JPH0637392B2 - 胆汁うっ滞改善剤 - Google Patents
胆汁うっ滞改善剤Info
- Publication number
- JPH0637392B2 JPH0637392B2 JP29602988A JP29602988A JPH0637392B2 JP H0637392 B2 JPH0637392 B2 JP H0637392B2 JP 29602988 A JP29602988 A JP 29602988A JP 29602988 A JP29602988 A JP 29602988A JP H0637392 B2 JPH0637392 B2 JP H0637392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- cholestasis
- tauro
- mulicholic
- liver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、タウロムリコール酸を有効成分として含有す
る胆汁うっ滞改善剤に関する。タウロムリコール酸は、
タウロヒオコール酸のジアステレオマーであり、以下の
構造式に示すごとく、α型、β型及びω型の三種類の異
性体が存在する。
る胆汁うっ滞改善剤に関する。タウロムリコール酸は、
タウロヒオコール酸のジアステレオマーであり、以下の
構造式に示すごとく、α型、β型及びω型の三種類の異
性体が存在する。
従来の技術 胆汁うっ滞は、肝臓の重要な働きである胆汁分泌が障害
された状態で、薬物性肝炎、ウィルス性肝炎に併発する
急性のもの、原発性肝硬変(PBC)に代表される慢性
型、家族性や妊娠中に起る反復性のものがあるが、その
他、様々な原因による慢性肝炎や肝硬変にもしばしば認
められる病態で、従来の治療には抵抗することが多く、
近年、当該疾患及び病態の治療薬として、胆汁うっ滞改
善作用と肝細胞保護作用を兼備する薬物が切望されてい
る。
された状態で、薬物性肝炎、ウィルス性肝炎に併発する
急性のもの、原発性肝硬変(PBC)に代表される慢性
型、家族性や妊娠中に起る反復性のものがあるが、その
他、様々な原因による慢性肝炎や肝硬変にもしばしば認
められる病態で、従来の治療には抵抗することが多く、
近年、当該疾患及び病態の治療薬として、胆汁うっ滞改
善作用と肝細胞保護作用を兼備する薬物が切望されてい
る。
特開昭61−158995号公報には、タウリ抱合を有
さない、いわゆる遊離型のムリコール酸が、脂肪肝、胆
石又は胃粘膜障害に奏効することが報告されており、加
えて、タウロムリコール酸についての言及もなされてい
る。
さない、いわゆる遊離型のムリコール酸が、脂肪肝、胆
石又は胃粘膜障害に奏効することが報告されており、加
えて、タウロムリコール酸についての言及もなされてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、同公報は、ムリコール酸の肝組織に対す
る脂肪沈着及び胆石形成に対する作用を解明することを
目的としており、かかる治療効果の説明因子としてタウ
ロムリコール酸を使用しているのみであり、タウロムリ
コール酸自体の薬物効果は述べられていない。更に、脂
肪肝及び胆石とは病態生理上、大きく相違する胆汁うっ
滞又は肝細胞への作用に関するタウロムリコール酸の意
義については何らの示唆もない。
る脂肪沈着及び胆石形成に対する作用を解明することを
目的としており、かかる治療効果の説明因子としてタウ
ロムリコール酸を使用しているのみであり、タウロムリ
コール酸自体の薬物効果は述べられていない。更に、脂
肪肝及び胆石とは病態生理上、大きく相違する胆汁うっ
滞又は肝細胞への作用に関するタウロムリコール酸の意
義については何らの示唆もない。
本発明者らは、肝疾患における種々の肝汁酸誘導体の影
響を長年研究してきたところ、タウロムリコール酸
が、強力な胆汁うっ滞改善作用を持ち、しかも肝細胞を
正常に維持する作用を併せ持つこと、これらの作用が
ムリコール酸のみならず、ウルソデオキシコール酸及び
ケノデオキシコール酸よりも優れていることを知り、本
発明に到達した。
響を長年研究してきたところ、タウロムリコール酸
が、強力な胆汁うっ滞改善作用を持ち、しかも肝細胞を
正常に維持する作用を併せ持つこと、これらの作用が
ムリコール酸のみならず、ウルソデオキシコール酸及び
ケノデオキシコール酸よりも優れていることを知り、本
発明に到達した。
課題を解決するための手段 本発明によれば、タウロムリコール酸を有効成分とする
