JPH0638588A - 誘導負荷駆動装置 - Google Patents
誘導負荷駆動装置Info
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- JPH0638588A JPH0638588A JP19236892A JP19236892A JPH0638588A JP H0638588 A JPH0638588 A JP H0638588A JP 19236892 A JP19236892 A JP 19236892A JP 19236892 A JP19236892 A JP 19236892A JP H0638588 A JPH0638588 A JP H0638588A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】不要な輻射、誘導雑音の発生を軽減し、かつ電
源回路の大型化およびコストアップをもたらすことなく
負荷電流の良好な立上がりを確保することのできる誘導
負荷駆動装置を提供する。 【構成】誘導性負荷(L)に印加される電源を所定のデ
ューティ比で開閉することで該誘導負荷に印加される平
均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷(L)を
駆動する誘導負荷駆動装置において、誘導性負荷(L)
に直列にリアクトル(L1)を接続し、このリアクトル
(L1)により誘導性負荷(L)の両端で発生される電
圧振動および負荷電流の変化幅(リップル)を小さく
し、誘導性負荷(L)に至る信号線からの不要な輻射、
誘導雑音の発生を軽減する。
源回路の大型化およびコストアップをもたらすことなく
負荷電流の良好な立上がりを確保することのできる誘導
負荷駆動装置を提供する。 【構成】誘導性負荷(L)に印加される電源を所定のデ
ューティ比で開閉することで該誘導負荷に印加される平
均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷(L)を
駆動する誘導負荷駆動装置において、誘導性負荷(L)
に直列にリアクトル(L1)を接続し、このリアクトル
(L1)により誘導性負荷(L)の両端で発生される電
圧振動および負荷電流の変化幅(リップル)を小さく
し、誘導性負荷(L)に至る信号線からの不要な輻射、
誘導雑音の発生を軽減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘導性負荷に印加す
る電源を所定デューティ比で開閉することにより該誘導
負荷に印加される平均電圧または平均電流を制御して該
誘導性負荷を駆動する誘導負荷駆動装置に関し、特に電
源の開閉により発生される不要な輻射または誘導雑音を
低減するとともに、良好な負荷電流の立上がりを確保す
るようにした誘導負荷駆動装置に関する。
る電源を所定デューティ比で開閉することにより該誘導
負荷に印加される平均電圧または平均電流を制御して該
誘導性負荷を駆動する誘導負荷駆動装置に関し、特に電
源の開閉により発生される不要な輻射または誘導雑音を
低減するとともに、良好な負荷電流の立上がりを確保す
るようにした誘導負荷駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導負荷、例えば、ソレノイドプ
ランジャやステッピングモータのコイルを駆動する誘導
負荷駆動装置としては、この誘導負荷と電源との間に半
導体スイッチ等からなる回路開閉手段を挿入して、これ
を開閉することにより誘導負荷に印加される平均電圧ま
たは平均電流を制御する装置が用いられている。この装
置はチョッパ制御またはPWM(パルス幅変調)制御と
して知られているもので、その従来の代表的回路構成を
図6および図7に示す。
ランジャやステッピングモータのコイルを駆動する誘導
負荷駆動装置としては、この誘導負荷と電源との間に半
導体スイッチ等からなる回路開閉手段を挿入して、これ
を開閉することにより誘導負荷に印加される平均電圧ま
たは平均電流を制御する装置が用いられている。この装
置はチョッパ制御またはPWM(パルス幅変調)制御と
して知られているもので、その従来の代表的回路構成を
図6および図7に示す。
【0003】図6に示す回路は、いわゆるハイサイドス
イッチと呼ばれる回路構成で、スイッチ手段である2つ
のトランジスタTR1、TR2および2つの抵抗R0、
R1を具備して構成され、トランジスタTR1のベース
に所定デューティ比のPWM信号が加えられ、トランジ
スタTR2のエミッタに電源が接続され、トランジスタ
TR2のエミッタ、ベース間に抵抗R0が接続され、ト
ランジスタTR1のコレクタとトランジスタTR2のベ
ース間に抵抗R1が接続され、トランジスタTR1のエ
ミッタは接地されている。またこの回路の駆動対象であ
る誘導性負荷LにはフライホイールダイオードFDが並
列に接続され、フライホイールダイオードFDのカソー
ドはトランジスタTR2のコレクタに接続され、フライ
ホイールダイオードFDのアノードは接地されている。
イッチと呼ばれる回路構成で、スイッチ手段である2つ
のトランジスタTR1、TR2および2つの抵抗R0、
R1を具備して構成され、トランジスタTR1のベース
に所定デューティ比のPWM信号が加えられ、トランジ
スタTR2のエミッタに電源が接続され、トランジスタ
TR2のエミッタ、ベース間に抵抗R0が接続され、ト
ランジスタTR1のコレクタとトランジスタTR2のベ
ース間に抵抗R1が接続され、トランジスタTR1のエ
ミッタは接地されている。またこの回路の駆動対象であ
る誘導性負荷LにはフライホイールダイオードFDが並
列に接続され、フライホイールダイオードFDのカソー
ドはトランジスタTR2のコレクタに接続され、フライ
ホイールダイオードFDのアノードは接地されている。
【0004】かかる構成において、PWM信号がハイレ
ベルになり、トランジスタTR1がオンすると、これに
