JPH0637356A - 発光素子 - Google Patents
発光素子Info
- Publication number
- JPH0637356A JPH0637356A JP18907792A JP18907792A JPH0637356A JP H0637356 A JPH0637356 A JP H0637356A JP 18907792 A JP18907792 A JP 18907792A JP 18907792 A JP18907792 A JP 18907792A JP H0637356 A JPH0637356 A JP H0637356A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- znse
- type
- conductivity type
- znsse
- layer
- Prior art date
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- Semiconductor Lasers (AREA)
- Led Devices (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光素子に関するもので、p型層に対する接
触抵抗を軽減することで、高い発光効率のp−n接合型
青色LEDまたは青色LDを提供する。 【構成】 n伝導型を有したZnSe結晶11上に、C
dZnSeとZnSeまたはZnSSeを交互に積層し
た構造12を有する。前記CdZnSeとZnSeまた
はZnSSeを交互に積層した構造12上に、p伝導型
を有したZnSe13を有する。前記p伝導型を有した
ZnSe13上にp伝導型を有したZnTe14を有す
る。前記p伝導型を有したZnTe14に正電極、前記
n伝導型を有したZnSe結晶11に負電極を備えてい
る。
触抵抗を軽減することで、高い発光効率のp−n接合型
青色LEDまたは青色LDを提供する。 【構成】 n伝導型を有したZnSe結晶11上に、C
dZnSeとZnSeまたはZnSSeを交互に積層し
た構造12を有する。前記CdZnSeとZnSeまた
はZnSSeを交互に積層した構造12上に、p伝導型
を有したZnSe13を有する。前記p伝導型を有した
ZnSe13上にp伝導型を有したZnTe14を有す
る。前記p伝導型を有したZnTe14に正電極、前記
n伝導型を有したZnSe結晶11に負電極を備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置などに用いら
れる発光ダイオードや半導体レーザに関するものであ
る。
れる発光ダイオードや半導体レーザに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、壁掛けテレビなどのディスプレー
用光源として、実用上十分な輝度と効率をもつ青色発光
ダイオード(LED)や青色半導体レーザ(LD)の開
発が望まれている。II−VI族化合物半導体であるZnS
eやZnSまたはZnSSeは、バンドギャップが室温
で2.7〜3.7eVあり、直接遷移型のバンド構造を有す
ることから、青色LED用半導体材料として期待されて
いる。一般に、高輝度、高効率の青色LEDを実現する
ためには、これらの材料に不純物を添加して伝導型の制
御をおこない、p−n接合構造を形成する必要がある。
しかし、ZnSe、ZnSまたはその混晶は、ともに低
抵抗のp型伝導が得にくい材料であることが知られてお
り、さらにp型ZnSeまたはZnSのための電極用金
属もあまり調べられていないのが現状である。
用光源として、実用上十分な輝度と効率をもつ青色発光
ダイオード(LED)や青色半導体レーザ(LD)の開
発が望まれている。II−VI族化合物半導体であるZnS
eやZnSまたはZnSSeは、バンドギャップが室温
で2.7〜3.7eVあり、直接遷移型のバンド構造を有す
ることから、青色LED用半導体材料として期待されて
いる。一般に、高輝度、高効率の青色LEDを実現する
ためには、これらの材料に不純物を添加して伝導型の制
御をおこない、p−n接合構造を形成する必要がある。
しかし、ZnSe、ZnSまたはその混晶は、ともに低
抵抗のp型伝導が得にくい材料であることが知られてお
り、さらにp型ZnSeまたはZnSのための電極用金
属もあまり調べられていないのが現状である。
【0003】現在までに、低抵抗p型をめざして新しい
アクセプター不純物の検討が数多くなされてき、ZnS
e中にNやLiを添加することで、青色LEDが得られ
たとの報告もいくつかある(参考文献:J. Nishizawa e
t al.;ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス J.
Appl. Phys. 59(1986)2256., A. Ohki et al.;ジャー
ナル・オブ・クリスタル・グロウス J. Cryst. Growth
93(1988)692.,Y. Yasuda et al.;アプライド・フィジ
クス・レターズ Appl. Phys. Lett. 52(1988)57.)。
アクセプター不純物の検討が数多くなされてき、ZnS
e中にNやLiを添加することで、青色LEDが得られ
たとの報告もいくつかある(参考文献:J. Nishizawa e
t al.;ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス J.
