JPH06350133A - 光機能素子 - Google Patents
光機能素子Info
- Publication number
- JPH06350133A JPH06350133A JP13842293A JP13842293A JPH06350133A JP H06350133 A JPH06350133 A JP H06350133A JP 13842293 A JP13842293 A JP 13842293A JP 13842293 A JP13842293 A JP 13842293A JP H06350133 A JPH06350133 A JP H06350133A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polysilane
- organic
- thin film
- group
- hydrophilic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K59/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
- H10K59/80—Constructional details
- H10K59/805—Electrodes
- H10K59/8051—Anodes
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Led Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 膜の剥離や構造変化がなく安定な有機EL素
子や、良好なコンタクトが得られ素子特性の良好なIV
族半導体EL素子などの光機能素子を提供する。 【構成】 親水性の透明電極を通じて光の授受を行う光
機能素子において、前記透明電極に接触して、側鎖に親
水性基が導入されてなるポリシラン薄膜を形成した構造
を有する。
子や、良好なコンタクトが得られ素子特性の良好なIV
族半導体EL素子などの光機能素子を提供する。 【構成】 親水性の透明電極を通じて光の授受を行う光
機能素子において、前記透明電極に接触して、側鎖に親
水性基が導入されてなるポリシラン薄膜を形成した構造
を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光が関与して機能を発揮
する光機能素子に関する。
する光機能素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機物の薄膜を用いた各種電子デ
バイスの研究が盛んに行われている。そのなかでも、光
が関与して機能を発揮する光機能素子は、実用上特に重
要である。例えば、液晶表示素子、有機光電池、光化学
ホールバーニング(PHB)記録素子、積層型有機エレ
クトロルミネッセンス(EL)素子(例えば、特開昭5
7−51781号、特開昭59−194393号、特開
昭63−295695号)、ラングミュア・ブロジェッ
ト(LB)膜を用いた各種光機能素子(例えば、特開昭
62−74688号、特開昭62−221593号)が
知られている。
バイスの研究が盛んに行われている。そのなかでも、光
が関与して機能を発揮する光機能素子は、実用上特に重
要である。例えば、液晶表示素子、有機光電池、光化学
ホールバーニング(PHB)記録素子、積層型有機エレ
クトロルミネッセンス(EL)素子(例えば、特開昭5
7−51781号、特開昭59−194393号、特開
昭63−295695号)、ラングミュア・ブロジェッ
ト(LB)膜を用いた各種光機能素子(例えば、特開昭
62−74688号、特開昭62−221593号)が
知られている。
【0003】これらの光機能素子においては、光を透過
させるための透明電極として、光の透過性、導電率、作
製の簡便さ、安定性などの観点から、ITO電極または
SnO2 電極が最もよく用いられているが、このような
透明電極を有する光機能素子の製造には以下のような問
題が生じる。すなわち、ITO電極またはSnO2 電極
は、酸またはアルカリ洗浄、溶剤洗浄、プラズマ洗浄な
どにより表面クリーニングした後、使用される。このよ
うに処理されたITO電極またはSnO2 電極の表面に
は水酸基が形成されて親水性になる。この状態で、親水
性の透明電極上にさらに親水性の機能性有機分子を積層
する場合には特に問題はないものの、一般的には積層型
有機EL素子のように、親水性の透明電極上に形成され
る正孔注入性の膜としては、疎水性の機能性有機分子が
用いられるため、界面で膜の剥離が生じたり、当初アモ
ルファスで均一な膜であっても時間の経過とともに結晶
化して不均一になることがある。このような現象は水分
の存在によって加速されるため、湿気のある通常の空気
中の雰囲気では素子の動作が不安定になる場合が多い。
例えば特開平2−267888号では、ITO電極上に
正孔注入性のポリシランを被覆した有機EL素子が作製
されているが、従来報告されているポリシランは、側鎖
に疎水性基のみを有するため、上述したように親水性の
ITO電極表面から疎水性のポリシラン薄膜が剥離しや
すいという問題がある。
させるための透明電極として、光の透過性、導電率、作
製の簡便さ、安定性などの観点から、ITO電極または
SnO2 電極が最もよく用いられているが、このような
透明電極を有する光機能素子の製造には以下のような問
題が生じる。すなわち、ITO電極またはSnO2 電極
は、酸またはアルカリ洗浄、溶剤洗浄、プラズマ洗浄な
どにより表面クリーニングした後、使用される。このよ
うに処理されたITO電極またはSnO2 電極の表面に
は水酸基が形成されて親水性になる。この状態で、親水
性の透明電極上にさらに親水性の機能性有機分子を積層
する場合には特に問題はないものの、一般的には積層型
有機EL素子のように、親水性の透明電極上に形成され
る正孔注入性の膜としては、疎水性の機能性有機分子が
用いられるため、界面で膜の剥離が生じたり、当初アモ
ルファスで均一な膜であっても時間の経過とともに結晶
化して不均一になることがある。このような現象は水分
の存在によって加速されるため、湿気のある通常の空気
中の雰囲気では素子の動作が不安定になる場合が多い。
例えば特開平2−267888号では、ITO電極上に
正孔注入性のポリシランを被覆した有機EL素子が作製
されているが、従来報告されているポリシランは、側鎖
に疎水性基のみを有するため、上述したように親水性の
ITO電極表面から疎水性のポリシラン薄膜が剥離しや
すいという問題がある。
【0004】一方、IV族のSi、Geなどの半導体
は、間接遷移型半導体であり非発光遷移しか生じないと
考えられてきた。これに対して最近、これらの半導体で
も、その表面を微細な細孔または空隙を有する構造とす
ることにより発光遷移特性を示すことがわかってきた。
特に、Siを用いたものは、ポーラスシリコンと呼ばれ
ている。さらに、このような微細構造を有する半導体を
用いたヘテロ接合素子の研究が進められており、すで
に、最も基本的な接合構造をベースにしたEL素子の研
究がいくつか試みられている。例えば、表面に細孔また
は空隙を有する親水性のIV族n型半導体層上に親水性
のITO電極などをスパッタなどで積層形成したものが
報告されているが、得られるEL素子ではITO側から