応答してトランジスタTR2がオンになり、電源はトラ
ンジスタTR2を介して誘導性負荷Lに印加され、電源
から、トランジスタTR2、誘導性負荷Lを介して負荷
電流が接地へ流れる。このとき、この負荷電流は誘導性
負荷Lの特性から時間とともに増加し、最終的には誘導
性負荷L内の図示しない抵抗分と電源電圧によって与え
られる飽和点で一定する。
ベルになり、トランジスタTR1がオンすると、これに
応答してトランジスタTR2がオンになり、電源はトラ
ンジスタTR2を介して誘導性負荷Lに印加され、電源
から、トランジスタTR2、誘導性負荷Lを介して負荷
電流が接地へ流れる。このとき、この負荷電流は誘導性
負荷Lの特性から時間とともに増加し、最終的には誘導
性負荷L内の図示しない抵抗分と電源電圧によって与え
られる飽和点で一定する。
【0005】ところで、上記のようなチョッパ制御を行
う場合、誘導性負荷Lに要求される平均電流値は上記飽
和点の電流値よりも低く、したがって、上記誘導性負荷
Lを流れる負荷電流がその飽和点に達する前にPWM信
号はハイレベルからローレベルになり、トランジスタT
R1はオンからオフになり、トランジスタTR2もオン
からオフになり電源は誘導性負荷Lから遮断される。
う場合、誘導性負荷Lに要求される平均電流値は上記飽
和点の電流値よりも低く、したがって、上記誘導性負荷
Lを流れる負荷電流がその飽和点に達する前にPWM信
号はハイレベルからローレベルになり、トランジスタT
R1はオンからオフになり、トランジスタTR2もオン
からオフになり電源は誘導性負荷Lから遮断される。
【0006】ここで、トランジスタTR2のオン、オフ
タイミング、すなわちPWM信号のハイレベル、ローレ
ベルのタイミングは、例えば、時間のみを基準としたト
ランジスタTR2のオン、オフ比率制御(デューティコ
ントロール)または図示しない電流検出器により誘導性
負荷Lを流れる負荷電流を検出して、その瞬時値または
平均値による定電流制御等の所定の基準によって決定さ
れる。
タイミング、すなわちPWM信号のハイレベル、ローレ
ベルのタイミングは、例えば、時間のみを基準としたト
ランジスタTR2のオン、オフ比率制御(デューティコ
ントロール)または図示しない電流検出器により誘導性
負荷Lを流れる負荷電流を検出して、その瞬時値または
平均値による定電流制御等の所定の基準によって決定さ
れる。
【0007】いづれの場合も、トランジスタTR2がオ
フになり、電源が誘導性負荷Lから遮断されると、誘導
性負荷Lを流れる負荷電流は、誘導性負荷Lの誘導成分
により、フライホイールダイオードFDを介して還流
し、回路の電気抵抗やフライホイールダイオードFDの
順方向電圧により次第に減少していく。
フになり、電源が誘導性負荷Lから遮断されると、誘導
性負荷Lを流れる負荷電流は、誘導性負荷Lの誘導成分
により、フライホイールダイオードFDを介して還流
し、回路の電気抵抗やフライホイールダイオードFDの
順方向電圧により次第に減少していく。
【0008】この状態で、再びPWM信号がローレベル
からハイレベルになり、トランジスタTR1がオンにな
り、トランジスタTR2がオンになると、電源は再び誘
導性負荷Lに接続され、前述したように誘導性負荷Lを
流れる負荷電流は順次増加する。
からハイレベルになり、トランジスタTR1がオンにな
り、トランジスタTR2がオンになると、電源は再び誘
導性負荷Lに接続され、前述したように誘導性負荷Lを
流れる負荷電流は順次増加する。
【0009】このとき、トランジスタTR2のコレクタ
から誘導性負荷Lに至る信号線は、トランジスタTR2
がオンしている間は電源電圧にチャージされ、またトラ
ンジスタTR2がオフしている間は接地電位、すなわち
0VあるいはフライホイールダイオードFDの順方向電
圧によりわずかに負となる電位を持つ。すなわち、トラ
ンジスタTR2のコレクタから誘導性負荷Lに至る信号
線には、トランジスタTR2のオン、オフに対応して、
その振幅が電源電圧とほぼ一致する電圧振動が生じるこ
とになる。そして、この電圧振動の電圧の変化速度はト
ランジスタTR2のオン、オフ速度に一致する。
から誘導性負荷Lに至る信号線は、トランジスタTR2
がオンしている間は電源電圧にチャージされ、またトラ
ンジスタTR2がオフしている間は接地電位、すなわち
0VあるいはフライホイールダイオードFDの順方向電
圧によりわずかに負となる電位を持つ。すなわち、トラ
ンジスタTR2のコレクタから誘導性負荷Lに至る信号
線には、トランジスタTR2のオン、オフに対応して、
その振幅が電源電圧とほぼ一致する電圧振動が生じるこ
とになる。そして、この電圧振動の電圧の変化速度はト
ランジスタTR2のオン、オフ速度に一致する。
【0010】ところで、誘導性負荷Lに流れる負荷電流
の変化幅(リップル)を小さくするためには、トランジ
スタTR2のオン、オフ周波数を上昇させることが有効
であり、また、トランジスタTR2のスイッチングロス
を軽減するためにはそのスイッチング速度を上げなけれ
ばならない。
の変化幅(リップル)を小さくするためには、トランジ
スタTR2のオン、オフ周波数を上昇させることが有効
であり、また、トランジスタTR2のスイッチングロス
を軽減するためにはそのスイッチング速度を上げなけれ
ばならない。
【0011】しかし、トランジスタTR2のオン、オフ
周波数を上昇させ、トランジスタTR2のスイッチング
速度を上げると、トランジスタTR2のコレクタから誘
導性負荷Lに至る信号線からの不要な輻射、誘導雑音の
発生を助長することになる。また、トランジスタTR2
がオンしたとき、誘導性負荷Lに流れる負荷電流iは、
誘導性負荷LのインダクタンスをL、電源電圧をE、時
間をtとするとき E=L・di/dt で表わされる傾きで増加する。
周波数を上昇させ、トランジスタTR2のスイッチング
速度を上げると、トランジスタTR2のコレクタから誘
導性負荷Lに至る信号線からの不要な輻射、誘導雑音の
