JPH0639337A - 模様塗膜の形成装置 - Google Patents
模様塗膜の形成装置Info
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- JPH0639337A JPH0639337A JP29324291A JP29324291A JPH0639337A JP H0639337 A JPH0639337 A JP H0639337A JP 29324291 A JP29324291 A JP 29324291A JP 29324291 A JP29324291 A JP 29324291A JP H0639337 A JPH0639337 A JP H0639337A
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- JP
- Japan
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- coated
- magnet
- coating film
- pattern
- magnetic material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被塗物の表面に形成される模様の立体感等を
任意に簡単に調整することができるようにすることであ
る。 【構成】 被塗物Wを支持する支持治具11には磁石収
容部12が形成されており、この中に収容される磁石の
被塗物Wの裏面に対する距離は、ねじ16をハンドル1
8によって回転させることにより、任意に調整すること
ができる。この距離が変化されることにより、磁石の外
周部に対応して被塗物の表面に形成される塗膜模様の境
界線の幅が任意に調整され、立体感、深み感の程度を容
易に変化させることができる。
任意に簡単に調整することができるようにすることであ
る。 【構成】 被塗物Wを支持する支持治具11には磁石収
容部12が形成されており、この中に収容される磁石の
被塗物Wの裏面に対する距離は、ねじ16をハンドル1
8によって回転させることにより、任意に調整すること
ができる。この距離が変化されることにより、磁石の外
周部に対応して被塗物の表面に形成される塗膜模様の境
界線の幅が任意に調整され、立体感、深み感の程度を容
易に変化させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料中に含有せしめた
粉末状磁性材料を磁力の作用により種々に配向させ、塗
膜に模様を形成する装置に関する。
粉末状磁性材料を磁力の作用により種々に配向させ、塗
膜に模様を形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗膜表面に文字やマークあるいは
図柄などの模様を形成する方法として、所定の模様を印
刷した粘着テープを塗膜表面に貼着したり、あるいは、
所定の模様部分を切り取ったマスキング紙を塗膜表面に
被せてその上からさらに塗料を塗布する方法などが知ら
れていた。ところが、このような模様の形成方法は何れ
も塗膜表面に粘着テープあるいは塗膜による段差が生
じ、外観上好ましくないだけでなく、粘着テープやマス
クング紙の貼着作業等に多大の労力と時間とを要するた
めコスト的にも問題を有していた。また、模様の段差部
分に塵埃等が付着し清掃作業が困難であり、しかも、こ
の段差部分から粘着テープあるいは塗膜の剥れが生じる
虞れもあった。
図柄などの模様を形成する方法として、所定の模様を印
刷した粘着テープを塗膜表面に貼着したり、あるいは、
所定の模様部分を切り取ったマスキング紙を塗膜表面に
被せてその上からさらに塗料を塗布する方法などが知ら
れていた。ところが、このような模様の形成方法は何れ
も塗膜表面に粘着テープあるいは塗膜による段差が生
じ、外観上好ましくないだけでなく、粘着テープやマス
クング紙の貼着作業等に多大の労力と時間とを要するた
めコスト的にも問題を有していた。また、模様の段差部
分に塵埃等が付着し清掃作業が困難であり、しかも、こ
の段差部分から粘着テープあるいは塗膜の剥れが生じる
虞れもあった。
【0003】かかる問題点を解消するために塗料中に粉
末状の磁性材料を混入し、磁石を利用してこの磁性材料
を配向させ、これにより塗膜中に所望の模様を形成する
方法が提案されている。従来、この種の技術としては、
例えば特開昭63−175,670号公報に記載された
ものがある。この模様塗膜の形成方法は、粉末状磁性材
料を含有せしめた液状塗膜を被塗物等の表面に形成し、
当該塗膜が流動状態にあるうちに目的とする部分の磁性
