JPH0636997B2 - 肉盛用耐摩耗銅合金 - Google Patents
肉盛用耐摩耗銅合金Info
- Publication number
- JPH0636997B2 JPH0636997B2 JP9937987A JP9937987A JPH0636997B2 JP H0636997 B2 JPH0636997 B2 JP H0636997B2 JP 9937987 A JP9937987 A JP 9937987A JP 9937987 A JP9937987 A JP 9937987A JP H0636997 B2 JPH0636997 B2 JP H0636997B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- overlay
- present
- wear
- hardness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は耐摩耗性や耐食性等の表面特性の局部的な改
善のために金属基材上にレーザ肉盛法等により肉盛溶接
するための銅合金に関するものであり、特にCu−Ni
系の耐摩耗性および耐食性、耐熱性の優れた肉盛用銅合
金に関するものである。
善のために金属基材上にレーザ肉盛法等により肉盛溶接
するための銅合金に関するものであり、特にCu−Ni
系の耐摩耗性および耐食性、耐熱性の優れた肉盛用銅合
金に関するものである。
従来の技術 一般にCu−Ni合金は耐食性および耐熱性に優れた合
金として知られており、そのその代表的なものとして
は、キュプロニッケルとして知られるCu〜10〜30%N
i合金がある。しかしながらCu−Ni合金は、それ自
体では比較的軟質で耐摩耗性が充分ではなく、したがっ
て特に耐摩耗性向上のために肉盛するための肉盛用合金
としては適当ではなかった。
金として知られており、そのその代表的なものとして
は、キュプロニッケルとして知られるCu〜10〜30%N
i合金がある。しかしながらCu−Ni合金は、それ自
体では比較的軟質で耐摩耗性が充分ではなく、したがっ
て特に耐摩耗性向上のために肉盛するための肉盛用合金
としては適当ではなかった。
ところで一般に銅合金の強化方法としては、主として鋳
造材料として固溶強化により強度上昇を図る方法と、熱
処理型合金として熱処理によりマトリックス中に硬質粒
子を分散析出させて強度上昇を図る方法とに大別される
が、前者の固溶強化による方法だけでは硬さを充分に高
くして耐摩耗性の充分な向上を図ることは困難である。
一方、後者の硬質粒子を分散析出させる方法では、かな
りの程度まで硬度を高めて耐摩耗性を向上させることが
可能と考えられる。Cu−Ni系の合金においても、コ
ルソン合金として知られるCu−Ni−Si合金、すな
わちNi3〜4%、Si0.8〜1.0%、残部Cuよりなる
合金では、Ni2Siによる析出硬化によってかなりの
強度上昇を図ることができ、またこのほかCu30%前
後、Ni60〜70%程度のCu−Ni合金をベースとして
これに少量のAlやFeを添加したモネルメタルと称さ
れる合金でも析出硬化を図っている。
造材料として固溶強化により強度上昇を図る方法と、熱
処理型合金として熱処理によりマトリックス中に硬質粒
子を分散析出させて強度上昇を図る方法とに大別される
が、前者の固溶強化による方法だけでは硬さを充分に高
くして耐摩耗性の充分な向上を図ることは困難である。
一方、後者の硬質粒子を分散析出させる方法では、かな
りの程度まで硬度を高めて耐摩耗性を向上させることが
可能と考えられる。Cu−Ni系の合金においても、コ
ルソン合金として知られるCu−Ni−Si合金、すな
わちNi3〜4%、Si0.8〜1.0%、残部Cuよりなる
合金では、Ni2Siによる析出硬化によってかなりの
強度上昇を図ることができ、またこのほかCu30%前
後、Ni60〜70%程度のCu−Ni合金をベースとして
これに少量のAlやFeを添加したモネルメタルと称さ
れる合金でも析出硬化を図っている。
発明が解決すべき問題点 従来のCu−Ni系合金のうち、比較的硬度が高いコル
ソン合金やモネルメタル等においてもある程度は耐摩耗