Appl. Phys. 59(1986)2256., A. Ohki et al.;ジャー
ナル・オブ・クリスタル・グロウス J. Cryst. Growth
93(1988)692.,Y. Yasuda et al.;アプライド・フィジ
クス・レターズ Appl. Phys. Lett. 52(1988)57.)。
【0004】従来例として、ZnSe中にN不純物を添
加して得られたp−n接合型青色LEDの構造を図6に
示す。61はSiをドープしたn型GaAs基板、62
はClをドープしたn型ZnSeエピタキシャル層、6
3はNをドープしたp型ZnSeエピタキシャル層、6
4および65はそれぞれAuおよびAuSn電極であ
る。このp−n接合構造に順方向のバイアスをかける
と、少数キャリアが注入されて発光が得られる。
加して得られたp−n接合型青色LEDの構造を図6に
示す。61はSiをドープしたn型GaAs基板、62
はClをドープしたn型ZnSeエピタキシャル層、6
3はNをドープしたp型ZnSeエピタキシャル層、6
4および65はそれぞれAuおよびAuSn電極であ
る。このp−n接合構造に順方向のバイアスをかける
と、少数キャリアが注入されて発光が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を以下に述べる。 (1)従来はp型ZnSeまたはZnSSeに直接Au
等を接触させ(例えばAu等を蒸着し)p型電極を得て
いたが、p型ZnSeまたはZnSSeとAuとでは良
好なオーム性接触を得ることは困難であり、Auとp型
ZnSeまたはZnSSeの接触抵抗が高くなるため、
その結果LEDやLDの駆動電圧も10V以上と極めて
高くなってしまう。 (2)Auとの接触抵抗が高いため、駆動電流を流すと
放熱し、したがって室温における連続レーザ発振は困難
である。
する課題を以下に述べる。 (1)従来はp型ZnSeまたはZnSSeに直接Au
等を接触させ(例えばAu等を蒸着し)p型電極を得て
いたが、p型ZnSeまたはZnSSeとAuとでは良
好なオーム性接触を得ることは困難であり、Auとp型
ZnSeまたはZnSSeの接触抵抗が高くなるため、
その結果LEDやLDの駆動電圧も10V以上と極めて
高くなってしまう。 (2)Auとの接触抵抗が高いため、駆動電流を流すと
放熱し、したがって室温における連続レーザ発振は困難
である。
【0006】そこで本発明は、電極における接触抵抗を
軽減することで、高密度のキャリアの注入と高い効率の
青色発光が得られ、高輝度、高発光効率の青色発光素子
を提供することを目的とする。
軽減することで、高密度のキャリアの注入と高い効率の
青色発光が得られ、高輝度、高発光効率の青色発光素子
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段は次の通りである。 (1)n伝導型を有したZnSeまたはZnSSe結晶
上に、CdZnSeとZnSeまたはZnSSeを交互
に積層した構造を有し、前記CdZnSeとZnSeま
たはZnSSeを交互に積層した構造上に、p伝導型を
有したZnSeまたはZnSSeを有し、前記p伝導型
を有したZnSeまたはZnSSe上にp伝導型を有し
たZnTeを有し、前記p伝導型を有したZnTeに正
電極、前記n伝導型を有したZnSe結晶に負電極を備
えたことを特徴とする発光素子とすることである。 (2)n伝導型を有したGaAs基板上にn伝導型を有
したZnSeまたはZnSSeを有し、前記n伝導型を
有したZnSeまたはZnSSe上に、CdZnSeと
ZnSeまたはZnSSeを交互に積層した構造を有
し、前記CdZnSeとZnSeまたはZnSSeを交
互に積層した構造上に、p伝導型を有したZnSeまた
はZnSSeを有し、前記p伝導型を有したZnSeま
たはZnSSe上にp伝導型を有したZnTeを有し、
前記p伝導型を有したZnTeに正電極、前記n伝導型
を有したGaAs基板に負電極を備えたことを特徴とす
る発光素子とすることである。
段は次の通りである。 (1)n伝導型を有したZnSeまたはZnSSe結晶
上に、CdZnSeとZnSeまたはZnSSeを交互
に積層した構造を有し、前記CdZnSeとZnSeま
たはZnSSeを交互に積層した構造上に、p伝導型を
有したZnSeまたはZnSSeを有し、前記p伝導型
を有したZnSeまたはZnSSe上にp伝導型を有し
たZnTeを有し、前記p伝導型を有したZnTeに正
電極、前記n伝導型を有したZnSe結晶に負電極を備
えたことを特徴とする発光素子とすることである。 (2)n伝導型を有したGaAs基板上にn伝導型を有
