JPH0639328A - ダム形式の塗料等の多層塗工装置 - Google Patents
ダム形式の塗料等の多層塗工装置Info
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- JPH0639328A JPH0639328A JP21656392A JP21656392A JPH0639328A JP H0639328 A JPH0639328 A JP H0639328A JP 21656392 A JP21656392 A JP 21656392A JP 21656392 A JP21656392 A JP 21656392A JP H0639328 A JPH0639328 A JP H0639328A
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- dam
- paint
- coating
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- backup roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ダムを設ける形式の塗工装置を利用し、1つの
ダム形式の塗工装置を使用して支持体上に多層に塗料等
を塗布すると同時に、ダム内の塗料等の滞留を防止して
塗布ムラをなくす。 【構成】ダム内を分割壁で複数に分割し、更に規制板に
よってそれぞれ分割されたダムを前後に仕切り、該仕切
られた後方のダム部分に別々の塗料等を貯溜し、規制板
下端の連通部を介して前方のダム部分へ送り込むように
し、支持体をダム内に貯溜された塗料等に浸漬して搬送
し、支持体上に塗料等を多層に塗布する。
ダム形式の塗工装置を使用して支持体上に多層に塗料等
を塗布すると同時に、ダム内の塗料等の滞留を防止して
塗布ムラをなくす。 【構成】ダム内を分割壁で複数に分割し、更に規制板に
よってそれぞれ分割されたダムを前後に仕切り、該仕切
られた後方のダム部分に別々の塗料等を貯溜し、規制板
下端の連通部を介して前方のダム部分へ送り込むように
し、支持体をダム内に貯溜された塗料等に浸漬して搬送
し、支持体上に塗料等を多層に塗布する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続して搬送されるプ
ラスチックフイルム、紙、金属箔等の可撓性支持体(以
下、単に支持体という)上に接着剤、粘着剤、塗料等
(以下、塗料等という)を塗布する塗工装置に関し、更
に詳しくは1つの塗工装置で支持体上に塗料等を多層に
塗布する多層塗工装置に関する。
ラスチックフイルム、紙、金属箔等の可撓性支持体(以
下、単に支持体という)上に接着剤、粘着剤、塗料等
(以下、塗料等という)を塗布する塗工装置に関し、更
に詳しくは1つの塗工装置で支持体上に塗料等を多層に
塗布する多層塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続して搬送される支持体上に塗料等を
多層に塗布する塗工装置には種々の形式のものがある
が、1層毎に別々の塗工装置を通して塗料等を多層に塗
布するのが一般的である。
多層に塗布する塗工装置には種々の形式のものがある
が、1層毎に別々の塗工装置を通して塗料等を多層に塗
布するのが一般的である。
【0003】前記1層毎に別々の塗工装置を通して多層
に塗布する方式は、装置全体が大型化する上、コスト、
時間、手間がかかるので、1つの塗工装置で多層に塗料
等を塗布する塗工装置も提案されている。図4を参照し
て、支持体1を巻回して回転する1個の回転ロール2の
上に粘着性の高い塗料等3、4を載せ、これをドクター
ブレード5、6で支持体1上に順次多層に塗布する。前
記図4に示す多層塗工装置では、ドクターブレード5、
6の位置決め作業が複雑かつ困難である上、比較的高粘
性の塗料等しか使用できないという問題点があった。
に塗布する方式は、装置全体が大型化する上、コスト、
時間、手間がかかるので、1つの塗工装置で多層に塗料
等を塗布する塗工装置も提案されている。図4を参照し
て、支持体1を巻回して回転する1個の回転ロール2の
上に粘着性の高い塗料等3、4を載せ、これをドクター
ブレード5、6で支持体1上に順次多層に塗布する。前
記図4に示す多層塗工装置では、ドクターブレード5、
6の位置決め作業が複雑かつ困難である上、比較的高粘
性の塗料等しか使用できないという問題点があった。
【0004】一方、塗料等が貯溜されるダムを固定部材
及び該固定部材と対向設置された回転ロールの上部(あ
るいは側部)に設け、該ダム中の塗料等を回転ロール及
びバックアップロールによって支持体上に塗布する、い
わゆるダム形式の塗料等の塗工装置が知られている。前
記従来公知のダム形式の塗工装置は、回転ロール、バッ
クアップロールの2つのロールを少なくとも必要とする
構造となっているため、それぞれのロールの回転速度を
調整することに手間取ること、それぞれのロールの交
換、洗浄作業に手間取ること、塗工装置が大型化、高コ
スト化すること、等々の問題点がさけられないものとな
っていた。このような従来公知のダム形式の塗工装置の
問題点を解消すべく、本出願人は図5に示すような支持
体をダム内の塗料等に直接浸漬して搬送するダム形式の
塗料等の塗工装置を提案した。(特願平4ー12547
9号)
及び該固定部材と対向設置された回転ロールの上部(あ
るいは側部)に設け、該ダム中の塗料等を回転ロール及
びバックアップロールによって支持体上に塗布する、い
わゆるダム形式の塗料等の塗工装置が知られている。前
記従来公知のダム形式の塗工装置は、回転ロール、バッ
クアップロールの2つのロールを少なくとも必要とする
構造となっているため、それぞれのロールの回転速度を
調整することに手間取ること、それぞれのロールの交
換、洗浄作業に手間取ること、塗工装置が大型化、高コ
スト化すること、等々の問題点がさけられないものとな
っていた。このような従来公知のダム形式の塗工装置の
問題点を解消すべく、本出願人は図5に示すような支持
体をダム内の塗料等に直接浸漬して搬送するダム形式の
塗料等の塗工装置を提案した。(特願平4ー12547
9号)
【0005】図5を参照して、固定部材11に対向して
回転するロールからなるバックアップロール12を設
け、該固定部材11とバックアップロール12との接触
部分13を底とするダム14を区画体15によって形成
する。ダム14には塗料等が供給され、貯溜されてい
る。バックアップロール12には支持体16が巻回され
ており、該支持体16はダム14内の塗料等に直接浸漬
されて搬送されている。ダム14内に貯溜された塗料等
は支持体16が固定部材11及びバックアップロール1
2の間隔を通過する際に支持体16に転写され、該支持