性が良好ではあるが、特に内燃機関用シリンダボアやピ
ストンなどの如く摩擦摺動部位を有する部材を製造する
ために、金属基材の一部の耐摩耗性を局部的に著しく向
上させる目的で肉盛する合金としては未だ不充分な耐摩
耗性しか得られていなかった。
ソン合金やモネルメタル等においてもある程度は耐摩耗
性が良好ではあるが、特に内燃機関用シリンダボアやピ
ストンなどの如く摩擦摺動部位を有する部材を製造する
ために、金属基材の一部の耐摩耗性を局部的に著しく向
上させる目的で肉盛する合金としては未だ不充分な耐摩
耗性しか得られていなかった。
ところで銅合金においてその硬さを向上させて耐摩耗性
を向上させる方法としてはTiを添加する方法が考えら
れる。銅合金に対するTi添加は、固溶強化と分散析出
による硬化との両者による硬度上昇を期待することがで
きる。しかしながら従来のTiを添加した銅合金のう
ち、肉盛用銅合金として開発されたものはほとんどな
く、特にCu−Ni系合金においてTiを添加した肉盛
用合金は皆無であった。その理由の一つとしては、Ti
は銅中への固溶量が少ないために肉盛性を害するものと
考えられていたことによる。またたとえTiが肉盛用C
u−Ni系合金に使用されたとしても、添加量によって
はTiが単独に析出して偏析し、組織的にも不安定な材
質となってしまうと考えられ、したがって従来は肉盛用
のCu−Ni系合金にTiを添加することが行なわれて
いなかったのである。
を向上させる方法としてはTiを添加する方法が考えら
れる。銅合金に対するTi添加は、固溶強化と分散析出
による硬化との両者による硬度上昇を期待することがで
きる。しかしながら従来のTiを添加した銅合金のう
ち、肉盛用銅合金として開発されたものはほとんどな
く、特にCu−Ni系合金においてTiを添加した肉盛
用合金は皆無であった。その理由の一つとしては、Ti
は銅中への固溶量が少ないために肉盛性を害するものと
考えられていたことによる。またたとえTiが肉盛用C
u−Ni系合金に使用されたとしても、添加量によって
はTiが単独に析出して偏析し、組織的にも不安定な材
質となってしまうと考えられ、したがって従来は肉盛用
のCu−Ni系合金にTiを添加することが行なわれて
いなかったのである。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、耐
食性、耐熱性の良好なCu−Ni合金をベースとし、肉
盛性の低下や材質安定度の低下などの不都合を防止しつ
つTiの添加により耐摩耗性の著しい向上を図り、これ
により肉盛に適した耐摩耗性、耐熱性、耐食性の優れた
肉盛用銅合金を提供することを目的とするものである。
食性、耐熱性の良好なCu−Ni合金をベースとし、肉
盛性の低下や材質安定度の低下などの不都合を防止しつ
つTiの添加により耐摩耗性の著しい向上を図り、これ
により肉盛に適した耐摩耗性、耐熱性、耐食性の優れた
肉盛用銅合金を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 この発明の肉盛用銅合金は、重量%でNi1〜50%、T
i0.05〜2%、B0.5〜5%、Si0.1〜5%を含有し、
残部がCuおよび不可避的不純物よりなることを特徴と
するものである。
i0.05〜2%、B0.5〜5%、Si0.1〜5%を含有し、
残部がCuおよび不可避的不純物よりなることを特徴と
するものである。
作 用 この発明の肉盛用銅合金は、基本的には優れた耐食性、
耐熱性を得るためにCu−Ni合金をベース材とし、こ
れに所要量のTiを添加して耐摩耗性の向上を図り、か
つ肉盛性の低下や材質安定性の低下などを防止するため
に所要量のSi、Bを添加したものである。以下にこの
発明の肉盛用銅合金における成分限定理由について説明
する。
耐熱性を得るためにCu−Ni合金をベース材とし、こ
れに所要量のTiを添加して耐摩耗性の向上を図り、か
つ肉盛性の低下や材質安定性の低下などを防止するため
に所要量のSi、Bを添加したものである。以下にこの
発明の肉盛用銅合金における成分限定理由について説明
する。
Ni: Niはこの発明の銅合金におけるベース材としてCu−