したZnSeまたはZnSSeを有し、前記n伝導型を
有したZnSeまたはZnSSe上に、CdZnSeと
ZnSeまたはZnSSeを交互に積層した構造を有
し、前記CdZnSeとZnSeまたはZnSSeを交
互に積層した構造上に、p伝導型を有したZnSeまた
はZnSSeを有し、前記p伝導型を有したZnSeま
たはZnSSe上にp伝導型を有したZnTeを有し、
前記p伝導型を有したZnTeに正電極、前記n伝導型
を有したGaAs基板に負電極を備えたことを特徴とす
る発光素子とすることである。
【0008】
【作用】本発明は上記の手段により次の作用を有する。 (1)p型ZnTeにAu電極を接触した場合、その接
触抵抗は極めて低く、さらにp型ZnTeとp型ZnS
eまたはZnSSeとの接触抵抗も低いため、結果とし
てp型ZnSeまたはZnSSeとAu電極との間に良
好なオーム性接触が容易に得られる。 (2)p型ZnSeまたはZnSSeとp型電極との間
に良好なオーム性接触が得られれば、放熱も少なくなる
ため高密度のキャリア注入が可能となり、発光効率も向
上し、室温連続レーザ発振も可能となる。 (3)あらかじめ電子デバイスや光デバイスを形成した
GaAsを基板として用いることで、青色LEDやLD
とこれらの電子デバイスや光デバイス(例えばGaAs
FET)との集積化を可能とする。
触抵抗は極めて低く、さらにp型ZnTeとp型ZnS
eまたはZnSSeとの接触抵抗も低いため、結果とし
てp型ZnSeまたはZnSSeとAu電極との間に良
好なオーム性接触が容易に得られる。 (2)p型ZnSeまたはZnSSeとp型電極との間
に良好なオーム性接触が得られれば、放熱も少なくなる
ため高密度のキャリア注入が可能となり、発光効率も向
上し、室温連続レーザ発振も可能となる。 (3)あらかじめ電子デバイスや光デバイスを形成した
GaAsを基板として用いることで、青色LEDやLD
とこれらの電子デバイスや光デバイス(例えばGaAs
FET)との集積化を可能とする。
【0009】
【実施例】本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(a)は、ZnSe青色半導体レーザ(L
D)の構造断面図を示す。11はIドープn型ZnSe
基板、12はCdZnSe/ZnSe多重量子井戸層、
13はNドープp型ZnSe層、14は3nm厚のSb
ドープp型ZnTe層である。CdZnSe/ZnSe
多重量子井戸層12を構成するCdZnSe121とZ
nSe122の層厚はどちらも10nmとした。CdZn
Se/ZnSe多重量子井戸層12の実効的バンドギャ
ップは、ヘテロ接合によって形成されるポテンシャル井
戸中の量子準位により決定される。この井戸中に形成さ
れる量子準位の深さは井戸層および障壁層の膜厚に依存
するため、CdZnSeおよびZnSeの各層の膜厚を
変えることによって、実効的バンドギャップを変化でき
る。本実施例では第1の多重量子井戸12の実効的な吸
収端は、それぞれ520nmとなった。Iドープn型Zn
Se11の電子濃度、Nドープp型ZnSe13および
Sbドープp型ZnTe14の濃度はともに1×1018
cm-3である。15および16はそれぞれAuおよびIn
電極である。本実施例のように、p型ZnTeにAu電
極を接触した場合、その接触抵抗は極めて低くなる。ま
たp型ZnTeとp型ZnSeとの接触抵抗も低い。し
たがってp型ZnSeとAu電極との直列抵抗も低くな
り、良好なオーム性接触が得られた。結果としてp型Z
nSeとp型電極との間に良好なオーム性接触が得られ
れば、接触抵抗による放熱も少なくなるため高密度のキ
ャリア注入が可能となり、発光効率も向上し、室温連続
レーザ発振も可能となった。本構造のLDによって、駆
動電圧5Vで波長約520nmでの連続レーザ発振が室温
において得られた。
する。図1(a)は、ZnSe青色半導体レーザ(L
D)の構造断面図を示す。11はIドープn型ZnSe
基板、12はCdZnSe/ZnSe多重量子井戸層、
13はNドープp型ZnSe層、14は3nm厚のSb
ドープp型ZnTe層である。CdZnSe/ZnSe
多重量子井戸層12を構成するCdZnSe121とZ
nSe122の層厚はどちらも10nmとした。CdZn
Se/ZnSe多重量子井戸層12の実効的バンドギャ
ップは、ヘテロ接合によって形成されるポテンシャル井
戸中の量子準位により決定される。この井戸中に形成さ
れる量子準位の深さは井戸層および障壁層の膜厚に依存
するため、CdZnSeおよびZnSeの各層の膜厚を