正孔を注入しにくくなるという問題がある。しかも、I
V族n型半導体層の表面の凹凸が激しいため、スパッタ
などで形成されたITO電極と半導体層とのコンタクト
が不完全になるという問題もあった。
は、間接遷移型半導体であり非発光遷移しか生じないと
考えられてきた。これに対して最近、これらの半導体で
も、その表面を微細な細孔または空隙を有する構造とす
ることにより発光遷移特性を示すことがわかってきた。
特に、Siを用いたものは、ポーラスシリコンと呼ばれ
ている。さらに、このような微細構造を有する半導体を
用いたヘテロ接合素子の研究が進められており、すで
に、最も基本的な接合構造をベースにしたEL素子の研
究がいくつか試みられている。例えば、表面に細孔また
は空隙を有する親水性のIV族n型半導体層上に親水性
のITO電極などをスパッタなどで積層形成したものが
報告されているが、得られるEL素子ではITO側から
正孔を注入しにくくなるという問題がある。しかも、I
V族n型半導体層の表面の凹凸が激しいため、スパッタ
などで形成されたITO電極と半導体層とのコンタクト
が不完全になるという問題もあった。
【0005】また、以上のような問題を解決するため
に、親水性でかつ正孔注入性の良好な有機色素膜を親水
性の透明電極とIV族n型半導体層との間に形成するこ
とも考えられる。すなわち、このような有機色素膜は、
親水性の透明電極との界面で剥離などが生じにくく、凹
凸のある半導体表面に溶液をコートして形成した場合に
は良好なコンタクトが得られる。しかし、得られるEL
素子においては、一般に有機色素分子は可視光領域に吸
収を持つため、逆に光学特性が悪くなる問題がある。
に、親水性でかつ正孔注入性の良好な有機色素膜を親水
性の透明電極とIV族n型半導体層との間に形成するこ
とも考えられる。すなわち、このような有機色素膜は、
親水性の透明電極との界面で剥離などが生じにくく、凹
凸のある半導体表面に溶液をコートして形成した場合に
は良好なコンタクトが得られる。しかし、得られるEL
素子においては、一般に有機色素分子は可視光領域に吸
収を持つため、逆に光学特性が悪くなる問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、膜の
剥離や構造変化がなく安定な有機EL素子や、良好なコ
ンタクトが得られ素子特性の良好なIV族半導体EL素
子などの光機能素子を提供することにある。
剥離や構造変化がなく安定な有機EL素子や、良好なコ
ンタクトが得られ素子特性の良好なIV族半導体EL素
子などの光機能素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】本発明の光機能素
子は、親水性の透明電極を通じて光の授受を行う光機能
素子において、前記透明電極に接触して、側鎖に親水性
基が導入されてなるポリシラン薄膜を形成したことを特
徴とするものである。
子は、親水性の透明電極を通じて光の授受を行う光機能
素子において、前記透明電極に接触して、側鎖に親水性
基が導入されてなるポリシラン薄膜を形成したことを特
徴とするものである。
【0008】本発明において用いられるポリシランは、
主鎖にケイ素−ケイ素(−Si−Si−)結合を有し、
側鎖に親水性基が置換基として導入されてなるものであ
る。前記親水性基としては、ヒドロキシル基、アミノ
基、カルボキシル基や、エステル結合、アミド結合、エ
ーテル結合、カルバメート結合およびカーボネート結合
からなる群より選ばれた少なくとも1種を有する官能基
などが挙げられ、より具体的には、下記一般式(I)ま
たは(II)で表される反復単位を有するポリシランが
好ましく用いられる。
主鎖にケイ素−ケイ素(−Si−Si−)結合を有し、
側鎖に親水性基が置換基として導入されてなるものであ
る。前記親水性基としては、ヒドロキシル基、アミノ
基、カルボキシル基や、エステル結合、アミド結合、エ
ーテル結合、カルバメート結合およびカーボネート結合
からなる群より選ばれた少なくとも1種を有する官能基
などが挙げられ、より具体的には、下記一般式(I)ま
たは(II)で表される反復単位を有するポリシランが
好ましく用いられる。
【0009】
【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜24の置換もしくは非置換ア
ルキル基または炭素数6〜24の置換もしくは非置換ア
リール基、R2 、R3 は同一であっても異なっていても
よく、炭素数1〜24の2価の有機基、X、Yは同一で
あっても異なっていてもよく、ヒドロキシル基、アミノ
基、カルボキシル基またはエステル結合、アミド結合、
エーテル結合、カルバメート結合およびカーボネート結
合からなる群より選ばれた少なくとも1種を有する官能
基を示す)。このようなポリシランは、親水性、透明
性、正孔注入性を兼ね備えており、しかも塗布法などに
より形成することができるので、従来の問題点を解消す
ることができる。
ルキル基または炭素数6〜24の置換もしくは非置換ア
リール基、R2 、R3 は同一であっても異なっていても
よく、炭素数1〜24の2価の有機基、X、Yは同一で
あっても異なっていてもよく、ヒドロキシル基、アミノ
基、カルボキシル基またはエステル結合、アミド結合、
エーテル結合、カルバメート結合およびカーボネート結
合からなる群より選ばれた少なくとも1種を有する官能
基を示す)。このようなポリシランは、親水性、透明
性、正孔注入性を兼ね備えており、しかも塗布法などに
より形成することができるので、従来の問題点を解消す
ることができる。
【0010】以下、本発明に係るポリシラン薄膜を有す
る光機能素子の基本的な構造および製造方法を説明す
る。まず、有機EL素子など有機系の光機能素子では、
例えばガラス基板上にITOなどからなる親水性の透明
電極が形成されたものが使用される。このような透明電
極/ガラス基板の透明電極上に、ポリシランを溶媒に溶
解させた溶液をキャストすると、親水性基どうしの親和
性により、ポリシランの側鎖の親水性基が親水性の透明
電極表面にしっかりと吸着する。したがって、空気中に
水分が存在しても、剥離などがなくなる。
る光機能素子の基本的な構造および製造方法を説明す
る。まず、有機EL素子など有機系の光機能素子では、
例えばガラス基板上にITOなどからなる親水性の透明
電極が形成されたものが使用される。このような透明電
極/ガラス基板の透明電極上に、ポリシランを溶媒に溶
解させた溶液をキャストすると、親水性基どうしの親和
性により、ポリシランの側鎖の親水性基が親水性の透明
電極表面にしっかりと吸着する。したがって、空気中に
水分が存在しても、剥離などがなくなる。
【0011】本発明では、このようなポリシラン薄膜が
親水性の透明電極の反対側において疎水性の物質と接触
する場合には、その接触面は疎水性である方が望まし
い。このため、親水性基に加えて、疎水性基が置換基と
して側鎖に導入された両新媒性のポリシラン、例えば前
記一般式(I)で表される反復単位を有するポリシラン
を用いることが好ましい。一方、ポリシラン薄膜が親水
性の透明電極の反対側において親水性の物質と接触する
場合には、その接触面にも親水性基が露出するように、
疎水性基が置換基として導入されていない前記一般式
(II)で表される反復単位を有するポリシランを用い
てもよい。
親水性の透明電極の反対側において疎水性の物質と接触
する場合には、その接触面は疎水性である方が望まし
い。このため、親水性基に加えて、疎水性基が置換基と
して側鎖に導入された両新媒性のポリシラン、例えば前
記一般式(I)で表される反復単位を有するポリシラン
を用いることが好ましい。一方、ポリシラン薄膜が親水
性の透明電極の反対側において親水性の物質と接触する
場合には、その接触面にも親水性基が露出するように、
疎水性基が置換基として導入されていない前記一般式
(II)で表される反復単位を有するポリシランを用い
てもよい。
【0012】また、前記のように親水性基と疎水性基の
両者を有するポリシランは、水面上で単分子膜を形成す
るため、透明電極上にポリシランLB膜を形成すること
もできる。LB膜を利用すれば、親水性の透明電極上に
はポリシランの親水性基が選択的に配向し、表面側には
疎水性基が選択的に配向するため、積層膜間の親和性が
大幅に増加し、安定化する。また、LB膜を用いれば、
ポリシラン薄膜の膜厚を薄くできるので、ポリシラン中
での正孔の移動時間を短くすることができ、素子の高速
化、低電圧化を実現することができる。
両者を有するポリシランは、水面上で単分子膜を形成す
るため、透明電極上にポリシランLB膜を形成すること
もできる。LB膜を利用すれば、親水性の透明電極上に
はポリシランの親水性基が選択的に配向し、表面側には
疎水性基が選択的に配向するため、積層膜間の親和性が
大幅に増加し、安定化する。また、LB膜を用いれば、
ポリシラン薄膜の膜厚を薄くできるので、ポリシラン中
での正孔の移動時間を短くすることができ、素子の高速
化、低電圧化を実現することができる。
【0013】さらに、LB膜を用いれば、ポリシランの
主鎖を膜面内で一定方向に配向させることができる。す
なわち、水面上のポリシラン単分子膜を透明電極上に移
し取るときに、ポリシランの主鎖は水面からの基板の引
き上げ方向に配向する。なお、これとは別の方法、例え
ば基板上にキャストして成膜されたポリシラン薄膜に通
常のラビング処理を施すことによっても、ポリシランの
主鎖をラビング方向に配向させることができる。
主鎖を膜面内で一定方向に配向させることができる。す
なわち、水面上のポリシラン単分子膜を透明電極上に移
し取るときに、ポリシランの主鎖は水面からの基板の引
き上げ方向に配向する。なお、これとは別の方法、例え
ば基板上にキャストして成膜されたポリシラン薄膜に通
常のラビング処理を施すことによっても、ポリシランの
主鎖をラビング方向に配向させることができる。
【0014】このときのポリシラン薄膜の配向の程度
は、配向の角度パラメータASから見積もることができ
る。ここで、ポリシラン薄膜のケイ素−ケイ素結合の膜
面内での配向の角度オーダーパラメータASを、 AS=(A(0)−A(90))/A(0) で定義する。ただし、A(η)は基板に垂直方向から偏
光を入射したときのポリシラン薄膜のケイ素−ケイ素結
合の電子遷移に帰属される吸収極大を表し、吸収強度が
一番大きい配置で測定した値をA(0)、その配置に対
して直交するように基板の回転させた配置で測定した値
をA(90)とする。このとき、AS>0.5であれ
ば、ポリシランの主鎖がη=0の方向に配向しているこ
とを示し、AS=1であれば完全配向である。したがっ
て、ASは1に近いほど好ましいが、実用的には0.7
より大きければ十分である。このように配向したポリシ
ラン薄膜を下地としてその上に有機分子を積層する場
合、通常の真空蒸着法を用いても、適切な分子の選択や
条件の調整により、エピタキシャル的に分子が配向した
積層膜を作製することができる。このようにしてポリシ
ラン薄膜上に発光性の有機分子を配向させて積層すれ
ば、発光光が基板に垂直な方向に特に強く放射され、し
かも偏光機能を有する例えば液晶表示デバイス(LC
D)のバックライトとして好適な有機EL素子を作製す
ることができる。
は、配向の角度パラメータASから見積もることができ
る。ここで、ポリシラン薄膜のケイ素−ケイ素結合の膜
面内での配向の角度オーダーパラメータASを、 AS=(A(0)−A(90))/A(0) で定義する。ただし、A(η)は基板に垂直方向から偏
光を入射したときのポリシラン薄膜のケイ素−ケイ素結
合の電子遷移に帰属される吸収極大を表し、吸収強度が
一番大きい配置で測定した値をA(0)、その配置に対
して直交するように基板の回転させた配置で測定した値
をA(90)とする。このとき、AS>0.5であれ
ば、ポリシランの主鎖がη=0の方向に配向しているこ
とを示し、AS=1であれば完全配向である。したがっ
て、ASは1に近いほど好ましいが、実用的には0.7
より大きければ十分である。このように配向したポリシ
ラン薄膜を下地としてその上に有機分子を積層する場
合、通常の真空蒸着法を用いても、適切な分子の選択や
条件の調整により、エピタキシャル的に分子が配向した
積層膜を作製することができる。このようにしてポリシ
ラン薄膜上に発光性の有機分子を配向させて積層すれ
ば、発光光が基板に垂直な方向に特に強く放射され、し
かも偏光機能を有する例えば液晶表示デバイス(LC
D)のバックライトとして好適な有機EL素子を作製す
ることができる。
【0015】すなわち、従来の有機EL素子において
は、真空蒸着法で作製された発光層がアモルファス構造
を有しているので、その素子の発光の分布はすべての方
向に一様であり、しかも偏光していない。したがって、
このような有機EL素子をLCDのバックライトとして
用いた場合、LCDの視野は100度前後しかないの
で、視野をはずれる範囲をバックライトで明るく照らす
ことになり効率が悪い。また、バックライトで利用でき
る光はLCDの面の一方向への偏光成分のみであるた
め、偏光板などが必要となり、LCDが重くなるという
問題があった。
は、真空蒸着法で作製された発光層がアモルファス構造
を有しているので、その素子の発光の分布はすべての方
向に一様であり、しかも偏光していない。したがって、
このような有機EL素子をLCDのバックライトとして
用いた場合、LCDの視野は100度前後しかないの
で、視野をはずれる範囲をバックライトで明るく照らす
ことになり効率が悪い。また、バックライトで利用でき
る光はLCDの面の一方向への偏光成分のみであるた
め、偏光板などが必要となり、LCDが重くなるという
問題があった。
【0016】これに対して最近、高分子分散型液晶を用
いる方法、コレステリック液晶により偏光板と色分離光
学系を構成する方式(JJAP.,(1990),32
4)、偏光変換光学系を用いてバックライトの利用効率
を向上させる試み(今井ら、電子情報通信学会秋期全国
大会講演、(1989)、C−34)がなされている
が、いずれの場合も、これまでのバックライトに別の部
品を追加しなければならない。一方、上述したように、
発光層中で発光性の有機分子が配向した有機EL素子に
よれば、LCDの面に垂直な方向に特に強く放射される
発光光を効率よく利用できるとともに、偏光発光である
ため偏光板などが不要となる。
いる方法、コレステリック液晶により偏光板と色分離光
学系を構成する方式(JJAP.,(1990),32
4)、偏光変換光学系を用いてバックライトの利用効率
を向上させる試み(今井ら、電子情報通信学会秋期全国
大会講演、(1989)、C−34)がなされている
が、いずれの場合も、これまでのバックライトに別の部
品を追加しなければならない。一方、上述したように、
発光層中で発光性の有機分子が配向した有機EL素子に
よれば、LCDの面に垂直な方向に特に強く放射される
発光光を効率よく利用できるとともに、偏光発光である
ため偏光板などが不要となる。
【0017】さらにIV族半導体EL素子においては、
細孔または空隙を有する凹凸の激しい親水性のIV族半
導体層の表面に、側鎖に親水性基が導入されてなるポリ
シラン薄膜をコートした後、例えばITO電極をスパッ
タすることにより、コンタクトが不良で正孔の注入が不
十分であるという問題をともに回避できる。なお、この
IV族半導体層の好ましい厚さは、10nm〜200μ
m、さらには5〜10μmである。コンタクトをさらに
強固にするためには、ポリシランをコートした後、窒素
雰囲気中においてそのガラス転移点以上の温度で加熱す
ることが好ましい。このとき本発明では、可視光領域で
の透明性が高いポリシラン薄膜を用いたことにより、光
学特性が良好で実用的なIV族半導体EL素子を得るこ
とができる。
細孔または空隙を有する凹凸の激しい親水性のIV族半
導体層の表面に、側鎖に親水性基が導入されてなるポリ
シラン薄膜をコートした後、例えばITO電極をスパッ
タすることにより、コンタクトが不良で正孔の注入が不
十分であるという問題をともに回避できる。なお、この
IV族半導体層の好ましい厚さは、10nm〜200μ
m、さらには5〜10μmである。コンタクトをさらに
強固にするためには、ポリシランをコートした後、窒素
雰囲気中においてそのガラス転移点以上の温度で加熱す
ることが好ましい。このとき本発明では、可視光領域で
の透明性が高いポリシラン薄膜を用いたことにより、光
学特性が良好で実用的なIV族半導体EL素子を得るこ
とができる。
【0018】なお、細孔または空隙を有する親水性のI
V族半導体層の表面にポリシラン薄膜をコートする前
に、発光層として他の発光性の有機分子または無機物質
を蒸着またはキャストし、その上にポリシラン薄膜をコ
ートしてもよい。また、発光層として発光性の有機分子
または無機物質とポリシランとの混合溶液をキャストし
てコートしてもよい。このような構造では、ポリシラン
薄膜を形成したことにより膜の界面で剥離などが生じる
ことなく、発光性の有機分子または無機物質に、IV族
半導体層から電子が、ポリシラン薄膜から正孔がそれぞ
れ注入され、EL発光を起こすことができる。
V族半導体層の表面にポリシラン薄膜をコートする前
に、発光層として他の発光性の有機分子または無機物質
を蒸着またはキャストし、その上にポリシラン薄膜をコ
ートしてもよい。また、発光層として発光性の有機分子
または無機物質とポリシランとの混合溶液をキャストし
てコートしてもよい。このような構造では、ポリシラン
薄膜を形成したことにより膜の界面で剥離などが生じる
ことなく、発光性の有機分子または無機物質に、IV族
半導体層から電子が、ポリシラン薄膜から正孔がそれぞ
れ注入され、EL発光を起こすことができる。
【0019】以下、本発明に係る光機能素子の具体的な
構造および駆動原理を簡単に説明する。 (有機エレクトロルミネセンス素子)この素子は、透明
電極上に形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔注
入層と蛍光色素分子を含む発光層との二層構造からなる
有機薄膜、または透明電極上に形成された前記ポリシラ
ン薄膜からなる正孔注入層、前記発光層および電子注入
層を有する三層構造もしくはそれ以上の多層構造からな
る有機薄膜の上に、もう一方の電極を形成した構造を有
する。
構造および駆動原理を簡単に説明する。 (有機エレクトロルミネセンス素子)この素子は、透明
電極上に形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔注
入層と蛍光色素分子を含む発光層との二層構造からなる
有機薄膜、または透明電極上に形成された前記ポリシラ
ン薄膜からなる正孔注入層、前記発光層および電子注入
層を有する三層構造もしくはそれ以上の多層構造からな
る有機薄膜の上に、もう一方の電極を形成した構造を有
する。
【0020】いずれの構造の素子でも、電子および正孔
が発光層に注入されて再結合する結果、発光する。正孔
注入層および電子注入層は注入確率を増大させる働きを
有する。
が発光層に注入されて再結合する結果、発光する。正孔
注入層および電子注入層は注入確率を増大させる働きを
有する。
【0021】(有機光電池)この素子は、透明電極上に
形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔輸送層と可
視光線を吸収して電子と正孔とを生じる色素分子を含む
電荷発生層との二層構造からなる有機薄膜、または透明
電極上に形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔輸
送層、前記電荷発生層および電子輸送層を有する三層構
造もしくはそれ以上の多層構造からなる有機薄膜の上
に、もう一方の電極を形成した構造を有する。
形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔輸送層と可
視光線を吸収して電子と正孔とを生じる色素分子を含む
電荷発生層との二層構造からなる有機薄膜、または透明
電極上に形成された前記ポリシラン薄膜からなる正孔輸
送層、前記電荷発生層および電子輸送層を有する三層構
造もしくはそれ以上の多層構造からなる有機薄膜の上
に、もう一方の電極を形成した構造を有する。
【0022】いずれの構造の素子でも、発生した電子お
よび正孔が再結合するのを防止して電荷分離を効率よく
行わせ、光電変換効率を増大させる働きを有する。 (IV族半導体EL素子)この素子は、IV族のSi、
Geなどの半導体基板表面に光を照射しながら電解する
ことにより形成された発光層を有し、この発光層上に前
記ポリシラン薄膜からなる正孔注入層が接合され、さら
にその上に透明電極が形成された構造を有する。この素
子では、発光層中に、正孔注入層から正孔が、半導体基
板から電子がそれぞれ注入され、再結合して発光する。
よび正孔が再結合するのを防止して電荷分離を効率よく
行わせ、光電変換効率を増大させる働きを有する。 (IV族半導体EL素子)この素子は、IV族のSi、
Geなどの半導体基板表面に光を照射しながら電解する
ことにより形成された発光層を有し、この発光層上に前
記ポリシラン薄膜からなる正孔注入層が接合され、さら
にその上に透明電極が形成された構造を有する。この素
子では、発光層中に、正孔注入層から正孔が、半導体基
板から電子がそれぞれ注入され、再結合して発光する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1(有機EL素子) ガラス基板上にITOをスパッタして作製したITO電
極/基板(表面抵抗約10Ω/cm2 、25mm×25
mm×0.2mm)を光オゾン洗浄した。次に、ITO
電極上に、構造式(1)で示されるポリシランのメタノ
ール溶液(濃度20wt%)をスピンコートし、膜厚7
0nmのポリシラン薄膜(正孔注入層)を形成した。こ
の薄膜を大気中において100℃で1時間加熱乾燥し
た。次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正孔注入層
の上に構造式(2)で示される8−ヒドロキシキノリン
アルミニウムを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光層)
を形成した。最後に、発光層の上に、面積0.2cm2
のアルミニウム電極を6個形成した。
極/基板(表面抵抗約10Ω/cm2 、25mm×25
mm×0.2mm)を光オゾン洗浄した。次に、ITO
電極上に、構造式(1)で示されるポリシランのメタノ
ール溶液(濃度20wt%)をスピンコートし、膜厚7
0nmのポリシラン薄膜(正孔注入層)を形成した。こ
の薄膜を大気中において100℃で1時間加熱乾燥し
た。次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正孔注入層
の上に構造式(2)で示される8−ヒドロキシキノリン
アルミニウムを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光層)
を形成した。最後に、発光層の上に、面積0.2cm2
のアルミニウム電極を6個形成した。
【0024】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も300〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も300〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
【0025】
【化2】
【0026】
【化3】
【0027】実施例2(有機EL素子) 構造式(1)で示されるポリシランの代わりに、構造式
(3)で示されるポリシランを用いたことを除いては、
実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
(3)で示されるポリシランを用いたことを除いては、
実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
【0028】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も300〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も300〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
【0029】
【化4】
【0030】実施例3(有機EL素子) 構造式(1)で示されるポリシランの代わりに、構造式
(4)で示されるポリシランを用いたことを除いては、
実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
(4)で示されるポリシランを用いたことを除いては、
実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
【0031】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も400〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も400〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
【0032】
【化5】
【0033】比較例1(有機EL素子) 構造式(1)で示されるポリシランのメタノール溶液の
代わりに、構造式(5)で示されるポリシランのクロロ
ホルム溶液(濃度20wt%)を用いたことを除いて
は、実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
代わりに、構造式(5)で示されるポリシランのクロロ
ホルム溶液(濃度20wt%)を用いたことを除いて
は、実施例1と同様な方法で有機EL素子を作製した。
【0034】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も0〜200cd/m2 を示し、保存による素子
特性の劣化が認められた。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも300〜600cd/m2 を示した。
さらにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も0〜200cd/m2 を示し、保存による素子
特性の劣化が認められた。
【0035】
【化6】
【0036】実施例4(有機EL素子) ガラス基板上にITOをスパッタして作製したITO電
極/基板(表面抵抗約10Ω/cm2 、25mm×25
mm×0.2mm)を光オゾン洗浄した。また、構造式
(1)で示されるポリシランのシクロヘキサノン溶液
(濃度5wt%)を調製し、これをLBトラフに満たし
た18℃の純水上に滴下し、水面にポリシランの単分子
膜を形成した。この単分子膜をテフロンバリアーにより
表面圧が12dyn/cmになるまで圧縮した。この表
面圧を保ったまま、ITO電極/基板を水面下から5m
m/minの速度で空気中に引き上げ、ITO電極上に
単分子膜を移し取った後、この単分子膜を窒素気流中で
30分間乾燥した。さらに、基板を水中に引き下げ、次
に引き上げる操作を行うことにより、2層の単分子膜を
移し取り、合計3層のポリシラン累積膜(正孔注入層)
を形成した。次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正
孔注入層の上に構造式(2)で示される8−ヒドロキシ
キノリンアルミニウムを蒸着し、膜厚50nmの薄膜
(発光層)を形成した。最後に、発光層の上に、面積
0.2cm2 のアルミニウム電極を6個形成した。
極/基板(表面抵抗約10Ω/cm2 、25mm×25
mm×0.2mm)を光オゾン洗浄した。また、構造式
(1)で示されるポリシランのシクロヘキサノン溶液
(濃度5wt%)を調製し、これをLBトラフに満たし
た18℃の純水上に滴下し、水面にポリシランの単分子
膜を形成した。この単分子膜をテフロンバリアーにより
表面圧が12dyn/cmになるまで圧縮した。この表
面圧を保ったまま、ITO電極/基板を水面下から5m
m/minの速度で空気中に引き上げ、ITO電極上に
単分子膜を移し取った後、この単分子膜を窒素気流中で
30分間乾燥した。さらに、基板を水中に引き下げ、次
に引き上げる操作を行うことにより、2層の単分子膜を
移し取り、合計3層のポリシラン累積膜(正孔注入層)
を形成した。次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正
孔注入層の上に構造式(2)で示される8−ヒドロキシ
キノリンアルミニウムを蒸着し、膜厚50nmの薄膜
(発光層)を形成した。最後に、発光層の上に、面積
0.2cm2 のアルミニウム電極を6個形成した。
【0037】この素子を作製後直ちに、真空下において
6Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも400〜600cd/m2 を示した。さ
らにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も400〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
6Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも400〜600cd/m2 を示した。さ
らにこの素子を大気中において室温で1カ月放置した
後、前記と同一の条件で輝度を測定したところ、いずれ
の電極も400〜600cd/m2 を示し、保存による
素子特性の劣化はほとんど認められなかった。
【0038】実施例5(有機EL素子) 実施例4と同様にして、ITO電極上に構造式(1)で
示されるポリシランのLB膜を3層累積した(正孔注入
層)。偏光UVスペクトルから、このLB膜ではポリシ
ランの主鎖は基板引き上げ方向に配向していることが確
認された(AS=0.7)。
示されるポリシランのLB膜を3層累積した(正孔注入
層)。偏光UVスペクトルから、このLB膜ではポリシ
ランの主鎖は基板引き上げ方向に配向していることが確
認された(AS=0.7)。
【0039】次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正
孔注入層の上に構造式(6)で示されるペンタフェニル
シクロブタジエンを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光
層)を形成した。さらに、発光層の上に構造式(7)で
示されるオキサジアゾール誘導体を蒸着し、膜厚50n
mの薄膜(電子注入層)を形成した。最後に、電子注入
層の上に、面積0.2cm2 のアルミニウム電極を6個
形成した。
孔注入層の上に構造式(6)で示されるペンタフェニル
シクロブタジエンを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光
層)を形成した。さらに、発光層の上に構造式(7)で
示されるオキサジアゾール誘導体を蒸着し、膜厚50n
mの薄膜(電子注入層)を形成した。最後に、電子注入
層の上に、面積0.2cm2 のアルミニウム電極を6個
形成した。
【0040】この素子を作製後直ちに、真空下において
8Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも400〜600cd/m2 の青色発光を
示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光
が確認され、発光層中でペンタフェニルシクロブタジエ
ン分子が配向していることが推定された。
8Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも400〜600cd/m2 の青色発光を
示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光
が確認され、発光層中でペンタフェニルシクロブタジエ
ン分子が配向していることが推定された。
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】実施例6(有機EL素子) ペンタフェニルシクロブタジエンの代わりにアントラセ
ンを用いたことを除いては、実施例5と同様にして有機
EL素子を作製した。
ンを用いたことを除いては、実施例5と同様にして有機
EL素子を作製した。
【0044】この素子を作製後直ちに、真空下において
8Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも300〜500cd/m2 の青色発光を
示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光
が確認され、発光層中でアントラセン分子が配向してい
ることが推定された。
8Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測定
した6電極とも300〜500cd/m2 の青色発光を
示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光
が確認され、発光層中でアントラセン分子が配向してい
ることが推定された。
【0045】実施例7(有機EL素子) 実施例1と同様な方法でITO電極上に構造式(1)で
示されるポリシランの薄膜(正孔注入層)を形成した。
次いで、このポリシラン薄膜を通常のLCD用のラビン
グ装置によりラビング処理した。偏光UVスペクトルか
ら、得られたポリシラン薄膜ではポリシランの主鎖はラ
ビング方向に配向していることが確認された(AS=
0.65)。
示されるポリシランの薄膜(正孔注入層)を形成した。
次いで、このポリシラン薄膜を通常のLCD用のラビン
グ装置によりラビング処理した。偏光UVスペクトルか
ら、得られたポリシラン薄膜ではポリシランの主鎖はラ
ビング方向に配向していることが確認された(AS=
0.65)。
【0046】次に、基板を真空蒸着装置にセットし、正
孔注入層の上に構造式(6)で示されるペンタフェニル
シクロブタジエンを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光
層)を形成した。さらに、発光層の上に構造式(7)で
示されるオキサジアゾール誘導体を蒸着し、膜厚50n
mの薄膜(電子注入層)を形成した。最後に、電子注入
層の上に、面積0.2cm2 のアルミニウム電極を6個
形成した。
孔注入層の上に構造式(6)で示されるペンタフェニル
シクロブタジエンを蒸着し、膜厚30nmの薄膜(発光
層)を形成した。さらに、発光層の上に構造式(7)で
示されるオキサジアゾール誘導体を蒸着し、膜厚50n
mの薄膜(電子注入層)を形成した。最後に、電子注入
層の上に、面積0.2cm2 のアルミニウム電極を6個
形成した。
【0047】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 の青色発光
を示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発
光が確認され、発光層中でペンタフェニルシクロブタジ
エン分子が配向していることが推定された。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 の青色発光
を示した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発
光が確認され、発光層中でペンタフェニルシクロブタジ
エン分子が配向していることが推定された。
【0048】実施例8(有機EL素子) ペンタフェニルシクロブタジエンの代わりに構造式
(8)で示されるジアセチレンモノマーを用い、ジアセ
チレンモノマーを蒸着した後に紫外線を照射したことを
除いては、実施例7と同様にして有機EL素子を作製し
た。なおこの有機EL素子は、紫外線の照射によりジア
セチレンモノマーが重合して生成したポリジアセチレン
を発光性の有機分子として発光層中に含む。
(8)で示されるジアセチレンモノマーを用い、ジアセ
チレンモノマーを蒸着した後に紫外線を照射したことを
