JPH0634951A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH0634951A JPH0634951A JP22033992A JP22033992A JPH0634951A JP H0634951 A JPH0634951 A JP H0634951A JP 22033992 A JP22033992 A JP 22033992A JP 22033992 A JP22033992 A JP 22033992A JP H0634951 A JPH0634951 A JP H0634951A
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- resin material
- polymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマー分散型液晶表示装置に関し、ポリマ
ー(ポリマーになる前のモノマー及びオリゴマー)の適
切な設定により表示の性能を向上することを目的とす
る。 【構成】 液晶と、単官能のモノマー及びオリゴマーを
含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって相分
離させて液晶18がポリマー22に分散した構成とす
る。
ー(ポリマーになる前のモノマー及びオリゴマー)の適
切な設定により表示の性能を向上することを目的とす
る。 【構成】 液晶と、単官能のモノマー及びオリゴマーを
含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって相分
離させて液晶18がポリマー22に分散した構成とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマー分散型液晶表示
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は一対の基板の間に液晶を
封入した液晶パネルからなる。ポリマー分散型液晶表示
装置では、液晶は一対の基板の間で微小なカプセル状に
なってポリマーに分散している。液晶はカプセル内で無
秩序に配列しており、電圧を印加しないときには入射光
は液晶に当たって散乱し、透過光は少ないので不透明
(白濁)になる。電圧を印加するとカプセル内の液晶が
一定の方向に配向し、液晶を透過する透過光が多くな
り、透明となる。
封入した液晶パネルからなる。ポリマー分散型液晶表示
装置では、液晶は一対の基板の間で微小なカプセル状に
なってポリマーに分散している。液晶はカプセル内で無
秩序に配列しており、電圧を印加しないときには入射光
は液晶に当たって散乱し、透過光は少ないので不透明
(白濁)になる。電圧を印加するとカプセル内の液晶が
一定の方向に配向し、液晶を透過する透過光が多くな
り、透明となる。
【0003】ポリマー分散型液晶表示装置で液晶をポリ
マーに分散させた構造は、ポリマーに光硬化性樹脂材料
を用い、光重合法により得られる。光硬化性樹脂材料は
モノマー及びオリゴマーを含む。製造工程の最初に、液
晶と、モノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料
とを混合し、これらの相溶物を作る。光重合に必要な光
開始剤等も入れる。それからこの相溶物を液晶パネルの
一対の基板の間に注入し、紫外線を照射する。紫外線照
射により、モノマー及びオリゴマーが重合硬化してポリ
マーになるとともに、液晶とポリマーとが相分離し、液
晶は微小なカプセル状になってポリマーに分散する。
マーに分散させた構造は、ポリマーに光硬化性樹脂材料
を用い、光重合法により得られる。光硬化性樹脂材料は
モノマー及びオリゴマーを含む。製造工程の最初に、液
晶と、モノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料
とを混合し、これらの相溶物を作る。光重合に必要な光
開始剤等も入れる。それからこの相溶物を液晶パネルの
一対の基板の間に注入し、紫外線を照射する。紫外線照
射により、モノマー及びオリゴマーが重合硬化してポリ
マーになるとともに、液晶とポリマーとが相分離し、液
晶は微小なカプセル状になってポリマーに分散する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光硬化性樹脂材料は幾
つか知られているが、その中で、ポリマー分散型液晶表
示装置で使用するのによく適したものを選ぶ必要があ
る。表示の性能を向上させるためには、まず最適なポリ