変えることによって、実効的バンドギャップを変化でき
る。本実施例では第1の多重量子井戸12の実効的な吸
収端は、それぞれ520nmとなった。Iドープn型Zn
Se11の電子濃度、Nドープp型ZnSe13および
Sbドープp型ZnTe14の濃度はともに1×1018
cm-3である。15および16はそれぞれAuおよびIn
電極である。本実施例のように、p型ZnTeにAu電
極を接触した場合、その接触抵抗は極めて低くなる。ま
たp型ZnTeとp型ZnSeとの接触抵抗も低い。し
たがってp型ZnSeとAu電極との直列抵抗も低くな
り、良好なオーム性接触が得られた。結果としてp型Z
nSeとp型電極との間に良好なオーム性接触が得られ
れば、接触抵抗による放熱も少なくなるため高密度のキ
ャリア注入が可能となり、発光効率も向上し、室温連続
レーザ発振も可能となった。本構造のLDによって、駆
動電圧5Vで波長約520nmでの連続レーザ発振が室温
において得られた。
【0010】次に、作製の工程の一例を図2を用いて説
明する。本実施例ではZnSe11の成長方法として、
ヨウ素輸送法を採用した。まずヨウ素輸送法による成長
について説明する。まず、ZnSeの粉末を高純度水素
中で850℃、3時間還元処理を行った後、石英アンプ
ル等の中に1×10-6Torr程度で真空封入し1000
℃、50時間焼成した。これを原料として用いた。ま
た、鏡面ラップし、化学エッチを施した(111)面を
もつZnSe単結晶を種結晶として用いた。成長用アン
プルの体積に対して5mg/cm2の分量のヨウ素ととも
に、この焼成したZnSeと種結晶ZnSeを成長用ア
ンプルに封入し、封管中で成長を行った。成長用アンプ
ルにおいて焼成したZnSeの部分の温度は850℃と
し、ZnSe種結晶の部分の温度は840℃として温度
勾配をつけ、10日程度の成長を行った。得られた結晶
のへき開面(110)を沸騰した50%のNaOH水溶
液で20分間処理することによって、二等辺三角形のエ
ッチピットが得られる。結晶中の積層欠陥は(110)
面内では双晶境界となって現れ、これをはさんで二等辺
三角形のエッチピットの方向が変わるが、本発明で用い
た成長方法で得た結晶ではエッチピットの方向がそろっ
ており、積層欠陥の濃度が小さいことが確認された。
明する。本実施例ではZnSe11の成長方法として、
ヨウ素輸送法を採用した。まずヨウ素輸送法による成長
について説明する。まず、ZnSeの粉末を高純度水素
中で850℃、3時間還元処理を行った後、石英アンプ
ル等の中に1×10-6Torr程度で真空封入し1000
℃、50時間焼成した。これを原料として用いた。ま
た、鏡面ラップし、化学エッチを施した(111)面を
もつZnSe単結晶を種結晶として用いた。成長用アン
プルの体積に対して5mg/cm2の分量のヨウ素ととも
に、この焼成したZnSeと種結晶ZnSeを成長用ア
ンプルに封入し、封管中で成長を行った。成長用アンプ
ルにおいて焼成したZnSeの部分の温度は850℃と
し、ZnSe種結晶の部分の温度は840℃として温度
勾配をつけ、10日程度の成長を行った。得られた結晶
のへき開面(110)を沸騰した50%のNaOH水溶
液で20分間処理することによって、二等辺三角形のエ
ッチピットが得られる。結晶中の積層欠陥は(110)
面内では双晶境界となって現れ、これをはさんで二等辺
三角形のエッチピットの方向が変わるが、本発明で用い
た成長方法で得た結晶ではエッチピットの方向がそろっ
ており、積層欠陥の濃度が小さいことが確認された。
【0011】次に、こうして得られた図2(a)のZn
Se結晶11上に分子線エピタキシ成長(以下、MBE
と記す。)法によりCdZnSe/ZnSe多重量子井
戸構造12を形成した(図2(b))。CdZnSe/
ZnSe多重量子井戸層12を構成するCdZnSe層
121の原料には亜鉛、カドミウムおよびセレン、Zn
Se層122の原料には亜鉛およびセレンを用いた。基
板温度は350〜450℃とした。まず、沸騰した50
%NaOH水溶液のエッチャントによりZnSe基板1
1の表面酸化膜を除去する。この際、まずリアクティブ
イオンエッチ法などを用いて表面をエッチングした後、
50%NaOH水溶液によりドライエッチによるダメー
ジと表面酸化膜を取り除けば、さらにエピタキシャル膜
の品質が向上する。次に図2(b)に示すように、Cd
ZnSe層121を10nm、ZnSe層122を10n
m、原料の分子線を交互照射することにより交互に3周
期成長させた。CdZnSe層121の成長およびZn