発生を助長することになる。また、トランジスタTR2
がオンしたとき、誘導性負荷Lに流れる負荷電流iは、
誘導性負荷LのインダクタンスをL、電源電圧をE、時
間をtとするとき E=L・di/dt で表わされる傾きで増加する。
【0012】ここで、誘導性負荷L駆動の、例えば応答
性を高めるために、この負荷電流の良好な立上がり(増
加率)を確保しようとすると、誘導性負荷Lのインダク
タンスLを軽減するか電源電圧Eを増加しなければなら
ない。
性を高めるために、この負荷電流の良好な立上がり(増
加率)を確保しようとすると、誘導性負荷Lのインダク
タンスLを軽減するか電源電圧Eを増加しなければなら
ない。
【0013】しかし、誘導性負荷LのインダクタンスL
を軽減することは、例えば誘導性負荷Lの駆動により動
作する装置のトルクの減少に繋がるので、これは要求さ
れる制御対象との関係から難しい。そこで、少なくとも
誘導性負荷Lの駆動開始時に電源電圧Eを増加する構成
が考えられるが、このように構成すると、電源回路の大
型化およびコストアップに繋がる。
を軽減することは、例えば誘導性負荷Lの駆動により動
作する装置のトルクの減少に繋がるので、これは要求さ
れる制御対象との関係から難しい。そこで、少なくとも
誘導性負荷Lの駆動開始時に電源電圧Eを増加する構成
が考えられるが、このように構成すると、電源回路の大
型化およびコストアップに繋がる。
【0014】また、図7に示す回路は、いわゆるローサ
イドスイッチと呼ばれる回路構成で、この回路構成にお
いても上述したと同様の問題が生じる。図7に示す回路
において、トランジスタTR1のベースにパルス状のP
WM信号が加えられ、トランジスタTR1のエミッタは
接地される。またこの回路の駆動対象である誘導性負荷
LにはフライホイールダイオードFDが並列に接続さ
れ、フライホイールダイオードFDのカソードには電源
が接続され、フライホイールダイオードFDのアノード
はトランジスタTR1のコレクタに接続される。
イドスイッチと呼ばれる回路構成で、この回路構成にお
いても上述したと同様の問題が生じる。図7に示す回路
において、トランジスタTR1のベースにパルス状のP
WM信号が加えられ、トランジスタTR1のエミッタは
接地される。またこの回路の駆動対象である誘導性負荷
LにはフライホイールダイオードFDが並列に接続さ
れ、フライホイールダイオードFDのカソードには電源
が接続され、フライホイールダイオードFDのアノード
はトランジスタTR1のコレクタに接続される。
【0015】この回路構成においても、誘導性負荷Lの
低圧側に図6で説明したと同様の電圧振動が生じ、トラ
ンジスタTR1のスイッチング速度を上げると、誘導性
負荷Lの低圧側に生じる電圧振動周波数は大きくなり、
不要な輻射、誘導雑音が増大する。
低圧側に図6で説明したと同様の電圧振動が生じ、トラ
ンジスタTR1のスイッチング速度を上げると、誘導性
負荷Lの低圧側に生じる電圧振動周波数は大きくなり、
不要な輻射、誘導雑音が増大する。
【0016】また、負荷電流の増加率は、誘導性負荷L
のインダクタンスLと電源電圧Eとの関数で決定される
ため、負荷電流の良好な立上がりを確保しようとする
と、少なくとも駆動開始時に電源電圧Eを増加しなけれ
ばならなくなり、電源回路の大型化およびコストアップ
をもたらす。
のインダクタンスLと電源電圧Eとの関数で決定される
ため、負荷電流の良好な立上がりを確保しようとする
と、少なくとも駆動開始時に電源電圧Eを増加しなけれ
ばならなくなり、電源回路の大型化およびコストアップ
をもたらす。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の誘導負荷駆動装置は、電源のスイッチング速度を上げ
ると、誘導性負荷Lに至る配線に生じる電圧振動によ
り、不要な輻射、誘導雑音が増大するという問題があ
り、また、負荷電流の良好な立上がりを確保しようとす
ると、電源回路の大型化およびコストアップをもたらす
という問題があった。そこで、この発明は、不要な輻
射、誘導雑音の発生を軽減し、かつ電源回路の大型化お
よびコストアップをもたらすことなく負荷電流の良好な
立上がりを確保することのできる誘導負荷駆動装置を提
供することを目的とする。
の誘導負荷駆動装置は、電源のスイッチング速度を上げ
ると、誘導性負荷Lに至る配線に生じる電圧振動によ
り、不要な輻射、誘導雑音が増大するという問題があ
り、また、負荷電流の良好な立上がりを確保しようとす
ると、電源回路の大型化およびコストアップをもたらす
という問題があった。そこで、この発明は、不要な輻
射、誘導雑音の発生を軽減し、かつ電源回路の大型化お
よびコストアップをもたらすことなく負荷電流の良好な
立上がりを確保することのできる誘導負荷駆動装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、誘導性負荷に印加する電源を所定デ
ューティ比で開閉することにより該誘導負荷に印加され
る平均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷を駆
動する誘導負荷駆動装置において、前記誘導性負荷に直
列にリアクトルを接続したことを特徴とする。
め、第1の発明は、誘導性負荷に印加する電源を所定デ
ューティ比で開閉することにより該誘導負荷に印加され
る平均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷を駆
動する誘導負荷駆動装置において、前記誘導性負荷に直
列にリアクトルを接続したことを特徴とする。
【0019】また、第2の発明は、誘導性負荷に印加す
る電源を所定デューティ比で開閉することにより該誘導
負荷に印加される平均電圧または平均電流を制御して該
誘導性負荷を駆動する誘導負荷駆動装置において、前記
誘導性負荷に直列に接続されたリアクトルと、前記誘導
