JPH0637423B2 - 芳香族ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents
芳香族ジカルボン酸の製造方法Info
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- JPH0637423B2 JPH0637423B2 JP61031962A JP3196286A JPH0637423B2 JP H0637423 B2 JPH0637423 B2 JP H0637423B2 JP 61031962 A JP61031962 A JP 61031962A JP 3196286 A JP3196286 A JP 3196286A JP H0637423 B2 JPH0637423 B2 JP H0637423B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/16—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
- C07C51/285—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with peroxy-compounds
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は芳香族ジカルボン酸の製造方法に関する。更に
詳しく述べると本発明は、フェナントレン及びピレンよ
りなる群から選ばれてなる少なくとも一種の“K−領
域”アレンをタングステン化合物及び相間移動触媒の存
在下、水不溶性有機溶媒中で過酸化水素酸化により芳香
族ジカルボン酸を高収率で製造する方法に関する。
詳しく述べると本発明は、フェナントレン及びピレンよ
りなる群から選ばれてなる少なくとも一種の“K−領
域”アレンをタングステン化合物及び相間移動触媒の存
在下、水不溶性有機溶媒中で過酸化水素酸化により芳香
族ジカルボン酸を高収率で製造する方法に関する。
<従来の技術> 芳香族ジカルボン酸、例えばビフエニル−2,2′−ジカ
ルボン酸の製造方法に関しては、フエナントレン又はフ
エナントレンの酸化生成物である9,10−フエナント
レンキノンのクロム酸又は重クロム酸塩による液相酸化
法が知られている。その他の方法としては、フエナント
レンのバナジウム系固体触媒による気相接触酸化法ある
いは、過マンガン酸塩による酸化、脂肪族有機カルボン
酸中での過酸化水素又は有機過酸による酸化、オゾン酸
化等の如き液相酸化法が提案されている。
ルボン酸の製造方法に関しては、フエナントレン又はフ
エナントレンの酸化生成物である9,10−フエナント
レンキノンのクロム酸又は重クロム酸塩による液相酸化
法が知られている。その他の方法としては、フエナント
レンのバナジウム系固体触媒による気相接触酸化法ある
いは、過マンガン酸塩による酸化、脂肪族有機カルボン
酸中での過酸化水素又は有機過酸による酸化、オゾン酸
化等の如き液相酸化法が提案されている。
又、フエナントレン−4,5−ジカルボン酸の製造方法に
関しては、その文献は極めて少なく僅かにピレンのオゾ
ン分解を経て過酸化水素酸化による方法が知られている
のみである〔ビユレタンド ソシエテ シミーク ベル
ジエ(Bulletin des Societes Chimiqves Belges)第7
2巻、第289〜290頁、1963年、参照〕。
関しては、その文献は極めて少なく僅かにピレンのオゾ
ン分解を経て過酸化水素酸化による方法が知られている
のみである〔ビユレタンド ソシエテ シミーク ベル
ジエ(Bulletin des Societes Chimiqves Belges)第7
2巻、第289〜290頁、1963年、参照〕。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記のビフエニル−2,2′−ジカルボン
酸の製造方法に関しては次のような問題点がある。すな
わち、クロム化合物を酸化剤とする方法では、クロム化
合物を系外へ排出することが公害防止及び環境衛生上厳
しく制限され、従つて密閉系での使用かつ作業環境基準
の高度化が要求されるので、莫大な費用を要するのみな
らず、製品中へのクロム化合物の混入が避けられないと
いう欠点がある。又、その他の方法も、収率が低い、酸
化剤が高価である、装置の腐食が避けられない等の欠点
を有し、いづれも有力な工業的製法となるに至つていな
い。
酸の製造方法に関しては次のような問題点がある。すな
わち、クロム化合物を酸化剤とする方法では、クロム化
合物を系外へ排出することが公害防止及び環境衛生上厳
しく制限され、従つて密閉系での使用かつ作業環境基準
の高度化が要求されるので、莫大な費用を要するのみな
らず、製品中へのクロム化合物の混入が避けられないと
いう欠点がある。又、その他の方法も、収率が低い、酸
化剤が高価である、装置の腐食が避けられない等の欠点
を有し、いづれも有力な工業的製法となるに至つていな
い。
又、上記のフエナントレン−4,5−ジカルボン酸の製造
方法によれば、ピレンをオゾン分解したの苛性ソーダ−
アルコール溶媒中で−20℃という低温で過酸化水素酸
化することによりフエナントレン−4,5−ジカルボン酸
が28%という低収率で得られるに過ぎず、従つて、該
方法は工程の煩雑さと低収率のために実際上工業化は不
可能ともいえる。
方法によれば、ピレンをオゾン分解したの苛性ソーダ−
アルコール溶媒中で−20℃という低温で過酸化水素酸
化することによりフエナントレン−4,5−ジカルボン酸
が28%という低収率で得られるに過ぎず、従つて、該
方法は工程の煩雑さと低収率のために実際上工業化は不
可能ともいえる。
本発明者らは、芳香族ジカルボン酸を経済的に有利に製
造しうる方法について鋭意検討した結果、フェナントレ
ン及びピレンよりなる群から選ばれてなる少なくとも一
種の“K−領域”アレンから芳香族ジカルボン酸を高収
率で製造しうる方法を見い出した。
造しうる方法について鋭意検討した結果、フェナントレ
ン及びピレンよりなる群から選ばれてなる少なくとも一
種の“K−領域”アレンから芳香族ジカルボン酸を高収
率で製造しうる方法を見い出した。
<問題点を解決するための手段> すなわち、本発明によればフェナントレン及びピレンよ
りなる群から選ばれてなる少なくとも一種の“K−領
域”アレン(以下、単に“K−領域”アレンともいう)
をタングステン化合物及び相間移動触媒もしくはさらに
必要に応じて鉱酸の存在下、水不溶性有機溶媒中で過酸
化水素を用いて液相酸化することによつて芳香族ジカル
ボン酸を簡単な工程でかつ高収率で製造する方法が提供
される。
りなる群から選ばれてなる少なくとも一種の“K−領
域”アレン(以下、単に“K−領域”アレンともいう)
をタングステン化合物及び相間移動触媒もしくはさらに
必要に応じて鉱酸の存在下、水不溶性有機溶媒中で過酸
化水素を用いて液相酸化することによつて芳香族ジカル
ボン酸を簡単な工程でかつ高収率で製造する方法が提供