Se層122の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急
峻性を増すために2秒間の成長中断時間をもうけ、その
後に次の成長を行った。次に図2(c)のようにNドー
プp型ZnSe層13を形成した。原料には亜鉛および
セレンを用い、ドーパントであるNの原料にはプラズマ
化したNを用いた。さらに次には図2(d)のようにS
bドープp型ZnTe14を形成した。原料には亜鉛お
よびテルルを用い、ドーパント原料にはSbを用いた。
その後、電極の形成には図2(e)に示すように本積層
構造にSiO2膜17とAu電極15をフォトリソグラ
フィーと蒸着法をもちいて順次形成してAu電極ストラ
イプを形成し、n型ZnSe基板にはIn電極を蒸着法
をもちいて形成した。さらに図2(f)に示すようにZ
nSe端面へき界によりキャビティ18を形成すること
により、半導体レーザとした。
Se結晶11上に分子線エピタキシ成長(以下、MBE
と記す。)法によりCdZnSe/ZnSe多重量子井
戸構造12を形成した(図2(b))。CdZnSe/
ZnSe多重量子井戸層12を構成するCdZnSe層
121の原料には亜鉛、カドミウムおよびセレン、Zn
Se層122の原料には亜鉛およびセレンを用いた。基
板温度は350〜450℃とした。まず、沸騰した50
%NaOH水溶液のエッチャントによりZnSe基板1
1の表面酸化膜を除去する。この際、まずリアクティブ
イオンエッチ法などを用いて表面をエッチングした後、
50%NaOH水溶液によりドライエッチによるダメー
ジと表面酸化膜を取り除けば、さらにエピタキシャル膜
の品質が向上する。次に図2(b)に示すように、Cd
ZnSe層121を10nm、ZnSe層122を10n
m、原料の分子線を交互照射することにより交互に3周
期成長させた。CdZnSe層121の成長およびZn
Se層122の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急
峻性を増すために2秒間の成長中断時間をもうけ、その
後に次の成長を行った。次に図2(c)のようにNドー
プp型ZnSe層13を形成した。原料には亜鉛および
セレンを用い、ドーパントであるNの原料にはプラズマ
化したNを用いた。さらに次には図2(d)のようにS
bドープp型ZnTe14を形成した。原料には亜鉛お
よびテルルを用い、ドーパント原料にはSbを用いた。
その後、電極の形成には図2(e)に示すように本積層
構造にSiO2膜17とAu電極15をフォトリソグラ
フィーと蒸着法をもちいて順次形成してAu電極ストラ
イプを形成し、n型ZnSe基板にはIn電極を蒸着法
をもちいて形成した。さらに図2(f)に示すようにZ
nSe端面へき界によりキャビティ18を形成すること
により、半導体レーザとした。
【0012】尚、本発明の第1の実施例において、基板
にn型ZnSe基板を用いたが、n型ZnS基板やn型
ZnSSe基板でも同様に利用でき、これらの基板はヨ
ウ素輸送法によって容易に得られる。また、ZnSe基
板上にn型ZnSe層を形成したものをZnSe11の
代わりに用いても同様な効果が期待できる。
にn型ZnSe基板を用いたが、n型ZnS基板やn型
ZnSSe基板でも同様に利用でき、これらの基板はヨ
ウ素輸送法によって容易に得られる。また、ZnSe基
板上にn型ZnSe層を形成したものをZnSe11の
代わりに用いても同様な効果が期待できる。
【0013】一般に、ZnSe結晶の融点は非常に高
く、融点付近の温度での蒸気圧も非常に高いため、従来
の結晶成長法では高品質のZnSe結晶は作ることが難
しかった。そこで、本発明の第1の実施例ではヨウ素を
用いた気相成長方法を用いて低い成長温度で高品質のZ
nSe結晶を作製した。しかし、このヨウ素を用いた方
法では、現在のところ最大で3cm角の結晶が限度であ
る。コストや大面積化を考えた場合、さらに高品質で大
面積のものが安価に得られる結晶をZnSe結晶の代わ
りに用いることが期待される。ZnSe結晶と格子定数
が近いという点ではGaAs結晶が有望であり、成長前
の前処理が容易であることやFETやレーザ素子との集
積化のメリットなどからもGaAs結晶が基板としても
っとも有望と考えられる。また、GaAsとZnSeと
の格子不整合は約0.27%であり、不整合率は小さ
く、品質の良い結晶が得やすい。ZnSe結晶より簡単
に手にはいるGaAs基板を用いることにより、ZnS
e結晶のかわりに、n型GaAs基板上にMBE法によ
り形成したn型ZnS、n型ZnSeまたはn型ZnS
Seエピタキシャル層を用いることで図1の実施例に示
