JPH0639648U - 車両用液圧ブレーキ制御装置 - Google Patents
車両用液圧ブレーキ制御装置Info
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- JPH0639648U JPH0639648U JP8231192U JP8231192U JPH0639648U JP H0639648 U JPH0639648 U JP H0639648U JP 8231192 U JP8231192 U JP 8231192U JP 8231192 U JP8231192 U JP 8231192U JP H0639648 U JPH0639648 U JP H0639648U
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Abstract
(57)【要約】
[目的] 規格品のマスタシリンダを用いても、又、寒
気においても駆動スリップを迅速に行なうことができ
る、車両用液圧ブレーキ制御装置を提供すること。 [構成] マスタシリンダ1と液圧ポンプ33の吐出側
との間に液圧発生装置20を配設し、これにパワーステ
アリングポンプシステムPSPから液圧を受けて駆動さ
れる弁駆動装置82のピストン84の駆動ロッド部84
aの往動により、液圧発生装置20内のピストン61を
移動させ、これにより発生する液圧を駆動輪RL、RR
に加えることにより迅速にブレーキ力を増大させる。
気においても駆動スリップを迅速に行なうことができ
る、車両用液圧ブレーキ制御装置を提供すること。 [構成] マスタシリンダ1と液圧ポンプ33の吐出側
との間に液圧発生装置20を配設し、これにパワーステ
アリングポンプシステムPSPから液圧を受けて駆動さ
れる弁駆動装置82のピストン84の駆動ロッド部84
aの往動により、液圧発生装置20内のピストン61を
移動させ、これにより発生する液圧を駆動輪RL、RR
に加えることにより迅速にブレーキ力を増大させる。
Description
【0001】
本考案は車両用液圧ブレーキ制御装置に関する。
【0002】
この種の装置として、車輪の制動スリップ制御及び駆動スリップ制御を行ない 、マスタシリンダと車輪ブレーキ装置との間に設けられ、該車輪ブレーキ装置の ブレーキ液圧を制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧 を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前記液圧制御弁を介して排出されるブ レーキ液を加圧して、前記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを結合する圧液供 給管路に供給可能な液圧ポンプと、該液圧ポンプの吐出側と前記マスタシリンダ との間に配設され、通常は連通状態にあるが駆動スリップ制御時は前記マスタシ リンダ側への液流を遮断可能な状態に切換えられる第1弁手段と、前記マスタシ リンダ側と前記液圧ポンプの吸込側との間に配設され、通常は遮断状態にあるが 駆動スリップ制御時は連通状態に切換可能な第2弁手段とを備えた車両用液圧ブ レーキ制御装置が知られている。
【0003】 上記装置が駆動スリップ制御を行なう時には、第1弁手段は遮断状態をとり、 第2弁手段は連通状態をとり、かつ液圧ポンプが駆動開始されてマスタシリンダ からブレーキ液を液圧ポンプが第2弁手段を介して吸込み、液圧制御弁を介して 駆動輪のホイールシリンダに圧液を供給することにより、ブレーキをかけるので あるが、マスタシリンダのボア径は10mmであり、これを通ってホイールシリ ンダ側に圧液を供給するためにホイールシリンダのブレーキ力の上昇速度が小さ く、特に温度が低い地域、あるいは寒気においてはブレーキ液の粘度が高くなり 、更にこのホイールシリンダへの液流を小さくしてブレーキ力の上昇速度を低下 させている。これでは、緊急時における駆動スリップ制御をこれに対応して行な うことができず、非常に危険な場合がある。
【0004】 これに対処するためにマスタシリンダのボア径を、例えば12mmと大とする 設計変更が考えられるが、規格品となっているマスタシリンダをこのように改造 することはコストを上昇させる。
【0005】 他方、特開昭63−90468号公報では、図5で示されるように組み込み式 ピストン121の両側にシリンダ室132と133が画成されており、この左端 部は補助・主シリンダ114内のピストン115に当接している。通常はシリン ダ室132内には電磁弁137が閉じていることにより、低圧ポンプ139の液 圧によりある液圧が加えられており、従って、組み込み式ピストン121の右端 部は本体24の底壁面に当接しており、又コイルばね123が圧縮に状態にある 。
【0006】 ASR制御が始まると、電磁弁137が切換えられ、シリンダ室32とリザー バ35とは連通状態となるので、シリンダ室132からの圧液がリザーバ135 に戻される。これにより、組み込み式ピストン121のピストン体120はコイ ルばね123のばね力により左方へと移動し、これにより補助・主シリンダ11 4内のピストン115も左方に移動すると共に、中央弁108を切換え、マスタ シリンダM側とホイールシリンダH側を遮断すると共に補助・主シリンダ114 内のシリンダ113室の容積が縮小することによりホイールシリンダWに液圧を 発生させる。これにより駆動輪にブレーキがかけられる。ASR制御が終わると 、電磁弁137が遮断位置に切換えられると共に液圧ポンプ139が駆動して、 組み込み式ピストン121の左側のシリンダ室132に液圧が加えられることに より、コイルばね123のばね力に抗してピストン体120は右方に移動し、初 期の状態に戻る。なお補助・主シリンダ114内のピストン115は、組み込み 式ピストン121の左側のシリンダ室132に低圧ポンプ39から液圧が加えら れる前に、アンチスキッド装置Q内の図示されていない液圧ポンプからの吐出圧 力を受けて右方へと移動し、負荷を加えられているのであるが、上述したように ばね組込み式ピストン121の左方のシリンダ室132に低圧ポンプ139から の液圧が加えられることにより、アンチスキッド制御装置Qからの液圧による負 荷が解除される。
【0007】 すなわち、上記公報ではばね組込み式ピストン121のシリンダ室133に配 設されている比較的強いコイルばね123のばね力により、ブレーキがかけられ るのであって、低圧ポンプ139は初期の状態及びASR制御の終わりにおいて 、シリンダ室132に圧液が加えられることにより、コイルばね123にプリロ ードを加えるために駆動されるに過ぎない。
【0008】 以上のようにして、ASR制御時にはマスタシリンダM側からブレーキ液がホ イールシリンダWに供給されることがないので、上述したようなマスタシリンダ のボア径が小さいことはASR制御時には全く関係がないのであるが、ブレーキ 力を与えるのは、ばね組込み式ピストン121の強いばね123のばね力であり 、図からも明らかなように、このような装置の組み立ては非常に困難であり、更 に重量を大とするものである。
【0009】
本考案は上述の問題に鑑みてなされ、従来のマスタシリンダをそのまま適用し ても、あるいは寒気においても簡単な構造で駆動スリップ制御を迅速に行なうこ とができる車両用液圧ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
以上の目的は、車輪の制動スリップ制御及び駆動スリップ制御を行ない、マス タシリンダと車輪ブレーキ装置との間に設けられ、該車輪ブレーキ装置のブレー キ液圧を制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を低下 する際、前記車輪ブレーキ装置から前記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ 液を加圧して前記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを結合する圧液供給管路に 供給可能な液圧ポンプとを備えた車両用液圧ブレーキ制御装置において、前記液 圧ポンプの吐出側と前記マスタシリンダとの間に、本体内に第1液室と第1空気 室とを画成する第1ピストンと、該ピストンの前記液室側への移動により前記マ スタシリンダ側と前記液圧ポンプの吐出側とを前記液室を介して連絡する通路を 少なくとも前記マスタシリンダ側への方向に関し遮断可能な弁部とを有し、該弁 部の遮断後、更に前記ピストンの前記液室側への移動により液圧を発生する液圧 発生装置と、本体内に第2空気室と第2液室とを画成する第2ピストンと、該第 2ピストンと一体的に形成され、該第2ピストンの前記液圧発生装置の前記第1 空気室側への移動により前記第1ピストンを前記第1液室側へと押動させる駆動 ロッド部とを有する弁駆動装置と、前記第2液室を通常は液圧解放源側に連通さ せているが、駆動スリップ制御時は液圧供給源側に連通するように切換可能な弁 手段とを設けたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ制御装置、によって達成さ れる。
【0011】 又は、車輪の制動スリップ制御及び駆動スリップ制御を行ない、マスタシリン ダと車輪ブレーキ装置との間に設けられ、該車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を 制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を低下する際、 前記車輪ブレーキ装置から前記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧 して前記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを結合する圧液供給管路に供給可能 な液圧ポンプとを備えた車両用液圧ブレーキ制御装置において、前記液圧ポンプ の吐出側と前記マスタシリンダとの間に、本体内に液室と空気室とを画成する第 1ピストンと、該ピストンの前記液室側への移動により前記マスタシリンダ側と 前記液圧ポンプの吐出側とを前記液室を介して連絡する通路を少なくとも前記マ スタシリンダ側への方向に関し遮断可能な弁部とを有し、該弁部の遮断後、更に 前記ピストンの前記液室側への移動により液圧を発生する液圧発生装置と、本体 内に第1空間と第2空間とを画成する第2ピストンと、該第2ピストンと一体的 に形成され、該第2ピストンの前記液圧発生装置の前記空気室側への移動により 前記第1ピストンを前記液室側へと押動させる駆動ロッド部とを有する弁駆動装 置と、前記第1空間は常に負圧源に接続され、前記第2空間を通常は前記負圧源 側に連通させているが、駆動スリップ制御時には大気と連通するように切換えら れる弁手段とを設けたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ制御装置、によって 達成される。
【0012】
駆動スリップ制御が開始されると、弁駆動装置の液室が液圧供給源側に連通す る状態に切換えられ、第2ピストンを液室と空気室との差圧により移動させ、液 圧発生装置の弁部を閉じた後、容積の減少によりブレーキ力を発生する。マスタ シリンダからのブレーキ液は全く供給されることはないので、このボア径に関係 なく駆動スリップ制御に必要なブレーキ力を迅速に増大させることができる。
【0013】 又は弁駆動装置の第2空間を大気側に連通させる状態に切換えられ、第2ピス トンを第1、第2空気室の差圧により移動させ、液圧発生装置の弁部を閉じた後 、容積の減少によりブレーキ力を発生する。マスタシリンダからのブレーキ液は 全く供給されることはないので、このボア径に関係なく駆動スリップ制御に必要 なブレーキ力を迅速に増大させることができる。
【0014】
以下、本考案の実施例による車両用液圧ブレーキ制御装置について図面を参照 して説明する。
【0015】 図1は、本実施例の車両用液圧ブレーキ制御装置の配管系統図を示すのもであ るが、ブースタ付マスタシリンダ1が図示せずとも車両の運転手席に取り付けら れており、ブレーキペダル2が結合されおり、更にブースタ部3を介してマスタ シリンダ部4に結合されている。これらは公知の構造を有するものであるが、そ の上方部にはブレーキ液を貯蔵するリザーバ5を備えている。マスタシリンダ部 4には2つの液圧発生室が画成されており、この一方は管路6、他方は管路7に 接続されている。管路6は前輪FL及びFR側に接続され、又管路7は後輪RL 、RR側に接続されている。すなわち、本実施例はH配管を採用している。管路 6は左側前輪FL用の2ポート2位置電磁切換弁8a及び管路12を介してその ホイールシリンダに接続され、又ホイールシリンダは2ポート2位置電磁切換弁 8bに接続されている。同様に管路6から分離する管路13は右側前輪FR用の 2ポート2位置電磁切換弁9a及び管路14を介してそのホイールシリンダに接 続されており、このホイールシリンダは同じく2ポート2位置電磁切換弁9bに 接続される。
【0016】 他方、管路7は後輪側に接続されるのであるが、これらは本実施例では駆動輪 であり、本考案に係わる液圧発生装置20及び管路21を介して右側後輪RR用 の2ポート2位置電磁切換弁28a及び管路30を介して、そのホイールシリン ダに接続され、このホイールシリンダは更に、同じく2ポート2位置電磁切換弁 28bに接続されている。同様に管路26から分離する管路27は左側後輪RL 用の2ポート2位置電磁切換弁29a及び管路49を介して、そのホイールシリ ンダに接続されている。このホイールシリンダは更に2ポート2位置電磁切換弁 29bに接続されている。