される。
本発明において使用される“K−領域”アレンは、その
大部分がコールタールから得られる化合物又はその誘導
体である。本発明方法における好ましい出発原料は、フ
ェナントレン及びピレンよりなる群から選ばれる一種で
ある。上記の“K−領域”アレは高純度のものが望まし
いが、経済性を考慮すれば80%以上、特に90%以上
であれば使用可能である。“K−領域”アレン中の不純
物の過酸化水素酸化による酸化生成物の一部が、得られ
た芳香族ジカルボン酸中へ混入しても、必要ならば簡単
な精製工程により容易に除去できるからである。
大部分がコールタールから得られる化合物又はその誘導
体である。本発明方法における好ましい出発原料は、フ
ェナントレン及びピレンよりなる群から選ばれる一種で
ある。上記の“K−領域”アレは高純度のものが望まし
いが、経済性を考慮すれば80%以上、特に90%以上
であれば使用可能である。“K−領域”アレン中の不純
物の過酸化水素酸化による酸化生成物の一部が、得られ
た芳香族ジカルボン酸中へ混入しても、必要ならば簡単
な精製工程により容易に除去できるからである。
本発明において使用されるタングステン化合物として
は、含酸素六価タングステン含有化合物が好ましく、そ
の例としてはタングステン酸、又はそのアルカリ金属塩
(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)及びアンモニ
ウム塩が挙げられる。
は、含酸素六価タングステン含有化合物が好ましく、そ
の例としてはタングステン酸、又はそのアルカリ金属塩
(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)及びアンモニ
ウム塩が挙げられる。
本発明方法において、特に出発原料としてフエナントレ
ンを用いた場合には、タングステン化合物として、例え
ば、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、ヒ素タ
ングステン酸、スズタングステン酸、ゲルマニウムタン
グステン酸、これらの化合物のアルカリ金属塩およびア
ンモニウム塩等の如きヘテロポリ酸系のタングステン化
合物も採用することができる。
ンを用いた場合には、タングステン化合物として、例え
ば、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、ヒ素タ
ングステン酸、スズタングステン酸、ゲルマニウムタン
グステン酸、これらの化合物のアルカリ金属塩およびア
ンモニウム塩等の如きヘテロポリ酸系のタングステン化
合物も採用することができる。
これらのタングステン化合物は、反応中に溶解あるいは
一部がけん濁した状態でも使用することができる。タン
グステン化合物の使用量は、“K−領域”アレン1モル
当たりタングステン原子として0.005〜0.2グラム原子、
好ましくは0.01〜0.1グラム原子の範囲のタングステン
化合物である。それ以下の量では酸化反応が充分に進行
せず、それ以上の量では過酸化水素の分解が激しくな
り、過酸化水素の効率を損うという不利益をもたらす。
一部がけん濁した状態でも使用することができる。タン
グステン化合物の使用量は、“K−領域”アレン1モル
当たりタングステン原子として0.005〜0.2グラム原子、
好ましくは0.01〜0.1グラム原子の範囲のタングステン
化合物である。それ以下の量では酸化反応が充分に進行
せず、それ以上の量では過酸化水素の分解が激しくな
り、過酸化水素の効率を損うという不利益をもたらす。
本発明において使用される相間移動触媒は、通常相間移
動触媒として知られている第四級アンモニウム塩、第四
級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級アミ
ン、第三級ホスフイン及び第三級アルシンよりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種である。第四級アンモニウム
塩の例としては、トリメチルアルキルアンモニウムハロ
ゲン化物、トリアルキルメチルアンモニウムハロゲン化
物、ピリジニウム化合物等が挙げられる。とりわけアル
キル基の炭素数が8〜18のアルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、トリアルキルメチルアンモニウムク
ロライド及びアルキルピリジニウムクロライドが好まし
い。第四級ホスホニウム塩あるいは第四級アルソニウム
塩の例としては、アルキルトリフエニルホスホニウムあ
るいはアルソニウムハロゲン化物が挙げられる。第三級
アミンの例としては、トリアルキルアミン、メチルジア
ルキルアミン等が挙げられる。とりわけアルキル基の炭
素数が4〜18のトリアルキルアミン及びメチルジアル
キルアミンが好ましい。第三級ホスフインあるいは第三
級アルシンの例としては、トリアルキルホスフインある
いはアルシン等が挙げられる。相間移動触媒の使用量は
タングステン1グラム原子当たり0.2〜5モル、好まし
くは0.5〜2モルの範囲である。
動触媒として知られている第四級アンモニウム塩、第四
級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級アミ
ン、第三級ホスフイン及び第三級アルシンよりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種である。第四級アンモニウム
塩の例としては、トリメチルアルキルアンモニウムハロ
ゲン化物、トリアルキルメチルアンモニウムハロゲン化
物、ピリジニウム化合物等が挙げられる。とりわけアル
キル基の炭素数が8〜18のアルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、トリアルキルメチルアンモニウムク
ロライド及びアルキルピリジニウムクロライドが好まし
い。第四級ホスホニウム塩あるいは第四級アルソニウム
塩の例としては、アルキルトリフエニルホスホニウムあ
るいはアルソニウムハロゲン化物が挙げられる。第三級
アミンの例としては、トリアルキルアミン、メチルジア
ルキルアミン等が挙げられる。とりわけアルキル基の炭
素数が4〜18のトリアルキルアミン及びメチルジアル
キルアミンが好ましい。第三級ホスフインあるいは第三
級アルシンの例としては、トリアルキルホスフインある
いはアルシン等が挙げられる。相間移動触媒の使用量は
タングステン1グラム原子当たり0.2〜5モル、好まし
くは0.5〜2モルの範囲である。
“K−領域”アレンの過酸化水素酸化による芳香族ジカ
ルボン酸の製造に際しては、触媒としてタングステン化
合物単独では酸化反応が起らないが、相間移動触媒との
共存によつて酸化反応が円滑に進行し、“K−領域”ア
レンは高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化することが
初めて見い出された。
ルボン酸の製造に際しては、触媒としてタングステン化