体16は図示しない乾燥装置に導入されて乾燥される。
回転するロールからなるバックアップロール12を設
け、該固定部材11とバックアップロール12との接触
部分13を底とするダム14を区画体15によって形成
する。ダム14には塗料等が供給され、貯溜されてい
る。バックアップロール12には支持体16が巻回され
ており、該支持体16はダム14内の塗料等に直接浸漬
されて搬送されている。ダム14内に貯溜された塗料等
は支持体16が固定部材11及びバックアップロール1
2の間隔を通過する際に支持体16に転写され、該支持
体16は図示しない乾燥装置に導入されて乾燥される。
【0006】上記図5に示すダム形式の塗工装置を多層
塗工装置に適用し、ドクターブレードの位置決めを簡単
かつ確実にしたダム形式の塗料等の多層塗工装置も出願
人は既に提案した。図6及び図7を参照して、固定部材
21に対向してバックアップロール22を設け、該固定
部材21とバックアップロール22との接触部分23を
底とするダム24を区画体25によって形成する。ダム
24は分割壁26によって複数のダム241、242に区
画されており、下方のダム241には塗料等27が供給
され、上方のダム242にも別の塗料等28貯溜されて
いる。バックアップロール22には支持体29が巻回さ
れており、該支持体29はダム241、ダム242内の塗
料等27、28に浸漬されて搬送されている。分割壁2
6はその下端にコーティングナイフ部30が設けられて
いる。区画体25は支持体29の搬送方向の前後に設け
られた前後壁251と、支持体29の幅方向の両端に設
けられた側壁252とからなる方形となっており、分割
壁26は区画体25の側壁252に形成された案内溝3
1に嵌合して着脱自在に挿通されている。
塗工装置に適用し、ドクターブレードの位置決めを簡単
かつ確実にしたダム形式の塗料等の多層塗工装置も出願
人は既に提案した。図6及び図7を参照して、固定部材
21に対向してバックアップロール22を設け、該固定
部材21とバックアップロール22との接触部分23を
底とするダム24を区画体25によって形成する。ダム
24は分割壁26によって複数のダム241、242に区
画されており、下方のダム241には塗料等27が供給
され、上方のダム242にも別の塗料等28貯溜されて
いる。バックアップロール22には支持体29が巻回さ
れており、該支持体29はダム241、ダム242内の塗
料等27、28に浸漬されて搬送されている。分割壁2
6はその下端にコーティングナイフ部30が設けられて
いる。区画体25は支持体29の搬送方向の前後に設け
られた前後壁251と、支持体29の幅方向の両端に設
けられた側壁252とからなる方形となっており、分割
壁26は区画体25の側壁252に形成された案内溝3
1に嵌合して着脱自在に挿通されている。
【0007】上記既提案のダム形式の多層塗工装置によ
ると、支持体29の上に先ず塗料等28が塗布され、そ
の上に塗料等27が塗布されるものとなって、一つの塗
工装置で塗料等の多層塗布が可能となる上、分割壁26
(コーティングナイフ部を含めて)の取付け、取り外し
が容易となる、しかも、分割壁26先端のコーティング
ナイフ部30の位置決め作業が簡単となる上、位置決め
精度も向上する。しかも比較的低粘度の塗料等が使用で
きるものとなる。
ると、支持体29の上に先ず塗料等28が塗布され、そ
の上に塗料等27が塗布されるものとなって、一つの塗
工装置で塗料等の多層塗布が可能となる上、分割壁26
(コーティングナイフ部を含めて)の取付け、取り外し
が容易となる、しかも、分割壁26先端のコーティング
ナイフ部30の位置決め作業が簡単となる上、位置決め
精度も向上する。しかも比較的低粘度の塗料等が使用で
きるものとなる。
【0008】更に又、ダム形式の塗料等の塗工装置にお
いて、ダム内に貯溜される塗料等の滞留を防止すべく、
ダム内を前後に仕切る規制板を設けたダム形式の塗料等
の塗工装置も本出願人は既に提案している。(特願平4
ー161851号)即ち、ダム形式の塗料等の塗工装置
においては、ダム内における塗料等の流動が主としてダ
ムの前方(固定部材と回転ロールが設けられている場
合、回転ロールの上方部分)において主として生じてお
り、固定部材の上方部分では殆ど流動が生じていない。
このため、固定部材の上方部分に位置する塗料等は長期
にわたって滞留し、これが支持体への塗布ムラを起こす
原因となっていた。
いて、ダム内に貯溜される塗料等の滞留を防止すべく、
ダム内を前後に仕切る規制板を設けたダム形式の塗料等
の塗工装置も本出願人は既に提案している。(特願平4
ー161851号)即ち、ダム形式の塗料等の塗工装置
においては、ダム内における塗料等の流動が主としてダ
ムの前方(固定部材と回転ロールが設けられている場
合、回転ロールの上方部分)において主として生じてお
り、固定部材の上方部分では殆ど流動が生じていない。
このため、固定部材の上方部分に位置する塗料等は長期
にわたって滞留し、これが支持体への塗布ムラを起こす
原因となっていた。
【0009】そこで、図8に示すように、規制板41を
設けてダム42を前後のダム42A、42Bに仕切り、
後方のダム部分42Aに供給通路43を介して塗料等を
補給する構造としている。このような構造とすると、後
方のダム部分42A内の塗料等が図のPAで示すような
規制板41に沿う下方流れとなり、規制板41の下端の
連通部44を介して前方のダム部分42Bに送り込まれ
る。前方のダム部分42Bでは塗料等の流動が図のPB
のように全体的に回転流動するような流れが生じてお
り、結局全体として塗料等が滞留することがなくなる。
設けてダム42を前後のダム42A、42Bに仕切り、
後方のダム部分42Aに供給通路43を介して塗料等を
補給する構造としている。このような構造とすると、後
方のダム部分42A内の塗料等が図のPAで示すような
規制板41に沿う下方流れとなり、規制板41の下端の
連通部44を介して前方のダム部分42Bに送り込まれ
る。前方のダム部分42Bでは塗料等の流動が図のPB
のように全体的に回転流動するような流れが生じてお
り、結局全体として塗料等が滞留することがなくなる。
【0010】尚、上記既提案のダム形式の塗料等の塗工
装置では、供給通路43を支持体45の幅方向に往復動
させてダム内部における液位のバラツキを防止し、これ
によって塗布ムラが生じないようにしている。
装置では、供給通路43を支持体45の幅方向に往復動
させてダム内部における液位のバラツキを防止し、これ
によって塗布ムラが生じないようにしている。
【0011】
【発明が解決しようと課題】上記図6及び図7に示す既
提案のダム形式の塗料等の多層塗工装置においても、そ
れぞれのダム241、242内における塗料等の流動が該
ダム241、242内の一方側にのみ偏っており、該ダム
