JPH0638224U - 大電流用ノイズフィルタ - Google Patents

大電流用ノイズフィルタ

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JPH0638224U
JPH0638224U JP7811892U JP7811892U JPH0638224U JP H0638224 U JPH0638224 U JP H0638224U JP 7811892 U JP7811892 U JP 7811892U JP 7811892 U JP7811892 U JP 7811892U JP H0638224 U JPH0638224 U JP H0638224U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板によってチョークコイルと他の素子とを
熱的に隔離してチョークコイルの小型化を実現するとと
もに、チョークコイルの一対の巻線間の絶縁隔離及びチ
ョークコイルと基板間の絶縁隔離とを同時に行える絶縁
部材を用いるようにして組立作業性の改善を図る。 【構成】 一対の巻線11A,11Bを有するチョーク
コイル1に放熱部材3を装着し、チョークコイル1を基
板4に組み合わせ、基板4の前記チョークコイル取り付
け面の反対側の面にコンデンサ15A,15B、サージ
アブソーバ等を取り付けるとともに、一対の巻線11
A,11B間を絶縁隔離する絶縁仕切板部12Aとチョ
ークコイル1と基板4間を絶縁隔離する板状本体部12
Bとを一体に有する絶縁部材12をチョークコイル1と
基板4間に配設した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、OA機器、家電機器等の電子機器に電源ラインを通して侵入する外 来サージやインパルスノイズを減衰させたり、電子機器から電源ラインを通して 漏出する伝導ノイズを減衰させたりするために使用する大電流用のノイズフィル タに関する。
【0002】
【従来の技術】
冷暖房機や電気洗濯機等の家電機器あるいはOA機器等の電子機器に電源ライ ンを通して侵入する外来サージやインパルスノイズを減衰させたり、電子機器か ら電源ラインを通して漏出する伝導ノイズを減衰させたりするために使用する従 来の大電流用ノイズフィルタは、チョークコイルを搭載する金属製取り付け板あ るいは樹脂成形材でなるケースに横並びにコンデンサ等のフィルタ構成部品を搭 載して構成していた。
【0003】 しかし、このような横並びの構成であると、ノイズフィルタの小型化が困難と なり、電子機器への取り付けスペースが大となる。このため、図6に示すように 、チョークコイル1に対して、コンデンサ15等を縦型に配置したものが提案さ れている。この図6に示すノイズフィルタは、フェライト等のトロイダルコアに 絶縁コアカバーを被せ、その上に一対の巻線を施したコモンモードチョークコイ ル1とライン間コンデンサ15とを、ねじ部30aを有する有底円筒状金属ケー ス30の内部に配置し、前記金属ケース30の開口端面に入出力端子34を設け た端子板41を固定し、配線した構成である。なお、32、33はそれぞれ金属 ケース30に対してチョークコイル1を絶縁、固定するための絶縁板及び注型樹 脂である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、ノイズフィルタにおいては、特性や寿命の関係上、チョークコイル1 の許容温度は例えば120℃〜130℃程度であるのに対し、コンデンサ15の 許容温度は例えば90℃程度と低いため、チョークコイル1で発生する熱による コンデンサ15の温度上昇があるレベル以上にならないように配慮しなければな らない。
【0005】 ところが、上記図6の構造のものは、チョークコイル1で発生する熱が金属ケ ース30内にこもり、コンデンサ15の温度が上昇し易いという欠点がある。す なわち、図7に示すように、通電時間の経過につれて、チョークコイル1の温度 が上昇するが、これにつれてコンデンサ15の温度もチョークコイル1の温度に 近い温度で上昇する。ここで、コンデンサ15の温度が前記許容温度をこえない ようにするため、ノイズフィルタの作動状態において、コンデンサ15の温度が 周囲温度に対して温度上昇が例えば35度以内にとどまるように設計されるが、 このためには、チョークコイル1の温度上昇を例えば55度以内にとどめなけれ ばならない。そのため、チョークコイル1の発熱を考慮して線径及びコア形状を 大きくしなければならず、その結果、コイル収納スペースを広くする必要が生じ 、ノイズフィルタ形状が大型化するという欠点がある。