マーの種類を特定することが必要である。本発明の目的
は、ポリマー(ポリマーになる前にモノマー及びオリゴ
マー)の適切な設定により表示の性能を向上することに
ある。
つか知られているが、その中で、ポリマー分散型液晶表
示装置で使用するのによく適したものを選ぶ必要があ
る。表示の性能を向上させるためには、まず最適なポリ
マーの種類を特定することが必要である。本発明の目的
は、ポリマー(ポリマーになる前にモノマー及びオリゴ
マー)の適切な設定により表示の性能を向上することに
ある。
【0005】ポリマー分散型液晶表示装置では、液晶
と、モノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料と
を最初に混合するが、この段階で液晶と光硬化性樹脂材
料との混合割合が意図した通りに維持され、そして液晶
が光硬化性樹脂によく溶解していることが重要である。
しかし、液晶と光硬化性樹脂材料との相溶物を一対の基
板の間(液晶パネル)に注入する際、この注入を真空中
で行うが、光硬化性樹脂材料が真空中で蒸発する傾向が
ある。そのため、液晶と光硬化性樹脂材料との混合割合
が変化する。従って、光硬化性樹脂材料として真空中で
蒸発しにくいものを選ぶ必要がある。また、液晶と光硬
化性樹脂材料とを所定の割合で混合しても、液晶が光硬
化性樹脂材料によく溶解していないと、あるところでは
液晶の分布が多くなり、あるところでは光硬化性樹脂材
料の分布が多くなって、最終的に表示の性能が低下す
る。さらに、表示の性能を向上させるためには、より多
くの液晶が光硬化性樹脂材料に溶解していることが好ま
しいが、使用する液晶の種類と光硬化性樹脂材料との組
合せにより液晶が光硬化性樹脂材料に溶解する割合が変
化することが分かった。使用する液晶の種類と光硬化性
樹脂材料との最適な組合せを得るため、本発明では、溶
解性パラメータを使用するようにした。本発明の目的
は、光硬化性樹脂材料の蒸発が低く、また液晶が光硬化
性樹脂材料によく溶解するようなポリマー(その材料で
あるモノマー及びオリゴマー)を適切に選択することに
より表示の性能を向上することにある。
と、モノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料と
を最初に混合するが、この段階で液晶と光硬化性樹脂材
料との混合割合が意図した通りに維持され、そして液晶
が光硬化性樹脂によく溶解していることが重要である。
しかし、液晶と光硬化性樹脂材料との相溶物を一対の基
板の間(液晶パネル)に注入する際、この注入を真空中
で行うが、光硬化性樹脂材料が真空中で蒸発する傾向が
ある。そのため、液晶と光硬化性樹脂材料との混合割合
が変化する。従って、光硬化性樹脂材料として真空中で
蒸発しにくいものを選ぶ必要がある。また、液晶と光硬
化性樹脂材料とを所定の割合で混合しても、液晶が光硬
化性樹脂材料によく溶解していないと、あるところでは
液晶の分布が多くなり、あるところでは光硬化性樹脂材
料の分布が多くなって、最終的に表示の性能が低下す
る。さらに、表示の性能を向上させるためには、より多
くの液晶が光硬化性樹脂材料に溶解していることが好ま
しいが、使用する液晶の種類と光硬化性樹脂材料との組
合せにより液晶が光硬化性樹脂材料に溶解する割合が変
化することが分かった。使用する液晶の種類と光硬化性
樹脂材料との最適な組合せを得るため、本発明では、溶
解性パラメータを使用するようにした。本発明の目的
は、光硬化性樹脂材料の蒸発が低く、また液晶が光硬化
性樹脂材料によく溶解するようなポリマー(その材料で
あるモノマー及びオリゴマー)を適切に選択することに
より表示の性能を向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるポリマー分
散型液晶表示装置は、液晶と、モノマー及びオリゴマー
を含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって相
分離させて液晶18がポリマー22に分散した構成のも
のである。このような構成において、単官能のモノマー
を選択するとよいことが分かった。また、分子量が20
0以上のモノマーを選択するとよいことが分かった。ま
た、エーテル結合のような極性のもとになる部位をもた
ないモノマーを選択するとよいことが分かった。さら
に、光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、液晶の溶
解性パラメータよりも小さい組合せとするとよいことが
分かった。本発明では、このような特徴の少なくとも一
