JPH0636748A - ハロゲン電球 - Google Patents
ハロゲン電球Info
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- JPH0636748A JPH0636748A JP18649792A JP18649792A JPH0636748A JP H0636748 A JPH0636748 A JP H0636748A JP 18649792 A JP18649792 A JP 18649792A JP 18649792 A JP18649792 A JP 18649792A JP H0636748 A JPH0636748 A JP H0636748A
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- Optical Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 青色光による色むらを解消し、黄色光を得
る。 【構成】 内部にフィラメント2を設けたガラスバルブ
1の外面に多層干渉膜5を形成する。多層干渉膜5はガ
ラスバルブ1の外面上に順次形成された第1膜、第2膜
および第3膜からなる。第1膜はシリカ−酸化鉄からな
る選択吸収膜である。第2膜は、層数が10または12
の偶数で、光学膜厚(nd)が100〜110nmであ
り、奇数層に高屈折率材料、偶数層に低屈折率材料を用
いて交互に積層し、かつ1層目の光学膜厚がnd/2で
ある。第3膜は、層数6〜10の範囲の偶数で、光学膜
厚はk×nd(k=2.2〜2.5)であり、奇数層に
高屈折率材料、偶数層に低屈折率材料を用いて交互に積
層し、かつ最終層の光学膜厚がk×nd/2である。
る。 【構成】 内部にフィラメント2を設けたガラスバルブ
1の外面に多層干渉膜5を形成する。多層干渉膜5はガ
ラスバルブ1の外面上に順次形成された第1膜、第2膜
および第3膜からなる。第1膜はシリカ−酸化鉄からな
る選択吸収膜である。第2膜は、層数が10または12
の偶数で、光学膜厚(nd)が100〜110nmであ
り、奇数層に高屈折率材料、偶数層に低屈折率材料を用
いて交互に積層し、かつ1層目の光学膜厚がnd/2で
ある。第3膜は、層数6〜10の範囲の偶数で、光学膜
厚はk×nd(k=2.2〜2.5)であり、奇数層に
高屈折率材料、偶数層に低屈折率材料を用いて交互に積
層し、かつ最終層の光学膜厚がk×nd/2である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用等のハロゲン電
球に関するものである。
球に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用のヘッドライトの光源と
して黄色光のものがある。従来、このような光をハロゲ
ン電球で得る場合、黄色の光だけを透過する色ガラスを
ハロゲン電球に配設したものや、特開平2−13984
8号公報に示されているように層数7〜13の奇数層の
多層干渉膜を利用したものがある。しかしながら、色ガ
ラスを用いたものでは、黄色光以外の光は放出しない
が、明るさが通常の白色のものと比べると約20%も減
少する。また、多層干渉膜を用いたものでは、明るさは
白色のものより5%しか低下しないが、黄色光以外の光
を放出してしまう。また、特開平3−114139号公
報、特開平3−114140号公報に示されているよう
に、選択吸収膜と多層干渉膜を利用して色むらを減少さ
せる方法もあるが、色むらを完全になくすと明るさが減
少してしまう。
して黄色光のものがある。従来、このような光をハロゲ
ン電球で得る場合、黄色の光だけを透過する色ガラスを
ハロゲン電球に配設したものや、特開平2−13984
8号公報に示されているように層数7〜13の奇数層の
多層干渉膜を利用したものがある。しかしながら、色ガ
ラスを用いたものでは、黄色光以外の光は放出しない
が、明るさが通常の白色のものと比べると約20%も減
少する。また、多層干渉膜を用いたものでは、明るさは
白色のものより5%しか低下しないが、黄色光以外の光
を放出してしまう。また、特開平3−114139号公
報、特開平3−114140号公報に示されているよう
に、選択吸収膜と多層干渉膜を利用して色むらを減少さ
せる方法もあるが、色むらを完全になくすと明るさが減
少してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の多層干渉膜付き
ハロゲン電球は、多層干渉膜によって青色光(波長40
0〜500nm)を反射して白色光を黄色に変えている。
しかし、ガラスバルブの両端部付近では、フィラメント
から放出した光は、多層干渉膜に斜めに入射するため、
多層干渉膜によって反射する波長域が変化して、黄色光
