JPH0635848B2 - 空燃比制御方法 - Google Patents

空燃比制御方法

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JPH0635848B2
JPH0635848B2 JP5448186A JP5448186A JPH0635848B2 JP H0635848 B2 JPH0635848 B2 JP H0635848B2 JP 5448186 A JP5448186 A JP 5448186A JP 5448186 A JP5448186 A JP 5448186A JP H0635848 B2 JPH0635848 B2 JP H0635848B2
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fuel ratio
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correction coefficient
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鈴木  誠
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は空燃比制御方法に関し、詳しくは空燃比センサ
を用いて空燃比のフィードバック制御を行う内燃機関の
空燃比制御方法に関する。
[従来の技術] 従来より、三元触媒を排気中の有害成分(HC,CO,
NOx)を浄化するために、空燃比センサを用いて、排
気中の残存酸素濃度を空燃比信号として検出し、該空燃
比信号に基づき内燃機関の空燃比が所定空燃比になるよ
うフィードバック制御する空燃比制御方法が知られてい
る。
上記のように空燃比制御方法においては、内燃機関の負
荷に応じて算出した基本燃料供給量を、空燃比センサの
検出した空燃比信号を予め定められた積分定数もしくは
スキップ定数等にて加減算して求めた補正係数により補
正し、実燃料噴射量を求めるよう構成されていた。第1
1図のタイミングチャートを用いて更に詳しく説明する
と、もし空燃比が理論空燃比より薄い側にずれたとする
と、空燃比センサの信号は同図に示す如く、ほとんどス
キップ的に落下する。この信号を受け取つて、空燃比の
補正係数はまずスキップ的にrs1(スキップ定数)だ
け増加させ、その後はKi1のように徐々に増やす(こ
の増加の勾配が積分定数)。その結果、実燃料噴射量が
拡げられ、空燃比を濃くし、理論空燃比に復帰させるこ
とができる。他方、空燃比が理論空燃比より濃い側にず
れたとすると、空燃比センサの信号は同図に示す如く、
ほとんどスキップ的に跳ね上がる。この信号を受け取っ
て補正係数はまずスキップ的にRS2(スキップ定数)
だけ減少させ、その後はKi2のように徐々に減少する
(この減少の勾配を積分定数)。その結果、実燃料噴射
量が絞られ、空燃比を薄くし、理論空燃比に復帰させる
ことができる。
ところで、上記制御の応答性の向上を目的として上記積
分定数Ki1,Ki2もしくはスキップ定数rs1,r
s2を変更するものが提案されている。
更には、空燃比の偏差を空燃比センサが検知してから実
際に補正係数をスキップ的に変化させるまでの遅延時間
(第9図のtaもしくはtb)を変更することにより上
記目的を達成するものも提案されている。
ところで、上記空燃比センサの経時変化、特性値のばら
つき等にもとづく理論空燃比からの偏差の発生を未然に
防止する目的として上記遅延時間を変更するものに、例
えば特開昭58−140450号公報が提案されてい
る。これは、空燃比を濃厚側(稀薄側)に制御する場合
の遅延時間taを固定しておき、燃料増量側噴射時間と
燃料減量側噴射時間とを等しくするように、稀薄側(濃
厚側)に制御する場合の遅延時間tbを可変制御する構
成のものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来技術は、 (1) 空燃比センサの特性値のばらつき (2) 空燃比センサの経時変化 (3) 各気筒に設けられた燃料噴射弁の特性のばらつ
きによる気筒間の燃料供給量のばらつき (4) 気筒間の吸入空気量のばらつき 等の原因により、空燃比センサの濃厚(リッチ)、稀薄
(リッチ)の判定点が理論空燃比よりリッチ側あるいは
リーン側にずれ、第11図に示すように、補正係数の制
御中心の表す空燃比が理論空燃比よりリッチ側あるいは
リーン側にずれることがあり、上記従来例の如き遅延時
間を変更するだけでは補正係数の制御中心の理論空燃比
からの偏差を補正することができない場合がある。その
結果、最適な空燃比制御の補正係数を得ることができ
ず、排気特性が低下する場合があるという問題があっ
た。
本発明は、空燃比制御における補正係数を好適に変更
し、空燃比センサの経時変化、特性値のばらつき、もし
くは雰囲気条件などに起因する排気特性低下を防止する
空燃比制御方法を提供することを目的としている。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は問題点を解決するた
めの手段として次の構成をとった。すなわち、本発明は
第1図に例示するように、 内燃機関の排気成分から空燃比センサによって空燃比を
検出し(P1)、 該検出された空燃比が所定空燃比より薄い側にずれた場
合に、所定のスキップ定数に基づき燃料供給量を増加さ
せる方向に燃料供給量補正係数をスキップ的に切替える
と共に、それ以後は所定の積分定数に基づき燃料供給量
を増加させる方向に該燃料供給量補正係数を徐々に大き
くし(P2,P3)、 他方、上記検出された空燃比が所定空燃比より濃い側に
ずれた場合に、所定のスキップ定数に基づき燃料供給量
を減少させる方向に燃料供給量補正係数をスキップ的に
切替えると共に、それ以後は所定の積分定数に基づき燃
料供給量を減少させる方向に該燃料供給量補正係数を徐
々に小さくするよう、燃料供給量補正係数を算出し(P
2,P4)、 該算出した燃料供給量補正係数に基づき基本燃料供給量
を補正して(P5)空燃比をフィードバック制御する空
燃比制御方法において、 上記燃料供給量補正係数を、上記燃料供給量を増加させ
る方向に切替えたときから次の燃料供給量を減少させる
方向に切替えたときまでの時間で積分した積分量Aと、 上記燃料供給量補正係数を、上記燃料供給量を減少させ
る方向に切替えたときから次の燃料供給量を増加させる
方向に切替えたときまでの時間で積分した積分量Bと、
を比較し(P6)、 上記積分量Aが積分量Bより小さい場合に、上記燃料供
給量補正係数をスキップ的に切替える際の遅延時間、上
記スキップ定数、及び上記積分定数のうち1つ以上を、
燃料供給量を増加させる方向に補正し(P7)、 上記積分量Aが積分量Bより大きい場合に、上記燃料供
給量補正係数をスキップ的に切替える際の遅延時間、上
記スキップ定数、及び上記積分定数のうち1以上を、燃
料供給量を減少させる方向に補正する(P8)ことを特
徴とする空燃比制御方法を要旨としている。
ここで積分量Aは、例えば第11図におけるx部分の面
積を、また積分量Bは、例えば同図におけるy部分の面
積を表わす。
そして、上記積分量Aが積分量Bより小さい場合に、庭
延時間、スキップ定数、及び積分定数のうち1つ以上
を、燃料供給量を増加させる方向に補正する。即ち、空
燃比を濃厚側に制御する場合の遅延時間taを延長ある
いは稀薄側に制御する場合の庭延時間tbを短縮するよ
うにしてもよく、又は、空燃比を濃厚側に制御する場合
のスキップ定数rs1もしくは積分定数Ki1を拡大あ
るいは稀薄側に制御する場合のスキップ定数rs2もし
くは積分定数Ki2を縮小するようにしてもよい。また
既述した遅延時間、スキップ定数、及び積分定数のうち
2つ以上を選んで、補正するよう構成してもよい。
他方、上記積分量Aが積分量Bより小さい場合に、遅延
時間、スキップ定数、及び積分定数のうち1つ以上を、
燃料供給量を減少させる方向に補正する。即ち、空燃比
を稀薄側に制御する場合の遅延時間tbを延長あるいは
濃厚側に制御する場合の遅延時間taを短縮するように
してもよく、又は、空燃比を稀薄側に制御する場合のス
キップ定数rs2もしくは積分定数Ki2を拡大あるい
は濃厚側に制御する場合のスキップ定数rs1もしくは
積分定数Ki1を縮小するようにしてもよい。また既述
した遅延時間、スキップ定数、及び積分定数のうちの2
つ以上を選んで、補正するよう構成してもよい。
[作用] 本発明の空燃比制御方法は、積分量Aと積分量Bとを比
較することにより補正係数の制御中心が理論空燃比より
どれだけずれているかを知ることができ、遅延時間,ス
キップ定数,及び積分定数のうち1つ以上を補正するこ
とにより、上記積分量Aと積分量Bとの差を減少するこ
とができる。従って、補正係数の制御中心は理論空燃比
から好適な範囲でおさめられる。
[実施例] 次に、本発明の第1実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第2図は本実施例の空燃比制御方法を採用した車
両に搭載されたエンジン及びその周辺の概略構成図であ
る。
同図において、エンジン1はシリンダ2、ピストン3、
シリンダブロック4、シリンダヘッド5により形成され
る燃焼室6を有する。上記燃焼室6には点火プラグ7が
配設されている。
エンジン1の吸気系統は、シリンダ2の吸気バルブ8を
介して、吸気ポート9が吸気管10に連通している。該
吸気管10の上流には吸入空気の脈動を吸収するサージ
タンク11が設けられており、該サージタンク11上流
にはスロットルバルブ12が配設されている。
一方、エンジン1の排気系統は、シリンダ2の排気バル
ブ13を介して、排気ポート14が排気管15に連通し
ている。
燃料系統は、図示しない燃料タンクおよび燃料ポンプよ
り成る燃料供給源と燃料供給管および吸気ポート9近傍
に配設された燃料噴射弁16により構成されている。
また、点火系統は、点火に必要な高電圧を出力するイグ
ナイタ17、および、図示していないクランク軸に連動
して上記イグナイタ17で発生した高電圧を上記点火プ
ラグ7に分配供給するディストリビュータ18より構成
されている。
そして、センサ系統は、上記吸気管10の上流に設けら
れ内部に備えたメジャリングプレート19の開度を検出
することにより吸入空気量を測定するエアフロメータ2
0、該吸気管10内に設られて吸入空気温度を測定する
吸気温センサ22、スロットルバルブ12に連動して該
スロットルバルブ12の開度を検出すスロットルセンサ
23、シリンダブロック4の冷却系統に設けられて冷却
水温度を検出する水温センサ24、排気管15内に設け
られて排気中の残存酸素濃度をアナログ信号として検出
する酸素濃度センサ25、が備えられている。
また、上記ディストリビュータ18内部には、該ディス
トリビュータ18のカムシャフトの1/24回転毎に、
すなわちクランク角0゜から30゜の整数倍毎に回転角
信号を出力する回転速度センサを兼ねた回転角センサ2
6と、上記ディストリビュータ18のカムシャフトの1
回転毎に、すなわち図示しないクランク軸の2回転毎に
基準信号を1回出力する気筒判別センサ27が設けられ
ている。
なお、上記各センサからの各信号は電子制御装置(以下
単にECUとよぶ)30に入力されるとともに該ECU
30は上記エンジン1を制御する。
次に上記ECU30の構成を第3図に基づいて説明す
る。
ECU30は、CPU30a,ROM30bをRAM3
0c,バックアップRAM30d等を中心に論理演算回
路として構成され、コモンバス30eを介して入出力ポ
ート30f,入力ポート30gおよび出力ポート30h
に接続されて外部との入出力を行なう。
また、ECU30には、上述した各センサからの検出信
号のバッファ30i,30j,30k,30m,30g
が設けられており、各検出信号をCPU30aに選択的
に出力するマルチプレクサ30n、およびアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器30pも配設
されている。上記各検出信号は入出力ポート30fを介
してCPU30aに入力される。
さらにECU30には、上述した回転角センサ26、気
筒判別センサ27からの検出信号の波形を整形する波形
整形回路30rが配設されており、上記各検出信号は入
力ポート30gを介してCPU30aに入力される。
また、ECU30は、上述したイグナイタ17、燃料噴
射弁16に駆動電流を通電する駆動回路30s,30t
を有する。CPU30aは、出力ポート30hを介して
上記駆動回路30s,30tに制御信号を出力する。
さらに、ECU30はCPU30aを始めROM30
b,RAM30c等へ所定の間隔で制御タイミングとな
るクロック信号を送るクロック回路30uおよび予め設
定された時間毎にCPU30aに割込信号を発生するハ
ードタイマであるタイマ回路30vも有する。
次に、上記ECU30により実行される処理を第4図〜
第7図の各フローチャートにより説明する。
第4図は燃料噴射時間を算出する主制御処理を、第5図
(イ)及び第5図(ロ)は第4図に示す処理のうち空燃
比フィードバック制御処理の詳細を、第6図はリッチ制
御及びリーン制御の積分量を演算するための第1割込処
理を、第7図はリッチ遅延時間の演算するための第2割
込処理を各々示すフローチャートである。
まず、第4図に示す主制御処理の詳細について説明す
る。本処理は所定時間毎に繰り返して実行される。
運転者によってキースイッチがONされてECU30起
動後、本処理が1回目のものであるか否かが判定される
(ステップ100)。本処理が1回目のものである場合