除いては、実施例7と同様にして有機EL素子を作製し
た。なおこの有機EL素子は、紫外線の照射によりジア
セチレンモノマーが重合して生成したポリジアセチレン
を発光性の有機分子として発光層中に含む。
【0049】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 の発光を示
した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光が
確認され、発光層中でポリジアセチレンが配向している
ことが推定された。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、測
定した6電極とも400〜600cd/m2 の発光を示
した。また、偏光板を用いて観察したところ偏光発光が
確認され、発光層中でポリジアセチレンが配向している
ことが推定された。
【0050】
【化9】
【0051】実施例9(有機光電池) 実施例4と同様な方法で、ITO電極上に構造式(1)
で示されるポリシランのLB膜を3層累積し、その上
に、構造式(9)で示されるトリフェニルアミン誘導体
を蒸着し、膜厚50nmの薄膜を形成した(正孔輸送
層)。その上に、銅フタロシアニンを蒸着し、膜厚50
nmの薄膜(電荷発生層)を形成した。さらにその上
に、構造式(10)で示されるp−ジフェノキノン誘導
体を蒸着し、膜厚50nmの薄膜(電子輸送層)を形成
した。最後に、電子輸送層の上に、面積0.2cm2 の
アルミニウム電極を6個形成した。
で示されるポリシランのLB膜を3層累積し、その上
に、構造式(9)で示されるトリフェニルアミン誘導体
を蒸着し、膜厚50nmの薄膜を形成した(正孔輸送
層)。その上に、銅フタロシアニンを蒸着し、膜厚50
nmの薄膜(電荷発生層)を形成した。さらにその上
に、構造式(10)で示されるp−ジフェノキノン誘導
体を蒸着し、膜厚50nmの薄膜(電子輸送層)を形成
した。最後に、電子輸送層の上に、面積0.2cm2 の
アルミニウム電極を6個形成した。
【0052】この素子を作製後直ちに、基板側から波長
500nm以下の光をカットしたタングステンランプ光
を照射し、光電変換効率を測定したところ、測定した6
電極とも1.2〜1.5%を示した。さらにこの素子を
大気中において室温で1カ月放置した後、前記と同様に
光電変換効率を測定したところ、いずれの電極も1.3
〜1.5%を示し、保存による素子特性の劣化はほとん
ど認められなかった。
500nm以下の光をカットしたタングステンランプ光
を照射し、光電変換効率を測定したところ、測定した6
電極とも1.2〜1.5%を示した。さらにこの素子を
大気中において室温で1カ月放置した後、前記と同様に
光電変換効率を測定したところ、いずれの電極も1.3
〜1.5%を示し、保存による素子特性の劣化はほとん
ど認められなかった。
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】比較例2(有機光電池) ポリシランのLB膜を形成しないことを除いては実施例
9と同様にして光電池を作製した。
9と同様にして光電池を作製した。
【0056】この素子を作製後直ちに、基板側から波長
500nm以下の光をカットしたタングステンランプ光
を照射し、光電変換効率を測定したところ、測定した6
電極とも1.2〜1.5%を示した。さらにこの素子を
大気中において室温で1カ月放置した後、前記と同様に
光電変換効率を測定したところ、いずれの電極も0.3
〜1%を示し、保存による素子特性の劣化が起こってい
た。
500nm以下の光をカットしたタングステンランプ光
を照射し、光電変換効率を測定したところ、測定した6
電極とも1.2〜1.5%を示した。さらにこの素子を
大気中において室温で1カ月放置した後、前記と同様に
光電変換効率を測定したところ、いずれの電極も0.3
〜1%を示し、保存による素子特性の劣化が起こってい
た。
【0057】実施例10(IV族半導体EL素子) n−Si基板の裏面にAl電極を形成した後、表面微細
構造を形成する領域以外は耐酸性のワックスで覆った。
次いで、フッ酸(49wt%):エタノール(99wt
%)=2:3の混合溶液中で、陽極をSi、陰極を白金
板とし、タングステンランプを照射しながら、20mA
/cm2 の電流密度で表面微細化して厚さ10μmの発
光層を形成した。次に、表面を純水で洗浄した後、乾燥
した。その後、構造式(1)で示されるポリシランのメ
タノール溶液(濃度20wt%)を表面が微細化された
Si基板上にスピンコートし、膜厚70nmの薄膜(正
孔注入層)を形成した。この基板を真空蒸着装置にセッ
トし、正孔注入層の上にITO電極をスパッタした。
構造を形成する領域以外は耐酸性のワックスで覆った。
次いで、フッ酸(49wt%):エタノール(99wt
%)=2:3の混合溶液中で、陽極をSi、陰極を白金
板とし、タングステンランプを照射しながら、20mA
/cm2 の電流密度で表面微細化して厚さ10μmの発
光層を形成した。次に、表面を純水で洗浄した後、乾燥
した。その後、構造式(1)で示されるポリシランのメ
タノール溶液(濃度20wt%)を表面が微細化された
Si基板上にスピンコートし、膜厚70nmの薄膜(正
孔注入層)を形成した。この基板を真空蒸着装置にセッ
トし、正孔注入層の上にITO電極をスパッタした。
【0058】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
400cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
400cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
【0059】実施例11(IV族半導体EL素子) Si基板の代わりにGe基板を用いたことを除いては、
実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を作製
した。
実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を作製
した。
【0060】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、3
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
300cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、3
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
300cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
【0061】実施例12(IV族半導体EL素子) 構造式(1)で示されるポリシランの代わりに構造式
(11)で示されるポリシランを用いたことを除いて
は、実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を
作製した。
(11)で示されるポリシランを用いたことを除いて
は、実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を