合物単独では酸化反応が起らないが、相間移動触媒との
共存によつて酸化反応が円滑に進行し、“K−領域”ア
レンは高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化することが
初めて見い出された。
本発明において、触媒としてのタングステン化合物及び
相間移動触媒の存在下、水不溶性有機溶媒中で“K−領
域”アレンを過酸化水素酸化するに際しては反応系内の
酸性度を制御することが酸化反応の進行に重大な影響を
及ぼす。すなわち、鉱酸を共存させて反応を更に酸性領
域で実施すると、“K−領域”アレンの芳香族ジカルボ
ン酸への転化が促進せしめられ、結果として、使用する
過酸化水素量を軽減することができる。使用する鉱酸は
硫酸、リン酸及びヒ酸よりなる群から選ばれる少なくと
も一種であり、その使用量はタングステン1グラム原子
当たり0.1〜20モルの範囲である。
相間移動触媒の存在下、水不溶性有機溶媒中で“K−領
域”アレンを過酸化水素酸化するに際しては反応系内の
酸性度を制御することが酸化反応の進行に重大な影響を
及ぼす。すなわち、鉱酸を共存させて反応を更に酸性領
域で実施すると、“K−領域”アレンの芳香族ジカルボ
ン酸への転化が促進せしめられ、結果として、使用する
過酸化水素量を軽減することができる。使用する鉱酸は
硫酸、リン酸及びヒ酸よりなる群から選ばれる少なくと
も一種であり、その使用量はタングステン1グラム原子
当たり0.1〜20モルの範囲である。
水不溶性有機溶媒は、過酸化水素を含む水性相と実質上
不混和性で反応系内において不活性な溶媒であれば良
い。その例として脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素、
それらのハロゲン化物、エステル等が挙げられるが、と
りわけ脂肪族又は芳香族炭化水素及びそれらのハロゲン
化物が好ましい。その使用量は、酸化反応中の攪拌状
況、水不溶性有機溶媒への生成芳香族ジカルボン酸の溶
解性及び析出する芳香族ジカルボン酸の取り出し等を考
慮して、“K−領域”アレン1重量部当たり0.5〜10
重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲である。
不混和性で反応系内において不活性な溶媒であれば良
い。その例として脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素、
それらのハロゲン化物、エステル等が挙げられるが、と
りわけ脂肪族又は芳香族炭化水素及びそれらのハロゲン
化物が好ましい。その使用量は、酸化反応中の攪拌状
況、水不溶性有機溶媒への生成芳香族ジカルボン酸の溶
解性及び析出する芳香族ジカルボン酸の取り出し等を考
慮して、“K−領域”アレン1重量部当たり0.5〜10
重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲である。
過酸化水素としては、如何なる濃度の過酸化水素水でも
使用可能であるが、濃度が高い程酸化反応の進行がすみ
やかであること、取り扱いあるいは市販品を入手する容
易さを考慮して、20〜90%濃度の過酸化水素水、好
ましくは40〜70%濃度の過酸化水素水が使用され
る。その使用量は、消費された“K−領域”アレンが高
選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化するので化学量論量
以上の過酸化水素量であれば良く、“K−領域”アレン
1モル当たり通常4〜30モル、好ましくは6〜10モ
ルの範囲である。
使用可能であるが、濃度が高い程酸化反応の進行がすみ
やかであること、取り扱いあるいは市販品を入手する容
易さを考慮して、20〜90%濃度の過酸化水素水、好
ましくは40〜70%濃度の過酸化水素水が使用され
る。その使用量は、消費された“K−領域”アレンが高
選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化するので化学量論量
以上の過酸化水素量であれば良く、“K−領域”アレン
1モル当たり通常4〜30モル、好ましくは6〜10モ
ルの範囲である。
反応温度は常温から120℃の範囲で実施可能である
が、酸化反応の制御、反応時間等を考慮して通常反応温
度は50〜100℃の範囲から選ばれる。反応時間は通
常1〜20時間とされる。反応系内の圧力は加圧、常圧
あるいは大気圧以下の圧力でも実施可能である。反応の
様式は回分式あるいは連続式のいずれも可能である。
が、酸化反応の制御、反応時間等を考慮して通常反応温
度は50〜100℃の範囲から選ばれる。反応時間は通
常1〜20時間とされる。反応系内の圧力は加圧、常圧
あるいは大気圧以下の圧力でも実施可能である。反応の
様式は回分式あるいは連続式のいずれも可能である。
タングステン化合物およびその他の遷移金属の化合物
は、過酸化水素、有機過酸あるいは過酸化物を酸化剤と
して使用して種々の有機化合物をヒドロキシル化、エポ
キシ化、酸化開裂を伴うカルボキシル化するための有効
な触媒として知られている。しかしながら、この触媒を
使用してフェナントレン及びピレンよりなる群から選ば
れてなる少なくとも一種の“K−領域”アレンから高選
択率かつ高収率で芳香族ジカルボン酸を製造しうる方法
は未だ見い出されていなかつた。本発明によれば、触媒
としてのタングステン化合物を相間移動触媒と共に使用
して水不溶性有機溶媒中で“K−領域”アレンを過酸化
水素酸化することにより初めてこれが可能となつたので
あり、また、反応系内に鉱酸を存在させて反応を酸性領
域に制御することにより“K−領域”アレンの芳香族ジ
カルボン酸への転化を飛躍的に向上させ、芳香族ジカル
ボン酸を極めて高収率で得るという劇的な効果がもたら
されたのである。
は、過酸化水素、有機過酸あるいは過酸化物を酸化剤と
して使用して種々の有機化合物をヒドロキシル化、エポ
キシ化、酸化開裂を伴うカルボキシル化するための有効
な触媒として知られている。しかしながら、この触媒を
使用してフェナントレン及びピレンよりなる群から選ば
れてなる少なくとも一種の“K−領域”アレンから高選
択率かつ高収率で芳香族ジカルボン酸を製造しうる方法
は未だ見い出されていなかつた。本発明によれば、触媒
としてのタングステン化合物を相間移動触媒と共に使用
して水不溶性有機溶媒中で“K−領域”アレンを過酸化
水素酸化することにより初めてこれが可能となつたので
あり、また、反応系内に鉱酸を存在させて反応を酸性領
域に制御することにより“K−領域”アレンの芳香族ジ
カルボン酸への転化を飛躍的に向上させ、芳香族ジカル
ボン酸を極めて高収率で得るという劇的な効果がもたら
されたのである。
原理によつて拘束されるものではないが、本発明の方法
においては、触媒の一成分であるタングステン化合物が
過酸化水素の分解により水溶性のタングステン過酸化物
へ転化し、それらを含む水性相と“K−領域”アレンを
含む実質上不混和な不活性有機溶媒である油性相とから
成る不均一相において相間移動触媒の作用によりタング