材料に磁石を作用させることにより模様を形成する方法
であって、流動性を有している塗膜に目的とする模様の
大きさや形状に磁石で磁力を作用させることによって塗
膜内全体に均一に分散している粉末状磁性材料のうち磁
力の作用を受けた部分の磁性材料のみの配向を他の部分
と異ならしめて模様を形成するものである。
末状の磁性材料を混入し、磁石を利用してこの磁性材料
を配向させ、これにより塗膜中に所望の模様を形成する
方法が提案されている。従来、この種の技術としては、
例えば特開昭63−175,670号公報に記載された
ものがある。この模様塗膜の形成方法は、粉末状磁性材
料を含有せしめた液状塗膜を被塗物等の表面に形成し、
当該塗膜が流動状態にあるうちに目的とする部分の磁性
材料に磁石を作用させることにより模様を形成する方法
であって、流動性を有している塗膜に目的とする模様の
大きさや形状に磁石で磁力を作用させることによって塗
膜内全体に均一に分散している粉末状磁性材料のうち磁
力の作用を受けた部分の磁性材料のみの配向を他の部分
と異ならしめて模様を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような模様塗膜の
形成方法によって得られる模様塗膜の利点の1つは、ボ
カシ調の模様を形成することにより、深み感、奥行き
感、立体感のある模様を形成することができることであ
る。しかしながら、この深み感等は、被塗物の表面に磁
石により発生される磁力の強度によって相違することが
見い出されており、従来では、模様の立体感を変える場
合には、磁石の磁力強度を変化させたり、被塗物の裏面
と磁石との間に非磁性の介在物を挾み込むようにしてい
る。
形成方法によって得られる模様塗膜の利点の1つは、ボ
カシ調の模様を形成することにより、深み感、奥行き
感、立体感のある模様を形成することができることであ
る。しかしながら、この深み感等は、被塗物の表面に磁
石により発生される磁力の強度によって相違することが
見い出されており、従来では、模様の立体感を変える場
合には、磁石の磁力強度を変化させたり、被塗物の裏面
と磁石との間に非磁性の介在物を挾み込むようにしてい
る。
【0005】しかしながら、量産品に対して模様塗膜を
形成する場合には、上述のような従来の方式では、位置
決め精度が得られないばかりか、介在物の厚み調整に時
間がかかり、塗装能率が良好とならないという問題点が
あった。本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、磁石が被塗物の表面に作用する
磁力を容易に調整し得るようにして、塗装塗装の立体
感、深み感等を任意に調整し得るようにすることを目的
とする。
形成する場合には、上述のような従来の方式では、位置
決め精度が得られないばかりか、介在物の厚み調整に時
間がかかり、塗装能率が良好とならないという問題点が
あった。本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、磁石が被塗物の表面に作用する
磁力を容易に調整し得るようにして、塗装塗装の立体
感、深み感等を任意に調整し得るようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、粉末状磁性材料を含有する塗料を非磁性材
料からなる被塗物の表面に塗布する際に用いられる模様
塗膜の形成装置であって、被塗物の背面を支持する支持
面を有する支持治具に磁石収容部を形成し、前記被塗物
の裏面に配置される磁石の位置を前記被塗物に接触する
位置とこの位置から離れる位置との間を移動させる位置
調整部材を前記支持治具に取付け、前記磁石と前記被塗
物との間隔を調整するようにしたことを特徴とする模様
塗膜の形成装置である。
の本発明は、粉末状磁性材料を含有する塗料を非磁性材
料からなる被塗物の表面に塗布する際に用いられる模様
塗膜の形成装置であって、被塗物の背面を支持する支持
面を有する支持治具に磁石収容部を形成し、前記被塗物
の裏面に配置される磁石の位置を前記被塗物に接触する
位置とこの位置から離れる位置との間を移動させる位置
調整部材を前記支持治具に取付け、前記磁石と前記被塗
物との間隔を調整するようにしたことを特徴とする模様
塗膜の形成装置である。
【0007】
【作用】上記構成の模様塗膜形成装置においては、被塗
物と磁石との間の距離は、磁石が被塗物に接触する位置
から、所定の距離離反した距離まで任意の値に調整され
る。この調整は、位置調整部材を作動させることにより
なされる。このように、磁石と被塗物との距離を調整す
ることによって、被塗物の表面に生じる磁力の強度を変