つを備える。
散型液晶表示装置は、液晶と、モノマー及びオリゴマー
を含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって相
分離させて液晶18がポリマー22に分散した構成のも
のである。このような構成において、単官能のモノマー
を選択するとよいことが分かった。また、分子量が20
0以上のモノマーを選択するとよいことが分かった。ま
た、エーテル結合のような極性のもとになる部位をもた
ないモノマーを選択するとよいことが分かった。さら
に、光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、液晶の溶
解性パラメータよりも小さい組合せとするとよいことが
分かった。本発明では、このような特徴の少なくとも一
つを備える。
【0007】
【作用】上記した構成においては、単官能のモノマーを
選択した場合には、印加電圧と透過率との関係を改善す
ることができる。分子量が200以上のモノマーを選択
した場合には、真空中に放置したときの光硬化性樹脂材
料の蒸発が低くなる。極性のもとになる部位をもたない
モノマー又はオリゴマーを選択した場合には、光硬化性
樹脂材料中に溶解できる液晶の量が多くなる。また、光
硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、液晶の溶解性パ
ラメータよりも小さい組合せの場合にも、光硬化性樹脂
材料中に溶解できる液晶の量が多くなる。
選択した場合には、印加電圧と透過率との関係を改善す
ることができる。分子量が200以上のモノマーを選択
した場合には、真空中に放置したときの光硬化性樹脂材
料の蒸発が低くなる。極性のもとになる部位をもたない
モノマー又はオリゴマーを選択した場合には、光硬化性
樹脂材料中に溶解できる液晶の量が多くなる。また、光
硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、液晶の溶解性パ
ラメータよりも小さい組合せの場合にも、光硬化性樹脂
材料中に溶解できる液晶の量が多くなる。
【0008】
【実施例】図1及び図2は本発明に係わるポリマー分散
型液晶表示装置を構成する液晶パネル10を示す図であ
る。液晶パネル10は、一対の対向する第1のガラス基
板12と第2のガラス基板14との間に液晶層16を封
入してなるものである。この液晶層16では、液晶分子
18が液晶カプセル20の形体で透明なポリマー22の
中に分散している。
型液晶表示装置を構成する液晶パネル10を示す図であ
る。液晶パネル10は、一対の対向する第1のガラス基
板12と第2のガラス基板14との間に液晶層16を封
入してなるものである。この液晶層16では、液晶分子
18が液晶カプセル20の形体で透明なポリマー22の
中に分散している。
【0009】図1及び図2においては、例えば第1のガ
ラス基板12側が表示面側となる。この第1のガラス基
板12の内面には透明な共通電極24が設けられ、第2
のガラス基板14の内面には透明な画素電極26が設け
られている。図1は電圧不印加時を示し、各液晶カプセ
ル20の液晶分子18はランダムな配列をしている。従
って、光が矢印で示されるように入射すると、その光は
各液晶カプセル20の液晶分子18に当たり、ランダム
な方向に散乱する。従って、表示面側に透過する光は少
なく、不透明となる。
ラス基板12側が表示面側となる。この第1のガラス基
板12の内面には透明な共通電極24が設けられ、第2
のガラス基板14の内面には透明な画素電極26が設け
られている。図1は電圧不印加時を示し、各液晶カプセ
ル20の液晶分子18はランダムな配列をしている。従
って、光が矢印で示されるように入射すると、その光は
各液晶カプセル20の液晶分子18に当たり、ランダム
な方向に散乱する。従って、表示面側に透過する光は少
なく、不透明となる。
【0010】図2は電圧印加時を示し、各液晶カプセル
20の液晶分子18が対向するガラス基板12,14の
表面に垂直な方向に立ち上がる。従って、光が矢印で示
されるように入射すると、その光は各液晶カプセル20
の液晶分子18を透過する。また、光が透明なポリマー
22に入射したところでは、図1及び図2においてとも
に光はポリマー22を透過する。しかし、表示は主とし
て液晶分子18の作用に従い、ポリマー22を透過する
光は実質的に表示に寄与しない。しかし、本発明は、ポ
リマー22の種類によって表示のよしあしが左右される
ことに着目したものである。
20の液晶分子18が対向するガラス基板12,14の
表面に垂直な方向に立ち上がる。従って、光が矢印で示
されるように入射すると、その光は各液晶カプセル20
の液晶分子18を透過する。また、光が透明なポリマー
22に入射したところでは、図1及び図2においてとも
に光はポリマー22を透過する。しかし、表示は主とし
て液晶分子18の作用に従い、ポリマー22を透過する
光は実質的に表示に寄与しない。しかし、本発明は、ポ
リマー22の種類によって表示のよしあしが左右される
ことに着目したものである。
【0011】そこで、本発明では、最適なポリマー22
を得るために種々の検討を行ったものである。本発明の
ポリマー22は光硬化性樹脂である。光硬化性樹脂はモ
ノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料からな
る。本発明では、最初にどのようなモノマーがポリマー
分散型液晶表示装置に適しているかを調べた。光硬化性
樹脂によく使用されるアクリレート及びメタクリレート
の中から、単官能のモノマーと、多官能のモノマーとを
それぞれ選んで、類似のオリゴマーと組合せ、紫外線照
射して図1に示されるようなポリマー分散型液晶表示装
置を構成した。液晶はフッ素系のネマチック液晶を使用
した。なお、液晶は疎水系であり、光硬化性樹脂材料も
疎水系のものが相溶性がよい。
を得るために種々の検討を行ったものである。本発明の
ポリマー22は光硬化性樹脂である。光硬化性樹脂はモ
ノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料からな
る。本発明では、最初にどのようなモノマーがポリマー
分散型液晶表示装置に適しているかを調べた。光硬化性
樹脂によく使用されるアクリレート及びメタクリレート
の中から、単官能のモノマーと、多官能のモノマーとを
それぞれ選んで、類似のオリゴマーと組合せ、紫外線照
射して図1に示されるようなポリマー分散型液晶表示装
置を構成した。液晶はフッ素系のネマチック液晶を使用
した。なお、液晶は疎水系であり、光硬化性樹脂材料も
疎水系のものが相溶性がよい。
【0012】図3は、単官能のモノマーと、多官能のモ
ノマーを使用したポリマー分散型液晶表示装置の透過率
を示す図である。横軸は印加電圧(V)を示し、縦軸は
透過率(T)を示す。図3に示されるように、単官能の
モノマーを使用した場合の方が、多官能のモノマーを使
用した場合よりも低い印加電圧で所定の透過率を達成す
ることができた。これにより、より低い印加電圧で液晶
を駆動でき、しきい値を低くでき。これは、単官能のモ
ノマーを使用すると紫外線照射時の相分離速度を抑える
ことができ、液晶の分散をよくすることができたためと
思われる。
ノマーを使用したポリマー分散型液晶表示装置の透過率
を示す図である。横軸は印加電圧(V)を示し、縦軸は
透過率(T)を示す。図3に示されるように、単官能の
モノマーを使用した場合の方が、多官能のモノマーを使
用した場合よりも低い印加電圧で所定の透過率を達成す
ることができた。これにより、より低い印加電圧で液晶
を駆動でき、しきい値を低くでき。これは、単官能のモ
ノマーを使用すると紫外線照射時の相分離速度を抑える
ことができ、液晶の分散をよくすることができたためと
思われる。
【0013】次に、単官能のモノマーの中から、種々の
分子量のものを準備し、オリゴマーと組合せて光硬化性
樹脂材料とし、それを液晶と混合し、液晶パネル10に
注入する工程での蒸発を調べた。図6及び図7は、光硬
化性樹脂材料と液晶との混合物30を、空の液晶パネル
10に注入することろを示している。まず、図6に示さ
れるように、皿状の容器32に入っている混合物30
と、空の液晶パネル10とを、真空室34に入れる。真
空室34を真空に引くと、空の液晶パネル10の注入口
から液晶パネル10の内部に真空が行き渡る。
分子量のものを準備し、オリゴマーと組合せて光硬化性
樹脂材料とし、それを液晶と混合し、液晶パネル10に
注入する工程での蒸発を調べた。図6及び図7は、光硬
化性樹脂材料と液晶との混合物30を、空の液晶パネル
10に注入することろを示している。まず、図6に示さ
れるように、皿状の容器32に入っている混合物30
と、空の液晶パネル10とを、真空室34に入れる。真
空室34を真空に引くと、空の液晶パネル10の注入口
から液晶パネル10の内部に真空が行き渡る。
【0014】この間、皿状の容器32に入っている混合
物30は真空にさらされる。それから、図7に示される
ように、真空室34を真空に保ったまま、空の液晶パネ
ル10の注入口を混合物30に漬ける。次に真空室34
の真空を解除する。これによって、空の液晶パネル10
