JPH063676B2 - カセットテープ用滑性シート - Google Patents

カセットテープ用滑性シート

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JPH063676B2
JPH063676B2 JP1100196A JP10019689A JPH063676B2 JP H063676 B2 JPH063676 B2 JP H063676B2 JP 1100196 A JP1100196 A JP 1100196A JP 10019689 A JP10019689 A JP 10019689A JP H063676 B2 JPH063676 B2 JP H063676B2
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良招 鏑木
正義 南条
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、オーディオ用カセットテープやビデオ用カセ
ットテープにおいて磁気テープとカセットケースの間に
用いられるカセットテープ用滑性シートに関するもので
ある。
<従来の技術> オーディオ用カセットテープやビデオ用カセットテープ
においては、磁気テープの走行時におけるカセットケー
ス内壁面とテープ端面の間の摩擦を減少させると共に帯
電を防止するために、磁気テープとカセットケース内壁
面の間に滑性シートが配置されている。
従来、滑性シートとしては、摩擦係数が小さく、熱安定
性に優れていてポリ4フッ化エチレンシート等が用いら
れている。しかしこのシートは高価な上、リールおよび
テープとの摩擦によって局部的に静電気が発生し、リー
ル及びテープの走行性を悪化させたり、柔軟性が高すぎ
て腰が弱く、シート周縁が曲ったり、所定位置よりズレ
たりして、カートリッジ内への装着作業が面倒であると
いう欠点を有すものである。また、紙をベースとし、こ
れにシリコーン加工を施して滑性を付与したシートも知
られているが、このシートは耐水性に劣り、吸湿によっ
て寸法変化を生じ、カールやタルミが発生して滑性が低
下するという欠点を有するものである。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は上記の如き欠点を解消して、磁気テープの優れ
た走行安定性と耐久性が得られるカセットテープ用滑性
シートを提供するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、支持体の少なくとも片面に、水酸基、カルボ
キシル基、アミノ基、エポキシ基のうち少なくとも1つ
の基を分子中に有するポリエステル系、ポリウレタン系
またはアクリル系の樹脂とシリルイソシアネート化合物
とから構成される表面層が設けられていることを特徴と
するカセットテープ用滑性シートである。
本発明に使用されるシリルイソシアネート化合物とは、
分子中にSi-NCO結合を有するSi(NCO)4および下記一般式
(1),(2)で表わされる一連の化合物を言うもので、更に
これらの化合物の縮重合物を包含するものである。
一般式: RnSi(NCO)4-n …(1) (RO)nSi(NCO)4-n …(2) (ここで、nは3以下の整数、Rはアルキル基、アリー
ル基、アルケニル基を表わす。) なお、これらシリルイソシアネート化合物の中でもアル
キル基を分子中に含有するものが特に好ましい。
本発明に使用される、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基、エポキシ基のうち少なくとも1つの基を分子中に有
するポリエステル系、ポリウレタン系またはアクリル系
の樹脂とは、これらの官能基を重合体分子の主鎖中、側
鎖中、または分子末端に有する単独重合体または共重合
体の樹脂である。すなわち、アクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸等を共重合成分として含むガラス転移点
60℃以上のアクリル系樹脂や、ポリエステル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂が支持体との密着性、耐熱性等の点
から本発明に使用される。
本発明における表面層は、上記の如き樹脂とシリルイソ
シアネート化合物とから構成されるもので、シリルイソ
シアネート化合物によって良好な表面滑り性が得られ、
シリルイソシアネート化合物を固着し、かつ表面層の支
持体への結着機能を持たせ、良好な耐久性を得るために
前記の如き特定の樹脂が用いられているものである。す
なわち、樹脂分子中に存在する水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、エポキシ基等は、シリルイソシアネート
化合物のイソシアネート基と反応して表面層にシリルイ
ソシアネート化合物を固定してしまうものである。表面
層におけるシリルイソシアネート化合物と前記樹脂との
配合比率は重量比で、9:1〜1:9であり、特に8:
2〜4:6が好ましい。なお、本発明でいう表面層は、
上記の特定の樹脂とシリルイソシアネート化合物とから
構成されるもの以外に、必要に応じて他の成分を含有す
るものをも含むものである。例えば耐ブロッキング性を
向上する目的で、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、リトポ
ン、サチンホワイト、各種樹脂微粉末等の微粒子を添加
することも可能である。
上記の如き表面層は、表面層を形成するための材料を適
当な溶媒に分散または溶解して均一に調製した塗料を、
ロールコーティング法、ブレードコーティング法、スプ
レーコーティング法、エアナイフコーティング法、ロッ
ドコーティング法等の方法によって支持体上に塗布・乾
燥する方法や前記の表面層を形成するための材料を均一
に混合した混合物をホットメルトコーティング法、ラミ
ネートコーティング法等により支持体上に設ける方法等
によって形成することができる。表面層の厚さは0.1〜
2μm程度が好適である。