した構造をGaAs基板上に作ることができる。次に第
3の実施例を図面に基づいて説明する。図3において、
31はSiドープn型GaAs基板、32はClドープ
n型ZnSe層、33はCdZnSe/ZnSe多重量
子井戸層、34はNドープp型ZnSe層、35は3n
m厚のSbドープp型ZnTe層である。CdZnSe
/ZnSe多重量子井戸層33を構成するCdZnSe
331とZnSe332の層厚はどちらも10nmとし
た。CdZnSe/ZnSe多重量子井戸層33の実効
的バンドギャップは、ヘテロ接合によって形成されるポ
テンシャル井戸中の量子準位により決定される。本実施
例では多重量子井戸33の実効的な吸収端は、それぞれ
520nmとなった。Clドープn型ZnSe32の電子
濃度、Nドープp型ZnSe34およびSbドープp型
ZnTe35の濃度はともに1×1018cm-3である。3
6および37はそれぞれAuおよびAuSn電極であ
る。本実施例においても、p型ZnTeにAu電極を接
触した場合、その接触抵抗は極めて低くなる。またp型
ZnTeとp型ZnSeとの接触抵抗も低い。したがっ
てp型ZnSeまたはZnSSeとAu電極との直列抵
抗も低くなり、良好なオーム性接触が得られた。結果と
してp型ZnSeまたはZnSSeとp型電極との間に
良好なオーム性接触が得られることで、放熱も少なくな
り高密度のキャリア注入が可能となり、発光効率も向上
して、室温連続レーザ発振も可能となった。本構造のL
Dによっても、駆動電圧5Vで波長約520nmでの連続
レーザ発振が室温において得られた。
く、融点付近の温度での蒸気圧も非常に高いため、従来
の結晶成長法では高品質のZnSe結晶は作ることが難
しかった。そこで、本発明の第1の実施例ではヨウ素を
用いた気相成長方法を用いて低い成長温度で高品質のZ
nSe結晶を作製した。しかし、このヨウ素を用いた方
法では、現在のところ最大で3cm角の結晶が限度であ
る。コストや大面積化を考えた場合、さらに高品質で大
面積のものが安価に得られる結晶をZnSe結晶の代わ
りに用いることが期待される。ZnSe結晶と格子定数
が近いという点ではGaAs結晶が有望であり、成長前
の前処理が容易であることやFETやレーザ素子との集
積化のメリットなどからもGaAs結晶が基板としても
っとも有望と考えられる。また、GaAsとZnSeと
の格子不整合は約0.27%であり、不整合率は小さ
く、品質の良い結晶が得やすい。ZnSe結晶より簡単
に手にはいるGaAs基板を用いることにより、ZnS
e結晶のかわりに、n型GaAs基板上にMBE法によ
り形成したn型ZnS、n型ZnSeまたはn型ZnS
Seエピタキシャル層を用いることで図1の実施例に示
した構造をGaAs基板上に作ることができる。次に第
3の実施例を図面に基づいて説明する。図3において、
31はSiドープn型GaAs基板、32はClドープ
n型ZnSe層、33はCdZnSe/ZnSe多重量
子井戸層、34はNドープp型ZnSe層、35は3n
m厚のSbドープp型ZnTe層である。CdZnSe
/ZnSe多重量子井戸層33を構成するCdZnSe
331とZnSe332の層厚はどちらも10nmとし
た。CdZnSe/ZnSe多重量子井戸層33の実効
的バンドギャップは、ヘテロ接合によって形成されるポ
テンシャル井戸中の量子準位により決定される。本実施
例では多重量子井戸33の実効的な吸収端は、それぞれ
520nmとなった。Clドープn型ZnSe32の電子
濃度、Nドープp型ZnSe34およびSbドープp型
ZnTe35の濃度はともに1×1018cm-3である。3
6および37はそれぞれAuおよびAuSn電極であ
る。本実施例においても、p型ZnTeにAu電極を接
触した場合、その接触抵抗は極めて低くなる。またp型
ZnTeとp型ZnSeとの接触抵抗も低い。したがっ
てp型ZnSeまたはZnSSeとAu電極との直列抵
抗も低くなり、良好なオーム性接触が得られた。結果と
してp型ZnSeまたはZnSSeとp型電極との間に
良好なオーム性接触が得られることで、放熱も少なくな
り高密度のキャリア注入が可能となり、発光効率も向上
して、室温連続レーザ発振も可能となった。本構造のL
Dによっても、駆動電圧5Vで波長約520nmでの連続
レーザ発振が室温において得られた。
【0014】次に本発明の第4の実施例である製造の工
程の一例を図4を用いて説明する。まず、GaAs基板
の酸化膜を除去した後、図4(b)のように例えばMB
E法により、原料に亜鉛とセレン、ドーパント原料に塩
化亜鉛を用いて、成長温度350〜450℃でZnSe