241、242内の他方側において塗料等の滞留が生じて
いる。このため、支持体29への塗料等の塗布ムラが生
じてしまう。
提案のダム形式の塗料等の多層塗工装置においても、そ
れぞれのダム241、242内における塗料等の流動が該
ダム241、242内の一方側にのみ偏っており、該ダム
241、242内の他方側において塗料等の滞留が生じて
いる。このため、支持体29への塗料等の塗布ムラが生
じてしまう。
【0012】そこで、本発明の目的は、既提案の図6、
図7に示すダム形式の塗料等の多層塗工装置に図8に示
す塗料等の滞留防止構造を適用し、もって1つの塗工装
置で多層に塗料等を塗布することを可能とすると同時
に、塗料等の滞留を防止したダム形式の塗料等の多層塗
工装置を提供するにある。
図7に示すダム形式の塗料等の多層塗工装置に図8に示
す塗料等の滞留防止構造を適用し、もって1つの塗工装
置で多層に塗料等を塗布することを可能とすると同時
に、塗料等の滞留を防止したダム形式の塗料等の多層塗
工装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の塗料等の塗工装置は、以下のような構成と
なっている。即ち、固定部材と、該固定部材に間隔をも
って対向設置されたバックアップロールと、前記固定部
材とバックアップロールの上部あるいは側部に設けら
れ、塗料等の貯溜されるダムを形成する区画体と、前記
バックアップロールに巻回され、前記ダム内の塗料等に
浸漬され、前記固定部材とバックアップロールとの間の
間隔を通って連続的に搬送される支持体と、前記バック
アップロールに巻回された支持体との間に間隔をもって
設けられ、バックアップロールの上側のダム部分を複数
のダムに区画し、下端にコーティングナイフ部が設けら
れた1枚以上の分割壁と、該複数のダムに貯溜されたそ
れぞれ異なる塗料等と、該複数のダムに塗料等を供給す
る補給通路とからなり、前記支持体に多層に塗料等を塗
布してなるダム形式の塗料等の多層塗工装置において、
前記複数のダムをそれぞれ支持体搬送方向の前後に位置
する前方のダム部分と後方のダム部分とに区画する規制
板を設け、該規制板に前記前方及び後方のダム部分を連
通させる連通部を設け、前記補給通路を後方のダム部分
に開口させて塗料等を該後方のダム部分に補給してなる
ことを特徴とするダム形式の塗料等の多層塗工装置。
め、本発明の塗料等の塗工装置は、以下のような構成と
なっている。即ち、固定部材と、該固定部材に間隔をも
って対向設置されたバックアップロールと、前記固定部
材とバックアップロールの上部あるいは側部に設けら
れ、塗料等の貯溜されるダムを形成する区画体と、前記
バックアップロールに巻回され、前記ダム内の塗料等に
浸漬され、前記固定部材とバックアップロールとの間の
間隔を通って連続的に搬送される支持体と、前記バック
アップロールに巻回された支持体との間に間隔をもって
設けられ、バックアップロールの上側のダム部分を複数
のダムに区画し、下端にコーティングナイフ部が設けら
れた1枚以上の分割壁と、該複数のダムに貯溜されたそ
れぞれ異なる塗料等と、該複数のダムに塗料等を供給す
る補給通路とからなり、前記支持体に多層に塗料等を塗
布してなるダム形式の塗料等の多層塗工装置において、
前記複数のダムをそれぞれ支持体搬送方向の前後に位置
する前方のダム部分と後方のダム部分とに区画する規制
板を設け、該規制板に前記前方及び後方のダム部分を連
通させる連通部を設け、前記補給通路を後方のダム部分
に開口させて塗料等を該後方のダム部分に補給してなる
ことを特徴とするダム形式の塗料等の多層塗工装置。
【0014】又、他の本発明の塗料等の塗工装置は、以
下のような構成となっている。即ち、固定部材と、該固
定部材に間隔をもって対向設置されたバックアップロー
ルと、前記固定部材とバックアップロールの上部あるい
は側部に設けられ、塗料等の貯溜されるダムを形成する
区画体と、前記バックアップロールに巻回され、前記ダ
ム内の塗料等に浸漬され、前記固定部材とバックアップ
ロールとの間の間隔を通って連続的に搬送される支持体
と、前記バックアップロールに巻回された支持体との間
に間隔をもって設けられ、バックアップロールの上側の
ダム部分を複数のダムに区画し、下端にコーティングナ
イフ部が設けられた1枚以上の分割壁と、該複数のダム
に貯溜されたそれぞれ異なる塗料等と、該複数のダムに
塗料等を供給する補給通路とからなり、前記複数のダム
をそれぞれ支持体搬送方向の前後に位置する前方のダム
部分と後方のダム部分とに区画する規制板を設け、該規
制板に前記前方及び後方のダム部分を連通させる連通部
を設け、前記補給通路を後方のダム部分に開口させて塗
料等を該後方のダム部分に補給してなるダム形式の塗料
等の多層塗工装置において、補給通路が支持体の幅方向
に往復動自在に設けられてなることを特徴とするダム形
式の塗料等の多層塗工装置。
下のような構成となっている。即ち、固定部材と、該固
定部材に間隔をもって対向設置されたバックアップロー
ルと、前記固定部材とバックアップロールの上部あるい
は側部に設けられ、塗料等の貯溜されるダムを形成する
区画体と、前記バックアップロールに巻回され、前記ダ
ム内の塗料等に浸漬され、前記固定部材とバックアップ
ロールとの間の間隔を通って連続的に搬送される支持体
と、前記バックアップロールに巻回された支持体との間
に間隔をもって設けられ、バックアップロールの上側の
ダム部分を複数のダムに区画し、下端にコーティングナ
イフ部が設けられた1枚以上の分割壁と、該複数のダム
に貯溜されたそれぞれ異なる塗料等と、該複数のダムに
塗料等を供給する補給通路とからなり、前記複数のダム
をそれぞれ支持体搬送方向の前後に位置する前方のダム
部分と後方のダム部分とに区画する規制板を設け、該規
制板に前記前方及び後方のダム部分を連通させる連通部
を設け、前記補給通路を後方のダム部分に開口させて塗
料等を該後方のダム部分に補給してなるダム形式の塗料
等の多層塗工装置において、補給通路が支持体の幅方向
に往復動自在に設けられてなることを特徴とするダム形
式の塗料等の多層塗工装置。
【0015】尚、本発明において、支持体とは塗工紙、
塗工フイルム、金属箔のような可撓性を有する支持体、
又は連続搬送される可撓性のシート状ストリップあるい
はウエブ等を総称するものである。
塗工フイルム、金属箔のような可撓性を有する支持体、
又は連続搬送される可撓性のシート状ストリップあるい
はウエブ等を総称するものである。
【0016】
【作用】本発明においては、分割壁によって区画された
各ダム内が更に規制板によって前後に仕切られ、該仕切
られたダムの内の後方側のダム内に塗料等が補給される
ようになっているので、仕切られたダムの内の後方側の
ダム内の塗料等が全体的に下方へ流れ、それが仕切られ