化させることができ、塗膜に形成される模様の立体感や
深み感を所望の程度に設定することができる。
物と磁石との間の距離は、磁石が被塗物に接触する位置
から、所定の距離離反した距離まで任意の値に調整され
る。この調整は、位置調整部材を作動させることにより
なされる。このように、磁石と被塗物との距離を調整す
ることによって、被塗物の表面に生じる磁力の強度を変
化させることができ、塗膜に形成される模様の立体感や
深み感を所望の程度に設定することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2は
本発明に係る模様塗膜の形成装置を用いた模様塗膜の形
成方法を示す工程図である。図1に示されるように、本
発明の一実施例に係る模様塗膜の形成装置は、支持治具
11を有し、この支持治具11の表面は被塗物Wの裏面
に対応した形状に形成されており、FRPあるいは石膏
などを用いて型取りされている。そして、この支持治具
11には、図3に示されるように、磁石収容部12が形
成されている。この磁石収容部12内には、表面に磁石
13が貼り付けられた保持板14が図3において上下動
自在に収容されている。
明する。図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2は
本発明に係る模様塗膜の形成装置を用いた模様塗膜の形
成方法を示す工程図である。図1に示されるように、本
発明の一実施例に係る模様塗膜の形成装置は、支持治具
11を有し、この支持治具11の表面は被塗物Wの裏面
に対応した形状に形成されており、FRPあるいは石膏
などを用いて型取りされている。そして、この支持治具
11には、図3に示されるように、磁石収容部12が形
成されている。この磁石収容部12内には、表面に磁石
13が貼り付けられた保持板14が図3において上下動
自在に収容されている。
【0009】この保持板14を上下動するために、支持
治具11に止め付けられた雌ねじ部15にねじ結合され
る雄ねじ部16の先端の大径部が、保持板14に固定さ
れた連結部材17に対して回転自在に嵌合している。し
たがって、この雄ねじ部15の下端部に取付けられたハ
ンドル18を回転させることによって、磁石13の表面
を支持支持治具11の表面の支持面とほぼ一致した位置
と、この位置から離れた位置まで移動させることができ
る。例えば、被塗物Wの表面に、「N」という文字を描
きたい場合には、板状の磁石12を用いる。この磁石1
3としては被塗物Wの裏面Wbの形状に対応するために
可撓性を有するマグネットラバー(ニトリルゴムを基材
としたフェライト磁石)などを用いることが好ましい。
したがって、図4(A)(B)に示されるように、被塗
物Wの裏面が湾曲している場合には、この湾曲面に対応
させて、磁石13を図4(B)に示されるように湾曲さ
せることになる。
治具11に止め付けられた雌ねじ部15にねじ結合され
る雄ねじ部16の先端の大径部が、保持板14に固定さ
れた連結部材17に対して回転自在に嵌合している。し
たがって、この雄ねじ部15の下端部に取付けられたハ
ンドル18を回転させることによって、磁石13の表面
を支持支持治具11の表面の支持面とほぼ一致した位置
と、この位置から離れた位置まで移動させることができ
る。例えば、被塗物Wの表面に、「N」という文字を描
きたい場合には、板状の磁石12を用いる。この磁石1
3としては被塗物Wの裏面Wbの形状に対応するために
可撓性を有するマグネットラバー(ニトリルゴムを基材
としたフェライト磁石)などを用いることが好ましい。
したがって、図4(A)(B)に示されるように、被塗
物Wの裏面が湾曲している場合には、この湾曲面に対応
させて、磁石13を図4(B)に示されるように湾曲さ
せることになる。
【0010】次に、このように構成された模様塗膜の形
成装置を用いて被塗物Wの表面Waに模様塗膜を形成す
る具体例を説明する。まず本実施例に係る被塗物Wは、
本実施例の模様塗膜を形成するための基材であって非磁
性材料により構成されている。具体的な材質や形状など
は特に限定されることなく、プラスチックやアルミニウ
ム等を用いることができる。自動車用部品としてはバン
パー、プロテクションモール、フロントグリル、リヤグ
リル、ホイールカバー、ベントルーバ等の外装部品や、
インストルメントパネル等の内装部品を例示することが
できる。これらの被塗物は必要に応じて前処理、下塗り
塗装、中塗り塗装を行っても良い。
成装置を用いて被塗物Wの表面Waに模様塗膜を形成す
る具体例を説明する。まず本実施例に係る被塗物Wは、
本実施例の模様塗膜を形成するための基材であって非磁