Ni基とするために必要な元素であって、CuにNiを
添加してCu−Ni基とすることにより耐食性、耐熱性
の優れた材料を得ることができる。Niが1%未満で
は、充分な耐熱性、耐食性が得られず、一方Niが50%
を越えれば肉盛性が低下するとともに剪断強度が低下す
るから、Niは1〜50%の範囲内とした。なおNiはこ
の範囲内でも特に10〜40%程度が好ましい。
Ni基とするために必要な元素であって、CuにNiを
添加してCu−Ni基とすることにより耐食性、耐熱性
の優れた材料を得ることができる。Niが1%未満で
は、充分な耐熱性、耐食性が得られず、一方Niが50%
を越えれば肉盛性が低下するとともに剪断強度が低下す
るから、Niは1〜50%の範囲内とした。なおNiはこ
の範囲内でも特に10〜40%程度が好ましい。
Ti: TiはCu基地中へ0.5%程度までは固溶してCu基地
を強化させるとともに、Ti−Si、Ti−B等の硬質
な化合物やTi粒子を析出させて金属組織を強化・硬化
させ、これによって耐摩耗性を著しく向上させるに有効
な元素である。Tiが0.05%未満ではこれらの効果が充
分に得られず、一方、2.0%を越えれば粗大な塊状のT
i化合物が偏析して、成分や組織のばらつきにより材質
を不安定にしてしまう。またTi化合物からなる晶出物
は硬くて脆いため、Tiが2.0%を越えて塊状の粗大な
化合物が析出すれば、被削性に悪影響を及ぼす。したが
ってTiは0.05〜2.0%の範囲内とした。なおTiの好
ましい添加量は、0.5〜1.5%程度である。
を強化させるとともに、Ti−Si、Ti−B等の硬質
な化合物やTi粒子を析出させて金属組織を強化・硬化
させ、これによって耐摩耗性を著しく向上させるに有効
な元素である。Tiが0.05%未満ではこれらの効果が充
分に得られず、一方、2.0%を越えれば粗大な塊状のT
i化合物が偏析して、成分や組織のばらつきにより材質
を不安定にしてしまう。またTi化合物からなる晶出物
は硬くて脆いため、Tiが2.0%を越えて塊状の粗大な
化合物が析出すれば、被削性に悪影響を及ぼす。したが
ってTiは0.05〜2.0%の範囲内とした。なおTiの好
ましい添加量は、0.5〜1.5%程度である。
Si: SiはBとともにB−Siの低融点共晶を生成して、肉
盛性を向上させるに寄与する元素である。その効果はS
iが0.1未満では充分に得られず、一方Siが5%を越
えれば、靭性を低下させて割れを発生させるから、Si
は0.1〜5%の範囲内とする必要がある。なおこの範囲
内でも特にSi1〜4%程度が好ましい。
盛性を向上させるに寄与する元素である。その効果はS
iが0.1未満では充分に得られず、一方Siが5%を越
えれば、靭性を低下させて割れを発生させるから、Si
は0.1〜5%の範囲内とする必要がある。なおこの範囲
内でも特にSi1〜4%程度が好ましい。
B: Bは前述のようにSiとともにB−Siの低融点共晶を
生成して肉盛性を向上させるに寄与する元素である。B
が0.5%未満ではその効果が充分に得られず、一方Bが
5%を越えればB−Siの低融点共晶の晶出量が過剰と
なって、ピンホールが多発する。すなわちB−Siの低
融点共晶は、肉盛時に最終的に凝固する部分に晶出する
から、その量が過剰であれば、所謂ひけ巣の形で残存し
てピンホール、ブローホールを生成させてしまう。した
がってBは、0.5〜5%の範囲内とする必要がある。
生成して肉盛性を向上させるに寄与する元素である。B
が0.5%未満ではその効果が充分に得られず、一方Bが
5%を越えればB−Siの低融点共晶の晶出量が過剰と
なって、ピンホールが多発する。すなわちB−Siの低
融点共晶は、肉盛時に最終的に凝固する部分に晶出する
から、その量が過剰であれば、所謂ひけ巣の形で残存し
てピンホール、ブローホールを生成させてしまう。した
がってBは、0.5〜5%の範囲内とする必要がある。
以上の各成分のほかはCuおよび不可避的不純物とすれ
ば良い。
ば良い。
以上のようなこの発明の銅合金の各成分元素、特にT
i、Si、Bの添加量の範囲とその限定理由を第1図に
概略的に示す。