層42を成長させた。これによりキャリア濃度n〜1×
1018cm-3のClドープn型ZnSeが得られる。また
ドーパントとしてI、Al、Ga等を用いてもn型結晶
が得られる。次に図4(c)に示すように、CdZnS
e層121を10nm、ZnSe層122を10nm、原料
の分子線を交互照射することにより交互に3周期成長さ
せた。CdZnSe層121の成長およびZnSe層1
22の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急峻性を増
すために2秒間の成長中断時間をもうけ、その後に次の
成長を行った。次に図4(d)のようにNドープp型Z
nSe層34を形成した。原料には亜鉛およびセレンを
用い、ドーパントであるNの原料にはプラズマ化したN
を用いた。さらに次には図4(e)のようにSbドープ
p型ZnTe35を形成した。原料には亜鉛およびテル
ルを用い、ドーパント原料にはSbを用いた。その後p
型ZnSeの電極の形成には図4(f)に示すように本
積層構造にSiO2膜38とAu電極36をフォトリソ
グラフィーと蒸着法をもちいて順次形成して電極ストラ
イプを形成し、n型GaAs基板31の電極の形成はA
uSnの蒸着法を用いた。次に図4(g)に示すように
端面へき界によりキャビティ39を形成することによ
り、半導体レーザとした。
程の一例を図4を用いて説明する。まず、GaAs基板
の酸化膜を除去した後、図4(b)のように例えばMB
E法により、原料に亜鉛とセレン、ドーパント原料に塩
化亜鉛を用いて、成長温度350〜450℃でZnSe
層42を成長させた。これによりキャリア濃度n〜1×
1018cm-3のClドープn型ZnSeが得られる。また
ドーパントとしてI、Al、Ga等を用いてもn型結晶
が得られる。次に図4(c)に示すように、CdZnS
e層121を10nm、ZnSe層122を10nm、原料
の分子線を交互照射することにより交互に3周期成長さ
せた。CdZnSe層121の成長およびZnSe層1
22の成長のどちらの後にも、ヘテロ界面の急峻性を増
すために2秒間の成長中断時間をもうけ、その後に次の
成長を行った。次に図4(d)のようにNドープp型Z
nSe層34を形成した。原料には亜鉛およびセレンを
用い、ドーパントであるNの原料にはプラズマ化したN
を用いた。さらに次には図4(e)のようにSbドープ
p型ZnTe35を形成した。原料には亜鉛およびテル
ルを用い、ドーパント原料にはSbを用いた。その後p
型ZnSeの電極の形成には図4(f)に示すように本
積層構造にSiO2膜38とAu電極36をフォトリソ
グラフィーと蒸着法をもちいて順次形成して電極ストラ
イプを形成し、n型GaAs基板31の電極の形成はA
uSnの蒸着法を用いた。次に図4(g)に示すように
端面へき界によりキャビティ39を形成することによ
り、半導体レーザとした。
【0015】例えば上述のようにn型GaAs基板を用
いる場合は、その上に形成する結晶としてZnSSeエ
ピタキシャル層を用いれば、格子整合可能となり品質の
向上がはかれる。
いる場合は、その上に形成する結晶としてZnSSeエ
ピタキシャル層を用いれば、格子整合可能となり品質の
向上がはかれる。
【0016】尚、図5に示すように、本発明は、あらか
じめ電子デバイスや光デバイスを形成したGaAsを基
板として用いることで、青色LD51とこれらの電子デ
バイスや光デバイス(例えばGaAsFET52)との
集積化を可能とするものである。GaAsFET52は
青色LD51の駆動回路に用いている。
じめ電子デバイスや光デバイスを形成したGaAsを基
板として用いることで、青色LD51とこれらの電子デ
バイスや光デバイス(例えばGaAsFET52)との
集積化を可能とするものである。GaAsFET52は
青色LD51の駆動回路に用いている。
【0017】
【発明の効果】本発明の効果は、本発明によれば、p伝
導層に対して良好なオーム性接触を容易に得ることがで
き、高密度のキャリアの注入と高い効率の青色発光が得
られるという効果がある。そのため、従来にないLED
や半導体レーザなどの高輝度、高効率の青色発光素子が
実現でき、工業的価値は極めて高い。
導層に対して良好なオーム性接触を容易に得ることがで
き、高密度のキャリアの注入と高い効率の青色発光が得
られるという効果がある。そのため、従来にないLED
や半導体レーザなどの高輝度、高効率の青色発光素子が
実現でき、工業的価値は極めて高い。
【図1】本発明の第1の実施例である青色LDの構造断
面図
面図
【図2】本発明の第2の実施例である青色LDの製造工
程断面図