には、初期設定が行われる(ステップ102)。すなわ
ち、上述した各入・出力ポート30f,30g,30h
のイニシャルリセットが行われる。次にRAM30cの
メモリクリアが行われるとともに、該RAM30c内に
設定されるレジスタ、タイマ、フラグ等に初期データの
セットが行われる(ステップ104)。上記各処理終了
後、あるいは、本処理が2回目以降のものである場合に
はステップ106に進む。ここでは、上述したエアフロ
メータ20より吸入空気量Qが、吸気温センサ22より
吸気温が、回転角センサ26よりクランク軸の回転角
が、そして水温センサ24より水温THWがそれぞれ検
出あるいは過去にA/D変換されてRAM30cに記憶
されている値を読み込む処理が行なわれる(ステップ1
0)。次に、ステップ106で読み込んだ吸入空気量
Q、および回転角より単位時間当たりのエンジン回転速
度Neが算出される。ここでエンジン回転速度Neは、
上記回転角センサ26の出力信号の間隔をRAM30c
内に記憶しておき、その逆数から算出される。そして、
上記吸入空気量Qとエンジン回転速度Neとに基づいて
エンジン負荷Q/Neが算出される(ステップ10
8)。次に、上記ステップ108で算出したエンジン負
荷Q/Neとエンジン回転速度Neとに基づいて、予め
ROM30b内に記憶されている点火時期マップより、
点火時期が算出される(ステップ110)。
次に、ステップ120では空燃比フィードバック制御処
理が行なわれる。この空燃比フィードバック制御処理に
ついては後ほど詳述する。ステップ120実行後、続く
ステップ130に処理が移る。ステップ130では実燃
料噴射量τを次式(1)のように算出する処理が行なわ
れる。
τ=TP×FAF×GHAC×K …(1) 但し、TP…負荷Q/Neに基づいて定まる基本燃料噴
射時間(吸入空気圧力と回転速度とに基づいて定めても
よい。) FAF…ステップ120で算出された空燃比フィードバ
ック補正係数 GHAC…ステップ120で算出された学習補正係数 K…吸気温、水温等で定まる補正定数 その後、「RETURN」に抜けて本主制御処理を終了
する。以後、本主制御処理は所定時間毎に繰り返して実
行される。
次に上記ステップ120で実行される空燃比フィードバ
ック制御処理の詳細を第5図(イ)および第5図(ロ)
のフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は所
定時間例えば4ms毎に実行される。
処理が開始されると、第5図(イ)のステップ201で
は、酸素濃度センサ25による空燃比の閉ループ(フィ
ードバック)条件が成立しているか否かを判断する。機
関始動中、始動後の燃料増量動作中、暖機増量動作中、
パワー増量動作中、酸素濃度センサ25の不活性状態時
等はいずれも閉ループ条件が不成立であり、その他の場
合が閉ループ条件成立である。なお、酸素濃度センサ2
5の活性/不活性状態の判別は第4図のステップ106
で検出した水温データTHWが70℃以上になったか否
かを判断するか、あるいは酸素濃度センサ25の出力レ
ベルが一度上下したか否かを判断することによって行な
われる。閉ループ条件が不成立のときには、ステップ2
26に進んでフィードバック補正係数FAFを1.0と
する。他方、閉ループ条件成立の場合はステップ202
に進む。
ステップ202では、酸素濃度センサ25の出力V1を
取込み、ステップ203にてV1が比較電圧VR1たと
えば0.45V以下か否かを判断する、つまり、空燃比
がリッチかリーンかを判断する。リーン(V1≦VR
1)であれば、ステップ204にて第1のディレイカウ
ンタCDLY1を1減算し、ステップ205,206に
てディレイカウンタCDLY1を最小値TDRでガード
する。なお、最小値TDRは酸素濃度センサ25の出力
においてリーンからリッチへの変化があってもリーン状
態であるとの判断を保持するためのリッチ遅延時間であ
って、負の値で定義される。他方、リッチ(V1>VR
1)であれば、ステップ207にてディレイカウンタC
DLY1を1加算して、ステップ208,209にてデ
ィレイカウンタCDLY1を最大値TDLでガードす
る。なお、最大値TDLは酸素濃度センサ25の出力に
おいてリッチからリーンへの変化があってもリッチ状態
であるとの判断を保持するためのリーン遅延時間あっ
て、正の値で定義される。
ここで、ディレイカウンタCDLY1の基準を0とし、
CDLY1>0のときに遅延処理後の空燃比をリッチと
みなし、CDLY1≦0のときに遅延処理後の空燃比を