【0017】 上述の2ポート2位置電磁切換弁8b、9b、28b、29bの出力ポート側 は管路44、45を介して液圧ポンプ33の吸込側に接続されるリザーバ42a 、42bに接続されている。これらリザーバ42a、42bは公知の構造を有し 、ケーシング内に比較的弱いばねと、これにより上方へと付勢されているピスト ンとからなりこのピストンの上方にリザーバ室を画成している。液圧ポンプ33 は公知の構造を有するが、その偏心駆動部34の両側にプランジャ36a、36 bを左右に摺動自在に設けており、その外側に一対の液圧発生室37a、37b を画成し、これらには吸込側にリザーバ42a、42b側から液圧発生室37a 、37b側への方向を順方向とする逆止弁41a、41bが接続されており、更 にこれは液圧発生室37a、37b側からマスタシリンダ側への方向を順方向と する逆止弁38a、38bが接続されており、これは更にダンパー39a、39 b及び絞り40a、40bを介して圧液供給管路である管路6及び21に接続さ れている。
【0018】 液圧発生装置20及びこれを駆動する弁駆動装置82の詳細は図2に示されて いるが、弁駆動装置82はパワーステアリングポンプシステムPSPに接続され ている。すなわち、これは弁駆動装置82に管路52を介して接続される3ポー ト2位置電磁切換弁51及びこの第2のポートに管路57を介して接続されるリ ザーバ55、これにその吸込側を接続された液圧ポンプ54、更にこの吐出口に 管路53、59を介して接続されるリリーフ弁56とからなっている。3ポート 2位置電磁切換弁51は通常は図示する状態をとり、ASR制御が始まると管路 52と53側とを連通させ、管路52と57とを遮断する構成となっている。
【0019】 次に、図2を参照して液圧発生装置20について説明する。この円筒形状の本 体60には、中央部が減径されたピストン61がシールリング62、63を装着 して摺動自在に嵌合しており、その両側に液室A及び空気室Bを画成している。 液室Aには圧縮ばね64が配設されており、ピストン61を図において右方へと 付勢し、図示する位置をとらせている。ピストン61には通路61a、61bが 形成されており、これは管路7に接続されている入力ポート65に常時、連通し ている。更に出力ポート66は液室Aに連通して形成されているが、これは上述 の管路21に接続されている。ピストン61の通路61bの開口端部にはO−リ ングでなる弁座67が固定されており、これに対向して弁体68がばね69に付 勢されて対向配設されており、この頭部70が弁座67に対向しており、これと ストッパ部71を接続するロッド部68は弁本体60に形成された孔72に摺動 自在に嵌合している。ばね69により通常は図示する位置をとっており、頭部7 0が弁座67から離座している。
【0020】 空気室Bは、通孔81を介して大気と常時、連通させられている。弁駆動装置 82においては、その本体83内にはシールリング85を装着して断面がT字形 のピストン84が摺動自在に嵌合して空気室Cと液室Dとを画成しており、ばね 87により図において右方へと付勢され、通常は図示する位置をとっている。そ の駆動ロッド部84aは本体83に形成された孔をシールリング86によりシー ルされて外方に突出しており、かつ液圧発生装置20に形成された孔hを通って この液圧発生装置20内のピストン61と当接している。
【0021】 本体83には更にポート88、100が形成されており、ポート100は大気 と連通しており、ポート88は上述のPSPと管路52を介して接続されている 。
【0022】 本考案の実施例は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する 。
【0023】 今、運転手がアクセルペダルを踏んで走行開始する。これと共にパワーステア リングポンプシステムPSPは駆動開始する。すなわち、液圧ポンプ54が駆動 され、これはリザーバ55から作動液を吸い込んでその液圧を切換弁51の第1 ポートに加えるが、今、これは図示する状態にあるので、管路52側に圧力を加 えることがないが、リリーフ弁56に所定圧以上の液圧を加えると、これを開弁 して管路57を介してリザーバ55に圧液を戻すようにしている。
【0024】 図示しないコントロール・ユニットが駆動輪RL、RRに設けられている車輪 速度センサの信号を受け、今、駆動スリップが所定値以上生じたと判断すると、 これが駆動スリップ制御信号を発生し、切換弁51のソレノイド51aを励磁し 、管路52と53とを連通させ管路52と57とを遮断する。液圧ポンプ33の モータ35が駆動を開始する。液圧発生装置20は通常は図2に示す状態をとり 、ブースタ付マスタシリンダ1側と管路21側とを連通させているのであるが、 今、運転者はブレーキペダルを踏み込んでいないので、マスタシリンダ部4には 液圧が発生しておらず、圧液供給管路6、7には何ら液圧を加えていないのであ るが、上述したように、パワーステアリングポンプシステムPSPから液圧ポン プ54の液圧が切換弁51及び管路52を介して弁駆動装置82の液室Dに加え られ、ピストン84の両側の差圧により、図において左方へと移動する。よって 液圧発生装置20におけるピストン61を図において左方へと押動し、ピストン 61の右端面に形成される弁座67が弁体68の頭部70と当接することにより 、マスタシリンダ側とホイールシリンダ側とを遮断する。これにより以後、液室 A 側から通路61a、61bを介して管路7側への液流を阻止するが、マスタシ リンダ側からの液流は許容する。すなわち、弁体68及びばね69により逆止弁 が構成されている。
【0025】 ピストン61が弁体68の頭部70と弁座67を着座させて左方へと移動する ことにより、液室Aの容積が減少する。従って液圧が発生し、管路21、逆止弁 25を開弁させ、管路26及び27を介して切換弁28a、29aを通り、駆動 輪である左右後輪RL、RRにホイールシリンダに液圧を加え、これらにブレー キをかける。
【0026】 他方、液圧ポンプ33はASR制御開始と共に駆動を開始しているが、リザー バ42a、42bにブレーキ液が貯蔵されていないので、空転している。よって 、ASR制御を迅速に行なって駆動スリップを最適値、あるいは0へと収束させ るのであるが、本実施例によれば、コントロール・ユニットの制御信号はブレー キを込め過ぎであると判断すると、切換弁28b、29bのソレノイド部に励磁 信号を与えて、これらを切り換えて遮断状態及び連通状態とし、後輪RL、RR のホイールシリンダの圧液をこれら切換弁28a、29b、28b、29b及び 管路45を介してリザーバ42bに排出する。よって、ブレーキが減少させられ る。リザーバ42に排出された圧液は液圧ポンプ33により直ちに吸い込まれて 管路21側に供給され、液圧発生装置20の液室A側に戻される。なお、この時 パワーステアリングポンプシステムPSPは駆動を続行しているのであるが、液 圧ポンプ33の液圧力の方がシステムPSPの液圧ポンプ54の吐出圧力より大 であるので、ピストン61を図2において右方へと移動させ、弁体68が弁座6 7側から離座する程に移動した場合には、液室Bからの圧液は管路52及び管路 53を通り、リリーフ弁56に加えられ、これが所定値以上になるとこれを開弁 させて管路57を通り、リザーバ55に液圧を開放するようにしている。
【0027】 以上のようにしてブレーキ力の増大及び減少を繰り返すことにより、きめの細 かいASR制御を行ない、駆動スリップを最適値又は0へと迅速に収束させるこ とができる。
【0028】 以上、駆動スリップ(ASR制御)について説明したが、ABS制御について 簡単に説明すると運転者がブレーキペダル2を踏込み、コントロール・ユニット が込め過ぎであると判断すると、今まで管路6、7、液圧発生装置20の通路6 1a、61b、切換弁8a、9a、28a、29aを介して各車輪RL、RR、 FL、FRのホイールシリンダに加えられていた圧液によりブレーキがかけられ ていたのであるが、これが込め過ぎであると判断されたので、切換弁8a、8b 、9a、9b、28a、28b、29a、29bに励磁信号が加えられ(なお、 説明をわかり易くするために各車輪RL、RR、FL、FRは同時に同じスリッ プ状態になるとする。)、それぞれ遮断状態又は連通状態に切換えられるので、 各車輪RL、RR、FL、FRのホイールシリンダの圧液は切換弁8b、9b、 29b、29b及び管路44、45を通り、リザーバ42a、42bに排出され 直ちにブレーキが弛められる。これらは液圧ポンプ33により直ちに吸い込まれ てマスタシリンダ側とこれら切換弁とを接続する圧液供給管路に戻されるのであ るが、液圧ポンプ33の吐出側にはダンパー39a、39b、絞り40a、40 bが配設されているので、ペダルキック減少を極力小としてマスタシリンダ4に 戻され、運転者には何ら不快感を与えることはない。
【0029】 本考案の実施例は以上のように構成され、かつ作用を行なうのであるが、上述 から明らかなようにASR制御時にマスタシリンダ部4からブレーキ液を吸い込 む必要がないので、従来と同様にそのマスタシリンダ部4のボア径が10mm径 と非常に小さくても何らこれに関係なく迅速に駆動スリップ制御を行なうことが できる。すなわち、ASR制御を迅速に行なうためにボア径を12mm以上とす る必要があったが、10mmが規格品であり、これを12mmとするために別途 、設計し直す必要はないので装置コストをこの場合に比べ大巾に低下させること ができる。なお、寒気にブレーキ液の粘度が高くなると、マスタシリンダ部4か らのブレーキ液の供給速度が低下していたのにも対処することができる。
