JPH0638619Y2 - 溶接用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形鋼の取付構造 - Google Patents

溶接用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形鋼の取付構造

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JPH0638619Y2
JPH0638619Y2 JP1987120709U JP12070987U JPH0638619Y2 JP H0638619 Y2 JPH0638619 Y2 JP H0638619Y2 JP 1987120709 U JP1987120709 U JP 1987120709U JP 12070987 U JP12070987 U JP 12070987U JP H0638619 Y2 JPH0638619 Y2 JP H0638619Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶接用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部
とを備えた形鋼の取付構造に関する。
(従来の技術) 従来、鋼構造物、例えば建物の鉄骨構造物において、ボ
ックス形あるいはH形鋼等の柱体に、梁、桁材としての
H形、I形、T形等の形鋼を突合わせて溶接により取付
ける場合に、フランジ部端縁に形成されたレ形開先をフ
ランジ部裏面側から閉塞すべく、長手方向長がフランジ
部幅よりも長い短冊状の溶接用裏当金を用いるのが一般
的である(特公昭60−55222号公報参照)。
しかし、かかるフランジ部幅よりも長い裏当金を用いる
場合には、その側端部を柱体に当接させるようにすべ
く、ウエブ部の端縁側に当該裏当金を挿通させるための
スカラップを設ける必要があったため、加工工数の増
加、溶接部位の減少に伴う固着力の低下等を招くという
欠点があった。
そこで、前記スカラップを形成せずに裏当金を採用しう
るようにした技術として、裏当金の長手方向一端側に、
ウエブ部のつけ根、即ちフランジ部裏面とウエブ部との
接続部分の湾曲形状に適合する形状の屈曲部を設け、そ
の屈曲部がウエブ部のつけ根を左右からはさむように、
一つのフランジ部に対して二つの裏当金をウエブ部の左
右両側に配置したものがある(実開昭49−75915号公報
参照)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報に記載の技術にあっても、例え
ばウエブ部も柱体に対して突合せ状とされてその端縁部
を溶接により固着する場合には、形鋼端縁部におけるフ
ランジ部とウエブ部とのクロス部分がその屈曲部によっ
て裏側から被覆され、そのクロス部分では形鋼と柱体と
を直接溶着することができず、固着力の点ではスカラッ
プがある場合と略同様に好ましくなかった。
本考案は、かかる実情に鑑み、屈曲部を有する裏当金を
使用する場合でも、フランジ部とウエブ部のクロス部分
も柱体等に対して直接溶接できる溶接用裏当金を用いた
H形鋼等の取付構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段は、
レ形開先5を有するフランジ部3とウエブ部4とを備え
ている形鋼1の長手方向端縁が柱体2に突合せ状に当接
され、レ形開先5をフランジ部裏面7から閉塞すべく、
フランジ部裏面7とウエブ部4との接続部分8に適合す
る形状の屈曲部9を長手方向一端側に有する裏当金6
が、その幅方向側面が柱体2に当接し且つ屈曲部9が接
続部分8を左右からはさむようにウエブ部4の左右両側
に配置され、前記フランジ部3のレ形開先5部分、ウエ
ブ部4の接合端縁及び裏当金6の幅方向側端部が、それ
ぞれ柱体2に対して溶接15,12,14されている溶接用裏当
金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形鋼の取付
構造において、 前記ウエブ部4接合端縁におけるフランジ部3との接続
部分8相当部位に、フランジ部3のレ形開先5と同一平
面状とされたウエブ部開先4aが、当該ウエブ部開先4aの
先端が裏当金6裏面近傍に至るように形成され、このウ
エブ部開先4a部分にも溶接15が施されている点にある。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。