ステン過酸化物の活性酸素が“K−領域”アレンの酸化
に供されるために芳香族ジカルボン酸への転化が容易に
なるものと推測される。また、反応系内に鉱酸例えば、
硫酸、リン酸又はヒ酸を併存させて反応系を酸性領域に
制御した場合には、過酸化水素の分解が緩やかになりか
つ相間移動触媒の不均一相間内における移動能が高めら
れるものと推測される。
においては、触媒の一成分であるタングステン化合物が
過酸化水素の分解により水溶性のタングステン過酸化物
へ転化し、それらを含む水性相と“K−領域”アレンを
含む実質上不混和な不活性有機溶媒である油性相とから
成る不均一相において相間移動触媒の作用によりタング
ステン過酸化物の活性酸素が“K−領域”アレンの酸化
に供されるために芳香族ジカルボン酸への転化が容易に
なるものと推測される。また、反応系内に鉱酸例えば、
硫酸、リン酸又はヒ酸を併存させて反応系を酸性領域に
制御した場合には、過酸化水素の分解が緩やかになりか
つ相間移動触媒の不均一相間内における移動能が高めら
れるものと推測される。
<発明の効果> 本発明によれば、“K−領域”アレンは過酸化水素酸化
により高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化され、反応
終了後に冷却および濾別という簡単な操作を行なうのみ
で、結果として高収率かつ高純度で芳香族ジカルボン酸
の結晶を得ることができる。更には、必要ならば、得ら
れた結晶中の原料“K−領域”アレンの不純物に起因す
る酸化生成物を除去するために、該結晶を有機溶媒にけ
ん濁あるいは溶解させてアルカリ水溶液で抽出し、酸析
し、乾燥するだけで、ほとんど損失なしに99%以上の
高純度芳香族ジカルボン酸を得ることができる。
により高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化され、反応
終了後に冷却および濾別という簡単な操作を行なうのみ
で、結果として高収率かつ高純度で芳香族ジカルボン酸
の結晶を得ることができる。更には、必要ならば、得ら
れた結晶中の原料“K−領域”アレンの不純物に起因す
る酸化生成物を除去するために、該結晶を有機溶媒にけ
ん濁あるいは溶解させてアルカリ水溶液で抽出し、酸析
し、乾燥するだけで、ほとんど損失なしに99%以上の
高純度芳香族ジカルボン酸を得ることができる。
本発明について以下実施例を示し具体的に説明するが、
本発明がこれらのみに限定されないことは勿論である。
本発明がこれらのみに限定されないことは勿論である。
ただし、本明細書におけるフエナントレン転化率および
ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率、又はピレン
転化率及びフエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率
は以下の定義に従うものとする。
ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率、又はピレン
転化率及びフエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率
は以下の定義に従うものとする。
実施例1 90.6%フエナントレン25.0g、タングステン酸1.27g、
トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライド2.05
g及びモノクロロベンゼン38gを温度計、冷却器及び
攪拌機付きガラス製300cc四ツ口丸底フラスコに仕込
み、激しく攪拌しながら湯浴中で80℃迄昇温した後、
60.2%過酸化水素水143.4gをガラス製滴下ロートより
30分かけて滴下し、6時間維持した。その間、反応溶
液のpH値は0.5以下であつた。
トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライド2.05
g及びモノクロロベンゼン38gを温度計、冷却器及び
攪拌機付きガラス製300cc四ツ口丸底フラスコに仕込
み、激しく攪拌しながら湯浴中で80℃迄昇温した後、
60.2%過酸化水素水143.4gをガラス製滴下ロートより
30分かけて滴下し、6時間維持した。その間、反応溶
液のpH値は0.5以下であつた。
反応終了後、内容物を高速液体クロマトグラフイー及び
ガスクロマトグラフイーにより分析して、以下に示す結
果が得られた。
ガスクロマトグラフイーにより分析して、以下に示す結
果が得られた。
フエナントレン転化率 39.0% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 97.2% 実施例2 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.34g
を使用した以外は実施例1におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は1.1以下であつた。
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.34g
を使用した以外は実施例1におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は1.1以下であつた。
フエナントレン転化率 31.8% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 97.5% 実施例3 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルピリジニウムクロライド1.44gを使用した
以外は実施例1におけると同様に行つた。その間、反応
溶液のpH値は3.5以下であつた。
えてラウリルピリジニウムクロライド1.44gを使用した
以外は実施例1におけると同様に行つた。その間、反応
溶液のpH値は3.5以下であつた。
フエナントレン転化率 21.3% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.2% 実施例4 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてトリフエニルメチルアルソニウムイオダイド2.28g
を使用した以外は実施例1におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は6.6以下であつた。
えてトリフエニルメチルアルソニウムイオダイド2.28g
を使用した以外は実施例1におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は6.6以下であつた。
フエナントレン転化率 17.8% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 97.7% 実施例5 タングステン酸の使用量を1.59gに変更し、トリ−n−