【0006】 本考案は、上記の点に鑑み、チョークコイルを基板に組み合わせ、該基板の前 記チョークコイル取り付け面の反対側の面にコンデンサ又はサージアブゾーバを 配置し、基板によってチョークコイルと他の素子とを熱的に隔離する構造として チョークコイルの小型化、ひいてはノイズフィルタの小型化を実現するとともに 、チョークコイルの一対の巻線間の絶縁隔離及びチョークコイルと基板間の絶縁 隔離とを同時に行える絶縁部材を用いるようにして組立作業性の改善を図り得る ようにした大電流用ノイズフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の大電流用ノイズフィルタは、一対の巻線 を有するチョークコイルに放熱部材を装着し、該チョークコイルを基板に組み合 わせ、該基板の前記チョークコイル取り付け面の反対側の面にコンデンサまたは サージアブソーバを取り付けるとともに、前記一対の巻線間を絶縁隔離する絶縁 仕切板部と前記チョークコイルと基板間を絶縁隔離する板状本体部とを一体に有 する絶縁部材を前記チョークコイルと基板間に配設した構成としている。
【0008】
【作用】
本考案の大電流用ノイズフィルタでは、チョークコイルの一対の巻線間を絶縁 隔離する絶縁仕切板部と前記チョークコイルと基板間を絶縁隔離する板状本体部 とを一体に有する絶縁部材を用いており、一対の巻線を有するチョークコイルの 巻線相互間の絶縁隔離及びチョークコイルと基板間の絶縁隔離を同時に行うこと ができ、組立時の作業性を改善することができる。また、絶縁部材の絶縁仕切板 部かチョークコイルに係合するため、絶縁部材の位置ずれや外れの問題も発生し ない。さらに、巻線間の絶縁用の仕切板と、チョークコイルと基板間の絶縁用の 絶縁板とをそれぞれ独立した部品で構成する場合には、組立工程において仕切板 の挿入し忘れ等の事故が発生し易いが、本考案のように、一体品の絶縁部材を用 いることでそれらの事故を未然に防止できる。
【0009】 また、基板のチョークコイル取り付け面の反対側の面にコンデンサまたはサー ジアブソーバなどの構成部品を取り付ける構成としているため、チョークコイル の熱がコンデンサまたはサージアブソーバなどの構成部品に伝わりにくく、また 、前記構成部品は基板外側面上に取り付けられているので、空気の流れが良好と なり、放熱が良好に行なわれる。従って、発熱部品であるチョークコイルからの 熱による温度上昇の度合が緩和され、これにより、コンデンサ等の特性劣化防止 を図ることができるとともに、チョークコイルの小型化、ひいてはノイズフィル タ全体の小型化が実現できる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係る大電流用ノイズフィルタの実施例を図面に従って説明する 。
【0011】 図1乃至図3は本考案の実施例の機械的な構造を示し、図4はその電気結線を 示す回路図である。これらの図において、1はフェライト等のトロイダルコアF に円環状の絶縁コアカバー2を被せ、その上に図3の如く一対の巻線11A,1 1Bを施したコモンモードチョークコイルであり、3は放熱性を持たせるために 金属板により形成されている放熱部材であり、4は熱伝導度の小さいセラミック あるいは樹脂等で形成された配線基板、12は絶縁部材である。
【0012】 前記チョークコイル1の絶縁コアカバー2には、円環状部分を2つに等分して 区画する如く一対の仕切り凸部5が一体に形成され、その仕切り凸部5の内周側 空洞6に面する内周側端面には嵌合凹溝7が形成されている。そして、一対の巻 線11A,11Bは仕切り凸部5で分離された両側にそれぞれ別個に巻回されて いる。
【0013】 前記放熱部材3は、図1に示すようにプレス成形等により有底円筒状に形成さ れた樹脂溜め部8を有している。また、放熱部材3の外縁部にはノイズフィルタ を電子機器のシャーシまたは基板(図示せず)へ取り付けるための穴9が設けられ ており、四隅には取り付け腕10が折り曲げ形成されている。
