少ない。よって、Feと
Siの最も好ましい含有量は、Fe+Si0.1 〜1.5重
量%,かつFe/Si>2である。
あるが、含有量がFe+Siとして0.1重量%未満では
そのな効果が少なく、1.5 重量%を越えて含有されると
靱性,加工性が劣化する。また,Fe/Si比が2未満
では溶接性を向上させる効果が少ない。よって、Feと
Siの最も好ましい含有量は、Fe+Si0.1 〜1.5重
量%,かつFe/Si>2である。
【0012】Zrは、組織を安定化させ、溶接割れを防
止すると共に溶接後の耐力値を向上させる元素であり含
有量が0.01重量%未満では結晶粒微細化の効果が少な
く、割れ防止に効果がなく、また、耐力値の向上も図れ
ない。Zrは、0.25重量%を越えて含有されると巨大化
合物が発生し、靱性,加工性を劣化させる危険がある。
よってZrの好ましい含有量は0.01〜0.25重量%であ
る。
止すると共に溶接後の耐力値を向上させる元素であり含
有量が0.01重量%未満では結晶粒微細化の効果が少な
く、割れ防止に効果がなく、また、耐力値の向上も図れ
ない。Zrは、0.25重量%を越えて含有されると巨大化
合物が発生し、靱性,加工性を劣化させる危険がある。
よってZrの好ましい含有量は0.01〜0.25重量%であ
る。
【0013】Niは溶接後の耐力値を向上させる元素で
あり、含有量が0.01重量%未満では効果が少なく、1.5
重量%を越えて含有されると加工性が劣化する。よって
Niの好ましい含有量は0.15〜1.5 重量%である。
あり、含有量が0.01重量%未満では効果が少なく、1.5
重量%を越えて含有されると加工性が劣化する。よって
Niの好ましい含有量は0.15〜1.5 重量%である。
【0014】Ti,Bは、組織を微細化し、溶接性を向
上させる元素であり、各々単独で添加しても効果はある
が、両方を同時に添加した方が効果が大きい。しかし、
含有量がTi0.005 重量%未満,B0.0001重量%未満で
はその効果が少なく、Ti0.2 重量%,B0.08重量%を
越えて含有させると巨大化合物が発生し靱性,加工性が
劣化する危険性がある。よって、Tiの最も好ましい含
有量は0.005 〜0.2 重量%であり、Bの最も好ましい含
有量は0.0001〜0.08重量%である。
上させる元素であり、各々単独で添加しても効果はある
が、両方を同時に添加した方が効果が大きい。しかし、
含有量がTi0.005 重量%未満,B0.0001重量%未満で
はその効果が少なく、Ti0.2 重量%,B0.08重量%を
越えて含有させると巨大化合物が発生し靱性,加工性が
劣化する危険性がある。よって、Tiの最も好ましい含
有量は0.005 〜0.2 重量%であり、Bの最も好ましい含
有量は0.0001〜0.08重量%である。
【0015】Vは、耐応力腐食割れ性,耐溶接割れ性を
改善する元素であり、含有量が0.01重量%未満ではその
効果が少なく、0.2 重量%を越えて含有させると靱性が
劣化する。よってVの最も好ましい含有量は0.01〜0.2
重量%である。
改善する元素であり、含有量が0.01重量%未満ではその
効果が少なく、0.2 重量%を越えて含有させると靱性が
劣化する。よってVの最も好ましい含有量は0.01〜0.2
重量%である。
【0016】稀土類元素又はミッシュメタルは、耐応力
腐食割れ性及び耐溶接割れ性を向上させるものであり、
含有量が0.03重量%未満ではその効果が少なく、5.0 重
量%を越えると合金中に粗大晶出物が生成し、強度を劣
化させる。よって稀土類元素又はミッシュメタルの最も
好ましい含有量は0.03〜 5.0 重量%である。尚、稀土
類元素としては,La,Ce,Pr,Nd,Sm 等、又、ミッシュメタ
ルとしてはCe,La を主成分とする合金で、通常Ce45〜50
重量%,La20 〜40重量%, 残部その他の稀土類元素(Nd,
Sm,Pr 等) からなり、稀土類元素, ミッシュメタルいず
れも同等の効果を示すも、稀土類元素単体では高価であ
り、ミッシュメタルとして添加する方が経済的に有利で
ある。
腐食割れ性及び耐溶接割れ性を向上させるものであり、
含有量が0.03重量%未満ではその効果が少なく、5.0 重
量%を越えると合金中に粗大晶出物が生成し、強度を劣
化させる。よって稀土類元素又はミッシュメタルの最も
好ましい含有量は0.03〜 5.0 重量%である。尚、稀土
類元素としては,La,Ce,Pr,Nd,Sm 等、又、ミッシュメタ
ルとしてはCe,La を主成分とする合金で、通常Ce45〜50
重量%,La20 〜40重量%, 残部その他の稀土類元素(Nd,
Sm,Pr 等) からなり、稀土類元素, ミッシュメタルいず
れも同等の効果を示すも、稀土類元素単体では高価であ
り、ミッシュメタルとして添加する方が経済的に有利で
ある。
【0017】Moは、組織を安定化させ、溶接割れを防
止するために含有させる元素であり、含有量が 0.03 重
量%未満では結晶粒微細化の効果が少なく、割れ防止に
効果がなく、また、 0.5重量%を越えて含有されると巨
大化合物が発生し、靱性,加工性を劣化させる危険があ
る。
止するために含有させる元素であり、含有量が 0.03 重
量%未満では結晶粒微細化の効果が少なく、割れ防止に
効果がなく、また、 0.5重量%を越えて含有されると巨
大化合物が発生し、靱性,加工性を劣化させる危険があ
る。
【0018】また、第2の発明に添加されるAgは、耐
応力腐食割れ性、及び溶接後の耐力値を向上させる元素
であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果が少な
く、1.0 重量%を越えて含有させると溶接性が劣化す
る。よってAgの最も好ましい含有量は0.03〜1.0 重量
%である。
応力腐食割れ性、及び溶接後の耐力値を向上させる元素
であり、含有量が0.03重量%未満ではその効果が少な
く、1.0 重量%を越えて含有させると溶接性が劣化す
る。よってAgの最も好ましい含有量は0.03〜1.0 重量
%である。
【0019】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。
表1、2、3、4に示す合金組成の本発明合金,比較合
金,及び従来合金を半連続水冷鋳造装置を用いて押出用
鋳塊(9インチ径)に鋳造した。この9インチ径の棒状
鋳塊を530℃で12時間均質化処理した後,450℃
に加熱して押出機によって、それぞれ厚さ5mm,幅1
00mmの平角材に押出した。押出加工するに際して、
前記平角材が表面欠陥や割れ発生が無く押出し得る最高
押出速度をもって、各合金の押出性の良否を評価した。
その結果を表5、6、7、8に示す。各々の材料は押出
後、2%の引張整直を行いH111の調質を施した。こ
のようにして製造した材料について、溶接後の引張試
験,応力腐食割れ試験,及び溶接割れ試験を行った結果
を表5、6、7、8に併記した。
表1、2、3、4に示す合金組成の本発明合金,比較合
金,及び従来合金を半連続水冷鋳造装置を用いて押出用
鋳塊(9インチ径)に鋳造した。この9インチ径の棒状
鋳塊を530℃で12時間均質化処理した後,450℃
に加熱して押出機によって、それぞれ厚さ5mm,幅1
00mmの平角材に押出した。押出加工するに際して、
前記平角材が表面欠陥や割れ発生が無く押出し得る最高
押出速度をもって、各合金の押出性の良否を評価した。
その結果を表5、6、7、8に示す。各々の材料は押出
後、2%の引張整直を行いH111の調質を施した。こ
のようにして製造した材料について、溶接後の引張試
験,応力腐食割れ試験,及び溶接割れ試験を行った結果
を表5、6、7、8に併記した。
【0020】これらの試験方法を下記に示す。 (1)加工性(押出性) (a)押出条件 :鋳塊サイズ───9インチ径(21
9mmφ) 押出温度────450℃ (b)押出サイズ:5mm×100mm (c)評価方法 :押出速度が5456と同等か否かに
より判定した。 ○──5456の限界押出速度と同等又はそれ以上 ×──5456の限界押出速度未満 (2) (a)溶接材料 :H111調質(押出後、2%の引
張加工を実施) (b)溶接方法 :MIG全自動溶接 (c)溶接条件 :開先形状 I形突合せ溶接 溶接ワイヤー A5356WY 1.2mmφ 溶接電流 200A アーク電圧 24V 溶接速度 50cm/min シールドガス(アルゴンガス)流量 25l/min (3)引張試験 (a)試験片 :JIS Z 2201の5号試験片 (b)試験方法 :アムスラー万能試験機,JIS Z 22
41に基づき試験する。 (c)測定値 :引張強さ,耐力,伸びを測定し,
次の基準で判定する。 ○──耐力値 177N/mm2 以上 ×──耐力値 177N/mm2 未満 (4)応力腐食割れ試験 (a)試験片 :JIS H 8711の1号試験片 (b)試験方法 :JIS H 8711に基づく。 増感処理──180℃×1000時間加熱 応力負荷──1号試験片用ジグを用いて耐力の75%を
負荷試験液,浸漬─3.5% NaCl 液交互浸漬(周期10分
浸漬,50分乾燥)30日間 (c)評価 :応力腐食割れ発生の有無観察 ×──割れ発生 ○──割れ発生せず (5)溶接割れ試験 (a)試験片 :図1に示す,フィッシュボーン形
割れ試験片 (b)溶接条件 :溶接方法──TIG 溶加材───使用せず 電極────トリウム入りタングステン棒,3.2 mmφ 溶接電流───180A アーク電圧── 19V 溶接速度─── 30cm/min アルゴンガス流量───10l/min (c)割れ評価 :割れ長さ測定し,次の基準で判定
する。 ○──割れ長さ30mm未満 ×──割れ長さ30mm以上
9mmφ) 押出温度────450℃ (b)押出サイズ:5mm×100mm (c)評価方法 :押出速度が5456と同等か否かに
より判定した。 ○──5456の限界押出速度と同等又はそれ以上 ×──5456の限界押出速度未満 (2) (a)溶接材料 :H111調質(押出後、2%の引
張加工を実施) (b)溶接方法 :MIG全自動溶接 (c)溶接条件 :開先形状 I形突合せ溶接 溶接ワイヤー A5356WY 1.2mmφ 溶接電流 200A アーク電圧 24V 溶接速度 50cm/min シールドガス(アルゴンガス)流量 25l/min (3)引張試験 (a)試験片 :JIS Z 2201の5号試験片 (b)試験方法 :アムスラー万能試験機,JIS Z 22
41に基づき試験する。 (c)測定値 :引張強さ,耐力,伸びを測定し,
次の基準で判定する。 ○──耐力値 177N/mm2 以上 ×──耐力値 177N/mm2 未満 (4)応力腐食割れ試験 (a)試験片 :JIS H 8711の1号試験片 (b)試験方法 :JIS H 8711に基づく。 増感処理──180℃×1000時間加熱 応力負荷──1号試験片用ジグを用いて耐力の75%を
負荷試験液,浸漬─3.5% NaCl 液交互浸漬(周期10分
浸漬,50分乾燥)30日間 (c)評価 :応力腐食割れ発生の有無観察 ×──割れ発生 ○──割れ発生せず (5)溶接割れ試験 (a)試験片 :図1に示す,フィッシュボーン形
割れ試験片 (b)溶接条件 :溶接方法──TIG 溶加材───使用せず 電極────トリウム入りタングステン棒,3.2 mmφ 溶接電流───180A アーク電圧── 19V 溶接速度─── 30cm/min アルゴンガス流量───10l/min (c)割れ評価 :割れ長さ測定し,次の基準で判定
する。 ○──割れ長さ30mm未満 ×──割れ長さ30mm以上
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】 表5,6、7、8から明らかなように、本発明合金N
o.1 〜7,31〜37はいずれも、押出加工性,強度,耐応
力腐食割れ性,溶接性の全てにおいて優れていたのに対
し、比較合金,従来合金はいずれかの特性で劣ってい
る。
o.1 〜7,31〜37はいずれも、押出加工性,強度,耐応
力腐食割れ性,溶接性の全てにおいて優れていたのに対
し、比較合金,従来合金はいずれかの特性で劣ってい
る。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明合金において
は,溶接構造用アルミニウム合金として、従来合金を凌
ぐ強度,耐溶接割れ性を有し、かつ耐応力腐食割れ性に
優れており、しかも押出加工,圧延加工,鍛造加工等の
熱間加工性が良好であり、従来合金による場合に比べ、
更に溶接構造材としての薄肉軽量化の要請に好適に対応
しうるものである。
は,溶接構造用アルミニウム合金として、従来合金を凌
ぐ強度,耐溶接割れ性を有し、かつ耐応力腐食割れ性に
優れており、しかも押出加工,圧延加工,鍛造加工等の
熱間加工性が良好であり、従来合金による場合に比べ、
更に溶接構造材としての薄肉軽量化の要請に好適に対応
しうるものである。
【図1】図1はフィッシュボーン形割れ試験片を示す平
面図。
面図。
1a 溶接ビード 1b 溶接割れ 1c 割れ長さ 1d 溶接方向
Claims (2)
- 【請求項1】 Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.32〜1.5
重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重量
%, Fe+Si 0.1〜1.5 重量%でかつFe/Si>
2,Zr0.01〜0.25重量%,Ni 0.01〜0.25重量%を
必須成分とし,さらに,Ti0.005 〜0.2 重量%,B
0.0001 〜0.08重量%,Mo 0.03 〜0.5 重量%,V 0.