以外の光、特に青色光が放出されることがあった。その
ため、ランプから放出される光は、完全には黄色光とな
らず、ハロゲン電球の光に色むらが生じるという問題が
あった。
ハロゲン電球は、多層干渉膜によって青色光(波長40
0〜500nm)を反射して白色光を黄色に変えている。
しかし、ガラスバルブの両端部付近では、フィラメント
から放出した光は、多層干渉膜に斜めに入射するため、
多層干渉膜によって反射する波長域が変化して、黄色光
以外の光、特に青色光が放出されることがあった。その
ため、ランプから放出される光は、完全には黄色光とな
らず、ハロゲン電球の光に色むらが生じるという問題が
あった。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、明るさの減少を抑制しつつ、色むら
を解消したハロゲン電球を提供するものである。
になされたもので、明るさの減少を抑制しつつ、色むら
を解消したハロゲン電球を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のハロゲン電球
は、内部にフィラメントを設けたガラスバルブの表面に
順次形成された第1、第2および第3膜からなる多層干
渉膜を備え、前記第1膜はシリカ−酸化鉄からなる選択
吸収膜であり、前記第2膜は層数が10または12の偶
数で光学膜厚(nd)が100〜110nmであり、この
第2膜の奇数層に高屈折率材料、同偶数層に低屈折率材
料を用いて交互に積層し、かつこの第2膜の1層目の光
学膜厚がnd/2であり、さらに前記第3膜は層数6〜
10の範囲の偶数で、光学膜厚がk×nd(ただし、k
=2.2〜2.5)であり、この第3膜の奇数層に高屈
折率材料、同偶数層に低屈折率材料を用いて交互に積層
し、かつこの第3膜の最終層の光学膜厚がk×nd/2
になっている。
は、内部にフィラメントを設けたガラスバルブの表面に
順次形成された第1、第2および第3膜からなる多層干
渉膜を備え、前記第1膜はシリカ−酸化鉄からなる選択
吸収膜であり、前記第2膜は層数が10または12の偶
数で光学膜厚(nd)が100〜110nmであり、この
第2膜の奇数層に高屈折率材料、同偶数層に低屈折率材
料を用いて交互に積層し、かつこの第2膜の1層目の光
学膜厚がnd/2であり、さらに前記第3膜は層数6〜
10の範囲の偶数で、光学膜厚がk×nd(ただし、k
=2.2〜2.5)であり、この第3膜の奇数層に高屈
折率材料、同偶数層に低屈折率材料を用いて交互に積層
し、かつこの第3膜の最終層の光学膜厚がk×nd/2
になっている。
【0006】
【作用】選択吸収膜からなる第1膜は、フィラメントか
ら放出する光が入射する角度にかかわらず、青色光を吸
収するので、第2膜の多層干渉膜により反射されなかっ
た青色光も吸収されるようになり、ハロゲン電球の光が
黄色光となり色むらがなくなる。また、選択吸収膜を用
いると、明るさが低下するが、第3膜の多層干渉膜が赤
外線反射を行うので、全体としては明るさが増えること
となる。
ら放出する光が入射する角度にかかわらず、青色光を吸
収するので、第2膜の多層干渉膜により反射されなかっ
た青色光も吸収されるようになり、ハロゲン電球の光が
黄色光となり色むらがなくなる。また、選択吸収膜を用
いると、明るさが低下するが、第3膜の多層干渉膜が赤
外線反射を行うので、全体としては明るさが増えること
となる。
【0007】
【実施例】図2は本発明の一実施例である自動車ヘッド
ライト用ハロゲン電球の正面図である。
ライト用ハロゲン電球の正面図である。
【0008】図2において、石英製ガラスバルブ1内に
その中心軸に一致するようにフィラメント2が設けられ
ている。フィラメント2の一端部はリード線3に接続さ
れ、他端部はリード線4に接続されている。さらに、ガ
ラスバルブ1内には所定のガスが封入され、その端部が
封止されている。ガラスバルブ1の外面には多層干渉膜
5が形成されている。この多層干渉膜5は、図1に示す
ようにガラスバルブ1側から順次形成された第1膜6、
第2膜7および第3膜8からなる。第1膜6はシリカ−
酸化鉄系膜の選択吸収膜からなる。この選択吸収膜は、
近紫外部に大きな吸収がある。この吸収度は、選択吸収
膜を形成する酸化鉄の添加量が増すにつれて大きくな
り、可視部にまで大きく張り出しており、この吸収度を
制御するのは膜厚である。この膜厚を制御することによ
り、近紫外線から可視域の波長500nmまでを吸収し、
かつ波長500nm以上の透過率を大きくし光束の減少を
少なくするように設計する。
その中心軸に一致するようにフィラメント2が設けられ
ている。フィラメント2の一端部はリード線3に接続さ
れ、他端部はリード線4に接続されている。さらに、ガ
ラスバルブ1内には所定のガスが封入され、その端部が
封止されている。ガラスバルブ1の外面には多層干渉膜