たダムの内の前方のダム内へ送り込まれ、前方のダム内
では全体的に回転する流動となっているので、結局それ
ぞれ仕切られたダム内に貯溜された塗料等の滞留がなく
なり、滞留に基づく塗料等の塗布ムラが生じない。
各ダム内が更に規制板によって前後に仕切られ、該仕切
られたダムの内の後方側のダム内に塗料等が補給される
ようになっているので、仕切られたダムの内の後方側の
ダム内の塗料等が全体的に下方へ流れ、それが仕切られ
たダムの内の前方のダム内へ送り込まれ、前方のダム内
では全体的に回転する流動となっているので、結局それ
ぞれ仕切られたダム内に貯溜された塗料等の滞留がなく
なり、滞留に基づく塗料等の塗布ムラが生じない。
【0017】
【実施例】以下、図によって本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す多層塗工装置の概要
を示す断面図、図2は図1の多層塗工装置の概要を示す
斜視図である。
る。図1は本発明の一実施例を示す多層塗工装置の概要
を示す断面図、図2は図1の多層塗工装置の概要を示す
斜視図である。
【0018】ロールからなる固定部材41に対向して回
転するロールからなるバックアップロール42を設け、
該固定部材41とバックアップロール42との接触部分
43(多少の間隔があるが)を底とするダム44を区画
体45によって形成する。ダム44は後述のように複数
のダム441、442に区画されており、下方のダム44
1には塗料等46が供給され、貯溜されている。この塗
料等46は比較的低粘性の塗料等となっている。バック
アップロール42には支持体47が巻回されており、該
支持体47はダム44内の塗料等46(及び後述する塗
料等50)に浸漬されて搬送されている。ダム44内に
は分割壁48を設けられており、これによってバックア
ップロール42の上側のダム44部分を複数のダム44
1、442に区画する。分割壁48はその下端にコーティ
ングナイフ部49が設けられており、該コーティングナ
イフ部49の先端はバックアップロール42に巻回され
た支持体47との間に間隔(H1)をもって設けられて
いる。この間隔(H1)は支持体47上に塗布される塗
料等50の層の厚みを決定するものである。区画体45
は支持体47の搬送方向の前後に設けられた前後壁45
1と、支持体47の幅方向の両端に設けられた側壁452
とからなる方形となっており、分割壁48は区画体45
の側壁452に形成された案内溝51に嵌合して着脱自
在に挿通されている。
転するロールからなるバックアップロール42を設け、
該固定部材41とバックアップロール42との接触部分
43(多少の間隔があるが)を底とするダム44を区画
体45によって形成する。ダム44は後述のように複数
のダム441、442に区画されており、下方のダム44
1には塗料等46が供給され、貯溜されている。この塗
料等46は比較的低粘性の塗料等となっている。バック
アップロール42には支持体47が巻回されており、該
支持体47はダム44内の塗料等46(及び後述する塗
料等50)に浸漬されて搬送されている。ダム44内に
は分割壁48を設けられており、これによってバックア
ップロール42の上側のダム44部分を複数のダム44
1、442に区画する。分割壁48はその下端にコーティ
ングナイフ部49が設けられており、該コーティングナ
イフ部49の先端はバックアップロール42に巻回され
た支持体47との間に間隔(H1)をもって設けられて
いる。この間隔(H1)は支持体47上に塗布される塗
料等50の層の厚みを決定するものである。区画体45
は支持体47の搬送方向の前後に設けられた前後壁45
1と、支持体47の幅方向の両端に設けられた側壁452
とからなる方形となっており、分割壁48は区画体45
の側壁452に形成された案内溝51に嵌合して着脱自
在に挿通されている。
【0019】尚、コーティングナイフ部自体を大きくし
て分割壁と一体化した構造とするものも本発明には含ま
れるものである。
て分割壁と一体化した構造とするものも本発明には含ま
れるものである。
【0020】又、後述のように、分割壁は1枚に限定さ
れるものではなく、1枚以上であれば適宜の枚数だけ設
置することが可能である。
れるものではなく、1枚以上であれば適宜の枚数だけ設
置することが可能である。
【0021】ここで、下側のダム441には比較的低粘
性の塗料等46が貯溜され、上側のダム442には比較
的高粘性の塗料等50が貯溜されているが、本発明は使
用される塗料等の粘性如何に限定されるものではない。
性の塗料等46が貯溜され、上側のダム442には比較
的高粘性の塗料等50が貯溜されているが、本発明は使
用される塗料等の粘性如何に限定されるものではない。
【0022】以上までの構成は、既提案のダム形式の塗
料等の多層塗工装置と同一であるが、本発明では図8に
示す塗料等の滞留防止構成を上記構成に付加している。
即ち、ダム441には規制板52が設けられ、該ダム4
41を支持体47の搬送方向の前方のダム部分441Aと
後方のダム部分441Bとに仕切っている。規制板52
の取付け構造は特に限定されるものではないが、分割壁
48と同様に区画体45の側壁452に形成された案内
溝に挿通させて取り付ける構造とすることが望ましい。
規制板52には前方のダム部分441Aと後方のダム部
分441Bとを連通させる連通部53が設けられてい
る。又、ダム442にも規制板54が設けられ、該ダム
442を支持体47の搬送方向の前方のダム部分442A
と後方のダム部分442Bとに仕切っている。規制板5
4の取付け構造も特に限定されるものではないが、分割
壁48と同様に区画体45の側壁452に形成された案
内溝に挿通させて取り付ける構造とすることが望まし
い。規制板54にも前方のダム部分441Aと後方のダ
ム部分441Bとを連通させる連通部55が設けられて
いる。この実施例では、連通部53、55は規制板5
2、54の下端と固定部材41あるいはバックアップロ
ール42との間の間隔部分として形成されている。しか
しながら、連通部52、54の構成は上記実施例に限定
されるものではなく、規制板52、54に孔を開口形成
した構造、規制板52、54の下端に櫛形にスリットを
開口形成した構造、等も含むものである。更に、規制板
52、54によって仕切られたそれぞれの後方のダム部
分441B、442Bに塗料等46、50を補給するた
め、塗料等の供給通路56、57が設けられている。該
供給通路56、57は適宜の往復動手段に取り付けられ
ており、これによって支持体47の幅方向に往復動され
るようになっている。
料等の多層塗工装置と同一であるが、本発明では図8に
示す塗料等の滞留防止構成を上記構成に付加している。
即ち、ダム441には規制板52が設けられ、該ダム4