性負荷に並列に接続され、前記誘導性負荷の非駆動時に
はオンになり、前記誘導性負荷の駆動時にはオフとなる
スイッチ手段とを具備したことを特徴とする。
る電源を所定デューティ比で開閉することにより該誘導
負荷に印加される平均電圧または平均電流を制御して該
誘導性負荷を駆動する誘導負荷駆動装置において、前記
誘導性負荷に直列に接続されたリアクトルと、前記誘導
性負荷に並列に接続され、前記誘導性負荷の非駆動時に
はオンになり、前記誘導性負荷の駆動時にはオフとなる
スイッチ手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】
【作用】第1の発明においては、誘導性負荷に直列にリ
アクトルが接続されているので、このリアクトルにより
誘導性負荷の両端で発生される電圧振動および負荷電流
の変化幅(リップル)は小さくなり、誘導性負荷に至る
信号線からの不要な輻射、誘導雑音の発生を軽減するこ
とができる。
アクトルが接続されているので、このリアクトルにより
誘導性負荷の両端で発生される電圧振動および負荷電流
の変化幅(リップル)は小さくなり、誘導性負荷に至る
信号線からの不要な輻射、誘導雑音の発生を軽減するこ
とができる。
【0021】また、第2の発明においては、上記構成に
加えて、誘導性負荷に並列にスイッチ手段を接続し、誘
導性負荷の非駆動時にはこのスイッチ手段をオンにし、
誘導性負荷の駆動時にはこのスイッチ手段をオフにする
ように構成したので、誘導性負荷の駆動開始時にはリア
クトルに蓄えられた電流により負荷電流は急激に増大
し、電源回路を大型化することなく負荷電流の良好な立
上がりを確保することができる。
加えて、誘導性負荷に並列にスイッチ手段を接続し、誘
導性負荷の非駆動時にはこのスイッチ手段をオンにし、
誘導性負荷の駆動時にはこのスイッチ手段をオフにする
ように構成したので、誘導性負荷の駆動開始時にはリア
クトルに蓄えられた電流により負荷電流は急激に増大
し、電源回路を大型化することなく負荷電流の良好な立
上がりを確保することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明にかかわる誘
導負荷駆動装置の実施例を詳細に説明する。
導負荷駆動装置の実施例を詳細に説明する。
【0023】図1は、この発明の誘導負荷駆動装置の第
1の実施例を示したものである。この実施例の誘導負荷
駆動装置は図6に示したハイサイドスイッチと呼ばれる
回路構成にこの発明を適用して構成したもので、トラン
ジスタTR2のコレクタから誘導性負荷Lに至る信号線
にリアクトルL1が挿入される。他の構成は図6に示し
た従来回路と同一である。なお、図1において、図6に
示した従来回路と同一の機能を果たす回路素子には説明
の便宜上図6で用いた符号と同一の符号を付する。
1の実施例を示したものである。この実施例の誘導負荷
駆動装置は図6に示したハイサイドスイッチと呼ばれる
回路構成にこの発明を適用して構成したもので、トラン
ジスタTR2のコレクタから誘導性負荷Lに至る信号線
にリアクトルL1が挿入される。他の構成は図6に示し
た従来回路と同一である。なお、図1において、図6に
示した従来回路と同一の機能を果たす回路素子には説明
の便宜上図6で用いた符号と同一の符号を付する。
【0024】すなわち、図1において、トランジスタT
R1のベースにパルス状のPWM信号が加えられ、トラ
ンジスタTR2のエミッタに電源が接続され、トランジ
スタTR2のエミッタ、ベース間に抵抗R0が接続さ
れ、トランジスタTR1のコレクタとトランジスタTR
2のベース間に抵抗R1が接続され、トランジスタTR
1のエミッタは接地されている。また駆動対象である誘
導性負荷LにはフライホイールダイオードFDが並列に
接続され、フライホイールダイオードFDのカソードは
トランジスタTR2のコレクタに接続され、フライホイ
ールダイオードFDのアノードは接地され、更に、トラ
ンジスタTR2のコレクタは、リアクトルL1、抵抗R
2を介して誘導性負荷Lに接続される。ここで、抵抗R
2は誘導性負荷Lの内部抵抗である。
R1のベースにパルス状のPWM信号が加えられ、トラ
ンジスタTR2のエミッタに電源が接続され、トランジ
スタTR2のエミッタ、ベース間に抵抗R0が接続さ
れ、トランジスタTR1のコレクタとトランジスタTR
2のベース間に抵抗R1が接続され、トランジスタTR
1のエミッタは接地されている。また駆動対象である誘
導性負荷LにはフライホイールダイオードFDが並列に
接続され、フライホイールダイオードFDのカソードは
トランジスタTR2のコレクタに接続され、フライホイ
ールダイオードFDのアノードは接地され、更に、トラ
ンジスタTR2のコレクタは、リアクトルL1、抵抗R
2を介して誘導性負荷Lに接続される。ここで、抵抗R
2は誘導性負荷Lの内部抵抗である。
【0025】かかる構成において、PWM信号がハイレ
ベルになり、トランジスタTR1がオンすると、これに
応答してトランジスタTR2がオンになり、電源はトラ
ンジスタTR2、リアクトルL1、抵抗R2を介して誘
導性負荷Lに印加され、電流は、電源から、トランジス
タTR2、リアクトルL1、抵抗R2、誘導性負荷Lを
介して接地へ流れる。このとき、この電流は誘導性負荷
LおよびリアクトルL1の特性から時間とともに増加す
る。
ベルになり、トランジスタTR1がオンすると、これに
応答してトランジスタTR2がオンになり、電源はトラ
ンジスタTR2、リアクトルL1、抵抗R2を介して誘
導性負荷Lに印加され、電流は、電源から、トランジス
タTR2、リアクトルL1、抵抗R2、誘導性負荷Lを
介して接地へ流れる。このとき、この電流は誘導性負荷
LおよびリアクトルL1の特性から時間とともに増加す
る。
【0026】このときのこの回路の挙動は次式で表わさ
れる。
れる。
【0027】 E=L・di/dt+L1・di/dt+R2・i ここで、Eは電源電圧を示し、Lは誘導性負荷Lのイン