i、Si、Bの添加量の範囲とその限定理由を第1図に
概略的に示す。
なおこの発明の肉盛用合金を製造する方法は、従来一般
的な方法に従えば良い。またこの発明の銅合金は、肉盛
方法の具体的手段の如何にかかわらず、すべての肉盛溶
接に適用できることは勿論である。また肉盛を行なう対
象となる基材も、鋳鉄、銅、その他任意のものを選択す
ることができる。
的な方法に従えば良い。またこの発明の銅合金は、肉盛
方法の具体的手段の如何にかかわらず、すべての肉盛溶
接に適用できることは勿論である。また肉盛を行なう対
象となる基材も、鋳鉄、銅、その他任意のものを選択す
ることができる。
実施例 [実施例1] Ni20%、B1.5%、Si3%、Ti1.0%、残部Cuよ
りなるこの発明の成分範囲内の合金材料を用いて、JIS
AC2Cからなるアルミニウム合金基材にレーザ肉盛法によ
り肉盛を行なった。ここでレーザ肉盛条件は次の通りで
ある。
りなるこの発明の成分範囲内の合金材料を用いて、JIS
AC2Cからなるアルミニウム合金基材にレーザ肉盛法によ
り肉盛を行なった。ここでレーザ肉盛条件は次の通りで
ある。
熱 源 :CO2レーザ レーザ 出 力:3.6kw レーザビーム径:直径3.0mm ビーム 形 式:オシレートビーム 加 工 速 度:800mm/min ビーム 振 幅:6mm このようにして得られた本発明合金による肉盛層の断面
状況を第2図に、またその肉盛層の拡大組織を第3図に
示す。またこの実施例1の本発明合金による肉盛層の硬
さを調べたところ、Hv約350であった。一方比較のた
め、Tiを含有しないCu−20%Ni−1.5%B−3%
Si合金材(比較材)を用いて上記と同様な条件で肉盛
を行なったところ、その硬さはHv約200であり、したが
ってこの比較材と比べて本発明合金による肉盛層の硬さ
が著しく改善されていることが明らかである。このよう
に硬さが著しく上昇している理由は、第2図の肉盛層断
面写真から判るように、Ti−Si、Ti−B等の化合
物やTiがマトリックス中に晶出しているためであるこ
とが明らかである。
状況を第2図に、またその肉盛層の拡大組織を第3図に
示す。またこの実施例1の本発明合金による肉盛層の硬
さを調べたところ、Hv約350であった。一方比較のた
め、Tiを含有しないCu−20%Ni−1.5%B−3%
Si合金材(比較材)を用いて上記と同様な条件で肉盛
を行なったところ、その硬さはHv約200であり、したが
ってこの比較材と比べて本発明合金による肉盛層の硬さ
が著しく改善されていることが明らかである。このよう
に硬さが著しく上昇している理由は、第2図の肉盛層断
面写真から判るように、Ti−Si、Ti−B等の化合
物やTiがマトリックス中に晶出しているためであるこ
とが明らかである。
[比較例1] 本発明成分範囲外のNi20%、B1.5%、Si5.5%、T
i1.0%、残部Cuよりなる組成の合金材料を用いて、J
IS AC2Cからなるアルミニウム合金基材に対して実施例
1と同じ条件でレーザ肉盛を行なった。このようにして
得られた肉盛層の断面状況を第4図に示す。
i1.0%、残部Cuよりなる組成の合金材料を用いて、J
IS AC2Cからなるアルミニウム合金基材に対して実施例
1と同じ条件でレーザ肉盛を行なった。このようにして
得られた肉盛層の断面状況を第4図に示す。
第4図から明らかなように、比較例1の合金ではSi量
が本発明上限の5%を越える5.5%であるため、靭性が
低下して割れが発生している。
が本発明上限の5%を越える5.5%であるため、靭性が
低下して割れが発生している。
[比較例2] 本発明成分範囲外のNi20%、B5.5%、Si3%、T
i1.0%、残部Cuよりなる組成の合金材料を用いて、J
IS AC2Cからなるアルミニウム合金基材に対して実施例
1と同じ条件でレーザ肉盛を行なった。このようにして
得られた肉盛層の断面状況を第5図に示す。
i1.0%、残部Cuよりなる組成の合金材料を用いて、J
IS AC2Cからなるアルミニウム合金基材に対して実施例
1と同じ条件でレーザ肉盛を行なった。このようにして
得られた肉盛層の断面状況を第5図に示す。
第5図から明らかなように、比較例2の合金はB量が本
