JPH0638782B2 - 便器等の調速装置 - Google Patents

便器等の調速装置

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JPH0638782B2
JPH0638782B2 JP63253207A JP25320788A JPH0638782B2 JP H0638782 B2 JPH0638782 B2 JP H0638782B2 JP 63253207 A JP63253207 A JP 63253207A JP 25320788 A JP25320788 A JP 25320788A JP H0638782 B2 JPH0638782 B2 JP H0638782B2
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input shaft
opening
rotating body
shaft
seat
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誠 折井
浩之 岩下
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、回転中心軸線を中心としてそれぞれ回転す
る二つの開閉体を備えた便器等、具体的には便座や便器
蓋を備えた便器,開閉自在の蓋を備えた容器や家具等の
調速装置に関する。
(従来の技術) 例えば洋式便器には、水平方向に配設された支持軸に回
動自在に支持された便座が設けられている。この便座
は、便器の使用状態に応じて、便器の開口部の上縁に当
接させた閉じ位置と、開口部の上縁から離された開き位
置との間において回転自在に設けられている。そして、
開き位置から閉じ位置に向けて倒す途中で手を離すと、
便座は、その自重によって落下回動して便器上縁に打ち
当り大きな衝撃音を発したり、最悪の場合には破損した
りする。便器の蓋についても同様のことがいえる。
かかる問題に対処すべく、便座の回動に制動を掛ける調
速装置の技術が提案されている。例えば、エアシリンダ
を利用したもの(特開昭58-200720号公報),コイルば
ねを用いたもの(特開昭60-106423号公報,実開昭59-16
4596号公報,実開昭50-32851号公報),オイルダンパを
利用したもの(実開昭50-32851号公報)がそれである。
(発明が解決しようとする課題) 上記エアシリンダを用いる方式は、便座の回動開始時点
から制動作用が始まるので、便座の移動に時間がかかる
と共に装置が大嵩化するという問題がある。コイルばね
を用いた方式は、便座の回動トルクとばねの弾力とが釣
り合うように設定されるため、釣合付近で減衰運動をし
てしまうという問題がある。オイルダンパを利用した方
式は、オイル洩れを考慮した構造を採用しなければなら
ず構造が大嵩化するという問題がある。
そして、上記方式の何れにも言えることであるが、便座
の質量が変動すると、換言すると便座にカバーを掛けた
ような場合には、制動力が変動してしまい初期の目的を
完全に達成できなくなってしまう、という問題がある。
特に、便座と便蓋の速度をそれぞれ独立させて調速しよ
うとすると、部品点数が増え且つ組立性が悪くなる、と
いう問題がある。また、上記問題は、便器に限らず、蓋
付きごみ箱,開閉蓋付き家具等においても発生する。
本発明は、オイル洩れがなく、開閉体の質量の変動にも
安定した調速作用が得られ、部品点数が少なくて組立性
に優れた便器等の調速装置の提供を目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明の便器等の調速装置は、回転中心軸線を中心とし
てそれぞれ回転自在に設けられた第1開閉体と第2開閉
体とを備えた便器等において、上記回転中心軸線を中心
として回転自在であって、上記第1開閉体に結合された
第1入力軸と、上記第1入力軸を回転中心として回転自
在であって、上記第2開閉体に結合された第2入力軸
と、上記回転中心軸線を中心として回転自在に設けられ
た従動回転体と、上記第1入力軸に同軸的に設けられて
いて、第1入力軸が第1の方向に回転するときの回転力
は上記従動回転体に伝達するも、該入力軸が第1の方向
とは逆の第2の方向に回転するときの回転力はこれを上
記従動回転体に伝達しない第1一方向伝達クラッチと、
上記第2入力軸に同軸的に設けられていて、第2入力軸
が第1の方向に回転するときの回転力は上記従動回転体
に伝達するも、該入力軸が第2の方向に回転するときの