41を支持体47の搬送方向の前方のダム部分441Aと
後方のダム部分441Bとに仕切っている。規制板52
の取付け構造は特に限定されるものではないが、分割壁
48と同様に区画体45の側壁452に形成された案内
溝に挿通させて取り付ける構造とすることが望ましい。
規制板52には前方のダム部分441Aと後方のダム部
分441Bとを連通させる連通部53が設けられてい
る。又、ダム442にも規制板54が設けられ、該ダム
442を支持体47の搬送方向の前方のダム部分442A
と後方のダム部分442Bとに仕切っている。規制板5
4の取付け構造も特に限定されるものではないが、分割
壁48と同様に区画体45の側壁452に形成された案
内溝に挿通させて取り付ける構造とすることが望まし
い。規制板54にも前方のダム部分441Aと後方のダ
ム部分441Bとを連通させる連通部55が設けられて
いる。この実施例では、連通部53、55は規制板5
2、54の下端と固定部材41あるいはバックアップロ
ール42との間の間隔部分として形成されている。しか
しながら、連通部52、54の構成は上記実施例に限定
されるものではなく、規制板52、54に孔を開口形成
した構造、規制板52、54の下端に櫛形にスリットを
開口形成した構造、等も含むものである。更に、規制板
52、54によって仕切られたそれぞれの後方のダム部
分441B、442Bに塗料等46、50を補給するた
め、塗料等の供給通路56、57が設けられている。該
供給通路56、57は適宜の往復動手段に取り付けられ
ており、これによって支持体47の幅方向に往復動され
るようになっている。
【0023】以上のように構成された本発明の多層塗工
装置の作用を説明する。バックアップロール42に巻回
された支持体47はダム442内の塗料等50の中に浸
漬され、コーティングナイフ部49によって間隔(H
1)だけの厚みの塗料等50が塗布され、下側の塗布層
58が形成される。ここで、下側の塗布層58の厚みは
コーティングナイフ部49の先端と支持体47の間の間
隔(H2)によって定められる。下側の塗布層58が形
成された支持体47はコーティングナイフ49の先端を
通過して次にダム441内の塗料等46に浸漬される。
支持体47はこのダム441内の固定部材41と下側の
塗布層58の間の間隔(H2)を通過するときに下側の
塗布層58の上に上側の塗布層59が形成され、下側の
塗布層58と上側の塗布層59とが塗布された2層塗工
の支持体47がバックアップロール42に案内されて出
ていくものである。ここで、上側の塗布層59の厚みも
又、固定部材41と下側の塗布層58の間の間隔(H
2)によって定められる。
装置の作用を説明する。バックアップロール42に巻回
された支持体47はダム442内の塗料等50の中に浸
漬され、コーティングナイフ部49によって間隔(H
1)だけの厚みの塗料等50が塗布され、下側の塗布層
58が形成される。ここで、下側の塗布層58の厚みは
コーティングナイフ部49の先端と支持体47の間の間
隔(H2)によって定められる。下側の塗布層58が形
成された支持体47はコーティングナイフ49の先端を
通過して次にダム441内の塗料等46に浸漬される。
支持体47はこのダム441内の固定部材41と下側の
塗布層58の間の間隔(H2)を通過するときに下側の
塗布層58の上に上側の塗布層59が形成され、下側の
塗布層58と上側の塗布層59とが塗布された2層塗工
の支持体47がバックアップロール42に案内されて出
ていくものである。ここで、上側の塗布層59の厚みも
又、固定部材41と下側の塗布層58の間の間隔(H
2)によって定められる。
【0024】次に、規制板52、54によって仕切られ
たそれぞれのダム441A、441B、442A、442B
内の塗料等の流動について説明する。塗料等の供給通路
56によってダム441B内に補給された塗料等46
は、図のPBで示すように規制板52に沿って全体的に
下方へ向かう流れとなり、連通部53を通ってダム44
1A内へ流れ込む。そして、ダム441A内での塗料等4
6の流動は図のPAで示すように全体的に回転流動する
流れとなり、結局全体として塗料等46の滞留する部分
がなくなるものである。前記流動状態は規制板54によ
って前後に仕切られたダム442A、442B内でも図の
QA、QBで示すように生じており、これによってダム
442A、442B内でも塗料等の滞留がなくなるものと
なる。
たそれぞれのダム441A、441B、442A、442B
内の塗料等の流動について説明する。塗料等の供給通路
56によってダム441B内に補給された塗料等46
は、図のPBで示すように規制板52に沿って全体的に
下方へ向かう流れとなり、連通部53を通ってダム44
1A内へ流れ込む。そして、ダム441A内での塗料等4
6の流動は図のPAで示すように全体的に回転流動する
流れとなり、結局全体として塗料等46の滞留する部分
がなくなるものである。前記流動状態は規制板54によ
って前後に仕切られたダム442A、442B内でも図の
QA、QBで示すように生じており、これによってダム
442A、442B内でも塗料等の滞留がなくなるものと
なる。
【0025】次に、供給装置56、57から補給される
塗料等46、50は比較的粘性の高いものとなっている
ので、供給装置56、57から排出された位置部分で液
位が最も高く、他の部分へ広がるに従って徐々に液位が
低くなっている。本発明では塗料等の供給装置56、5
7を支持体47の幅方向に往復動させているので、ダム
441Bにおける塗料等46の液位が支持体47の幅方
向に均一化され、この点においても塗布ムラが低減され
る。又、ダム442Bおける塗料等50についても同様
に、その液位が支持体47の幅方向に均一化され、塗布
ムラが低減される。
塗料等46、50は比較的粘性の高いものとなっている
ので、供給装置56、57から排出された位置部分で液
位が最も高く、他の部分へ広がるに従って徐々に液位が
低くなっている。本発明では塗料等の供給装置56、5
7を支持体47の幅方向に往復動させているので、ダム
441Bにおける塗料等46の液位が支持体47の幅方
向に均一化され、この点においても塗布ムラが低減され
る。又、ダム442Bおける塗料等50についても同様
に、その液位が支持体47の幅方向に均一化され、塗布
ムラが低減される。
【0026】以上に説明した実施例において、コーティ
ングナイフ部49の材質は、ステンレス製あるいは金属
にクロムメッキを施したものが好ましいが、本発明はこ
のような材料とすることに限定されるものではない。更
に、コーティングナイフ部49の板厚は刃先研磨性、刃
先寸法の安定性、塗布面形成の面から2mmないし4m
m程度にすることが好ましいが、本発明はこのような寸
法に限定されるものではない。又、コーティングナイフ