ダクタンス、L1はリアクトルL1のインダクタンス、
iは誘導性負荷Lを流れる負荷電流を示し、tは時間を
示し、R2は抵抗R2の抵抗値を示す。
ダクタンス、L1はリアクトルL1のインダクタンス、
iは誘導性負荷Lを流れる負荷電流を示し、tは時間を
示し、R2は抵抗R2の抵抗値を示す。
【0028】また、PWM信号がローレベルになり、ト
ランジスタTR1がオフし、トランジスタTR2がオフ
すると、誘導性負荷Lを流れる負荷電流iは、誘導性負
荷LおよびリアクトルL1の誘導成分により、誘導性負
荷L、フライホイールダイオードFD、リアクトルL
1、抵抗R2を介して還流し、次第に減少していく。
ランジスタTR1がオフし、トランジスタTR2がオフ
すると、誘導性負荷Lを流れる負荷電流iは、誘導性負
荷LおよびリアクトルL1の誘導成分により、誘導性負
荷L、フライホイールダイオードFD、リアクトルL
1、抵抗R2を介して還流し、次第に減少していく。
【0029】このときのこの回路の挙動は次式で表わさ
れる。
れる。
【0030】 VFD(負極性)=L・di/dt+L1・di/dt+R2・i ここで、VFDはフライホイールダイオードFDの順方
向電圧で、接地電位に対して負極性を持ち、誘導性負荷
Lの内部抵抗R2の電圧降下によるエネルギー消費とと
もに負荷電流iを減少させる方向に働く。
向電圧で、接地電位に対して負極性を持ち、誘導性負荷
Lの内部抵抗R2の電圧降下によるエネルギー消費とと
もに負荷電流iを減少させる方向に働く。
【0031】ここで、誘導性負荷Lの両端、すなわち、
誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回路の両端に発
生する電圧VLに着目すると、トランジスタTR2のオ
ン時には、 VL=E−L1・di/dt トランジスタTR2のオフ時には、 VL=VFD−L1・di/dt となる。ここで、リアクトルL1として適当なものを選
択すれば、誘導性負荷Lに至る信号線の電圧変動、すな
わち電圧VLの変動を上式に基づき低減することができ
る。
誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回路の両端に発
生する電圧VLに着目すると、トランジスタTR2のオ
ン時には、 VL=E−L1・di/dt トランジスタTR2のオフ時には、 VL=VFD−L1・di/dt となる。ここで、リアクトルL1として適当なものを選
択すれば、誘導性負荷Lに至る信号線の電圧変動、すな
わち電圧VLの変動を上式に基づき低減することができ
る。
【0032】図2は、図1に示した実施例の動作の具体
例を示す波形図で、図2(a)にはフライホイールダイ
オードFDの両端に発生する電圧VFDの電圧波形、図
2(b)には誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回
路の両端に発生する電圧VLの電圧波形を示す。
例を示す波形図で、図2(a)にはフライホイールダイ
オードFDの両端に発生する電圧VFDの電圧波形、図
2(b)には誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回
路の両端に発生する電圧VLの電圧波形を示す。
【0033】ここで、フライホイールダイオードFDの
両端に発生する電圧VFDは、図2(a)に示すよう
に、トランジスタTR2のオン時には電源電圧Eにな
り、トランジスタTR2のオフ時には、接地電位よりわ
ずかに低い電圧となる。
両端に発生する電圧VFDは、図2(a)に示すよう
に、トランジスタTR2のオン時には電源電圧Eにな
り、トランジスタTR2のオフ時には、接地電位よりわ
ずかに低い電圧となる。
【0034】また、誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の
直列回路の両端に発生する電圧VLはリアクトルL1の
作用により、わずかにリップルを含むほぼ一定の電圧と
なり、リアクトルL1を適当に選択することにより、大
幅に不要な輻射、誘導雑音の発生が軽減されることが分
かる。
直列回路の両端に発生する電圧VLはリアクトルL1の
作用により、わずかにリップルを含むほぼ一定の電圧と
なり、リアクトルL1を適当に選択することにより、大
幅に不要な輻射、誘導雑音の発生が軽減されることが分
かる。
【0035】また、この実施例においては誘導性負荷に
直列にリアクトルが接続されているので、例えば、誘導
性負荷が短絡した場合等においては駆動トランジスタの
保護を図ることができる。
直列にリアクトルが接続されているので、例えば、誘導
性負荷が短絡した場合等においては駆動トランジスタの
保護を図ることができる。
【0036】図3は、この発明の誘導負荷駆動装置の第
2の実施例を示したものである。この実施例の誘導負荷
駆動装置は図1に示した構成に加えて、誘導性負荷Lに
並列に、トランジスタTR3からなるスイッチ回路を設
け、誘導性負荷Lの非駆動時にはハイレベル、誘導性負
荷Lの駆動時にはローレベルとなる制御信号CONを抵
抗R3を介してトランジスタTR3のベースに加え、こ
のトランジスタTR3を誘導性負荷Lの非駆動時にはオ
ン状態にし、誘導性負荷Lの駆動時にはトランジスタT
R3をオン状態からオフに切り換えるように構成され
る。また、このトランジスタTR3に並列にツェナーダ
イオードZDが接続される。更に、この実施例において
は、トランジスタTR3のエミッタと接地間に接続した
シャント抵抗RSHに発生する起電力から電流フィード
バック信号CFVを発生し、この電流フィードバック信
号CFVはPWM回路10に入力される。PWM回路1
0には電流指令信号CURCOMが入力されており、P
WM回路10は電流フィードバック信号CFVとこの電
流指令信号CURCOMとを比較し、の電流フィードバ
ック信号CFVが電流指令信号CURCOMの近傍とな