胆汁うっ滞改善剤が提供される。
胆汁うっ滞改善剤が提供される。
本発明に使用するタウロムリコール酸としては、タウロ
−α−ムリコール酸、タウロ−β−ムリコール酸又はタ
ウロ−ω−ムリコール酸が挙げられる。これらの化合物
は、ムリコール酸を原料とし、胆汁酸のタウリン抱合体
に関する周知の製造法を応用して製造することができ
る。例えば、ムリコール酸の対応する立体異性体をクロ
ル炭酸エチル等を用いて混酸無水物に変換し、これをタ
ウリンと反応させることにより製造できる。なお、本発
明において、市販のタウロムリコール酸も使用できるこ
とは言うまでもないことである。
−α−ムリコール酸、タウロ−β−ムリコール酸又はタ
ウロ−ω−ムリコール酸が挙げられる。これらの化合物
は、ムリコール酸を原料とし、胆汁酸のタウリン抱合体
に関する周知の製造法を応用して製造することができ
る。例えば、ムリコール酸の対応する立体異性体をクロ
ル炭酸エチル等を用いて混酸無水物に変換し、これをタ
ウリンと反応させることにより製造できる。なお、本発
明において、市販のタウロムリコール酸も使用できるこ
とは言うまでもないことである。
作用 タウロムリコール酸の胆汁うっ滞改善試験、肝細胞保護
試験及び急性毒性試験の結果を以下に詳述する。各試験
において、タウロ−α−ムリコール酸及びタウロ−ω−
ムリコール酸は、タウロ−β−ムリコール酸とほぼ同程
度の作用を示すことが確認できたので、タウロムリコー
ル酸の代表化合物としてタウロ−β−ムリコール酸を選
択し、試験を実施した。また、比較試験で使用したムリ
コール酸は、β−ルリコール酸を代表化合物として選択
した。
試験及び急性毒性試験の結果を以下に詳述する。各試験
において、タウロ−α−ムリコール酸及びタウロ−ω−
ムリコール酸は、タウロ−β−ムリコール酸とほぼ同程
度の作用を示すことが確認できたので、タウロムリコー
ル酸の代表化合物としてタウロ−β−ムリコール酸を選
択し、試験を実施した。また、比較試験で使用したムリ
コール酸は、β−ルリコール酸を代表化合物として選択
した。
(胆汁うっ滞改善試験) 胆汁うっ滞改善試験は、コルヒチン2mg/kgを腹腔内投
与し、3時間後に潜在的胆汁うっ滞状態にあるスプラー
グ・ドーリー系雄性ラット(一群7匹:体重250g前
後)の摘出肝を用い、分離肝潅流法(肝臓 28巻 8
号 1098〜1106頁1987年)により行った。タウロ−β−
ムリコール酸は、潅流開始30分後に胆汁うっ滞増幅作
用を持つタウロコール酸とともに肝に同時添加(以下A
群という)し、その後30分間にわたり胆汁採取を行っ
た。添加量はタウロ−β−ムリコール酸及びタウロコー
ル酸ともに肝重量10gあたり36μmolとした。結果
を第1表に示す。なお、同表には、タウロ−β−ムリコ
ール酸とタウロコール酸の同時添加を、タウロコール
酸36μmolによる単独添加(以下B群という)及び
β−ムリコール酸36μmolとタウロコール酸36μmol
の同時添加(以下C群という)に変更した以外は上述と
同様の方法で試験した結果を比較のため併記した。
与し、3時間後に潜在的胆汁うっ滞状態にあるスプラー
グ・ドーリー系雄性ラット(一群7匹:体重250g前
後)の摘出肝を用い、分離肝潅流法(肝臓 28巻 8
号 1098〜1106頁1987年)により行った。タウロ−β−
ムリコール酸は、潅流開始30分後に胆汁うっ滞増幅作
用を持つタウロコール酸とともに肝に同時添加(以下A
群という)し、その後30分間にわたり胆汁採取を行っ
た。添加量はタウロ−β−ムリコール酸及びタウロコー
ル酸ともに肝重量10gあたり36μmolとした。結果
を第1表に示す。なお、同表には、タウロ−β−ムリコ
ール酸とタウロコール酸の同時添加を、タウロコール
酸36μmolによる単独添加(以下B群という)及び
β−ムリコール酸36μmolとタウロコール酸36μmol
の同時添加(以下C群という)に変更した以外は上述と
同様の方法で試験した結果を比較のため併記した。
第1表から明白なように、タウロコール酸によって増幅
された胆汁うっ滞(B群)を、タウロ−β−ムリコール
酸は顕著に改善し(A群)、その作用がβ−ムリコール
酸(C群)よりはるかに優れていることが認められる。
された胆汁うっ滞(B群)を、タウロ−β−ムリコール
酸は顕著に改善し(A群)、その作用がβ−ムリコール
酸(C群)よりはるかに優れていることが認められる。
(肝細胞保護試験) 肝細胞保護試験は、コルヒチン2mg/kgを腹腔内投与