部49の刃先は0.5mm幅程度とするのが好ましい
が、本発明はこの数値に限定されるものではない。更に
又、コーティングナイフ部49の刃先形状は塗料等の性
質(粘性、顔料の添加比率等)から、円弧ナイフ、ホッ
クナイフ、堰板ナイフ等の適宜のナイフ形状から選定さ
れるが、これらの形状に限定されるものではない。
ングナイフ部49の材質は、ステンレス製あるいは金属
にクロムメッキを施したものが好ましいが、本発明はこ
のような材料とすることに限定されるものではない。更
に、コーティングナイフ部49の板厚は刃先研磨性、刃
先寸法の安定性、塗布面形成の面から2mmないし4m
m程度にすることが好ましいが、本発明はこのような寸
法に限定されるものではない。又、コーティングナイフ
部49の刃先は0.5mm幅程度とするのが好ましい
が、本発明はこの数値に限定されるものではない。更に
又、コーティングナイフ部49の刃先形状は塗料等の性
質(粘性、顔料の添加比率等)から、円弧ナイフ、ホッ
クナイフ、堰板ナイフ等の適宜のナイフ形状から選定さ
れるが、これらの形状に限定されるものではない。
【0027】又、分割壁48の取付けはバックアップロ
ール42に対して法線方向とするのが望ましく、かつ分
割壁48の垂直線に対する傾斜角度、即ち案内溝51の
切り溝角度(図のθ)は、30度ないし60度程度が好
ましい。
ール42に対して法線方向とするのが望ましく、かつ分
割壁48の垂直線に対する傾斜角度、即ち案内溝51の
切り溝角度(図のθ)は、30度ないし60度程度が好
ましい。
【0028】又、分割壁48(コーティングナイフ部4
9を含めて)の側壁452への取付けは、図の実施例の
ように側壁452に形成された案内溝51に案内される
構造に限定されるものではなく、側壁452に案内溝を
突出して設置する構造、側壁452に案内部を部分的に
突出して設置する構造等、分割壁48を着脱自在に嵌合
させる種々の案内部構造とすることができる。
9を含めて)の側壁452への取付けは、図の実施例の
ように側壁452に形成された案内溝51に案内される
構造に限定されるものではなく、側壁452に案内溝を
突出して設置する構造、側壁452に案内部を部分的に
突出して設置する構造等、分割壁48を着脱自在に嵌合
させる種々の案内部構造とすることができる。
【0029】更に、バックアップロールを逆方向に回転
させ、支持体の搬送方向を逆方向にすることもできる。
この場合には、比較的低粘性の塗料等の上に比較的高粘
性の塗料等を塗布することができるものとなる。
させ、支持体の搬送方向を逆方向にすることもできる。
この場合には、比較的低粘性の塗料等の上に比較的高粘
性の塗料等を塗布することができるものとなる。
【0030】区画体45の材料は特に限定されるもので
はないが、フッ素樹脂製とすることが支持体47の走行
安定性の面から一層望ましいものとなる。
はないが、フッ素樹脂製とすることが支持体47の走行
安定性の面から一層望ましいものとなる。
【0031】以上に説明したダム形式の塗料等の塗工装
置は本発明の一実施例であって、本発明は上記実施例の
ダム形式の塗料等の塗工装置に限定されるものではな
い。図3に示す構造は、本発明の他の実施例を示す塗料
等の塗工装置の概略断面図であり、この実施例では分割
壁が2枚の分割壁611、612となっており、これによ
って3つのダム部分が形成されている。塗料等は下側の
ダム部分から順次比較的低粘性の塗料等621、比較的
粘性の高い塗料等622、比較的粘性の高い塗料等6
23、となっているものである。それぞれのダム部分に
は規制板631、632、633が設けられてそれぞれの
ダム部分が前後に仕切られている。他の構造は図1及び
図2に示す塗工装置と同様であるから説明を省略する。
この実施例によると、塗料等の滞留のない1つの塗工装
置で3層の塗料等を塗布できるものとなる。尚、その他
分割壁の枚数如何によっては任意の数の多層塗布が可能
となる。この場合、それぞれのダム部分に規制板を設け
て、それぞれのダム部分を前後に仕切ることは前述のと
おりである。
置は本発明の一実施例であって、本発明は上記実施例の
ダム形式の塗料等の塗工装置に限定されるものではな
い。図3に示す構造は、本発明の他の実施例を示す塗料
等の塗工装置の概略断面図であり、この実施例では分割
壁が2枚の分割壁611、612となっており、これによ
って3つのダム部分が形成されている。塗料等は下側の
ダム部分から順次比較的低粘性の塗料等621、比較的
粘性の高い塗料等622、比較的粘性の高い塗料等6
23、となっているものである。それぞれのダム部分に
は規制板631、632、633が設けられてそれぞれの
ダム部分が前後に仕切られている。他の構造は図1及び
図2に示す塗工装置と同様であるから説明を省略する。
この実施例によると、塗料等の滞留のない1つの塗工装
置で3層の塗料等を塗布できるものとなる。尚、その他
分割壁の枚数如何によっては任意の数の多層塗布が可能
となる。この場合、それぞれのダム部分に規制板を設け
て、それぞれのダム部分を前後に仕切ることは前述のと
おりである。
【0032】以上に説明した図1及び図2に示す実施例
について、その諸元を定めて実験した結果について説明
する。支持体47としてポリエチレンテレフタレートフ
イルムを用い、下側の層及び上側の層の2層に塗布し
た。尚、塗料等はポリアミドを主成分とするフェノール
及びエポキシの混合物からなる接着剤を用い、下側の層
もしくは上側の層に着色顔料を添加して塗布した。塗布
条件として、固定部材41とバックアップロール42の
径を250mmとし、支持体47と固定部材41との間
の間隔を100μmに固定して、下側の層が乾燥膜厚で
5μm、10μm、15μm、20μm、25μmにな
るように支持体47とコーティングナイフ部49との間
隔(H1)を調整して塗布を行った。その他の条件は以
下のとおりである。 支持体の厚さ(μm) 38 支持体の幅(mm) 500 区画体の板厚(mm) 10 ダムの内幅(mm) 470 切り溝角度θ(度) 34 コーティングナイフ(分割壁)長(mm) 480 コーティングナイフ厚さ(mm) 3 コーティングナイフ先端幅(mm) 0.5 コーティングナイフ刃先角度(度) 45 規制板52の板厚(mm) 3 同先端幅(mm) 0.5 同先端角度(度) 45 規制板54の板厚(mm) 3 同先端幅(mm) 0.5 同先端角度(度) 45 塗布速度(m/min) 15 下側の層の接着剤濃度(%) 36 下側の層の接着剤粘度(cp) 690 上側の層の接着剤濃度(%) 43 上側の層の接着剤粘度(cp) 970
について、その諸元を定めて実験した結果について説明
する。支持体47としてポリエチレンテレフタレートフ
イルムを用い、下側の層及び上側の層の2層に塗布し
た。尚、塗料等はポリアミドを主成分とするフェノール