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.25gを使用した以外は実施例1に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.1
以下であつた。
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.25gを使用した以外は実施例1に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.1
以下であつた。
フエナントレン転化率 73.7% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 95.7% 実施例6 トリ−n−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.62gを使用した以外は実施例5にお
けると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.1以
下であつた。
−オクチルアミン1.62gを使用した以外は実施例5にお
けると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.1以
下であつた。
フエナントレン転化率 76.2% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 96.0% 実施例7 トリ−n−オクチルアミンに代えてトリ−n−オクチル
ホスフイン2.35gを使用した以外は実施例5におけると
同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.4以下であ
つた。
ホスフイン2.35gを使用した以外は実施例5におけると
同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.4以下であ
つた。
フエナントレン転化率 65.0% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 92.2% 実施例8 フエナントレンに代えて92.3%ピレン25.0gを使用し、
タングステン酸を1.14g、トリ−n−オクチルメチルア
ンモニウムクロライドを1.84g、モノクロロベンゼンを
67g、60.2%過酸化水素水を128.7gと夫々使用量を
変更した以外は実施例1におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpHは2.2以下であつた。
タングステン酸を1.14g、トリ−n−オクチルメチルア
ンモニウムクロライドを1.84g、モノクロロベンゼンを
67g、60.2%過酸化水素水を128.7gと夫々使用量を
変更した以外は実施例1におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpHは2.2以下であつた。
ピレン転化率 43.2% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 78.6% 実施例9 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.20g
を使用した以外は実施例8におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は2.5以下であつた。
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.20g
を使用した以外は実施例8におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は2.5以下であつた。
ピレン転化率 35.7% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 74.2% 実施例10 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルピリジニウムクロライド1.29gを使用した
以外は実施例8におけると同様に行つた。その間、反応
溶液のpH値は3.8以下であつた。
えてラウリルピリジニウムクロライド1.29gを使用した
以外は実施例8におけると同様に行つた。その間、反応
溶液のpH値は3.8以下であつた。
ピレン転化率 26.4% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 73.0% 実施例11 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてトリフエニルメチルアルソニウムイオダイド2.05g
を使用した以外は実施例8におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は6.2以下であつた。
えてトリフエニルメチルアルソニウムイオダイド2.05g
を使用した以外は実施例8におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は6.2以下であつた。
ピレン転化率 20.7% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 71.3% 実施例12 タングステン酸の使用量を1.42gに変更し、トリ−n−
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.02gを使用した以外は実施例8に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.9
以下であつた。
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.02gを使用した以外は実施例8に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.9
以下であつた。
ピレン転化率 85.0% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 74.8% 実施例13 トリ−n−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.46gを使用した以外は実施例12に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.8
以下であつた。
−オクチルアミン1.46gを使用した以外は実施例12に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.8
以下であつた。
ピレン転化率 83.6% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 75.4% 実施例14 90.6%フエナントレン25.0g、タングステン酸1.27g、
トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライド2.05
g、10%リン酸1.2cc及びモノクロロベンゼン38g
を温度計、冷却器及び攪拌機付きガラス製300cc四ツ
口丸底フラスコに仕込み、激しく攪拌しながら湯浴中で
80℃迄昇温した後、60.2%過酸化水素水50.2gをガラ
ス製滴下ロートより30分かけて滴下し、6時間維持し
た。その間、反応溶液のpH値は0.5以下であつた。その
後の操作は実施例1におけると同様に行つた。
トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライド2.05
g、10%リン酸1.2cc及びモノクロロベンゼン38g
を温度計、冷却器及び攪拌機付きガラス製300cc四ツ
口丸底フラスコに仕込み、激しく攪拌しながら湯浴中で
80℃迄昇温した後、60.2%過酸化水素水50.2gをガラ
ス製滴下ロートより30分かけて滴下し、6時間維持し
た。その間、反応溶液のpH値は0.5以下であつた。その
後の操作は実施例1におけると同様に行つた。
フエナントレン転化率 99.6% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 99.1% 実施例15 10%リン酸に代えて60%ヒ酸0.3ccを使用した以外
は実施例14におけると同様に行つた。その間、反応溶
液のpH値は0.5以下であつた。
は実施例14におけると同様に行つた。その間、反応溶
液のpH値は0.5以下であつた。
フエナントレン転化率 98.8% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 99.4% 実施例16 10%リン酸に代えて30%硫酸8ccを使用した以外は
実施例14におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は0.5以下であつた。
実施例14におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は0.5以下であつた。
フエナントレン転化率 75.7% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.3% 実施例17 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.34g
を使用した以外は実施例14におけると同様に行つた。
その間、反応溶液のpH値は0.5以下であつた。
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.34g
を使用した以外は実施例14におけると同様に行つた。
その間、反応溶液のpH値は0.5以下であつた。
フエナントレン転化率 97.9% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.6% 実施例18 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.68gを使用し、10%リン酸の使用量を4ccに
変更した以外は実施例14におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は0.9以下であつた。
水和物1.68gを使用し、10%リン酸の使用量を4ccに
変更した以外は実施例14におけると同様に行つた。そ
の間、反応溶液のpH値は0.9以下であつた。
フエナントレン転化率 93.2% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 97.6% 実施例19 10%リン酸に代えて30%硫酸8ccを使用した以外は
実施例18におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は1.2以下であつた。
実施例18におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は1.2以下であつた。
フエナントレン転化率 63.2% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 97.8% 実施例20 タングステン酸ナトリウム二水和物に代えてパラタング
ステン酸アンモニウム1.33gを使用した以外は実施例1
8におけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は
0.9以下であつた。
ステン酸アンモニウム1.33gを使用した以外は実施例1
8におけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は
0.9以下であつた。
フエナントレン転化率 97.5% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.3% 実施例21 タングステン酸の使用量を1.59gに変更し、トリ−n−
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.25gを使用し、10%リン酸の使
用量を1.5ccに変更した以外は実施例14におけると同
様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.8以下であつ
た。
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.25gを使用し、10%リン酸の使
用量を1.5ccに変更した以外は実施例14におけると同
様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.8以下であつ
た。
フエナントレン転化率 96.1% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.9% 実施例22 トリ−n−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.62gを使用した以外は実施例21に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.9
以下であつた。
−オクチルアミン1.62gを使用した以外は実施例21に
おけると同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.9
以下であつた。
フエナントレン転化率 98.4% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 98.2% 実施例23 10%リン酸に代えて60%ヒ酸0.4ccを使用した以外
は実施例21におけると同様に行つた。その間、反応溶
液のpH値は1.0以下であつた。
は実施例21におけると同様に行つた。その間、反応溶
液のpH値は1.0以下であつた。