リーンとみなすものとする。
ステップ210では、ディレイカウンタCDLY1の符
号が反転したか否かを判断する、すなわち遅延処理の空
燃比が反転したか否かを判断する。空燃比が反転してい
れば、ステップ211にて、リッチからリーンへの反転
か、リーンからリッチへの反転かを判断する。リッチか
らリーンへの反転であれば、ステップ212にてFAF
をリッチ側スキップ定数RSRだけインクリメントし、
逆に、リーンからリッチへの反転であれば、ステップ2
13にてFAFをリーン側スキップ定数だけデクリメン
トする。つまりスキップ処理を行う。
次いで、第5図(ロ)のフローチャートに移り、スキッ
プ処理を行う毎に、学習補正係数GHACを演算するた
めにステップ214〜218の学習ルーチンを実行す
る。すなわち、ステップ214にて、フィードバック補
正係数FAFの平均値FAFAVを、 FAFAV←(FAF+FAF0)/2 ただし、FAF0は前回リッチ,リーン反転時のFAF
の値、 により演算し、ステップ215にて、FAFを次回の演
算に備え、 FAF0←FAF とする。次いで、ステップ216にてFAFAVが値
1.0より小さいか否かを判断する。
ステップ216でFAFAV<1.0と判断されたとき
には、学習制御前のベース空燃比がリッチになり過ぎて
いるので、ステップ217にて GHAC←GHAC−△GHAC(一定値) として学習補正係数GHACを減少させ、一方、FAF
AV≧1.0のときには、学習制御前のベース空燃比が
リーンになり過ぎているので、ステップ218にて GHAC←GHAC+△GHAC として学習補正係数GHACを増大させる。
なお、学習補正係数GHACはバックアップRAM30
dに格納するものとする。
一方、ステップ210にてディレイカウンタCDLY1
の符号が反転していなければ、ステップ219,22
0,221にて積分処理を行う。つまり、ステップ21
9にて、CDLY≦0か否かを判断し、CDLY≦0
(リーン)であれば、ステップ220にてFAF←FA
F+KIとし、他方、CDLY>0(リッチ)であれ
ば、ステップ221にてFAF←FAF−KIとする。
ここで、積分定数KIはスキップ定数RSR,RSLに
比して十分小さく設定してあり、つまり、KI<RSR
(RSL)である。従って、ステップ220はリーン状
態(CDLY≦0)で燃料噴射量を徐々に増大させ、ス
テップ221はリッチ状態(CDLY>0)で燃料噴射
量を徐々に減少させる。
ステップ212,213,220,221にて演算され
たフィードバック補正係数FAFはステップ222,2
23にて最小値たとえば0.8でガードされ、ステップ
224,225にて最大値たとえば1.2でガードされ
る。これにより、何らかの原因でフィードバック補正係
数FAFが大きくなり過ぎ、もしくは小さくなり過ぎた
場合に、その値で機関の空燃比を制御してオーバリッ
チ、オーバリーンになるのを防ぐ。
上述のごとく演算されたフィードバック補正係数FAF
をRAM30cに格納して、ステップ223にてこのル
ーチンは終了する。以上の如く構成された空燃比フィー
ドバック制御処理を第8図のタイミングチャートを用い
て更に説明する。
酸素濃度検出センサ25の出力により同図の(A)に示
すごとくリッチ,リーン判別の空燃比信号A/Fが得ら
れると、ディレイカウンタCDLY1は、同図の(B)
に示すごとく、リッチ状態でカウンタアップされ、リー
ン状態でカウントダウンされる。この結果、同図の
(C)に示すごとく、遅延処理された空燃比信号A/
F′が形成される。たとえば、時刻t1にて空燃比信号
A/Fがリーンからリッチに変化しても、遅延処理され
た空燃比信号A/F′はリッチ遅延時間(−TDR)だ
けリーンに保持された後に時刻t2にてリッチに変化す
る。時刻t3にて空燃比信号A/Fがリッチからリーン
に変化しても、遅延処理された空燃比信号A/F′はリ
ーン遅延時間TDL相当だけリッチに保持された後に時
刻t4にてリーンに変化する。そして上記遅延処理後の
安定した空燃比信号A/F′にもとづいて同図の(D)
に示すフィードバック補正係数FAFが得られる。一
方、ディレイカウンタCDLYが基準値0を交差する時
刻t2,t4毎に、学習補正係数GHACの更新が行な
われる。
次に、第6図に示す第1割込処理の詳細について説明す
る。本処理は所定時間例えば4msec毎に実行され
る。
処理が開始されると、ステップ310では燃料噴射量を
増加する側にフィードバック制御するリッチ制御中か否
かを判断し、リッチ制御中と判断された場合には、続く