るようにトランジスタTR1のオンオフを制御するPW
M信号を生成する。
2の実施例を示したものである。この実施例の誘導負荷
駆動装置は図1に示した構成に加えて、誘導性負荷Lに
並列に、トランジスタTR3からなるスイッチ回路を設
け、誘導性負荷Lの非駆動時にはハイレベル、誘導性負
荷Lの駆動時にはローレベルとなる制御信号CONを抵
抗R3を介してトランジスタTR3のベースに加え、こ
のトランジスタTR3を誘導性負荷Lの非駆動時にはオ
ン状態にし、誘導性負荷Lの駆動時にはトランジスタT
R3をオン状態からオフに切り換えるように構成され
る。また、このトランジスタTR3に並列にツェナーダ
イオードZDが接続される。更に、この実施例において
は、トランジスタTR3のエミッタと接地間に接続した
シャント抵抗RSHに発生する起電力から電流フィード
バック信号CFVを発生し、この電流フィードバック信
号CFVはPWM回路10に入力される。PWM回路1
0には電流指令信号CURCOMが入力されており、P
WM回路10は電流フィードバック信号CFVとこの電
流指令信号CURCOMとを比較し、の電流フィードバ
ック信号CFVが電流指令信号CURCOMの近傍とな
るようにトランジスタTR1のオンオフを制御するPW
M信号を生成する。
【0037】ここで、電流指令信号CURCOMは誘導
性負荷Lの非駆動時と駆動時とでは異なるので、誘導性
負荷Lの駆動時に適した電流指令信号iLCOMおよび
誘導性負荷Lの非駆動時に適した電流指令信号iL1C
OMを発生する電圧発生部30および31を設け、上記
制御信号CONにより切り換えられるスイッチSWを介
して電流指令信号iLCOMと電流指令信号iL1CO
Mのいずれかを電流指令信号CURCOMとしてPWM
回路10に入力するように構成されている。他の構成は
図1に示したものと同一である。なお、図3において
も、図1に示した回路と同一の機能を果たす回路素子に
は説明の便宜上図1で用いた符号と同一の符号を付す
る。
性負荷Lの非駆動時と駆動時とでは異なるので、誘導性
負荷Lの駆動時に適した電流指令信号iLCOMおよび
誘導性負荷Lの非駆動時に適した電流指令信号iL1C
OMを発生する電圧発生部30および31を設け、上記
制御信号CONにより切り換えられるスイッチSWを介
して電流指令信号iLCOMと電流指令信号iL1CO
Mのいずれかを電流指令信号CURCOMとしてPWM
回路10に入力するように構成されている。他の構成は
図1に示したものと同一である。なお、図3において
も、図1に示した回路と同一の機能を果たす回路素子に
は説明の便宜上図1で用いた符号と同一の符号を付す
る。
【0038】図3において、誘導性負荷Lの非駆動時に
は、制御信号CONはハイレベルになっており、トラン
ジスタTR3はオンになっている。ここで、制御信号C
ONに対応してスイッチSWは図示のように誘導性負荷
Lの非駆動時に適した電流指令信号iL1COMを選択
するように構成されており、この電流指令信号iL1C
OMを電流指令信号CURCOMとしてPWM回路10
に加える。PWM回路10ではこの電流指令信号CUR
COMとシャント抵抗RSHからの電流フィードバック
信号CFVとに対応して所望のPWM信号を形成し、こ
れをトランジスタTR1のベースに加える。このPWM
信号に対応してトランジスタTR1はオン、オフし、こ
のトランジスタTR1のオン、オフに対応してトランジ
スタTR2がオン、オフして電源を開閉する。この場
合、トランジスタTR3のオン抵抗は誘導性負荷Lのイ
ンピーダンスに比較してはるかに小さいので、電源から
の電流は、そのほとんどがトランジスタTR1、リアク
トルL1を介してトランジスタTR3に流れ、この電流
iL1はこのトランジスタTR3を介してシャント抵抗
RSHに流れる。したがって、この場合、シャント抵抗
RSHは電流iL1に対応する電流フィードバック信号
CFVを発生し、これをPWM回路10に加える。
は、制御信号CONはハイレベルになっており、トラン
ジスタTR3はオンになっている。ここで、制御信号C
ONに対応してスイッチSWは図示のように誘導性負荷
Lの非駆動時に適した電流指令信号iL1COMを選択
するように構成されており、この電流指令信号iL1C
OMを電流指令信号CURCOMとしてPWM回路10
に加える。PWM回路10ではこの電流指令信号CUR
COMとシャント抵抗RSHからの電流フィードバック
信号CFVとに対応して所望のPWM信号を形成し、こ
れをトランジスタTR1のベースに加える。このPWM
信号に対応してトランジスタTR1はオン、オフし、こ
のトランジスタTR1のオン、オフに対応してトランジ
スタTR2がオン、オフして電源を開閉する。この場
合、トランジスタTR3のオン抵抗は誘導性負荷Lのイ
ンピーダンスに比較してはるかに小さいので、電源から
の電流は、そのほとんどがトランジスタTR1、リアク
トルL1を介してトランジスタTR3に流れ、この電流
iL1はこのトランジスタTR3を介してシャント抵抗
RSHに流れる。したがって、この場合、シャント抵抗
RSHは電流iL1に対応する電流フィードバック信号
CFVを発生し、これをPWM回路10に加える。
【0039】すなわち、誘導性負荷Lの非駆動時には、
トランジスタTR3がオンになって、このリアクトルL
1に流れる電流iL1が電流指令信号iL1COMに一
致するようにトランジスタTR2のオン、オフがPWM
制御される。
トランジスタTR3がオンになって、このリアクトルL
1に流れる電流iL1が電流指令信号iL1COMに一
致するようにトランジスタTR2のオン、オフがPWM
制御される。
【0040】この状態において、誘導性負荷Lを駆動す
るために、制御信号CONがハイレベルからローレベル
になると、トランジスタTR3はオフになり、リアクト
ルL1を流れていた電流iL1は、誘導性負荷Lの内部
抵抗R2を介して誘導性負荷Lへと流れ、この電流は電