回転力はこれを上記従動回転体に伝達しない第2一方向
伝達クラッチと、上記従動回転体に結合されていて、該
回転体が回転されるとき、これに制動を掛けて該回転体
を回転させている入力軸の回転に制動を掛けるブレーキ
手段とを備えている。
(作用) 第1開閉体を第1の方向に回動すると、第1入力軸が回
転し、第1一方向伝達クラッチを介して従動回転体を回
転させる。回転する従動回転体には、ブレーキ手段が作
動して該回転体の回転に制動を掛ける。従動回転体にか
かる制動は、第1入力軸への制動すなわち第1開閉体へ
のブレーキ力として作用し、該開閉体の回動速度を調速
する。第1開閉体を第2の方向に回転させると、このと
きの回転の向きは、入力軸と従動回転体との間に設けら
れた第1一方向クラッチの作用によってブレーキ手段に
伝達されないので、開閉体は制動作用を受けることなく
同方向に回転させられる。第2開閉体の回転及び第1・
第2開閉体を同時に回転させる場合についても同様に作
用する。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。
第1図において、便器1の上縁後端部1aには、第2開
閉体としての便座(スツールシートであるが、以下、単
に「シート」と称す)2と第1開閉体としての便器蓋
(スツールリッドであるが、以下、単に「リッド」と称
す)3がそれぞれ回転自在に設けられている。シート2
とリッド3は、後端部1aに固定して配設された調速装
置4に、それぞれのヒンジ部2a,2b,3a,3bで
連結されている。第1図において、シート2は、便器開
口部の上縁1bに当接させられて略水平態位にある閉じ
位置に置かれ、リッド3は、便器開口部を開放してい
て、閉じ位置から立ち上げられた開き位置に置かれてい
る。シート2は、第2図に鎖線2Aで示す開き位置と実
線で示す閉じ位置との間で回転自在であり、リッド3も
実線で示す閉じ位置と鎖線3Aで示す開き位置との間で
回転自在である。シート2とリッド3とは、互いに重合
させられた状態で閉じ位置と開き位置との間で回動させ
ることができる。
第3図及び第4図において調速装置4の構成を説明する
と、該装置は、互いに水密的に嵌合されたケース5(第
14図乃至第23図参照)とカバー6(第24図乃至第31図参
照)とからなるハウジングと、このハウジングに収納さ
れた回転中心軸線をなすメインシャフト7と、このシャ
フトに回転自在に支持された第1入力軸8と、この入力
軸を回転中心とする第2入力軸9と、入力軸に隣り合っ
て配設されていてメインシャフト7に回転自在に支持さ
れた従動回転体10と、各入力軸8,9と従動回転体10と
の間に設けられた第1・第2一方向伝達クラッチ11,12
と、従動回転体10に常時結合されているブレーキ手段13
とからなっている。
メインシャフト7の一端7aは、ケース5の溝5a(第
14図及び第15図参照)とカバー6の溝6a(第24図,第
27図及び第30図参照)に嵌合され、ケースにねじ止めさ
れる軸支持部材14によって支持されている。メインシャ
フト7の他端7bには、第1入力軸8の管軸部8aが回
転自在に挿嵌され、管軸部8aには第2入力軸の管軸部
9aが回転自在に挿嵌されている。管軸部9aは、ケー
スの溝5b(第14図及び第15図参照)とカバーの溝6b
(第24図,第27図及び第28図参照)に嵌合されねじ止め
される軸受部材15によって回転自在に支持されている。
管軸部9aから突出している第1入力軸の管軸部8a
は、その周面の一部を殺ぎ落されていて、この殺ぎ落し
部8bには、リッド3のヒンジ部3bの係合孔3baが回
転方向に一体となるように係合され結合されている。第
2入力軸9の管軸部9aの外周には殺ぎ落し部9bが形
成されていて、この殺ぎ落し部9bには、シート2のヒ
ンジ部2bの係合孔2baが回転方向に一体となるように
係合され結合されている。リッド3とシート2の他方の
ヒンジ部2a,3aは、ナットブロック16に螺合されたねじ1
7に回転自在に支持されている。ナットブロック16は、
カバー6の側面に形成されたフック部6c(第24図,第
25図,第32図,第33図参照)にその係合溝16aを係合さ
せたのちケース5にねじ16bで固定される。
第1入力軸8には大径のスリーブ8cが形成され、第2
入力軸9にはスリーブ8cを囲繞する更に大径のスリー
ブ9cが形成されている。各スリーブ8c,9cの内周
面には、金属製の補強用カップ18,19が回転方向におい
てスリーブと一体となるように嵌合されている。各カッ
プ18,19の内周面には、コイルばね20,21がその巻き径外
周を接触させている。
従動回転体10は、第11図乃至第13図に詳しく示すよう
に、メインシャフト7に挿通される回転中心孔10aを中
心として形成されたボス部10bと、コイルばね20の基端
を係止する係止溝10cと、コイルばね21の基端を係止す
る係止溝10dと、コイルばね20を係止溝10cに保持する
リング22と、コイルばね21を係止溝10dに保持するリン
グ23と、内向きの歯部10eとからなっている。各コイル
ばね20,21は、その一端を係止溝10c,10dに係合させてお
いて、リング22をボス部10bに、リング23を段部10fに
それぞれ嵌合したのち従動回転体に溶着等により固着さ
れることにより、従動回転体10にその一端を固定され
る。従動回転体10には、傾斜しているコイルばねの巻始
め部分のばね座10g,10hがが形成されている。リング23
にも、ばね座23aが形成されている。各コイルばね20,2
1の自由端は、各カップ18,19の内周面に接触させられて
いて、その巻き方向は、シート2及びリッド3を閉じ方
向である第1の方向a(第2図参照)に回転させたとき
には、各入力軸8,9の回転力を従動回転体10に伝達す
るも、シート2及びリッド3を開き方向である第2の方
向b(第2図参照)に回転させたときには、各入力軸
8,9の回転力を従動回転体10に伝達しないような向き
になっている。従って、スリーブ8c,従動回転体10及
びコイルばね20で第1一方向伝達クラッチ11を構成し、
スリーブ9c,従動回転体10及びコイルばね21で第2一
方向伝達クラッチ12を構成している。
従動回転体10と、ブレーキ手段13との間には、該回転体
の回転を増速してブレーキ手段に伝達する増速輪列24が
配設されている。この輪列24は、従動回転体の歯部10e
に常時噛合するアイドラ歯車25,この歯車25にその小径
歯部26aで噛み合っていてメインシャフト7に回転自在
に支持された大径の歯車26,歯車26の内向き歯部26bに
噛合しているアイドラ歯車27,この歯車に歯部28aで噛
み合っていてメインシャフト7に回転自在に支持された
ウォーム歯車28とからなっている。ウォーム歯車28に
は、歯部28bが形成されている。アイドラ歯車25は、ケ
ース5の溝5d(第14図,第15図及び第20図参照)とカ
バー6の溝6d(第24図,第27図及び第31図参照)に係
合して保持された支持板29に、120度間隔で3カ所(一
つのみ示す)に固植された軸29aにそれぞれ回転自在に
支持されている。アイドラ歯車27は、ケース5の溝5e
(第14図及び第15図参照)とカバー6の溝6e(第24
図,第27図及び第29図参照)に係合して保持された支持
板30に、180度間隔で2カ所に固植された軸30aにそれ
ぞれ回転自在に支持されている。従動回転体10の回転
は、アイドラ歯車25,歯車26,アイドラ歯車27で増速さ
れてウォーム歯車28に伝達される。ウォーム歯車28は、
メインシャフト7と直交して配置されていて、ブレーキ
手段13の一部を成すウォーム軸31に噛み合っている。
ブレーキ手段13は、第7図にも示すように、ケースの溝
5f(第14図及び第15図参照)に落し込まれた軸受32と
溝5g(第14図参照)に落し込まれた制動用カップ33の
軸受孔33aで回転自在に支持されたウォーム軸31と、過
負荷防止機構34を介してこの軸31に相対的に回動可能に
挿通された摩擦部材35とからなっている。軸受32とカッ
プ33は、カバー6の抜け止め部6f,6g(第24図参
照)で押えられている。摩擦部材35は、ゴム等の弾性体
で形成されていて、第9図に示すように、ウォーム軸31
に遊嵌される孔を形成された中心部から半径方向に延び
たアーム部35aと、このアーム部から円周方向に延びる
ウェイト部35bとからなっている。アーム部35aには、
後述するピンが係合する孔35cが形成されている。
過負荷防止機構34は、第7図乃至第10図に示すように、
ウォーム軸31に圧入されたラチェット34aと、これの係
合歯34bが弾撥的に係合する凹部34cを有する摩擦部材
受け台34dとからなっている。摩擦部材受け台34dは、
ウォーム軸31に遊嵌されていて、その一端面に形成され
たピン34eを摩擦部材35の孔35cに係合させている。従
って、摩擦部材35と摩擦部材受け台34dとは、ウォーム
軸31の回転方向において一体化されていることになる。
また、両部材は、ラチェット34aと軸に係合されたリン
グ36とでウォーム軸の軸方向の移動を規制されている。
詳細は後述するが、ウォーム軸31が高速度で回転する
と、摩擦部材35のウェイト部35bが遠心力で拡開してカ
ップ33の内周面を摺擦して該軸の回転に制動を掛けるよ
うになっている。
以上のように構成された実施例の組立工程の概略を説明
しておくと、まず、第7図に示すように、ブレーキ手段
13を、その軸受部材32とカップ33をケース5に落し込む
ことにより組み付ける。次に、第3図及び第4図に示す
ように、メインシャフト7を中心として回転する第1入
力軸8,第2入力軸9,従動回転体10,増速輪列24等を
組み立てた部分組みに軸受部材14,15を組み付けたの
ち、これをケース5に落し込んでウォーム歯車28とウォ
ーム軸31とを噛合させておいて、部材14,15をねじ止め
する。こののち、カバー6をケース5に被せておいて、
ケース5の孔5i(第14図参照)に固定ねじ(図示せ
ず)を挿通し、これをカバー6のタッピング孔6i(第
24図参照)に係合させて両者を固定する。こののち、第
33図に示すように、ナットブロック16をカバー6に係合
させると共にこれを固定ねじ16bでケース5に固定す
る。次に、第2入力軸9の端部にシート2のヒンジ部2
bの係合孔2baを係合させたのち、第1入力軸8の端部
にリッド3のヒンジ部3bの係合孔3baを嵌合させる。
シート2とリッド3の他方のヒンジ部2a,3aにねじ
17を挿通しこれをナットブロック16に螺合する(第3
図,第4図及び第6図参照)。そして、第5図に示すよ
うに、ケースの背部から前方に向けて形成された取付け
溝5j(第22図参照)を、便器1の上面に固植されたフ
ランジ38a付きの位置決めねじ38に係合させる。シート
2とリッド3の取付けは、調速装置4を便器1に取付け
た後でも良い。
以上のように構成された実施例の作用を説明する。
第2図において、シート2が実線で示すように降下して
いて、リッド3が鎖線3Aで示す開き位置にそれぞれ位
置させられているものとする。リッド3を閉じ位置に置
くべく、これを矢印aで示す第1の方向に回転させる
と、該リッド3に結合されている第1入力軸8が同方向
に回転させられる。第1入力軸8が第1の方向aに回転
すると、これのカップ18が第1一方向伝達クラッチ11の
コイルばね20をそのばね径を拡開する向きに摺擦するの
で、該ばね20とカップ18すなわち第1入力軸8とが実質
的に一体となって該ばねの基端を固定して支持している
従動回転体10を回転駆動する。従動回転体10の回転力
は、増速輪列24を介してウォーム軸31を高速度で回転駆
動する。ウォーム軸31が回転すると、過負荷防止機構34
を介して摩擦部材35のウェイト部35b(第9図参照)が
遠心力で拡開させられて制動用カップ33の内周面を摺擦
して該軸31の回転に制動を掛ける。ウォーム軸31にかか
る制動は、これを回転駆動している増速輪列24と第1入
力軸8の制動力として作用し、該軸に結合されているリ
ッド3の回転に制動を掛けることになる。従って、閉じ
る向きに回転するリッド3は、ブレーキ手段13によるブ
レーキ力を受けながら、緩徐に所定の速度で閉じること
になる。第2図において、鎖線2Aで示すシートを閉じ
る向きの矢印aの向きに回転させるときにも同様に作動
し、この場合には、第2一方向クラッチ12が作用して、
コイルばね21が第2入力軸9と従動回転体10とを連結す
る。
次に、第2図において実線で示すように閉じているシー
ト2を開く場合の作用を説明する。シート2を開く向き
の第2の方向bに回転させると、これに結合されている
第2入力軸9が同方向に回転する。該軸の回転に連れて
カップ19がコイルばね21を摺擦するが、この向きの回転
は、コイルばねを巻き締める(ばね径を小さくする)向
きの回転であり、従動回転体10を回転させることはな
い。従って、閉じているシート2を第2の方向に回転さ
せるときの負荷になるのは、開閉体そのものの質量であ
り、開き動作が軽いものとなる。第2図において、実線
で示すリッド3を第2の方向bに回転させるときには、
コイルばね20が巻き締まって、すなわちクラッチが断と
なって従動回転体10と第1入力軸8との間の回転伝達を
断つようになっている。
また、第2図において、それぞれ鎖線位置2A,3Aに
置かれているシートとリッドを第1の方向aに共に回転
させるときには、第1・第2一方向伝達クラッチ11,12
の何れかが作用して従動回転体10を回転させてブレーキ
手段13を作動させるので、両者はその速度を制御されつ
つゆっくりと閉じられる。この場合、シートとリッドの
閉じ速度は、これらを単独で閉じるときの速度とほとん
ど変わらない。これは、摩擦部材で制動用カップを摺擦
する形式のブレーキ手段は、開閉体の質量に左右される
ことなく所定のブレーキ作用を発生するからである。
次に、例えば、第2図において鎖線2Aで示す開き位置
に置かれているシート2を、それ自体の重量で回転する
のを待ち兼ねて、これを強制的に第1の方向aに回転さ
せるとどうなるかを説明する。シート2を第1の方向a
に強制的に回転させると、これに連れて第2入力軸9が
同方向に回転させられ、第2の一方向伝達クラッチ12の
コイルばね21がその巻き径を拡開されるので、従動回転
体10と入力軸9とが結合され、増速輪列24を介してウォ
ーム軸31を高速回転させる。ウォーム軸が回転すると、
これと一体のラチェット34aが係合している摩擦部材受
け台34dを介して摩擦部材35を回転させ、遠心力で拡開
するウェイト部35bでカップ33の内周面を摺擦して制動
を掛ける。この場合、通常ならばこの制動力がシート3
の回転にブレーキを掛けるのであるが、該シートが強制
的に回転させられているので、ウォーム軸31には、過負
荷がかかる。この過負荷は、第8図において、時計方向
に回転するラチェット34aが撓んで、その係合歯34bと
摩擦部材受け台34dの凹部34cとの係合を外すことによ
り回避する。なお、第1入力軸8と第2入力軸9に対し
て、シート2とリッド3の何れを結合するかは自由であ
るが、クラッチの伝達力を勘案すると、二重軸の外方す
なわち管軸部の径の大きい方(図示の場合、第2入力軸
9)に質量の大きい開閉体(図示の場合、シート2)を
結合させた方が良い。
第36図及び第37図において、一方向伝達クラッチの別の
例を説明する。メインシャフト7には、二重軸の第1入
力軸80と第2入力軸90が回転自在に支持されている。各
入力軸80,90の端部には、ばね保持リング80b,90aが嵌合
された筒部がそれぞれ形成され、これに対向する従動回
転体10Aの端面には保持リング10Aa,10Abを嵌合された
二重筒部が形成されている。入力軸と従動回転体の相対
する筒部は同径に形成されていて、それぞれコイルばね
20A,21Aが巻き掛けられている。この場合のコイ
ルばねは、入力軸が第1の方向に回転すると巻き締ま
り、該軸の回転を従動回転体に伝達するようになってい
る。入力軸が第2の方向に回転すると、コイルばねは巻
き弛み、該軸の回転を従動回転体に伝達しない。なお、
一方向伝達クラッチとしては、図示のスプリングクラッ
チに限らず、他の型式の一方向回転伝達機構であっても
良い。
また、開閉体の一方のヒンジを支持するナットブロック
16を実施例では、別体としたが、ケース5またはカバー
6と一体に形成しても良い。ブレーキ手段13の型式も、
図示の摩擦制動方式にかぎらず、オイルブレーキ等の他
の型式の手段を採用してもよく、更に、増速輪列を介す
ることなくクラッチをブレーキ手段に直接結合させても
良い。
図示の実施例では、二つの開閉体を有する物として便蓋
と便座を備えた便器を挙げたが、本発明は便器に限るこ
となく、二つの回転自在の開閉体を備えた物、例えば収
納箱や家具にもこれを適用できること勿論である。
(発明の効果) 以上のように、本発明の便器等の調速装置によれば、部
品点数が少ないのでコンパクトでコストが安く且つ組立
性が良い。また、一方向伝達クラッチを入力軸に同軸的
に設けられているので、調速装置全体を筒状に形成で
き、便座、便蓋等のヒンジとヒンジとの間に配置可能と
なる。また、開閉体を第2の方向に回転させるときこれ
に連れて回転する部材が入力軸だけであるから、これの
回転動作が軽く行なえる。更に、二つの開閉体を同時に
第1の方向に回転させるとき、第1・第2の入力軸の何
れかが一方向伝達クラッチを作動させるので、両開閉体
の回転速度がばらつくことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す調速装置を備えた便器
の斜視図、第2図は開閉体の開閉方向を示す便器の要部
側面図、第3図は本発明の一実施例を示す調速装置の縦
断面図、第4図は同上の平断面図、第5図は同上の調速
装置の背面図、第6図は同平面図、第7図はブレーキ手
段の一例を示す側断面図、第8図は同正面図、第9図は
ブレーキ手段の摩擦部材を示す正面図、第10図は過負荷
防止機構の摩擦部材受け台を示す正面図、第11図は一方
向伝達クラッチを構成する部材を示す側面図(a),(c)と
断面図(b)、第12図は従動回転体の一例を示す側面図、
第13図は同断面図、第14図はケースを示す平面図、第15
図は第14図中のA−A線断面図、第16図は第14図の左側
面図、第17図は第14図中のB−B線断面図、第18図は第
14図中のG−G線断面図、第19図は第14図中のE−E線
断面図、第20図は第14図中のF−F線断面図、第21図は
第14図中のD−D線断面図、第22図は第14図中のH−H
線断面図、第23図は第14図中のJ−J線部分断面図、第
24図はカバーの底面図、第25図は第24図の右側面図、第
26図は第24図の左側面図、第27図は第24図中のA−A線
断面図、第28図は第24図中のF−F線断面図、第29図は
第24図中のD−D線断面図、第30図は第24図中のB−B
線断面図、第31図は第24図中のE−E線断面図、第32図
はケースにカバーを取付けた状態を示す平面図、第33図
は組立手順を説明する背面図、第34図は第32図の右側面
図、第35図は第32図の左側面図、第36図は一方向伝達ク
ラッチの他の例を示す要部断面図、第37図は同平断面図
である。 2……第2開閉体、3……第1開閉体、8……第1入力
軸、9……第2入力軸、10……従動回転体、11……第1
一方向伝達クラッチ、12……第2一方向伝達クラッチ、
13……ブレーキ手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中心軸線を中心としてそれぞれ回転自
    在に設けられた第1開閉体と第2開閉体とを備えた便器
    等において、 上記回転中心軸線を中心として回転自在であって、上記
    第1開閉体に結合された第1入力軸と、 上記第1入力軸を回転中心として回転自在であって、上
    記第2開閉体に結合された第2入力軸と、 上記回転中心軸線を中心として回転自在に設けられた従
    動回転体と、 上記第1入力軸に同軸的に設けられていて、第1入力軸
    が第1の方向に回転するときの回転力は上記従動回転体
    に伝達するも、該入力軸が第1の方向とは逆の第2の方
    向に回転するときの回転力はこれを上記従動回転体に伝
    達しない第1一方向伝達クラッチと、 上記第2入力軸に同軸的に設けられていて、第2入力軸
    が第1の方向に回転するときの回転力は上記従動回転体
    に伝達するも、該入力軸が第2の方向に回転するときの
    回転力はこれを上記従動回転体に伝達しない第2一方向
    伝達クラッチと、 上記従動回転体に結合されていて、該回転体が回転され
    るとき、これに制動を掛けて該回転体を回転させている
    入力軸の回転に制動を掛けるブレーキ手段とからなる便
    器等の調速装置。
JP63253207A 1988-04-14 1988-10-07 便器等の調速装置 Expired - Lifetime JPH0638782B2 (ja)

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JP63253207A JPH0638782B2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 便器等の調速装置
US07/337,808 US4984666A (en) 1988-04-14 1989-04-14 Speed governor for toilet or the like
EP89106678A EP0337477A1 (en) 1988-04-14 1989-04-14 Speed governor for toilet or the like

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JPH0299023A JPH0299023A (ja) 1990-04-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0284917A (ja) * 1988-09-21 1990-03-26 Aisin Seiki Co Ltd 便器装置

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JPH0299023A (ja) 1990-04-11

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