性材料により構成されている。具体的な材質や形状など
は特に限定されることなく、プラスチックやアルミニウ
ム等を用いることができる。自動車用部品としてはバン
パー、プロテクションモール、フロントグリル、リヤグ
リル、ホイールカバー、ベントルーバ等の外装部品や、
インストルメントパネル等の内装部品を例示することが
できる。これらの被塗物は必要に応じて前処理、下塗り
塗装、中塗り塗装を行っても良い。
【0011】本実施例に係る塗料はベース塗料とクリヤ
塗料とをウェットオンウェットにて塗装する2コート1
ベーク型塗料である。ベース塗料は、ビヒクル成分と溶
剤とを主成分とする塗料中に粉末状磁性材料を混入した
液状塗料であって、必要に応じて着色顔料、染料、アル
ミニウム粉、パール状顔料、雲母等を配合することがで
きる。ビヒクル成分としては通常の塗料用樹脂を用いる
ことができ、常温で乾燥もしくは反応硬化する樹脂や、
加熱して硬化もしくは溶融する樹脂などが挙げられる。
具体的には、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、アミノ樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂などが好ましい。また、溶剤
としては有機溶剤や水が挙げられる。塗料の形態として
は、有機溶剤型、非水ディスパージョン型、水溶液型、
エマルジョン型などの液状が挙げられる。 粉末状磁
性材料は、磁力により配向が変化する粉末であって、例
えば、ニッケル、鉄含有率の高いステンレス、鉄などの
粉末が好ましい。磁性材料の形状は、鱗片状、薄板状、
粒状など何れでも良く、一方、磁性材料の大きさは長手
方向もしくは直径が1〜50μm、好ましくは20〜3
0μmである。この粉末状磁性材料の配合比は、前述し
たビヒクル成分100重量部(固形分)に対して1〜3
0重量部、特に10〜20重量部が好ましい。
塗料とをウェットオンウェットにて塗装する2コート1
ベーク型塗料である。ベース塗料は、ビヒクル成分と溶
剤とを主成分とする塗料中に粉末状磁性材料を混入した
液状塗料であって、必要に応じて着色顔料、染料、アル
ミニウム粉、パール状顔料、雲母等を配合することがで
きる。ビヒクル成分としては通常の塗料用樹脂を用いる
ことができ、常温で乾燥もしくは反応硬化する樹脂や、
加熱して硬化もしくは溶融する樹脂などが挙げられる。
具体的には、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、アミノ樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂などが好ましい。また、溶剤
としては有機溶剤や水が挙げられる。塗料の形態として
は、有機溶剤型、非水ディスパージョン型、水溶液型、
エマルジョン型などの液状が挙げられる。 粉末状磁
性材料は、磁力により配向が変化する粉末であって、例
えば、ニッケル、鉄含有率の高いステンレス、鉄などの
粉末が好ましい。磁性材料の形状は、鱗片状、薄板状、
粒状など何れでも良く、一方、磁性材料の大きさは長手
方向もしくは直径が1〜50μm、好ましくは20〜3
0μmである。この粉末状磁性材料の配合比は、前述し
たビヒクル成分100重量部(固形分)に対して1〜3
0重量部、特に10〜20重量部が好ましい。
【0012】本実施例に係るクリヤ塗料は、ビヒクル成
分と溶剤とを主成分とする塗料中に粉末状磁性材料を混
入した液状塗料であって、ビヒクル成分としては通常の
塗料用樹脂を用いることができ、常温で乾燥もしくは反
応硬化する樹脂や、加熱して硬化もしくは溶融する樹脂
などが挙げられる。具体的には、アルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹
脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが
好ましく、前述したベース塗料のビヒクル成分と同一の
樹脂を用いることがさらに好ましい。また、溶剤として
は有機溶剤や水が挙げられる。塗料の形態としては、有
機溶剤型、非水ディスパージョン型、水溶液型、エマル
ジョン型などの液状が挙げられる。なお、本発明に用い
られる塗料は上述した2コート1ベーク型塗料に限定さ
れることなく1コート1ベーク型塗料であっても良い。
分と溶剤とを主成分とする塗料中に粉末状磁性材料を混
入した液状塗料であって、ビヒクル成分としては通常の
塗料用樹脂を用いることができ、常温で乾燥もしくは反
応硬化する樹脂や、加熱して硬化もしくは溶融する樹脂
