JPH0635708Y2 - 移動式クレーンのスプリングロック装置 - Google Patents

移動式クレーンのスプリングロック装置

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JPH0635708Y2
JPH0635708Y2 JP1985016535U JP1653585U JPH0635708Y2 JP H0635708 Y2 JPH0635708 Y2 JP H0635708Y2 JP 1985016535 U JP1985016535 U JP 1985016535U JP 1653585 U JP1653585 U JP 1653585U JP H0635708 Y2 JPH0635708 Y2 JP H0635708Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は移動式クレーンのスプリングロック装置に関す
るものである。
(従来技術) シャーシと車輪の軸受との間に緩衝用のスプリングを介
設した車両にクレーン装置を搭載してなる移動式クレー
ンにおいては、作業条件によってはクレーン装置に荷重
を吊り上げた状態のまま車両を走行させることがある
が、この場合、上記スプリングの緩衝作用が何ら規制さ
れていないと該スプリングの反発力により車両の揺動が
増幅され、車両が転倒するおそれがある。
かかる問題を解決するものとして、シャーシと車輪の軸
受との間に油圧シリンダを設け、該油圧シリンダの縮小
時には上記シャーシと車輪の軸受とが適宜のストッパー
を介して上下方向(スプリング変位方向)において衝突
係合して該スプリングの緩衝作用を無効とするように構
成し、荷重を吊り下げた状態で車両を走行させる場合に
は上記油圧シリンダにより上記スプリングの緩衝作用を
無効ならしめて(即ち、スプリングロック操作)車両の
安定性の向上を図るようにしたいわゆるスプリングロッ
ク装置付き移動式クレーンが知られている(例えば、本
件出願人の出願に係る実公昭51−5857号公報参照)。
ところで、この種の従来構造のスプリングロック装置に
おいては、クレーン装置の旋回方向の如何にかかわりな
く(即ち、ブームの延出方向の如何にかかわりなく)ス
プリングロックを機能させることが可能とされたいた。
ところが、特に第4図に示すように、油圧シリンダ63A,
63Bとストッパー64A,64Bとが車幅方向にオフセットされ
たものにおいては、吊荷状態にあるブーム61が車両側方
に延出されている状態下でスプリングロックが行なわれ
ると、以下に述べるような理由により、油圧シリンダ内
に異常高圧が発生し、該スプリングロック装置の信頼性
及び安全性延いては移動式クレーンの信頼性及び安全性
が損なわれるというおそれがある。
即ち、ブーム61を旋回させてこれを車両の側方に延出さ
せると、該ブーム61の自重及び吊荷自重によるモーメン
トによって、車両左側のスプリング63Aと右側のスプリ
ング63Bとの間においてその支持荷重に大きな差が生
じ、これに伴ってシャーシ62は左側に傾き、左側のスト
ッパー64Aはシャーシ62に当接してそれ以上の下降変位
を規制した状態となる。尚、この場合、スプリングロッ
クを行っていない状態においては、上記各油圧シリンダ
67A,67Bは、ともに制御弁71,72によってその縮小側油室
67a,67aがタンク側に接続されて単にダンパー作用を行
うに過ぎない状態となっているので、シャーシ62の傾き
に対応して、左側の油圧シリンダ67Aは縮小状態にあ
り、逆に右側の油圧シリンダ67Bは伸長状態にある。
この状態において、制御弁72をして各パイロットチェッ
クバルブ68A,68Bを作動状態とするとともに制御弁71を
して該油圧シリンダ67A,67Bの縮小側油室67a,67aにそれ
ぞれ油圧を供給してスプリングロック作用を行なわせる
場合を考える。この場合、各油圧シリンダ67A,67Bはと
もに縮小方向へ作動しようとするが、この状態において
は上記シャーシ62の回転支点が左側のストッパー64Aと
なっていることから、該ストッパー64Aから上記各油圧
シリンダ67A,67Bまでの距離の差、即ち、レバー比に起
因する回転モーメントの差により、上記シャーシ62は左
側に傾斜した第4図の状態から、右側を引き下げてこれ