発明上限の5%を越える5.5%であるため、B−Siの
低融点共晶が過剰に晶出し、ピンホールが多発してい
た。
発明上限の5%を越える5.5%であるため、B−Siの
低融点共晶が過剰に晶出し、ピンホールが多発してい
た。
[実施例2] 比較材のCu−20%Ni−1.5%B−3%Si合金をベ
ース材としてこれに0.05〜2.5%の範囲内の種々の量の
Tiを添加した合金を作成し、各合金を用いて実施例1
の場合と同様にしてレーザ肉盛を行なった。
ース材としてこれに0.05〜2.5%の範囲内の種々の量の
Tiを添加した合金を作成し、各合金を用いて実施例1
の場合と同様にしてレーザ肉盛を行なった。
各Ti量の肉盛層の常温硬さを調べた結果をTi添加量
に対応して第6図に示す。第6図に示すように、硬さ自
体はTi量の添加に伴なって高くなっており、また硬さ
のばらつきはTi2.0%までは比較的少ないが、Tiが
2.0%を越えれば硬さのばらつきが急激に大きくなって
いる。
に対応して第6図に示す。第6図に示すように、硬さ自
体はTi量の添加に伴なって高くなっており、また硬さ
のばらつきはTi2.0%までは比較的少ないが、Tiが
2.0%を越えれば硬さのばらつきが急激に大きくなって
いる。
また各Ti量の肉盛層について、大越式摩耗試験機によ
り、すべり速度0.2m/sec、0.8m/secの2条件で摩耗量を
調べた結果を第7図に示す。第7図に示すように、Ti
添加量0.5%で摩耗量は比較材であるTi無添加材の半
分以下となっており、この発明の合金の耐摩耗性が著し
く優れることが明らかである。また試験条件によるで摩
耗量の差も小さくなっており、どのようなで摩耗状況下
においても優れた耐摩耗性を示すことが判る。
り、すべり速度0.2m/sec、0.8m/secの2条件で摩耗量を
調べた結果を第7図に示す。第7図に示すように、Ti
添加量0.5%で摩耗量は比較材であるTi無添加材の半
分以下となっており、この発明の合金の耐摩耗性が著し
く優れることが明らかである。また試験条件によるで摩
耗量の差も小さくなっており、どのようなで摩耗状況下
においても優れた耐摩耗性を示すことが判る。
さらに上記の各Ti量の合金のうち、Ti0.5%添加材
の本発明合金肉盛層およびTi1.0%添加材の本発明合
金肉盛層について、比較材(Ti無添加のCu−20%N
i−1.5%B−3%Si材)の肉盛層とともに、種々の
温度での高温硬さを調べた結果を第8図に示す。
の本発明合金肉盛層およびTi1.0%添加材の本発明合
金肉盛層について、比較材(Ti無添加のCu−20%N
i−1.5%B−3%Si材)の肉盛層とともに、種々の
温度での高温硬さを調べた結果を第8図に示す。
第8図から、本発明合金肉盛層では、Ti無添加の比較
材肉盛層に対しHvにして約100〜150の硬さ上昇を室温か
ら500℃まで保持することができ、耐熱性が著しく向上
していることが明らかである。但し、600℃程度以上で
はCu基材の強度に限界があり、いずれのTi添加量で
も硬さが低下するから、700℃以上の高温域での耐摩耗
性材としての使用は避けることが望ましい。なお400〜5
00℃において硬さが上昇するのは、Tiその他の時効析
出硬化によるものと考えられる。
材肉盛層に対しHvにして約100〜150の硬さ上昇を室温か
ら500℃まで保持することができ、耐熱性が著しく向上
していることが明らかである。但し、600℃程度以上で
はCu基材の強度に限界があり、いずれのTi添加量で
も硬さが低下するから、700℃以上の高温域での耐摩耗
性材としての使用は避けることが望ましい。なお400〜5
00℃において硬さが上昇するのは、Tiその他の時効析
出硬化によるものと考えられる。
発明の効果 前述の実施例からも明らかなように、この発明の合金
は、Ti添加により著しく高い耐摩耗性を得ることがで
きると同時に、肉盛性も良好でかつ組織、特性のばらつ
きも少なく、したがってこの発明の合金は耐摩耗性が要
求される部位へ肉盛溶接する合金として極めて優れてお
り、この発明の合金を各種部品の肉盛溶接に適用するこ
とによってその耐久性を飛躍的に向上させることができ