ステップ320に処理は移り、リーン制御からリッチ制
御に反転直後か否かを判断する。
ステップ320でリッチ制御に反転直後と判断された場
合には、続くステップ330に処理は移り、リーン制御
の仮積分値b′をリーン制御積分量bとしてRAM30
cにストアし、続くステップ340でリッチ制御の仮積
分値a′をクリアする。なお本ルーチンを始めて実行す
る際には上記変数b,b′,a′、及び後述する変数a
は予め初期設定にてクリアされている。
ステップ340の実行後、もしくはステップ320でリ
ーン制御に反転直後でないと判断された場合には、ステ
ップ350に処理が移る。ステップ350では、空燃比
フィードバック制御処理にて算出されたフィードバック
補正係数FAFから基準値1.0を減算し、その値を本
ステップの前回の実行時に算出したリッチ制御の仮積分
値a′に加算し、新たなリッチ制御の仮積分値a′を算
出する。ステップ350実行後、「RETURN」へ抜
けて本処理を一旦終える。
一方、ステップ310でリッチ制御中でないと判断され
た場合には、ステップ360に処理が移り、リッチ制御
からリーン制御に反転直後か否かを判断する。ステップ
360でリーン制御に反転直後と判断された場合には、
続くステップ370に処理は移り、リッチ制御の仮積分
値a′をリッチ制御積分量aとしてRAM30cにスト
アし、続くステップ380で、リーン制御の仮積分値
b′をクリアする。ステップ380の実行後、もしくは
ステップ360でリッチ制御に反転直後でないと判断さ
れた場合にはステップ390に処理が移る。ステップ3
90では、フィードバック補正係数FAFから1.0を
減算し、その値を本ステップの前回実行時に算出したリ
ーン制御の仮積分値b′に加算し、新たなリーン制御の
仮積分値b′を算出する。ステップ390の実行後、
「RETURN」へ抜けて本処理を一旦終える。
次に第7図に示す第2割込処理の詳細について説明す
る。本処理も所定時間例えば4msec毎に実行され
る。
処理が開始されると、ステップ410では、既述した第
1割込処理においてリッチ制御の積分量aおよびリーン
制御の積分量bが先に計算されているか否かを判断す
る。この判断は、積分量aおよび積分量bが共に零以外
の値が入っているか否かにより行なわれるもので、ステ
ップ410で積分量a,b共に計算されていないと判断
された場合には、ステップ415に処理が移る。
ステップ415では、既にTDRが設定されているか否
かを判断するもので、TDRが設定されていないと判断
された場合にはステップ420でTDRに所定値、例え
ば100[msec]を代入し、続いて「RETUR
N」へ抜けて本処理を一旦終える。一方、既にTDRが
設定されたと判断された場合には、ステップ420を読
み飛ばし、同じく本処理を一旦終える。
一方、ステップ420で、積分量a,b共に計算済と判
断された場合には、ステップ430に処理が移る。ステ
ップ430では、リーン制御の積分量bの絶対値がリッ
チ制御の積分量aの絶対値より大きいか否かを判断しす
る。ステップ430で|b|≧|a|と判断された場合
には、平均空燃比が理論空燃比よりリーン側に偏ってい
るとし、続くステップ440に処理が移る。ステップ4
40ではリッチ遅延時間TDRを例えば5msecイン
クリメントする。一方、ステップ430で|b|<|a
|と判断された場合には、平均空燃比が理論空燃比より
リッチ側に偏っているとし、続くステップ450に処理
が移る。ステップ450ではリッチ遅延時間TDRを例
えば5msecデクリメントする。ステップ440もし
くは450の実行後、続くステップ460に処理が移
る。ステップ460は過補正を防止するためにリッチ遅
延時間TDRに最大、最小値のガードをかけるもので、
TDRが例えば60msec以上でかつ200msec
以下であるよう比較し補正する。続くステップ470で
は、既述した積分値a,b,及び仮積分値a′,b′を
すべてクリアし、続いて「RETURN」へ抜けて、本
処理を終える。
次に、以上の如く構成された第1割込処理および第2割
込処理の制御の様子を第8図のタイミングチャートを用
いて説明する。
空燃比補正係数FAFが図のc,d,e,f,g,h,
iで定まる一周期変化すると、第1割込処理は、図の
c,d,e,fで定まる四角形の面積(積分量aにあた
る)とf,g,h,iで定まる四角形の面積(積分量b
にあたる)とを算出する。続く空燃比補正係数FAFの
一周期では、第2割込処理が、|b|>|a|と判断し