フエナントレン転化率 88.8% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 94.7% 実施例24 10%リン酸に代えて30%硫酸8ccを使用した以外は
実施例21におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は0.7以下であつた。
実施例21におけると同様に行つた。その間、反応溶液
のpH値は0.7以下であつた。
フエナントレン転化率 91.2% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 96.2% 実施例25 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物2.09gを使用した以外は実施例24におけると同
様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.8以下であつ
た。
水和物2.09gを使用した以外は実施例24におけると同
様に行つた。その間、反応溶液のpH値は0.8以下であつ
た。
フエナントレン転化率 87.9% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 94.6% 実施例26 タングステン酸に代えてパラタングステン酸アンモニウ
ム1.06gを使用し、10%リン酸の使用量を6ccに変更
した以外は実施例21におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpH値は1.5以下であつた。
ム1.06gを使用し、10%リン酸の使用量を6ccに変更
した以外は実施例21におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpH値は1.5以下であつた。
フエナントレン転化率 85.0% ビフエニル−2,2′−ジカルボン酸選択率 95.1% 実施例27 フエナントレンに代えて92.3%ピレン25.0gを使用し、
タングステン酸を1.14g、トリ−n−オクチルメチルア
ンモニウムクロライドを1.84g、モノクロロベンゼンを
67g、60.2%過酸化水素水を45.1gと夫々使用量を変
更した以外は実施例16におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpHは1.4以下であつた。
タングステン酸を1.14g、トリ−n−オクチルメチルア
ンモニウムクロライドを1.84g、モノクロロベンゼンを
67g、60.2%過酸化水素水を45.1gと夫々使用量を変
更した以外は実施例16におけると同様に行つた。その
間、反応溶液のpHは1.4以下であつた。
ピレン転化率 93.0% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 70.5% 実施例28 30%硫酸に代えて60%ヒ酸0.3ccを使用した以外は
実施例27と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は
1.4以下であつた。
実施例27と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は
1.4以下であつた。
ピレン転化率 98.4% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 78.8% 実施例29 30%硫酸に代えて10%リン酸1.1ccを使用した以外
は実施例27と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値
は0.7以下であつた。
は実施例27と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値
は0.7以下であつた。
ピレン転化率 99.2% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 81.3% 実施例30 トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.20g
を使用した以外は実施例29と同様に行つた。その間、
反応溶液のpH値は2.0以下であつた。
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.20g
を使用した以外は実施例29と同様に行つた。その間、
反応溶液のpH値は2.0以下であつた。
ピレン転化率 92.5% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 78.9% 実施例31 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.51gを使用し、10%リン酸の使用量を4ccに
変更した以外は実施例29と同様に行つた。その間、反
応溶液のpH値は1.9以下であつた。
水和物1.51gを使用し、10%リン酸の使用量を4ccに
変更した以外は実施例29と同様に行つた。その間、反
応溶液のpH値は1.9以下であつた。
ピレン転化率 92.2% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 80.7% 実施例32 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.51gを使用した以外は実施例27と同様に行つ
た。その間、反応溶液のpH値は2.3以下であつた。
水和物1.51gを使用した以外は実施例27と同様に行つ
た。その間、反応溶液のpH値は2.3以下であつた。
ピレン転化率 64.1% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 73.8% 実施例33 タングステン酸ナトリウム・二水和物に代えてパラタン
グステン酸アンモニウム1.17gを使用した以外は実施例
31と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.5以
下であつた。
グステン酸アンモニウム1.17gを使用した以外は実施例
31と同様に行つた。その間、反応溶液のpH値は1.5以
下であつた。
ピレン転化率 95.4% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 79.5% 実施例34 タングステン酸の使用量を1.42gに変更し、トリ−n−
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.02gを使用し、10%リン酸の使
用量を1.4ccに変更した以外は実施例29と同様に行つ
た。その間、反応溶液のpH値は1.5以下であつた。
オクチルメチルアンモニウムクロライドに代えてトリ−
n−オクチルアミン2.02gを使用し、10%リン酸の使
用量を1.4ccに変更した以外は実施例29と同様に行つ
た。その間、反応溶液のpH値は1.5以下であつた。