5が形成されている。この多層干渉膜5は、図1に示す
ようにガラスバルブ1側から順次形成された第1膜6、
第2膜7および第3膜8からなる。第1膜6はシリカ−
酸化鉄系膜の選択吸収膜からなる。この選択吸収膜は、
近紫外部に大きな吸収がある。この吸収度は、選択吸収
膜を形成する酸化鉄の添加量が増すにつれて大きくな
り、可視部にまで大きく張り出しており、この吸収度を
制御するのは膜厚である。この膜厚を制御することによ
り、近紫外線から可視域の波長500nmまでを吸収し、
かつ波長500nm以上の透過率を大きくし光束の減少を
少なくするように設計する。
【0009】第2膜7は、第1膜6上に酸化チタンから
なる高屈折率層9を形成し、その上に酸化シリコンから
なる低屈折率層10を形成し、これらを交互に10層形
成した多層干渉膜である。ただし、光学膜厚(nd)は
第2膜7の1層目のndが54nmで、他の層のndは1
08nmである。
なる高屈折率層9を形成し、その上に酸化シリコンから
なる低屈折率層10を形成し、これらを交互に10層形
成した多層干渉膜である。ただし、光学膜厚(nd)は
第2膜7の1層目のndが54nmで、他の層のndは1
08nmである。
【0010】第3膜8は、第2膜7上に酸化チタンから
なる高屈折率層11を形成し、その上に酸化シリコンか
らなる低屈折率層12を形成し、これらを交互に8層形
成した多層干渉膜である。ただし、ndは250nmで、
第3膜の最終層のndは85nmである。
なる高屈折率層11を形成し、その上に酸化シリコンか
らなる低屈折率層12を形成し、これらを交互に8層形
成した多層干渉膜である。ただし、ndは250nmで、
第3膜の最終層のndは85nmである。
【0011】次に、第2膜および第3膜の多層干渉膜の
層数と光学膜厚との関係を図3、図4および図5を用い
て説明する。なお、図3、図4および図5に示す領域は
自動車用ヘッドライトの黄色光の、JIS規格(D55
00−1984)である。また、各図中の数値100〜
111は第2膜の光学膜厚であり、単位はnmである。k
の値は第3膜8により赤外線を反射しフィラメントに戻
し、かつ可視光領域でJIS規格に適合する黄色光を放
出するように実験より求められた値である。すなわち、
kが2.2未満では可視光領域において、500nm以下
以外の光を反射してしまい、本発明の目的である黄色光
が得られない。一方、kが2.5を越えると、ハロゲン
電球から赤外線を放射する領域が、多層干渉膜による赤
外線を反射するピーク領域からずれて、赤外線が十分に
反射されずに、ランプ効率が低下してしまう。したがっ
て、kは2.2〜2.5の範囲が好ましい。
層数と光学膜厚との関係を図3、図4および図5を用い
て説明する。なお、図3、図4および図5に示す領域は
自動車用ヘッドライトの黄色光の、JIS規格(D55
00−1984)である。また、各図中の数値100〜
111は第2膜の光学膜厚であり、単位はnmである。k
の値は第3膜8により赤外線を反射しフィラメントに戻
し、かつ可視光領域でJIS規格に適合する黄色光を放
出するように実験より求められた値である。すなわち、
kが2.2未満では可視光領域において、500nm以下
以外の光を反射してしまい、本発明の目的である黄色光
が得られない。一方、kが2.5を越えると、ハロゲン
電球から赤外線を放射する領域が、多層干渉膜による赤
外線を反射するピーク領域からずれて、赤外線が十分に
反射されずに、ランプ効率が低下してしまう。したがっ
て、kは2.2〜2.5の範囲が好ましい。
【0012】多層干渉膜は、層数を増やせば増やすほど
反射率が増し青色光をカットし赤外線を反射する割合が
大きくなり、ハロゲン電球の色は濃黄色となり、かつ明
るさも向上する。ただし、層数が増えると、コストアッ
プになったり、多層干渉膜の組み合わせによっては光学
膜厚の範囲が狭くなり製造上問題が生じたりしてくる。
反射率が増し青色光をカットし赤外線を反射する割合が
大きくなり、ハロゲン電球の色は濃黄色となり、かつ明
るさも向上する。ただし、層数が増えると、コストアッ
プになったり、多層干渉膜の組み合わせによっては光学
膜厚の範囲が狭くなり製造上問題が生じたりしてくる。
【0013】図3は第3膜8の層数が6で、かつ第2膜
7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層の
光学膜厚を変化させたときの色度変化である。まず、第
2膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を
満足する光学膜厚は104〜110nmの範囲である。し
かしながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難であ
る。10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は1
00〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜に
よって明るさは減少しているが、第3膜によって波長1
000nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上して
おり、総合的には、従来の白色のものと比べると、約1
0%減少した明るさを持っている。図6に光学膜厚10
8nm、k=2.3の本発明にかかる多層干渉膜の分光透
過率曲線を示す。なお、図6中の数字は第2膜の層数で
ある。
7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層の
光学膜厚を変化させたときの色度変化である。まず、第
2膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を
満足する光学膜厚は104〜110nmの範囲である。し
かしながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難であ
る。10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は1
00〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜に
よって明るさは減少しているが、第3膜によって波長1
000nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上して
おり、総合的には、従来の白色のものと比べると、約1
0%減少した明るさを持っている。図6に光学膜厚10
8nm、k=2.3の本発明にかかる多層干渉膜の分光透
過率曲線を示す。なお、図6中の数字は第2膜の層数で
ある。
【0014】図4は第3膜8の層数が8で、かつ第2膜
7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層の
光学膜厚を変化させた時の色度変化である。まず、第2
膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を満
足する光学膜厚は105〜109nmの範囲である。しか
しながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難である。
10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は100
〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜によっ
て明るさは減少しているが、第3膜によって波長100
0nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上してお
り、総合的には、従来の白色のものと比べると、約7%
減少した明るさを持っている。図7に光学膜厚108n
m、k=2.3の本発明の多層干渉膜の分光透過率曲線
を示す。なお、図中の数字は第2膜の層数である。
7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層の
光学膜厚を変化させた時の色度変化である。まず、第2
膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を満
足する光学膜厚は105〜109nmの範囲である。しか
しながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難である。
10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は100
〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜によっ
て明るさは減少しているが、第3膜によって波長100
0nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上してお
り、総合的には、従来の白色のものと比べると、約7%
減少した明るさを持っている。図7に光学膜厚108n
m、k=2.3の本発明の多層干渉膜の分光透過率曲線
を示す。なお、図中の数字は第2膜の層数である。
【0015】図5は第3膜8の層数が10で、かつ第2
膜7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層
の光学膜厚を変化させた時の色度変化である。まず、第
2膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を
満足する光学膜厚は106〜109nmの範囲である。し
かしながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難であ
る。10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は1
00〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜に
よって明るさは減少しているが、第3膜によって波長1
000nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上して
おり、総合的には、従来の白色のものと比べると約5%
減少した明るさを持っている。図8に光学膜厚108n
m、k=2.3の本発明にかかる多層干渉膜の分光透過
率曲線を示す。なお、図中の数字は第2膜の層数であ
る。
膜7の層数を8、10および12と変化させ、かつ各層
の光学膜厚を変化させた時の色度変化である。まず、第
2膜に着目して考察すると、8層の場合、JIS規格を
満足する光学膜厚は106〜109nmの範囲である。し
かしながら、製造上光学膜厚の範囲が狭くて困難であ
る。10層および12層の場合は、光学膜厚の範囲は1
00〜111nmで製造上可能である。ここで、第1膜に
よって明るさは減少しているが、第3膜によって波長1
000nm付近で赤外線が反射されて、明るさは向上して
おり、総合的には、従来の白色のものと比べると約5%
減少した明るさを持っている。図8に光学膜厚108n
m、k=2.3の本発明にかかる多層干渉膜の分光透過
率曲線を示す。なお、図中の数字は第2膜の層数であ
る。
【0016】また、第3膜の層数を6層未満にすると、
第1膜によって減少した明るさを第3膜によって赤外線
を反射して明るさは増すが、総合的に従来の白色のもの
と比べると約20%減少して、従来の白色電球に黄色ガ
ラスをかぶせたものと同様な明るさとなり、新たな効果
は得られない。また、第3膜を10層より増やすと、膜
形成上剥離を起こす場合があり、製造上問題が生じてく
る。
第1膜によって減少した明るさを第3膜によって赤外線
を反射して明るさは増すが、総合的に従来の白色のもの
と比べると約20%減少して、従来の白色電球に黄色ガ
ラスをかぶせたものと同様な明るさとなり、新たな効果
は得られない。また、第3膜を10層より増やすと、膜
形成上剥離を起こす場合があり、製造上問題が生じてく
る。
【0017】また、第2膜の層数を10層未満にする
と、JIS規格を満足することができなく、12層より
多くすると、コストアップになり問題となってくる。
と、JIS規格を満足することができなく、12層より
多くすると、コストアップになり問題となってくる。
【0018】次に、かかる多層干渉膜5の形成方法につ
いて述べる。第1膜にはテトラエチルシリケートをエタ
ノール系の溶剤に溶かしさらに分解を促進するための希
塩酸を加えて撹拌した均質な溶液を用いる。この溶液に
硝酸鉄を加えて完全に溶解する。前記溶液にガラスバル
ブ1を浸漬し、これを一定速度で引き上げ均一な膜を塗
布し、乾燥・焼成を行う。この第1膜上に第2膜および
第3膜を順次形成する。これらの第2膜および第3膜は
いずれも多層干渉膜からなっており、本発明実施例で
は、高屈折率層としてTiO2 、低屈折率層としてはS
iO2 を用いた。各層の膜厚は、溶液の濃度と引き上げ
速度によって決定される。第2膜および第3膜が所定の
膜厚になるように各溶液の濃度と引き上げ速度を設定す
る。
いて述べる。第1膜にはテトラエチルシリケートをエタ
ノール系の溶剤に溶かしさらに分解を促進するための希
塩酸を加えて撹拌した均質な溶液を用いる。この溶液に
硝酸鉄を加えて完全に溶解する。前記溶液にガラスバル
ブ1を浸漬し、これを一定速度で引き上げ均一な膜を塗
布し、乾燥・焼成を行う。この第1膜上に第2膜および
第3膜を順次形成する。これらの第2膜および第3膜は
いずれも多層干渉膜からなっており、本発明実施例で
は、高屈折率層としてTiO2 、低屈折率層としてはS
iO2 を用いた。各層の膜厚は、溶液の濃度と引き上げ
速度によって決定される。第2膜および第3膜が所定の
膜厚になるように各溶液の濃度と引き上げ速度を設定す
る。
【0019】TiO2 はテトラブチルチタネートをエタ
ノール系の溶剤に溶かした液にガラスバルブ1を浸漬
し、一定速度で引き上げ均一な膜を塗布し、乾燥・焼成
を行う。前記バルブをテトラエチルシリケートをエタノ
ール系の溶剤に溶かした液に浸漬し、高屈折率層の場合
と同じように引き上げ、乾燥・焼成を行う。この工程を
繰り返して所定の膜厚になるように各溶液濃度および引
き上げ速度を設定して多層干渉膜5を形成する。
ノール系の溶剤に溶かした液にガラスバルブ1を浸漬
し、一定速度で引き上げ均一な膜を塗布し、乾燥・焼成
を行う。前記バルブをテトラエチルシリケートをエタノ