及びエポキシの混合物からなる接着剤を用い、下側の層
もしくは上側の層に着色顔料を添加して塗布した。塗布
条件として、固定部材41とバックアップロール42の
径を250mmとし、支持体47と固定部材41との間
の間隔を100μmに固定して、下側の層が乾燥膜厚で
5μm、10μm、15μm、20μm、25μmにな
るように支持体47とコーティングナイフ部49との間
隔(H1)を調整して塗布を行った。その他の条件は以
下のとおりである。 支持体の厚さ(μm) 38 支持体の幅(mm) 500 区画体の板厚(mm) 10 ダムの内幅(mm) 470 切り溝角度θ(度) 34 コーティングナイフ(分割壁)長(mm) 480 コーティングナイフ厚さ(mm) 3 コーティングナイフ先端幅(mm) 0.5 コーティングナイフ刃先角度(度) 45 規制板52の板厚(mm) 3 同先端幅(mm) 0.5 同先端角度(度) 45 規制板54の板厚(mm) 3 同先端幅(mm) 0.5 同先端角度(度) 45 塗布速度(m/min) 15 下側の層の接着剤濃度(%) 36 下側の層の接着剤粘度(cp) 690 上側の層の接着剤濃度(%) 43 上側の層の接着剤粘度(cp) 970
【0033】上記条件で実験を行った結果、表1に示す
ようなデータを得た。尚、表1に示す比較例1は、実施
例1において規制板54を省いた構造で処理した場合を
示すものであり、他の構造は実施例1と同一構造とした
ものである。又、比較例2は、実施例6において規制板
52を省いた構造で処理した場合を示すものであり、他
の構造は実施例6と同一構造としたものである。
ようなデータを得た。尚、表1に示す比較例1は、実施
例1において規制板54を省いた構造で処理した場合を
示すものであり、他の構造は実施例1と同一構造とした
ものである。又、比較例2は、実施例6において規制板
52を省いた構造で処理した場合を示すものであり、他
の構造は実施例6と同一構造としたものである。
【0034】
【表1】
【0035】表1からも明らかなように、本発明で得ら
れた多層塗布品(実施例1ないし実施例6)は、いずれ
も比較例1及び比較例2で得られた多層塗布品に比し、
塗布ムラを発生することなく、又、下側の層の塗布面と
上側の層の塗料等の混合もなく、塗布状態は良好であ
り、下側の層及び上側の層共に均一な塗布面が得られて
いることがわかる。
れた多層塗布品(実施例1ないし実施例6)は、いずれ
も比較例1及び比較例2で得られた多層塗布品に比し、
塗布ムラを発生することなく、又、下側の層の塗布面と
上側の層の塗料等の混合もなく、塗布状態は良好であ
り、下側の層及び上側の層共に均一な塗布面が得られて
いることがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明した本発明によれば、以下の
ような効果を奏する。まず、規制板で仕切られた一方の
ダム内に貯溜されている塗料等が全体的に下降流動し、
連通路を介して他方のダム内に流入し、該他方のダムな
いで回転流動するので、塗料等に滞留がない上、均一に
混合される。このため、支持体への塗布ムラが低減され
る。
ような効果を奏する。まず、規制板で仕切られた一方の
ダム内に貯溜されている塗料等が全体的に下降流動し、
連通路を介して他方のダム内に流入し、該他方のダムな
いで回転流動するので、塗料等に滞留がない上、均一に
混合される。このため、支持体への塗布ムラが低減され
る。
【0037】又、規制板の下端の連通部の面積を小さく
設定することによって他方のダム部分の液位が低下し、
上側のダムと下側のダムに貯溜されている塗料等の混合
が低減され、その分混合による塗布ムラが低減されると
同時に、相溶性が比較的悪い場合でも、ゲル化を抑制す
ることができる。又、下側の塗料等の塗布面と上側の塗
料等との接触時間が短くなりこの面でも塗布ムラが低減
されるものとなる。
設定することによって他方のダム部分の液位が低下し、
上側のダムと下側のダムに貯溜されている塗料等の混合
が低減され、その分混合による塗布ムラが低減されると
同時に、相溶性が比較的悪い場合でも、ゲル化を抑制す
ることができる。又、下側の塗料等の塗布面と上側の塗
料等との接触時間が短くなりこの面でも塗布ムラが低減
されるものとなる。
【0038】又、連通部の面積を小さくすると、塗布面
の塗布状態が目視によって確認できるため、不良率を低
下させ、生産性が向上する。
の塗布状態が目視によって確認できるため、不良率を低
下させ、生産性が向上する。
【0039】又、規制板によってダムを仕切っているの
で、その分貯溜する塗料等の量を低減することができる
ものとなり、少量塗料でも安定した品質が効率的に得ら
れ、生産能率が向上する。
で、その分貯溜する塗料等の量を低減することができる
ものとなり、少量塗料でも安定した品質が効率的に得ら
れ、生産能率が向上する。
【0040】又、塗料等を変更する場合でも、装置構造
が簡単であるために、稼働能率を低下することなく、容
易に洗浄作業を行うことができる。
が簡単であるために、稼働能率を低下することなく、容
易に洗浄作業を行うことができる。
【0041】その他、ダム形式の塗料等の塗工装置を使
用して1つの塗工装置で多層に塗料等を支持体上に塗布
することのできるものとなり、比較的低粘性の塗料等を
比較的高粘性の塗料等の上に多層に塗布することが可能
となる。
用して1つの塗工装置で多層に塗料等を支持体上に塗布
することのできるものとなり、比較的低粘性の塗料等を
比較的高粘性の塗料等の上に多層に塗布することが可能
となる。
【0042】支持体がダム内の塗料等に浸漬されながら
連続的に搬送されるので、塗布膜に空気の巻き込みがな
く、転写不良が低減する。
連続的に搬送されるので、塗布膜に空気の巻き込みがな
く、転写不良が低減する。
【0043】又、コーティングナイフを有する分割壁を
正確かつ簡単に支持体との間隔を保持させつつ着脱させ
ることが可能となる。
正確かつ簡単に支持体との間隔を保持させつつ着脱させ
ることが可能となる。
【0044】更に又、規制板の取付け、取り外し、位置
決めも容易となる。
決めも容易となる。
【0045】又、塗料等の供給装置を支持体の幅方向に
往復動させると、ダム内における塗料等の液位が該支持
体の幅方向に均一化され、この点においても塗布ムラが
低減されるものとなる。
往復動させると、ダム内における塗料等の液位が該支持
体の幅方向に均一化され、この点においても塗布ムラが
低減されるものとなる。
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す塗工装置の概
要断面図である。
要断面図である。
【図2】図2は、図1の塗工装置の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例を示す塗工装置の