流iLとして誘導性負荷Lを介してシャント抵抗RSH
に流れる。ここで、誘導性負荷Lの初期電流はほとんど
0であるので、トランジスタTR3のコレクタには理論
上無限大のサージ電圧が発生する。
るために、制御信号CONがハイレベルからローレベル
になると、トランジスタTR3はオフになり、リアクト
ルL1を流れていた電流iL1は、誘導性負荷Lの内部
抵抗R2を介して誘導性負荷Lへと流れ、この電流は電
流iLとして誘導性負荷Lを介してシャント抵抗RSH
に流れる。ここで、誘導性負荷Lの初期電流はほとんど
0であるので、トランジスタTR3のコレクタには理論
上無限大のサージ電圧が発生する。
【0041】トランジスタTR3に並列に接続されてい
るツェナーダイオードZDはこのサージ電圧を吸収して
トランジスタTR3を保護するために設けられており、
このツェナーダイオードZDのサージ吸収特性は、誘導
性負荷Lに要求される電流上昇率(diL/dt)によ
ってそのクランプ電圧が決定される。ここで、トランジ
スタTR3はこのクランプ電圧に耐えるだけの耐性を有
するものを用いる必要がある。
るツェナーダイオードZDはこのサージ電圧を吸収して
トランジスタTR3を保護するために設けられており、
このツェナーダイオードZDのサージ吸収特性は、誘導
性負荷Lに要求される電流上昇率(diL/dt)によ
ってそのクランプ電圧が決定される。ここで、トランジ
スタTR3はこのクランプ電圧に耐えるだけの耐性を有
するものを用いる必要がある。
【0042】ツェナーダイオードZDによるクランプ電
圧により誘導性負荷Lを流れる負荷電流iLは急激に増
大する。このとき、リアクトルL1を流れる電流iL1
は、diL1/dt=VZDの割合で減少する。ここ
で、VZDはツェナーダイオードZDによるクランプ電
圧を示す。しかし、エネルギー保存の法則により、リア
クトルL1のインダクタンスを誘導性負荷Lのインダク
タンスより充分大きくすることで、このリアクトルL1
を流れる電流iL1の減少を押さえることができる。
圧により誘導性負荷Lを流れる負荷電流iLは急激に増
大する。このとき、リアクトルL1を流れる電流iL1
は、diL1/dt=VZDの割合で減少する。ここ
で、VZDはツェナーダイオードZDによるクランプ電
圧を示す。しかし、エネルギー保存の法則により、リア
クトルL1のインダクタンスを誘導性負荷Lのインダク
タンスより充分大きくすることで、このリアクトルL1
を流れる電流iL1の減少を押さえることができる。
【0043】また、制御信号CONがローレベルになる
と、この制御信号CONに対応してスイッチSWは図示
と反対側に切り換えられ、誘導性負荷Lの駆動時に適し
た電流指令信号iLCOMを選択し、この電流指令信号
iLCOMを電流指令信号CURCOMとしてPWM回
路10に加える。ここで、この場合シャント抵抗RSH
は電流iLに対応する電流フィードバック信号CFVを
発生している。したがって、誘導性負荷Lに流れる電流
iLが電流指令信号iLCOMに一致するようにトラン
ジスタTR2のオン、オフがPWM制御される。
と、この制御信号CONに対応してスイッチSWは図示
と反対側に切り換えられ、誘導性負荷Lの駆動時に適し
た電流指令信号iLCOMを選択し、この電流指令信号
iLCOMを電流指令信号CURCOMとしてPWM回
路10に加える。ここで、この場合シャント抵抗RSH
は電流iLに対応する電流フィードバック信号CFVを
発生している。したがって、誘導性負荷Lに流れる電流
iLが電流指令信号iLCOMに一致するようにトラン
ジスタTR2のオン、オフがPWM制御される。
【0044】図4は、図3に示した実施例の動作の具体
例を示す波形図で、図4(a)には制御信号CON、図
4(b)には誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回
路の両端に発生する電圧VLの電圧波形、図4(c)に
は誘導性負荷Lを流れる負荷電流iLの電圧波形を示し
ている。
例を示す波形図で、図4(a)には制御信号CON、図
4(b)には誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回
路の両端に発生する電圧VLの電圧波形、図4(c)に
は誘導性負荷Lを流れる負荷電流iLの電圧波形を示し
ている。
【0045】図4(a)に示すように、制御信号CON
がハイレベルからローレベルになると、図4(b)に示
すように、誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回路
の両端に発生する電圧VLはツェナーダイオードZDに
よるクランプ電圧VZDまで急激に上昇する。このクラ
ンプ電圧VZDにより、図4(c)に示すように、負荷
電流iLは電流iL1まで急激に立ち上がる。これによ
り負荷電流iLの良好な立上がりを確保することができ
る。
がハイレベルからローレベルになると、図4(b)に示
すように、誘導性負荷Lとその内部抵抗R2の直列回路
の両端に発生する電圧VLはツェナーダイオードZDに
よるクランプ電圧VZDまで急激に上昇する。このクラ
ンプ電圧VZDにより、図4(c)に示すように、負荷
電流iLは電流iL1まで急激に立ち上がる。これによ
り負荷電流iLの良好な立上がりを確保することができ
る。
【0046】なお、図5に示すように、誘導性負荷L駆
動開始時電流iL1はクランプ電圧VZDによるエネル
ギー消費のため、ΔiL1だけ減少する。したがって、
誘導性負荷Lの非駆動時における電流iL1を誘導性負
荷Lに必要な電流値よりもΔiL1だけ大きく設定する
ことにより、iL1=iLとなったときの値を必要な負
荷電流に制御することも可能である。
動開始時電流iL1はクランプ電圧VZDによるエネル
ギー消費のため、ΔiL1だけ減少する。したがって、
誘導性負荷Lの非駆動時における電流iL1を誘導性負
荷Lに必要な電流値よりもΔiL1だけ大きく設定する