程断面図
【図3】本発明の第3の実施例である青色LDの構造断
面図
面図
【図4】本発明の第4の実施例である青色LDの製造工
程断面図
程断面図
【図5】本発明の第5の実施例である青色LDとGaA
s素子との集積化素子の構造断面図
s素子との集積化素子の構造断面図
【図6】ZnSeを用いた従来のLEDの構造断面図
11 Iドープn型ZnSe基板 12 CdZnSe/ZnSe多重量子井戸層 13 Nドープp型ZnSe層 14 Sbドープp型ZnTe層 15 Au電極 16 In電極 17 SiO2膜 31 Siドープn型GaAs基板 32 Clドープn型ZnSe層 33 CdZnSe/ZnSe多重量子井戸層 34 Nドープp型ZnSe層 35 Sbドープp型ZnTe層 36 Au電極 37 AuSn電極 38 SiO2膜
Claims (3)
- 【請求項1】n伝導型を有したZnSeまたはZnSS
e結晶上に、CdZnSeとZnSeまたはZnSSe
を交互に積層した構造を有し、前記CdZnSeとZn
SeまたはZnSSeを交互に積層した構造上に、p伝
導型を有したZnSeまたはZnSSeを有し、前記p
伝導型を有したZnSeまたはZnSSe上にp伝導型
を有したZnTeを有し、前記p伝導型を有したZnT
eに正電極、前記n伝導型を有したZnSe結晶に負電
極を備えたことを特徴とする発光素子。 - 【請求項2】n伝導型を有したGaAs基板上にn伝導
型を有したZnSeまたはZnSSeを有し、前記n伝
導型を有したZnSeまたはZnSSe上に、CdZn
SeとZnSeまたはZnSSeを交互に積層した構造
を有し、前記CdZnSeとZnSeまたはZnSSe
を交互に積層した構造上に、p伝導型を有したZnSe
またはZnSSeを有し、前記p伝導型を有したZnS
eまたはZnSSe上にp伝導型を有したZnTeを有
し、前記p伝導型を有したZnTeに正電極、前記n伝
導型を有したGaAs基板に負電極を備えたことを特徴
とする発光素子。 - 【請求項3】p伝導型を有したZnTeの正電極材料に
金(Au)を用いることを特徴とする請求項1または2
記載の発光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18907792A JPH0637356A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18907792A JPH0637356A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 発光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0637356A true JPH0637356A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16234927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18907792A Pending JPH0637356A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637356A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6741029B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-05-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Light emission apparatus and method of fabricating the same |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18907792A patent/JPH0637356A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6741029B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-05-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Light emission apparatus and method of fabricating the same |
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