JPH0634965B2 - 複層塗膜の形成方法 - Google Patents
複層塗膜の形成方法Info
- Publication number
- JPH0634965B2 JPH0634965B2 JP61101550A JP10155086A JPH0634965B2 JP H0634965 B2 JPH0634965 B2 JP H0634965B2 JP 61101550 A JP61101550 A JP 61101550A JP 10155086 A JP10155086 A JP 10155086A JP H0634965 B2 JPH0634965 B2 JP H0634965B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- coating film
- coating
- paint
- surface tension
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は複層塗膜の形成方法に関するものであり、詳し
くは三層又は四層からなる下塗り、中塗り、上塗り各塗
膜の表面状態あるいは表面張力を変えることにより自動
車外板や各種鋼構造の仕上り外観が優れた塗膜を形成す
る方法に関する。
くは三層又は四層からなる下塗り、中塗り、上塗り各塗
膜の表面状態あるいは表面張力を変えることにより自動
車外板や各種鋼構造の仕上り外観が優れた塗膜を形成す
る方法に関する。
従来技術 従来、三層の塗膜を形成する場合には、第一層の電着塗
膜は防錆、第二層の中塗はチッピング防止と防錆、第三
層の上塗は仕上り外観向上耐候性等の機能分担をしてい
るが表面張力の観点を組込んだ設計とはいえなかった。
一方電着塗膜を研磨して仕上りを改良する特開昭60−13
9366号が提案されている。この方法は平滑性を向上する
効果が大きいけれども、電着塗膜を研磨する工数は四層
塗装系の第二層を水研ぎする工数よりやや大きく、また
研磨する場所を確保できない場合も多い。
膜は防錆、第二層の中塗はチッピング防止と防錆、第三
層の上塗は仕上り外観向上耐候性等の機能分担をしてい
るが表面張力の観点を組込んだ設計とはいえなかった。
一方電着塗膜を研磨して仕上りを改良する特開昭60−13
9366号が提案されている。この方法は平滑性を向上する
効果が大きいけれども、電着塗膜を研磨する工数は四層
塗装系の第二層を水研ぎする工数よりやや大きく、また
研磨する場所を確保できない場合も多い。
更にプライマーの上に塗装された、第二層塗膜を研磨
し、次いで塗装された第三層及び第四層塗膜の表面張力
が44〜51dyne/cmであることを特徴とする4コート4ベ
ーク塗膜を形成する方法特開昭62−121674号等が提案さ
れている。
し、次いで塗装された第三層及び第四層塗膜の表面張力
が44〜51dyne/cmであることを特徴とする4コート4ベ
ーク塗膜を形成する方法特開昭62−121674号等が提案さ
れている。
従来の一般的な各層塗膜の表面張力は、電着塗膜で 34
〜44dyne/cm、中塗 44〜50dyne/cm、上塗 40〜44dyne
/cmである。
〜44dyne/cm、中塗 44〜50dyne/cm、上塗 40〜44dyne
/cmである。
これらの塗料を塗り重ねると中塗でラウンド肌となり平
滑な塗膜になりにくかった。特に垂直面で問題が多いた
めサンデングしていた。
滑な塗膜になりにくかった。特に垂直面で問題が多いた
めサンデングしていた。
特開昭60−139366号公報記載の発明では34〜44dyne
/cm の電着塗膜を水研して表面張力が65dyne/cm程度に
している。
/cm の電着塗膜を水研して表面張力が65dyne/cm程度に
している。
また従来は、塗膜の表面張力の大きい塗膜から上に行く
ほど順次表面張力を下げる塗装系がなかった。
ほど順次表面張力を下げる塗装系がなかった。
発明の目的 本発明は 3コート 3ベーク又はそれ以上を塗り重ねる塗
装系に於いて、各塗膜の表面状態あるいは表面張力をそ
れぞれに調整することにより良好な仕上がり外観を得る
ことを目的としている。
装系に於いて、各塗膜の表面状態あるいは表面張力をそ
れぞれに調整することにより良好な仕上がり外観を得る
ことを目的としている。
特に垂直面に塗装し、垂直でセッティング焼付するよう
な自動車の塗装に有効な手法を確立することにある。
な自動車の塗装に有効な手法を確立することにある。