を水平とする方向に回転せしめられる。従って、左側の
油圧シリンダ67Aは、油圧が供給される状態となってい
るにもかかわらずシャーシ62側から伸長方向の荷重を受
けることとなる。この時、上記パイロットチェックバル
ブ68Aが作動状態にあることから、左側の油圧シリンダ6
7Aの縮小側油室67a内の油圧は封入状態で圧縮力を受け
ることとなり、これにより供給油圧をはるかに越えて異
常上昇するものである。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決しよ
うとするもので、移動式クレーンのスプリングロック装
置において、スプリングロック用油圧シリンダの異常上
昇を未然に防止し以てその信頼性及び安全性の向上を図
ることを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本考案はかかる目的を達成するための具体的手段とし
て、車体前後方向に延びるとともにその上面側にブーム
式クレーン装置が搭載されるシャーシと、該シャーシに
直交して車幅方向に向けて配置され且つその両端部にそ
れぞれ車輪が取り付けられる車輪用軸受との間に、上記
車輪用軸受の軸方向に所定間隔をもって左右一対のスプ
リングを配置する一方、上記車輪用軸受と上記シャーシ
の間、又は上記スプリングと上記シャーシとの間に配置
され且つその縮小側油室からの圧油の排出を阻止しパイ
ロット信号が作用した時に該縮小側油室からの圧油の排
出を許容するパイロットチェックバルブを備えた左右一
対の油圧シリンダと、上記各油圧シリンダよりも上記車
輪用軸受の軸方向における内側寄り位置に所定間隔をも
って配置され且つ対応する側の油圧シリンダの縮小状態
においては上記シャーシと車輪用軸受との接近方向にお
ける間隔を一定値に規制する左右一対の規制部材とから
なるスプリングロック手段を備えた移動式クレーンにお
いて、上記クレーン装置のブームの延出方向が車両前方
又は車両後方の方向である場合にこれを検出してブーム
方向信号を出力するブーム方向検出手段と、オペレータ
の操作によりスプリングロック位置と非スプリングロッ
ク位置とに操作されるスプリングロック操作手段とを設
け、上記スプリングロック操作手段がスプリングロック
位置に操作されると共に上記ブーム方向検出手段からブ
ーム方向信号が出力された場合にのみ上記油圧シリンダ
の縮小操作が可能となる如く構成したことを特徴として
いる。
(実施例) 以下、第1図ないし第3図を参照して本考案の好適な実
施例を説明する。
構成 第1図及び第2図には本考案実施例に係るスプリングロ
ック装置を備えた移動式クレーンの後車輪部分が示され
ており、図中符号1はシャーシ、2,2は車両の前後方向
に適宜離間して配置された一対の後輪懸架装置であり、
該一対の後輪懸架装置2,2の車長方向中央部にはクレー
ン装置7が搭載固定されている。
後輪懸架装置2は、デフギヤボックスを兼用する車輪用
軸受4の両端部を、板バネで構成される一対のスプリン
グ5,5を介して上記シャーシ1,1に緩衝支持せしめて構成
されており、該車輪用軸受4の両端から外方に延出する
車軸(図示省略)にはそれぞれ車輪3,3が取付けられて
いる。尚、スプリング5は、車輪用軸受4の上面側に設
けた上側当板21とスプリング5の下面側に設けた下側当
板22を締付ボルト23,23……によって締結することによ
り該車輪用軸受4側に固定されている。
この車両の前後方向に適宜離間して配置された一対の後
輪懸架装置2,2には、それぞれ上記スプリング5の緩衝
作用を選択的に無効とする後述のスプリングロック装置
Zが設けられている。
スプリングロック装置Zは、第1図及び第2図に示す如
く、上記各シャーシ1,1の外側位置に上下方向に向けて
配置された左右一対の油圧シリンダ11,11と、上記車輪
用軸受4の上記各シャーシ1,1の下面17,17に対応する位
置にそれぞれ配置した左右一対の規制部材20,20とから
なるスプリングロック手段Pと、後述するブーム方向検
出手段Qとスプリングロック操作手段Rとで構成されて
いる。
尚、上記各油圧シリンダ11,11は、その一端が上記各シ
ャーシ1,1の外側面にそれぞれ取付けたシャーシ側ブラ
ケット12,12に、また他端が上記車輪用軸受4の上記ス