図において、1は梁材であるH形鋼、2はたとえば断面
箱形材からなる柱体であり、H形鋼1は、フランジ部3
及びウエブ部4とから成る。
前記フランジ部3の長手方向端縁すなわち接合端部に
は、幅方向全域に亘ってレ形開先5が形成されており、
また、ウエブ部4の接合端縁におけるフランジ部3との
接続部分8相当部位には、前記レ形開先5から延長状に
延びて切欠き形成されたウエブ部開先4aが設けられ、該
開先4aが設けられていない接合端部における他の部分
は、柱体2に直接当接されるべく、まっすぐに延びた突
合せ面4bとされている。
また、前記レ形開先4aは、ウエブ部開先5と同一平面状
とされ、その先端が、第5図に示すように、フランジ部
裏面7に配置される後述する裏当金6下面近傍に至るよ
うに形成されている。
6は裏当金で、短冊形の鋼材から成り、その長手方向の
一端部は、H形鋼1のフランジ部裏面7とウエブ部4と
の接続部分8の曲面に密着する弯曲状の弯曲部9とされ
ており、そして、この裏当金6の他端部10は、前記屈曲
部9の弯曲方向とは逆方向に略直角に屈曲されている。
尚、裏当金6の幅、厚さtは、従来と同様にH形鋼1の
各部寸法に応じて決定され、さらに、H形鋼1等の開先
形状、寸法、ウエブ部4と柱体2とのすき間等も従来と
同様に設計される。
また、屈曲された他端部10の裏当金6のフランジ部裏面
7との接触面から突出する長さLは、第4図に示す如
く、フランジ部3の厚さよりも長くせられており、ま
た、この端部10とフランジ部3の幅方向端縁との間に
は、わずかな間隙が形成されるよう配慮されている。
第1図乃至第3図は、上記構成に係る溶接用裏当金6を
用いて、H形鋼1を柱体2に対して溶接により接合した
場合の取付構造を示す。
同図に示す如く、前記ウエブ部4の接合端部は、その突
合せ面4aを介して柱体2に対して直接当接されており、
このとき、前記レ形開先5の存在によってフランジ部3
の接合端部は柱体2との間に本溶接用の空間が保たれ
て、前記裏当金6がこの空間をフランジ部裏面7から閉
塞する。
即ち、当該裏当金6は、第2図に示す如く、ウエブ部4
を挟んで左右両側に配置されており、かつ、第5図に示
す如く、レ形開先5をフランジ部裏面7側から閉塞すべ
く、その幅方向側面が柱体2に当接するようにフランジ
部裏面7に添着されている。
なお、裏当金6のフランジ部裏面7との接触面の幅方向
両端縁は、第5図に示すように、面取り11加工を行い、
溶接欠陥の防止を図ることができる。
そして、本実施例においては、まず、開先5加工された
H形鋼1の接合端部に裏当金6を仮溶接しておき、柱体
2の接合取付個所に裏当金6の側面及びウエブ部4の突
合せ面4bを当接させてH形鋼1を組付け、ウエブ部4の
接合端縁を仮溶接すると共にすみ肉溶接12を行い、更に
裏当金6の裏側のすみ肉溶接13,14を行った後、前記ウ
エブ部開先4aを含むレ形開先5から裏当金6の他端部10
に亘り本溶接15される。
このように、本実施例によれば、裏当金6の一端部が屈
曲部9とされて当該裏当金6をウエブ部4を挟んで左右
両側に配置しているので、スカラップを設ける必要がな
く、前記したスカラップの存在による不都合を一掃する
ことができるのは勿論のこと、フランジ部3のレ形開先
5と共に裏当金6の裏面近傍にまで至るウエブ部開先4a
が形成されていて、その開先4a部分においても溶接15肉
が充填されることから、従来溶接することができなかっ
たウエブ部4とフランジ部3のクロス部分においても確
実に溶着することができ、溶接による固着力が増大され
る。
また、そのウエブ部開先4aは、フランジ部3のレ形開先
5と同一平面形状とされているので、当該レ形開先5を
形成する際に同時に形成でき、加工も容易である。
更に、本実施例においては、前記裏当金6は、その両端
部に形成された屈曲形状によって断面視略S字形を呈し
ているので、縦方向、すなわちウエブ部4幅方向におけ
る柱体2に対する溶接長さが増大され、H形鋼1に対す
る上載荷重により発生するせん断力に対してより強固な
取付構造となっている。
なお、上記実施例は、柱体2にH形鋼1を溶接する場合
についてのものがあるが、本考案にかかる裏当金6は、
L形鋼、T形鋼のフランジ部の接合に使用でき、フラン
ジ部とウエブ部とを備えている限りにおいて圧延形鋼は
もとより圧延形鋼以外の溶接組立により形成された形鋼