本発明で用いられる支持体としては、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ジアセテート、ト
リアセテート、アクリル系ポリマー、セロハン、セルロ
イド、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂フィルムが挙
げられるが中でもポリエチレンテレフタレートフィルム
が強度・コストの面で有効であり、好ましい。フィルム
の厚さは一般に5〜100μm、好ましくは10〜50
μm程度である。なお、フィルムはその用途に応じて透
明フィルム、乳白色フィルム、着色フィルム等を適宜選
択することもできる。
本発明のカセットテープ用滑性シートは上記の如く、支
持体上に表面層を少なくとも片面に設けたものである
が、例えば表裏の区別なく使用できる等の取扱い上の利
点から、必要に応じて表面層を支持体の両面に設けるこ
ともできる。また。表面層は樹脂が用いられることから
使用される材料の種類、配合によっては表面固有抵抗が
高く摩擦帯電を生じ易いので帯電防止処理が施されてい
ることが好ましい。帯電防止処理の方法としては、支
持体として帯電防止剤を含有する帯電防止フィルムを使
用する。表面層に帯電防止剤を含有させる、支持体
と表面層の間および/または支持体の表面層とは反対側
の面に帯電防止層を設ける、などが挙げられ、必要に応
じて適宜用いることができる。ここで使用される帯電防
止剤としては、例えばカチオン系、アニオン系等の界面
活性剤系、アクリルポリマー系、ポリシロキサン系等が
挙げられる。また帯電防止層を設けるには上記帯電防止
剤を、必要に応じて結着剤を加えて塗料を調製して支持
体上に塗布・乾燥することによって得られる。なお、帯
電防止効果を十分得るためには、20℃65%RH環境
下での表面固有抵抗を1.0×1012Ω/□以下にするこ
とが好ましい。
<実施例> 次に、本発明を実施例により詳細に説明する。なお、配
合を示す部数は全て重量部を表わす。
実施例1 支持体としてポリエチレンテレフタレートフィルム(テ
イジンテトロンフィルムSタイプ、厚さ50μm、帝人
社製)を使用し、片面に下記組成の塗料を塗布・乾燥し
て厚さ1μmの帯電防止層を設けた。
次に下記組成よりなる塗料を帯電防止層上に塗布・乾燥
して厚さ0.5μmの表面層を設けて本発明の滑性シート
を作製した。
実施例2 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の滑性シートを作製し
た。
実施例3 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の滑性シートを作製し
た。
実施例4 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の滑性シートを作製し
た。
実施例5 実施例1において支持体の両面に帯電防止層を設けた
後、その一方の面の帯電防止層上に下記組成よりなる塗
料を塗布・乾燥して厚さ0.5μmの表面層を設けて本発
明の滑性シートを作製した。
実施例6 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例5と全く同様にして本発明の滑性シートを作製し
た。
実施例7 実施例1において支持体の片面に帯電防止層を設けた
後、支持体の他方の面に下記組成よりなる塗料を塗布・
乾燥して厚さ0.5μmの表面層を設けて本発明の滑性シ
ートを作製した。
比較例1 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の滑性シートを作製し
た。
比較例2 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の滑性シートを作製し
た。
比較例3 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例5と全く同様にして比較用の滑性シートを作製し
た。
比較例4 表面層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の滑性シートを作製し
た。
以上の実施例1〜7、比較例1〜4の滑性シートを所定
の形態に加工して市販のオーディオ用カセットテープ
(90分録音タイプ)に組み込んだ。このカセットテー
プをカセットレコーダーにてテープの早送り・巻き戻し
を200回繰り返してテープの走行性と耐久性を調べ
た。
その結果、表−1に示すとおり本発明の滑性シートは優
れた特性を有していることが確認された。なお、評価方
法は次のとおりである。
1)走行性;テープの早送り・巻き戻し時の摩擦音・走
行音の発生レベルが低く、良好にテープ走行しているも
のを○、摩擦音・走行音が大きくて気になるものを×と
した。
2)耐久性;テープの早送り・巻き戻しを200回繰り
返した後、テープの端部に伸びが発生せず良好なものを
○、テープ端部に伸びが発生して波状になっているもの
を×とした。
3)動摩擦係数;J.TAPPI紙パルプ試験法No.3
0−79の方法により、滑性シートの表面層面と未処理
PETフィルム面とを合わせて荷重75gにて測定し
た。
<発明の効果> 本発明のカセットテープ用滑性シートは良好な表面滑性
を有しているので、摩擦によるノイズの発生や帯電性が
少なく磁気テープの良好な走行安定性と耐久性が得られ
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも片面に、水酸基、カル
    ボキシル基、アミノ基、エポキシ基のうち少なくとも1
    つの基を分子中に有するポリエステル系、ポリウレタン
    系またはアクリル系の樹脂と、シリルイソシアネート化
    合物とから構成される表面層が設けられていることを特
    徴とするカセットテープ用滑性シート。
JP1100196A 1989-04-21 1989-04-21 カセットテープ用滑性シート Expired - Fee Related JPH063676B2 (ja)

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