ール系の溶剤に溶かした液に浸漬し、高屈折率層の場合
と同じように引き上げ、乾燥・焼成を行う。この工程を
繰り返して所定の膜厚になるように各溶液濃度および引
き上げ速度を設定して多層干渉膜5を形成する。
【0020】図9は本発明の一実施例のハロゲン電球の
色度点を示す。このハロゲン電球の多層干渉膜は、第1
膜には光学膜厚54nm、第2膜には、層数10、光学膜
厚108nm、第3膜には、層数8、光学膜厚が250n
m、最終層の光学膜厚125nmの各構成を有する。多層
干渉膜には透過特性の入射角度依存性がある。図9中の
実線は、従来の多層干渉膜付きハロゲン電球の入射角度
依存性を示すものである。○印はバルブの中心軸に対し
て垂直方向の色度点であり、入射角度が大きくなるに従
い色度はxが小さくなる方向にシフトする。図9中の破
線は本発明のハロゲン電球の入射角度依存性を示すもの
である。●印はバルブの中心軸に対して垂直方向の色度
点である(図10参照)。本発明のハロゲン電球は、従
来のものと比べ、色むらが減少した。また、その明るさ
は、従来の多層干渉膜付きのものと同様なものが得ら
れ、従来の黄色ガラスをハロゲン電球にかぶせたものよ
り10%向上した明るさが得られた。
色度点を示す。このハロゲン電球の多層干渉膜は、第1
膜には光学膜厚54nm、第2膜には、層数10、光学膜
厚108nm、第3膜には、層数8、光学膜厚が250n
m、最終層の光学膜厚125nmの各構成を有する。多層
干渉膜には透過特性の入射角度依存性がある。図9中の
実線は、従来の多層干渉膜付きハロゲン電球の入射角度
依存性を示すものである。○印はバルブの中心軸に対し
て垂直方向の色度点であり、入射角度が大きくなるに従
い色度はxが小さくなる方向にシフトする。図9中の破
線は本発明のハロゲン電球の入射角度依存性を示すもの
である。●印はバルブの中心軸に対して垂直方向の色度
点である(図10参照)。本発明のハロゲン電球は、従
来のものと比べ、色むらが減少した。また、その明るさ
は、従来の多層干渉膜付きのものと同様なものが得ら
れ、従来の黄色ガラスをハロゲン電球にかぶせたものよ
り10%向上した明るさが得られた。
【0021】なお、上記実施例では多層干渉膜を構成す
る高屈折率層の材料としてTiO2を用いたが、このほ
かに酸化タンタル(TaO2 )、酸化ジルコン(ZrO
2 )等を用いることができ、その屈折率は2.0以上で
ある。また、低屈折率層の材料としてSiO2 を用いた
が、このほかに酸化セレン(SeO2 )等を用いること
ができ、その屈折率は1.6以下である。また、その形
成方法についても真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、
ゾル−ゲル法(ディップ法、スプレー法)等の方法を用
いることができる。
る高屈折率層の材料としてTiO2を用いたが、このほ
かに酸化タンタル(TaO2 )、酸化ジルコン(ZrO
2 )等を用いることができ、その屈折率は2.0以上で
ある。また、低屈折率層の材料としてSiO2 を用いた
が、このほかに酸化セレン(SeO2 )等を用いること
ができ、その屈折率は1.6以下である。また、その形
成方法についても真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、
ゾル−ゲル法(ディップ法、スプレー法)等の方法を用
いることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は第1、第
2および第3膜からなる多層干渉膜によって青色光をカ
ットし従来品に生じていた色むらを解消し、かつ第1膜
によって減少した明るさを第3膜によって補い、従来に
比し効率も高いハロゲン電球を提供することができるも
のである。
2および第3膜からなる多層干渉膜によって青色光をカ
ットし従来品に生じていた色むらを解消し、かつ第1膜
によって減少した明るさを第3膜によって補い、従来に
比し効率も高いハロゲン電球を提供することができるも
のである。
【図1】本発明の一実施例であるハロゲン電球の要部拡
大断面図
大断面図
【図2】同ハロゲン電球の一部切欠正面図
【図3】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の色度の変化を示す図
場合の色度の変化を示す図
【図4】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の色度の変化を示す図
場合の色度の変化を示す図
【図5】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の色度の変化を示す図
場合の色度の変化を示す図
【図6】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の分光透過率曲線図