る。またこの発明の合金は、耐食性、耐熱性も優れてお
り、それらの特性が要求される部品の肉盛にも好適に適
用することができ、また前述のように肉盛性が良好で種
々の金属材料への肉盛が可能であり、したがって肉盛の
適用範囲を拡大することができる。
は、Ti添加により著しく高い耐摩耗性を得ることがで
きると同時に、肉盛性も良好でかつ組織、特性のばらつ
きも少なく、したがってこの発明の合金は耐摩耗性が要
求される部位へ肉盛溶接する合金として極めて優れてお
り、この発明の合金を各種部品の肉盛溶接に適用するこ
とによってその耐久性を飛躍的に向上させることができ
る。またこの発明の合金は、耐食性、耐熱性も優れてお
り、それらの特性が要求される部品の肉盛にも好適に適
用することができ、また前述のように肉盛性が良好で種
々の金属材料への肉盛が可能であり、したがって肉盛の
適用範囲を拡大することができる。
第1図はこの発明の肉盛用合金におけるTi、Si、B
の添加量範囲とその限定理由を示す線図、第2図は実施
例1の本発明合金を用いた肉盛層の金属断面組織写真
(倍率10倍)、第3図は同じく実施例1の本発明合金を
用いた肉盛層の金属断面組織写真(倍率37.5倍)、第4
図は比較例1の合金を用いた肉盛層の金属断面組織写真
(倍率10倍)、第5図は比較例2の合金を用いた肉盛層
の金属断面組織写真(倍率10倍)、第6図は実施例2に
おけるTi添加量と肉盛層の硬さとの関係を示す相関
図、第7図は実施例2におけるTi添加量と肉盛層ので
摩耗量との関係を示す相関図、第8図はTi添加の本発
明材およびTi無添加の比較材について温度による硬さ
変化を示すグラフである。
の添加量範囲とその限定理由を示す線図、第2図は実施
例1の本発明合金を用いた肉盛層の金属断面組織写真
(倍率10倍)、第3図は同じく実施例1の本発明合金を
用いた肉盛層の金属断面組織写真(倍率37.5倍)、第4
図は比較例1の合金を用いた肉盛層の金属断面組織写真
(倍率10倍)、第5図は比較例2の合金を用いた肉盛層
の金属断面組織写真(倍率10倍)、第6図は実施例2に
おけるTi添加量と肉盛層の硬さとの関係を示す相関
図、第7図は実施例2におけるTi添加量と肉盛層ので
摩耗量との関係を示す相関図、第8図はTi添加の本発
明材およびTi無添加の比較材について温度による硬さ
変化を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】重量%でNi1〜50%、Ti0.05〜2%、
B0.5〜5%、Si0.1〜5%を含有し、残部がCuおよ
び不可避的不純物よりなることを特徴とする肉盛用耐摩
耗銅合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9937987A JPH0636997B2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 | 肉盛用耐摩耗銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9937987A JPH0636997B2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 | 肉盛用耐摩耗銅合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63264295A JPS63264295A (ja) | 1988-11-01 |
| JPH0636997B2 true JPH0636997B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=14245888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9937987A Expired - Fee Related JPH0636997B2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 | 肉盛用耐摩耗銅合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636997B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5004581A (en) * | 1989-07-31 | 1991-04-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Dispersion strengthened copper-base alloy for overlay |