発明の構成 上記の目的を達成するための本発明による複層塗膜の形
成方法は、電着下塗塗料、有機溶剤型中塗塗料および有
機溶剤型上塗塗料により複層塗膜を形成するにあたり、
下層よりも上層塗膜の表面張力が順次に低減し、各塗膜
間の表面張力の差が2dyne/cm 以上であって、かつ下塗
塗膜と中塗塗膜の表面張力の差(B) に対する中塗塗膜と
上塗塗膜(A) の比(A/B) を1/6〜5/2の範囲に設定
することを構成上の特徴とする。
成方法は、電着下塗塗料、有機溶剤型中塗塗料および有
機溶剤型上塗塗料により複層塗膜を形成するにあたり、
下層よりも上層塗膜の表面張力が順次に低減し、各塗膜
間の表面張力の差が2dyne/cm 以上であって、かつ下塗
塗膜と中塗塗膜の表面張力の差(B) に対する中塗塗膜と
上塗塗膜(A) の比(A/B) を1/6〜5/2の範囲に設定
することを構成上の特徴とする。
各層の表面張力は電着塗膜が55dyne/cm、中塗50dyne/c
m、上塗45dyne/cm前後である。
m、上塗45dyne/cm前後である。
各層の表面張力は添加剤によって調整する。
例えば 電着塗料にはフロー剤または界面活性剤を入れないか
中塗に添加する量の1/3 以下とする。
中塗に添加する量の1/3 以下とする。
中塗にはフロー剤を入れるがシリコン系の添加剤を入
れる場合は上塗の1/10以下にする。
れる場合は上塗の1/10以下にする。
上塗にはシリコン系添加剤を使用する。表面張力の高
いものの上に表面張力の低いものを塗付するほど表面に
広がり易い。
いものの上に表面張力の低いものを塗付するほど表面に
広がり易い。
本発明に用いる各塗膜の概要は以下のとおりである。
本発明に用いられる電着塗料としてはアニオン型樹脂
系、カチオン型樹脂系あるいは水溶性型、分散型等の従
来のものがいずれも使用できる。
系、カチオン型樹脂系あるいは水溶性型、分散型等の従
来のものがいずれも使用できる。
樹脂系で言えば(1) 乾性油またはポリブタジエンなどの
液状ゴム系、場合によりエポキシ化した樹脂を主骨格と
するもの、たとえばマレイン化油樹脂やマレイン化ポリ
ブタジエン樹脂およびアミン変性エポキシ化ポリブタジ
エン樹脂など、(2) 樹脂状ポリオールの脂肪酸エステル
を主骨格とするものおよびその変性誘導体、たとえばエ
ポキシ樹脂、エステル化樹脂など、(3) アルキド樹脂を
主骨格とするもの、(4) アクリル樹脂を主骨格とするも
のなどが挙げられる。上記電着用樹脂を水に溶解または
分散させるには、酸性樹脂の場合にはアンモニア、アミ
ン、無機アルカリ等の塩基で、塩基性樹脂の場合には、
酢酸、乳酸、硼酸、リン酸等の酸で中和すればよい。さ
らに上記成分の他にメラミン樹脂、ブロックイソシアネ
ート等の架橋剤、顔料、溶剤の常用の添加剤を適時配合
する。ただし表面調整剤やフロー剤などの表面張力を下
げる添加剤は可能なかぎり少量とする。電着塗料の塗装
は、アニオン樹脂系塗料の場合には被塗物を陽極として
別に陰極を設けて電気析出させる通常の方法によって行
われ、またカチオン樹脂系塗料の場合には、アニオン樹
脂系塗料を用いる場合と電極を反対にすることによって
行われる。電着塗膜は、通常焼付後の膜厚が10〜40μに
なるように設けられる。なお被塗物は脱脂の状態、化成
処理されていてもよい。
液状ゴム系、場合によりエポキシ化した樹脂を主骨格と
するもの、たとえばマレイン化油樹脂やマレイン化ポリ
ブタジエン樹脂およびアミン変性エポキシ化ポリブタジ
エン樹脂など、(2) 樹脂状ポリオールの脂肪酸エステル
を主骨格とするものおよびその変性誘導体、たとえばエ
ポキシ樹脂、エステル化樹脂など、(3) アルキド樹脂を
主骨格とするもの、(4) アクリル樹脂を主骨格とするも
のなどが挙げられる。上記電着用樹脂を水に溶解または
分散させるには、酸性樹脂の場合にはアンモニア、アミ
ン、無機アルカリ等の塩基で、塩基性樹脂の場合には、
酢酸、乳酸、硼酸、リン酸等の酸で中和すればよい。さ
らに上記成分の他にメラミン樹脂、ブロックイソシアネ
ート等の架橋剤、顔料、溶剤の常用の添加剤を適時配合
する。ただし表面調整剤やフロー剤などの表面張力を下
げる添加剤は可能なかぎり少量とする。電着塗料の塗装
は、アニオン樹脂系塗料の場合には被塗物を陽極として
別に陰極を設けて電気析出させる通常の方法によって行
われ、またカチオン樹脂系塗料の場合には、アニオン樹
脂系塗料を用いる場合と電極を反対にすることによって
行われる。電着塗膜は、通常焼付後の膜厚が10〜40μに
なるように設けられる。なお被塗物は脱脂の状態、化成
処理されていてもよい。
本発明に使用する中塗は着色薫料、体質顔料、ビヒク
ル、溶剤等からなる。
ル、溶剤等からなる。
まずビヒクル成分としては自動車塗料等に用いられる通
常のアルコール、天然油成分等と酸成分を用いたアルキ
ド樹脂、油成分を含まないポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、メチルあるいはブチルエーテル化メラミン樹脂等
である。塗料に予め配合される顔料としては酸化チタ
ン、カーボンブラック、アルミニウム粉、酸化鉄、アゾ
系、フタロシャニン系、キナクリドン系、ペリレン系、
等の各種有機顔料等であり、酸化チタンの場合は40〜50
重量%、また、その他の顔料においては10〜21%以内で
ある。更に塗料に常用されるアルコール系、エステル
系、エーテル系、ケトン系、アミン系、ハロゲン化炭化
水素、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素等の各種溶剤が
使用できる。
常のアルコール、天然油成分等と酸成分を用いたアルキ
ド樹脂、油成分を含まないポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、メチルあるいはブチルエーテル化メラミン樹脂等
である。塗料に予め配合される顔料としては酸化チタ
ン、カーボンブラック、アルミニウム粉、酸化鉄、アゾ
系、フタロシャニン系、キナクリドン系、ペリレン系、
等の各種有機顔料等であり、酸化チタンの場合は40〜50
重量%、また、その他の顔料においては10〜21%以内で
ある。更に塗料に常用されるアルコール系、エステル
系、エーテル系、ケトン系、アミン系、ハロゲン化炭化
水素、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素等の各種溶剤が
使用できる。
添加剤は例えばアクリル系の添加剤エチルヘキシルアク
リレート等を塗料 100部に対し、 1部以下添加する。
リレート等を塗料 100部に対し、 1部以下添加する。
本発明に使用するソリッド系上塗塗料は顔料、ビヒク
ル、溶剤などからなり、ビヒクルとしてはポリエステル
/メラミン樹脂系が主体である。
ル、溶剤などからなり、ビヒクルとしてはポリエステル
/メラミン樹脂系が主体である。
このポリエステル樹脂とはエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、グリセリン、 1,6ヘキサンジオー
ル、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、水
素添加ビスフェノールA、ソルビトール等の多価アルコ
ールとフタル酸、無水フタル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、コハク酸及びその変性体等からなる多
塩基酸を定法により反応せしめた生成物あるいはこの生
成物に油脂または脂肪酸を30%程度加えて変性したもの
から構成される。
ンチルグリコール、グリセリン、 1,6ヘキサンジオー
ル、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、水
素添加ビスフェノールA、ソルビトール等の多価アルコ
ールとフタル酸、無水フタル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、コハク酸及びその変性体等からなる多
塩基酸を定法により反応せしめた生成物あるいはこの生
成物に油脂または脂肪酸を30%程度加えて変性したもの
から構成される。
また、メラミン樹脂はn-ブチル化メラミン樹脂、イソブ
チル化メラミン樹脂等のメラミンホルムアルデヒド、パ
ラホルムアルデヒド等のアルデヒドを付加または付加縮
合反応物に炭素数 1〜 4の一価アルコールでエーテル化
したメラミン樹脂等が用いられる。この塗料に対し、シ
リコン系添加剤を 0.001 〜 0.5%使用する。またシリ
コン系添加剤に加えてノニオン界面活性剤・アクリル系
フロー剤を併用しても良い。
チル化メラミン樹脂等のメラミンホルムアルデヒド、パ
ラホルムアルデヒド等のアルデヒドを付加または付加縮
合反応物に炭素数 1〜 4の一価アルコールでエーテル化
したメラミン樹脂等が用いられる。この塗料に対し、シ
リコン系添加剤を 0.001 〜 0.5%使用する。またシリ
コン系添加剤に加えてノニオン界面活性剤・アクリル系
フロー剤を併用しても良い。
上塗メタリックベースの組成 本発明に用いられるメタリックベースコートのビヒクル
としては、加熱によりメラミン樹脂と架橋する樹脂であ
ればいずれでもよい。例えば、アクリル樹脂、アルキド
樹脂、ポリエステル樹脂等の 1種以上を主成分とした塗
料があげられる。また、これらの樹脂とともに架橋反応
をしない樹脂、例えばセルロースアセテートブチレート
樹脂などを用いてもよい。また、塗料のタイプとして
は、有機溶剤を媒体とした溶剤型塗料、非水ディスパー
ジョン塗料および多液型塗料のいずれかのタイプでもよ
い。ベースコートに配合するメタリック粉末および必要
に応じて配合する着色顔料は、従来の塗料に使用されて
いるものでもよい、例えば、メタリック粉末としては、
アルミニウム粉末、銅粉末、雲母粉末、酸化チタンをコ
ーテイングした雲母状粉末、MIO(雲母状酸化鉄)などが
あり、着色顔料としては通常の塗料用顔料が使用でき
る。又使用するアクリル系フロー剤又はノニオン界面活
性剤は塗料中 1%以下とする。
としては、加熱によりメラミン樹脂と架橋する樹脂であ
ればいずれでもよい。例えば、アクリル樹脂、アルキド
樹脂、ポリエステル樹脂等の 1種以上を主成分とした塗
料があげられる。また、これらの樹脂とともに架橋反応
をしない樹脂、例えばセルロースアセテートブチレート
樹脂などを用いてもよい。また、塗料のタイプとして
は、有機溶剤を媒体とした溶剤型塗料、非水ディスパー
ジョン塗料および多液型塗料のいずれかのタイプでもよ
い。ベースコートに配合するメタリック粉末および必要
に応じて配合する着色顔料は、従来の塗料に使用されて
いるものでもよい、例えば、メタリック粉末としては、
アルミニウム粉末、銅粉末、雲母粉末、酸化チタンをコ
ーテイングした雲母状粉末、MIO(雲母状酸化鉄)などが
あり、着色顔料としては通常の塗料用顔料が使用でき
る。又使用するアクリル系フロー剤又はノニオン界面活
性剤は塗料中 1%以下とする。
シリコン系添加剤の量はクリヤーに使用するシリコン量
の1/3 以下とする。
の1/3 以下とする。
ベースコート上に塗付するクリヤーはアクリル/メラミ
ン系かアクリル−イソシアネート系のものであって、シ
リコン系添加剤を 0.0001 〜 0.5%使用する。又シリコ
ン系添加剤に加えてノニオン界面活性剤・アクリル系フ
ロー剤を併用してもよい。
ン系かアクリル−イソシアネート系のものであって、シ
リコン系添加剤を 0.0001 〜 0.5%使用する。又シリコ
ン系添加剤に加えてノニオン界面活性剤・アクリル系フ
ロー剤を併用してもよい。
塗装方法 リン酸亜鉛処理を施した冷間圧延鋼板に垂直で塗装28
℃、塗装電圧 250Vで20μ電着し、垂直で 175℃ 20分
間焼付する。
℃、塗装電圧 250Vで20μ電着し、垂直で 175℃ 20分
間焼付する。
中塗塗料はセロソルブアセテート10部、ソルベッソ 150
(エクソン社製 芳香族系混合溶剤)90部を含むシンナ
ーで# 4フォードカップ/20℃で23秒に希釈して垂直で
塗装し、垂直で 140℃20分間焼付し35μの乾燥膜厚とす
る。
(エクソン社製 芳香族系混合溶剤)90部を含むシンナ
ーで# 4フォードカップ/20℃で23秒に希釈して垂直で
塗装し、垂直で 140℃20分間焼付し35μの乾燥膜厚とす
る。
上塗はキシロール/ソルベッソ 100(エクソン社製 芳
香族系混合溶剤)=1/1 で# 4フォードカップ/20℃で
23秒に希釈して垂直で塗装し、垂直で 140℃20分間焼付
し35μの乾燥膜厚とする。
香族系混合溶剤)=1/1 で# 4フォードカップ/20℃で
23秒に希釈して垂直で塗装し、垂直で 140℃20分間焼付
し35μの乾燥膜厚とする。
各塗料を塗り重ねる場合に表面張力が高い被塗物の上に
表面張力の低いものを塗り重ねると塗膜表面がより平滑
となる。すなわち、下層よりも上層の表面張力が順次に
低減し、各乾燥塗膜間における表面張力の差が2dyne/c
m 以上であって、かつ下塗塗膜と中塗塗膜の表面張力差
(B) に対する中塗塗膜と上塗塗膜の表面張力差(A) の比
(A/B) を1/6〜5/2の範囲に設定する。上層塗膜の
表面張力が下層塗膜のそれより大きくなったり、各塗膜
間の表面張力差が2dyne/cm 未満であったり、前記の比
(A/B) が1/6〜5/2の範囲を外れると垂直塗膜の平
滑性が失われ、ラウンド肌が形成されるようになる。
表面張力の低いものを塗り重ねると塗膜表面がより平滑
となる。すなわち、下層よりも上層の表面張力が順次に
低減し、各乾燥塗膜間における表面張力の差が2dyne/c
m 以上であって、かつ下塗塗膜と中塗塗膜の表面張力差
(B) に対する中塗塗膜と上塗塗膜の表面張力差(A) の比
(A/B) を1/6〜5/2の範囲に設定する。上層塗膜の
表面張力が下層塗膜のそれより大きくなったり、各塗膜
間の表面張力差が2dyne/cm 未満であったり、前記の比
(A/B) が1/6〜5/2の範囲を外れると垂直塗膜の平
滑性が失われ、ラウンド肌が形成されるようになる。
実施例 電着塗料[I]の調整 反応容器に仕込んだトルエンジイソシアネート( 2,4 -
トルエンジイソシアネート/ 2,6- トルエンジイソシア
ネートの80/20 混合物) 174重量部(以下同様に重量
部)にエチレングリコールモノブチルエーテル 118部
を、反応温度を外部冷却により50℃以下に保ちながら、
徐々に滴下してハーフブロックトルエンジイソシアネー
トを得た。次いで、トリメチロールプロパン45部および
ジブチル錫ジラウレート 0.05 部を加え、 120℃で90分
間反応させた。得られた反応生成物をエチレングリコー
ルモノエチルエーテル 114部で希釈した。これを成分A
とする。一方、ビスフェノールA のジグリシジエーテ
ル、(エポキシ当量 910)1000部を攪拌下に70℃に保ち
ながらエチレングリコールモノエチルエーテル 463部に
溶解させ、さらにジエチルアミン80.3部を加え 100℃で
2時間反応させてアミン−エポキシ付加物(成分B)を
調整した。
トルエンジイソシアネート/ 2,6- トルエンジイソシア
ネートの80/20 混合物) 174重量部(以下同様に重量
部)にエチレングリコールモノブチルエーテル 118部
を、反応温度を外部冷却により50℃以下に保ちながら、
徐々に滴下してハーフブロックトルエンジイソシアネー
トを得た。次いで、トリメチロールプロパン45部および
ジブチル錫ジラウレート 0.05 部を加え、 120℃で90分
間反応させた。得られた反応生成物をエチレングリコー
ルモノエチルエーテル 114部で希釈した。これを成分A
とする。一方、ビスフェノールA のジグリシジエーテ
ル、(エポキシ当量 910)1000部を攪拌下に70℃に保ち
ながらエチレングリコールモノエチルエーテル 463部に
溶解させ、さらにジエチルアミン80.3部を加え 100℃で
2時間反応させてアミン−エポキシ付加物(成分B)を
調整した。
成分B1000部および成分A 400部から成る混合物を氷酢
酸30部で中和した後、脱イオン水 570部を用いて希釈
し、不揮発分50重量%の樹脂ビヒクルCを調整した。
酸30部で中和した後、脱イオン水 570部を用いて希釈
し、不揮発分50重量%の樹脂ビヒクルCを調整した。
次ぎに樹脂ビヒクルC 150部、氷酢酸 0.8部、酸化チタ
ン 100部、塩基性珪酸鉛20部、カーボンブラック30部お
よび脱イオン水 150部を用いて顔料ペーストDを調整し
た。 樹脂ビヒクルC 500部、ジブチル錫ラウレート 6
部、顔料ペーストD 300部および脱イオン水1169部を用
いて常温で攪拌しながら、樹脂ビヒクルCにジブチル錫
ラウレート、分散液、顔料ペーストDおよび脱イオン水
を徐々に加えてカチオン型電着塗料[I]を調整した。
ン 100部、塩基性珪酸鉛20部、カーボンブラック30部お
よび脱イオン水 150部を用いて顔料ペーストDを調整し
た。 樹脂ビヒクルC 500部、ジブチル錫ラウレート 6
部、顔料ペーストD 300部および脱イオン水1169部を用
いて常温で攪拌しながら、樹脂ビヒクルCにジブチル錫
ラウレート、分散液、顔料ペーストDおよび脱イオン水
を徐々に加えてカチオン型電着塗料[I]を調整した。
電着塗料[II]の調整 反応容器に仕込んだエピクロロヒドリンとビスフェノー
ルA との縮合生成物(エポキシ当量 950平均分子量190
0)1850部とトール油脂肪酸1425部をキシレン35部の存
在下に、 250℃で 4.5時間反応させて、約60部の水を補
集し、酸価約 5の反応混合物を得た。次ぎに窒素ガスで
キシレンを除去し 150℃に冷却後、前もって無水マレイ
ン酸 784部とトール油脂肪酸2280部を 225℃で 2時間と
さらに 260℃で 4時間反応させて得たマレイン化トール
油付加物 574.5部を加え、 145℃で 1時間反応させた
後、4-メトキシ−4-メチルペンタノン− 2の 420重量で
希釈し、樹脂ビヒクルGを得た。
ルA との縮合生成物(エポキシ当量 950平均分子量190
0)1850部とトール油脂肪酸1425部をキシレン35部の存
在下に、 250℃で 4.5時間反応させて、約60部の水を補
集し、酸価約 5の反応混合物を得た。次ぎに窒素ガスで
キシレンを除去し 150℃に冷却後、前もって無水マレイ
ン酸 784部とトール油脂肪酸2280部を 225℃で 2時間と
さらに 260℃で 4時間反応させて得たマレイン化トール
油付加物 574.5部を加え、 145℃で 1時間反応させた
後、4-メトキシ−4-メチルペンタノン− 2の 420重量で
希釈し、樹脂ビヒクルGを得た。
一方、分散剤(ノニルフェノールポリエチレンエトキシ
−ホスフェートエステル)12.0部、珪酸アルミニウム 1
60部、弁柄 220部、クロム酸ストロンチウム20部および
脱イオン水 189部を用いて顔料ペーストHを調整した。
テトラキスメトキシメチルベンゾグアナミン11.5部、4-
メチル−4-メトキシペンタノーン− 2の29部、樹脂ビヒ
クルG 225部、クレジル酸 2.3部を加えて均一になるま
で攪拌した後、顔料ペーストH 140部、トリエチルアミ
ン20部および脱イオン水2664部を徐々に加えて、アニオ
ン型電着塗料[II]を調整した。
−ホスフェートエステル)12.0部、珪酸アルミニウム 1
60部、弁柄 220部、クロム酸ストロンチウム20部および
脱イオン水 189部を用いて顔料ペーストHを調整した。
テトラキスメトキシメチルベンゾグアナミン11.5部、4-
メチル−4-メトキシペンタノーン− 2の29部、樹脂ビヒ
クルG 225部、クレジル酸 2.3部を加えて均一になるま
で攪拌した後、顔料ペーストH 140部、トリエチルアミ
ン20部および脱イオン水2664部を徐々に加えて、アニオ
ン型電着塗料[II]を調整した。
電着塗料[III] 電着塗料[II]にポリエチレンオキサイドノニルフェノ
ールエーテル系ノニオン界面活性剤を 0.01%添加。
ールエーテル系ノニオン界面活性剤を 0.01%添加。
電着塗料[IV] パワートップU-30 [日本ペイント(株)製] 中塗塗料(1) オルガS-93シーラー[日本ペイント(株)製] 中塗塗料(2) オルガS-93シーラーに*モダフロー 0.2%添加 *[モンサント社製] 中塗塗料(3) オルガS-93シーラーに**KF69 0.003%添加 **[信越化学工業(株)製シリコン系添加剤] 上塗塗料(1) オルガG-65 ホワイト[日本ペイント(株)製] 上塗塗料(2) スーパーラックM-70シルバー [日本ペイント(株)
製] スーパーラックM-70クリヤー 上塗塗料(3) オルガ G-65 ホワイトにKF69を 0.1%添加 表1に示す電着下塗塗料、中塗塗料および上塗塗料を用
いて複層塗膜を形成し、その評価結果を各塗料の組成、
表面張力およびその差と対比させて表1に併載した。表
1の結果から、実施例による複層塗膜は本発明の要件を
外れる比較例に比べて平滑性に優れた塗装仕上がりが発
現することが認められた。
製] スーパーラックM-70クリヤー 上塗塗料(3) オルガ G-65 ホワイトにKF69を 0.1%添加 表1に示す電着下塗塗料、中塗塗料および上塗塗料を用
いて複層塗膜を形成し、その評価結果を各塗料の組成、
表面張力およびその差と対比させて表1に併載した。表
1の結果から、実施例による複層塗膜は本発明の要件を
外れる比較例に比べて平滑性に優れた塗装仕上がりが発
現することが認められた。
評価方法 PDG:携帯用鮮明度光沢度計(財団法人日本色彩研究所)
数値は大きい方が塗装外観が平滑で良好であることを示
す。
数値は大きい方が塗装外観が平滑で良好であることを示
す。
表面張力(dyne)は水とヨウ化メチレンの被覆表面での接
触角を求め下記の計算式に従って、算出した。
触角を求め下記の計算式に従って、算出した。
測定方法(SOUHENG WU,J.Poly.Sci.,PARTC.34 19(197
1)) 発明の効果 本発明は、各層の表面張力を調整することにより、従来
困難であった平滑性に優れた仕上りを得ることが出来
る。この結果、塗り直し等もなく省資源などの点で有用