場合の分光透過率曲線図
【図7】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の分光透過率曲線図
場合の分光透過率曲線図
【図8】多層干渉膜の層数および光学膜厚を変化させた
場合の分光透過率曲線図
場合の分光透過率曲線図
【図9】本発明のハロゲン電球の色度図
【図10】図9の説明図
1 ガラスバルブ 2 フィラメント 3,4 リード線 5 多層干渉膜 6 第1膜 7 第2膜 8 第3膜
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にフィラメントを設けたガラスバル
ブの表面に順次形成された第1、第2および第3膜から
なる多層干渉膜を備え、前記第1膜はシリカ−酸化鉄か
らなる選択吸収膜であり、前記第2膜は層数が10また
は12の偶数で光学膜厚(nd)が100〜110nmで
あり、この第2膜の奇数層に高屈折率材料、同偶数層に
低屈折率材料を用いて交互に積層し、かつこの第2膜の
1層目の光学膜厚がnd/2であり、さらに前記第3膜
は層数6〜10の範囲の偶数で、光学膜厚がk×nd
(ただし、k=2.2〜2.5)であり、この第3膜の
奇数層に高屈折率材料、同偶数層に低屈折率材料を用い
て交互に積層し、かつこの第3膜の最終層の光学膜厚が
k×nd/2であることを特徴とするハロゲン電球。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18649792A JPH0636748A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ハロゲン電球 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18649792A JPH0636748A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ハロゲン電球 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0636748A true JPH0636748A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16189527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18649792A Pending JPH0636748A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ハロゲン電球 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636748A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004503908A (ja) * | 2000-06-16 | 2004-02-05 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光吸収媒体を具えたランプ |
| JP2004335478A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 有色光を発生するためのランプ |
| JP2008530725A (ja) * | 2005-02-07 | 2008-08-07 | パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング | Nir白熱灯 |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP18649792A patent/JPH0636748A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004503908A (ja) * | 2000-06-16 | 2004-02-05 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光吸収媒体を具えたランプ |
| JP2004335478A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 有色光を発生するためのランプ |
| JP2008530725A (ja) * | 2005-02-07 | 2008-08-07 | パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング | Nir白熱灯 |
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