| ATE472618T1 (de) * | 2005-08-10 | 2010-07-15 | Waertsilae Nsd Schweiz Ag | Grossdieselmotor mit einem schutz gegen hochtemperaturkorrosion, sowie die verwendung einer legierung im grossdieselmotor als hochtemperaturkorrosionsschutz. |
-
1987
- 1987-04-22 JP JP9937987A patent/JPH0636997B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63264295A (ja) | 1988-11-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100854667B1 (ko) | 피스톤 링용의 내마모성 금속간 화합물 재료 | |
| US8187529B2 (en) | Wear resistant alloy and method of producing thereof | |
| US2101970A (en) | Valve seat | |
| JP5345316B2 (ja) | 高硬度耐磨耗性耐食性鋳鉄材 | |
| US5082625A (en) | Corrosion-resistant alloy for build-up welding | |
| JP2000511983A (ja) | 内燃機関の排気弁スピンドル又はピストンの形態の可動壁部材 | |
| WO2000071772A1 (en) | Aluminum-silicon alloy having improved properties at elevated temperatures | |
| JPH083694A (ja) | 鋳鉄の溶接に有用な溶接材料から作られる溶接デポジット | |
| JPH0636997B2 (ja) | 肉盛用耐摩耗銅合金 | |
| JPS60121254A (ja) | 複合シリンダ・ライナ | |
| JPH1085933A (ja) | 熱間押出、鍛造用金型への多層肉盛方法 | |
| JPS6155578B2 (ja) | ||
| JP3763603B2 (ja) | 耐摩耗性鋳鉄およびその製造方法 | |
| JPH0235021B2 (ja) | Fukugoshirindaarainaa | |
| JP4491758B2 (ja) | 成形機用シリンダ | |
| JPH08100243A (ja) | 高耐熱性鉄基合金 | |
| JPS60169654A (ja) | 複層シリンダ−ライナ | |
| CN113897509A (zh) | 用于阀座的铜合金 | |
| JPS6029445A (ja) | 耐食性に優れる複合シリンダライナ | |
| JPH08158004A (ja) | 複合超硬ロール | |
| JP2002275588A (ja) | 耐摩耗耐食合金および成形機用シリンダ | |
| JPS60259749A (ja) | 耐摩耗性内燃機関用シリンダブロツク | |
| JP3194985B2 (ja) | 高靱性且つ高耐摩耗性Al金属間化合物複合体 | |
| JPH06220573A (ja) | ロッカアーム | |
| JP2000176679A (ja) | 高延性肉盛用合金粉末 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |