JPH0638644A - 給水式組立栽培器具 - Google Patents

給水式組立栽培器具

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JPH0638644A
JPH0638644A JP3130354A JP13035491A JPH0638644A JP H0638644 A JPH0638644 A JP H0638644A JP 3130354 A JP3130354 A JP 3130354A JP 13035491 A JP13035491 A JP 13035491A JP H0638644 A JPH0638644 A JP H0638644A
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JP3130354A
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Isao Shirohata
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    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多種類の園芸植物を自由に組み合わせた生
育、鑑賞が可能である上、それら植物の根に対する水分
や養分供給と酸素補給とのバランスを良くする改良され
た構造からなる給水式組立栽培器具を提供する。 【構成】背面部の外側には取付部が形成され、該背面部
から迫り出し状に一体形成された周枠部の内側と底板部
との間に、上下に連通する間隙部を形成すると共に、底
板部裏面には脱着可能な貯留タンクを組み合わせ、該貯
留タンクから底板部を貫通させて給水筒を立設してなる
脱着容器と、脱着容器背面部外側の取付部に対応させた
支持部を、脱着容器の高さに応じた間隔で上下に複数段
形成してなる掛止板との組み合わせからなる給水式組立
栽培器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、花や観葉植物等、主として
園芸植物をより健全に、そして、バラエティに富んだ生
育、鑑賞を可能にする栽培器具に関するものであり、特
に、多種類の園芸植物を自由に組み合わせた生育、鑑賞
が可能である上、それら植物の根に対する水分や養分供
給と酸素補給とのバランスを良くする改良された構造か
らなる給水式組立栽培器具を提供しようとするものであ
る。
【0002】
【従来技術】生活文化が充実するにつれ、一般家庭の中
でも様々な園芸植物を生育、鑑賞する機会が増えてきて
いる。このような生活習慣が定着するに従って、失敗を
しない園芸植物の生育が大きな関心事になってくる。溶
液栽培による各種植物の生育、鑑賞もそのような流れの
中で注目される手段の一つである。この溶液栽培、即ち
主として土以外の材料を培地とし、溶液によって水分お
よび養分を供給して植物を生育させる栽培手段も、採用
する栽培器具の構造や培養液の供給手段等の違いによっ
て、幾通りかの栽培法に分けられるが、その中の一つと
して、培地に人工用土(即ち、ポリエステル繊維成形
品、ポリウレタン加工、成形品等)を採用し、液槽から
給液パイプを通して人工用土に培養液を連続的に給液す
るようにした水気耕栽培という栽培手段がある。
【0003】この水気耕栽培の原理を採用した栽培器具
の最も身近なものが、鉢物系栽培器具であり、これは、
液槽に貯溜された培養液を、給液パイプではなく液体吸
い上げ芯(毛細管現象に秀れ、腐敗しない特殊芯)によ
って人工用土下端より人工用土内に給液する構造を採用
しており、植物への培養液供給管理が容易になるという
特徴を有し、栽培器具自体の構造が比較的簡易にできて
いて安価であるため、学校授業での栽培実習用器具とし
て採用されたり、手軽に楽しめる室内園芸器具として一
般家庭や事務所等でも広く親しまれている。
【0004】しかし、その反面、この鉢物系栽培器具の
場合、人工用土下方から培養液が給液される構造となっ
ているため、用土内全体に水分あるいは培養液を浸透さ
せる上で無理があり、本願出願人においては、それらの
問題を解消するための改良された栽培器具および栽培手
段を、既に平成2年特許願第411511号発明として
開発済みである。この既に開発済みの発明は、溶液貯留
部からの水や培養液の給水が、培養土の上方から実施さ
れるようにした構成を要旨とするものであったが、それ
らの対象を一般の鉢物としていたため、植物の育成、鑑
賞は、所謂独立した鉢物としてしか楽しむことができな
いものであった。
【0005】この発明は、鉢物としての枠を越え、更に
変化に富んだ園芸が、上記した開発済みの発明の基本的
な技術的思想を生かして実現できるよう、継続して改良
開発に取り組んできた結果、遂に以下において詳述する
とおりの給水式組立栽培器具の実現化に成功し得たもの
である。
【発明の構成】
【0006】図面に示すこの発明を代表する実施例から
も明確に理解されるように、この発明の給水式組立栽培
器具は、基本的に脱着容器1と掛止板2との組み合わせ
によるもので、次のような構成から成り立っている。即
ち、背面部11の外側には取付部12,12が形成さ
れ、該背面部11から迫り出し状に一体形成された周枠
部13の内側と底板部14との間に、上下に連通する間
隙部15を形成すると共に、底板部14裏面には脱着可
能な貯留タンク16を組み合わせ、該貯留タンク16か
ら底板部14を貫通させて給水筒17を立設してなる脱
着容器1と、脱着容器1の背面部11外側の取付部1
2,12に対応させた支持部21,21を、脱着容器1
の高さに応じた間隔で上下に複数段形成してなる掛止板
2との組み合わせからなり、1個あるいは複数個の脱着
容器1あるいは1,1,……を、掛止板2の支持部21
に選択的に取着する如くしてなる給水式組立栽培器具と
するものである。
【0007】脱着容器1の各部および掛止板2は、その
形状形成上あるいは意匠効果上から、プラスチックスや
ガラスのような比較的自由な成形ができ、着色も容易で
ある上、透明なものとすることもできる素材で形成され
るのが望ましいが、必要に応じてステンレスやセラミッ
クス等によって形成することも勿論可能である。脱着容
器1の取付部12と、掛止板2の支持部21とは、互い
に相対応して脱着できる構造のものに形成されなければ
ならず、後述する実施例に示されている構造のものの
外、掛止具合がそれの逆構造となるようなもの、あるい
はフック金具とリングとの関係になるようなもの、ホッ
ク構造のようなもの等々どのような構造のものでも採用
可能である。
【0008】脱着容器1の主要部を構成する背面部1
1、周枠部13、底板部14は、一体構造に形成された
ものとすればよく、その全体平面形は、意匠効果を考慮
した適宜形状のものに形成される。そして、周枠部13
と底板部14との間に形成される間隙部15は、上下に
連通状となる構造、例えば各実施例に示されているよう
に完全に連通させてしまったもの、あるいは、特に図示
にはしていないが、各容器1,1,……内の培土が零れ
落ちてしまわないように格子状、パンチホールその他通
孔の形成された仕切りを有するようにしたもの等で実現
され、容器1,1,……内培土に空気を触れさせるよう
にすると共に、余分な水分を下方に落下させてしまうよ
うにするものである。
【0009】脱着容器1の貯留タンク16は、底板部1
4の下面に脱着自在に取り付くものであり、実施例の如
く上下に嵌合状のものとする外、引き出し式の構造その
他適宜公知の取付き構造のものに形成される。脱着容器
1の給水筒17は、上記底板部14に形成した刳り抜き
孔14bに嵌合して立設されるものであり、それ自体非
透水性のパイプ状構造のもので、後述の実施例において
は表示を省略しているが、その中空部には毛細管現象を
惹起する各種素材、例えば、スポンジ、超極細繊維織
布、細粒砂、結束パイプ材等が採用され、予め給水筒1
7の中空部に一体成形されたものとしたり、あるいは別
体で、後から装填、組み合わせるようにして形成され
る。
【0010】掛止板2は、上記の脱着容器1,1,……
を上下左右に適宜配置で掛止して、それ自体自立できる
ようにしたものとするか、あるいは、壁などに引っ掛け
ておくことができる後述の実施例のような構造のものに
形成され、全体が平板状のものの外、適宜湾曲板による
ものとすることもできる。但し、何れによるものでも、
脱着容器1,1,……との掛止状態を安定させるような
構造のものに形成されていなければならない。この発明
の脱着容器1に使用できる培土は、各図中に省略されて
いるが、従前からの水気耕栽培に採用されてきている全
ての人工培土は勿論のこと、通常の鉢に採用される天然
培土についても全てその対象となる。以上のような構成
を基本とするこの発明の給水式組立栽培容器を代表する
実施例の一つが、後述する図7中央縦断面図に例示する
ものであり、これに関連して、次のような構成の栽培容
器もこの発明に包含される。
【0011】
【関連する発明1】この発明は、上記した発明の基本的
な構成である脱着容器1と掛止板2とに、貯留容器3が
新たに組み合わされるようにした構成を要旨とするもの
で、次ぎのとおりの構成からなる。即ち、背面部11の
外側には取付部12、同内側には上下に貫通する吸水材
装着部18が形成され、該背面部11から迫り出し状に
一体形成された周枠部13の内側と底板部14との間
に、上下に連通する間隙部15を形成してなる脱着容器
1と、脱着容器1の背面部11外側の取付部12に対応
させた支持部21を、脱着容器1の高さに応じた間隔で
上下に複数段形成してなる掛止板2と、先の脱着容器1
の下方位置において掛止板2に脱着自在に取り付けられ
る貯留容器3との組み合わせからなり、掛止板2に取り
付けた脱着容器1,1,……の各給水材装着部18,1
8,……を連通状に接続すると共に、その中空部には、
貯留容器3内の溶液に下端を浸した吸水材を装着し、そ
の上端を、最高位に配した脱着容器1の上縁から容器1
内培土上部に達する如くしてなる給水式組立栽培器具と
するものである。
【0012】貯留容器3は、脱着容器1の下方にしか組
み合わされることのないものであり、したがって、その
上方には、必ず1個あるいは2個以上の脱着容器1ある
いは1,1,……が連続して配され、複数個の脱着容器
1,1,……が配される場合、それらの吸水材装着部1
8,18,……が、上下に連通状となるような接続構造
を実現し、その連通状となった中空部(1個の脱着容器
1の場合は自らの吸水材装着部18の中空部)に、実施
例として示す図面中には省略されているが、適宜吸水
材、即ち、基本的な発明における給水筒17内に採用さ
れるとして例示したものと同等のものの中から適宜選択
された素材が、その下端は、貯留容器3内の水または培
養液Wに浸され、その上端が、最高位に配した脱着容器
1の上縁から容器1内培土上部に達する如くして、装填
されるものである。
【0013】この発明の各脱着容器1,1,……への吸
水構造は、貯留容器3からの水または培養液Wを、吸水
材装填部18の吸水材を通じて最上部に配した脱着容器
1の上縁まで吸い上げて同培土に給水し、培土に浸透し
ていって余った水または培養液Wを、同脱着容器1の間
隙部15から下方の脱着容器1内培土の中に供給し、更
に浸透、落下する水または培養液を、更にその下の脱着
容器1内培土に達させ、以下同様に繰り返すようにする
ものであり、したがって、吸水材としてはかなり吸水効
率の良い素材、例えば吸水ポリマーのような素材の採用
が望ましく、且つ、その吸水能力に応じて脱着容器1,
1,……の上下に組み合わせる段数も配慮されるように
しなければならない。この構成を具体化した代表的な1
実施例が、後述する図8の中央縦断面図に示されている
ものである。
【0014】
【関連する発明2】更に、次のような構成の給水式組立
栽培容器も、この発明に包含される。即ち、この発明
は、基本的な発明と上記した関連する発明1とを併用し
た構成からなるもので、背面部11の外側には取付部1
2、同内側には上下に貫通する吸水材装着部18が形成
され、該背面部11から迫り出し状に一体形成された周
枠部13の内側と底板部14との間に、上下に連通する
間隙部15を形成すると共に、底板部14裏面には脱着
可能な貯留タンク16を組み合わせ、該貯留タンク16
から底板部14を貫通させて給水筒17を立設し得る如
くした脱着容器1と、脱着容器1の背面部11外側の取
付部12に対応させた支持部21を、脱着容器1の高さ
に応じた間隔で上下に複数段形成してなる掛止板2と、
先の脱着容器1の下方位置において掛止板2に脱着自在
に取り付けられる貯留容器3との組み合わせからなり、
脱着容器1内培土への給水が、自らの貯留タンク16に
立設した給水筒17によるものとした脱着容器1と、下
方の貯留容器3に浸した吸水材を、自らの吸水材装着部
18に装着して容器1の上縁から容器内培土上部に給水
する如くした脱着容器1とを適宜組み合わせて掛止板に
取着してなる給水式組立栽培器具とするものである。
【0015】自らの貯留タンク16に立設した給水筒1
7から給水する脱着容器1と、貯留容器3に浸した吸水
材を、自らの吸水材装着部18に装着して給水する脱着
容器1との組み合わせは、上下左右どのような組み合わ
せ方でもよく、また、その組み合わせ個数にも特に制限
はなく、植物の色や形、種類やその雰囲気等に応じて自
由な組み合わせが可能である。この発明の技術的思想に
基づく具体例の一つが、後述の図9中央縦断面図に示さ
れているもので、更にそれを変化させた構成としたもの
が、以下に示すとおりの給水式組立栽培容器であって、
同様にこの発明に包含される。
【0016】
【関連する発明3】即ち、背面部11の外側には取付部
12、同内側には上下に貫通する吸水材装着部18が形
成され、該背面部11から迫り出し状に一体形成された
周枠部13の内側と底板部14との間には、上下に連通
する間隙部15を形成すると共に、底板部14裏面に
は、脱着可能な貯留タンク16を組み合わせ、該貯留タ
ンク16から底板部14を貫通させて給水筒17を立設
してなる脱着容器1と、脱着容器1の背面部11外側の
取付部12に対応させた支持部21を、脱着容器1の高
さに応じた間隔で上下に複数段形成してなる掛止板2
と、先の脱着容器1の下方位置において掛止板2に脱着
自在に取り付けられる貯留容器3との組み合わせからな
り、上下に連ねて掛止板2に取り付けた脱着容器1,
1,……の連通状とした給水材装着部18,18,……
には、貯留容器3内の溶液に下端を浸した吸水材を連通
させて装着し、その上端を最上位の脱着容器1上縁から
同容器1内培土上部に達するようにする一方、各脱着容
器1,1,……内には、必要に応じて自らの貯留タンク
16,16,……から立設する給水筒17,17,……
による給水を併用する如くしてなる給水式組立栽培器具
とするものである。
【0017】上記の構成からなる給水式組立栽培容器
は、関連する発明1で示す構成の栽培器具が、水または
培養液Wを最上位の脱着容器1からの重力式供給による
ものとしたものであって、その吸水材装着部18に装填
する吸水材の性能によっては、下方に配される脱着容器
1への給水が不足する可能性を含むために、それを補う
ことを可能にする組み合わせに特徴を有するものであ
る。したがって、給水タンク17からの給水を併用する
脱着容器1は、勿論全ての脱着容器1,1,……に採用
しても差し支えはないが、給水量の不足すると思われる
脱着容器1,1,……のみを選択的に選んで採用するこ
とにより、この栽培容器全体を、理想的なものにするこ
とが可能になる。この構成を代表するものの一例が、図
1平面図以下、図6の分解斜視図までの実施例に示され
ている。
【0018】以下、図面に示す実施例に基づき、この発
明の構成をより具体的に説明することとする。
【実施例1】この発明の技術的思想に包含される給水式
組立栽培器具を理解するための便宜上から、先ず、上記
関連する発明3として示した栽培器具の構成を具体化し
た図1平面図、図2の同正面図、図3の同中央縦断面
図、図4の脱着容器1だけの中央縦断面図、図5の同底
面図、図6の最上位の脱着容器1を分解したものの中央
縦断斜視図に示されている例のものから説示することに
する。この例に示されている栽培器具には、脱着容器
1、掛止板2、貯留容器3全てが採用され、しかも、各
脱着容器1,1,……への給水が、自らの貯留タンク1
7,17,……だけではなく、貯留容器3からも実施さ
れるようにしたものである。
【0019】脱着容器1は、図1、2からも理解される
ように、平面形が半円形で、正面が下方に括れた外観を
有する例としたことから、背面部11は、正面図に現れ
ている外形に等しい輪郭を有する平板であって、その外
側には、図4に見られるように、鍵型フック状の取付部
12が左右一対形成され、且つその内側には、吸水材装
着部18が上下に貫通状の中空部を有する筒状構造のも
のに形成される。背面部11の両側からは、下方が括れ
た形状の周枠部13が、平面形で半円を描くようにして
迫り出し、該周枠部13の内側から所定間隔を置いた位
置に平行させた折曲げ縁14aを有する底板部14が、
先の背面部11の下縁から所定寸法上がった位置に略水
平に配され、折曲げ縁14aと底板14、および背面部
11、吸水材装着部18とで囲まれた空間に、貯留タン
ク16が下方から嵌合され、仮着状にして組み合わせ
る。
【0020】貯留タンク16からは、底板部14の中央
に穿設された刳り抜き孔14bに給水筒17が嵌合、立
設され、その中空部には、吸水材(図中省略)が装填さ
れ、各脱着容器1内培土の上方から同培土中に貯留タン
ク16から吸い上げた水または培養液wを供給可能に形
成されている。こうして自らの貯留タンク16から吸水
可能とした脱着容器1が、掛止板2の支持部21にその
取付部12を脱着自在に嵌合して上下3段に取り付けら
れると共に、最下部の脱着容器1の下に連続させて貯留
容器3が取り付けられ、その内部に水または培養液Wが
満たされる。
【0021】脱着容器1,1,1が上下3段に組み合わ
されることにより、夫々の吸水材装着部18,18,1
8は、上下に接続されてパイプ状に連通され、同中空部
内にそれらを連続状にして吸水材(図中省略)が装填さ
れ、その下端は、先の貯留容器3内の水または培養液に
浸されると共に、上端が最上位の脱着容器1内培土に誘
導されるようにするものであるが、実施例では、この吸
水材(図中省略)が単独ではなく、上端鍵型に形成され
たパイプ状の吸水材ケース18aに納められて吸水材装
着部18に嵌入する構造のものが採用された例となって
いて、鍵型形状の上部だけが、図6の分解断面図に示さ
れているように溝状に形成され、上部まで吸水効果が発
揮されているかどうかを確認でき、且つ、吸水効果が思
わしくないときには、同所に吸水効果を高める他の吸水
材が併用あるいは交換可能になるようにした構造のもの
となっている。
【0022】なお、図中、18bは、吸水ケース18a
の鍵型部分の溝上面に嵌合する溝蓋であり、吸水効率の
点検や他の吸水材(図中省略)を装填する際に、その溝
蓋18bを取り外して実施できるようにしたものであ
り、図3の中央縦断面図では、該溝蓋18bが上方に外
された状態で示されている。この実施例示されている各
脱着容器1,1,1の貯留タンク16には、吸水材によ
って供給される液量の多寡、あるいは育成する植物の種
類による水分の必要度等の要因により、水または培養液
wを入れて脱着容器1内培土に給水するかどうかを選択
的に決定することになる。
【0023】
【実施例2】この例は、図4に示す構造の脱着容器1だ
けを掛止板2に3段連ねて組み合わせた具体例であっ
て、この発明の最も基本的な構成からなる給水式組立栽
培器具の代表的な実施例であり、図7の中央縦断面図に
それが示されている。上記実施例1の場合と同様、各脱
着容器1,1,1を上下に重ねるようにして組み合わさ
れていることにより、吸水材装着部18,18,18が
上下に貫通した構造のものとなるが、この例では何等の
機能も発揮するものとならないため、この発明によるも
のとする場合には、吸水材装着部18を省略した構造の
脱着容器1とすることも勿論可能である。
【0024】
【実施例3】図8に示されている実施例に示されている
ものは、関連する発明1の技術的思想を具体化した代表
的な1実施例であり、掛止板2の最下部に貯留容器3を
取り付け、その上に吸水筒17を省略した(即ち、貯留
タンク16から水または培養液wを供給せず、貯留容器
3内の水あるいは培養液Wだけを3段に組み合わせた脱
着容器1,1,1内の培土(図中省略)に重力式で伝播
するようにしたものである。したがって、脱着容器1,
1,1の底板部14の刳り抜き孔14bには、キャップ
14cが夫々被せられ、底板14上に載る培土が下方に
零れ落ちてしまわないようにされ、専ら吸水材装着部1
8に装填した吸水材(省略)によって貯留容器3からの
水または培養液Wを培土に給水するものである。
【0025】
【実施例4】図9の中央縦断面図に示されている実施例
は、関連する発明2に対応する具体例である。即ち、掛
止板2の上方には、自らの貯留タンク16から給水する
脱着容器1を取り付け、下方には貯留容器3の組み合わ
された脱着容器1を取り付け、その中に貯留した水また
は培養液Wを、吸水材装着部18に配した吸水材(図示
せず)によって給水するようにしてなる栽培器具であ
る。勿論この組み合わせは、掛止板2の支持部21,2
1,……の形成されている範囲で上下左右自由に選択し
て決定されればよく、したがって、図示した例も、上下
の脱着容器1,1の配置を逆にしたものとすることがで
きることはいうまでもない。
【0026】
【作 用】以上の各実施例で代表されるこの発明の給
水式組立栽培器具は、植え込まれる植物の性質、例えば
水分の必要度の違い等によって、実施例2に代表される
この発明の基本的な構成によるものとするか、関連する
発明1から3で示す構成のものとするか、最適な組み合
わせのものを選択するようにする。採用する組み合わせ
構造が決まったところで、自らの給水筒17による給水
をすることになる脱着容器1では、水または培養液wを
入れた貯留タンク16を底板部14の下面に組み合わせ
ると共に、底板部14の刳り抜き孔14bに上方から吸
水材の装填された給水筒17を差し込み、その下端が、
貯留タンク16内の水または培養液wに浸るようにした
後、周枠部13の内側に公知の適宜培土を充填する。
【0027】他方、貯留容器3に満たした水または培養
液Wを、吸水材装着部18に装填した吸水材によって給
水するようにする脱着容器1の場合には、給水筒17を
外してキャップをするか、そのまま立設した状態にして
適宜培土を詰め込む。その後、それら脱着容器1,1,
……を掛止板2の支持部21,21,……に適宜配置で
取り付けることになるが、実施例1あるいは実施例3に
代表されるような、関連する発明3あるいは1で示す構
成の栽培器具を選択した場合には、各脱着容器1,1,
……の吸水材装着部18,18,……が、上下に直線状
(図2の正面図中、中央に破線表示されている状態)と
なるような上下関係に規制された脱着容器1,1,……
の配置としなければならない。
【0028】こうして、培土が充填されて掛止板2に取
り付けられた脱着容器1,1,……における周枠部1
3,13,……の内側に露出する培土に、育成、鑑賞し
ようとする植物の根を順次埋め込んでいく。そして、全
体に植え込まれた植物の組み合わせ、配置具合が必ずし
も望んだ美的効果を発揮していないときには、植物の植
え込まれた脱着容器1,1,……毎掛止板2から取り外
し、改めて組み合わせ、配置具合を吟味、変更すること
により、希望どおりの美的効果ある園芸植物を実現する
ようにする。貯留容器3からの給水を必要とする栽培器
具の場合には、この段階で吸水材装着部18に、上方か
ら吸水材を装填し、その下端が貯留容器3内の水または
培養液Wに浸るようにする一方、上端を最上部の脱着容
器1内培土の上部に達するようにする。
【0029】その後、掛止板2の吊り下げ孔22を、壁
に取着されているフックや吊り下げチェーンのフック等
に引っ掛ければ、数種類の植物が望みどおりの配置に組
み合わされた雰囲気のある園芸植物が、壁面に効果的に
取り付けられたり、吊り下げられた状態を実現すること
になる。また、上記のようにして実現したものを2個用
意し、夫々の掛止板2の背中同志を合わせて適宜手段で
仮着してしまうようにすれば、平面円形、即ち360度
全体に植物が配された、より立体的な園芸植物を簡単に
実現することができる。
【0030】この状態の園芸植物には、貯留タンク16
あるいは貯留容器3に溜まっている水または培養液wあ
るいWが、それが枯渇してしまわない限り、給水筒17
あるいは吸水材装着部18内に装填された吸水材によっ
て培土の上部にまで間断なく吸い上げられ(その間、上
昇する水あるいは培養液wあるいはWは、中途で培土内
に流れ出してしまうことはない)、植物の根元辺りから
伸びる根の辺りの培土に先ず浸透し始め、更に周辺に拡
がっていくうちに重力作用が加わって順次下方へと浸透
し、ついには略培土内全体に略均等に浸透する。