ピレン転化率 97.1% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 80.6% 実施例35 トリ−n−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.46gを使用し、10%リン酸に代え
て30%硫酸8ccを使用した以外は実施例34と同様に
行つた。その間、反応溶液のpH値は1.6以下であつた。
−オクチルアミン1.46gを使用し、10%リン酸に代え
て30%硫酸8ccを使用した以外は実施例34と同様に
行つた。その間、反応溶液のpH値は1.6以下であつた。
ピレン転化率 88.0% フエナントレン−4,5−ジカルボン酸選択率 72.7%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 63/46 9356−4H
Claims (11)
- 【請求項1】フェナントレン及びピレンよりなる群から
選ばれてなる少なくとも一種の“K−領域”アレンを、
タングステン化合物及び相間移動触媒の存在下、水不溶
性有機溶媒中で過酸化水素を用いて液相酸化することを
特徴とする芳香族ジカルボン酸の製造方法。 - 【請求項2】タングステン化合物は、含酸素六価タング
ステン含有化合物であり、“K−領域”アレン1モル当
たりタングステン原子として0.005〜0.2グラム
原子の範囲で使用されることを特徴とする特許請求の範
囲(1)記載の方法。 - 【請求項3】相間移動触媒は、第四級アンモニウム塩、
第四級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級
アミン、第三級ホスフィン及び第三級アルシンよりなる
群から選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1
グラム原子当たり0.2〜5モルの範囲で使用されるこ
とを特徴とする特許請求の範囲(1)記載の方法。 - 【請求項4】水不溶性有機溶媒は、脂肪族炭化水素、芳
香族炭化水素又はそれらのハロゲン化炭化水素であり、
“K−領域”アレン1重量部当たり0.5〜10重量部
の範囲で使用されることを特徴とする特許請求の範囲
(1)記載の方法。 - 【請求項5】芳香族ジカルボン酸がビフェニル−2,
2′−ジカルボン酸又はフェナントレン4,5−ジカル
ボン酸である特許請求の範囲(1)記載の方法。 - 【請求項6】フェナントレン及びピレンよりなる群から
選ばれてなる少なくとも一種の“K−領域”アレンを鉱
酸、タングステン化合物及び相間移動触媒の存在下、水
不溶性有機溶媒中酸性領域で過酸化水素を用いて液相酸
化することを特徴とする芳香族ジカルボン酸の製造方
法。 - 【請求項7】タングステン化合物は、タングステン酸、
そのナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩より
なる群から選ばれる少なくとも一種であり、“K−領
域”アレン1モル当たりタングステン原子として0.0
05〜0.2グラム原子の範囲で使用されることを特徴
とする特許請求の範囲(6)記載の方法。 - 【請求項8】相間移動触媒は、第四級アンモニウム塩、
第四級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級
アミン、第三級ホスフィン及び第三級アルシンよりなる
群から選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1
グラム原子当たり0.2〜5モルの範囲で使用されるこ
とを特徴とする特許請求の範囲(6)記載の方法。 - 【請求項9】水不溶性有機溶媒は、脂肪族炭化水素、芳
香族炭化水素又はそれらのハロゲン化炭化水素であり、
“K−領域”アレン1重量部当たり0.5〜10重量部
の範囲で使用されることを特徴とする特許請求の範囲
(6)記載の方法。 - 【請求項10】鉱酸は、硫酸、リン酸及びヒ酸よりなる
群から選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1
グラム原子当たり0.1〜20モルの範囲で使用される
ことを特徴とする特許請求の範囲(6)記載の方法。 - 【請求項11】芳香族ジカルボン酸がビフェニル−2,
2′−ジカルボン酸又はフェナントレン4,5−ジカル
ボン酸である特許請求の範囲(6)記載の方法。
Applications Claiming Priority (6)
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|---|---|---|---|
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| JP12829185 | 1985-06-14 | ||
| JP60-128291 | 1986-01-14 | ||
| JP61-4273 | 1986-01-14 | ||
| JP427386 | 1986-01-14 | ||
| JP60-34498 | 1986-01-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JPH0637423B2 true JPH0637423B2 (ja) | 1994-05-18 |
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| BE580972A (ja) * | 1958-07-29 | |||
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- 1986-02-18 JP JP61031962A patent/JPH0637423B2/ja not_active Expired - Lifetime
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- 1986-02-24 EP EP86301294A patent/EP0193368B1/en not_active Expired
- 1986-02-24 DE DE8686301294T patent/DE3661731D1/de not_active Expired
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| US7880038B2 (en) | 2003-04-18 | 2011-02-01 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Metal catalyst and its use |
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| US4831189A (en) | 1989-05-16 |
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