【0030】 次に、第2実施例について説明する。なお、第1実施例に対応する部分につい ては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0031】 本実施例によれば、弁駆動装置82のポート88は3ポート2位置電磁切換弁 90の第1ポートに接続され、この第2ポートには管路101に接続されている 。切換弁90の第2ポートは負圧源91、これは例えばエンジンのインテックマ ニホールドであるがこれに接続されており、常に管路101に負圧を供給してい る。又、その第3のポートは大気に連通しており、ソレノイド60aが励磁され ると大気と管路89とは連通させられ、管路89と101とは遮断される。
【0032】 本考案の第2実施例は以上のように構成されるが、ASR制御が始まると切換 弁90のソレノイド90aが励磁され、通常は図示するようにピストン84の両 側に画成されている空室C及びD側(図2参照)には負圧が供給されているが、 今、切換弁90の第2ポートと大気とが連通させられることにより、大気が管路 89及びポート88を通って空室D側に供給され、他方空室C側には負圧が供給 されていることにより、ピストン84の両側の差圧により、図において左方へと 移動する。よって液圧発生装置20におけるピストン61を図において左方へと 押動し、ピストン61の右端面に形成される弁座67が弁体68の頭部70と当 接することにより、マスタシリンダ側とホイールシリンダ側とを遮断する。以下 、第1実施例と同様な作用を行なうことができる。
【0033】 以上、本考案の各実施例について説明したが、勿論、本考案はこれらに限定さ れることなく、本考案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0034】 例えば、以上の実施例では液圧発生装置において弁体68、ばね69及び弁座 67により逆止弁を形成することにより、ASR制御中においてブレーキペダル 2を踏み込んでマスタシリンダ側からもブレーキ液の圧液供給を行なえるように したが、これは逆止弁ではなくマスタシリンダ側からホイールシリンダ側及びホ イールシリンダ側からマスタシリンダ側への両液流を遮断するようにしてもよい 。この場合には、弁体の構造を更に簡略化することができる。
【0035】 又、以上の実施例では、ブースタ付マスタシリンダについて説明したが、勿論 、ブースタ付ではない通常のタンデムマスタシリンダ、あるいはシングルマスタ シリンダにも考案は適用可能である。なお、第2実施例の液圧発生装置20及び 弁駆動装置82’には市販のシングル・バキューム・ブースタが適用可能である 。
【0036】
以上述べたように、本考案の車両用液圧ブレーキ制御装置によれば、マスタシ リンダの構造が従来と同一であっても、かつ寒気においても、何らその構造を代 えることなく、駆動スリップ制御を迅速に行なうことができる。
【図1】本考案の第1実施例の車両用液圧ブレーキ制御
装置の配管系統図である。
装置の配管系統図である。
【図2】同装置における要部の拡大断面図である。
【図3】第2実施例の車両用液圧ブレーキ制御装置の配
管系統図である。
管系統図である。
【図4】従来例の配管系統図である。
20 液圧発生装置 20’ 液圧発生装置 51 切換弁 82 弁駆動装置 82’ 弁駆動装置 90 切換弁
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【手続補正書】
【提出日】平成5年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪の制動スリップ制御及び駆動スリッ
プ制御を行ない、マスタシリンダと車輪ブレーキ装置と
の間に設けられ、該車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を
制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレ
ーキ液圧を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前記
液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧して前
記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを結合する圧液供
給管路に供給可能な液圧ポンプとを備えた車両用液圧ブ
レーキ制御装置において、前記液圧ポンプの吐出側と前
記マスタシリンダとの間に、本体内に第1液室と第1空
気室とを画成する第1ピストンと、該ピストンの前記液
室側への移動により前記マスタシリンダ側と前記液圧ポ
ンプの吐出側とを前記液室を介して連絡する通路を少な
くとも前記マスタシリンダ側への方向に関し遮断可能な
弁部とを有し、該弁部の遮断後、更に前記ピストンの前