と真空室34との圧力差により混合物30が液晶パネル
10内に注入される。このようにして注入した後、液晶
パネル10の注入口を封鎖する。
物30は真空にさらされる。それから、図7に示される
ように、真空室34を真空に保ったまま、空の液晶パネ
ル10の注入口を混合物30に漬ける。次に真空室34
の真空を解除する。これによって、空の液晶パネル10
と真空室34との圧力差により混合物30が液晶パネル
10内に注入される。このようにして注入した後、液晶
パネル10の注入口を封鎖する。
【0015】従って、真空室34を真空にしている間、
皿状の容器32に入っている混合物30は真空にさらさ
れたままである。そこで、混合物30中のモノマーが蒸
発しやすい。図4は、このような液晶パネル10への混
合物30の注入工程でのモノマーの残存量(割合)を示
す図である。分子量が小さいと、蒸発が激しくてモノマ
ーの残存量は小さいが、分子量が200以上になると蒸
発はかなりおさまり、モノマーの残存量は100パーセ
ントに近くなる。従って、分子量が200以上のモノマ
ーを使用することにより、液晶とポリマーの混合物30
は、注入工程において最初に混合したときのままで維持
され、注入後には液晶パネル10の注入口を封鎖するの
で、液晶とポリマーとの混合割合が最後まで所定値通り
に維持されることができる。分子量240程度以上のモ
ノマーが適切と思われる。
皿状の容器32に入っている混合物30は真空にさらさ
れたままである。そこで、混合物30中のモノマーが蒸
発しやすい。図4は、このような液晶パネル10への混
合物30の注入工程でのモノマーの残存量(割合)を示
す図である。分子量が小さいと、蒸発が激しくてモノマ
ーの残存量は小さいが、分子量が200以上になると蒸
発はかなりおさまり、モノマーの残存量は100パーセ
ントに近くなる。従って、分子量が200以上のモノマ
ーを使用することにより、液晶とポリマーの混合物30
は、注入工程において最初に混合したときのままで維持
され、注入後には液晶パネル10の注入口を封鎖するの
で、液晶とポリマーとの混合割合が最後まで所定値通り
に維持されることができる。分子量240程度以上のモ
ノマーが適切と思われる。
【0016】なお、ここで使用したアクリレート及びメ
タクリレートはそれぞれ次の構造のものであった。上式
のアクリル酸アルキルではn≧8であるのが好ましく、
下式のメタクリル酸アルキルではn≧7であるのが好ま
しい。
タクリレートはそれぞれ次の構造のものであった。上式
のアクリル酸アルキルではn≧8であるのが好ましく、
下式のメタクリル酸アルキルではn≧7であるのが好ま
しい。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】また、下記の構造のアクリレートを使用す
ることもできる。
ることもできる。
【化3】
【0020】
【化4】 この2つでは、m,n≧1である。
【0021】図5は、エーテル結合の有るモノマーと、
エーテル結合の無いモノマー(2種類)とを準備し、オ
リゴマーと組合せて光硬化性樹脂材料とし、それを液晶
と混合した段階での、液晶の光硬化性樹脂材料への溶解
割合を示す図である。図5から明らかなように、エーテ
ル結合の無いモノマーを使用した方が、液晶の光硬化性
樹脂材料への溶解割合は格段に大きい。エーテル結合の
ように極性のもとになる部位をもたないモノマーは液晶
とモノマーとの相溶性がよいことが分かる。エーテル結
合のように親水性基(OH,COOH,NH2 ,SO3
H等)をもたないモノマーを使用すると、液晶とモノマ
ーとの相溶性が優れる。この点では、アルキル基のみで
構成されたアクリレート又はメタクリレートが好まし
い。
エーテル結合の無いモノマー(2種類)とを準備し、オ
リゴマーと組合せて光硬化性樹脂材料とし、それを液晶
と混合した段階での、液晶の光硬化性樹脂材料への溶解
割合を示す図である。図5から明らかなように、エーテ
ル結合の無いモノマーを使用した方が、液晶の光硬化性
樹脂材料への溶解割合は格段に大きい。エーテル結合の
ように極性のもとになる部位をもたないモノマーは液晶
とモノマーとの相溶性がよいことが分かる。エーテル結
合のように親水性基(OH,COOH,NH2 ,SO3
H等)をもたないモノマーを使用すると、液晶とモノマ
ーとの相溶性が優れる。この点では、アルキル基のみで
構成されたアクリレート又はメタクリレートが好まし
い。
【0022】ここで、エーテル結合のあるアクリレート
の例は下記の通りである。
の例は下記の通りである。
【化5】
【0023】水酸基のあるアクリレートの例は下記の通