作製した。
【0062】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
400cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
400cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化は
ほとんど認められなかった。
【0063】
【化12】
【0064】比較例3(IV族半導体EL素子) 構造式(1)で示されるポリシランのメタノール溶液の
代わりに構造式(5)で示されるポリシランのクロロホ
ルム溶液(濃度20wt%)を用いたことを除いては、
実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を作製
した。
代わりに構造式(5)で示されるポリシランのクロロホ
ルム溶液(濃度20wt%)を用いたことを除いては、
実施例10と同様な方法でIV族半導体EL素子を作製
した。
【0065】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
100cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化が
認められた。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、4
00cd/m2 を示した。さらにこの素子を大気中にお
いて室温で1カ月放置した後、輝度を測定したところ、
100cd/m2 を示し、保存による素子特性の劣化が
認められた。
【0066】実施例13(有機EL素子) n−Si基板の裏面にAl電極を形成した後、表面微細
構造を形成する領域以外を耐酸性のワックスで覆った。
次いで、フッ酸(49wt%):エタノール(99wt
%)=2:3の混合溶液中で、陽極をSi、陰極を白金
板とし、タングステンランプを照射しながら、20mA
/cm2 の電流密度で表面微細化して厚さ100μmの
電子注入層とした。次に、表面を純水で洗浄した後、乾
燥した。その後、構造式(2)で示される8−ヒドロキ
シキノリンアルミニウムを10nmの厚さに蒸着した
(発光層)。次に、構造式(1)で示されるポリシラン
のメタノール溶液(濃度20wt%)をスピンコート
し、膜厚70nmの薄膜(正孔注入層)を形成した。こ
の基板を真空蒸着装置にセットし、正孔注入層の上にI
TO電極をスパッタした。
構造を形成する領域以外を耐酸性のワックスで覆った。
次いで、フッ酸(49wt%):エタノール(99wt
%)=2:3の混合溶液中で、陽極をSi、陰極を白金
板とし、タングステンランプを照射しながら、20mA
/cm2 の電流密度で表面微細化して厚さ100μmの
電子注入層とした。次に、表面を純水で洗浄した後、乾
燥した。その後、構造式(2)で示される8−ヒドロキ
シキノリンアルミニウムを10nmの厚さに蒸着した
(発光層)。次に、構造式(1)で示されるポリシラン
のメタノール溶液(濃度20wt%)をスピンコート
し、膜厚70nmの薄膜(正孔注入層)を形成した。こ
の基板を真空蒸着装置にセットし、正孔注入層の上にI
TO電極をスパッタした。
【0067】この素子を作製後直ちに、真空下において
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、8
−ヒドロキシキノリンアルミニウム分子中での発光再結
合に相当する600cd/m2 を示した。さらにこの素
子を大気中において室温で1カ月放置した後、輝度を測
定したところ、600cd/m2 を示し、保存による素
子特性の劣化はほとんど認められなかった。
12Vの直流電圧を印加して輝度を測定したところ、8
−ヒドロキシキノリンアルミニウム分子中での発光再結
合に相当する600cd/m2 を示した。さらにこの素
子を大気中において室温で1カ月放置した後、輝度を測
定したところ、600cd/m2 を示し、保存による素
子特性の劣化はほとんど認められなかった。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の光機能素子
は大気中に長期間放置しても安定であり、素子特性が良
好で実用的な有機EL素子、有機光電池、IV族半導体
EL素子などの光機能素子を提供できる。
は大気中に長期間放置しても安定であり、素子特性が良
好で実用的な有機EL素子、有機光電池、IV族半導体
EL素子などの光機能素子を提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 親水性の透明電極を通じて光の授受を行
う光機能素子において、前記透明電極に接触して、側鎖
に親水性基が導入されてなるポリシラン薄膜を形成した
ことを特徴とする光機能素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13842293A JPH06350133A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 光機能素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13842293A JPH06350133A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 光機能素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06350133A true JPH06350133A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15221599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13842293A Pending JPH06350133A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 光機能素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06350133A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6456003B1 (en) | 1999-01-28 | 2002-09-24 | Nec Corporation | Organic electroluminescent devices and panels |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP13842293A patent/JPH06350133A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6456003B1 (en) | 1999-01-28 | 2002-09-24 | Nec Corporation | Organic electroluminescent devices and panels |
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