プリング5取付位置の直外側にそれぞれ上方に向けて突
設した軸受側ブラケット13,13にそれぞれ連結されてい
る。
また、上記各規制部材20,20は、所定大きさのゴム製部
材で一体形成された当接部材18と、該当接部材18を支持
するとともにその上端21aを上記当接部材18より所定寸
法だけ下方側に位置せしめた上記上側当板21とで構成さ
れている。
そして、上記油圧シリンダ11と規制部材20とシャーシ1
との相対関係は次のように設定されている。即ち、第2
図に示すように、上記各油圧シリンダ11,11は、その自
由状態(即ち、縮小側油室と伸長側油室がともにタンク
ポートに接続された状態)においては、スプリング5の
変位に追従して自由に伸縮し、該スプリング5の緩衝作
用を許容する(この時、各油圧シリンダ11,11はショッ
クアブゾーバとして機能する)。従って、この状態にお
いては、上記シャーシ1,1の下面17,17と上記規制部材20
の当接部材18との間には所定の隙間が確保される。
これに対して、上記各油圧シリンダ11,11が油圧供給を
受けて縮小した状態においては、該各油圧シリンダ11,1
1の縮小力により上記スプリング5,5のバネ力に抗してシ
ャーシ1,1と車輪用軸受4とが相互に接近せしめられ、
該シャーシ1,1の下面17,17が、車輪用軸受4側の上記当
接部材18,18に、あるいはこの当接部材18が所定量以上
に押圧変形した場合には該各当接部材18,18と上記上側
当板21,21の上端21a,21aの双方に衝合し、これによって
該スプリング5,5の緩衝機能を無効とし得るように構成
されている(即ち、スプリングロック状態)。
次に、このスプリングロック装置Zの油圧系及び操作系
を第3図を参照して説明するが、この実施例において
は、前後二つの後輪懸架装置2,2にそれぞれ配置される
二つのスプリングロック装置Z,Zを相互に連係させて一
つの油圧系及び制御系としている。
先ず、油圧系であるが、この実施例においては、二つの
後輪懸架装置2,2にそれぞれ2個づつ合計4個設けられ
た油圧シリンダ11,11……の各縮小側油室11a,11a……
を、各油圧シリンダ11,11……毎にそれぞれ1個づつ合
計4個のパイロットチェックバルブ37,37……を設けた
縮小側油路51を介して第1ソレノイドバルブ33に接続さ
せている。また、各油圧シリンダ11,11……の各伸長側
油室11b,11b……は、伸長側油路52を介してそれぞれ直
接タンク32に接続されている。
尚、第1ソレノイドバルブ33は、ソレノイドコイル35へ
の非通電状態(以下の説明においてはこの時の弁位置を
第1弁位置という)においては、油圧ポンプ31をロータ
リジョイントを介してクレーン装置7の油圧アクチュエ
ータに、またタンク32を上記縮小側油路51を介して各油
圧シリンダ11,11……の縮小側油室11a,11a……にそれぞ
れ連通せしめる一方、ソレノイドコイル35への通電状態
(以下の説明においてはこの時の弁位置を第2弁位置と
いう)においては、油圧ポンプ31を縮小側油路51を介し
て各油圧シリンダ11,11……の各縮小側油室11a,11a……
に連通せしめるように構成されている。
一方、上記パイロットチェックバルブ37,37……にパイ
ロット油圧を導入するパイロット油路53は、第2ソレノ
イドバルブ34を介して択一的に油圧ポンプ31とタンク32
に連通可能とされており、該第2ソレノイドバルブ34の
ソレノイドコイル36への非通電状態(以下の説明におい
てはこの時の弁位置を第1弁位置という)においては油
圧ポンプ31に連通され、該ソレノイドコイル36への通電
状態(以下の説明においてはこの時の弁位置を第2弁位
置という)においてはタンク32に連通される。従って、
第2ソレノイドバルブ34の第1弁位置においては、各パ
イロットチェックバルブ37,37……にパイロット圧が立
つため、該各パイロットチェックバルブ37,37……は開
弁保持され、その両方向への油圧流通が許容される。
次に、制御系であるが、この実施例においては一対のブ
ーム位置検出スイッチ41,42と、連動して作動する一対
のトグルスイッチ44,45からなるスプリングロックスイ
ッチ43とで制御系を構成している。
上記一対のブーム位置検出スイッチ41,42は、実用新案