りである。
りである。
【化6】
【0024】オリゴマーは、モノマーと同様にエーテル
結合のないアクリレート又はメタクリレートを使用する
のが液晶とのよい相溶性を得る上で好ましいことが分か
った。このような好ましいオリゴマーの一つは、ウレタ
ンアクリレートである。
結合のないアクリレート又はメタクリレートを使用する
のが液晶とのよい相溶性を得る上で好ましいことが分か
った。このような好ましいオリゴマーの一つは、ウレタ
ンアクリレートである。
【0025】さらに、ポリマー分散型液晶表示装置で
は、フッ素系液晶ばかりでなく、シアノ系液晶等も使用
できる。液晶が変われば、それと組み合わせるのに最適
な光硬化性樹脂材料も変わる。本発明では、溶解性パラ
メータを用いて、液晶と光硬化性樹脂材料との適切な組
合せについてさらに考察した。なお、ここでは、光硬化
性樹脂材料の効果前の混合時における液晶の溶解性を問
題としているので、光硬化性樹脂材料は液体としての主
成分であるモノマーで代表した。
は、フッ素系液晶ばかりでなく、シアノ系液晶等も使用
できる。液晶が変われば、それと組み合わせるのに最適
な光硬化性樹脂材料も変わる。本発明では、溶解性パラ
メータを用いて、液晶と光硬化性樹脂材料との適切な組
合せについてさらに考察した。なお、ここでは、光硬化
性樹脂材料の効果前の混合時における液晶の溶解性を問
題としているので、光硬化性樹脂材料は液体としての主
成分であるモノマーで代表した。
【0026】溶解性パラメータは、例えば原崎勇次著
「コーティングの基礎科学」等に解説してある。この本
によると、溶解性パラメータは蒸発熱や屈折率等の物理
的特性の測定に基づいた計算による方法と、フェダーズ
(Feders) による分子構造式から計算する方法とがある
が、この実施例では後者の方法によった。また、液晶は
一般に10種類程度の液晶成分を混合して1つの液晶と
して使用されるが、ここでは、個々の液晶成分の溶解性
パラメータを計算し、個々の液晶成分の比率により平均
をとった。例えば、Pの割合が30パーセントで溶解性
パラメータが5、Qの割合が70パーセントで溶解性パ
ラメータが7の場合、5×0.3+7×0.7=6.4
とした。
「コーティングの基礎科学」等に解説してある。この本
によると、溶解性パラメータは蒸発熱や屈折率等の物理
的特性の測定に基づいた計算による方法と、フェダーズ
(Feders) による分子構造式から計算する方法とがある
が、この実施例では後者の方法によった。また、液晶は
一般に10種類程度の液晶成分を混合して1つの液晶と
して使用されるが、ここでは、個々の液晶成分の溶解性
パラメータを計算し、個々の液晶成分の比率により平均
をとった。例えば、Pの割合が30パーセントで溶解性
パラメータが5、Qの割合が70パーセントで溶解性パ
ラメータが7の場合、5×0.3+7×0.7=6.4
とした。
【0027】まず下記の4種類の光硬化性樹脂材料A、
B、C、Dを準備した。これらの溶解性パラメータは次
の通りである。A、Bはエーテル結合のないアクリル酸
アルキルであり、Cはエーテル結合のあるアクリレート
であり、Dは水酸基のあるアクリレートであり、上記し
た化学式で表されるものであった。 光硬化性樹脂材料 A B C D 溶解性パラメータ 8.9 9.6 10.1 11.4
B、C、Dを準備した。これらの溶解性パラメータは次
の通りである。A、Bはエーテル結合のないアクリル酸
アルキルであり、Cはエーテル結合のあるアクリレート
であり、Dは水酸基のあるアクリレートであり、上記し
た化学式で表されるものであった。 光硬化性樹脂材料 A B C D 溶解性パラメータ 8.9 9.6 10.1 11.4
【0028】これに対して、シアノ系液晶(CN系液
晶)及びフッ素系液晶(F系液晶)を準備した。これら
の溶解性パラメータは次の通りである。なお、塩素系液
晶の溶解性パラメータはフッ素系液晶の溶解性パラメー
タに近い。 液晶 CN系液晶 F系液晶 溶解性パラメータ 11以下(〜11) 9.5以下(〜9.5)
晶)及びフッ素系液晶(F系液晶)を準備した。これら
の溶解性パラメータは次の通りである。なお、塩素系液
晶の溶解性パラメータはフッ素系液晶の溶解性パラメー
タに近い。 液晶 CN系液晶 F系液晶 溶解性パラメータ 11以下(〜11) 9.5以下(〜9.5)
【0029】そこで、種々の組合せについて、液晶の溶
解性の試験をおこなった。試験においては、室温におい
て、容器に所定量の光硬化性樹脂材料を入れ、その中に
液晶を次第に量を増加させながら混合していった。液晶