概要断面図である。
概要断面図である。
【図4】図4は、従来公知の多層塗工装置の一例を示す
概要断面図である。
概要断面図である。
【図5】図5は、本出願人が既に提案したダム形式の塗
料等の塗工装置の一例を示す概要断面図である。
料等の塗工装置の一例を示す概要断面図である。
【図6】図6は、本出願人が既に提案したダム形式の塗
料等の多層塗工装置の一例を示す概要断面図である。
料等の多層塗工装置の一例を示す概要断面図である。
【図7】図7は、図6の概略斜視図である。
【図8】図8は、本出願人が既に提案したダム形式の塗
料等の塗工装置の一例を示す概要断面図である。
料等の塗工装置の一例を示す概要断面図である。
41 固定部材 42 バックアップロール 43 接触部分 44 ダム 45 区画体 46 塗料等 47 支持体 48 分割壁 49 コーティングナイフ部 50 塗料等 51 案内溝 52 規制板 53 連通部 54 規制板 55 連通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲巣 満 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】固定部材と、該固定部材に間隔をもって対
向設置されたバックアップロールと、前記固定部材とバ
ックアップロールの上部あるいは側部に設けられ、塗料
等の貯溜されるダムを形成する区画体と、前記バックア
ップロールに巻回され、前記ダム内の塗料等に浸漬さ
れ、前記固定部材とバックアップロールとの間の間隔を
通って連続的に搬送される支持体と、前記バックアップ
ロールに巻回された支持体との間に間隔をもって設けら
れ、バックアップロールの上側のダム部分を複数のダム
に区画し、下端にコーティングナイフ部が設けられた1
枚以上の分割壁と、該複数のダムに貯溜されたそれぞれ
異なる塗料等と、該複数のダムに塗料等を供給する補給
通路とからなり、前記支持体に多層に塗料等を塗布して
なるダム形式の塗料等の多層塗工装置において、 前記複数のダムをそれぞれ支持体搬送方向の前後に位置
する前方のダム部分と後方のダム部分とに区画する規制
板を設け、該規制板に前記前方及び後方のダム部分を連
通させる連通部を設け、前記補給通路を後方のダム部分
に開口させて塗料等を該後方のダム部分に補給してなる
ことを特徴とするダム形式の塗料等の多層塗工装置。 - 【請求項2】前記区画体が支持体の幅方向に延びる前後
壁と支持体の端部の側壁とからなる方形となっており、
分割壁が前記区画体の側壁に形成された案内部に着脱自
在に挿通して設置されてなることを特徴とする請求項1
記載のダム形式の塗料等の多層塗工装置。 - 【請求項3】コーティングナイフ部が分割壁と一体形成
されてなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2
記載のダム形式の塗料等の多層塗工装置。 - 【請求項4】連通部が規制板の下端とバックアップロー
ルとの間に設けられてなることを特徴とする請求項1な
いし請求項3記載のダム形式の塗料等の多層塗工装置。 - 【請求項5】補給通路が支持体の幅方向に往復動自在に
設けられてなることを特徴とする請求項1ないし請求項
4記載のダム形式の塗料等の多層塗工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4216563A JP2572333B2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | ダム形式の塗料等の多層塗工装置 |
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| JP2572333B2 JP2572333B2 (ja) | 1997-01-16 |
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Cited By (4)
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|---|---|---|---|---|
| JP2006305502A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | J-Chemical:Kk | 速硬化性液体の制御方法 |
| JP2015205268A (ja) * | 2010-01-29 | 2015-11-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 多層フィルムを形成するための連続プロセス及びかかる方法によって調製される多層フィルム |
| JP2018101518A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | トヨタ自動車株式会社 | 電極板の製造方法 |
| EP4657550A4 (en) * | 2023-01-24 | 2026-05-06 | Panasonic Ip Man Co Ltd | MIXING SHEET FORMING DEVICE |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS60179205A (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-13 | Toray Ind Inc | 樹脂担持シ−トの製造装置 |
| JPH02307562A (ja) * | 1989-05-22 | 1990-12-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 多層コーティング装置及び多層コーティング方法 |
| JP3059065U (ja) * | 1998-11-12 | 1999-07-02 | 日清製油株式会社 | 分別廃棄可能な容器用キャップ |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP4216563A patent/JP2572333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| EP4657550A4 (en) * | 2023-01-24 | 2026-05-06 | Panasonic Ip Man Co Ltd | MIXING SHEET FORMING DEVICE |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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