な発明である。
1)) 発明の効果 本発明は、各層の表面張力を調整することにより、従来
困難であった平滑性に優れた仕上りを得ることが出来
る。この結果、塗り直し等もなく省資源などの点で有用
な発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 勝美 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 (56)参考文献 特開 昭56−76278(JP,A) 特開 昭56−14492(JP,A) 特公 昭57−32628(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】電着下塗塗料、有機溶剤型中塗塗料および
有機溶剤型上塗塗料により複層塗膜を形成するにあた
り、下層よりも上層塗膜の表面張力が順次に低減し、各
塗膜間の表面張力の差が2dyne/cm 以上であって、かつ
下塗塗膜と中塗塗膜の表面張力差(B) に対する中塗塗膜
と上塗塗膜の表面張力差(A) の比(A/B) を1/6〜5/
2の範囲に設定することを特徴とする複層塗膜の形成方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61101550A JPH0634965B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 複層塗膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61101550A JPH0634965B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 複層塗膜の形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62258782A JPS62258782A (ja) | 1987-11-11 |
| JPH0634965B2 true JPH0634965B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=14303536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61101550A Expired - Lifetime JPH0634965B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 複層塗膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634965B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5085789B2 (ja) * | 2010-02-10 | 2012-11-28 | 新日本製鐵株式会社 | 成形性に優れたプレコート金属板 |
| WO2013024784A1 (ja) * | 2011-08-12 | 2013-02-21 | 日本ペイント株式会社 | 複層塗膜形成方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS604746B2 (ja) * | 1979-07-12 | 1985-02-06 | 大日本塗料株式会社 | 釉薬模様を有する凹凸塗装板の製造方法 |
| JPS5676278A (en) * | 1979-11-28 | 1981-06-23 | Dainippon Toryo Co Ltd | Producing method for patterned paint film |
| JPS5916401B2 (ja) * | 1980-08-06 | 1984-04-16 | 日本電子株式会社 | 電子線露光装置 |
-
1986
- 1986-04-30 JP JP61101550A patent/JPH0634965B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62258782A (ja) | 1987-11-11 |
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Legal Events
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