01 〜0.2 量%, 稀土類元素又はミッシュメタル0.03〜
5.0 重量%のうちの1種または2種以上を含み、残りA
l及び不可避不純物からなることを特徴とする耐応力腐
食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミ
ニウム合金。 - 【請求項2】 Mg4.0 〜8.0 重量%,Mn0.32〜1.5
重量%,Cr0.03〜0.5 重量%,Cu0.03〜1.0 重量
%,Ag0.03〜1.0 重量%,Fe+Si 0.1〜1.5 重量
%でかつFe/Si>2, Zr 0.01〜0.25重量%,N
i 0.01〜0.25重量%を必須成分とし、さらに、Ti0.
005 〜0.2 重量%,B 0.0001 〜0.08重量%,Mo 0.0
3 〜0.5 重量%,V 0.01 〜0.2 重量%, 稀土類元素又
はミッシュメタル0.03〜5.0 重量%のうちの1種または
2種以上を含み、残りAl及び不可避不純物からなるこ
とを特徴とする耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に
優れた溶接構造用アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16394393A JPH06346177A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16394393A JPH06346177A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346177A true JPH06346177A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15783774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16394393A Pending JPH06346177A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 耐応力腐食割れ性及び溶接後の耐力値に優れた溶接構造用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06346177A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0992600A1 (en) * | 1998-10-09 | 2000-04-12 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Aluminum alloy for die-cast product having a high toughness |
| US6238495B1 (en) | 1996-04-04 | 2001-05-29 | Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh | Aluminium-magnesium alloy plate or extrusion |
| CN108149086A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-06-12 | 柳州璞智科技有限公司 | 一种机器人用高强度铝镁合金及其制备方法 |
| CN116837258A (zh) * | 2023-07-20 | 2023-10-03 | 山东迈奥晶新材料有限公司 | 双球形颗粒增强的Al-Mg系合金及其制造方法 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16394393A patent/JPH06346177A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6238495B1 (en) | 1996-04-04 | 2001-05-29 | Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh | Aluminium-magnesium alloy plate or extrusion |
| US6342113B2 (en) | 1996-04-04 | 2002-01-29 | Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh | Aluminum-magnesium alloy plate or extrusion |
| EP0992600A1 (en) * | 1998-10-09 | 2000-04-12 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Aluminum alloy for die-cast product having a high toughness |
| US6277217B1 (en) | 1998-10-09 | 2001-08-21 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Aluminum alloy for die-cast product having a high-toughness |
| CN108149086A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-06-12 | 柳州璞智科技有限公司 | 一种机器人用高强度铝镁合金及其制备方法 |
| CN116837258A (zh) * | 2023-07-20 | 2023-10-03 | 山东迈奥晶新材料有限公司 | 双球形颗粒增强的Al-Mg系合金及其制造方法 |
| CN116837258B (zh) * | 2023-07-20 | 2024-01-30 | 山东迈奥晶新材料有限公司 | 双球形颗粒增强的Al-Mg系合金及其制造方法 |
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