【0014】 前記配線基板4は、四隅に放熱部材3の取付穴13が形成され、該配線基板4 のチョークコイル1が取り付けられている面と反対側の面には、図4の回路図に 示す構成部品が搭載されており、同一構成部品には同一符号を付してある。これ らの図において、15A,15Bはライン間コンデンサ、16A,16Bはライン ・アース間コンデンサ、11A,11Bはチョークコイル1の巻線、17はライ ン間抵抗、18A,18Bはサージアブソーバ、19はギャップ式サージアブソ ーバであり、各構成部品は配線基板4上の導体パターンを介して接続され、チョ ークコイル1の巻線11A,11BのリードLDはそれぞれ入出力端子20には んだ付けやかしめにより接続されている。20Aはアース端子であり、これらの 入出力端子20、アース端子20Aは、配線基板4に嵌着、固定されている。
【0015】 前記絶縁部材12は、前記チョークコイル1の一対の巻線11A,11B間を 絶縁隔離する絶縁仕切板部12Aと、前記チョークコイル1と配線基板4間を絶 縁隔離する板状本体部12Bとを一体に有する如く、樹脂成形品、樹脂の折り曲 げ品等で構成されている。その絶縁仕切板部12Aは板状本体部12Bの下面中 央に突設されており、また板状本体部12Bの四隅近傍の端縁にはチョークコイ ル1の巻線11A,11Bを引き出す際の案内及び位置決めのためのガイド用切 欠溝14が形成されている。
【0016】 ここで、チョークコイル1、放熱部材3、絶縁部材12及び配線基板4相互の 組立固定について説明する。まず、放熱部材3の樹脂溜め部8に電気絶縁板21 を介してチョークコイル1を載せ、その樹脂溜め部8に熱伝導性の良い絶縁樹脂 11を注入し、樹脂11が硬化する前に絶縁部材12の絶縁仕切板部12Aをチ ョークコイル1の内周側空洞6に差し込む。このとき、図3に示すように、絶縁 部材12下面中央の絶縁仕切板部12Aをチョークコイル1の仕切り凸部5の嵌 合凹溝7に嵌合させるとともに、放熱部材3の四隅の取り付け腕10を板状本体 部12Bの抜穴12Cに挿通させて引き出す。それから、チョークコイル1以外 の各構成部品を組み付けた配線基板4の取付穴13に前記放熱部材側の取り付け 腕10を嵌め込み、必要に応じてかしめ付けあるいは接着により結合する。そし て、注型樹脂11が硬化することで、チョークコイル1は放熱部材3に固定され 、チョークコイル1の絶縁コアカバー2の一対の仕切り凸部5に絶縁部材12の 絶縁仕切板部12Aが嵌合固定されることで内周側空洞6が絶縁状態で2分され 、一対の巻線11A,11B間が絶縁隔離される。前記チョークコイル1の巻線 11A,11Bのリードは板状本体部12Bに形成されたガイド用切欠溝14を 通してそれぞれ入出力端子20にはんだ付けやかしめにより接続される。
【0017】 上記実施例の説明のように、絶縁仕切板部12Aを一体に有する絶縁部材12 を用いてチョークコイル1と配線基板4との絶縁隔離を実行することにより、チ ョークコイル1の一対の巻線11A,11B間の絶縁隔離及びチョークコイル1 と配線基板4間の絶縁隔離とを同時に行え、巻線間の絶縁と基板裏面の絶縁を別 々の部品で実行するのに比べて組立作業性を改善することができる。さらに、巻 線間の絶縁仕切板と配線基板裏面の絶縁板とが別々の場合、チョークコイルへの 絶縁仕切板の装着を忘れる恐れがあるが、本実施例の場合、絶縁仕切板部12A 及び板状本体部12Bが一体品となっている絶縁部材12を用いるのでそのよう な恐れは全くない。また、絶縁仕切板部12Aを仕切り凸部5の嵌合凹溝7に嵌 合固定するだけで絶縁部材12とチョークコイル1及び放熱部材3との位置関係 が規定でき、位置決め作業が不要になる。その上、板状本体部12Bにガイド用 切欠溝14を設けておくことで、チョークコイル1の各巻線のリードを引き出す 際の案内及び位置決めを実行でき、その巻線リードが放熱部材3側の取り付け腕 10等に接触乃至近接する事態を回避できる。
【0018】 なお、チョークコイルの絶縁コアカバーに予め絶縁仕切板が一体に設けられて いる構成が知られているが、当初から絶縁仕切板があるため内周側空洞が2分さ れており、巻線を巻回する際の障害になり作業性が悪く手間がかかる嫌いがある が、本実施例の場合、チョークコイルの巻線後に絶縁仕切板部12Aが嵌入され る構成であるため巻線の巻回作業を容易に確実に行うことができる。このように 、絶縁仕切板部12A及び板状本体部12Bを一体に持つ絶縁部材12を放熱部 材3に取り付ける構成とすることで、様々な工程において作業性が向上し、製品 のコスト低減を図ることができる。