登録請求の範囲中のブーム方向検出手段Qを構成するも
のであって、その第1ブーム位置検出スイッチ41はブー
ムが車両の前方に延出している場合にON作動し、また第
2ブーム位置検出スイッチ42はブームが車両の後方に延
出している場合にON作動するようにそれぞれその作動が
設定されている。即ち、ブームが車両の前方あるいは車
両の後方に延出している場合においてのみ上記第1ブー
ム位置検出スイッチ41あるいは第2ブーム位置検出スイ
ッチ42から斯かるブーム延出方向を示すブーム方向信号
が出力されるものである。
また、上記スプリングロックスイッチ43は、電源46に対
して並列に配置された2つの三位置切換式トグルスイッ
チ44,45で構成され、実用新案登録請求の範囲中のスプ
リングロック操作手段Rに該当するものであって、その
第1トグルスイッチ44は、上記第1ブーム位置検出スイ
ッチ41と第2ブーム位置検出スイッチ42を介して電源46
に接続されて第1ソレノイドバルブ33のソレノイドコイ
ル35への通電・非通電を制御する。これに対して、第2
トグルスイッチ45は、直接電源46に接続されて第2ソレ
ノイドバルブ34のソレノイドコイル36への通電・非通電
を制御する。
この2つのトグルスイッチ44,45は、運転者の手動操作
によりそれぞれ第1接点44a,45aと第2接点44b,45bと中
立位置(第3図図示位置)の3位置に連動して選択切換
えされるものであり、スプリングロック操作時以外の場
合にはそれぞれ中立位置に保持される。一方、スプリン
グロック操作時には、第1トグルスイッチ44と第2トグ
ルスイッチ45は先ず、それぞれ第1接点44a,45a側に接
続され、且つスプリングロックが完了するまでそのまま
位置保持され、スプリングロックが完了すると素早く第
1接点44a,45a側から第2接点44b,45b側に切換えられて
位置保持される。また、スプリングロックの解除時に
は、再び第2接点44b,45bから中立位置に切換えられ
る。
尚、以下の説明においては、第1、第2トグルスイッチ
44,45がともに第1接点44a,45a側に設定される場合にお
けるスプリングロックスイッチ43のスイッチ位置をロッ
ク操作位置といい、また第1、第2トグルスイッチ44,4
5がともに第2接点44b,45b側に設定される場合における
スプリングロックスイッチ43のスイッチ位置をロック保
持位置という。
一方、第1トグルスイッチ44においては、その2つの接
点のうち、第1接点44aのみが第1ソレノイドバルブ33
のソレノイドコイル35に接続されている。従って、第1
ソレノイドバルブ33は、第1トグルスイッチ44が第1接
点44aに接続され且つ第1ブーム位置検出スイッチ41と
第2ブーム位置検出スイッチ42のうちどちらか一方がON
作動している場合においてのみ第2弁位置に設定され、
それ以外の場合においては第1弁位置に設定される。
また、第2トグルスイッチ45の第1接点45aと第2接点4
5bは、ともに第2ソレノイドバルブ34のソレノイドコイ
ル36に接続されており、該第2トグルスイッチ45の第1
接点45aあるいは第2接点45bへの接続状態においては、
上記ソレノイドコイル36が通電状態とされ、第2ソレノ
イドバルブ34は第2弁位置に設定される。
作動 続いて、このスプリングロック装置Zの作動を第3図を
参照して説明する。
スプリングロックを必要としない状態、即ち、移動式ク
レーンの走行時又はアウトリガー(図示省略)を張り出
しての通常の定置クレーン作業時には、スプリングロッ
クスイッチ43を中立位置に保持する。従って、この状態
においては、第1ソレノイドバルブ33と第2ソレノイド
バルブ34がともに第1弁位置に設定されており、各油圧
シリンダ11,11……の各パイロットチェックバルブ37,37
……はそれぞれ開弁保持され、また縮小側油路51はそれ
ぞれタンク32に接続されている。
このため、各油圧シリンダ11,11……は、その縮小側油
室11aと伸長側油室11bがともにタンク32に接続されると
ころから、スプリング5の変位に応じて自由に伸縮可能
であり、ショックアブソーバとしての機能を発揮するこ
ととなる。
一方、スプリングロックを行う必要がある場合、即ち、
クレーン装置に荷重を吊り下げた状態のまま車両を走行