の混合割合が少ないうちは、混合物は透明な液体状態で
あり、液晶の混合割合がある値以上になると溶解性が悪
くなり、混合物は白濁するようになる。混合物が透明な
液体状態から白濁状態への変化はかなり急峻にあらわれ
る。変化点を容易に特定することができる。次の表は、
混合物が透明な液体状態から白濁状態に変化する液晶の
混合割合の値(パーセント)を示す。
解性の試験をおこなった。試験においては、室温におい
て、容器に所定量の光硬化性樹脂材料を入れ、その中に
液晶を次第に量を増加させながら混合していった。液晶
の混合割合が少ないうちは、混合物は透明な液体状態で
あり、液晶の混合割合がある値以上になると溶解性が悪
くなり、混合物は白濁するようになる。混合物が透明な
液体状態から白濁状態への変化はかなり急峻にあらわれ
る。変化点を容易に特定することができる。次の表は、
混合物が透明な液体状態から白濁状態に変化する液晶の
混合割合の値(パーセント)を示す。
【0030】 光硬化性樹脂材料 A B C D CN系液晶 76 79 80 39 F系液晶 73 73 0 0
【0031】この結果から、CN系液晶については、光
硬化性樹脂材料A、B、Cを使用でき、F系液晶(及び
塩素系液晶)については、光硬化性樹脂材料A、Bを使
用できることが分かった。これは、光硬化性樹脂材料の
溶解性パラメータが、液晶の溶解性パラメータよりも小
さい組合せとしたものである。これは図5の結果とも一
致している。また、少なくともCN系液晶については、
光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータと、液晶の溶解性
パラメータとの差が、約2以下となっている。
硬化性樹脂材料A、B、Cを使用でき、F系液晶(及び
塩素系液晶)については、光硬化性樹脂材料A、Bを使
用できることが分かった。これは、光硬化性樹脂材料の
溶解性パラメータが、液晶の溶解性パラメータよりも小
さい組合せとしたものである。これは図5の結果とも一
致している。また、少なくともCN系液晶については、
光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータと、液晶の溶解性
パラメータとの差が、約2以下となっている。
【0032】また、上記結果から、光硬化性樹脂材料の
溶解性パラメータが約10以下であれば、概ね各種液晶
と光硬化性樹脂材料との相溶性がよいと言える。個々に
見ると、光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、フッ
素系液晶及び塩素系液晶の場合には約(9±1)の範囲
にあり、シアノ系液晶の場合には約(10±2)の範囲
にあるとよいことが分かる。
溶解性パラメータが約10以下であれば、概ね各種液晶
と光硬化性樹脂材料との相溶性がよいと言える。個々に
見ると、光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが、フッ
素系液晶及び塩素系液晶の場合には約(9±1)の範囲
にあり、シアノ系液晶の場合には約(10±2)の範囲
にあるとよいことが分かる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
しきい値電圧が低く、良好な相溶性を実現することがで
き、真空注入可能なポリマー分散型液晶表示装置を得る
ことができる。
しきい値電圧が低く、良好な相溶性を実現することがで
き、真空注入可能なポリマー分散型液晶表示装置を得る
ことができる。
【図1】本発明に係わるポリマー分散型液晶表示装置を
示す図である。
示す図である。
【図2】図1の電圧印加状態を示す図である。
【図3】各種モノマーを使用した場合の透過率を示す図
である。
である。
【図4】真空中でのモノマーの残存量を示す図である。
【図5】エーテル結合の有無による液晶の溶解性を示す
図である。
図である。
【図6】液晶の真空注入を示す図である。
【図7】図6の注入状態を示す図である。
12,14…基板 18…液晶分子 22…ポリマー
Claims (8)
- 【請求項1】 液晶と、単官能のモノマー及びオリゴマ
ーを含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって
相分離させて液晶(18)がポリマー(22)に分散し
た構成としたポリマー分散型液晶表示装置。 - 【請求項2】 液晶と、分子量が200以上のモノマー
及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料との相溶物を光