【0019】 また、コンデンサ15A,15B,16A,16Bやサージアブソーバ18A,1 8B,19を配線基板4のチョークコイル1の取り付け側の反対側に設けること により、通電時間の経過に伴うチョークコイル1、ライン間コンデンサ15A, 15B及びライン・アース間コンデンサ16A,16Bの表面温度上昇は図5に 示すようになり、図7に示した図6の従来例の場合と比較して両者の温度差が大 きくなる。すなわち、チョークコイル1に小型のものを用いてチョークコイル1 の温度が上昇しても、コンデンサ15A,15B,16A,16Bの温度を上昇さ せる度合が少なくなり、チョークコイル1の小型化が可能となる。
【0020】 具体的には、従来構造において、チョークコイル1のコアサイズが内径19mm 、外径31mm、高さ13mm、線径1.7mm、巻線(片側)のターン数14、インダ クタンス1.2mmHであったものが、本実施例によれば、チョークコイル1のコ アサイズが内径15mm、外径25mm、高さ13mm、線径1.6mm、巻線のターン 数13、インダクタンス1.2mHにできた。
【0021】 また、基板4には予め取り付けられる可能性のある部品が搭載できる導体パタ ーンを施しておくことにより、基板4の共用が可能であり、種々の部品搭載の変 化に対応することが容易となる。
【0022】 なお、前記実施例においては、基板4として配線基板を用いたが、その代わり に配線を施していないものを用いてもよい。その場合には、各部品間の電気的接 続はリード線により行うが、回路の変更や部品の追加の際には、端子20,20 Aや放熱部材3との組み合わせ構造を変更することなく、新たな部品搭載部を基 板上に設定することにより、容易に対応できる。
【0023】 なお、前記実施例においては、放熱部材3として金属板を成形したものを用い たが、熱伝導性のよいプラスチックを成形したものを用いても良い。また、前記 実施例では、放熱部材3の樹脂溜め部8はプレス成形で形成する構成としたが、 別個に形成したリングを放熱部材3に接着等で固定して形成してもよい。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の大電流用ノイズフィルタによれば、チョークコ イルを基板に組み合わせ、該基板の前記チョークコイル取り付け面の反対側の面 にコンデンサ又はサージアブゾーバを配置し、基板によってチョークコイルと他 の素子とを熱的に隔離する構造としたので、発熱部品であるチョークコイルから の熱による温度上昇の度合が緩和され、これにより、コンデンサ等の特性劣化防 止が図れることはいうまでもなく、さらにチョークコイルの小型化、ひいてはノ イズフィルタ全体の小型化が達成できる。また、チョークコイルの一対の巻線間 の絶縁隔離及びチョークコイルと基板間の絶縁隔離とを同時に行える絶縁部材を 用いたことで組立時の作業性の改善を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る大電流用ノイズフィルタの実施例
を示す正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】基板を省略した斜視図である。
【図4】実施例の回路図である。
【図5】実施例におけるノイズフィルタへの通電時間の
経過に伴うチョークコイル及びコンデンサの温度変化を
示すグラフである。
【図6】従来のノイズフィルタを示す側断面図である。
【図7】図6のノイズフィルタへの通電時間の経過に伴
うチョークコイル及びコンデンサの温度変化を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 チョークコイル 2 絶縁コアカバー 3 放熱部材 4 配線基板 5 仕切り凸部 7 嵌合凹溝 8 樹脂溜め部 11A,11B 巻線 12 絶縁部材 12A 絶縁仕切板部 12B 板状本体部 14 ガイド用切欠溝 15A,15B ライン間コンデンサ 16A,16B ライン・アース間コンデンサ 18A,18B サージアブソーバ 19 ギャップ式サージアブソーバ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の巻線を有するチョークコイルに放
    熱部材を装着し、該チョークコイルを基板に組み合わ
    せ、該基板の前記チョークコイル取り付け面の反対側の
    面にコンデンサまたはサージアブソーバを取り付けると
    ともに、前記一対の巻線間を絶縁隔離する絶縁仕切板部
    と前記チョークコイルと基板間を絶縁隔離する板状本体
    部とを一体に有する絶縁部材を前記チョークコイルと基
    板間に配設したことを特徴とする大電流用ノイズフィル
    タ。
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