などが挙げられる。具体的には、アルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹
脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが
好ましく、前述したベース塗料のビヒクル成分と同一の
樹脂を用いることがさらに好ましい。また、溶剤として
は有機溶剤や水が挙げられる。塗料の形態としては、有
機溶剤型、非水ディスパージョン型、水溶液型、エマル
ジョン型などの液状が挙げられる。なお、本発明に用い
られる塗料は上述した2コート1ベーク型塗料に限定さ
れることなく1コート1ベーク型塗料であっても良い。
【0013】次に模様塗膜の形成手順と模様塗膜の形成
装置の作用について説明する。図1および図3に示すよ
うに、必要に応じて前処理、下塗り塗装、中塗り塗装等
を施した被塗物Wの裏面Wbを支持治具11に接触させ
るようにして被塗物Wを設置する。図3においては、位
置調整部材としての雄ねじ16をハンドル18を用いて
磁石13の表面は、支持治具11の表面にほぼ一致する
位置に設定されている。このようにして、被塗物Wを支
持治具11に載置した後に、粉末状磁性材料21を含有
したベース塗料22を被塗物Wの表面、すなわち塗布面
Waに乾燥膜厚で15〜35μmとなるように塗布す
る。このとき、図5に示すように、磁石13から発せら
れた磁力がベース塗料22中の粉末状磁性材料21に作
用し、この粉末状磁性材料21が流動性を有するベース
塗料22中で配向を開始する。ベース塗料22を塗布し
た後に、所定の時間間隔(3〜5分が好ましい)をおい
て、このベース塗料22上にクリヤ塗料23を乾燥膜厚
が15〜35μmとなるように塗布する。このクリヤ塗
料23を塗布している間も磁石13から粉末状磁性材料
21に磁力が作用しており、図5に示すように、粉末状
磁性材料21の配向は進行を続ける。なお、ベース塗料
22に含まれる溶剤はウェットオンウェットで塗布され
るクリヤ塗料23との相溶性や塗装ブース等の設備条件
等の制約によりソリッド塗料やクリヤ塗料に用いられる
溶剤に比べ沸点が低く、速乾性の溶剤が用いられてい
る。したがって、ベース塗料22を塗布してからクリヤ
塗料23を塗布するまでの間にベース塗料22の塗膜粘
度は上昇し、これにより粉末状磁性材料21の配向は一
時抑制されることとなるが、本実施例にあっては、クリ
ヤ塗料23を塗布している間も磁石13を取り付けてい
るために、クリヤ塗料23に含まれる溶剤がベース塗料
22中に浸透して一旦ベース塗料22の塗膜粘度を低下
させ、これにより再び粉末状磁性材料21の配向は促進
されることとなる。クリヤ塗料23を塗布した後、一定
時間経過後(例えば5分)に被塗物Wの裏面Wbに取り
付けられた支持型治11を被塗物から取り外し、この状
態でベース塗料22およびクリヤ塗料23を所定の乾燥
条件で焼き付ける。塗料の塗布時における粉末状磁性材
料21の配向作用は以下のように生じる。すなわち、図
5に示すように、磁力が作用していないか、あるいは磁
力の作用が比較的弱い部位については、磁石13を取り
付けずに塗装した場合と同様に、粉末状磁性材料21は
ベース塗料22中でランダムに配列する。これに対し
て、磁石13が取り付けられて磁力が作用している部位
についてはこの磁力線に沿って粉末状磁性材料21が配
向する。特に、磁石13の外周部13aは磁力が強いこ
とから、この外周部13aの近傍に粉末状磁性材料21
が吸引されて粉末の密度が高くなる。一方、磁石13の
中央部13bは磁力線が塗膜に対してほぼ垂直に作用す
るため、粉末状磁性材料21が直立することとなる。し
たがって、形成された模様塗膜を観察すると、磁石13
の外周部13aに沿って粉末状磁性材料21が高密度と
なり、この部分は磁性材料の色彩が強くなる。また、磁
石13の中央部13bは磁性材料21が直立しているた
めに反射光が弱くなって黒っぽい色彩となる。
装置の作用について説明する。図1および図3に示すよ
うに、必要に応じて前処理、下塗り塗装、中塗り塗装等
を施した被塗物Wの裏面Wbを支持治具11に接触させ
るようにして被塗物Wを設置する。図3においては、位
置調整部材としての雄ねじ16をハンドル18を用いて
磁石13の表面は、支持治具11の表面にほぼ一致する
位置に設定されている。このようにして、被塗物Wを支
持治具11に載置した後に、粉末状磁性材料21を含有
したベース塗料22を被塗物Wの表面、すなわち塗布面
Waに乾燥膜厚で15〜35μmとなるように塗布す
る。このとき、図5に示すように、磁石13から発せら
れた磁力がベース塗料22中の粉末状磁性材料21に作
用し、この粉末状磁性材料21が流動性を有するベース
塗料22中で配向を開始する。ベース塗料22を塗布し
た後に、所定の時間間隔(3〜5分が好ましい)をおい
て、このベース塗料22上にクリヤ塗料23を乾燥膜厚
が15〜35μmとなるように塗布する。このクリヤ塗
料23を塗布している間も磁石13から粉末状磁性材料
21に磁力が作用しており、図5に示すように、粉末状
磁性材料21の配向は進行を続ける。なお、ベース塗料
22に含まれる溶剤はウェットオンウェットで塗布され
るクリヤ塗料23との相溶性や塗装ブース等の設備条件
等の制約によりソリッド塗料やクリヤ塗料に用いられる
溶剤に比べ沸点が低く、速乾性の溶剤が用いられてい
る。したがって、ベース塗料22を塗布してからクリヤ
塗料23を塗布するまでの間にベース塗料22の塗膜粘
度は上昇し、これにより粉末状磁性材料21の配向は一
時抑制されることとなるが、本実施例にあっては、クリ
ヤ塗料23を塗布している間も磁石13を取り付けてい
るために、クリヤ塗料23に含まれる溶剤がベース塗料
22中に浸透して一旦ベース塗料22の塗膜粘度を低下
させ、これにより再び粉末状磁性材料21の配向は促進
されることとなる。クリヤ塗料23を塗布した後、一定
時間経過後(例えば5分)に被塗物Wの裏面Wbに取り
付けられた支持型治11を被塗物から取り外し、この状
態でベース塗料22およびクリヤ塗料23を所定の乾燥
条件で焼き付ける。塗料の塗布時における粉末状磁性材
料21の配向作用は以下のように生じる。すなわち、図
5に示すように、磁力が作用していないか、あるいは磁
力の作用が比較的弱い部位については、磁石13を取り
付けずに塗装した場合と同様に、粉末状磁性材料21は
ベース塗料22中でランダムに配列する。これに対し
て、磁石13が取り付けられて磁力が作用している部位
についてはこの磁力線に沿って粉末状磁性材料21が配
向する。特に、磁石13の外周部13aは磁力が強いこ
とから、この外周部13aの近傍に粉末状磁性材料21
が吸引されて粉末の密度が高くなる。一方、磁石13の
中央部13bは磁力線が塗膜に対してほぼ垂直に作用す
るため、粉末状磁性材料21が直立することとなる。し
たがって、形成された模様塗膜を観察すると、磁石13
の外周部13aに沿って粉末状磁性材料21が高密度と
なり、この部分は磁性材料の色彩が強くなる。また、磁
石13の中央部13bは磁性材料21が直立しているた
めに反射光が弱くなって黒っぽい色彩となる。
【0014】図3に示されるように、磁石13が被塗物
Wの裏面Wbに接触するように配置されている場合にお
ける模様塗膜の形成状態を示すと、図6の通りであり、
このように磁石13が被塗物Wに最接近していると、磁
石13の外周部に対応する部分により被塗物Wに発生す
る磁力線が立った状態となっているので、その部分に磁
性材料が集まってその密度が高くなり、模様の境界線S
がくっきりと形成されることになる。
Wの裏面Wbに接触するように配置されている場合にお
ける模様塗膜の形成状態を示すと、図6の通りであり、
このように磁石13が被塗物Wに最接近していると、磁
石13の外周部に対応する部分により被塗物Wに発生す
る磁力線が立った状態となっているので、その部分に磁
性材料が集まってその密度が高くなり、模様の境界線S
がくっきりと形成されることになる。
【0015】これに対して、ハンドル18を回転させて
磁石13を図7に示されるように、被塗物Wの裏面Wb
に対して所定距離Dだけ離すと、図示するように、被塗
物Wの表面に発生する磁力線は図6に示された場合より
も傾斜することになり、磁性材料21も水平傾向とな
る。そして、磁性材料21の密度も低下することにな
り、模様の境界線が図6に示される場合よりもぼけ、立
体感、奥行き感が高まる。このような立体感は、磁石1
3の表面と被塗物Wの裏面との間の距離を調整すること
によって任意に設定することができる。
磁石13を図7に示されるように、被塗物Wの裏面Wb
に対して所定距離Dだけ離すと、図示するように、被塗
物Wの表面に発生する磁力線は図6に示された場合より
も傾斜することになり、磁性材料21も水平傾向とな
る。そして、磁性材料21の密度も低下することにな
り、模様の境界線が図6に示される場合よりもぼけ、立
体感、奥行き感が高まる。このような立体感は、磁石1
3の表面と被塗物Wの裏面との間の距離を調整すること
によって任意に設定することができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被塗
物の表面に形成される模様の境界線の幅を、位置調整部
材を作動させて磁石と被塗物裏面との間の距離を変化さ
せることによって、任意に調整することができ、模様代