【0031】こうして水または培養液wあるいはWは、
常に培土上部から下方に伝播、浸透していく現象を繰り
返すため、植物の根全体に略均等に水または培養液wあ
るいはWが供給されることになり、根が伸びていく下方
だけが水分の過飽和状態となってしまうこともなく、し
かも、培土の下方は、脱着容器1の間隙部15を通じて
空気に触れた状態を実現していることも手伝って、根の
成長にとって極めて良好な環境が形成される。
【0032】
【効 果】以上のようにして実現されるこの発明の吸
水式組立栽培器具は、先ず何よりも、毛細管現象を応用
して給水する水気耕栽培による栽培器具でありながら、
水または培養液wまたはWを一旦培土の上部まで持ち上
げ、そこから順次下方に向けて拡散、浸透させる構造を
実現しているため、培土内の保水率が極めて安定したも
のにできるという秀れた特徴を有し、従前までのような
部分的な水分の過湿状態が回避されているため、個々の
脱着容器1,1,……内培土には、その間隙部15から
の空気の流入がし易くなり、根の成長にとって、水分供
給上からも酸素供給上からも極めて良好な環境が作り出
されることになる。
【0033】しかも、このように理想的な生育環境を実
現している個々の脱着容器1,1,……が、掛止板2に
対して自由に組み合わせ、配置具合の実現を可能にして
いて、複数の植物を極めて良好な生育状態のままで、望
みどおりに組み合わせることができ、それだけ雰囲気の
ある園芸植物としての鑑賞が保証されることになる。し
たがって、従前までのように、針金を篭状にして不織布
やウレタンフォーム等による袋を添わせ、切り目を入れ
た部分から植物の根を差し込み、内部の培土に埋め込む
ようにするといった面倒な作業が全く不要となる上、何
時でも自由に配置を変更できるという秀れた栽培器具を
実現している。、
【0034】また、この発明の栽培器具には、その基本
的な構成による実施例2に代表される構成のものから、
実施例1や実施例3、実施例4に代表される関連する発
明1ないし3による構成の栽培器具までが包含され、植
物の性質や組み合わせ効果に応じて選択的に採用するこ
とが可能なものとなっていて、殆どの植物を自由に組み
合わせて楽しむことができるという秀れた特徴を有して
いる。
【0035】叙上の如く、この発明の栽培器具は、比較
的簡単な構造で安価に提供可能なものであり、しかも、
水あるいは培養液の管理がし易く、植物を理想的な状態
で生育、鑑賞することが可能になる上、複数の植物を自
由に組み合わせて変化に富み、雰囲気のある園芸植物と
して楽しむことを可能にする栽培器具を実現しているこ
とから、一般家庭をはじめ、営業用としての利用価値も
極めて高くなり、より豊かな生活環境作りに大いに寄与
することができるものといえる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の吸水式組立栽培器具の技術的思想を
具体化した代表的な幾つかの実施例に基づくものであ
る。
【図 1】この発明のものの平面図である。
【図 2】同上のものの正面図である。
【図 3】同中央縦断面図である。
【図 4】同上のものの脱着容器だけを示す拡大中央断
面図である
【図 5】同上のものの底面図である。
【図 6】最上位に位置する脱着容器を分解して示す斜
視図である。
【図 7】この発明の最も基本的な構成を具体化したも
のの中央縦断面図である。
【図 8】他の実施例によるものの中央縦断面図であ
る。
【図 9】更に他の実施例によるものの中央縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 脱着容器 11 同背面部 12 同取付部 13 同周枠部 14 同底板部 15 同間隙部 16 同貯留タンク 17 同吸水筒 18 同吸水材装着部 2 掛止板 21 同支持部 22 同吊り下げ孔 3 貯留容器 W 貯留容器内の水または培養液 w 貯留タンク内の水または培養液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面部の外側には取付部が形成され、該
    背面部から迫り出し状に一体形成された周枠部の内側と
    底板部との間に、上下に連通する間隙部を形成すると共