照射によって相分離させて液晶(18)がポリマー(2
2)に分散した構成としたポリマー分散型液晶表示装
置。 - 【請求項3】 液晶と、極性のもとになる部位をもたな
いモノマー及びオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料との
相溶物を光照射によって相分離させて液晶(18)がポ
リマー(22)に分散した構成としたポリマー分散型液
晶表示装置。 - 【請求項4】 液晶と、モノマー及び極性のもとになる
部位をもたないオリゴマーを含む光硬化性樹脂材料との
相溶物を光照射によって相分離させて液晶(18)がポ
リマー(22)に分散した構成としたポリマー分散型液
晶表示装置。 - 【請求項5】 液晶と、モノマー及びオリゴマーを含む
光硬化性樹脂材料との相溶物を光照射によって相分離さ
せて液晶(18)がポリマー(22)に分散した構成と
したポリマー分散型液晶表示装置において、光硬化性樹
脂材料の溶解性パラメータが、液晶の溶解性パラメータ
よりも小さい組合せとしたポリマー分散型液晶表示装
置。 - 【請求項6】 光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータ
と、液晶の溶解性パラメータとの差が、約2以下とした
ことを特徴とする請求項5に記載のポリマー分散型液晶
表示装置。 - 【請求項7】 光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータが
約10以下であることを特徴とする請求項5に記載のポ
リマー分散型液晶表示装置。 - 【請求項8】 光硬化性樹脂材料の溶解性パラメータ
が、フッ素系液晶及び塩素系液晶の場合には約(9±
1)の範囲にあり、シアノ系液晶の場合には約(10±
2)の範囲にあることを特徴とする請求項5に記載のポ
リマー分散型液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22033992A JPH0634951A (ja) | 1992-05-21 | 1992-08-19 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-128888 | 1992-05-21 | ||
| JP12888892 | 1992-05-21 | ||
| JP22033992A JPH0634951A (ja) | 1992-05-21 | 1992-08-19 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634951A true JPH0634951A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=26464452
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22033992A Pending JPH0634951A (ja) | 1992-05-21 | 1992-08-19 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634951A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006276558A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Chisato Kajiyama | 液晶表示素子とその製造方法 |
| JP2009064035A (ja) * | 2001-10-02 | 2009-03-26 | Sharp Corp | 液晶表示装置用基板及びそれを用いた液晶表示装置 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP22033992A patent/JPH0634951A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009064035A (ja) * | 2001-10-02 | 2009-03-26 | Sharp Corp | 液晶表示装置用基板及びそれを用いた液晶表示装置 |
| JP2006276558A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Chisato Kajiyama | 液晶表示素子とその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010327 |