し、潜在的胆汁うっ滞状態にあるスプラーグ・ドーリー
系雄性ラット(一群5匹:体重250g前後)の摘出肝
を用い、胆汁中への肝酵素の遊出度を求めることにより
行った。肝酵素としては、肝実質細胞障害の主要な指標
である乳酸脱水酵素(以下LDHと略す)並びに胆管上
皮細胞障害の指標であるガンマ・グルタミルトランスペ
プチダーゼ(以下γ−GTPと略す)及びアルカリホス
ファターゼ(以下AIPと略す)を用いた。タウロ−β
−ムリコール酸は、潅流下、肝重量10gあたり36μ
molを、タウロコール酸36μmolとともに肝へ同時に添
加し(以下A群という)、その後30分の胆汁を採取し
測定に供した。肝酵素の遊出度は、日立オートアナライ
ザーを用いて分析測定した。結果を第2表に示す。な
お、同表には、タウロ−β−ムリコール酸とタウロコー
ル酸の同時添加を、タウロコール酸36μmolの単独添
加(以下B群という)に変更した以外は上述と同様の方
法で試験した結果を比較のため併記した。
し、潜在的胆汁うっ滞状態にあるスプラーグ・ドーリー
系雄性ラット(一群5匹:体重250g前後)の摘出肝
を用い、胆汁中への肝酵素の遊出度を求めることにより
行った。肝酵素としては、肝実質細胞障害の主要な指標
である乳酸脱水酵素(以下LDHと略す)並びに胆管上
皮細胞障害の指標であるガンマ・グルタミルトランスペ
プチダーゼ(以下γ−GTPと略す)及びアルカリホス
ファターゼ(以下AIPと略す)を用いた。タウロ−β
−ムリコール酸は、潅流下、肝重量10gあたり36μ
molを、タウロコール酸36μmolとともに肝へ同時に添
加し(以下A群という)、その後30分の胆汁を採取し
測定に供した。肝酵素の遊出度は、日立オートアナライ
ザーを用いて分析測定した。結果を第2表に示す。な
お、同表には、タウロ−β−ムリコール酸とタウロコー
ル酸の同時添加を、タウロコール酸36μmolの単独添
加(以下B群という)に変更した以外は上述と同様の方
法で試験した結果を比較のため併記した。
第2表から明らかなように、タウロ−β−ムリコール酸
(A群)はLDH及びγ−GTPの遊出を優位に抑制
し、タウロコール酸(B群)によって誘発された肝細胞
障害を軽減し、肝細胞を正常に維持する傾向が認められ
る。従って、タウロ−β−ムリコール酸は側面的に肝細
胞保護作用を持つ薬物であると言うことができる。
(A群)はLDH及びγ−GTPの遊出を優位に抑制
し、タウロコール酸(B群)によって誘発された肝細胞
障害を軽減し、肝細胞を正常に維持する傾向が認められ
る。従って、タウロ−β−ムリコール酸は側面的に肝細
胞保護作用を持つ薬物であると言うことができる。
(急性毒性) 5週令のddY系雄性マウス及びスプラーグ・ドーリー
系雄性ラットを用い、タウロ−β−ムリコール酸の急性
毒性(LD50)を試験した。LD50値は、マウスでは経
口6g/kg以上、静脈内で350mg/kg以上であった。
また、ラットでは経口で5g/kg以上、静脈内で300
mg/kg以上であった。
系雄性ラットを用い、タウロ−β−ムリコール酸の急性
毒性(LD50)を試験した。LD50値は、マウスでは経
口6g/kg以上、静脈内で350mg/kg以上であった。
また、ラットでは経口で5g/kg以上、静脈内で300
mg/kg以上であった。
上述の各試験結果を考慮すれば、タウロムリコール酸を
有効成分として含有する薬剤は、肝細胞保護作用を側面
的に具備する胆汁うっ滞改善剤と言うことができる。タ
ウロムリコール酸の患者への用量は、年齢、症状などに
より異なるが、一般に成人に対し、一日あたり、経口で
20〜2000mg、好ましくは、50〜1500mg、静注で10〜1000
mg、好ましくは20〜 600mgとし、これを1〜6回、好ま
しくは1〜3回に分けて用いるのが望ましい。
有効成分として含有する薬剤は、肝細胞保護作用を側面
的に具備する胆汁うっ滞改善剤と言うことができる。タ
ウロムリコール酸の患者への用量は、年齢、症状などに
より異なるが、一般に成人に対し、一日あたり、経口で
20〜2000mg、好ましくは、50〜1500mg、静注で10〜1000
mg、好ましくは20〜 600mgとし、これを1〜6回、好ま
しくは1〜3回に分けて用いるのが望ましい。
本発明の胆汁うっ滞改善剤には、上述の一日用量が保持
できる範囲内において、有効成分のタウロムリコール酸
に生理的に無害な固体又は液体の製剤担体を配合した種
々の薬剤組成物も包含する。この薬剤組成物は、錠剤、
カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、水剤、シロップ
剤、懸濁剤、乳剤又は注射剤の形態を採ることができ
る。製剤担体としては、かかる形態に通常用いられるも
のであればよく、種々の賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、被覆剤、溶解補助剤、乳化剤、懸濁化剤、安定化剤
又は溶剤等が挙げられる。
できる範囲内において、有効成分のタウロムリコール酸
に生理的に無害な固体又は液体の製剤担体を配合した種
々の薬剤組成物も包含する。この薬剤組成物は、錠剤、
カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、水剤、シロップ
剤、懸濁剤、乳剤又は注射剤の形態を採ることができ
る。製剤担体としては、かかる形態に通常用いられるも
のであればよく、種々の賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、被覆剤、溶解補助剤、乳化剤、懸濁化剤、安定化剤
又は溶剤等が挙げられる。
発明の効果 タウロムリコール酸は、強力な胆汁うっ対改善作用と側
面的な肝保護作用を兼備しているため、タウロムリコー
ル酸を有効成分として含有する薬剤は、胆汁うっ対改善
剤として利用することができる。
面的な肝保護作用を兼備しているため、タウロムリコー
ル酸を有効成分として含有する薬剤は、胆汁うっ対改善
剤として利用することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】タウロムリコール酸を有効成分とすること
を特徴とする胆汁うっ滞改善剤。 - 【請求項2】タウロムリコール酸がタウロ−β−ムリコ
ール酸である請求項1記載の改善剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29602988A JPH0637392B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 胆汁うっ滞改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29602988A JPH0637392B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 胆汁うっ滞改善剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02142731A JPH02142731A (ja) | 1990-05-31 |
| JPH0637392B2 true JPH0637392B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=17828190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29602988A Expired - Lifetime JPH0637392B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 胆汁うっ滞改善剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637392B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5846964A (en) * | 1993-07-19 | 1998-12-08 | Tokyo Tanabe Company Limited | Hepatitis C virus proliferation inhibitor |
| JP6556129B2 (ja) * | 2013-08-01 | 2019-08-07 | アメリカ合衆国 | ファルネソイドx受容体の阻害剤及び医薬としての使用 |
-
1988
- 1988-11-25 JP JP29602988A patent/JPH0637392B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02142731A (ja) | 1990-05-31 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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