させる場合には、先ずスプリングロックスイッチ43をロ
ック操作位置に設定して第1・第2トグルスイッチ44,4
5をともに第1接点44a,45a側に接続する。この状態にお
いて、ブームが車両前方あるいは車両後方に延出してい
る場合には、第1ブーム位置検出スイッチ41あるいは第
2ブーム位置検出スイッチ42がON作動しているため、第
1ソレノイドバルブ33のソレノイドコイル35と第2ソレ
ノイドバルブ34のソレノイドコイル36の両方に通電さ
れ、該第1ソレノイドバルブ33と第2ソレノイドバルブ
34がともに第2弁位置に設定される。
このため、油圧ポンプ31から各油圧シリンダ11,11……
の各縮小側油室11a,11a……に圧油が供給され、該各油
圧シリンダ11,11……が縮小変位し、シャーシ1の下面1
7が車輪用軸受4側の規制部材20の当接部材18及び上側
当板21の上端21aに衝突係合し、スプリング5の緩衝作
用が無効とされ、これによりスプリングロック状態が実
現される。
スプリングロックが完了すると、素早くスプリングロッ
クスイッチ43をロック保持位置に切換えて第2ソレノイ
ドバルブ34を第2弁位置に保持したまま、第1ソレノイ
ドバルブ33を第2弁位置から第1弁位置に切換える。従
って、この状態においては、各油圧シリンダ11,11……
の各縮小側油室11a,11a……内に圧油が封入され、スプ
リングロック状態が保持される。
一方、スプリングロックを解除する場合には、スプリン
グロックスイッチ43を中立位置に復帰させて第2ソレノ
イドバルブ34を第1弁位置に復帰設定し、各パイロット
チェックバルブ37,37……に対するパイロット油圧の供
給を再開して各油圧シリンダ11,11……の各縮小側油室1
1a,11a……をタンク32に接続させる。これにより、各油
圧シリンダ11,11……による各スプリング5,5……の作動
規制が解除され、該スプリング5,5……は所定の緩衝作
用を回復する(スプリングロックの解除)。
一方、スプリングロックスイッチ43をロック操作位置に
設定したとしても、クレーン装置7のブームの延出方向
が車両前方又は車両後方以外である場合(即ち、車両側
方である場合)には、第1ブーム位置検出スイッチ41と
第2ブーム位置検出スイッチ42がともにOFF作動とされ
ているため、第1ソレノイドバルブ33は第1弁位置のま
ま位置保持され、各油圧シリンダ11,11……の各縮小側
油室11a,11a……への圧油供給は行なわれない(即ち、
ブームが車両の側方に延出している状態においては、ス
プリングロックスイッチ43を操作してもスプリングロッ
ク作用は行なわれない)。
従って、この場合には、一旦ブームを車両前方あるいは
車両後方に旋回させ、この状態で上述の如き作業手順に
よりスプリングロック操作を行い、然る後、ブームを旋
回させてこれを車両側方へ延出させる。このように、ブ
ームが車両の前方あるいは後方に延出している状態下に
おいてのみスプリングロック操作を可能とすることで、
上記従来技術の項で指摘した如き油圧シリンダ11の縮小
側油室11a内の異常高圧の発生が未然に防止されるもの
である。
(考案の効果) 本考案の移動式クレーンのスプリングロック装置は、車
体前後方向に延びるとともにその上面側にブーム式クレ
ーン装置が搭載されるシャーシと、該シャーシに直交し
て車幅方向に向けて配置され且つその両端部にそれぞれ
車輪が取り付けられる車輪用軸受との間に、上記車輪用
軸受の軸方向に所定間隔をもって左右一対のスプリング
を配置する一方、上記車輪用軸受と上記シャーシの間、
又は上記スプリングと上記シャーシとの間に配置され且
つその縮小側油室からの圧油の排出を阻止しパイロット
信号が作用した時に該縮小側油室からの圧油の排出を許
容するパイロットチェックバルブを備えた左右一対の油
圧シリンダと、上記各油圧シリンダよりも上記車輪用軸
受の軸方向における内側寄り位置に所定間隔をもって配
置され且つ対応する側の油圧シリンダの縮小状態におい
ては上記シャーシと車輪用軸受との接近方向における間
隔を一定値に規制する左右一対の規制部材とからなるス
プリングロック手段を備えた移動式クレーンにおいて、
上記クレーン装置のブームの延出方向が車両前方又は車
両後方の方向である場合にこれを検出してブーム方向信