えに迅速に対応することが可能となる。したがって、量
産品に対して模様塗膜を形成する場合の作業が迅速にな
され、生産能率が大巾に向上することになった。
物の表面に形成される模様の境界線の幅を、位置調整部
材を作動させて磁石と被塗物裏面との間の距離を変化さ
せることによって、任意に調整することができ、模様代
えに迅速に対応することが可能となる。したがって、量
産品に対して模様塗膜を形成する場合の作業が迅速にな
され、生産能率が大巾に向上することになった。
【図1】は本発明の一実施例を示す斜視図、
【図2】は本発明に係る模様塗膜の形成装置を用いた模
様塗膜の形成方法を示す工程図、
様塗膜の形成方法を示す工程図、
【図3】は被塗物を支持治具に載置した状態における図
1のA−A線に沿う断面図、
1のA−A線に沿う断面図、
【図4】は被塗物の他の具体例を示す斜視図と断面図、
【図5】は本発明の模様塗膜形成装置を使用して被塗物
の表面に塗装している状態を示す断面図、
の表面に塗装している状態を示す断面図、
【図6】は磁石を被塗物の裏面に接触させて塗装を行な
った場合における模様塗膜の形成状態を示す斜視図、
った場合における模様塗膜の形成状態を示す斜視図、
【図7】は磁石を被塗物の裏面から離して塗装を行なっ
た場合におれる模様塗膜の形成状態を示す斜視図であ
る。
た場合におれる模様塗膜の形成状態を示す斜視図であ
る。
W…被塗物、 Wb…被塗物の裏
面、11…支持治具、 12…磁石収容
部、13…磁石、 16…雄ねじ
部、21…粉末状磁性材料、 22…ベース塗
料、23…クリヤ塗料。
面、11…支持治具、 12…磁石収容
部、13…磁石、 16…雄ねじ
部、21…粉末状磁性材料、 22…ベース塗
料、23…クリヤ塗料。
Claims (1)
- 【請求項1】 粉末状磁性材料を含有する塗料を非磁性
材料からなる被塗物の表面に塗布する際に用いられる模
様塗膜の形成装置であって、 被塗物の背面を支持する支持面を有する支持治具に磁石
収容部を形成し、 前記被塗物の裏面に配置される磁石の位置を前記被塗物
に接触する位置とこの位置から離れる位置との間を移動
させる位置調整部材を前記支持治具に取付け、前記磁石
と前記被塗物との間隔を調整するようにしたことを特徴
とする模様塗膜の形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29324291A JPH0639337A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 模様塗膜の形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29324291A JPH0639337A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 模様塗膜の形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639337A true JPH0639337A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=17792282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29324291A Pending JPH0639337A (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 模様塗膜の形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639337A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154034A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Honda Motor Co Ltd | 磁性体塗料用塗装装置 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP29324291A patent/JPH0639337A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154034A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Honda Motor Co Ltd | 磁性体塗料用塗装装置 |
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