て、図に示す如く、リッチ遅延時間TDRを拡大補正す
る。なお同図の破線で示されたものはTDLの拡大補正
処理がなされていない場合のFAFの特性を示してい
る。
以上、本発明の第1実施例の構成を詳しく説明してきた
が、本実施例は、リーン側積分量bの絶対値がリッチ側
積分量aの絶対値より大きい(小さい)と判断された場
合に、空燃比補正係数の制御中心が理論空燃比よりリー
ン側(リッチ側)に偏っているとし、リッチ遅延時間T
DRを拡大補正(縮小補正)することにより、空燃比補
正係数FAFを増大(減少)することができる。従っ
て、エンジン1への燃料供給量が増大(減少)し、フィ
ードバック補正係数の制御中心を理論空燃比から好適な
範囲でおさめることができ、空燃比を好適に制御するこ
とができる。以上の結果、排気特性を向上させることが
できる。なお、本実施例においては、既述した学習制御
を実行することにより、より一層空燃比を好適には制御
している。
次に、本発明第2実施例について説明する。本実施例と
第1実施例との相違点は、第1実施例で既述した第2割
込処理にあり、システム構成およびその他の処理は第1
実施例と同様のため、説明は省略する。
第2実施例において実行される第2割込処理について、
第9図に示すフローチャートに沿って説明する。なおス
テップ510,515,520,530,540,55
0,570は第1実施例第7図のステップ410,41
5,420,430,440,450,470と各々同
じもので説明は省略する。ステップ520の実行後、続
くステップ525では、リーン遅延時間TDLに所定値
として例えば100msecを定め、「RETURN」
へ抜けて本処理を終える。またステップ540の実行
後、続くステップ545でリーン遅延時間TDLを所定
時間、例えば5msecデクリメントし、続くステップ
560に処理を移す。またステップ550の実行後、続
くステップ555でリーン遅延時間TDLを例えば5m
secインクリメントし、続くステップ560に処理を
移す。ステップ560は過補正を防止するためにリッチ
遅延時間TDLおよびリーン遅延時間TDLに最大、最
小値のガードをかけるもので、TDR及びTDLが例え
ば60msec以上でかつ200msec以下であるよ
う比較し補正する。
以上の如く構成された本発明の第2実施例は、空燃比の
偏差が生じた時に、リッチ遅延時間TDLを可変するば
かりでなく、リーン遅延時間TDRをTDLの逆方向に
可変するようなされている。この為、フィードバック補
正係数の制御中心をより素早く理論空燃比におさめるこ
とができ、空燃比を最適に制御することができる。そし
て、以上の結果、より排気特性を向上させることができ
る。
次に、本発明の第3実施例について説明する。本実施例
と第1実施例との相違点は第1実施例で既述した第2割
込処理において、リッチ遅延時間TDRに代えて、リッ
チ側のスキップ定数RSRを変更することにある。従っ
てシステム構成及びその他の処理は第1実施例と同様の
ため説明は省略する。
第3実施例において実行される第2割込処理について、
第10図に示すフローチャートに沿って説明する。なお
ステップ610,615,630,670は第1実施例
第7図のステップ410,415,430,470と各
々同じもので説明は省略する。ステップ615で「N
O」と判断されると、ステップ620に処理が移り、リ
ッチ側スキップ定数RSRに所定値Raを定める。ステ
ップ620実行後、「RETURN」へ抜けて本処理を
終える。またステップ630で「YES」と判断される
と、ステップ640に処理が移り、リッチ側スキップ定
数RSRを微小定数△RSRだけインクリメントする。
一方、ステップ630で「NO」と判断されると、ステ
ップ650に処理が移り、リッチ側スキップ定数RSR
を微小定数△RSRだけデクリメントする。ステップ6
40もしくはステップ650実行後、続くステップ66
0に処理が移り、過補正を防止するためにリッチ側スキ
ップ定数RSRに最大、最小値のガードをかける。
以上の如く構成された本発明の第3実施例は、リーン側
積分量bの絶対値がリッチ側積分量aの絶対値より大き
い(小さい)と判断された場合に、フィードバック補正
係数の制御中心が理論空燃比よりリーン側(リッチ側)
に偏っているとし、リッチ側スキップ定数RSRを拡大
補正(縮小補正)することにより、フィードバック補正
係数FAFを増大(減少)することができる。その結
果、エンジン1への燃料供給量が増大(減少)し、第1
実施例と同様に、空燃比を好適に制御することができ、