ことにより、iL1=iLとなったときの値を必要な負
荷電流に制御することも可能である。
【0047】また、図3に示す実施例において、ツェナ
ーダイオードZDの変わりにコンデンサを接続しても同
様の効果が期待できる。
ーダイオードZDの変わりにコンデンサを接続しても同
様の効果が期待できる。
【0048】なお、上記実施例においては、いずれもハ
イサイドスイッチと呼ばれる回路構成にこの発明を適用
した実施例を示したが、ローサイドスイッチと呼ばれる
回路構成にこの発明を適用した場合も同様に構成できる
のは勿論である。
イサイドスイッチと呼ばれる回路構成にこの発明を適用
した実施例を示したが、ローサイドスイッチと呼ばれる
回路構成にこの発明を適用した場合も同様に構成できる
のは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、誘導性負荷に直列にリアクトルを接続するように構
成したので、誘導性負荷に至る信号線からの不要な輻
射、誘導雑音の発生を軽減することができ、また、この
リアクトルにより誘導性負荷が短絡した場合等において
は駆動トランジスタの保護を図ることができる。また、
第2の発明によれば、上記構成に加えて、誘導性負荷に
並列にスイッチ手段を接続し、誘導性負荷の非駆動時に
はこのスイッチ手段をオンにし、誘導性負荷の駆動時に
はこのスイッチ手段をオフにするように構成したので、
誘導性負荷の駆動開始時にはリアクトルに蓄えられた電
流により負荷電流は急激に増大し、電源回路を大型化す
ることなく負荷電流の良好な立上がりを確保することが
できる。
ば、誘導性負荷に直列にリアクトルを接続するように構
成したので、誘導性負荷に至る信号線からの不要な輻
射、誘導雑音の発生を軽減することができ、また、この
リアクトルにより誘導性負荷が短絡した場合等において
は駆動トランジスタの保護を図ることができる。また、
第2の発明によれば、上記構成に加えて、誘導性負荷に
並列にスイッチ手段を接続し、誘導性負荷の非駆動時に
はこのスイッチ手段をオンにし、誘導性負荷の駆動時に
はこのスイッチ手段をオフにするように構成したので、
誘導性負荷の駆動開始時にはリアクトルに蓄えられた電
流により負荷電流は急激に増大し、電源回路を大型化す
ることなく負荷電流の良好な立上がりを確保することが
できる。
【図1】この発明の誘導負荷駆動装置の第1の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するための波
形図。
形図。
【図3】この発明の誘導負荷駆動装置の第2の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図4】図3に示した実施例の動作を説明するための波
形図。
形図。
【図5】図3に示した実施例の他の動作を説明するため
の波形図。
の波形図。
【図6】誘導負荷駆動装置の従来例を示す回路図。
【図7】誘導負荷駆動装置の他の従来例を示す回路図。
10 PWM回路 R0、R1、R2、R3 抵抗 TR1、TR2、TR3 トランジスタ FD フライホイールダイオード L1 リアクトル L 誘導性負荷 ZD ツェナーダイオード RSH シャント抵抗 SW スイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 誘導性負荷に印加する電源を所定デュー
ティ比で開閉することにより該誘導負荷に印加される平
均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷を駆動す
る誘導負荷駆動装置において、 前記誘導性負荷に直列にリアクトルを接続したことを特
徴とする誘導負荷駆動装置。 - 【請求項2】 誘導性負荷に印加する電源を所定デュー
ティ比で開閉することにより該誘導負荷に印加される平
均電圧または平均電流を制御して該誘導性負荷を駆動す
る誘導負荷駆動装置において、 前記誘導性負荷に直列に接続されたリアクトルと、 前記誘導性負荷に並列に接続され、前記誘導性負荷の非
駆動時にはオンになり、前記誘導性負荷の駆動時にはオ
フとなるスイッチ手段とを具備したことを特徴とする誘
導負荷駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19236892A JPH0638588A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 誘導負荷駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19236892A JPH0638588A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 誘導負荷駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638588A true JPH0638588A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16290127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19236892A Pending JPH0638588A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 誘導負荷駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0638588A (ja) |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP19236892A patent/JPH0638588A/ja active Pending
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