にも使用しうること勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、フランジ部3の
レ形開先5と同一平面状のウエブ部開先4aが、その先端
が裏当金6裏面近傍に至るように形成され、そのウエブ
部開先4a部分にも溶接が施されているので、ウエブ部4
接合端縁が柱体2等に直接溶接される場合に、従来溶接
できなかったウエブ部4とフランジ部3のクロス部分に
おいても柱体2に直接溶接15でき、ウエブ部4の突合せ
面4bにおける溶接12と共に形鋼1の断面形状に沿った溶
接を略完全に行うことができ、柱体2に対する溶接によ
る固着力を大きく増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は
H形鋼の取付構造の要部側面図、第2図は第1図A−A
線断面図、第3図は同取付構造の斜視図、第4図は溶接
用裏当金の側面図、第5図は開先部分の拡大図である。 1…H形鋼、2…柱体、3…フランジ部、4…ウエブ
部、4a…ウエブ部開先、4b…突合せ面、5…レ形開先、
6…裏当金、7…フランジ部裏面、8…接続部分、9…
屈曲部、10…他端部、12,15…溶接、16…フランジ部表
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−75915(JP,U) 実開 昭59−194397(JP,U) 特公 昭51−29505(JP,B2) 特公 昭60−55222(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レ形開先(5)を有するフランジ部(3)
    とウエブ部(4)とを備えている形鋼(1)の長手方向
    端縁が柱体(2)に突合せ状に当接され、レ形開先
    (5)をフランジ部裏面(7)から閉塞すべく、フラン
    ジ部裏面(7)とウエブ部(4)との接続部分(8)に
    適合する形状の屈曲部(9)を長手方向一端側に有する
    裏当金(6)が、その幅方向側面が柱体(2)に当接し
    且つ屈曲部(9)が接続部分(8)を左右からはさむよ
    うにウエブ部(4)の左右両側に配置され、前記フラン
    ジ部(3)のレ形開先(5)部分、ウエブ部(4)の接
    合端縁及び裏当金(6)の幅方向側端部が、それぞれ柱
    体(2)に対して溶接(15)(12)(14)されている溶
    接用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形
    鋼の取付構造において、 前記ウエブ部(4)接合端縁におけるフランジ部(3)
    との接続部分(8)相当部位に、フランジ部(3)のレ
    形開先(5)と同一平面状とされたウエブ部開先(4a)
    が、当該ウエブ部開先(4a)の先端が裏当金(6)裏面
    近傍に至るように形成され、このウエブ部開先(4a)部
    分にも溶接(15)が施されていることを特徴とする溶接
    用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形鋼
    の取付構造。
JP1987120709U 1987-08-05 1987-08-05 溶接用裏当金を用いたフランジ部とウエブ部とを備えた形鋼の取付構造 Expired - Lifetime JPH0638619Y2 (ja)

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JPS4975915U (ja) * 1972-10-17 1974-07-02
JPS5129505A (ja) * 1974-08-30 1976-03-12 Kazumasa Watanabe Kaaruguseboshitokuseio sonaeta jiaikoseinoshozoshito sonoshoshiho
JPS59194397U (ja) * 1983-06-09 1984-12-24 株式会社竹中工務店 エンドタブ兼用裏あて金を用いた溶接構造
JPS6055222A (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd シ−ルド掘進機の位置検出装置

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