排気特性を向上させることができる。
なお、他の実施態様として遅延時間TDR,TDLに代
えてリッチ側積分定数もしくはリーン側積分定数を変更
するようにしても、本発明の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を詳しく説明してきたが、本発明
は、上記実施例に何等限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々なる態様で実施すること
ができるのは勿論である。
発明の効果 以上、詳記したように、本発明は、燃料供給量補正係数
を、上記燃料供給量を増加させる方向に切替えたときか
ら次の燃料供給量を減少させる方向に切替えたときまで
の時間で積分した積分量Aと、燃料供給量補正係数を、
上記燃料供給量を減少させる方向に切替えたときから次
の燃料供給量を増加させる方向に切替えたときまでの時
間で積分した積分量Bと、を比較し、上記積分量Aが積
分量Bより小さい場合に、遅延時間、スキップ定数、及
び積分定数のうち1つ以上を、燃料供給量を増加させる
方向に補正し、上記積分量Aが積分量Bより大きい場合
に、遅延時間、スキップ定数、及び上記積分定数のうち
1つ以上を、燃料供給量を減少させる方向に補正するよ
う構成している。この為に、補正係数の制御中心を理論
空燃比から好適な範囲でおさめることができ、空燃比を
最適に制御することができる。
上記効果の結果、有害成分の排出量が減少し、排気特性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を概念的に例示したフローチャート、 第2図ないし第8図は本発明の第1実施例を示し、第2
図は本実施例を採用した車両に搭載されたエンジン及び
その周辺の概略構成図、第3図は同じく電子制御装置の
構成を説明するためのブロック図、第4図〜第7図は同
じくその電子制御装置にて実行される各種制御処理を示
すフローチャート、第8図は同じくその各種制御処理を
説明するためのタイミングチャート、 第9図は本発明の第2実施例を示すフローチャート、 第10図は本発明の第3実施例を示すフローチャート、 第11図は本発明の従来技術等を説明するためのタイミ
ングチャート、である。 1……エンジン 25……酸素濃度センサ 26……回転角センサ 27……気筒判別センサ 30……電子制御装置(ECU)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気成分から空燃比センタによ
    って空燃比を検出し、 該検出された空燃比が所定空燃比より薄い側にずれた場
    合に、所定のスキップ定数に基づき燃料供給量を増加さ
    せる方向に燃料供給量補正係数をスキップ的に切替える
    と共に、それ以後は所定の積分定数に基づき燃料供給量
    を増加させる方向に該燃料供給量補正係数を徐々に大き
    くし、 他方、上記検出された空燃比が所定空燃比より濃い側に
    ずれた場合に、所定のスキップ定数に基づき燃料供給量
    を減少させる方向に燃料供給量補正係数をスキップ的に
    切替えると共に、それ以後は所定の積分定数に基づき燃
    料供給量を減少させる方向に該燃料供給量補正係数を徐
    々に小さくするよう、燃料供給量補正係数を算出し、 該算出した燃料供給量補正係数に基づき基本燃料供給量
    を補正して空燃比をフィードバック制御する空燃比制御
    方法において、 上記燃料供給量補正係数を、上記燃料供給量を増加させ
    る方向に切替えたときから次の燃料供給量を減少させる
    方向に切替えたときまでの時間で積分した積分量Aと、 上記燃料供給量補正係数を、上記燃料供給量を減少させ
    る方向に切替えたときから次の燃料供給量を増加させる
    方向に切替えたときまでの時間で積分した積分量Bと、
    を比較し、 上記積分量Aが積分量Bより小さい場合に、上記燃料供
    給量補正係数をスキップ的に切替える際の遅延時間、上
    記スキップ定数、及び上記積分定数のうち1つ以上を、
    燃料供給量を増加させる方向に補正し、 上記積分量Aが積分量Bより大きい場合に、上記燃料供
    給量補正係数をスキップ的に切替える際の遅延時間、上
    記スキップ定数、及び上記積分定数のうち1つ以上を、
    燃料供給量を減少させる方向に補正することを特徴とす
    る空燃比制御方法。
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