号を出力するブーム方向検出手段と、オペレータの操作
によりスプリングロック位置と非スプリングロック位置
とに操作されるスプリングロック操作手段とを設け、上
記スプリングロック操作手段がスプリングロック位置に
操作されると共に上記ブーム方向検出手段からブーム方
向信号が出力された場合にのみ上記油圧シリンダの縮小
操作が可能となる如く構成したことを特徴としている。
従って、本考案の移動式クレーンのスプリングロック装
置によれば、クレーン装置のブームの延出方向が車両前
方又は車両後方以外の方向にある場合(即ち、車両側方
にある場合)にはスプリングロック作用が無効とされる
ため、前記従来技術の項で指摘したようなシャーシの車
両側方への傾斜に起因するスプリングロック用油圧シリ
ンダの縮小側油室の異常高圧の発生が確実に防止され、
該スプリングロック装置の信頼性及び安全性、延いては
移動式クレーンの信頼性及安全性が向上せしめられると
いう実用効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例に係るスプリングロック装置を備
えた移動式クレーンの要部側面図、第2図は第1図のII
−II縦断面図、第3図は第1図に示したスプリングロッ
ク装置の油圧及び制御回路図、第4図は従来構造の一般
的なスプリングロック装置を備えた移動式クレーンの概
念図である。 1……シャーシ 2……後輪懸架装置 3……後輪 4……車輪用軸受 5……スプリング 7……クレーン装置 11……油圧シリンダ 17……ストッパー面 20……規制部材 37……パイロットチェックバルブ 41,42……ブーム位置検出スイッチ 43……スプリングロックスイッチ 51……縮小側油路 52……伸長側油路 53……パイロット油路 P……スプリングロック手段 Q……ブーム方向検出手段 R……スプリングロック操作手段 Z……スプリングロック装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前後方向に延びるとともにその上面側
    にブーム式クレーン装置(7)が搭載されるシャーシ
    (1),(1)と、該シャーシ(1),(1)に直交し
    て車幅方向に向けて配置され且つその両端部にそれぞれ
    車輪(3),(3)が取り付けられる車輪用軸受(4)
    との間に、上記車輪用軸受(4)の軸方向に所定間隔を
    もって左右一対のスプリング(5),(5)を配置する
    一方、 上記車輪用軸受(4)と上記シャーシ(1),(1)の
    間、又は上記スプリング(5)と上記シャーシ(1)と
    の間に配置され且つその縮小側油室(11a),(11a)か
    らの圧油の排出を阻止しパイロット信号が作用した時に
    該縮小側油室(11a),(11a)からの圧油の排出を許容
    するパイロットチェックバルブ(37),(37)を備えた
    左右一対の油圧シリンダ(11),(11)と、上記各油圧
    シリンダ(11),(11)よりも上記車輪用軸受(4)の
    軸方向における内側寄り位置に所定間隔をもって配置さ
    れ且つ対応する側の油圧シリンダ(11)の縮小状態にお
    いては上記シャーシ(1)と車輪用軸受(4)との接近
    方向における間隔を一定値に規制する左右一対の規制部
    材(20),(20)とからなるスプリングロック手段
    (P)を備えた移動式クレーンにおいて、 上記クレーン装置(7)のブームの延出方向が車両前方
    又は車両後方の方向である場合にこれを検出してブーム
    方向信号を出力するブーム方向検出手段(Q)と、 オペレータの操作によりスプリングロック位置と非スプ
    リングロック位置とに操作されるスプリングロック操作
    手段(R)とを設け、 上記スプリングロック操作手段(R)がスプリングロッ
    ク位置に操作されると共に上記ブーム方向検出手段
    (Q)からブーム方向信号が出力された場合にのみ上記
    各油圧シリンダ(11),(11)の縮小操作が可能となる
    如く構成したことを特徴とする移動式クレーンのスプリ
    ングロック装置。
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