記液室側への移動により液圧を発生する液圧発生装置
と、本体内に第2空気室と第2液室とを画成する第2ピ
ストンと、該第2ピストンと一体的に形成され、該第2
ピストンの前記液圧発生装置の前記第1空気室側への移
動により前記第1ピストンを前記第1液室側へと押動さ
せる駆動ロッド部とを有する弁駆動装置と、前記第2液
室を通常は液圧解放源側に連通させているが、駆動スリ
ップ制御時は液圧供給源側に連通するように切換可能な
弁手段とを設けたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ
制御装置。 - 【請求項2】 車輪の制動スリップ制御及び駆動スリッ
プ制御を行ない、マスタシリンダと車輪ブレーキ装置と
の間に設けられ、該車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を
制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレ
ーキ液圧を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前記
液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧して前
記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを結合する圧液供
給管路に供給可能な液圧ポンプとを備えた車両用液圧ブ
レーキ制御装置において、前記液圧ポンプの吐出側と前
記マスタシリンダとの間に、本体内に液室と空気室とを
画成する第1ピストンと、該ピストンの前記液室側への
移動により前記マスタシリンダ側と前記液圧ポンプの吐
出側とを前記液室を介して連絡する通路を少なくとも前
記マスタシリンダ側への方向に関し遮断可能な弁部とを
有し、該弁部の遮断後、更に前記ピストンの前記液室側
への移動により液圧を発生する液圧発生装置と、本体内
に第1空間と第2空間とを画成する第2ピストンと、該
第2ピストンと一体的に形成され、該第2ピストンの前
記液圧発生装置の前記空気室側への移動により前記第1
ピストンを前記液室側へと押動させる駆動ロッド部とを
有する弁駆動装置と、前記第1空間は常に負圧源に接続
され、前記第2空間を通常は前記負圧源側に連通させて
いるが、駆動スリップ制御時には大気と連通するように
切換えられる弁手段とを設けたことを特徴とする車両用
液圧ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8231192U JPH0639648U (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 車両用液圧ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8231192U JPH0639648U (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 車両用液圧ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639648U true JPH0639648U (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=13771021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8231192U Pending JPH0639648U (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 車両用液圧ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639648U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022049813A1 (ja) | 2020-09-04 | 2022-03-10 | 株式会社貝印刃物開発センター | ハンドル屈曲剃刀 |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP8231192U patent/JPH0639648U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022049813A1 (ja) | 2020-09-04 | 2022-03-10 | 株式会社貝印刃物開発センター | ハンドル屈曲剃刀 |
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