    に、底板部裏面には脱着可能な貯留タンクを組み合わ
    せ、該貯留タンクから底板部を貫通させて給水筒を立設
    してなる脱着容器と、脱着容器背面部外側の取付部に対
    応させた支持部を、脱着容器の高さに応じた間隔で上下
    に複数段形成してなる掛止板との組み合わせからなり、
    1個あるいは複数個の脱着容器を、掛止板の支持部に選
    択的に取着する如くしてなる給水式組立栽培器具。
  2. 【請求項2】 背面部の外側には取付部、同内側には上
    下に貫通する吸水材装着部が形成され、該背面部から迫
    り出し状に一体形成された周枠部の内側と底板部との間
    に、上下に連通する間隙部を形成してなる脱着容器と、
    脱着容器背面部外側の取付部に対応させた支持部を、脱
    着容器の高さに応じた間隔で上下に複数段形成してなる
    掛止板と、先の脱着容器の下方位置において掛止板に脱
    着自在に取り付けられる貯留容器との組み合わせからな
    り、掛止板に取り付けた脱着容器の各給水材装着部を連
    通状に接続すると共に、その中空部には、貯留容器内の
    溶液に下端を浸した吸水材を装着し、その上端を、最高
    位に配した脱着容器上縁から容器内培土上部に達する如
    くしてなる給水式組立栽培器具。
  3. 【請求項3】 背面部の外側には取付部、同内側には上
    下に貫通する吸水材装着部が形成され、該背面部から迫
    り出し状に一体形成された周枠部の内側と底板部との間
    に、上下に連通する間隙部を形成すると共に、底板部裏
    面には脱着可能な貯留タンクを組み合わせ、該貯留タン
    クから底板部を貫通させて給水筒を立設し得る如くした
    脱着容器と、脱着容器背面部外側の取付部に対応させた
    支持部を、脱着容器の高さに応じた間隔で上下に複数段
    形成してなる掛止板と、先の脱着容器の下方位置におい
    て掛止板に脱着自在に取り付けられる貯留容器との組み
    合わせからなり、脱着容器内培土への給水が、自らの貯
    留タンクに立設した給水筒によるものとした脱着容器
    と、下方の貯留容器に浸した吸水材を、自らの吸水材装
    着部に装着して容器上縁から容器内培土上部に給水する
    如くした脱着容器とを適宜組み合わせて掛止板に取着し
    てなる給水式組立栽培器具。
  4. 【請求項4】 背面部の外側には取付部、同内側には上
    下に貫通する吸水材装着部が形成され、該背面部から迫
    り出し状に一体形成された周枠部の内側と底板部との間
    には、上下に連通する間隙部を形成すると共に、底板部
    裏面には、脱着可能な貯留タンクを組み合わせ、該貯留
    タンクから底板部を貫通させて給水筒を立設してなる脱
    着容器と、脱着容器背面部外側の取付部に対応させた支
    持部を、脱着容器の高さに応じた間隔で上下に複数段形
    成してなる掛止板と、先の脱着容器の下方位置において
    掛止板に脱着自在に取り付けられる貯留容器との組み合
    わせからなり、上下に連ねて掛止板に取り付けた脱着容
    器の連通状とした給水材装着部には、貯留容器内の溶液
    に下端を浸した吸水材を連通させて装着し、その上端を
    最上位の脱着容器上縁から容器内培土上部に達するよう
    にする一方、各脱着容器内には、必要に応じて貯留タン
    クから立設する給水筒による給水を併用する如くしてな
    る給水式組立栽培器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015211692A (ja) * 2009-10-30 2015-11-26 モデュログリン ヴェルティカル ソリュシオン 垂直または傾斜した配置でのコンテナ植栽システム
WO2016013989A1 (en) * 2014-07-21 2016-01-28 Sae-Wong Monchai Vertical planting system

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